JP2004329618A - 手動清掃具 - Google Patents
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Abstract
【課題】手動清掃具を往復移動させて清掃する際に、操作者がゴツゴツした違和感や引っ掛かりを覚えることを防止する。
【解決手段】傾毛ブラシ体4の不完全円筒面40ではない箇所に第1のストッパ部材5aと第2のストッパ部材5bとをそれぞれ設ける。上記第1のストッパ部材5aと係合する第1の係合部8aを第1の受塵ブラシ体6aに設けるとともに、上記第2のストッパ部材5bと係合する第2の係合部8bを第2の受塵ブラシ体6bに設ける。上記傾毛ブラシ体4は、上記第1のストッパ部材5aと上記第1の係合部8aとの係合が一方の揺動限度となるようにし、上記第2ストッパ部材5bと上記第2の係合部材8bとの係合が他方の揺動限度となるように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】傾毛ブラシ体4の不完全円筒面40ではない箇所に第1のストッパ部材5aと第2のストッパ部材5bとをそれぞれ設ける。上記第1のストッパ部材5aと係合する第1の係合部8aを第1の受塵ブラシ体6aに設けるとともに、上記第2のストッパ部材5bと係合する第2の係合部8bを第2の受塵ブラシ体6bに設ける。上記傾毛ブラシ体4は、上記第1のストッパ部材5aと上記第1の係合部8aとの係合が一方の揺動限度となるようにし、上記第2ストッパ部材5bと上記第2の係合部材8bとの係合が他方の揺動限度となるように構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絨毯やカーペット等の清掃に適した手動清掃具に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の発明の従来技術として、例えば特許文献1に記載されたものがある。
この特許文献1には、ケーシングと、同ケーシングに一定角度だけ揺動自在に支持された不完全円筒形状の傾毛ブラシ体と、同傾毛ブラシ体と並列にケーシングに支持された回転自在なローラーブラシ体とを具備した手動清掃具が記載されている。この手動清掃具は、把持部を握って絨毯やカーペット等の被清掃物の表面を往復移動させることにより、傾毛ブラシ体を摺動させるとともにローラーブラシ体を回転させて、糸屑や毛髪等のごみや塵埃を除塵するようになっている。
【0003】
【特許文献1】
実公平4−25104号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に記載の従来技術では、傾毛ブラシ体の揺動を一定範囲に規制するストッパ(接触子16)が、傾毛ブラシ体の摺動面である不完全円筒面に設けられているため、往復移動を切り換える際に、ストッパが被清掃物の表面に直立しスムーズな往復移動ができない。このため、操作者がゴツゴツした違和感や引っ掛かりを覚えるという問題があった。また、強く操作すると絨毯やカーペットを傷つけるという問題もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる問題を解決するために、本発明は、以下のように構成したことを特徴とする。
すなわち、請求項1に係る発明は、ケーシングと、同ケーシングに一定角度だけ揺動自在に支持された不完全円筒形状の傾毛ブラシ体とを具備し、上記傾毛ブラシ体の不完全円筒面を被清掃物の表面で摺動させることにより除塵する手動清掃具において、上記傾毛ブラシ体の不完全円筒面を第1の摺動面と第2の摺動面とに区画し、上記第1の摺動面及び第2の摺動面のそれぞれに毛材を設けるとともに、上記第1の摺動面に設けた毛材の毛先と、上記第2の摺動面に設けた毛材の毛先とを、それぞれ、ケーシング内に向かって傾斜させて両毛材の傾倒方向が異なるようにし、上記第1の摺動面に隣接して第1の受塵ブラシ体を上記ケーシングに揺動自在に支持するとともに、第1のばね部材によって上記第1の受塵ブラシ体を上記第1の摺動面に向けて付勢し、上記第2の摺動面に隣接して第2の受塵ブラシ体を上記ケーシングに揺動自在に支持するとともに、第2のばね部材によって上記第2の受塵ブラシ体を上記第2の摺動面に向けて付勢し、上記傾毛ブラシ体の不完全円筒面ではない箇所に第1のストッパ部材と第2のストッパ部材とをそれぞれ設け、上記第1のストッパ部材と係合する第1の係合部を上記第1の受塵ブラシ体に設けるとともに、上記第2のストッパ部材と係合する第2の係合部を上記第2の受塵ブラシ体に設け、上記第1のストッパ部材と上記第1の係合部との係合を上記傾毛ブラシ体の一方の揺動限度とし、上記第2のストッパ部材と上記第2の係合部との係合を上記傾毛ブラシ体の他方の揺動限度とした、ことを特徴とする。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の手動清掃具において、前記ケーシングに、前記傾毛ブラシ体と並列にローラーブラシ体を回転自在に支持させた、ことを特徴とする。
