JP2009173336A - テープ結束装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】テープTの端部に被結束物巻回用のループを形成するためのループ形成機構として、搬送方向L1に並ぶように多角形状に配置された複数のベルト搬送機構12,13を含む。各ベルト搬送機構12,13の搬送ベルト19は、互いの間に空気吸引用の隙間を設けて配置されている。隙間を通した空気吸引によりテープTを搬送ベルト19に吸着して搬送する。
【選択図】図7
Description
しかしながら、唯一のベルトを用いている特許文献1では、ベルトがプーリの外側に巻き回されているため、方向転換させるための固定案内板の長さが長くなる。この長い固定案内板に対してテープの端部が摺動するため、摺動抵抗を受けたテープの端部の搬送が妨げられ易い。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、空気吸引を用いたテープの搬送によりテープのループを形成する場合において、ループを良好に形成することができる小型のテープ結束装置を提供することを目的とする。
また、上記案内部材は、上記プーリの同軸上に同行回転可能に設けられ、上記プーリよりも大径をなす環状部材を含み、上記環状部材の外周によって、上記搬送方向に互いに隣接するベルト搬送機構の一方から他方へのテープの方向転換を促すようにしてある場合がある(請求項4)。
また、例えば豆腐その他の水分を含んだ被結束物を結束するときにテープに付着した水分によって、テープが環状部材の外周に吸着したとしても、環状部材がプーリと同行回転しているので、テープを次のベルト搬送機構側へ良好に搬送することができる。
また、上記環状部材は環状板を含む場合がある(請求項5)。環状板であれば、外周の面積が狭いので、環状板の外周へのテープの吸着を抑制することができ、テープを一方のベルト搬送機構から他方のベルト搬送機構に良好に受け渡すことができる。
また、上記ループ形成機構は、上記隙間に連通する負圧溝を形成する負圧溝形成枠を含み、上記案内部材は、負圧溝形成枠に固定され上記共通のプーリの外周に対向する本体と、上記本体から上記隙間内へ延びる案内片とを含み、上記案内片は、上記搬送方向に対して傾斜しテープの搬送方向の端部に当接可能な傾斜状案内面を有している場合がある(請求項7)。この場合、案内部材として、固定型を用いるものの、案内片が搬送ベルト間の隙間内に傾斜状に入り込んでいるので、搬送ベルトによって搬送されるテープの端部が、案内片の端面に衝突することがない。すなわち、テープの端部が、案内片の傾斜状案内面によって搬送ベルトからスムーズに引き剥がされ、次のベルト搬送機構に良好に受け渡される。
また、各ベルト搬送機構の各搬送ベルトは、歯付きプーリに巻き掛けられた歯付きベルトからなる場合がある(請求項9)。この場合、歯付きベルトからなる搬送ベルトは、歯付きプーリに対して、ずれを生ずることがないので、搬送ベルトに過大な張力が負荷されることがない。したがって、ベルト搬送機構の駆動のためのモータとして、小型のモータを用いることが可能となり、ひいては、テープ結束装置を小型にすることができる。
図1は本発明の一実施形態としてのテープ結束装置1の模式的正面図であり、図2は テープ結束装置1の概略斜視図である。図1を参照して、テープ結束装置1は、装置本体2と、装置本体2の高さ方向の中央部に設けられ、被結束物Aを載置するためのテーブル3とを備えている。図2に示すように、テーブル3には、被結束物結束用のテープTがテーブル3の上下に通過するテープ通過溝4が形成されている。テーブル3は、テープ通過溝4を前後に挟む前部3aおよび後部3bを有している。また、テーブル3から下方に延びる周壁部3cが設けられている。
一対の縦枠22,24および上枠23が、テーブル3の上方に配置されており、下枠21は、テーブル3の下方に配置されている。図1および図3に示すように、第1のベルト搬送機構11が下枠21内に収容され、第2のベルト搬送機構12が右側の縦枠22内に収容され、第3のベルト搬送機構13が上枠23内に収容され、第4のベルト搬送機構14が左側の縦枠24内に収容されている。
