JP2012149504A - 建具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建具枠1の2つの第3枠(縦枠6)に沿って網体7の2つの側縁部7aを長手方向にスライド可能に支持し、この網体7の一端縁部7bを第1枠(上枠4)内から引き出し、及び引き込み可能とし、前記網体7の他端縁部7cを第2枠(下枠5)に着脱自在に支持した建具で、この他端縁部7cを第2枠から離脱して一端縁部7bを第1枠から引き出すことで、網体7が2つの第2枠に沿って第1枠に向かう方向に移動するので、その網体7の室外側面を室内側から簡単に清掃できる。
【選択図】図4
Description
他方、建具体を開閉操作部材により開閉できるようにした建具、例えば、オーニング窓、すべり出し窓、縦すべり出し窓、ガラスルーバー窓、外開き窓、突き出し窓等においては、窓枠(建具枠)に網戸を固定状態で取り付け、網体を嵌め殺し状態とすることがある。
例えば、特許文献1に開示したように、サッシ枠(建具枠)の上枠、下枠、左右の縦枠の網戸係合溝にアタッチメントを嵌合して取り付けることで、網体の四周縁をサッシ枠の内周に支持し、網体を嵌め殺し状態で取り付けるようにしている。
前述した特許文献1に開示した建具は、アタッチメントを取り外し、サッシ枠(建具枠)から網体を取り外すことで、その網体の室外側面を清掃できるが、清掃した網体は再び取り付けるので、網戸の室外側面を清掃するためにはアタッチメントを取り外し、再び嵌合しなければならず、その網戸の室外側面を室内側から清掃する作業が大変面倒である。
対向した2つの側縁部と、対向した一端縁部、他端縁部とを有した矩形状の防虫用の網体を備え、
前記網体の2つの側縁部を、前記2つの第3枠にスライド可能にそれぞれ支持することで、当該網体を2つの第3枠に沿って前記第1枠に向かう方向及び前記第2枠に向かう方向に移動可能に取り付け、
前記網体の一端縁部を、前記第1枠内に、当該第1枠から第2枠に向けて引き出し可能で、かつ第1枠に引き込み可能に支持し、
前記網体の他端縁部を前記第2枠に着脱自在に支持したことを特徴とする建具である。
前記網体摺動用のシャフトの長手方向両端部に、網体ガイド用のガイド部品をそれぞれ取り付け、このシャフトと2つのガイド部品とに亘って網体を、その網体がシャフトのガイド面に沿って摺動自在で、網体の2つの側縁部が2つのガイド部品の挿入ガイド溝に沿って移動自在となるように設けて網体部材とし、
この網体部材を建具枠に、2つのガイド部品の挿入ガイド溝が、前記ガイド溝と連続するように取り付けた建具とすることができる。
このようにすれば、シャフトとガイド部品と網体を組み合わせた網体部材を建具枠内に取り付け、網体の側縁部を挿入ガイド溝から第3枠のガイド溝に挿入することで網体を取り付けできるので、網体を建具枠に簡単に取り付けできる。
この支持部材を、第2枠の内側面に形成した凹部に嵌め込み、抜き出し自在とすることで、前記他端縁部を第2枠に着脱自在に支持した建具とすることができる。
このようにすれば、網体の他端縁部を第2枠に簡単に支持したり、支持を解放できる。
また、支持部材を手で持つことで網体の他端縁部をスムーズに第2枠に向けて移動できる。
前記網体は、他端縁部が室外側でかつ一端部が室内側となるように前記シャフトに巻き掛けられ、かつ前記シャフトのガイド面に沿って第1枠、第2枠に向けて摺動自在である建具とすることができる。
このようにすれば、網体をシャフトのガイド面に沿って摺動することで、その網体の一端縁部を第1枠からスムーズに引き出し、引き込むことができる。
前記網体は、他端縁部が室外側で、かつ一端縁部が室内側となるように前記シャフトに巻き掛けられ、かつ前記シャフトのガイド面に沿って第1枠、第2枠に向けて摺動自在で、
前記網体の一端縁部をシャフトに着脱自在に固着し、
前記網体の他端縁部に支持部材を取り付け、
この支持部材を、第2枠の内側面に形成した凹部に嵌め込み、抜き出し自在とした建具とすることができる。
このようにすれば、網体をシャフトのガイド面に沿って摺動することで、その網体の一端縁部を第1枠からスムーズに引き出し、引き込むことができる。
