JP2006316426A - シャッター装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 シャッターカーテン10をスライドさせて開閉動作するシャッター装置において、屋内側に露出する部位に、該部位を覆うようにして化粧部材が嵌合されていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
そのため、前記従来のシャッター装置では、前記窓部が屋外側へ突出する出窓であった場合には取付けが困難であり、特殊仕様として対応するにしても、出窓の形状が多岐にわたるため、対応が困難であった。
このシャッター装置では、シャッターカーテンを出窓の屋内側で開閉動作させる構成としているため、出窓の屋外側の形状に拘らず取付け作業が容易なことや、足場のない2階以上の部屋の窓であっても取付けが容易なこと、屋外側へ開放される窓とシャッターカーテンとが干渉しないこと、出窓の開閉状態に拘わらずに屋内側からシャッターカーテンを手動で開閉できること等、多々の利点を有する。
特に、後者の発明のように屋内側に設置される窓用シャッター装置では、該シャッター装置が屋内側へ若干突出するため、前記のような違和感のある質感を受け易い。
また、このシャッター装置は、特に顕著な作用効果が得られる好ましい態様としては、構造物のサッシ窓に対応して設けられる窓用シャッター装置(屋外側に配設される場合と屋内側に配設される場合との双方を含む)とされ、更に好ましい態様としては、前記サッシ窓の屋内側に配設される窓用シャッター装置とされる。
この化粧部材は、当該シャッター装置の屋内側に露出する部位の一部または全部に設けられた態様を含むが、より効果的には、その面積がより広くなる態様とするのが好ましく、特に、シャッターカーテンの屋内側部分の略全域に設けられた態様とするのが好ましい。
また、この化粧部材は、単一の嵌合対象物に対し単一の部材が嵌合される態様としてもよいし、単一の嵌合対象物に対し複数の部材が嵌合される態様としてもよい。
また、この化粧部材は、その全面積にわたって略同様の質感が得られるようにした態様であってもよいし、その全面積の一部分や複数の部分で異なる質感が得られるようにした態様であってもよい。
また、この化粧部材には、少なくとも屋内側に露出する部位を合成樹脂材、木材、ゴム材等により覆うようにした態様や、少なくとも屋内側に露出する部位を木粉入りの合成樹脂により覆うようにした態様、少なくとも屋内側に露出する部位に印刷や表面成形、塗装、エンボス加工等による木目調の装飾を施した態様等を含む。
上記内部側の層の具体例としては、上記木粉入り合成樹脂材料と略同質の合成樹脂材料であって木粉を含んでいない合成樹脂材料、上記木粉入り合成樹脂材料と異質の合成樹脂材料であって上記木粉入り合成樹脂材料よりも強度の高い合成樹脂材料、上記木粉入り合成樹脂材料よりも強度の高い木材や金属、セラミック等が挙げられる。
また、この第八の発明において、各化粧部材は、その全面積にわたって略同様の質感が得られるようにした態様であってもよいし、その全面積の一部分や複数の部分で異なる質感が得られるようにした態様であってもよい。
更に、この第八の発明において、複数のスラットに各々対応させて複数の化粧部材を嵌合するようにした場合、これら複数の化粧部材の内の一部が、他の化粧部材と異なる質感が得られるものであってもよい。
また、本明細書中において「シャッター幅方向」とは、上記シャッターカーテンの開閉方向と略直交する方向であって、上記シャッターカーテンの厚さ方向ではない方向を意味する。
また、本明細書中において「シャッター開閉方向」とは、上記シャッターカーテンが空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する。
第一の発明によれば、屋内側に露出する部位が化粧部材によって覆われているため、屋内側から視た場合に、違和感のある質感を受け難くすることができる。
しかも、化粧部材が嵌合式で装着されているため、生産性が良好である。
その上、合成樹脂や、木材、ゴム材等からなる化粧部材によって、遮音性や、防音性、防振性、断熱性等を向上することもできる。
また、化粧部材を木粉入り合成樹脂材料のみから構成した場合と比較し、比較的低コストで生産性の良好な構成とすることができる上、当該シャッター装置による防犯性を向上することもできる。
しかも、シャッターカーテンを、前記凹部を内側にして巻き取るように構成すれば、その巻径を比較的小さくすることができる。
その上、別途カーテンボックスやカーテンレール等を追加加工した場合には、その追加加工されたカーテンボックスやカーテンレール等により屋内側の空間を狭くしてしまうおそれがあるが、本発明によれば、屋内側の空間を有効利用できるように広く確保することができる。
