JPH11240449A - 車両用扉 - Google Patents

車両用扉

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JPH11240449A
JPH11240449A JP4241298A JP4241298A JPH11240449A JP H11240449 A JPH11240449 A JP H11240449A JP 4241298 A JP4241298 A JP 4241298A JP 4241298 A JP4241298 A JP 4241298A JP H11240449 A JPH11240449 A JP H11240449A
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Etsuo Shiratori
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Alna Koki Co Ltd
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ARUNA KOKI KK
Alna Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用扉として、車内側面板の取替えが必要
になった際、車内側面板の必要部分のみを扉本体から取
り外して新品と容易に交換可能であり、他の扉主要部の
継続使用によって車両の保全コストを著しく低減でき、
資源の有効利用に貢献でき、強度的に優れたものを提供
する。 【解決手段】 扉本体1にハニカムボード10を用いた
車両用扉において、車内側面板2が金属製内板21と化
粧外板22とからなる二重構造を有し、金属製内板21
と車外側面板3とがハニカムボード10のハニカム芯材
4に接合一体化され、化粧外板22が扉本体1の外周枠
5に対して着脱可能に取り付けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軌道車両の乗降口
における引戸式扉等の車両側部出入り口に設置される車
両用扉に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】一般に、列車等の軌道車両の乗
降口に設けられる引戸式扉は、アルミニウム製の車外側
面板と、アルミニウム板の外面側にメラミン樹脂等より
なる化粧用樹脂層を設けた車内側面板との間に、アルミ
ニウムハニカム、金属製格子、合成樹脂発泡体等よりな
る芯材を挟んだサンドイッチ構造を有している。しかし
て、車内側面板は、前記化粧用樹脂層の変褪色に伴って
使用開始後約20年で耐用限度に至り、また顕著な傷や
汚れが生じたりデザイン的に陳腐化した際にも取替えが
必要となる。
【0003】ところが、従来の引戸式扉では、車外側及
び車内側の両面板と芯材とが完全に接合一体化している
ため、前記のように車内側面板の取替えが必要になった
際、車内側面板のみの交換は極めて困難であることか
ら、他の扉主要部が充分な耐用性を残していても継続使
用できず、扉全体の交換を余儀なくされ、これによって
車両の保全コストが非常に高く付くと共に、資源の有効
利用の観点からも問題があった。
【0004】本発明は、上述の状況に鑑み、軌道車両の
乗降口の引戸式扉等に用いる車両用扉として、車内側面
板の取替えが必要になった際、この車内側面板の必要部
分のみを扉本体から取り外して新品と容易に交換可能で
あり、他の扉主要部の継続使用によって車両の保全コス
トを著しく低減できると共に資源の有効利用に貢献で
き、しかも強度的に優れたものを提供することを主たる
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、図面の参照符号を付して示せ
ば、扉本体1の車内側面板2と車外側面板3との間に芯
材4を介在させた車両用扉において、車内側面板2が金
属製内板21と化粧外板22とからなる二重構造を有
し、その金属製内板21と車外側面板3とが前記芯材4
に接合一体化されると共に、前記化粧外板22が扉本体
1の外周枠5に対して着脱可能に取り付けられてなる構
成を採用したものである。
【0006】上記構成によれば、車内側面板2が二重構
造であり、その外側の化粧外板22が扉本体1の外周枠
