JP2009173965A - 基板処理装置用の部品及び皮膜形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アルマイト皮膜の破損によるパーティクルの発生を確実に防止することができる基板処理装置用の部品を提供する。
【解決手段】ウエハWにプラズマ処理を施す基板処理装置10の部品であるクーリングプレート36は、アルミニウムにシリコンを含む合金を主成分とするアルミニウム基材56と、クーリングプレート36を電源の陽極に接続し且つシュウ酸を主成分とする溶液中に浸漬する陽極酸化処理によってアルミニウム基材56の表面に形成されたアルマイト皮膜57とを備え、該アルマイト皮膜57にはエチルシリケートが含浸されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、基板処理装置用の部品及び皮膜形成方法に関し、特に、プラズマ処理を基板に施す基板処理装置用の部品及び皮膜形成方法に関する。
基板としてのウエハに所定の処理を施す基板処理装置として、CVDやPVD等の成膜処理を施す成膜装置やプラズマによるエッチングを行うエッチング装置が知られている。この基板処理装置は近年のウエハの大口径化に伴って大型化しており、該装置の重量増加が課題となっている。そこで、基板処理装置の構成部品用の部材として軽量のアルミニウム部材が多用されている。
一般にアルミニウム部材は基板処理装置で所定の処理のために用いられる腐食性ガスやプラズマに対する耐食性が低いため、該アルミニウム部材からなる構成部品、例えば、クーリングプレートの表面には耐食性を有するアルマイト皮膜が形成される(例えば、特許文献1参照)。また、形成されたアルマイト皮膜はポア(孔)を有しており、通常、該ポアを封止する封孔処理が施される。
ところで、最近、HARC(High Aspect Ratio Contact)処理などに代表されるように高パワーのプラズマ処理をウエハに施すことがある。高パワーのプラズマ処理では、クーリングプレートの温度が上昇するが、一般に封孔処理が施されたアルマイト皮膜は耐熱性が低いため、このようなプラズマ処理ではクーリングプレートのアルマイト皮膜に破損、例えばクラックが生じ、アルマイト皮膜の一部が剥がれてパーティクルが発生する。この問題を解消するアルマイト皮膜の形成方法として、本発明者は、アルマイト皮膜に半封孔処理を施すことにより、アルマイト皮膜の耐熱性が向上するという知見を得た(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−204831号公報 特願2006−265149号明細書
しかしながら、近年さらなる高パワーのプラズマ処理が検討されており、上述したアルマイト皮膜の形成方法で形成してもアルマイト皮膜の耐熱性が十分でなく、該アルマイト皮膜が破損してパーティクルが発生する虞がある。
また、アルマイト皮膜が形成されたクーリングプレートには高周波電力を供給する回路を配するための加工が必要とされるが、該加工において用いられる切削油や炭化水素系洗浄液等がアルマイト皮膜中に浸透することにより、該アルマイト皮膜の水和封孔が促進される。該水和封孔が促進されると、アルマイト皮膜の耐熱性が低下するため、該アルマイト皮膜が破損してパーティクルが発生する虞がある。
本発明の目的は、アルマイト皮膜の破損によるパーティクルの発生を確実に防止することができる基板処理装置用の部品及び皮膜形成方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の基板処理装置用の部品は、基板にプラズマ処理を施す基板処理装置用の部品において、アルミニウムにシリコンを含む合金を主成分とする基材と、前記部品を電源の陽極に接続し且つ有機酸を主成分とする溶液中に浸漬する陽極酸化処理によって前記基材の表面に形成された皮膜とを備え、前記皮膜にはエチルシリケートが含浸されていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項2記載の基板処理装置用の部品は、基板にプラズマ処理を施す基板処理装置用の部品において、アルミニウムにシリコンを含む合金を主成分とする基材と、前記基材の表面に配され、前記シリコンを核として放射状に配向する酸化物結晶柱を有し、且つエチルシリケートが含浸されている皮膜とを備えることを特徴とする。