【0007】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の手動清掃具において、前記傾毛ブラシ体と前記ローラーブラシ体とをそれぞれ支持する支持部を弾性変形可能に構成するとともに、上記各支持部に、上記傾毛ブラシ体と上記ローラーブラシ体の取り付け/取り外しを容易にするガイド溝を形成した、ことを特徴とする。
【0008】
【発明の作用効果】
(請求項1に係る発明)
▲1▼上記傾毛ブラシ体の不完全円筒面ではない箇所に第1のストッパ部材と第2のストッパ部材とをそれぞれ設けたので、手動清掃具をスムーズに往復移動させることができる。この結果、清掃の際に、操作者がゴツゴツ感や引っ掛かりを覚えることはなくなり、また、強く操作しても絨毯やカーペットを傷つけることもない。
【0009】
▲2▼上記傾毛ブラシ体の不完全円筒面を第1の摺動面と第2の摺動面とに区画し、上記第1の摺動面及び第2の摺動面のそれぞれに毛材を設けるとともに、上記第1の摺動面に設けた毛材の毛先と、上記第2の摺動面に設けた毛材の毛先とを、それぞれ、ケーシング内に向かって傾斜させて両毛材の傾倒方向が異なるようにしたので、往復移動のいずれにおいても除塵することができ、清掃効率が上昇する。
【0010】
▲3▼上記第1の摺動面に隣接して第1の受塵ブラシ体をケーシングに揺動自在に支持するとともに、第1のばね部材によって上記第1の受塵ブラシ体を上記第1の摺動面に向けて付勢し、また、上記第2の摺動面に隣接して第2の受塵ブラシ体をケーシングに揺動自在に支持するとともに、第2のばね部材によって上記第2の受塵ブラシ体を上記第2の摺動面に向けて付勢したので、傾毛ブラシ体の第1の摺動面によって集塵された塵埃は、傾毛ブラシ体の揺動動作により第1の受塵ブラシ体に受け渡され、他方、傾毛ブラシ体の第2の摺動面によって集塵された塵埃も、傾毛ブラシ体の揺動動作により第2の受塵ブラシ体に受け渡されることになり、各摺動面に付着した塵埃は効率よくケーシング内に移送されることになる。これにより、傾毛ブラシ体に塵埃が溜まることを防止できる。
【0011】
(請求項2に係る発明)
▲4▼前記ケーシングに、前記傾毛ブラシ体と並列にローラーブラシ体を回転自在に支持させたので、傾毛ブラシ体による除塵効果に加えてローラーブラシ体による除塵効果も期待することができ、大きさや種類の異なる塵埃を効果的に清掃することができる。
【0012】
(請求項3に係る発明)
▲5▼前記傾毛ブラシ体と前記ローラーブラシ体とをそれぞれ支持する支持部を弾性変形可能に構成するとともに、上記各支持部に、上記傾毛ブラシ体と上記ローラーブラシ体の取り付け/取り外しを容易にするガイド溝を形成したので、傾毛ブラシ体やローラーブラシ体の取り付け/取り外しをガイド溝に沿って容易に行うことができ、手動清掃具の組立効率や手入れ時の効率が上がる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態の正面視断面図、図2は上記実施形態において上部体を取り外した状態の平面図、図3は上記実施形態のIII−III線矢視断面図、図4は上記実施形態のIV−IV線矢視部分断面図、図5は上記実施形態の底面図、図6は上記実施形態のケーシングの下部体の正面視断面図であり、本実施形態の支持部を示す図、図7は上記実施形態の正面図、図8は上記実施形態の作動を説明するための図であり、図1のX方向へ手動清掃具を移動させたときの図、図9は上記実施形態の作動を説明するための図であり、図1のY方向へ手動清掃具を移動させたときの図である。
【0014】
この実施形態に係る手動清掃具1は、プラスチック製のケーシング2と、同ケーシング2内に支持されたローラーブラシ体3及び傾毛ブラシ体4とを備える。
上記ケーシング2は、上部体2aと下部体2bとからなる。この上部体2aと下部体2bとは取り付け/取り外し可能に構成され、後述するように、上部体2aは蓋として機能し、下部体2bは捕集した塵埃を貯留する塵埃受けとして機能する。上部体2aの中央部には、図1の左右方向にわたって一体成形された把持部20が突設されている。
【0015】
下部体2bの内部は、主として第1室21と第2室22とに区画されている。具体的には、下部体2bの底面から2つの仕切壁23・24と2つの側壁25・26とが立設され、第1室21は仕切壁23と側壁25・26とによって囲繞され、第2室22は仕切壁23・24と側壁25・26とによって囲繞されている。第1室21の底面には第1の開口部11が形成され、第2室22の底面には第2の開口部12が形成されている。
【0016】