5に対して着脱可能であるから、扉車内側の表面の変褪
色、傷や汚れ等が許容限界に至ったり、車内側表面をデ
ザイン的に更新する必要が生じた際、化粧外板22のみ
を新品と交換すればよく、他の扉主要部を継続使用でき
る上、車内側面板2の内側金属製内板21と車外側面板
3とが中間の芯材4に接合一体化しているから、扉の強
度を充分に確保できる。
【0007】請求項2の発明では、上記請求項1の車両
用扉において、前記金属製内板21の複数カ所に係止穴
6…が形成されると共に、前記の化粧外板22の内面側
に前記係止穴6…に嵌入係合する係止部7…が設けられ
てなる構成としている。この場合、化粧外板22が金属
製内板21に対しても係止固定された形になるから、車
両走行に伴う振動を受けても内外板21,22間でビビ
リ音が発生せず、且つ化粧外板22が車内側へ膨れ出す
ような変形も防止されることになる。
【0008】請求項3の発明では、上記請求項1又は2
の車両用扉において、前記外周枠5の戸先側及び戸尻側
の縦枠材5a,5bに、前記化粧外板22の側縁部22
a,22aを挿嵌させる溝部8a,8bが設けられ、該
化粧外板22が両側縁部22a,22aを前記溝部8
a,8bに挿嵌すると共に上下縁部22b,22bで前
記外周枠5の上下の横枠材5c,5dにねじ止めされて
なる構成としている。従って、化粧外板22の交換に際
して扉全体の分解・再組立を必要とせず、交換作業が非
常に容易になる上、化粧外板22のねじ止め部分が乗降
口の上方に嵌入して隠れる扉上部と目立たない扉下部に
あるために扉車内側の外観を悪化させることがない。
【0009】請求項4の発明では、上記請求項3の車両
用扉において、前記外周枠5の戸先側及び戸尻側の縦枠
材5a,5bが、車内側面板2の金属製内板21と車外
側面板3に固着された固定枠体51,53と、この固定
枠体51,53に対してねじ止めされた係止枠体52,
54とからなり、この固定枠体51,53と係止枠体5
2,54との間で前記溝部8a,8bが構成されてなる
ものとしている。この場合、外周枠5は、化粧外板22
の交換に際し、係止枠体52,54のみを取り外せばよ
い。
【0010】請求項5の発明では、上記請求項1〜4の
いずれかの車両用扉において、芯材4がハニカム芯材か
らなる構成としているから、扉本体1が軽量且つ高強度
で安価に製作できるものとなる。
【0011】請求項6の発明では、上記請求項1〜5の
いずれかの車両用扉において、車内側面板2の金属製内
板21がステンレス鋼板よりなると共に、化粧外板22
がアルミニウム板22aの外面側に樹脂層22bを設け
たものからなる構成としている。従って、該化粧外板2
2は、軽量で板体としての充分な剛性を備えると共に、
樹脂層22bの模様や色合いによって多様なデザインを
表現できる。
【0012】請求項7の発明では、上記請求項2〜6の
いずれかの車両用扉において、扉上部1a側にガラス窓
を9を備え、扉本体1の窓枠11の車内側に、窓ガラス
9aの周縁と前記化粧外板22の窓開口部周縁とを押さ
えて固定する押さえ枠12a,12bがねじ止めされる
と共に、該化粧外板22の係止部7…と前記金属製内板
21の係止穴6…とが扉下部1b側で係合するように設
定されてなる構成としている。この場合、化粧外板22
は、窓開口部のある扉上部側が押さえ枠11を介して扉
本体1に固定され、且つ扉下部側でも金属製内板21に
係止固定されるから、安定した取付状態になると共に、
広面積の下部側における膨れ出しがより確実に防止され
ることになる。なお、化粧外板22の交換に際しては、
押さえ枠12a,12bを取り外せばよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例に係る車
両用扉について、図面を参照して具体的に説明する。図
1は車両用扉の全体を車内側から見た正面図、図2は図
1のイ−イ線の断面図、図3は図1のロ−ロ線の断面
図、図4は図1のハ−ハ線の断面図、図5は扉本体1に
対する車内側面板3の着脱操作を示す要部の縦断面図で
ある。
【0014】この車両用扉は、電車等の軌道車両におけ
る側部の乗降口に嵌装される吊り引戸式の扉であって、
扉本体1の上部側1aに複層ガラス9a,9b(図3,
4参照)を嵌装した略縦長矩形のガラス窓9を有すると