請求項3記載の基板処理装置用の部品は、請求項1又は2記載の基板処理装置用の部品において、前記被膜は封孔処理が施されていないことを特徴とする。
請求項4記載の基板処理装置用の部品は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板処理装置用の部品において、前記合金の前記シリコンの含有質量%が0.4以上且つ0.8以下であることを特徴とする。
請求項5記載の基板処理装置用の部品は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板処理装置用の部品において、前記合金はJIS規格のA6061合金であることを特徴とする。
請求項6記載の基板処理装置用の部品は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理装置用の部品において、前記基板処理装置用の部品は上部電極体であることを特徴とする。
請求項7記載の基板処理装置用の部品は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理装置用の部品において、前記基板処理装置用の部品は円板状のクーリングプレートであり、該クーリングプレートは複数の貫通孔を有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項8記載の皮膜形成方法は、基板にプラズマ処理を施す基板処理装置用の部品の皮膜形成方法において、アルミニウムにシリコンを含む合金を主成分とする基材を有する前記部品を電源の陽極に接続し且つ有機酸を主成分とする溶液中に浸漬する陽極酸化ステップと、前記浸漬によって前記基材の表面に形成された皮膜にエチルシリケートを含浸する含浸ステップとを有することを特徴とする。
請求項1記載の基板処理装置用の部品によれば、アルミニウムにシリコンを含む合金を主成分とする基材と、部品を電源の陽極に接続し且つ有機酸を主成分とする溶液中に浸漬する陽極酸化処理によって基材の表面に形成された皮膜とを備え、皮膜にはエチルシリケートが含浸されている。基材が電源の陽極に接続され且つ有機酸を主成分とする溶液中に浸漬されると、該基材の表面から内側に向けて酸化膜が成長する一方、基材の表面から外側に向けての酸化膜成長量が少ない。すなわち、表面から外側に向けての酸化物の結晶柱の伸長量が少ないので、結晶柱同士の衝突による圧縮応力の発生を大幅に抑制できる。また、皮膜の形成の際、基材中のシリコンを核として酸化物の結晶柱が放射状に伸張するため、皮膜の組織が非整列化して皮膜の耐熱性が向上する。さらに、エチルシリケートが皮膜に含浸されているので、該皮膜内にはエチルシリケートのシリコンが分散してシリコン粒として存在し、皮膜への切削油等の浸透が防止される。これにより、水和封孔の促進が抑制され、皮膜の耐熱性が確保される。したがって、部品が高温になり、若しくは切削油等に触れても皮膜の破損によるパーティクルの発生を確実に防止することができる。
請求項2記載の基板処理装置用の部品によれば、アルミニウムにシリコンを含む合金を主成分とする基材と、基材の表面に配され、シリコンを核として放射状に配向する酸化物結晶柱を有し、且つエチルシリケートが含浸されている皮膜とを備える。酸化物結晶柱がシリコンを核として放射状に配向していると、皮膜の組織が非整列化して皮膜の耐熱性が向上する。さらに、エチルシリケートが皮膜に含浸されているので、該皮膜内にはエチルシリケートのシリコンが分散してシリコン粒として存在し、皮膜への切削油等の浸透が防止される。これにより、水和封孔の促進が抑制され、皮膜の耐熱性が確保される。したがって、部品が高温になり、若しくは切削油等に触れても皮膜の破損によるパーティクルの発生を確実に防止することができる。
請求項3記載の基板処理装置用の部品によれば、皮膜には封孔処理が施されない。皮膜には複数のポア(孔)が発生するが、このポアに封孔処理、例えば水和封孔処理を施すと、各ポアにおいて酸化物が膨張した場合に該酸化物の逃げ場を確保することができず、圧縮応力が発生してしまう。皮膜への封孔処理を施さないことにより、この圧縮応力の発生を防止することができるので、部品が高温になっても皮膜の破損によるパーティクルの発生をより確実に防止することができる。