また、網体の他端縁部を第2枠に簡単に支持したり、支持を解放できる。
また、支持部材を手で持つことで網体の他端縁部をスムーズに第2枠に向けて移動できる。
また、網体の一端縁部をシャフトに固着した状態で、支持部材を凹部に嵌め込んで他端縁部を第2枠に支持することで、網体を第1枠と第2枠の方向に緊張することができる。
また、網体の他端縁部を第2枠に支持した状態で網体の一端縁部をシャフトに再度強く巻きつけて固着することで、網体を第1枠と第2枠の方向に緊張することもできる。
このガイド溝を、当該ガイド溝よりも室内側まで連続する挿入ガイド溝を有したガイド部品を設けた建具とすることができる。
このようにすれば、網体の2つの側縁部をガイド部品の挿入ガイド溝を通してガイド溝までガイドすることができ、その網体の2つの側縁部をガイド溝に挿入する作業がやり易い。
前記第1枠は、第2枠に向けて開口した凹陥部と、その開口部を開閉するカバー体より成る空洞部を有し、
この空洞部内に前記シャフトが配設され、前記網体を、当該開口部を通して凹陥部内に出し入れ可能とした建具とすることができる。
このようにすれば、シャフト、網体の一端縁部がカバー体で覆われるので、見栄えが良い。
また、カバー体を外すことで、開口部から手を凹陥部内に入れて網体の一端縁部を手で持ち、その開口部から引き出すことができる。
このようにすれば、ガイド部品の挿入ガイド溝を通して網体の2つの側縁部を2つの第3枠のガイド溝に挿入した後に、そのガイド部品にシャフトを取り付けることで、そのシャフトに網体の一端縁部寄りを巻き掛けて固着することができる。
第1の建具は、2つの第3枠の網体を支持する部分の面内方向の内側面は、ガイド溝を有した室外側部よりも平坦な室内側部が面内方向に外側となるように段差を有し、第1枠のシャフトが配設される凹陥部の開口部は第2枠及び室内側に向けて開口し、
前記第3枠の網体を支持する部分と連続してガイド部品を設け、このガイド部品の面内方向の内側面に開口した挿入ガイド溝は、前記第3枠のガイド溝と連続し、かつ前記第3枠の網体を支持する部分の面内方向の内側面における平坦な室内側部と隣接したスペースに室内側に向けて開口し、網体の2つの側縁部の他端縁部寄りを前述のスペースから水平として挿入ガイド溝に挿入できるようにした建具。
前記第3枠の網体を支持する部分と連続してガイド部品を設け、このガイド部品の面内方向の内側面に開口した挿入ガイド溝は、前記第3枠のガイド溝と連続し、かつ前記第3枠の網体を支持する部分の面内方向の内側面における平坦な室内側部と隣接したスペースに第2枠に向けて開口したほぼU字状で、網体の2つの側縁部の他端縁部寄りを前述のスペースから第3枠の長手方向に向けて挿入ガイド溝に挿入できるようにした建具。
このガイド部品の面内方向の内側面に開口した挿入ガイド溝は、前記ガイド溝と連続し、かつ平坦な室内側部の面内方向外側において第2枠に向けて開口したほぼU字状で、前記補助ガイド部品の補助挿入ガイド溝を経て前記第3枠の網体を支持する部分の面内方向の内側面に開口し、網体の2つの側縁部の他端縁部寄りを、前記補助挿入ガイド溝から挿入ガイド溝を通して第3枠のガイド溝まで挿入できるようにした建具。
したがって、建具枠に嵌め殺し状態で取り付けた網体の室外側面を室内側から簡単に清掃することができる。
この実施の形態では建具枠1がサッシ枠で、建具2が障子であり、その障子がサッシ枠に縦すべり出し自在に装着され、ハンドル等の開閉操作部材3を操作することで障子が開閉する縦すべり出し窓としてある。
前記建具枠1は、面内方向に対向した第1枠と第2枠、例えば上枠4と下枠5及び面内方向に対向した2つの第3枠、例えば縦枠6,6を方形状に連結してある。
この建具枠1は、上枠4、下枠5が縦向きで、縦枠6が横向きとなるようにしても良い。つまり、第1枠、第2枠が横向きのときには第3枠が縦向きで、第1枠、第2枠が縦向きのときには第3枠が横向きになる。
前記建具枠1には防虫用の網体7が嵌め殺し状態で取り付けてある。
なお、嵌め殺し状態とは、網体7が開閉移動せずに常に建具枠1の開口部を閉塞する状態である。
