JPH0624597A - 紙葉類分離繰り出し集積機構 - Google Patents

紙葉類分離繰り出し集積機構

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JPH0624597A
JPH0624597A JP4180094A JP18009492A JPH0624597A JP H0624597 A JPH0624597 A JP H0624597A JP 4180094 A JP4180094 A JP 4180094A JP 18009492 A JP18009492 A JP 18009492A JP H0624597 A JPH0624597 A JP H0624597A
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rollers
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Hideto Nei
秀人 根井
Nobuhiro Motoi
信広 本井
Masahito Ozawa
正仁 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で構成が簡単で、かつ低価格化が図れる
紙葉類分離繰り出し集積機構を提供する。 【構成】 収納部1の前端側に左右1対にシャフト11
に固定された第1の繰り出しローラ50が配置され、第
1の繰り出しローラ50に対向配置される第1の分離ロ
ーラ54はスプリング59により第1の繰り出しローラ
50に圧接している。紙葉4にその中央で接するように
第2の繰り出しローラ52をシャフト11に固定し、第
2の繰り出しローラ52と一定の間隔をあけて第2の分
離ローラ61を対向配置する。さらに、シャフト11に
搬送ローラ69を固定し、ソレノイド70により搬送ロ
ーラ69に対して押圧,退避可能な舌片ローラ66を搬
送ローラ69に対向配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動入出金機あるいは
光学式読取機等に組み込まれる紙葉類分離繰り出し集積
機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来における紙葉類分離繰り出し
集積機構の斜視図、図6は図5の側面図である。図にお
いて、1は収納部で、前端部に紙葉の面方向で搬送の際
のガイドとなるガイド板部2を有しているとともに、底
部には上下動可能で、図示しないスプリングまたは駆動
機構により上方に付勢されているステージ3を有してい
る。
【0003】4はこのステージ3に累積される形で収納
部1に収納される紙葉である。5はピックアップローラ
で、外周の一部に紙葉4に対しその繰り出し,搬送のた
めに充分な摩擦力を有した高摩擦部材6を有している。
このピックアップローラ5はシャフト7に所定の間隔で
2個固定されていて、前記紙葉4上に配置されている。
ここで、上述したようにステージ3は図示しないスプリ
ングまたは駆動機構により上方に付勢されており、これ
によりステージ3が上昇して最上位の紙葉4が前記ピッ
クアップローラ5に圧接されるようになっている。
【0004】8は繰り出しローラで、前記ピックアップ
ローラ5と同様に外周の一部に紙葉4に対しその繰り出
し,搬送のために充分な摩擦力を有した高摩擦部材9を
有しており、また、円周方向全域にわたるリング状の溝
10がそれぞれ2本ずつ並んで設けられている。この繰
り出しローラ8は、前記シャフト7と平行に設けられた
シャフト11に2個所定の間隔で固定されており、前記
ガイド板部2上に位置するように収納部1の先端側に配
置されている。
【0005】12は前記繰り出しローラ8と対向配置さ
れる分離ローラで、円周方向全域にわたるリング状の溝
13を1本有している。この分離ローラ12は前記ガイ
ド板部2の下側に位置し、シャフト14に回転可能に支
持されている左右それぞれの保持部材15の各々一端に