図1と図2と図6に示すように、上記の側壁25・26には、支持部27a・27b・27c・27dが形成されている。この支持部27a・27b・27c・27dは、後述するローラーブラシ体3あるいは傾毛ブラシ体4を枢支するためのもので、支持部27aとと支持部27bとが対をなしてローラーブラシ体3を枢支し、支持部27cと支持部27dとが対をなして傾毛ブラシ体4を枢支するようになっている。これらの支持部27a・27b・27c・27dは、いずれも弾性変形可能に構成され、その各々には、ローラーブラシ体3あるいは傾毛ブラシ体4の取り付け/取り外しを容易にするためのガイド溝28が形成されている。
【0017】
ローラーブラシ体3は、図2及び図4に示すように、針金からなる芯材31に比較的毛足の長い毛材32を植設して構成されている。このローラーブラシ体3の両端部には、被清掃物の表面との摩擦により回転する転動輪33がそれぞれ設けられている。このローラーブラシ体3は、ケーシング2内の第1室21に収容され、支持部27a・27bに正逆転自在に支持される。このローラーブラシ体3は、第1の開口部11から、その毛材32の一部が露出するようになっている。なお、ケーシング2内には、このローラーブラシ体3に沿うようにして、その両側に集塵室29が設けられ、ローラーブラシ体3によって掻き上げられた塵埃が溜まるようになっている。
【0018】
傾毛ブラシ体4は、図1ないし図3に示すように、不完全円筒形状(本実施形態では半円筒形状)に形成されている。この傾毛ブラシ体4は、ケーシング2の第2室22に収容され、支持部27c・27dに枢支されている。この傾毛ブラシ体4の側面のうち、不完全円筒面40(半円筒面40)は、清掃操作の際に被清掃物の表面を摺動する摺動面として機能する。この半円筒面40は、さらに2つの4分の1円筒面に区画されている。具体的には、この半円筒面40は、後述のローラーブラシ体3寄りに位置する第1の摺動面41と、同ローラーブラシ体3とは反対側に位置する第2の摺動面42に区画されている。
【0019】
図1に示すように、これら第1の摺動面41と第2の摺動面42は、それぞれ、毛先がケーシング2内に向かって傾斜する多数の毛材43を備えている。本実施形態における第1の摺動面41と第2の摺動面42には、それぞれ、毛先がケーシング2内に向かって傾斜する多数の毛材43を備えた布が貼付されている。
【0020】
一方、傾毛ブラシ体4の側面のうち、上記不完全円筒面40ではない略矩形状の面45には、第1のストッパ部材5aと第2のストッパ部材5bとが立設されている。後述するように、これらのストッパ部材5a・5bにより、傾毛ブラシ体4の揺動は一定角度範囲に規制されている。
【0021】
この傾毛ブラシ体4の不完全円筒面40に臨んで、第1の受塵ブラシ体6aと第2の受塵ブラシ体6bとがケーシング2に揺動自在に支持されている。具体的には、第1の受塵ブラシ体6aは、傾毛ブラシ体4の第1の摺動面41に対面するようにケーシング2に支持され、第2の受塵ブラシ体6bは、傾毛ブラシ体4の第2の摺動面42に対面するようにケーシング2に支持されている。
【0022】
これら第1の受塵ブラシ体6aあるいは第2の受塵ブラシ体6bがそれぞれ第1の摺動面41あるいは第2の摺動面42と対面する部分には、これら摺動面41・42に貼付された布と同じ材質の布がそれぞれ貼付されている。この第1の受塵ブラシ体6aと第2の受塵ブラシ体6bに貼付された布の毛材61は、毛先がケーシング2内に向かって傾斜するようになっている。また、第1の受塵ブラシ体6aと第2の受塵ブラシ体6bは、それぞれ、第1のばね部材7aと第2のばね部材7bとによって、第1の摺動面41あるいは第2の摺動面42に向けて付勢されている。このように構成される結果、傾毛ブラシ体4の各摺動面41・42に付着した塵埃は、傾毛ブラシ体4の揺動動作により、第1の受塵ブラシ体6aあるいは第2の受塵ブラシ体6bに移ることになり、傾毛ブラシ体4に塵埃が溜まることが防止される。
【0023】
第1の受塵ブラシ体6aと第2の受塵ブラシ体6bには、前記第1のストッパ部材5aあるいは第2のストッパ部材5bと係合する第1の係合部8a及び第2の係合部8bが設けられている。これら第1の係合部8a及び第2の係合部8bは、それぞれ、第1の受塵ブラシ体6aあるいは第2の受塵ブラシ体6bの一部を切り欠いて形成されている。傾毛ブラシ体4は、上記第1のストッパ部材5aと上記第1の係合部8aとの係合が一方の揺動限度となり、上記第2のストッパ部材5bと上記第2の係合部8bとの係合が他方の揺動限度となっている。
【0024】
次に、このように構成された本実施形態の手動清掃具1を用いて清掃する場合について説明する。
【0025】
まず、図1において、把持部20を手にとり、手動清掃具1をX方向に移動させたとする。これにより、ローラーブラシ体3が反時計方向へ回転するとともに、傾毛ブラシ体4も第1のストッパ部材5aと第1の係合部8aとが係合するまでは反時計方向へ揺動する。第1のストッパ部材5aと第1の係合部8aとが係合した後は、第1の摺動面41が第2の開口部12からケーシング2外へ露出し、被清掃物の表面を摺動する(図8参照)。これにより、比較的大きなごみや塵埃は、ローラーブラシ体3によって掻き上げられてケーシング2内の集塵室29へ捕集され、また、ローラーブラシ体3によっては除塵できなかった比較的小さなごみや塵埃は、傾毛ブラシ体4の第1の摺動面41に絡めとられる。
