JP2009185580A - 上吊引戸のレール構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開口部5と戸袋1に渡って設けられ引戸を移動自在に支持する上吊引戸のレール構造において、予め設けた係止手段43にて戸袋開口部より戸袋内での固定がなされるとともに戸袋1から突出した端部が開口部の無目19に固定される戸袋側レール13と、この戸袋側レール13の端部に連結され開口部5の無目19に固定される開口部側レール15と、可撓性を有するとともに引戸の戸車の走行面を形成し戸袋側レール13及び開口側レール15の双方の軌道部に渡って嵌着される単体の走行面形成部材17とを設けた。走行面形成部材17は軌道部に着脱自在に嵌着されることが好ましい。戸袋側レール13は開口部5に向かって下り勾配で取り付けることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、走行面が連続し、且つ剛性を有するレールが一本ものでない上吊引戸のレール構造を提供し、引戸の開閉時につなぎ目による異音の発生を防止し、同時にメンテナンス性の向上も図ることを目的とする。
本発明の請求項1記載の上吊引戸のレール構造は、開口部5と戸袋1に渡って設けられ引戸11を移動自在に支持する上吊引戸のレール構造であって、
予め設けた係止手段43にて戸袋開口部29より戸袋内での固定がなされるとともに戸袋1から突出した端部93が開口部5の無目19に固定される戸袋側レール13と、
該戸袋側レール13の前記端部93に連結され前記開口部5の無目19に固定される開口部側レール15と、
可撓性を有するとともに前記引戸11の戸車55の走行面を形成し前記戸袋側レール13及び該開口側レール15の双方の軌道部87に渡って嵌着される単体の走行面形成部材17と、
を具備したことを特徴とする。
前記戸袋1内に固定される複数の受け部材45と、
前記戸袋側レール13に固定されそれぞれの該受け部材45に挿着される複数の弾性係合片69と、
からなることを特徴とする。
図1は本発明に係る上吊引戸のレール構造を戸袋の一部分を切り欠いて右上から見た分解斜視図、図2は本発明が採用される上吊引戸の正面図である。
本実施の形態による上吊引戸のレール構造は、開口部5と戸袋1に渡って設けられ引戸11を移動自在に支持するものである。そのための主要な構成要件として、戸袋側レール13と、開口部側レール15と、走行面形成部材17とを備えている。
把手27は、握る際に指や手が入る間隙47を確保するため、脚49にて取付けされた握り杆51が垂設される構造を有している。脚49の上面に勾配を設けることによって、ハンドバックベルトや紐などの引っ掛かりによる事故が生じ難くなっている。
引戸11の上面には複数の戸車ブラケット53が固定され、戸車ブラケット53は戸車55を壁37面に対し垂直方向な軸57にて回動自在に支持する。開口部側レール15には引戸閉鎖時の衝撃を吸収するダンパ59が固定される。ダンパ59は、伸縮杆61を、戸車ブラケット53に固定された当接片63に当接することで、閉鎖時における引戸11の速度を減速させる。
点検蓋23は、下り壁71の下端に位置する。点検蓋23の内側の無目19には支持ブラケット73を介して開口部側レール15がビス21によって固定される。開口部側レール15の上端にはオプション取付部75が形成され、オプション取付部75は嵌合させたプレートナットにて上記ダンパ59を固定する。
戸袋1の内部空間77では、躯体79に鏡板41が固定される。鏡板41には支持ブラケット73が固定されている。支持ブラケット73には係止手段43を介して戸袋側レール13が固定される。
戸袋側レール13には、上記同様のビス21にて係止手段43である係合部材81を固定する。図10に示すように、係合部材81にはビス21の螺合するネジ穴83,83が形成される。係合部材81の端部には上記弾性係合片69が突出され、弾性係合片69は係止手段43である上記受け部材45に挿入載置されて固定される。受け部材45は上部の開口するコ字形状に形成され、間隙85に弾性係合片69を挿入載置する。なお、弾性係合片69は、アルミ材、バネ鋼材などの弾性を有する材料によって形成される。
戸袋側レール13は、予め設けた係止手段43にて戸袋開口部29より戸袋内での固定がなされるとともに、戸袋1から突出した端部93が開口部5の無目19にビス21にて固定される。つまり、戸袋側レール13は、図12に示すように、戸袋1の奥行き長さWtより突出長dだけ少し長い。一方、開口部側レール15は、戸袋側レール13の端部93に連結され、開口部5の無目19にビス21にて固定される。開口部側レール15は、開口部5の間口寸法Wkから突出長dを差し引いた長さ(Wk−d)より短い長さLkで形成されている。