前記網体7は図3に示すように、対向した2つの側縁部7aと、対向した一端縁部7b、他端縁部7cとで矩形状である。
そして、網体7の2つの側縁部7aが図2に示すように、2つの縦枠6に、その縦枠6の長手方向にスライド可能にそれぞれ支持されている。
例えば、縦枠6は、面内方向内側に開口したガイド溝6aを長手方向に連続して有し、そのガイド溝6aに網体7の側縁部7aが摺動自在に挿入して支持されている。
このようであるから、網体7よりも室内側に居る人が、網体7の一端縁部7bを持って室内側に引き出すことができる。
前述の上枠4内に配設したシャフト8とは、シャフト8を上枠4又は縦枠6、あるいは後述するガイド部品に取り付け、そのシャフト8が上枠4内に、その長手方向全長に亘って配設されていることである。
つまり、シャフト8は、建具枠1に取り付けられ、上枠4内に、その長手方向に連続して配設されていれば良い。
なお、シャフト8は後述するように上枠4又は縦枠6又はガイド部品(建具枠1)に着脱自在に取り付けることが望ましい。
例えば、下枠5に、面内方向内側に向けて開口した凹部5aを長手方向に亘って形成する。前記網体7の他端縁部7cに支持部材9を取り付ける。この支持部材9は図3に示すように、網体7の他端縁部7cの全長よりも若干短く、支持部材9の長手方向両端部は縦枠6のガイド溝6aには嵌まり込むことがなく、縦枠6とは離隔している。
この支持部材9を下枠5の凹部5aに嵌め込むことで、網体7の他端縁部7cを下枠5に支持する。
前記支持部材9を凹部5aから抜き出すことで、網体7の他端縁部7cを下枠5から離脱し、支持を解放する。
このようにすれば、網体7の他端縁部7cを下枠5に簡単に支持したり、支持を解放したりすることができる。
網体7の他端縁部7cを下枠5に着脱自在に支持するには、前述の構成に限ることはなく、面ファスナー、着脱容易なねじなどでも良い。
この状態で、図4に示すように、網体7の一端縁部7bを上枠4内から室内側に向けて引き出すことで、室内側に居る人が、その網体7の室外側面7dに手を触れることができるから、網体7の室外側面7dを室内から簡単に清掃することができる。
そして、支持部材9を下枠5の凹部5aに嵌め込むことで網体7の他端縁部7cを下枠5に支持し、網体7を建具枠1内に嵌め殺し状態で取り付ける。
したがって、網体7の他端縁部7cをスムーズに下枠5に向けて移動できる。
例えば、図5に示すようにシャフト8の面内方向における下枠5側の取付面8bと、網体7の一端縁部7bに面ファスナー10の雄テープ10aと雌テープ10bを取り付け、その面ファスナー10によって網体7の一端縁部7bをシャフト8に着脱自在に固着する。
前記網体7の一端縁部7bは上枠4に着脱自在に固着しても良い。
前記ファスナーストリンガー71のエレメント(務歯)72が網70、ファスナーストリンガー71のファスナーテープ73よりも厚さ方向に張り出し、そのエレメント72が膨出部となっている。
前記網体支持部42は、図5に示すように、下枠5及び室内側に向けて開口した凹陥部43と、この凹陥部43の開口部43aを開閉するカバー体44とで空洞部45を形成している。
この凹陥部43内に前記シャフト8が設けられ、網体7の一端縁部7bは凹陥部43の開口部43aから凹陥部43内に入り込み、シャフト8に巻き掛けてシャフト8に固着してある。
前記網体7の一端縁部7bはシャフト8に巻き掛けてカバー体44に着脱自在に固着しても良い。
また、前記カバー体44で開口部43aを開放することで、開口部43aから凹陥部43内に手を入れて網体7の一端縁部7bをシャフト8から離脱し、開口部43aから引き出すことができる。
前記上枠4、下枠5、縦枠6の建具体取付部41,51,61、網体支持部42,52,62は、それぞれ四周連続し、かつ建具体取付部41,51,61よりも網体支持部42,52,62が面内方向の内側に張り出している。
図1、図2に示す建具体においては、本体部40,50,60と網体取付部42,52,62が別体で、本体部が金属(アルミ)製で、網体取付部が樹脂製である。
これに限ることはなく、一体でも良いことは勿論である。