回転可能に保持されたシャフト16に、前記繰り出しロ
ーラ8と同間隔となるように取り付けられており、ガイ
ド板部2に設けられた透孔から外周一部が上面側に突出
して繰り出しローラ8とお互いの溝10,13により所
定量かみ合っている。
【0006】17は前記保持部材15の下側に設けられ
た支持板で、この支持板17には左右の保持部材15の
一端を上方に付勢する付勢手段としての板バネ18が固
定されており、この板バネ18の力により左右の分離ロ
ーラ12がガイド板部2に設けられた透孔から外周一部
が上面側に突出して、繰り出しローラ8と互いの溝1
0,13によりかみ合うようになっている。
【0007】19は調整ネジで、この調整ネジ19の先
端が前記保持部材15の他端下面に当接するように支持
板18にねじ込まれている。そして、この調整ネジ19
を回転させると、その回転運動がネジ19先端の上下運
動に変換される。したがって、前記保持部材15はそれ
ぞれ調整ネジ19の上下動により前記シャフト14を中
心として回転し、これにより、繰り出しローラ8と分離
ローラ12のかみ合い量を変化させるようになってい
る。
【0008】20は前記シャフト11の一端に取り付け
られたプーリ、21はモータ、22は該モータ21の回
転軸に取り付けられた駆動プーリ、23は前記プーリ2
0と駆動プーリ22に巻き掛けられたベルトである。2
4は前記シャフト11の他端に取り付けられたプーリ、
25はこのプーリ24と対応するようにシャフト7に取
り付けられたプーリ、26は前記両プーリ24,25に
巻き掛けられたベルトで、前記モータ21を矢印方向に
回転させると、その回転力が駆動プーリ22およびベル
ト23を介してプーリ20に伝達され、これによりシャ
フト11と一体に繰り出しローラ8とプーリ24が矢印
a方向に回転し、この回転しているプーリ24からベル
ト26を介してプーリ25に回転力が伝達され、これに
よりシャフト7と一体にピックアップローラ5が繰り出
しローラ8に連動して矢印a方向に回転する。
【0009】一方、前記分離ローラ12とシャフト16
との間には図示しないワンウエイクラッチが設けられ、
矢印bで示したように紙葉4を収納部1側へ押し戻す方
向にのみ回転するようにしてあり、かつこの分離ローラ
12の紙葉4に対する摩擦力はピックアップローラ5お
よび繰り出しローラ8における高摩擦部材6,9の紙葉
4に対する摩擦力よりも小さく設定されている。
【0010】27は一対のブラケットで、一端側には前
記シャフト11が回転自在となるように、繰り出しロー
ラ8のそれぞれ外側で、軸受28を介して該シャフト1
1を支持しているとともに、他端側にはシャフト7が回
転自在となるように、ピックアップローラ5のそれぞれ
外側で、自動調心軸受29を介して該シャフト7を支持
しており、シャフト11を中心にブラケット27が傾斜
して、シャフト7がシャフト11に対して上下動するよ
うになっている。
【0011】ここで前記自動調心軸受29はシャフト7
をブラケット27に対して回転自在に支持しているとと
もに、ブラケット27の面に対してシャフト7が垂直な
状態から若干傾斜できるように支持しており、ブラケッ
ト27それぞれがシャフト11を中心に独立して傾斜で
きるので、ピックアップローラ5を支持するシャフト7
は、繰り出しローラ8を支持するシャフト11に対して
ある程度の角度が付くようになっている。
【0012】27aはそれぞれのブラケット27の上辺
部の所定の位置に上方に向かって突出形成した突辺であ
る。30はシャフト11を回転自在に支持しているフレ
ーム、30aは前記フレーム30から内側に向けて突出
するように形成したポストで、このポスト30aに前記
ブラケット27の突辺27aが突き当たることにより、
シャフト11を中心としたブラケット27の下方への傾
斜角度を規制している。
【0013】なお、図5では収納部1の一側に設けられ
たフレーム30しか図示していないが、このフレーム3
0と対をなすように収納部1の他側にもフレームが設け
られ、前記ポスト30aと同様のポストが形成されてい