共に、該扉本体1の上端左右両側に固設した各ブラケッ
ト13に車輪14及びガイドローラー15が枢着されて
おり、乗降口上方の車両構体側に配設されたレール40
(図5に仮想線で示す)を上位の車輪13と下位のガイ
ドローラー14との間に挟む形で当該レール40に吊持
されている。なお、図1中の16は縦長に凹陥した車内
側の手掛け部である。
【0015】扉本体1は、図2〜図4に示すように、車
内側面板2とアルミニウム製の車外側面板3との間にア
ルミニウム薄板よりなるハニカム芯材4が挟まれたサン
ドイッチ構造を有しており、戸先側及び戸尻側の縦枠5
a,5b及び上下の横枠5c,5dよりなる外周枠5
と、ガラス窓9の窓枠11とを備えている。そして、車
内側面板2は、図2(B)に拡大して示すように、ステ
ンレス鋼よりなる内板21の外側に、アルミニウム板2
2aの外面に樹脂シートの貼着あるいは樹脂塗装によっ
てメラミン樹脂層22bを設けてなる化粧外板22が重
ね合わされた二重構造になっている。この車内側面板2
の内板21は車外側面板2と共に中間のハニカム芯材4
に接合されて一体のハニカムボード10を構成するが、
化粧外板22は独立した平板よりなる。
【0016】外周枠5における戸先側の縦枠5aは、図
2,3に示すように、車外側面板2と車内側面板3との
間に凹部を戸先側へ向けた状態で嵌合した断面コ字形の
固定枠体51と、この固定枠体51にねじ止めされたア
ルミニウム押出型材よりなる係止枠体52とで構成され
ている。そして、固定枠体51は、ハニカムボード10
の縁材として、車外側面板3と車内側面板2の内板21
に接合一体化されている。また係止枠体52は、断面L
字形の取付け片52aの一端に、互いに反対方向に分岐
した断面L字形の係止片52bと突片52cとが一体形
成されており、取付け片52aと係止片52bとの間に
構成される溝部8aに、固定枠体51の車内側側片部5
1a及び車内側面板2を挟み込んだ状態で、固定枠体5
1の内側に配置させた取付け片52aを取付けねじ18
a…によってゴム座17を介して当該固定枠体51の底
部に固着している。しかして、車外側面板3の戸先側の
側縁部3aは係止枠体53の突片52cと対向するよう
に車内側に曲折され、この側縁部3aと前記突片52c
とによって戸先ゴム19を係着している。
【0017】外周枠5における戸尻側の縦枠5bは、図
2,3に示すように、戸先側と同様にハニカムボード1
0に縁材として一体化された固定枠体53と、この固定
枠体53に取付けねじ18b…を介して固着される係止
枠体54とで構成されている。そして、固定枠体53
は、断面略コ字形のアルミニウム押出型材よりなり、そ
の凹部側を戸先方向として車外側面板2と車内側面板2
の内板21に接合されると共に、その厚肉の基部53a
の車外側に設けた係止溝53bに、車外側面板3の戸尻
側の内向きに曲げた側縁部3bを嵌入させている。また
係止枠体54は、ステンレス鋼やアルミニウム等のアン
グル材よりなり、その一方の側片54aと固定枠体53
の基部53aとの間で、帯状の風止ゴム30を車外側へ
一部突出状態として挟着すると共に、扉車内側に配置す
る他方の側片54bと車内側面板2の内板21との間で
構成する溝部8bに、該車内側面板2の化粧外板22を
挟み込んでいる。
【0018】図4に示すように、外周枠5における上下
の横枠5c,5dは、共にアルミニウム押出型材からな
り、縦枠5a,5bの固定枠体51,53と同様にハニ
カムボード10の縁材として車外側面板2と車内側面板
2の内板21との間に挟んだ状態で接合一体化されてい
る。その上側の横枠5cは、中空枠部55a上に上向き
に開いたコ字枠部55bが一体形成され、該コ字枠部5
5bに前記の各ブラケット13の基部13aが嵌合固着
されている。また下側の横枠5dは、中空枠部56aの
上下にコ字枠部56b,56cが一体形成され、その下
向きに開いたコ字枠部56cに断面下向きコ字形の摺接
部材57が嵌合固着され、該コ字枠部56cにおいて乗
降口の下側レール(図示省略)に跨嵌するようになって
いる。
【0019】車内側面板2の化粧外板22は、その上縁
部の複数カ所において取付けねじ18c…を介して上側
の横枠5cにねじ止めされ、また下縁部の複数カ所にお
いて外側のステンレス鋼板等よりなる幅木23の上部と