開口部側レール15と戸袋側レール13は、開口部側レール15のオプション取付部75に固定した連結板95を、戸袋側レール13のオプション取付部75に嵌入する所謂インロー継ぎとすることができる。開口部側レール15、戸袋側レール13は、このような連結構造にてさらに複数分割されるものであってもよい。なお、図中97はビス21を挿通するための固定穴を示す。
図14は走行面形成部材の変形例1を表す側面図である。
軌道部87の上端には、上記アリ溝89に代えて、断面略円形状の凸条99が形成されるものであってもよい。この場合、走行面形成部材を、断面C字形状の走行面形成部材17Aとすることで嵌着することができる。このような形状とすることで、嵌合強度が高く、しかも着脱性の良好な嵌着構造を、容易な成形により安価に製造することができる。
走行面形成部材は、少なくとも2色以上の多色層で形成される多色層走行面形成部材17Bとすることができる。多色層走行面形成部材17Bを断面略円形状で形成することにより、非摩耗時には図15(a)に示すように表面の白色層101が表出し、摩耗すると図15(b)に示すように下層の例えば赤色層103がライン状に表出し、さらに摩耗が進むと図15(c)に示すように、赤色層103を二重ライン表示させてることができる。このように、摩耗の度合いによって異なる色の層を表出させ、走行面形成部材の交換時期を容易に確認することができる。
また、開口部側レール15、戸袋側レール13は、開口部5に向かって下り勾配で取り付けられてもよい。戸袋1内に移動された引戸11は、重力の作用により開口部5側へ移動するよう自動走行し、開口部5を閉鎖する。すなわち、重力を利用して簡素な構造で引戸を自動閉鎖させることができる。
レールは、図17(a)に示すように、走行面形成部材17自体に嵩上げ部111を形成して全長に亘って傾斜勾配を設定することができる。また、図17(b)に示すように、戸袋側レール13の上部のみに楔状の嵩上げ部材113を形成してもよい。さらに、図17(c)に示すように、戸袋側レール13のみを傾斜取付けしてもよい。このような傾斜構造としても、可撓性を有する走行面形成部材17が用いられているので、何れの場合も走行面はつなぎ目のない連続面とすることができる。
さらに、開口部側レール15、戸袋側レール13には空洞部115を形成して軽量化を図るものであってもよい。さらに、開口部側レール15と戸袋側レール13を、間隙117を隔てて配置することで、開口部側レール15を短尺にして軽量化を図るものであってもよい。
5…開口部
11…引戸
13戸袋側レール
15…開口部側レール
17…走行面形成部材
19…無目
29…戸袋開口部
43…係止手段
45…受け部材
55…戸車
69…弾性係合片
87…軌道部
93…端部
Claims (5)
- 開口部と戸袋に渡って設けられ引戸を移動自在に支持する上吊引戸のレール構造であって、
予め設けた係止手段にて戸袋開口部より戸袋内での固定がなされるとともに戸袋から突出した端部が開口部の無目に固定される戸袋側レールと、
該戸袋側レールの前記端部に連結され前記開口部の無目に固定される開口部側レールと、
可撓性を有するとともに前記引戸の戸車の走行面を形成し前記戸袋側レール及び該開口側レールの双方の軌道部に渡って嵌着される単体の走行面形成部材と、
を具備したことを特徴とする上吊引戸のレール構造。 - 前記走行面形成部材が前記軌道部に着脱自在に嵌着されることを特徴とする請求項1記載の上吊引戸のレール構造。
- 前記戸袋側レールが前記開口部に向かって下り勾配で取り付けられることを特徴とする請求項1又は2記載の上吊引戸のレール構造。
- 前記走行面形成部材が少なくとも2色以上の多色層で形成されることを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1つに記載の上吊引戸のレール構造。
- 前記係止手段が、
前記戸袋内に固定される複数の受け部材と、
前記戸袋側レールに固定されそれぞれの該受け部材に挿着される複数の弾性係合片と、
からなることを特徴とする請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載の上吊引戸のレール構造。
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JP2008029207A JP5179215B2 (ja) | 2008-02-08 | 2008-02-08 | 上吊引戸のレール構造 |
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