前記縦枠6の網体支持部62の面内方向の内側面62aに、面内方向内側に向かう張り出し部63が設けてあり、この張り出し部63に前述のガイド溝6aが設けてあり、このガイド溝6aは前記内側面62a(縦枠6の室内側内側面に相当)よりも面内方向内側寄りである。
このガイド溝6aと前記凹部5aは面外方向(室内外側方向)に同一位置で、上枠4の凹陥部43の開口部43aと対向している。
図6に示すように、縦枠6の網体取付部62の張り出し部63に、その内側面63aに開口した凹部64が形成され、この凹部64にガイド溝6aを有するアタッチメント65が嵌合して取り付けてある。
前記網体支持部62の室内側寄りの内側面(前述の内側面62a)は、網体7の側縁部7aよりも面内方向の外側に位置している。
このガイド溝6aに網体7の側縁部7a(ファスナーストリンガー71のファスナーテープ73)が挿通し、エレメント72が中空部67に位置している。
これにより、エレメント72がガイド溝6aを通って凹部68に移動できないから、網体7の側縁部7aがガイド溝6aから長手方向と直角方向に抜けることがなく、前述のように網体7を上枠4から引き出し、引き込みするときに、縦枠6から外れることがない。
例えば、図6における凹部64の開口縁に連結片を設けて中空部とし、その連結片にスリット状のガイド溝6aを形成する。
そして、網体7の他端縁部7cを支持部材9の凹溝93に、長手方向から挿入し、ファスナーストリンガー71のエレメント72が開口部92から抜けないようにして網体7の他端縁部7cに支持部材9を取り付けている。
なお、網体7の他端縁部7cを下枠5に支持するには、凹部5aと支持部材9に限ることはなく、任意の連結手段を用いることができる。例えば、面ファスナーやスナップ釦など。
前記室内側内向片48は室外側内向片47よりも短く、その内端部48aは断面ほぼ円形状となっている。
前記室外側内向片47の内端部47aと室内側内向片48の内端部48aとの間が前述の開口部43aで、この開口部43aは下枠5のみではなく、室内側に向けても開口し、凹陥部43内に室内側から手を入れ易いようにしてある。
なお、室内側内向片48がなく、横片46と室外側内向片47で凹陥部43としても良い。
このカバー体44を閉じ姿勢とすると、第2片44bの室外側端部44dと室外側内向片47の内端部47aが室内外方向の隙間を有して対向し、その隙間に網体7が挿通する。
前述のシャフト8は後述するように建具枠1に着脱自在に取り付けてあり、カバー体44を開き姿勢として開口部43aを開放することで、シャフト8を凹陥部43内に出し入れ可能としてある。
前記上枠4の網体支持部42は縦枠6の網体支持部62の内側面62aまで連続し、前述した凹陥部43(空洞部45)の長手方向両端部分は縦枠6の張り出し部63の長手方向端面と対向して、ガイド溝6aと連続していると共に、カバー体44の第2片44bの長手方向両端部は鉤形状に切欠きされ、縦枠6の網体支持部62の内側面62a(縦枠6の室内側内側面)と張り出し部63の内側面63aに接している(図8、図9参照)。なお、図8、図9には後述するガイド部品20が図示してある。
したがって、支持部材9を手で持ち、網体7の2つの側縁部7aを左右の縦枠6のガイド溝6aに挿入して網体7を左右の縦枠6に沿って移動可能に取り付けできる。
なお、このとき、シャフト8は取り付けていない。
このことを解消するために、図1、図5に示すように、建具枠1にガイド部品20を取り付け、網体7の2つの側縁部7aをガイド溝6aに挿入し易くしてある。
この挿入ガイド溝21の室内外側方向に向かう形状は、ガイド部品20の室内側面20aに開口した室内外側方向に向かう第1の溝21aと下枠5に向かう面内方向一側面20bに開口した面内方向の下枠5方向に向かう第2の溝21bで略鉤形状である。
前記挿入ガイド溝21の上枠4の長手方向に向かう形状は、網体7の側縁部7aの薄い部分(ファスナーストリンガー71のファスナーテープ73)が挿通するスリット状溝部21cと膨出部(ファスナーストリンガー71のエレメント72)が挿通する幅広い溝部21dを有する段付きの形状で、スリット状溝部21cが面内方向の内側面(左右反対側の縦枠6に向かう面)20cに開口している。