共に取付けねじ18d…によって下側の横枠5dにねじ
止めされている。なお、幅木23は下部においても取付
けねじ18e…にて下側の横枠5dにねじ止めされてい
る。一方、車外側面板3は、車内側へ曲成した上下縁で
上下の横枠5c,5dの各車外側の端縁部を覆う形で、
両横枠5c,5dに接合一体化されている。
【0020】図1〜図4に示すように、ハニカムボード
10の内側には、扉本体1の上下全長にわたるチャンネ
ル材からなる左右一対の補強骨31,31と、これらよ
りも扉幅方向内側に位置してガラス窓9のある両側部分
のみに配置したチャンネル材からなる短い補強骨32,
32と、ガラス窓9のやや下方で左右方向に配置する断
面略コ字形のアルミニウム押出型材よりなる補強骨33
とが、それぞれ車内側面板2の金属製内板21及び車外
側面板3に接合一体化した状態で配置し、他の領域には
ハニカム芯材11が配置している。
【0021】しかして、ハニカムボード10の扉下部1
bにおける補強骨のない中央領域の4カ所(図1の破線
で示す)には、図5に示すように、それぞれハニカム芯
材11のない小さい矩形の空所10a…が設けられると
共に、車内側面板2の内板21には、各空所10aに臨
む位置に矩形の係止穴6が開設されている。また車内側
面板2の化粧外板22の内面側には、矩形のアルミニウ
ム板片70…の固着によって、前記内板21の各係止穴
6に対応した係止部7…が設けられている。この各係止
部7は、アルミニウム板片70の下縁部とアルミニウム
板22aとの間に、前記内板21の厚みに略等しい開き
幅の溝部71を構成したものであり、扉本体1に化粧外
板22を取付ける際に、板片70を内板21の係止穴6
に嵌入させた状態で該化粧外板22を少し下げることに
より、溝部71に内板21の係止穴6の下縁部を係合さ
せ、もって図5の仮想線で示すように当該化粧外板22
を内板21に係着するようになっている。
【0022】窓枠11は、アルミニウム押出型材を窓外
周形状に曲成したものからなり、図3及び図4に示すよ
うに、扉厚み方向に沿う周壁部11aと、この周壁部1
1aより窓外側へ張出する車内外両側の接合片11b,
11cと、車外側の接合片11cより連続して窓中央側
へ張出する受け縁片11dとを備えて、且つ車内側の接
合片11bと周壁部11aの間に車内側に開放した溝部
11eが形成されており、接合片11bにおいて車内側
面板2の内板21に接合固着されると共に、接合片11
c及び受け縁片11dにおいて車外側面板3に接合固着
されている。なお、車外側面板3の窓開口部周縁は車内
側へ曲成されて受け縁片11dの端縁部を覆っている。
【0023】この窓枠11の溝部11eには、ガラス窓
9の窓ガラス9aの周縁を押さえる押さえ枠12aと、
車内側面板2における前記化粧外板22の窓開口部周縁
を押さえる押さえ枠12bとが、取付けねじ18f…を
介して取り付けられると共に、両押さえ枠12a,12
bの間に構成される窪み部分にゴムパッキン34を嵌着
するようになっている。35はガラス窓9の2枚のガラ
ス板90,90間に介在するスペーサー、36はガラス
板90,90と窓枠11の周壁部11a及び受け縁片1
1dとの間ならびに押さえ枠12aとの間に介在させた
帯状の緩衝ゴムである。
【0024】上記構成の車両用扉では、車内側面板2が
ハニカムボード10に一体化した内板21とこれとは別
体の化粧外板22とから構成されていることから、長年
の使用によって扉車内側の表面の変褪色、傷や汚れ等が
許容限界に至ったり、デザイン的な陳腐化によって車内
側表面の色調や模様等を更新する必要が生じた際、扉全
体を取り替える必要はなく、化粧外板22のみを新品と
交換すればよいから、車両の保全コストを著しく低減で
きると共に資源の有効利用に貢献できる。しかして、こ
の交換においては、取付けねじ18a〜18eを抜き、
外周枠5における左右両側の係止枠体53,54、戸先
ゴム19、押さえ枠12a,12b、幅木23を取り外
すことにより、古い化粧外板22を扉本体1から外すこ
とができ、この化粧外板22を新品に交換した上で、上
記の取り外した各部材を再取付けすればよいから、作業
が非常に容易である。無論、このとき、上記の取り外し
た各部材中に傷損や劣化等で再使用に不適なものがあれ
ば、新品と交換して取り付けることになる。