る。31は紙葉4の堆積方向に延在して収納部1の後端
側に設けられたガイド、32は収納部1の後端側で、前
記ガイド31の上端部近傍に設けられた舌片ローラで、
この舌片ローラ32はその外周から複数個(図6では4
個)の可撓性の舌片32aが放射状かつ舌片ローラ32
の回転方向に対してうずを巻くように突出形成されてい
る。
【0014】33は前記舌片ローラ32と同軸上に配置
されたローラ、34はこのローラ33と対向配置される
ローラ、35は前記ローラ33,34の上方に位置して
ローラ33との間にベルト36がかけられるローラであ
り、ベルト36を介してローラ33とローラ34との間
に紙葉4を挟持して該紙葉を搬送する。37,38は収
納部1の上方に位置し、紙葉4を挟持して搬送するベル
ト、39,40はベルト37がかけられたローラ、4
1,42はベルト38がかけられたローラ、43はベル
ト38にテンションを与えるローラである。
【0015】44はベルト37,38に挟持されて搬送
される紙葉4の搬送方向を切り換えるブレードである。
45はピックアップローラ5,繰り出しローラ8により
繰り出された紙葉4をベルト37,38による搬送経路
に送り込むベルト、46,47はベルト45がかけられ
たローラである。
【0016】なお、ガイド板部2の先端側は、ピックア
ップローラ5,繰り出しローラ8により繰り出された紙
葉4をベルト45による搬送経路に送り込むために、上
方に向けて折り曲げられている。以下に従来の紙葉類分
離繰り出し集積機構の作用を説明する。まず、分離繰り
出しにおいては、図示しない制御回路によりステージ3
を上昇させ、ステージ3上の最上位の紙葉4をピックア
ップローラ5に圧接する。
【0017】ここで、紙葉4に折りぐせがついていた
り、ステージ3が傾いていたりすると、収納部1に堆積
された紙葉4の最上位の面が図6に示すように傾いてい
る場合がある。この時、上述したようにシャフト7はそ
の両端を自動調心軸受29に支持されていて、ブラケッ
ト27に対して傾いた状態で回転可能となっており、こ
れによってブラケット27がシャフト11を中心にそれ
ぞれが異なった傾斜角度を取ることができる。よって、
紙葉4の最上位の面が傾いていると、ピックアップロー
ラ5が紙葉4の最上位の面に追従するようにブラケット
27がシャフト11を中心にそれぞれが異なった傾斜角
度をとり、シャフト7が紙葉4の最上位の面と平行とな
るように傾き、これによりピックアップローラ5は常に
紙葉4に対して垂直に接触するようになるため、該ピッ
クアップローラ5の紙葉4に対する垂直抗力は均一に働
くことになる。
【0018】また、図示しないが収納部1に堆積された
紙葉4がきちんと整列している場合にも、当然のことな
がらピックアップローラ5は紙葉4に対して垂直に接す
ることになり、やはり紙葉4に対する垂直抗力は均一に
働く。こうして、収納部1に堆積された紙葉4を繰り出
して給送するため、図示しない制御回路からの信号によ
りモータ21を回転させると、その回転力が前述したよ
うに駆動プーリ22およびベルト23を介してプーリ2
0に伝達され、これによりシャフト11と一体に繰り出
しローラ8とプーリ24が回転し、このプーリ24の回
転がベルト26を介してプーリ25に伝達され、シャフ
ト7と一体にピックアップローラ5が回転し、これによ
りピックアップローラ5と繰り出しローラ8が矢印a方
向に同速度で回転する。
【0019】ピックアップローラ5が矢印a方向に回転
して、高摩擦部材6と最上位の紙葉4が接すると、高摩
擦部材6と紙葉4との間に働く摩擦力により、該紙葉4
はガイド板部2方向に繰り出されて行く。そして、ピッ
クアップローラ5により繰り出された紙葉4の先端が繰
り出しローラ8に達したときに、該紙葉4は繰り出しロ
ーラ8の高摩擦部材9と接するようになっており、ピッ
クアップローラ5により繰り出された紙葉4はさらに繰
り出しローラ8と分離ローラ12との間に挟み込まれ、
繰り出しローラ8が矢印a方向に回転していることによ