本実施の形態は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の構築・構造物における開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置として適用可能であるが、特に好ましい態様として、構造物のサッシ窓の屋内側に装着される窓用シャッター装置の一例について説明する。
また、同スラット11aにおけるシャッター閉鎖方向の他端(図示例によれば下端)には、前記掛合部11a3を内在して掛止するための縦断面略C字状の被掛合凹部11a4が設けられている。
この突部11a5の突出方向の長さ寸法は、後述する被掛合凹部11a4から抜け出てしまうことがないように、該被掛合凹部11a4の開口部11a41の開口幅よりも大きく設定されている。
このスラット用化粧部材51の材質について詳細に説明すれば、該スラット用化粧部材51は、屋内側に露出する層を木粉入り合成樹脂材料とし、該層の内部側(スラット11a側)の層を、前記木粉入り合成樹脂材料よりも強度の高い合成樹脂材料としている。したがって、このスラット用化粧部材51を屋内側から視ると、内在する木粉によって、その表面に木目のようなシャッター幅方向の筋が多数視認されることになる。
また、シャッターカーテン10を手動閉鎖する際に、スラット用化粧部材51の下端側部分を手掛け部として作用させることも可能である。
また、このスラット用化粧部材51によれば、その凹状部分を内側にして巻取り装置40の巻取り軸41に巻かれた際、図4に示すように、その凹状部分に内側のスラット11aが入り込むため、その巻径を比較的小さくすることができる。
この構成によれば、隣り合うスラット11a,11aにおける両スラット用化粧部材51,51間の隙間が、一方のスラット11aに相対する他方のスラット11aの回動を妨げない程度に小さく形成されることになる。そのため、シャッターカーテン10を屋内側から視認した際の体裁が良好である。
両抜止部11a21,11a21の間隔は、スラット用化粧部材51のシャッター幅方向の全長よりも、若干広く設定されている。
そのため、スラット用化粧部材51は、両抜止部11a21,11a21間においてシャッター幅方向の遊びを有するように嵌合され、温度影響等により変形した場合であっても、その変形が前記遊びに許容されることになる。
この座板部材12は、閉鎖された際のシャッターカーテン10を開放不能にする施錠機構60を備えている(図6参照)。
この施錠機構60は、座板部材12の屋内側部分に対し揺動自在に支持された操作レバー61を備え、シャッターカーテン10が全閉された際に、座板部材12の幅方向の端部の係脱部材(図示せず)をガイドレール30に掛止し、操作レバー61が屋内側へ引かれ揺動されることで、前記ガイドレール30との掛止状態を解除する機構となっている。
そして、この操作レバー用化粧部材52の両端部の各々は、ガイドレール30に近接するように配置される。
したがって、この操作レバー用化粧部材52によれば、機械的でやや冷たい質感を有する操作レバー61を、その室内側部位の略全域において、ソフトで暖かい質感に視認させることができる。
下枠用化粧部材53は、下枠20の略全長にわたるようにして、その両端部の各々をガイドレール30に近接または接触させている。
そして、この下枠用化粧部材53は、シャッターカーテン10が開放されている状態であっても、金属性の下枠20によるハードでやや冷たい質感を、ソフトで暖かい質感に変えている。
このレール本体部31における屋内側の露出部位には、該部位の略全部を覆うようにして、横断面略凹状のレール本体部用化粧部材54が嵌合されている。
このレール本体部用化粧部材54は、上記スラット用化粧部材51と略同様の材料から成形され、レール本体部31に対し、その屋内側から嵌め合わせられている。
このレール受け32における屋内側に露出する側面には、該側面を略全部覆うようにしてレール受け用化粧部材55が嵌合されている。
このレール受け用化粧部材55は、上記スラット用化粧部材51と略同様の材料から成形され、レール受け32に対し、その側方側から嵌め合わせられている。
なお、レール本体部用化粧部材54とレール受け用化粧部材55とを一体にした断面略L字状の化粧部材(図示せず)を構成することも可能であるが、この場合には、レール受け32に対しレール本体部31を着脱する際に、その断面略L字状の化粧部材を外しておく必要が生じる。
なお、この巻取り装置40は、シャッターカーテン10を手動で開閉するようにした態様や、シャッターカーテン10を電動で開閉するようにした態様、シャッターカーテン10の開閉動作の内の一方を手動とし他方を電動とした態様等の内、何れの態様であっても構わない。
