JP2945295B2 - カード往復搬送装置 - Google Patents

カード往復搬送装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パッド圧が変化する一
対の駆動ローラを有するカード往復搬送装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】クレジットカードやプリペイドカード等
に代表されるカードの往復搬送装置は、カード搬送路に
設けた駆動ローラと従動ローラとでカードを挟持し、駆
動ローラの回転方向の正逆を切替えてカードの往復搬送
を行っている。従動ローラは、カードをしっかり挟持で
きるように、バネなどの付勢手段により駆動ローラの周
面に一定の押圧力(パッド圧)をもって圧接している。
カード往復搬送装置では、取込口から取込んだカードを
往復させてもとの取込口に戻すのであるが、取り込んだ
カードが変形していると、カード搬出時にカードが装置
内に詰まってしまうことがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなカード詰り
を防止するためには、駆動ローラの回転トルクの増大や
駆動ローラに対する従動ローラの押圧力を強くしてカー
ド搬送力を増大させたり、カードを搬入方向に搬送する
場合の搬送駆動力よりもカードを搬出方向に搬送する場
合の搬送駆動力を大きくすることが考えられる。しか
し、駆動ローラの回転トルクの増大は、駆動モータ等の
駆動源の大型化につながり、従動ローラの押圧力を付勢
手段によって単に強くすると、カードと駆動ローラや従
動ローラとの摩擦が大きくなって両ローラやカードの耐
久性の低下につながるといった問題が生じてしまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明では、第2駆動ローラを回転自在に支持する支持軸
を、同第2駆動ローラと対向配置された第1駆動ローラ
に対して第2駆動ローラを接離方向に移動可能に設け、
上記第2駆動ローラに回転駆動源を前段として直接的に
回転駆動力を伝達する回転駆動力伝達前段手段を持ち、
上記回転駆動力伝達前段手段の設置位置を、同回転駆動
力伝達前段手段によって上記第2駆動ローラに伝達され
る回転駆動力による回転モーメントの上記第1駆動ロー
ラに向かう方向の分力が、上記カードが搬入方向に搬送
される場合には、上記第2駆動ローラが上記第1駆動ロ
ーラから離れる向きに作用し、上記カードが搬出方向に
搬送される場合には、上記第2駆動ローラが上記第1駆
動ローラに接する向きに作用する位置に設定した。請求
項2記載の発明では、回転駆動力伝達前段手段の回転支
持軸に基端を設けた片持状のアーム部材の自由端側に、
上記第2駆動ローラを配置した。
【0005】
【作用】請求項1記載の発明によると、第1駆動ローラ
に接離する方向に移動可能に設置された支持軸に支持さ
れる第1駆動ローラと対向配置された第2駆動ローラに
回転駆動源を前段として直接的に回転駆動力を伝達する
回転駆動力伝達前段手段を、同回転駆動力伝達前段手段
によって第2駆動ローラに伝達される回転駆動力による
回転モーメントの第1駆動ローラに向かう方向の分力
が、カードが搬入方向に搬送される場合には、第2駆動
ローラが上記第1駆動ローラから離れる方向に作用し、
カードが搬出方向に搬送される場合には、第2駆動ロー
ラが第1駆動ローラに接する方向に作用する位置に設定
した。よって、カードが搬入方向に搬送される場合に
は、第2駆動ローラが、第1駆動ローラから離れる向き
に作用して同第1駆動ローラに向う方向への押圧力が弱
くなる。カードが搬出方向に搬送される場合には、第2
駆動ローラが第1駆動ローラに対して接触する向きに作
用して第1駆動ローラに向う方向への押圧力が強くな
る。請求項2記載の発明によると、回転駆動力伝達前段
手段の持つ回転支持軸に基端を設けた片持状のアーム部
材の自由端側に、第2駆動ローラを配置したので、回転
駆動力伝達前段手段から第2駆動ローラに回転駆動力が
伝達されると、伝達された回転駆動力による回転モーメ