り、紙葉4と高摩擦部材9との間に働く摩擦力で矢印c
方向の送り力を受ける。
【0020】このとき、ピックアップローラ5により、
2枚以上の紙葉4が繰り出されてしまうと、繰り出しロ
ーラ8に接する最上位の紙葉4は高摩擦部材9との間に
働く摩擦力により矢印c方向の送り力を受けるが、分離
ローラ12に接する2枚目以降の紙葉4は、分離ローラ
12は図示しないワンウエイクラッチにより支持されて
矢印b方向にのみ回転するようになっているので該分離
ローラ12との間に働く摩擦力によりその送りが止めら
れ、最上位の紙葉4のみが矢印c方向に送られることに
なる。
【0021】また、繰り出された紙葉4が1枚のとき
は、高摩擦部材9との間に働く摩擦力により矢印c方向
の送り力を受けるとともに、同時に分離ローラ12によ
りその送りを止める力が加えられるが、上述したよう
に、この分離ローラ12の紙葉4に対する摩擦力は、前
記高摩擦部材9の紙葉4に対する摩擦力よりも小さいの
で、紙葉4は繰り出しローラ8の矢印a方向の回転に伴
いガイド板部2に沿って矢印c方向に繰り出されて行
く。
【0022】繰り出しローラ8と分離ローラ12により
1枚に分離された紙葉4は、先端が上方に向いて折り曲
げられたガイド板部2に沿って送られることで、さらに
ベルト45により搬送され、ベルト45からベルト3
7,38による搬送経路に送り込まれ、図示しない処理
系へ搬送される。紙葉類の集積時は、収納部1のステー
ジ3あるいはステージ3上に堆積した紙葉4とピックア
ップローラ5との間に紙葉を送り込むために、まず、図
示しない機構によりブラケット27をシャフト11を中
心に回転させてピックアップローラ5を上方に退避させ
る。
【0023】そして、図示しない制御回路によって図示
しない搬送モータを駆動して、ローラ33〜35,ベル
ト36,ローラ39〜43,ベルト37,38を回転さ
せ、ベルト37とベルト38との間に挟持した紙葉を搬
送する。搬送されてきた紙葉が図示しない検出器により
収納部1に送り込むべき紙葉であると検出された場合、
図示しない駆動手段によりブレード44を2点鎖線で示
す位置まで回転させて紙葉の搬送方向を切り換える。こ
れにより、紙葉はベルト36に沿って送られ、ベルト3
6を介してローラ33とローラ34との間に挟持されて
収納部1内へ矢印d方向に放出される。
【0024】ここで舌片ローラ32はローラ33と同期
して回転しており、収納部1へ放出される紙葉の後端を
ゴム片32aがなで下ろすことで、後続する紙葉の先端
の追突を防いでおり、次々と搬送されてくる紙葉を速や
かに収納部1へ集積することができる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の紙葉類分離繰り出し集積機構では、以下の問題
がある。すなわち、紙葉類の分離繰り出し時における紙
葉のスキュー,重送,連鎖および繰り出し不良に直接関
係してくる分離性能を左右する繰り出しローラと分離ロ
ーラのかみ合い量の調整は、人手によりある厚みの媒体
を繰り出しローラと分離ローラとの間に挿入し、繰り出
しローラと分離ローラを固定して、その媒体を引き抜く
際に要する力がある設定値と一致するように調整ネジで
調整することにより行っていた。
【0026】上記した調整の際に使用する媒体は、温
度,湿度の影響を受けやすく、また人手による作業であ
るため、調整者によりかみ合い量にバラツキがあり、十
分な調整が行えないという問題があり、また、調整に時
間がかかるという問題がある。図7は紙葉4を繰り出し
ローラ8と分離ローラ12との間に挟持した状態の従来
の紙葉類分離繰り出し集積機構を示す要部正面図であ
る。
【0027】Aは紙葉4の中心で、分離ローラ12はこ
の紙葉4の中心AからそれぞれL1離れたe部,f部で
該紙葉4に接している。ここで、繰り出しローラ8と分
離ローラ12とのかみ合い量をあらかじめ決めておき、
分離ローラ12を固定して繰り出しローラ8と分離ロー
ラ12のかみ合い量の調整を削除すると、各部品のバラ
ツキ等により分離ローラ12のe部とf部における紙葉