【0026】
次に、この状態から移動方向を切り換えて、手動清掃具1を図1のY方向へ移動させると、ローラーブラシ体3が時計方向へ回転するとともに、傾毛ブラシ体4も第2のストッパ部材5bと第2の係合部8bとが係合するまでは時計方向へ揺動する。このとき、第1の摺動面41は、第1の受塵ブラシ体6aに圧接されながらケーシング2内へ移動し、これに代わって、第2の摺動面42が第2の開口部12からケーシング2外へ露出する。第2のストッパ部材5bが第2の係合部8bに係合すると、傾毛ブラシ体4の時計方向の揺動は規制され、それ以後は、第2の摺動面42が被清掃物の表面を摺動する(図9参照)。このような、ローラーブラシ体3の回転と傾毛ブラシ体4の第2の摺動面42の摺動により、再びごみや塵埃が集塵される。すなわち、比較的大きなごみはローラーブラシ体3によって掻き上げられてケーシング2内の集塵室29へ捕集される。一方、ローラーブラシ体3によっては除塵できなかった比較的小さなごみや塵埃は、傾毛ブラシ体4の第2の摺動面42に絡めとられる。
【0027】
この状態から再び移動方向を切り換えて、手動清掃具1をX方向へ移動させると、ローラーブラシ体3が反時計方向へ回転するとともに、傾毛ブラシ体4も第1のストッパ部材5aと第1の係合部8aとが係合するまでは反時計方向へ揺動する。このとき、第2の摺動面42は、第2の受塵ブラシ体6bに圧接されながらケーシング2内へ移動し、一方、第1の摺動面41は第1の受塵ブラシ体6aに圧接されながら第2の開口部12からケーシング2外へ露出する。このように、第1の摺動面41が再び被清掃物の表面と接触するときには、さきに集塵されて第1の摺動面41に付着していたごみや塵埃は、第1の受塵ブラシ体6aに移動している。このため、各摺動面41・42に付着した塵埃は効率よくケーシング2内に移送され、傾毛ブラシ体4に塵埃が溜まり続けることはない。第1のストッパ部材5aと第1の係合部8aとが係合すると、それ以降は、第1の摺動面41が被清掃物の表面を摺動し除塵する。
【0028】
このように、本実施形態の手動清掃具1では、傾毛ブラシ体4の不完全円筒面40ではない箇所に第1のストッパ部材5aと第2のストッパ部材5bとをそれぞれ設けたので、手動清掃具1をスムーズに往復移動させることができる。この結果、清掃の際に、操作者がゴツゴツ感や引っ掛かりを覚えることはなくなり、また、強く操作しても絨毯やカーペットを傷つけるおそれはない。また、往復移動のいずれにおいても除塵することができるので清掃効率が高い。さらに、傾毛ブラシ体4と並列にローラーブラシ体3を設けたので、傾毛ブラシ体4による除塵効果に加えてローラーブラシ体3による除塵効果も期待することができ、大きさや種類の異なる塵埃を効果的に清掃することができる。
【0029】
また、傾毛ブラシ体4とローラーブラシ体3とを支持する各支持部27a・27b・27c・27dをそれぞれ弾性変形可能に構成するとともに、同支持部27a・27b・27c・27dの各々に、上記傾毛ブラシ体4と上記ローラーブラシ体3の取り付け/取り外しを容易にするガイド溝28を形成したので、傾毛ブラシ体4やローラーブラシ体3の取り付け/取り外しをガイド溝28に沿って容易に行うことができ、手動清掃具1の組立効率や手入れ時の効率が上がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の正面視断面図である。
【図2】上記実施形態において上部体を取り外した状態の平面図である。
【図3】上記実施形態のIII−III線矢視断面図である。
【図4】上記実施形態のIV−IV線矢視部分断面図である。
【図5】上記実施形態の底面図である。
【図6】上記実施形態のケーシングの下部体の正面視断面図であり、本実施形態の支持部を示す図である。
【図7】上記実施形態の正面図である。
【図8】上記実施形態の作動を説明するための図であり、図1のX方向へ手動清掃具を移動させたときの図である。
【図9】上記実施形態の作動を説明するための図であり、図1のY方向へ手動清掃具を移動させたときの図である。
【符号の説明】
2…ケーシング
3…ローラーブラシ体
4…傾毛ブラシ体
5a…第1のストッパ部材
5b…第2のストッパ部材
6a…第1の受塵ブラシ体
6b…第2の受塵ブラシ体
7a…第1のばね部材
7b…第2のばね部材
8a…第1の係合部
8b…第2の係合部
27a…支持部
27b…支持部
27c…支持部
27d…支持部
28…ガイド溝
40…不完全円筒面(半円筒面)
41…第1の摺動面
42…第2の摺動面
43…(傾毛ブラシ体の)毛材
【発明の属する技術分野】
本発明は、絨毯やカーペット等の清掃に適した手動清掃具に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の発明の従来技術として、例えば特許文献1に記載されたものがある。