ントによって、第1駆動ローラに対する第2駆動ローラ
の押圧力が変化する。第2駆動ローラを支持する支持軸
と回転支持軸との軸間距離がアーム部材によって一定に
保たれる。
【0006】
【実施例】
(第1実施例)図1に符号1で示すカード往復搬送装置
は、カードCを実線で示す搬出位置と二点鎖線で示す搬
入位置との間で往復両方向に搬送するもので、互いに対
向配置された第1駆動ローラ2と支持軸4に支持された
第2駆動ローラ3、及び第2駆動ローラ3に回転駆動源
としての駆動モータMを前段として直接的に同モータM
の回転駆動力を伝達する回転駆動力伝達前段手段5を備
えている。
【0007】第1駆動ローラ2は、正逆回転可能な駆動
モータMの駆動軸6に固定されていて、正/逆回転駆動
される。駆動軸6は、その両端6a,6bを図示しいな
フレームに回転自在に支持されている。駆動モータM近
傍の基端6bには、歯車7が固定されている。歯車7
は、回転駆動力伝達前段手段5の一部を構成する回転支
持軸8に固定された歯車9と噛合する。
【0008】第2駆動ローラ3は、図示しいなフレーム
に形成された長穴16に緩嵌された支持軸4に一体回転
可能に支持固定されている(図2参照)。長穴16は、
回転支持軸8を中心とする円弧状に形成されている。第
2駆動ローラ3は、第1駆動ローラ2の上方から同ロー
ラ2との間に隙間Lを持って配置されている。この隙間
Lは、カード厚CLよりも狭くなるように設定されてい
る。また、第1駆動ローラ2と第2駆動ローラ3は、そ
の表面をゴム材でそれぞれ形成されたローラであって、
カードCが両ローラの間に挿入されると弾性変形して、
カードCを挟持するようになっている。すなわち、支持
軸4は、第2駆動ローラ3を、第1駆動ローラ3に対し
て矢印aで示す離間方向と矢印bで示す接近方向とに移
動可能に支持している。
【0009】回転駆動力伝達前段手段5は、ベルトプー
リ11,12に掛け渡された駆動ベルト10及び、回転
支持軸8に支持されたアーム部材としてのレバー13を
備えている。ベルトプーリ11は、支持軸4の先端4a
に固定され、ベルトプーリ12は、回転支持軸8の先端
8aに固定されている。レバー13は、その基端13a
に軸受14を介して回転支持軸8を回転自在に支持し、
回動端13bに軸受15を介して支持軸4を回転自在に
支持している。
【0010】レバー13には、図2に示すように、一端
17aを図示しないフレームに固定された圧縮コイルス
プリング17の他端17bが係止されている。圧縮コイ
ルスプリング17は付勢手段をなし、第2駆動ローラ3
を第1駆動ローラ2に向かって一定の押圧力(基準押圧
力)で付勢している。
【0011】回転駆動力伝達前段手段5は、第2駆動ロ
ーラ3に伝達される回転駆動力による回転モーメントの
第1駆動ローラ2への分力が、カードCが矢印Aで示す
搬入方向に搬送される場合に第2駆動ローラ3が第1駆
動ローラ2から離れる向きに作用し、カードCが矢印B
で示す搬出方向に搬送される場合に第2駆動ローラ3が
第1駆動ローラ1に接する向きに作用する位置に設定さ
れている。ここでは、回転支持軸8の位置を、第2駆動
ローラ3の支持軸4よりも下方で、搬入側に配置した。
【0012】本実施例において正回転とは、カードCを
矢印Aで示す搬入方向へ搬送する向きをいい、逆回転と
はカードCを矢印Bで示す搬出方向へ搬送する向きを示
す。駆動モータMは、正回転時に反時計回り方向に回転
し、逆回転時に時計回り方向に回転するようになってい
る。
【0013】このような構成のカード往復搬送装置1の
動作を説明する。 (正回転時)駆動モータMの起動により駆動軸6が反時
計回り方向に回転すると、一体の第1駆動ローラ2と歯
車7が、図2に示すように同方向に回転駆動する。歯車
7が回転すると、歯車9が時計回り方向に回転し、この
回転がベルト10を介して第2駆動ローラ3に伝達され
る。すると、基準押圧力で第1駆動ローラ2に向かって
付勢されている第2駆動ローラ3には、矢印M1で示す
方向への回転モーメントが与えられ、第1駆動ローラ2
に向かう回転モーメントM1の分力が符号F1で示す上