図5、図8、図9に示すように、シャフト8を、ガイド部品20の面内方向の内側面20cにおける挿入ガイド溝21よりも面内方向の下枠5側に取り付けできる大きさで、左右のガイド部品20の面内方向の内側面20c間の距離よりも若干短い長さとし、その長手方向両端部に支軸8cを設ける。
前記ガイド部品20の面内方向の内側面20cに凹部22を形成し、この凹部22に支軸8cを嵌め込むことでシャフト8をガイド部品20に着脱自在に取り付ける。
シャフト8を取り外す場合には、支軸8cを没した状態として凹部22から抜き出し、シャフト8を左右のガイド部品20間から取り外す。
上枠4のカバー体44を開き姿勢として凹陥部43の開口部43aを開放する。このとき、シャフト8は取り付けていない。
網体7の支持部材9を手で持ち、その2つの側縁部7aにおける他端縁部7c寄りを、左右のガイド部品20の挿入ガイド溝21をガイドとして左右の縦枠6のガイド溝6aに挿入する(図10参照)。
この後、支持部材9を手で持って網体7の他端縁部7cを順次下方、つまり下枠5に向かう方向に移動することで、網体7を下枠5に向けて順次移動する。
シャフト8を取り付けしたら、網体7の一端縁部7bをシャフト8に巻き掛け、面ファスナー10でシャフト8に固着する。
このとき、網体7の一端縁部7bをシャフト8に強く巻きつけて網体7に張力を付与し、網体7を上枠4と下枠5との方向に緊張して取り付ける。
最後にカバー体44を閉じ姿勢として開口部43を閉じる。
なお、下枠5の凹部5bに支持部材9を嵌め込む前にシャフト8を上枠4の凹陥部43内に入れてガイド部品20に取り付けるようにしても良い。
このようにすれば、支持部材9を下枠6に向けて移動するときに網体7がシャフト8のガイド面8aに沿って摺動するから、支持部材9を移動し易いと共に、凹部5aに嵌め込み易い。
網体7の一端縁部7bをシャフト8から外し、網体7の一端縁部7bを順次引き出す。そして、支持部材9がシャフト8に接近した状態まで引き出したら、そのシャフト8を取り外し、支持部材9を手で持って網体7の2つの側縁部7aをガイド溝6aから完全に抜き出し、網体7とともに支持部材9を凹陥部43から取り出す。
前述のカバー体44の取り付けは、回動自在に限ることはない。
例えば、つまみを持って左右にスライドすることで取り付け、取り外しできるようにしたり、上枠4とカバー体44に係止片と係止受片を設け、その係止片と係止受片を係脱することでカバー体44を着脱自在に取り付ける。
この実施の形態は、ガイド部品20の挿入ガイド溝21の形状が前述の第1の実施の形態と相違する。
つまり、ガイド部品20の挿入ガイド溝21を室内側の第1の溝21eと室外側の第2の溝21fと湾曲した第3の溝21gでほぼU字形状とし、第1の溝21eをガイド溝6aよりも室内側寄りにおいて下枠5に向けて開口し、第2の溝21fをガイド溝6aと連続するように下枠5に向けて開口する。
したがって、上枠4の凹陥部43が面内方向の内側にのみ開口し、網体7を室内側から水平方向に移動して凹陥部43内に移動できない場合にも対応できる。
この場合には、カバー体44を平板状として室内側内向片48に着脱自在に取り付ける。
この実施の形態は、縦枠6の形状が前述の第1・第2の実施の形態と相違する。
前述の第1・第2の実施の形態では、縦枠6の網体支持部62は、ガイド溝6aよりも室内側寄りに網体7の側縁部7aをガイド溝6aに挿入可能に位置できるスペースを有した形状である。
例えば、網体支持部62の面内方向の内側面は、室内側寄り内側面(内側面62a)が、ガイド溝6aが開口した室外側寄り内側面(張り出し部63の内側面63a)よりも面内方向の外側に位置する段差を有する形状で、その室内側寄り内側面に網体7の側縁部7aを位置させることで、その側縁部7aはガイド溝6aと対向する。
例えば、網体支持部62の面内方向の内側面62aの室外側寄りにガイド溝6aが形成され、かつ内側面62aの室内側寄りは平坦面としてある。