この特許文献1には、ケーシングと、同ケーシングに一定角度だけ揺動自在に支持された不完全円筒形状の傾毛ブラシ体と、同傾毛ブラシ体と並列にケーシングに支持された回転自在なローラーブラシ体とを具備した手動清掃具が記載されている。この手動清掃具は、把持部を握って絨毯やカーペット等の被清掃物の表面を往復移動させることにより、傾毛ブラシ体を摺動させるとともにローラーブラシ体を回転させて、糸屑や毛髪等のごみや塵埃を除塵するようになっている。
【0003】
【特許文献1】
実公平4−25104号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に記載の従来技術では、傾毛ブラシ体の揺動を一定範囲に規制するストッパ(接触子16)が、傾毛ブラシ体の摺動面である不完全円筒面に設けられているため、往復移動を切り換える際に、ストッパが被清掃物の表面に直立しスムーズな往復移動ができない。このため、操作者がゴツゴツした違和感や引っ掛かりを覚えるという問題があった。また、強く操作すると絨毯やカーペットを傷つけるという問題もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる問題を解決するために、本発明は、以下のように構成したことを特徴とする。
すなわち、請求項1に係る発明は、ケーシングと、同ケーシングに一定角度だけ揺動自在に支持された不完全円筒形状の傾毛ブラシ体とを具備し、上記傾毛ブラシ体の不完全円筒面を被清掃物の表面で摺動させることにより除塵する手動清掃具において、上記傾毛ブラシ体の不完全円筒面を第1の摺動面と第2の摺動面とに区画し、上記第1の摺動面及び第2の摺動面のそれぞれに毛材を設けるとともに、上記第1の摺動面に設けた毛材の毛先と、上記第2の摺動面に設けた毛材の毛先とを、それぞれ、ケーシング内に向かって傾斜させて両毛材の傾倒方向が異なるようにし、上記第1の摺動面に隣接して第1の受塵ブラシ体を上記ケーシングに揺動自在に支持するとともに、第1のばね部材によって上記第1の受塵ブラシ体を上記第1の摺動面に向けて付勢し、上記第2の摺動面に隣接して第2の受塵ブラシ体を上記ケーシングに揺動自在に支持するとともに、第2のばね部材によって上記第2の受塵ブラシ体を上記第2の摺動面に向けて付勢し、上記傾毛ブラシ体の不完全円筒面ではない箇所に第1のストッパ部材と第2のストッパ部材とをそれぞれ設け、上記第1のストッパ部材と係合する第1の係合部を上記第1の受塵ブラシ体に設けるとともに、上記第2のストッパ部材と係合する第2の係合部を上記第2の受塵ブラシ体に設け、上記第1のストッパ部材と上記第1の係合部との係合を上記傾毛ブラシ体の一方の揺動限度とし、上記第2のストッパ部材と上記第2の係合部との係合を上記傾毛ブラシ体の他方の揺動限度とした、ことを特徴とする。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の手動清掃具において、前記ケーシングに、前記傾毛ブラシ体と並列にローラーブラシ体を回転自在に支持させた、ことを特徴とする。
【0007】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の手動清掃具において、前記傾毛ブラシ体と前記ローラーブラシ体とをそれぞれ支持する支持部を弾性変形可能に構成するとともに、上記各支持部に、上記傾毛ブラシ体と上記ローラーブラシ体の取り付け/取り外しを容易にするガイド溝を形成した、ことを特徴とする。
【0008】
【発明の作用効果】
(請求項1に係る発明)
▲1▼上記傾毛ブラシ体の不完全円筒面ではない箇所に第1のストッパ部材と第2のストッパ部材とをそれぞれ設けたので、手動清掃具をスムーズに往復移動させることができる。この結果、清掃の際に、操作者がゴツゴツ感や引っ掛かりを覚えることはなくなり、また、強く操作しても絨毯やカーペットを傷つけることもない。
【0009】
▲2▼上記傾毛ブラシ体の不完全円筒面を第1の摺動面と第2の摺動面とに区画し、上記第1の摺動面及び第2の摺動面のそれぞれに毛材を設けるとともに、上記第1の摺動面に設けた毛材の毛先と、上記第2の摺動面に設けた毛材の毛先とを、それぞれ、ケーシング内に向かって傾斜させて両毛材の傾倒方向が異なるようにしたので、往復移動のいずれにおいても除塵することができ、清掃効率が上昇する。
【0010】
▲3▼上記第1の摺動面に隣接して第1の受塵ブラシ体をケーシングに揺動自在に支持するとともに、第1のばね部材によって上記第1の受塵ブラシ体を上記第1の摺動面に向けて付勢し、また、上記第2の摺動面に隣接して第2の受塵ブラシ体をケーシングに揺動自在に支持するとともに、第2のばね部材によって上記第2の受塵ブラシ体を上記第2の摺動面に向けて付勢したので、傾毛ブラシ体の第1の摺動面によって集塵された塵埃は、傾毛ブラシ体の揺動動作により第1の受塵ブラシ体に受け渡され、他方、傾毛ブラシ体の第2の摺動面によって集塵された塵埃も、傾毛ブラシ体の揺動動作により第2の受塵ブラシ体に受け渡されることになり、各摺動面に付着した塵埃は効率よくケーシング内に移送されることになる。これにより、傾毛ブラシ体に塵埃が溜まることを防止できる。