固定部42aは、そのシャッター閉鎖方向の端部(図示例によれば下端部)に、シャッターカーテン10を挿通させるための開口部42a1を有するとともに、該開口部42a1よりも屋内側に、シャッター幅方向へわたるカーテンレール部42a2を一体的に有する。
そして、この着脱部42bにおいて屋内側に露出する前面部には、縦断面略凹状の収納ケース用化粧部材56が、シャッター開閉方向へ並ぶようにして複数(図示例によれば3つ)嵌合されている。
したがって、上記構成によれば、収納ケース42内のメンテナンス等の為に、収納ケース42内を開放する場合、複数の収納ケース用化粧部材56を着脱部42bから外すことなく、これら収納ケース用化粧部材56を着脱部42bと一体的に外すことができ、その作業性が良好である。
なお、複数の収納ケース用化粧部材56を、単一の化粧部材(図示せず)に置換することも可能であるが、本実施の形態の好ましい一例によれば、各収納ケース用化粧部材56を、上述した操作レバー用化粧部材52、下枠用化粧部材53、レール本体部用化粧部材54、または、レール受け用化粧部材55と同一の断面形状にすることで、その生産性を良好にしている。
取付ブラケット42dは、複数の収納ケース側部用化粧部材57を嵌合可能な略凹凸状に形成され、側部42cに対し、リベットや、ネジ、溶接等の止着手段により固定されている。
また、各収納ケース側部用化粧部材57は、上記スラット用化粧部材51と略同様の材料から成形され、上記側部42cに対する前面側から嵌合されている。
したがって、上記収納ケース側部用化粧部材57によれば、巻取り装置40の側面においても、屋内空間に溶け込んだ違和感のない質感を得ることができる。
なお、上記構成によれば、収納ケース側部用化粧部材57や取付ブラケット42dを側部42cに対し着脱不能な態様としているが、必要に応じて収納ケース側部用化粧部材57及び/又は取付ブラケット42dを側部42cに対し着脱される態様としてもよい。この着脱可能な態様によれば、使用者の好み等に応じて、収納ケース側部用化粧部材57を異なる模様や色のものに容易に交換できる等の利点がある。
また、図示例によれば、複数の収納ケース側部用化粧部材57を取付ブラケット42dに対し嵌合する構成としているが、単数の収納ケース側部用化粧部材(図示せず)を取付ブラケット42dに対し嵌合する構成とすることも可能である。
抜止部材71は、スラット用化粧部材51がスラット11aからシャッター幅方向へ抜けないように、スラット11aに対し止着された略ブロック状の部材であり、温度変化に起因するスラット用化粧部材51の変形を許容するように、スラット用化粧部材51の端部から適宜間隔離れた位置に配設されている。
この抜止部材72は、図10に示す抜止部材71と略同様に配置および止着され、そのシャッター幅方向の突端に、シャッター厚さ方向へ突出する掛止部72aを有する。この掛止部72aは、該シャッターカーテン10の幅方向の端部がガイドレール30から抜け出ることがないように、ガイドレール30の内面に掛止されるように構成されている。
したがって、この抜止部材72によれば、温度影響等によるスラット用化粧部材51の変形を許容した上で、スラット用化粧部材51が各スラット11aから抜け出てしまうのを阻むことができ、更に、シャッターカーテン10の幅方向の端部が、強風等の影響によりガイドレール30から抜け出てしまうのを防ぐこともできる。
更に、この抜止部材72によれば、故意に開閉体10の幅方向の端部がガイドレール30から引き抜きだされてしまうのが防ぐことができるため、防犯上も有効である。
スラット用化粧部材51’は、上記スラット用化粧部材51におけるシャッター閉鎖方向側の部分の形状を変更したものであり、そのシャッター閉鎖方向側の部分には、スラット11a’に対し係脱可能な係脱片部51c’が形成されている。
また、スラット11a’は、上記スラット11aにおける突片部11a2の形状を変更して突部11a6’としたものである。
また、突部11a6’は、前記のようにして接近する前記係脱片部51c’を、スムーズに凹部11a7’へ導くように傾斜面を有する形状に構成されている。
また、嵌合状態のスラット用化粧部材51’とスラット11a’との間をへら状の治具等により抉ることで、スラット用化粧部材51’をスラット11a’から取り外すことも可能である。
したがって、上記構成によれば、シャッターカーテン10の製造性が良好であり、例えば、構造物に対しシャッター装置Aを設置した後であっても、各スラット11a’に対しスラット用化粧部材51’を嵌合することができる。
その上、装着済みのスラット用化粧部材51’を、使用者の好み等に応じて、他の色や模様のものに交換することも可能である。
また、上記実施の形態によれば、化粧部材51,52,53,54,55,56,51’を木粉入りの合成樹脂材料としたが、他の好ましい態様としては、この化粧部材の少なくとも露出面を、印刷や表面成形、塗装、エンボス加工等による木目調の加工や、上記木粉入りの合成樹脂材料による木目調の加工等にしてもよい。