方向となる。この分力によって、第1駆動ローラ2に対
する押圧力が低下する。すなわち、回転モーメントM1
のF1方向への分力によって、第2駆動ローラ3の第1
駆動ローラ2に向かう方向の押圧力が、圧縮コイルスプ
リング17による基準押圧力よりも弱くなる。隙間L
は、カード厚CLよりも狭く設定されているので、搬出
位置におかれたカードCを矢印Aで示す搬入方向に搬送
する場合には、カードCを矢印A方向に向かって挿入す
る。すると、第1駆動ローラ2と第2駆動ローラ3が変
形してカードCが挟持され、図3に示す搬入位置まで搬
送される。第1駆動ローラ2と第2駆動ローラ3との間
にカードCが挟持される時、両ローラの変形によってカ
ード厚CLを吸収できない場合に、支軸軸4が僅かに矢
印aで示す離間方向に変位して、カード厚CLを吸収す
る。駆動モータMが停止すると、回転モーメントM1が
なくなるので、F1方向への分力もなくなる。よって、
第2駆動ローラ3は、圧縮コイルスプリング17の基準
押圧力だけで第1駆動ローラ2に向かって付勢される。
【0014】(逆回転時)一方、駆動モータMが逆回転
して駆動軸6が時計回り方向に回転すると、一体の第1
駆動ローラ2と歯車7が、図3に示すように、同方向に
回転駆動する。歯車7が回転すると、歯車9が反時計回
り方向に回転し、この回転がベルト10を介して第2駆
動ローラ3に伝達される。すると、圧縮コイルスプリン
グ17による基準押圧力が付与された第2駆動ローラ3
には、矢印M2で示す方向への回転モーメントが与えら
れ、第1駆動ローラ2に向かう回転モーメントM2の分
力が、符号F2で示す下方向へとなる。
【0015】従って、第2駆動ローラ3にかかる基準押
圧力に回転モーメントM2の分力が加わり、第1駆動ロ
ーラ2及び第2駆動ローラ3が弾性変形しながらカード
Cを挟持する。よって、図3に示す搬入位置におかれた
カードCを矢印Bで示す搬出方向に搬送する場合には、
カードCが第1駆動ローラ2と第2駆動ローラ3とに正
回転時よりも強く挟持されて、図2に示す搬出位置まで
搬送される。駆動モータMが停止すると、回転モーメン
トM2がなくなるので、F2方向への分力もなくなる。
よって、第2駆動ローラ3は、圧縮コイルスプリング1
7の基準押圧力だけで矢印bで示す第1駆動ローラ2と
の接触方向に向かって付勢される。
【0016】このような構成によると、第1駆動ローラ
2に対する第2駆動ローラ3の押圧力が、カードCの搬
入方向(矢印A)への搬送時よりもカードCの搬出方向
(矢印B)への搬送時において強くなるので、カード搬
送力が、搬出方向への搬送時において大きくなる。従っ
て、このようなカード往復搬送装置1を周知の磁気カー
ドリーダに、図2,図3における右方を挿入側として配
置した場合、磁気カードリーダ内からカードCを搬出す
る場合の搬出方向への搬送力が大きくなり、磁気カード
リーダ内にカードCが詰った場合であっても、詰ったカ
ードCを確実に挿入側に搬出できるようになる。
【0017】第2駆動ローラ3は、カードCの搬出時だ
け第1駆動ローラ2に対して基準押圧力よりも強く押圧
されるので、単にバネなどの付勢手段を強くして第1駆
動ローラ2への基準押圧力を常時強くする場合よりも、
第1駆動ローラ2や第2駆動ローラ3の摩耗並びにカー
ドCの損傷を抑えられる。
【0018】また、支持軸4と回転支持軸8とが、レバ
ー13の両端に支持されているので、軸間距離が一定に
保たれ、第2駆動ローラ3の位置精度が向上する。この
ことは、第1駆動ローラ2に対する第2駆動ローラ3の
押圧力の安定につながる。
【0019】(第2実施例)第2実施例は、第1実施例
における回転駆動力伝達前段手段5以外の構成を、第1
実施例と同様の構成としている。よって、第1実施例と
共通の部材には、同一符号を付しその説明は省略する。
第2実施例における回転駆動力伝達前段手段5’は、図
4に示すように、第2駆動ローラ3に駆動軸6の回転を
伝達する歯車18,19,20及び、支持軸4を回転自
在に支持するレバー部材としてのレバー21から構成さ
れている。歯車18,19は、互いに噛合していて、図