また、図1および図3を参照して、供給機構9は、テープロール10から繰り出されるテープTをループ形成機構6へ供給するために互いの間にテープTを挟持して搬送する、正逆回転可能な搬送ローラ31および搬送ベルト32を備えている。
アキュームレータ機構33は、複数のローラ34〜37を有しており、上方のローラ34、35は位置が固定されているのに対して、下方のローラ36、37は、昇降可能に装置本体2によって支持されている。具体的には、各ローラ36,37の支軸が、装置本体2に形成された案内溝38によって上下に移動可能に支持されている。また、各ローラ36,37は、例えば重り或いはばね等の付勢部材(図示せず)によって下方に付勢されている。
一方、搬送ローラ31および搬送ベルト32が逆転(図1において反時計回りに回転)されて、アキュームレータ機構33のテープTの張力が減少すると、上記の付勢部材の働きで、ローラ36,37が図1に破線で示す下方位置に下降し、これに伴って、所定長のテープTがアキュームレータ機構33にプールされる。
図4に示すように、第3のベルト搬送機構13の搬送ベルト19は、互いの間に空気吸引用の隙間Sを設けて配置されている。図示していないが、他のベルト搬送機構11,12,14についても同じ構造である。
また、第3のプーリ43の軸方向X1に関して、第2のベルト搬送機構12の複数の搬送ベルト19と第3のベルト搬送機構13の複数の搬送ベルト19とが、1または複数本ずつ(図Aの例では、1本ずつ)交互に巻き掛けられている。
例えば、両ベルト搬送機構12,13の搬送ベルト19を交互に配置するとすれば、図7に示すように、第2のベルト搬送機構12の搬送ベルト19が4本のときに、第3のベルト搬送機構13の搬送ベルト19は3本となり、3本の中央の搬送ベルト19が、テープTの幅方向TWの中心TW1に沿って配置されることになる。
図7に示すように、各ベルト搬送機構12,13の複数の搬送ベルト19を、テープTの幅方向TWの中心位置TW1に対して対称に配置している関係上、第2のベルト搬送機構12の搬送ベルト19は、テープTの幅方向TWの一対の端部TW2に配置することが可能であるが、第3のベルト搬送機構13の搬送ベルト19は、テープTの幅方向TWの一対の端部TW2から少し離れた位置に配置せざるを得ない。このため、上枠23の前壁23aや後壁23bから搬送ベルト19までの距離が遠くなっている。
図3を参照して、互いに隣接する第1および第2のベルト搬送機構11,12の搬送ベルト19が共通に巻かれた第2のプーリ42の同軸上に、第2のプーリと同行回転する案内部材としての環状板26が配置されている。また、互いに隣接する第2および第3のベルト搬送機構12,13の搬送ベルト19が共通に巻かれた第3のプーリ43の同軸上に、第3のプーリ43と同行回転する案内部材としての環状板26が配置されている。また、互いに隣接する第3および第4のベルト搬送機構13,14の搬送ベルト19が共通に巻かれた第4のプーリ44の同軸上に、第4のプーリ44と同行回転する案内部材としての環状板26が配置されている。
また、搬送ベルト32は、搬送ベルト32自身の張力によって搬送ローラ31の周面31aに押圧されているので、搬送ローラ31の周面31aを均一に押圧することが可能とてなる。
また、支持部材55は、付勢部材としての例えば引っ張りコイルばね57によって、回動方向に付勢され、その結果、テンショナプーリ53が搬送ベルト32に張力を負荷する方向に付勢されている。引っ張りコイルばね57は、装置本体2に設けられた係合部としての例えば軸58と、支持部材55に設けられた係合部としての例えば軸59との間に介在している。テンショナプーリ53、支持部材55および引っ張りコイルばね57によって、テンショナ機構60が構成されている。
したがって、搬送力が要求される広幅のテープTに対して、テープTに対する押圧力を強くせずとも、搬送ローラ31および搬送ベルト32間にテープTを確実に挟持して、テープTを滑りなく良好に搬送することができる。テープTに対する押圧力を強くする必要がないので、テープTの傷みの発生を防止することができる。また、搬送ローラ31や搬送ベルト32に、摩耗等の劣化が生じ難いので、耐久性を向上することができる。
図11を参照して、第1クランプ機構兼切断機構15、加熱機構16および第2クランプ機構17は、駆動部材としての電動モータ27の回転軸28に同行回転する第1、第2および第3のカム61,62,63によって、それぞれ、昇降駆動されるようになっている。