請求項4記載の基板処理装置用の部品によれば、基材におけるシリコンの含有質量%が0.4以上且つ0.8以下であるので、シリコンを核として放射状に成長する酸化物の結晶柱群を数多く発生させることができ、高い耐熱性を確実に確保することができる。
請求項5記載の基板処理装置用の部品によれば、基材は主成分がJIS規格のA6061合金であるので、上述した効果を顕著に奏することができる。
請求項6記載の基板処理装置用の部品によれば、該部品は上部電極体である。アルミニウムにシリコンを含む合金を主成分とする上部電極体の基材の表面には有機酸が接触することによって皮膜が形成され、該皮膜にはエチルシリケートが含浸されるので、上部電極体の皮膜の破損によるパーティクルの発生を確実に防止することができる。
請求項7記載の基板処理装置用の部品によれば、該部品は複数の貫通孔を有するクーリングプレートである。アルミニウムにシリコンを含む合金を主成分とするクーリングプレートの基材及び各貫通孔には有機酸が接触することによって皮膜が形成され、該皮膜にはエチルシリケートが含浸されるので、クーリングプレートの皮膜の破損によるパーティクルの発生を確実に防止することができる。
請求項8記載の基板処理装置用部品の皮膜形成方法によれば、基板処理装置用のアルミニウムにシリコンを含む合金を主成分とする基材を有する部品が電源の陽極に接続され且つ有機酸を主成分とする溶液中に浸漬され、該浸漬によって基材の表面に形成された皮膜にエチルシリケートが含浸される。基材が電源の陽極に接続され且つ有機酸を主成分とする溶液中に浸漬されると、該基材の表面から内側に向けて酸化膜が成長する一方、基材の表面から外側へ向けての酸化膜成長量が少ない。すなわち、表面から外側に向けての酸化物の結晶柱の伸長量が少ないので、結晶柱同士の衝突による圧縮応力の発生を大幅に抑制できる。また、皮膜の形成の際、基材中のシリコンを核として酸化物の結晶柱が放射状に伸張するため、皮膜の組織が非整列化して皮膜の耐熱性が向上する。さらに、エチルシリケートが皮膜に含浸されているので、該皮膜内にはエチルシリケートのシリコンが分散してシリコン粒として存在し、皮膜への切削油等の浸透が防止される。これにより、水和封孔の促進が抑制され、皮膜の耐熱性が確保される。したがって、部品が高温になり、若しくは切削油等に触れても皮膜の破損によるパーティクルの発生を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の実施の形態に係る基板処理装置用の部品が適用される基板処理装置について説明する。
図1は、本実施の形態に係る基板処理装置用の部品が適用される基板処理装置の概略構成を示す断面図である。この基板処理装置は基板としての半導体ウエハWにRIE(Reactive Ion Etching)処理やアッシング処理等のプラズマ処理を施すように構成されている。
図1において、基板処理装置10は円筒形状のチャンバ11を有し、該チャンバ11は内部に処理空間Sを有する。また、チャンバ11内には、例えば、直径が300mmの半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wを載置する載置台としての円柱状のサセプタ12が配置されている。チャンバ11の内壁面は側壁部材31で覆われる。該側壁部材31はアルミニウムからなり、その処理空間Sに対向する面はイットリア(Y)やアルミナ等のセラミックスの溶射皮膜でコーティングされている。また、チャンバ11は電気的に接地され、サセプタ12はチャンバ11の底部に絶縁性部材29を介して設置される。なお、側壁部材31の処理空間Sに対向する面のコーティングはアルマイト等の酸化皮膜でもよい。