【0011】
(請求項2に係る発明)
▲4▼前記ケーシングに、前記傾毛ブラシ体と並列にローラーブラシ体を回転自在に支持させたので、傾毛ブラシ体による除塵効果に加えてローラーブラシ体による除塵効果も期待することができ、大きさや種類の異なる塵埃を効果的に清掃することができる。
【0012】
(請求項3に係る発明)
▲5▼前記傾毛ブラシ体と前記ローラーブラシ体とをそれぞれ支持する支持部を弾性変形可能に構成するとともに、上記各支持部に、上記傾毛ブラシ体と上記ローラーブラシ体の取り付け/取り外しを容易にするガイド溝を形成したので、傾毛ブラシ体やローラーブラシ体の取り付け/取り外しをガイド溝に沿って容易に行うことができ、手動清掃具の組立効率や手入れ時の効率が上がる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態の正面視断面図、図2は上記実施形態において上部体を取り外した状態の平面図、図3は上記実施形態のIII−III線矢視断面図、図4は上記実施形態のIV−IV線矢視部分断面図、図5は上記実施形態の底面図、図6は上記実施形態のケーシングの下部体の正面視断面図であり、本実施形態の支持部を示す図、図7は上記実施形態の正面図、図8は上記実施形態の作動を説明するための図であり、図1のX方向へ手動清掃具を移動させたときの図、図9は上記実施形態の作動を説明するための図であり、図1のY方向へ手動清掃具を移動させたときの図である。
【0014】
この実施形態に係る手動清掃具1は、プラスチック製のケーシング2と、同ケーシング2内に支持されたローラーブラシ体3及び傾毛ブラシ体4とを備える。
上記ケーシング2は、上部体2aと下部体2bとからなる。この上部体2aと下部体2bとは取り付け/取り外し可能に構成され、後述するように、上部体2aは蓋として機能し、下部体2bは捕集した塵埃を貯留する塵埃受けとして機能する。上部体2aの中央部には、図1の左右方向にわたって一体成形された把持部20が突設されている。
【0015】
下部体2bの内部は、主として第1室21と第2室22とに区画されている。具体的には、下部体2bの底面から2つの仕切壁23・24と2つの側壁25・26とが立設され、第1室21は仕切壁23と側壁25・26とによって囲繞され、第2室22は仕切壁23・24と側壁25・26とによって囲繞されている。第1室21の底面には第1の開口部11が形成され、第2室22の底面には第2の開口部12が形成されている。
【0016】
図1と図2と図6に示すように、上記の側壁25・26には、支持部27a・27b・27c・27dが形成されている。この支持部27a・27b・27c・27dは、後述するローラーブラシ体3あるいは傾毛ブラシ体4を枢支するためのもので、支持部27aとと支持部27bとが対をなしてローラーブラシ体3を枢支し、支持部27cと支持部27dとが対をなして傾毛ブラシ体4を枢支するようになっている。これらの支持部27a・27b・27c・27dは、いずれも弾性変形可能に構成され、その各々には、ローラーブラシ体3あるいは傾毛ブラシ体4の取り付け/取り外しを容易にするためのガイド溝28が形成されている。
【0017】
ローラーブラシ体3は、図2及び図4に示すように、針金からなる芯材31に比較的毛足の長い毛材32を植設して構成されている。このローラーブラシ体3の両端部には、被清掃物の表面との摩擦により回転する転動輪33がそれぞれ設けられている。このローラーブラシ体3は、ケーシング2内の第1室21に収容され、支持部27a・27bに正逆転自在に支持される。このローラーブラシ体3は、第1の開口部11から、その毛材32の一部が露出するようになっている。なお、ケーシング2内には、このローラーブラシ体3に沿うようにして、その両側に集塵室29が設けられ、ローラーブラシ体3によって掻き上げられた塵埃が溜まるようになっている。
【0018】
傾毛ブラシ体4は、図1ないし図3に示すように、不完全円筒形状(本実施形態では半円筒形状)に形成されている。この傾毛ブラシ体4は、ケーシング2の第2室22に収容され、支持部27c・27dに枢支されている。この傾毛ブラシ体4の側面のうち、不完全円筒面40(半円筒面40)は、清掃操作の際に被清掃物の表面を摺動する摺動面として機能する。この半円筒面40は、さらに2つの4分の1円筒面に区画されている。具体的には、この半円筒面40は、後述のローラーブラシ体3寄りに位置する第1の摺動面41と、同ローラーブラシ体3とは反対側に位置する第2の摺動面42に区画されている。
【0019】