そして、上枠4の凹陥部43を閉じるカバー体44は前述の内側面62aまでの長さである。
この補助ガイド部品30は補助挿入ガイド溝31を有し、その補助挿入ガイド溝31は前記ガイド部品20の第1の溝21eと連続し、かつ面内方向の内側面30aに開口している。
この実施の形態は、縦枠6の網体支持部62が前述の第3の実施の形態と同様で、ガイド部品20の形状が相違する。
この実施の形態のガイド部品20の挿入ガイド溝21は、前述の第1の実施の形態の挿入ガイド溝21と同様に室内側面20aに開口した第1の溝21aと面内方向の一側面20bに開口した第2の溝21bとで室内外側方向に略鉤形状で、ガイド部品20の面内方向の内側面における前述の挿入ガイド溝21のスリット状溝21cが開口した面内方向の内側面23は、室内側部23aが縦枠6の網体支持部62の面内方向の内側面62aよりも面内方向の内側に突出し、かつ室外側部23bが前述の内側面62aとほぼ面一となるように室内側面20aと直角に対して室内外方向に湾曲している。
前記ガイド部品20のシャフト8を取り付ける部分(凹部22を形成した部分)の面内方向の内側面24は、前述の内側面23の室内側部23aと同一位置で、かつ室内側面20aと直角である。
その挿入ガイド溝21の面内方向一側面20bに開口した室外側部分21iは図15に示すように縦枠6のガイド溝6aと連続する。
したがって、網体7の2つの側縁部7aにおける他端縁部7c寄りをガイド部品20の挿入ガイド溝21を通して縦枠6のガイド溝6aに室内側からスムーズに挿入できる。
この状態で、支持部材9を室外側に向けて移動することで側縁部7aを挿入ガイド溝21に沿って順次移動し、室外側部分21iから縦枠6のガイド溝6aに挿入する。
このとき、支持部材9の長手方向両端部をガイド部品20の面内方向の内側面23に接しながら移動することで、弓形状に弾性変形した支持部材9は直線状に弾性復元する。
前述の各実施の形態では、縦枠6にガイド部品20を取り付け、網体7の側縁部7aを、ガイド部品20の挿入ガイド溝21に沿って縦枠6のガイド溝6aまで挿入し、そのガイド部品20にシャフト8を取り付けるようにしているが、第5の実施の形態では、シャフト8にガイド部品20を取り付けると共に、そのシャフト8とガイド部品20に亘って網体7を摺動自在に設け、この状態でガイド部品20とともにシャフト8を縦枠6に取り付けるようにしている。
前記横片46の室内側寄りに設けた垂下片49と前記突片48bとでカバー体支持部46aを形成している。
この網体支持部62の室外側寄りに、前述のアタッチメント65を長手方向から挿入して取り付ける内側面62aに開口した凹部64を有し、室内側寄りには中空部69を有し、この中空部69の面内方向外側の外側内面69aは凹部64の底面64aと面内方向に同一位置である。
そして、縦枠6の網体支持部62の切断部分(上端面62c、縦端面62d)と上枠4の網体支持部42(凹陥部43)とで、後述するガイド部品を挿入して支持する空間部Sを形成している。
このシャフト8と2つのガイド部品20とに亘って網体7を、当該シャフト8のガイド面に沿って摺動自在で、網体7の側縁部7aがガイド部品20に沿って移動自在となるように設けて網体部材としてある。
そして、網体7の一端縁部7bに面ファスナー10(雌テープ10b)を取り付け、他端縁部7cに支持部材9を取り付ける。
支持部材9はシャフト8よりも短く、その長手方向両端部が左右のガイド部品20の内側面20cと干渉しないようにしてある。
これにより、シャフト8とガイド部品20と網体7を組み合わせた網体部材を、前述の左右の空間部S内に、上枠4の長手方向に沿って左右けんどん式に挿入して取り付けできる。
そして、シャフト8の長手方向両端部を左右のガイド部品20のシャフト連結部26に連結してシャフト8の長手方向両端部にガイド部品20を取り付ける。例えば、シャフト8を突起26bが嵌合する筒形状とし、そのシャフト8の長手方向両端部を左右のガイド部品20の突起26bに嵌合して連結する。
前記突起26bは本体25の内側端面25aよりも内方に突出している。