基板処理装置10では、チャンバ11の内側壁とサセプタ12の側面とによって、サセプタ12上方のガスをチャンバ11の外へ排出する排気路13が形成される。この排気路13の途中にはプラズマの下流への漏洩を防止する環状の排気プレート14が配置される。また、排気路13における排気プレート14より下流の空間は、サセプタ12の下方へ回り込み、可変式バタフライバルブである自動圧力制御弁(Automatic Pressure Control Valve)(以下、「APCバルブ」という。)15に連通する。APCバルブ15は、アイソレータ(Isolator)16を介して真空引き用の排気ポンプであるターボ分子ポンプ(Turbo Molecular Pump)(以下、「TMP」という。)17に接続され、TMP17は、バルブV1を介して排気ポンプであるドライポンプ(以下、「DP」という。)18に接続されている。APCバルブ15はチャンバ11内の圧力制御を行い、TMP17はチャンバ11内を真空引きする。
また、バイパス配管19がアイソレータ16及びAPCバルブ15の間からバルブV2を介してDP18に接続されている。DP18はバイパス配管19を介してチャンバ11内を粗引きする。
サセプタ12には高周波電源20が給電棒21及び整合器(Matcher)22を介して接
続されており、該高周波電源20は高周波電力をサセプタ12に供給する。これにより、サセプタ12は下部電極として機能する。また、整合器22は、サセプタ12からの高周波電力の反射を低減して高周波電力のサセプタ12への供給効率を最大にする。サセプタ12は高周波電源20から供給された高周波電力を処理空間Sに印加する。
サセプタ12の内部上方には、導電膜からなる円板状のESC電極板23が配置されている。ESC電極板23にはESC直流電源24が電気的に接続されている。ウエハWは、ESC直流電源24からESC電極板23に印加された直流電圧により発生するクーロン力又はジョンソン・ラーベック(Johnsen-Rahbek)力によってサセプタ12の上面に吸着保持される。また、サセプタ12の上部には、サセプタ12の上面に吸着保持されたウエハWの周りを囲うように円環状のフォーカスリング25が配設される。このフォーカスリング25は処理空間Sに露出し、該処理空間Sにおいて発生したプラズマをウエハWの表面に向けて収束し、プラズマ処理の効率を向上させる。
また、サセプタ12の内部には、例えば、円周方向に延在する環状の冷媒室26が設けられる。この冷媒室26には、チラーユニット(図示せず)から冷媒用配管27を介して所定温度の冷媒、例えば、冷却水やガルデン(登録商標)液が循環供給され、当該冷媒の温度によってサセプタ12上面に吸着保持されたウエハWの処理温度が制御される。
さらに、サセプタ12の上面のウエハWが吸着保持される部分(以下、「吸着面」という。)には、複数の伝熱ガス供給孔28が開口している。これら複数の伝熱ガス供給孔28は、サセプタ12内部に配置された伝熱ガス供給ライン30を介して伝熱ガス供給部32に接続され、該伝熱ガス供給部32は伝熱ガスとしてのヘリウム(He)ガスを、伝熱ガス供給孔28を介して吸着面及びウエハWの裏面の間隙に供給する。
また、サセプタ12の吸着面には、サセプタ12の上面から突出自在なリフトピンとしての複数のプッシャーピン33が配置されている。これらのプッシャーピン33は吸着面から自在に突出する。ウエハWにプラズマ処理を施すためにウエハWを吸着面に吸着保持するときには、プッシャーピン33はサセプタ12に収容され、プラズマ処理が施されたウエハWをチャンバ11から搬出するときには、プッシャーピン33はサセプタ12の上面から突出してウエハWをサセプタ12から離間させて上方へ持ち上げる。
チャンバ11の天井部には、サセプタ12と対向するようにガス導入シャワーヘッド34が配置されている。該ガス導入シャワーヘッド34は天井電極板35、クーリングプレート36(基板処理装置用の部品)及び上部電極体(Upper Electrode Body)37を備える。ガス導入シャワーヘッド34において、天井電極板35、クーリングプレート36及び上部電極体37は下方から順に重畳される。
天井電極板35は導電体材料からなる円板状の部品である。該天井電極板35には高周波電源38が整合器39を介して接続されており、該高周波電源38は高周波電力を天井電極板35に供給する。これにより、天井電極板35は上部電極として機能する。また、整合器39は整合器22と同様の機能を有する。天井電極板35は高周波電源38から供給された高周波電力を処理空間Sに印加する。なお、天井電極板35の周りには該天井電極板35を囲うように環状の絶縁部材40が配置され、該絶縁部材40は天井電極板35をチャンバ11から絶縁する。