示しないフレーム等の固定部に回転自在に支持されてい
る。歯車18は駆動軸6上の歯車7と、歯車19は支持
軸4上の歯車20とそれぞれ噛合している。レバー21
は、その基端21aを歯車19の支軸22に回動自在に
支持されている。レバー21の回動端21bには、支持
軸4が回転自在に支持されている。レバー21は、圧縮
コイルスプリング17のバネ力によって、第2駆動ロー
ラ3を第1駆動ローラ2に向けて一定の押圧力(基準押
圧力)で付勢している。
【0020】このような構成によると、駆動モータMが
起動して駆動軸6が反時計回り方向に回転すると、第1
駆動ローラ2が同方向に回転駆動すると共に、その回転
が歯車7、18、19から歯車20に伝達される。歯車
19と歯車20が回転すると、歯車20が時計回り方向
に回転して固定側である歯車19上を反時計回り方向に
移動しようとする。しかし、レバー21には、圧縮コイ
ルスプリング17の基準押圧力が作用し、また、支持軸
4が長穴16と遊嵌しているので、押圧力がレバー21
を介して歯車20を支持する支持軸4に掛かり、歯車2
0は、その移動を規制されつつ回転する。
【0021】歯車20が回転すると、一体の第2駆動ロ
ーラ3には、矢印M1で示す方向への回転モーメントが
与えられ、第1駆動ローラ2に向かう回転モーメントM
1の分力が上方向へとなる。よって、第1駆動ローラ2
に対する第2駆動ローラ3の押圧力が、基準押圧力より
低下する。従って、図4に2点鎖線で示す搬出位置に置
かれたカードCを矢印Aで示す搬入方向に搬送する場
合、第1駆動ローラ2と第2駆動ローラ3とに基準押圧
力よりも弱い押圧力で挟持され、実線で示す搬入位置ま
で搬送される。
【0022】一方、駆動モータMが逆回転して駆動軸6
が時計回り方向にすると、第1駆動ローラ2が同方向に
回転駆動すると共に、その回転が歯車7、18、19、
20を介して第2駆動ローラ3に伝達される。すると、
第2駆動ローラ3に矢印M2で示す方向への回転モーメ
ントが与えられ、第1駆動ローラ2に向かう回転モーメ
ントM2の分力が下方向へとなる。第2駆動ローラ3に
は、この分力と圧縮コイルスプリング17による基準押
圧力が掛かり、第1駆動ローラ2に対して矢印bで示す
接触方向に向かって付勢される。この結果、第1駆動ロ
ーラ2に対する押圧力が、圧縮コイルスプリング17に
よる基準押圧力よりも強くなる。よって、実線で示す搬
入位置におかれたカードCを矢印Bで示す搬出方向に搬
送する場合には、第1駆動ローラ2と第2駆動ローラ3
に正回転時よりも強く挟持されて、2点鎖線で示す搬出
位置まで搬送される。
【0023】駆動モータMが停止すると、正/逆回転時
における回転モーメントM1,M2が発生しないので、
その分力もない。よって、第2駆動ローラ3は、圧縮コ
イルスプリング17の基準押圧力だけで、第1駆動ロー
ラ2へ向かって付勢される。
【0024】このように、第2駆動ローラ3への回転駆
動力の伝達を、第1実施例におけるプーリ11,12と
ベルト10による伝達から複数の歯車18,19,20
によって伝達すると、ベルト伝達の場合よりもスリップ
の発生が少なくなり、駆動モータ6からの回転駆動力の
伝達ロスを低減できる。また、歯車7,20と歯車1
8,19のギア比を変更することで、第1駆動ローラ2
と第2駆動ローラ3への回転駆動力を容易に調整するこ
とができる。
【0025】なお、上述した2つの実施例においては、
第1駆動ローラ2と第2駆動ローラ3とを離間させた状
態としたが、これに限定されるものではない。例えば、
第2駆動ローラ3を付勢手段で第1駆動ローラ2に向か
って付勢し、第1駆動ローラ2と第2駆動ローラ3とを
常時接触状態としても良い。この場合、第1駆動ローラ
2と第2駆動ローラ3の弾性体の硬度が高く厚さが薄け
れば、第2駆動ローラ3の変位は微小で、弾性体の硬度
が低く厚ければ第2駆動ローラ3の変位が大きくなる。
すなわち、支持軸4の矢印a方向への変位量は、弾性体
の硬度や厚さで異なる。従って、基準押圧力を上述した
各実施例より低く設定する等、第2駆動ローラ3の変位