この室内側縦板27の内側端面27a、室外側ガイド部材28の内側端面28aが本体25の内側端面25aと面内方向に同一位置で、それらの内側端面が前述のガイド部品20の内側面(20c)である。
室内側縦板27の室内側面27bがガイド部品20の室内側面20aで、室外側ガイド部材28の室外側面28bがガイド部品20の室外側面20dである。
この挿入ガイド溝21は室外側ガイド部材28の内側端面28a、下面28fと上面28gに貫通していると共に、図23に示すように突起26bと平行で、かつ突起26bよりも面内方向外側まで突出し、シャフト8に接して設けた網体7の側縁部7aを上下方向にガイドする。
この室外側ガイド部材28の下面28fは本体25の下面25bよりも下方に突出し、その本体25の下面25bには縦枠6の網体支持部62の中空部69に嵌合する下向きの突出部25cが設けてある。
この後にシャフト8を左右他方に移動して他方のガイド部品20を他方の空間部S内に挿入する。
つまり、上枠4の長手方向に沿って左右けんどん式に左右のガイド部品20を左右の空間部S内に挿入する。
これと同時に、支持片29が前述の中空部69の外側内面69aに接する。
これによって、ガイド部品20を空間部S内にしっかりと取り付けできる。
これにより、網体7の一端縁部7bがシャフト8に接近し、その一端縁部7bに設けた面ファスナー10の雌テープ10bをシャフト8の下面に設けた雄テープ10aに係着してシャフト8に固定する(図26参照)。
網体7の一端縁部7bを上枠4内に引き込む場合には、他端縁部7c(支持部材9)を持って下方に移動する。
Claims (6)
- 面内方向に対向した第1枠、第2枠と、面内方向に対向した2つの第3枠とで方形状の建具枠と、
対向した2つの側縁部と、対向した一端縁部、他端縁部とを有した矩形状の防虫用の網体を備え、
前記網体の2つの側縁部を、前記2つの第3枠にスライド可能にそれぞれ支持することで、当該網体を2つの第3枠に沿って前記第1枠に向かう方向及び前記第2枠に向かう方向に移動可能に取り付け、
前記網体の一端縁部を、前記第1枠内に、当該第1枠から第2枠に向けて引き出し可能で、かつ第1枠に引き込み可能に支持し、
前記網体の他端縁部を前記第2枠に着脱自在に支持したことを特徴とする建具。 - 前記2つの第3枠は、網体の2つの側縁部をガイドする長手方向に連続したガイド溝を有し、
前記網体摺動用のシャットの長手方向両端部に、網体ガイド用のガイド部品をそれぞれ取り付け、このシャフトと2つのガイド部品とに亘って網体を、その網体がシャフトのガイド面に沿って摺動自在で、網体の2つの側縁部が2つのガイド部品の挿入ガイド溝に沿って移動自在となるように設けて網体部材とし、
この網体部材を建具枠に、2つのガイド部品の挿入ガイド溝が、前記ガイド溝と連続するように取り付けた請求項1記載の建具。 - 前記網体の他端縁部に支持部材を取り付け、
この支持部材を、第2枠の内側面に形成した凹部に嵌め込み、抜き出し自在とすることで、前記他端縁部を第2枠に着脱自在に支持した請求項1又は2記載の建具。 - 前記ガイド部品の挿入ガイド溝はシャフトよりも室外側寄りに設けられ、網体の一端縁部をシャフトのガイド面を経て室内側に垂れ下げ、網体の他端縁部をシャフトのガイド面を経て室外側に垂れ下げて側縁部を挿入ガイド溝に挿入した請求項2記載の建具。
- 建具枠の2つの第3枠と第1枠との間に、ガイド部品が第1枠の長手方向挿入可能な空間部をそれぞれ有し、この各空間部に2つのガイド部品を第1枠の長手方向に沿ってけんどん式に挿入できるようにした請求項2記載の建具。
- 前記網体の一端縁部を前記第1枠に着脱自在に固着し、この一端縁部を第1枠から離脱することで、その網体の一端縁部を第1枠から引き出し及び引き込み可能とした請求項1記載の建具。
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- 2011-09-26 JP JP2011208979A patent/JP5682927B2/ja active Active
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