図1に示すように、これら第1の摺動面41と第2の摺動面42は、それぞれ、毛先がケーシング2内に向かって傾斜する多数の毛材43を備えている。本実施形態における第1の摺動面41と第2の摺動面42には、それぞれ、毛先がケーシング2内に向かって傾斜する多数の毛材43を備えた布が貼付されている。
【0020】
一方、傾毛ブラシ体4の側面のうち、上記不完全円筒面40ではない略矩形状の面45には、第1のストッパ部材5aと第2のストッパ部材5bとが立設されている。後述するように、これらのストッパ部材5a・5bにより、傾毛ブラシ体4の揺動は一定角度範囲に規制されている。
【0021】
この傾毛ブラシ体4の不完全円筒面40に臨んで、第1の受塵ブラシ体6aと第2の受塵ブラシ体6bとがケーシング2に揺動自在に支持されている。具体的には、第1の受塵ブラシ体6aは、傾毛ブラシ体4の第1の摺動面41に対面するようにケーシング2に支持され、第2の受塵ブラシ体6bは、傾毛ブラシ体4の第2の摺動面42に対面するようにケーシング2に支持されている。
【0022】
これら第1の受塵ブラシ体6aあるいは第2の受塵ブラシ体6bがそれぞれ第1の摺動面41あるいは第2の摺動面42と対面する部分には、これら摺動面41・42に貼付された布と同じ材質の布がそれぞれ貼付されている。この第1の受塵ブラシ体6aと第2の受塵ブラシ体6bに貼付された布の毛材61は、毛先がケーシング2内に向かって傾斜するようになっている。また、第1の受塵ブラシ体6aと第2の受塵ブラシ体6bは、それぞれ、第1のばね部材7aと第2のばね部材7bとによって、第1の摺動面41あるいは第2の摺動面42に向けて付勢されている。このように構成される結果、傾毛ブラシ体4の各摺動面41・42に付着した塵埃は、傾毛ブラシ体4の揺動動作により、第1の受塵ブラシ体6aあるいは第2の受塵ブラシ体6bに移ることになり、傾毛ブラシ体4に塵埃が溜まることが防止される。
【0023】
第1の受塵ブラシ体6aと第2の受塵ブラシ体6bには、前記第1のストッパ部材5aあるいは第2のストッパ部材5bと係合する第1の係合部8a及び第2の係合部8bが設けられている。これら第1の係合部8a及び第2の係合部8bは、それぞれ、第1の受塵ブラシ体6aあるいは第2の受塵ブラシ体6bの一部を切り欠いて形成されている。傾毛ブラシ体4は、上記第1のストッパ部材5aと上記第1の係合部8aとの係合が一方の揺動限度となり、上記第2のストッパ部材5bと上記第2の係合部8bとの係合が他方の揺動限度となっている。
【0024】
次に、このように構成された本実施形態の手動清掃具1を用いて清掃する場合について説明する。
【0025】
まず、図1において、把持部20を手にとり、手動清掃具1をX方向に移動させたとする。これにより、ローラーブラシ体3が反時計方向へ回転するとともに、傾毛ブラシ体4も第1のストッパ部材5aと第1の係合部8aとが係合するまでは反時計方向へ揺動する。第1のストッパ部材5aと第1の係合部8aとが係合した後は、第1の摺動面41が第2の開口部12からケーシング2外へ露出し、被清掃物の表面を摺動する(図8参照)。これにより、比較的大きなごみや塵埃は、ローラーブラシ体3によって掻き上げられてケーシング2内の集塵室29へ捕集され、また、ローラーブラシ体3によっては除塵できなかった比較的小さなごみや塵埃は、傾毛ブラシ体4の第1の摺動面41に絡めとられる。
【0026】
次に、この状態から移動方向を切り換えて、手動清掃具1を図1のY方向へ移動させると、ローラーブラシ体3が時計方向へ回転するとともに、傾毛ブラシ体4も第2のストッパ部材5bと第2の係合部8bとが係合するまでは時計方向へ揺動する。このとき、第1の摺動面41は、第1の受塵ブラシ体6aに圧接されながらケーシング2内へ移動し、これに代わって、第2の摺動面42が第2の開口部12からケーシング2外へ露出する。第2のストッパ部材5bが第2の係合部8bに係合すると、傾毛ブラシ体4の時計方向の揺動は規制され、それ以後は、第2の摺動面42が被清掃物の表面を摺動する(図9参照)。このような、ローラーブラシ体3の回転と傾毛ブラシ体4の第2の摺動面42の摺動により、再びごみや塵埃が集塵される。すなわち、比較的大きなごみはローラーブラシ体3によって掻き上げられてケーシング2内の集塵室29へ捕集される。一方、ローラーブラシ体3によっては除塵できなかった比較的小さなごみや塵埃は、傾毛ブラシ体4の第2の摺動面42に絡めとられる。
【0027】
この状態から再び移動方向を切り換えて、手動清掃具1をX方向へ移動させると、ローラーブラシ体3が反時計方向へ回転するとともに、傾毛ブラシ体4も第1のストッパ部材5aと第1の係合部8aとが係合するまでは反時計方向へ揺動する。このとき、第2の摺動面42は、第2の受塵ブラシ体6bに圧接されながらケーシング2内へ移動し、一方、第1の摺動面41は第1の受塵ブラシ体6aに圧接されながら第2の開口部12からケーシング2外へ露出する。このように、第1の摺動面41が再び被清掃物の表面と接触するときには、さきに集塵されて第1の摺動面41に付着していたごみや塵埃は、第1の受塵ブラシ体6aに移動している。このため、各摺動面41・42に付着した塵埃は効率よくケーシング2内に移送され、傾毛ブラシ体4に塵埃が溜まり続けることはない。第1のストッパ部材5aと第1の係合部8aとが係合すると、それ以降は、第1の摺動面41が被清掃物の表面を摺動し除塵する。