図15を参照して、第2クランプ機構17は、装置本体2に固定された一対のガイド86によって上下動可能に支持された支持体87と、支持体87の下部に回転可能に支持され支持体87と上下に同行移動するカムフォロワ88と、支持体87を下方に付勢する例えば引っ張りコイルばねからなる付勢部材89と、支持体87の上部に固定され、受け板18の下面に当接可能な横長棒状の第2クランプ90とを備えている。
図16Aを参照して、受け板18は、前後方向に延びており、駆動機構91によって前後に駆動される。その駆動機構91は、装置本体2に固定された支持ブロック92に一端が固定され、前後に延びる案内軸93を備えている。その案内軸93によって案内軸93の軸方向に移動可能に支持された可動体94に、受け板18の後端18bが固定されている。可動体94は案内軸93を相対摺動可能に挿通する挿通孔94aを有している。案内軸93の後端には、当該案内軸93からの可動体94の抜脱を防止するストッパ101が設けられている。
駆動機構91は、装置本体2によって支持された駆動部材としての電動モータ96と、その電動モータ96の回転軸96aと同行して回動する回動部材97と、回動部材97と上記可動体94とを連結する連結アーム98とを備えている。連結アーム98の一端98aは、可動体94と枢軸99を介して回動可能に連結され、連結アーム98の他端98bは、回動部材97と枢軸100を介して回動可能に連結されている。枢軸100は、回動部材97において、電動モータ96の回転軸96aから所定距離離隔した位置に配置されている。
受け板18は、被結束物Aを受けるべく、図16Bに示すようにテープ通過溝4に進出する進出位置と、図16Aに示すようにテープ通過溝4から退避する後退位置とに進退されるようになっている。
上記プーリ111が駆動されることにより、供給機構9の搬送ローラ31が駆動され、また、搬送ローラ31に従動して搬送ベルト32が駆動される。プーリ112,113が駆動されることにより、第1のベルト搬送機構11の第1のプーリ41および第4のベルト搬送機構14の第5のプーリ45が駆動される。すなわち、ベルト搬送機構11〜14の始端のプーリである第1のプーリ41と終端のプーリである第5のプーリ45が駆動され、これにより、ベルト搬送機構11〜14の全体が駆動されるようになっている。
次いで、図18Bに示すように、テープTの端部Taが、第1クランプ機構兼切断機構15の上昇された第1クランプ68と受け板18との間に挟持される。
次いで、空気吸引ポンプ8の駆動が停止されて、各ベルト搬送機構11〜14の搬送ベルト19への吸着が解除されるとともに、搬送ローラ31およひ搬送ベルト32が逆転されることにより、ループTLが引き絞られて、テープTが被結束物Aの周囲に沿う形状となる。
図示していないが、ヒータ84の動作とほとんど同じタイミングまたは少し遅れたタイミングで、第1クランプ機構兼切断機構15の上昇したカッタ70がテープTの余長部分を切断し、結束が完了する。
また、互いに隣接する第1および第2のベルト搬送機構11,12の搬送ベルト19が共通に巻かれた第2のプーリ42の同軸上に、第2のプーリと同行回転する環状板26が配置されている。また、互いに隣接する第2および第3のベルト搬送機構12,13の搬送ベルト19が共通に巻かれた第3のプーリ43の同軸上に、第3のプーリ43と同行回転する環状板26が配置されている。また、互いに隣接する第3および第4のベルト搬送機構13,14の搬送ベルト19が共通に巻かれた第4のプーリ44の同軸上に、第4のプーリ44と同行回転する環状板26が配置されている。
また、各ベルト搬送機構11〜14の各搬送ベルト19が、歯付きプーリからなるプーリ42,43,44に巻き掛けられた歯付きベルトからなっているので、搬送ベルト19が、歯付きプーリに対して、ずれを生ずることがない。したがって、搬送ベルト19に過大な張力が負荷されることがない。この点からも、ベルト搬送機構11〜14の駆動のための電動モータ115として、小型の電動モータを用いることが可能となり、ひいては、テープ結束装置1を小型にすることができる。