を吸収できる構成を設けることで、第1駆動ローラ2と
第2駆動ローラ3に挟持されるカードCに、第2駆動ロ
ーラ3の回転モーメントによる分力以外の過大な押圧力
が掛からなくなる。何れにしても、カードCの搬出方向
(矢印B方向)への移動時に、第1駆動ローラ1と第2
駆動ローラ3との圧接力が大きくなる機構を採ることが
肝心である。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第2駆動
ローラの回転モーメントの分力によりカードが搬入方向
に搬送される場合には、第2駆動ローラの第1駆動ロー
ラに向う方向の押圧力が弱くなり、カードが搬出方向に
搬送される場合には、第2駆動ローラの第1駆動ローラ
に向う方向の押圧力が強くなる。従って、駆動源を大き
くしなくとも搬出方向へのカード搬送力が、搬入方向へ
の搬送力に比べて大きくなり、搬出方向へのカード搬送
時におけるカード詰りを低減できる。また、第2駆動ロ
ーラにおける第1駆動ローラへの押圧力は、常に強くは
ならないので、カード搬送力が大きくなっても第1駆動
ローラ及び第2駆動ローラの摩耗やカードの損傷を抑え
ることができる。さらに、駆動源を特に大きくすること
なく搬送力を大きくできるので、装置の大型化を抑える
ことができる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、第2駆動ロ
ーラを支持する支持軸と回転支持軸との軸間距離が一定
に保たれるので、請求項1記載の発明に対する効果に加
えて、第2駆動ローラの位置精度が高くなり、第1駆動
ローラに対する第2駆動ローラの基準押圧力が安定す
る。さらに、この位置精度の向上により、第2駆動ロー
ラと第1駆動ローラとの接触する場合、両ローラの接触
状態の安定化及び両ローラの変摩耗を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体構成を示す斜視図で
ある。
【図2】カード搬入時における第1実施例の動作を示す
側面図である。
【図3】カード搬出時における第1実施例の動作を示す
側面図である。
【図4】本発明の第2実施例の構成及び動作を示す側面
図である。
【符号の説明】
1 カード往復搬送装置 2 第1駆動ローラ 3 第2駆動ローラ 4 支持軸 5,5’ 回転駆動力伝達前段手段 8 回転支持軸 13,21 アーム部材 13a,21a 基端 13b,21b 自由端 A 搬入方向 B 搬出方向 C カード M 回転駆動源 a,b 接離方向 M1,M2 回転モーメント

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向配置される第1駆動ローラと第
    2駆動ローラとによってカードを挟持して往復両方向に
    搬送するカード往復搬送装置であって、 上記第2駆動ローラを回転自在に支持し、同第2駆動ロ
    ーラを上記第1駆動ローラに対して接離方向に移動可能
    に設けた支持軸と、上記第2駆動ローラに回転駆動源を
    前段として直接的に回転駆動力を伝達する回転駆動力伝
    達前段手段とを有し、 上記回転駆動力伝達前段手段の設置位置を、同回転駆動
    力伝達前段手段によって上記第2駆動ローラに伝達され
    る回転駆動力による回転モーメントの前記第1駆動ロー
    ラに向かう方向の分力が、上記カードが搬入方向に搬送
    される場合には上記第2駆動ローラが上記第1駆動ロー
    ラから離れる向きに作用し、上記カードが搬出方向に搬
    送される場合には上記第2駆動ローラが上記第1駆動ロ
    ーラに接する向きに作用する位置に設定したことを特徴
    とするカード往復搬送装置。
  2. 【請求項2】上記回転駆動力伝達前段手段は、回転支持
    軸を持ち、同回転支持軸に基端を設けた片持状のアーム
    部材の自由端側に、上記第2駆動ローラを配置したこと
    を特徴とする請求項1記載のカード往復搬送装置。
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