クーリングプレート36はアルミニウム、例えばJIS規格のA6061合金からなる円板状の部品である。該クーリングプレート36の表面は、後述する皮膜形成方法によって形成されたアルマイト皮膜57によって覆われている。クーリングプレート36はプラズマ処理によって高温になった天井電極板35の熱を吸収して該天井電極板35を冷却する。なお、クーリングプレート36の下面は天井電極板35の上面にアルマイト皮膜57を介して接触するため、天井電極板35はクーリングプレート36と直流的には絶縁されるが、高周波的には導通状態であるため、天井電極板35は電極として機能する。
上部電極体37はアルミニウムからなる円板状の部品である。該上部電極体37の表面も、後述する皮膜形成方法によって形成されたアルマイト皮膜57によって覆われている。上部電極体37の内部にはバッファ室41が設けられ、このバッファ室41には処理ガス供給部(図示せず)からの処理ガス導入管42が接続されている。バッファ室41には処理ガス導入管42を介して処理ガス供給部から処理ガスが導入される。
天井電極板35及びクーリングプレート36は、それぞれその厚み方向に貫通する複数のガス孔43,44(貫通孔)を有する。また、上部電極体37は該上部電極体37の下面及びバッファ室41の間の部分を貫通する複数のガス孔45を有する。天井電極板35、クーリングプレート36及び上部電極体37が重畳されたとき、各ガス孔43,44,45は一直線上に並び、バッファ室41に導入された処理ガスを処理空間Sに供給する。
チャンバ11の側壁には、プッシャーピン33によってサセプタ12から上方へ持ち上げられたウエハWの高さに対応する位置にウエハWの搬出入口46が設けられ、搬出入口46には、該搬出入口46を開閉するゲートバルブ47が取り付けられている。
この基板処理装置10のチャンバ11内では、上述したように、サセプタ12及び天井電極板35が処理空間Sに高周波電力を印加することにより、ガス導入シャワーヘッド34から処理空間Sに供給された処理ガスを高密度のプラズマにして陽イオンやラジカル等を発生させ、主に陽イオンやラジカルによってウエハWにプラズマ処理を施す。
図2は、基板処理装置用の部品の表面に形成される一般的なアルマイト皮膜の構成を示す断面斜視図である。
図2において、アルマイト皮膜48は、部品のアルミニウム基材49上に形成されたバリア層50と、該バリア層50の上に形成されたポーラス層51とを備える。
バリア層50は酸化アルミニウム(Al)からなる層であり、ガス透過性を有していないため、腐食性ガスやプラズマがアルミニウム基材49に接触するのを防止する。ポーラス層51はアルマイト皮膜48の厚み方向(以下、単に「膜厚方向」という。)に沿って伸長して成長する、酸化アルミニウムからなる複数のセル52を有する。各セル52はアルマイト皮膜48の表面において開口し、膜厚方向に沿って伸長する孔であるポア53を有する。
このアルマイト皮膜48は、部品を直流電源の陽極に接続して酸性溶液(電解液)中に浸漬し、アルミニウム基材49の表面を酸化する(陽極酸化処理)ことによって形成される。このとき、バリア層50とともにポーラス層51が形成されるが、ポーラス層51ではセル52の成長に伴いポア53も膜厚方向に沿って伸長していく。
また、一般的に、アルマイト皮膜48には封孔処理が施されるが、通常、封孔処理では120℃〜140℃の高圧の水蒸気又は、85〜95℃の沸騰水等にアルマイト皮膜48が晒される。このとき、図3(A)に示すように、各セル52では水蒸気に触発されて酸化アルミニウム60が膨張して水和物を形成し、ポア53を殆ど封孔する。
上述の陽極酸化処理では、通常、硫酸溶液が用いられるが、部品が硫酸溶液中に浸漬されると、図3(B)に示すように、アルミニウム基材49が酸化されてアルマイト皮膜48が内側に向けて成長すると共に、外側に向けても成長する。アルミニウム基材49の内側に向けて成長するアルマイト皮膜48では、アルミニウムが酸化アルミニウムに変質するだけであるが、アルミニウム基材49の外側に向けて成長するアルマイト皮膜48では、図3(C)に示すように、不純物54を頂点とする酸化アルミニウムの結晶柱55がアルマイト皮膜48の外側へ向けて伸長する。このとき、ある結晶柱55が曲がりながら伸長して隣接する結晶柱55に衝突するとそれぞれの結晶柱55に圧縮応力が発生する。