【0028】
このように、本実施形態の手動清掃具1では、傾毛ブラシ体4の不完全円筒面40ではない箇所に第1のストッパ部材5aと第2のストッパ部材5bとをそれぞれ設けたので、手動清掃具1をスムーズに往復移動させることができる。この結果、清掃の際に、操作者がゴツゴツ感や引っ掛かりを覚えることはなくなり、また、強く操作しても絨毯やカーペットを傷つけるおそれはない。また、往復移動のいずれにおいても除塵することができるので清掃効率が高い。さらに、傾毛ブラシ体4と並列にローラーブラシ体3を設けたので、傾毛ブラシ体4による除塵効果に加えてローラーブラシ体3による除塵効果も期待することができ、大きさや種類の異なる塵埃を効果的に清掃することができる。
【0029】
また、傾毛ブラシ体4とローラーブラシ体3とを支持する各支持部27a・27b・27c・27dをそれぞれ弾性変形可能に構成するとともに、同支持部27a・27b・27c・27dの各々に、上記傾毛ブラシ体4と上記ローラーブラシ体3の取り付け/取り外しを容易にするガイド溝28を形成したので、傾毛ブラシ体4やローラーブラシ体3の取り付け/取り外しをガイド溝28に沿って容易に行うことができ、手動清掃具1の組立効率や手入れ時の効率が上がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の正面視断面図である。
【図2】上記実施形態において上部体を取り外した状態の平面図である。
【図3】上記実施形態のIII−III線矢視断面図である。
【図4】上記実施形態のIV−IV線矢視部分断面図である。
【図5】上記実施形態の底面図である。
【図6】上記実施形態のケーシングの下部体の正面視断面図であり、本実施形態の支持部を示す図である。
【図7】上記実施形態の正面図である。
【図8】上記実施形態の作動を説明するための図であり、図1のX方向へ手動清掃具を移動させたときの図である。
【図9】上記実施形態の作動を説明するための図であり、図1のY方向へ手動清掃具を移動させたときの図である。
【符号の説明】
2…ケーシング
3…ローラーブラシ体
4…傾毛ブラシ体
5a…第1のストッパ部材
5b…第2のストッパ部材
6a…第1の受塵ブラシ体
6b…第2の受塵ブラシ体
7a…第1のばね部材
7b…第2のばね部材
8a…第1の係合部
8b…第2の係合部
27a…支持部
27b…支持部
27c…支持部
27d…支持部
28…ガイド溝
40…不完全円筒面(半円筒面)
41…第1の摺動面
42…第2の摺動面
43…(傾毛ブラシ体の)毛材
Claims (3)
- ケーシングと、同ケーシングに一定角度だけ揺動自在に支持された不完全円筒形状の傾毛ブラシ体とを具備し、
上記傾毛ブラシ体の不完全円筒面を被清掃物の表面で摺動させることにより除塵する手動清掃具において、
上記傾毛ブラシ体の不完全円筒面を第1の摺動面と第2の摺動面とに区画し、上記第1の摺動面及び第2の摺動面のそれぞれに毛材を設けるとともに、上記第1の摺動面に設けた毛材の毛先と、上記第2の摺動面に設けた毛材の毛先とを、それぞれ、ケーシング内に向かって傾斜させて両毛材の傾倒方向が異なるようにし、
上記第1の摺動面に隣接して第1の受塵ブラシ体を上記ケーシングに揺動自在に支持するとともに、第1のばね部材によって上記第1の受塵ブラシ体を上記第1の摺動面に向けて付勢し、
上記第2の摺動面に隣接して第2の受塵ブラシ体を上記ケーシングに揺動自在に支持するとともに、第2のばね部材によって上記第2の受塵ブラシ体を上記第2の摺動面に向けて付勢し、
上記傾毛ブラシ体の不完全円筒面ではない箇所に第1のストッパ部材と第2のストッパ部材とをそれぞれ設け、
上記第1のストッパ部材と係合する第1の係合部を上記第1の受塵ブラシ体に設けるとともに、上記第2のストッパ部材と係合する第2の係合部を上記第2の受塵ブラシ体に設け、
上記第1のストッパ部材と上記第1の係合部との係合を上記傾毛ブラシ体の一方の揺動限度とし、上記第2のストッパ部材と上記第2の係合部との係合を上記傾毛ブラシ体の他方の揺動限度とした、ことを特徴とする手動清掃具。 - 請求項1に記載の手動清掃具において、
前記ケーシングに、前記傾毛ブラシ体と並列にローラーブラシ体を回転自在に支持させた、ことを特徴とする手動清掃具。 - 請求項2に記載の手動清掃具において、
前記傾毛ブラシ体と前記ローラーブラシ体とをそれぞれ支持する支持部を弾性変形可能に構成するとともに、上記各支持部に、上記傾毛ブラシ体と上記ローラーブラシ体の取り付け/取り外しを容易にするガイド溝を形成した、ことを特徴とする手動清掃具。
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