この場合、テープ搬送面19aの多数の溝29を通しても空気吸引が可能となり、搬送ベルト19による搬送能力をより向上することができる。特に、搬送ベルト19の幅方向W1の全域にわたって、テープTを吸着でき、しかも、図23に示すように、テープTが溝29内に、若干量、凸状に入り込むので、テープTに対する搬送ベルト19の搬送力を高めることができ、テープTを滑りなく、良好に搬送することができる。なお、溝29は搬送ベルト19を挟んだ一対の隙間Sの少なくとも一方に連通していればよい。
2 装置本体
3 テーブル
4 テープ通過溝
5 ループ形成空間
6 ループ形成機構
7 負圧溝形成枠
8 空気吸引ポンプ
9 供給機構
T テープ
TL ループ
Ta 端部
A 被結束物
TW (テープの)幅方向(搬送方向とは直交する方向)
TW1 (テープの幅方向の)中心位置
10 テープロール
11 第1のベルト搬送機構
12 第2のベルト搬送機構
13 第3のベルト搬送機構
14 第4のベルト搬送機構
15 第1クランプ機構兼切断機構
16 加熱機構
17 第2クランプ機構
18 受け板
19 搬送ベルト
L1 搬送方向
W1 幅方向(搬送方向とは直交する方向)
20 歯
29 溝
S (空気吸引用の)隙間
26 環状板(環状部材。案内部材)
26a 外周
41 第1のプーリ(歯付きプーリ)
42 第2のプーリ(歯付きプーリ。共通のプーリ)
43 第3のプーリ(歯付きプーリ。共通のプーリ)
44 第4のプーリ(歯付きプーリ。共通のプーリ)
45 第5のプーリ(歯付きプーリ)
68 第1クランプ
70 カッタ
84 ヒータ
90 第2クランプ
260 固定案内板(案内部材)
261 本体
262 案内片
263 傾斜状案内面
Claims (10)
- テープの端部に被結束物巻回用のループを形成するためのループ形成機構を備え、
上記ループ形成機構は、搬送方向に並ぶように多角形状に配置され、空気吸引によってテープを吸着して搬送する複数のベルト搬送機構を含み、
各ベルト搬送機構は、上記搬送方向とは平行に延び且つ上記搬送方向とは直交する方向に空気吸引用の隙間を設けて並ぶ複数の無端状の搬送ベルトを有していることを特徴とするテープ結束装置。 - 請求項1において、上記複数のベルト搬送機構は、上記搬送方向に互いに隣接するベルト搬送機構を含み、
上記搬送方向に互いに隣接するベルト搬送機構の搬送ベルトが、共通のプーリに巻き掛けられていることを特徴とするテープ結束装置。 - 請求項2において、上記搬送方向に互いに隣接するベルト搬送機構の一方から他方へのテープの方向転換を促す案内部材を備えていることを特徴とするテープ結束装置。
- 請求項3において、上記案内部材は、上記プーリの同軸上に同行回転可能に設けられ、上記プーリよりも大径をなす環状部材を含み、
上記環状部材の外周によって、上記搬送方向に互いに隣接するベルト搬送機構の一方から他方へのテープの方向転換を促すようにしてあることを特徴とするテープ結束装置。 - 請求項4において、上記環状部材は環状板を含むことを特徴とするテープ結束装置。
- 請求項3から5の何れか1項において、上記環状部材は環状の弾性部材を含むことを特徴とするテープ結束装置。
- 請求項3において、上記ループ形成機構は、上記隙間に連通する負圧溝を形成する負圧溝形成枠を含み、
上記案内部材は、負圧溝形成枠に固定され上記共通のプーリの外周に対向する本体と、上記本体から上記隙間内へ延びる案内片とを含み、
上記案内片は、上記搬送方向に対して傾斜しテープの搬送方向の端部に当接可能な傾斜状案内面を有していることを特徴とするテープ結束装置。 - 請求項1から7の何れか1項において、上記搬送方向に互いに隣接するベルト搬送機構のそれぞれの搬送ベルトが、上記搬送方向とは直交するテープの幅方向の中心位置に対して対称に配置されていることを特徴とするテープ結束装置。
- 請求項1から8の何れか1項において、各ベルト搬送機構の各搬送ベルトは、歯付きプーリに巻き掛けられた歯付きベルトからなることを特徴とするテープ結束装置。
- 請求項1から8の何れか1項において、各ベルト搬送機構の各搬送ベルトは、上記隙間に連通する多数の溝が形成されたテープ搬送面を有していることをテープ結束装置。
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