さらに、硫酸溶液を用いた陽極酸化処理及び水蒸気を用いた封孔処理によって形成されたアルマイト皮膜48では、プラズマ処理等によって部品が高温、例えば、アルマイト皮膜48が表面に形成されたクーリングプレート36における天井電極板35との接触面の温度がアルマイト皮膜形成時の温度以上になると、アルマイト皮膜48においてポア53の酸化アルミニウム60が膨張するが、ポア53内には酸化アルミニウム60の逃げ場がないため、各セル52等に圧縮応力が発生する。また、結晶柱55同士の衝突による圧縮応力に熱応力が加わる。その結果、アルマイト皮膜48にクラックが発生する。
これに対して、本実施の形態に係る基板処理装置用の部品としてのクーリングプレート36の表面に形成されるアルマイト皮膜では、ポーラス層等における圧縮応力の発生が抑制される。
具体的には、表面にシリコンを含有するアルミニウム基材56が剥き出しとなったクーリングプレート36を直流電源の陽極に接続して、有機酸、例えば、シュウ酸を主成分とする酸性溶液(以下、「シュウ酸含有溶液」という。)に浸漬し、クーリングプレート36の表面を酸化する(陽極酸化処理)。
有機酸溶液を用いた陽極酸化処理では、硫酸溶液を用いた陽極酸化処理と異なり、図4(A)に示すように、アルマイト皮膜57は主としてアルミニウム基材56の内側に向けて成長し、アルミニウム基材56の外側に向けての成長量は少ない。したがって、アルミニウム基材56の表面から外側へ向けての酸化アルミニウムの結晶柱の伸張量が少なく、隣接する結晶柱同士の衝突が起こり難い。その結果、アルマイト皮膜57において圧縮応力の発生を抑制することができる。なお、アルマイト皮膜57もアルマイト皮膜48が有する複数のセル52と同様の複数のセル58を有し、各セル58でもポア53と同様のポア59が形成される(図4(B)参照。)。
また、アルマイト皮膜57では、ポア59は封孔されず、開口通路62が確保される。これにより、ポーラス層等における圧縮応力が緩衝される。
ところで、アルマイト皮膜57では、一般的なアルマイト皮膜48と同様に、アルマイト皮膜57が適用されるクーリングプレート36の加工の際、加工に用いられる切削油や切削油を洗浄する炭化水素系洗浄液等がアルマイト皮膜57に浸透する虞がある。アルマイト皮膜57に切削油や炭化水素系洗浄液が浸透すると、アルマイト皮膜57の耐熱性が低くなり、クーリングプレート36が高温となった場合にアルマイト皮膜57にクラックが発生することがある。
これに対して、クーリングプレート36では、アルマイト皮膜57にエチルシリケートを含浸する。該アルマイト皮膜57にエチルシリケートを含浸すると、エチルシリケートのシリコンがアルマイト皮膜57内に分散してシリコン粒61として存在するので、アルマイト皮膜57への切削油等の浸透を防ぐことができる。これにより、アルマイト皮膜57のクラックの発生を抑制することができる。
また、クーリングプレート36のアルミニウム基材56はシリコンを含有している。通常、硫酸溶液を用いた陽極酸化処理において、アルミニウム基材49中にシリコン等の不純物54があると、該不純物54を避けるように結晶柱55が伸長するため、アルマイト皮膜48の組織が疎となり、また、それぞれの結晶柱55が不純物54に押されるため、圧縮応力が発生し、さらに結晶柱55間にクラックが発生する(図3(D)参照。)。
一方、A6061合金等、アルミニウムにシリコンを含む合金を主成分とするクーリングプレート36において、有機酸溶液を用いた陽極酸化処理によって形成されたアルマイト皮膜57では、図4(C)に示すように、不純物であるシリコン(Si)を避けることなく、該シリコンから放射状に結晶柱55が伸長し、アルマイト皮膜57の組織が非整列化する。したがって、アルマイト皮膜57では圧縮応力が緩衝されるため、該アルマイト皮膜57の耐熱性が向上し、これにより、アルマイト皮膜57のクラックの発生をより抑制することができる。
なお、アルマイト皮膜57の組織が非整列化する現象は、本発明者が電子顕微鏡を用いて確認した。そして、本発明者は、上記合金におけるシリコンの含有質量%が0.4以上且つ0.8以下の場合において、特に放射状に成長する結晶柱55の群が数多く発生し、アルマイト皮膜57の組織が非整列化するのを確認した。