また、上記実施の形態によれば、化粧部材51,52,53,54,55,56,51’を木粉入りの合成樹脂材料としたが、この化粧部材の少なくとも露出面を、屋内側空間に略同調するような木以外の質感(例えば、皮革調や、紙調、布調など)とすることも可能である。
また、化粧部材51,52,53,54,55,56,51’は、少なくとも屋内側の露出部位が、上記合成樹脂材料や、木材、ゴム材等により構成されていればよく、例えば、その内部側を金属やその他の材料から構成することも可能である。
また、スラット用化粧部材51(又は51’)の内部側を、合成樹脂材料や、木材、ゴム材等の弾性材料により構成するようにしてもよく、この構成によれば、巻取り装置40でシャッターカーテン10を巻き取る際に、シャッターカーテン10とスラット用化粧部材51(又は51’)とのがたつきによる騒音の発生を抑制することができる。
この態様によれば、カーテンレール部42a2に取付けられるカーテンによって、閉鎖状態のシャッターカーテン10の屋外側の面が覆われるため、外部からシャッターカーテン10の開閉状態を視認し難くすることができ、ひいては防犯性を向上することができる。
11a:スラット
11a3:掛合部
11a4:被掛合凹部
11a5:突部
20:下枠
30:ガイドレール
40:巻取り装置
42:収納ケース
42a2:カーテンレール部
51:スラット用化粧部材
52:操作レバー用化粧部材
53:下枠用化粧部材
54:レール本体部用化粧部材
55:レール受け用化粧部材
56:収納ケース用化粧部材
A:シャッター装置
Claims (11)
- シャッターカーテンをスライドさせて開閉動作するシャッター装置において、
屋内側に露出する部位に、該部位を覆うようにして化粧部材が嵌合されていることを特徴とするシャッター装置。 - 上記化粧部材は、屋内側に露出する部位を、合成樹脂材、木材、ゴム材の内の何れか一種類の材料または二種類以上の材料によって覆うように構成されていることを特徴とする請求項1記載のシャッター装置。
- 上記化粧部材は、屋内側に露出する部位を、木粉入りの合成樹脂材により覆うように構成されていることを特徴とする請求項1記載のシャッター装置。
- 上記化粧部材は、複数層構造に構成され、少なくともその屋内側に露出する層を木粉入り合成樹脂材とし、該層の内部側の層を、前記木粉入り合成樹脂材よりも強度の高い材料としていることを特徴とする請求項3記載のシャッター装置。
- 上記化粧部材は、その嵌合対象物に対し、シャッターカーテンに沿う方向へ遊びを有するように嵌合されていることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載のシャッター装置。
- 上記化粧部材は、その嵌合対象物に対し、シャッター厚さ方向から嵌脱されるように構成してあることを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載のシャッター装置。
- 上記化粧部材の嵌合対象物が着脱可能に具備されているシャッター装置であって、
上記化粧部材は、前記嵌合対象物と一体的に着脱されるように設けられていることを特徴とする請求項1乃至6何れか1項記載のシャッター装置。 - 上記シャッターカーテンは、複数のスラットをシャッター開閉方向へ接続してなり、
上記化粧部材は、前記複数のスラットの内の一部または全部における各スラットに対し、その屋内側に露出する部位を覆うようにして嵌合されていることを特徴とする請求項1乃至7何れか1項記載のシャッター装置。 - 上記化粧部材は、その屋内側の部位を凹ませた断面略凹状に形成されていることを特徴とする請求項8記載のシャッター装置。
- 上記スラットは、そのシャッター開閉方向の一端側に断面略フック状の掛合部を有するとともに、同シャッター開閉方向の他端側に、前記掛合部を内在して掛止可能な断面略C字状の被掛合凹部を備え、
前記掛合部の先端側には、接続された二つのスラットにおける一方が他方に対し回動した際に、これら二つのスラット間において前記掛合部が前記被掛合凹部内から抜け出るのを阻むように、突部が具備されていることを特徴とする請求項8又は9記載のシャッター装置。 - 上記シャッターカーテンをその開放方向側で収納する収納ケースが具備されたシャッター装置であって、
前記収納ケースには、上記シャッターカーテンの厚さ方向側にカーテンが配置されるように、カーテンレール部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至10何れか1項記載のシャッター装置。
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