【0025】また、この車両用扉においては、車内側面
板2の内板21と車外側面板3とが中間のハニカム芯材
4に接合して一体のハニカムボード10を構成している
から、扉の強度は充分に確保される上、化粧外板22は
窓開口部のある扉上部側が押さえ枠11を介して扉本体
1に固定され、且つ扉下部側でも係止部7…にて金属製
内板21に係止固定されるから、該化粧外板22の扉本
体1に対する取付状態が非常に安定したものとなると共
に、車両走行に伴う振動を受けても内外板21,22間
でビビリ音が発生せず、それだけ車内が静穏化して快適
な乗り心地が得られ、しかも化粧外板22の特に広面積
である扉下部が車内側へ膨れ出すような変形も防止され
る。更に、化粧外板22のねじ止め部分が乗降口の上方
に嵌入して隠れる扉上部と目立たない扉下部にあるた
め、これらねじ止め部分によって扉車内側の外観が悪化
することはない。加えて、化粧外板22は、軽量で板体
としての充分な剛性を備えると共に、メラミン樹脂層2
2bの模様や色合いによって多様なデザインを表現でき
る。
【0026】なお、車内側面板2における化粧外板22
の内面側の係止部7…は、上記実施例のようなアルミニ
ウム板片70の固着にて溝部71を設けたものに限ら
ず、内板21の係止穴6…に嵌入係合できる種々の構造
を採用可能であり、その数及び配置についても実施例以
外に種々設定できる。また上記実施例では窓枠11に対
して押さえ枠12a,12bを取付けるようにしている
が、これら押さえ枠を一体物としてもよい。
【0027】更に、上記実施例の扉本体1は芯材として
ハニカム芯材4を用いたハニカムボード構造であるが、
格子状や縦又は横の桟状に組んだアルミニウム,鉄等の
金属フレームを芯材とした所謂スケルトン構造、合成樹
脂発泡体と芯材としたサンドイッチパネル構造等、様々
な芯材を用いた積層構造を採用できる。その他、本発明
では、車内側面板2の化粧外板22における樹脂層22
bの樹脂の種類、外周枠5における縦枠5a,5b及び
横枠5c,5dの断面形状、窓枠11の断面形状等、細
部構成については実施例以外に種々設計変更可能であ
る。更に、本発明は、実施例の如き吊り引戸式扉に限ら
ず、レール上に載って開閉する引戸式扉、ヒンジを介し
て回動によって開閉する開き戸式扉、バス等に多用され
る折り戸式扉等にも適用可能である。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、車両用扉とし
て、車内側面板が扉本体の芯材に一体化した金属製内板
と別体の化粧外板とから構成され、化粧外板が扉本体に
対して着脱可能であることから、長年の使用によって扉
車内側の表面の変褪色、傷や汚れ等が許容限界に至った
り、デザイン的な陳腐化によって車内側表面の色調や模
様等を更新する必要が生じた際、扉全体を取り替える必
要はなく、化粧外板のみを新品と交換すればよく、もっ
て車両の保全コストを著しく低減できると共に資源の有
効利用に貢献できるものが提供される。
【0029】請求項2の発明によれば、上記車両用扉に
おいて、車内側面板の化粧外板が金属製内板に対して係
止固定されるため、車両走行に伴う振動を受けても内外
板間でビビリ音が発生せず、それだけ車内が静穏化して
快適な乗り心地が得られ、且つ化粧外板が車内側へ膨れ
出すような変形が防止されるという利点がある。
【0030】請求項3の発明によれば、上記車両用扉に
おいて、車内側面板の化粧外板が扉本体の外周枠の上下
枠に対してねじ止めされ、同戸先側及び戸尻側の縦枠材
に対して側縁部を係嵌する構成としているから、化粧外
板の交換に際して扉全体の分解・再組立を必要とせず、
交換作業が非常に容易になる上、化粧外板のねじ止め部
分が乗降口の上方に嵌入して隠れる扉上部と目立たない
扉下部になって扉車内側の外観低下を招かないという利
点がある。
【0031】請求項4の発明によれば、上記車両用扉に
おいて、前記外周枠の戸先側及び戸尻側の縦枠材が、前
記芯材に固着された固定枠体と、この固定枠体に対して
着脱可能な係止枠体とからなり、この固定枠体と係止枠
体との間で化粧外板の側縁部を係嵌する溝部を構成する
ことから、化粧外板の交換に際して外周枠の係止枠体の
みを取り外せばよく、もって該交換の操作がより容易に
なるという利点がある。