したがって、クーリングプレート36が高温になり、若しくは切削油等に触れてもアルマイト皮膜57の破損によるパーティクルの発生を確実に防止することができる。
次に、本実施の形態に係る皮膜形成方法について説明する。
図5は、本実施の形態に係る皮膜形成方法のフローチャートである。
図5において、まず、シリコンを含有するアルミニウム基材56が剥き出しとなったクーリングプレート36を直流電源の陽極に接続して、有機酸溶液としてシュウ酸を含むシュウ酸含有溶液中に浸漬し、クーリングプレート36の表面を酸化する(ステップS51)(陽極酸化処理)。次いで、形成されたアルマイト皮膜57の各ポア59を封孔することなく、該アルマイト皮膜57にエチルシリケートを含浸し(ステップS52)、本処理を終了する。
図5の処理によれば、アルミニウムにシリコンを含む合金を主成分とするクーリングプレート36が直流電源の陽極に接続され且つシュウ酸含有溶液中に浸漬され、該浸漬によってクーリングプレート36の表面に形成されたアルマイト皮膜57にはエチルシリケートが含浸される。これにより、アルマイト皮膜57において結晶柱同士の衝突による圧縮応力の発生を抑制できる。また、各ポア59において開口通路62を確保することができ、ポーラス層等において圧縮応力が発生することがない。さらに、アルマイト皮膜57にエチルシリケートが浸透するため、以後、アルマイト皮膜57への切削油等の浸透を防ぐことができる。また、シリコンを含有しているアルミニウム基材56にはシュウ酸含有溶液を用いた陽極酸化処理が施されるので、アルマイト皮膜57の組織が非整列化する。
したがって、クーリングプレート36が高温になり、若しくは切削油等に触れてもアルマイト皮膜57の破損によるパーティクルの発生を防止することができる。
なお、含浸した後のクーリングプレート36をベーキングする場合、該クーリングプレート36を乾燥させることによりアルマイト皮膜57中に確実にシリコン粒61を留めることができ、これにより、アルマイト皮膜57への切削油等の浸透を確実に防止することができる。
また、クーリングプレート36は複数のガス孔44を有するが、通常、ガス孔44は細孔であるため、該ガス孔44の表面に向けてイットリア等の粒子をガンスプレー等によって吹き付けても、粒子が十分に付着しない部分が発生する。すなわち、ガス孔44の表面に溶射によって耐熱性の優れたイットリア膜等を形成するのが困難であるが、クーリングプレート36をシュウ酸含有溶液中に浸漬し、さらにアルマイト皮膜57にエチルシリケートを含浸するためにクーリングプレート36をエチルシリケートに浸漬すれば、ガス孔44の表面に電解液であるシュウ酸含有溶液及びエチルシリケートが接触する。したがって、ガス孔44の表面にエチルシリケートが含浸されたアルマイト皮膜57を形成することができる。これにより、パーティクルの発生を確実に防止することができる。
なお、ガンスプレー等によってイットリア等の粒子を十分に吹き付けられない表面又は全く吹き付けることができない表面を有する他の部品、例えば、細孔、深孔や入り組んだ凹部を有する他の部品も、シュウ酸溶液中に浸漬し、さらにエチルシリケートに浸漬することによって全表面にアルマイト皮膜57を形成することができるとともにアルマイト皮膜57にエチルシリケートが含浸され、これにより、パーティクルの発生を確実に防止することができる。
また、上述した図5の処理では、クーリングプレート36の表面にアルマイト皮膜57が形成されたが、該アルマイト皮膜57が表面に形成される部品はこれに限られない。例えば、図5の処理によって上部電極体37の表面にアルマイト皮膜57が形成されてもよく、デポシールドやシャッタ等、あらゆる部材にも適用可能である。
また、クーリングプレート36の表面の酸化に用いられる有機酸溶液は、例えば、シュウ酸含有溶液に蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタンエン酸、マロン酸、コハク酸、フタル酸、安息香酸、イソフタル酸、テレフタル酸、サリチル酸、没食子酸、メリト酸、ケイ皮酸、ピルビン酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、アコニット酸、グルタル酸、アジピン酸、アミノ酸、ニトロカルボン酸、ピロメリト酸、トリメリト酸、ジグリコール酸、n−ブチル酸、シトラコン酸、イタコン酸、アセチレンジカルボン酸、チオリンゴ酸、粘液酸、洒石酸、グリオキシル酸、オキサミド酸等のカルボキシル基を有する化合物のいずれか1種以上を混合した溶液でもよい。
さらに、上記有機酸溶液は、シュウ酸含有溶液にリン酸、硫酸、硝酸、クロム酸、ホウ酸等の無機物のいずれか1種以上を混合した溶液でもよい。
また、陽極酸化処理に用いる電源は直流電源に限られず、交流電源、又は交流によって直流を重畳する電源でもよく、さらにはパルス電源等でもよい。
本発明の実施の形態に係る基板処理装置用の部品が適用される基板処理装置の概略構成を示す断面図である。 基板処理装置用の部品の表面に形成される一般的なアルマイト皮膜の構成を示す断面斜視図である。 通常の皮膜形成方法におけるアルマイト皮膜の成長形態を示す図であり、図3(A)はポアにおける酸化アルミニウムの膨張・成長形態を示す図であり、図3(B)はアルマイト皮膜の成長方向を示す図であり、図3(C)はアルマイト皮膜における結晶柱の伸長形態を示す図である。 本実施の形態に係るアルマイト皮膜の成長形態を示す図であり、図4(A)はアルマイト皮膜の成長方向を示す図であり、図4(B)はアルマイト皮膜中でのポアの状態を示す断面図であり、図4(C)は図4(B)におけるC部の拡大図である。 本実施の形態に係る皮膜形成方法のフローチャートである。
符号の説明
S 処理空間
W ウエハ
10 基板処理装置
11 チャンバ
36 クーリングプレート
37 上部電極体
48,57 アルマイト皮膜
49,56 アルミニウム基材
50 バリア層
51 ポーラス層
52,58 セル
53,59 ポア
55 結晶柱
60 酸化アルミニウム
61 シリコン粒

Claims (8)

  1. 基板にプラズマ処理を施す基板処理装置用の部品において、
    アルミニウムにシリコンを含む合金を主成分とする基材と、
    前記部品を電源の陽極に接続し且つ有機酸を主成分とする溶液中に浸漬する陽極酸化処理によって前記基材の表面に形成された皮膜とを備え、
    前記皮膜にはエチルシリケートが含浸されていることを特徴とする基板処理装置用の部品。
  2. 基板にプラズマ処理を施す基板処理装置用の部品において、
    アルミニウムにシリコンを含む合金を主成分とする基材と、
    前記基材の表面に配され、前記シリコンを核として放射状に配向する酸化物結晶柱を有し、且つエチルシリケートが含浸されている皮膜とを備えることを特徴とする基板処理装置用の部品。
  3. 前記被膜は封孔処理が施されていないことを特徴とする請求項1又は2記載の基板処理装置用の部品。
  4. 前記合金の前記シリコンの含有質量%が0.4以上且つ0.8以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板処理装置用の部品。
  5. 前記合金はJIS規格のA6061合金であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板処理装置用の部品。
  6. 前記基板処理装置用の部品は上部電極体であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理装置用の部品。
  7. 前記基板処理装置用の部品は円板状のクーリングプレートであり、該クーリングプレートは複数の貫通孔を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板処理装置用の部品。
  8. 基板にプラズマ処理を施す基板処理装置用の部品の皮膜形成方法において、
    アルミニウムにシリコンを含む合金を主成分とする基材を有する前記部品を電源の陽極に接続し且つ有機酸を主成分とする溶液中に浸漬する陽極酸化ステップと、
    前記浸漬によって前記基材の表面に形成された皮膜にエチルシリケートを含浸する含浸ステップとを有することを特徴とする皮膜形成方法。
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