【0032】請求項5の発明によれば、上記車両用扉に
おいて、芯材にハニカム芯材を用いているから、扉本体
が軽量且つ高強度になると共に、ハニカムボードの利用
によって該扉本体を安価に且つ容易に製作できるという
利点がある。
【0033】請求項6の発明によれば、上記車両用扉に
おいて、車内側面板の金属製内板がステンレス鋼板より
なると共に、化粧外板がアルミニウム板の外面側に樹脂
層を設けたものであるから、該化粧外板が軽量で板体と
しての充分な剛性を備えると共に、樹脂層の模様や色合
いによって多様なデザインを表現できるという利点があ
る。
【0034】請求項7の発明によれば、扉上部側にガラ
ス窓を備えた上記車両用扉において、化粧外板が窓開口
部のある扉上部側で押さえ枠を介して扉本体に固定され
且つ扉下部側でも金属製内板に係止固定されるため、化
粧外板が安定した取付状態になると共に、特に広面積の
扉下部側における化粧外板の膨れ出しがより確実に防止
されるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る車両用扉全体の車内
側から見た正面図である。
【図2】 同車両用扉の要部の横断面を示し、(A)図
は図1のイ−イ線の横断面図、(B)図は(A)図の仮
想線円B内の拡大図である。
【図3】 図1のロ−ロ線の横断面図である。
【図4】 図1のハ−ハ線の縦断面図である。
【図5】 同車両用扉における化粧外板の着脱操作を示
す要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 扉本体 2 車内側面板 21 金属製内板 22 化粧外板 22a アルミニウム板 22b メラミン樹脂層 3 車外側面板 4 ハニカム芯材 5 外周枠 5a 戸先側の縦枠 5b 戸尻側の縦枠 5c 上側の横枠 5c 下側の横枠 6 係止穴 7 係止部 8a,8b 溝部 9 窓部 9a,9b 窓ガラス 10 ハニカムボード 11 窓枠 12a,12b 押さえ枠 18a〜18f 取付けねじ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉本体の車内側面板と車外側面板との間
    に芯材を介在させた車両用扉において、車内側面板が金
    属製内板と化粧外板とからなる二重構造を有し、その金
    属製内板と車外側面板とが前記芯材に接合一体化される
    と共に、前記化粧外板が扉本体の外周枠に対して着脱可
    能に取り付けられてなることを特徴とする車両用扉。
  2. 【請求項2】 前記金属製内板の複数カ所に係止穴が形
    成されると共に、前記化粧外板の内面側に前記係止穴に
    嵌入係合する係止部が設けられてなる請求項1記載の車
    両用扉。
  3. 【請求項3】 前記外周枠の戸先側及び戸尻側の縦枠材
    に、前記化粧外板の側縁部を挿嵌させる溝部が設けら
    れ、該化粧外板が両側縁部を前記溝部に挿嵌すると共に
    上下縁部で前記外周枠の上下枠材にねじ止めされてなる
    請求項1又は2に記載の車両用扉。
  4. 【請求項4】 前記外周枠の戸先側及び戸尻側の縦枠材
    が、車内側面板の金属製内板と車外側面板に固着された
    固定枠体と、この固定枠体に対してねじ止めされた係止
    枠体とからなり、この固定枠体と係止枠体との間で前記
    溝部が構成されてなる請求項3記載の車両用扉。
  5. 【請求項5】 芯材がハニカム芯材からなる請求項1〜
    4のいずれかに記載の車両用扉。
  6. 【請求項6】 車内側面板の金属製内板がステンレス鋼
    板よりなると共に、化粧外板がアルミニウム板の外面側
    に樹脂層を設けたものからなる請求項1〜5のいずれか
    に記載の車両用扉。
  7. 【請求項7】 扉上部側にガラス窓を備え、扉本体の窓
    枠の車内側に、窓ガラスの周縁と前記化粧外板の窓開口
    部周縁とを押さえて固定する押さえ枠がねじ止めされる
    と共に、該化粧外板の係止部と前記金属製内板の係止穴
    とが扉下部側で係合するように設定されてなる請求項2
    〜6のいずれかに記載の車両用扉。
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