4に対する摩擦力に差が生じる。このとき、中心Aから
e部,f部までの距離L1 が大きいので、摩擦力に差が
でると紙葉類のスキューを引き起こすという問題があ
り、手間のかかる繰り出しローラと分離ローラのかみ合
い量の調整を削除することができないという問題があ
る。
【0028】さらに、収納部の紙葉を最上部より1枚ず
つ分離して繰り出す紙葉類の分離繰り出し機構と、収納
部に紙葉を集積する紙葉類の集積機構が、収納部の前端
側と後端側にそれぞれ独立して設けられているので、機
構が大型化,複雑化するとともに高価になり、近年各種
の分野の機器において要望されている小型化,構成の簡
略化および低価格化に対応できないという問題がある。
【0029】本発明は、以上述べた問題を解決するため
になされたもので、調整が不要で小型、かつ構成の簡略
化を図ることができるとともに、低価格な紙葉類分離繰
り出し集積機構を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の紙葉類分離繰り出し集積機構は、紙葉を堆
積して、その堆積方向に移動可能なステージを有する収
納部と、前記収納部の前端側に位置する少なくとも左右
1対の第1の繰り出しローラと、前記第1の繰り出しロ
ーラと対向配置され、紙葉を収納部へ戻す方向にのみ回
転可能な第1の分離ローラと、前記第1の分離ローラを
第1の繰り出しローラに圧接する手段と、前記第1の繰
り出しローラと同軸上で、かつ紙葉の中央と接するよう
に配置した第2の繰り出しローラと、前記第2の繰り出
しローラと一定の間隔をあけて対向配置され、紙葉を収
納部へ戻す方向にのみ回転可能な第2の分離ローラと、
前記第1および第2の繰り出しローラを回転させる駆動
手段とを備えたものである。
【0031】また、本発明の紙葉類分離繰り出し集積機
構は、紙葉を堆積して、その堆積方向に移動可能なステ
ージを有する収納部と、前記収納部の前端側に位置する
少なくとも左右1対の第1の繰り出しローラと、前記第
1の繰り出しローラと対向配置され、紙葉を収納部へ戻
す方向にのみ回転可能な第1の分離ローラと、前記第1
の分離ローラを第1の繰り出しローラに圧接する手段
と、前記第1の繰り出しローラと同軸上で、かつ紙葉の
中央と接するように配置した第2の繰り出しローラと、
前記第2の繰り出しローラと一定の間隔をあけて対向配
置され、紙葉を収納部へ戻す方向にのみ回転可能な第2
の分離ローラと、前記第1および第2の繰り出しローラ
と同軸上に配置される少なくとも左右1対の搬送ローラ
と、外周面に可撓性の舌片を有し、前記搬送ローラに対
向配置される舌片ローラと、前記第1,第2の繰り出し
ローラおよび搬送ローラを正逆両方向に回転させる駆動
手段と、前記舌片ローラを搬送ローラに対して接近,離
間する方向に移動可能に支持する手段と、前記駆動手段
が収納部から紙葉を繰り出す方向に第1,第2の繰り出
しローラを回転させる場合は、前記舌片ローラを搬送ロ
ーラから離して退避させ、駆動手段が紙葉を収納部へ送
り込む方向に第1,第2の繰り出しローラを回転させる
場合は、前記舌片ローラを搬送ローラに押圧させる舌片
ローラ駆動手段とを備えることとしてもよい。
【0032】
【作用】上述した構成を有する本発明は、紙葉の分離繰
り出し時は、舌片ローラを退避させるとともに、第1,
第2の繰り出しローラを紙葉を収納部から繰り出す方向
に回転させる。第1の繰り出しローラと第1の分離ロー
ラ、第2の繰り出しローラと第2の分離ローラとの間に
挟持される紙葉は、第1,第2の繰り出しローラにより
繰り出されるが、第1,第2の分離ローラは収納部へ紙
葉を戻す方向にのみ回転可能であるので回転しない。こ
れにより2枚以上の紙葉が第1の繰り出しローラと第1
の分離ローラ、第2の繰り出しローラと第2の分離ロー
ラとの間に挟持されると、第1,第2の繰り出しローラ
に接する最上位の1枚のみが該第1,第2の繰り出しロ
ーラにより送られ、第1,第2の分離ローラと接する紙
葉はその送りが止められる。
【0033】紙葉の集積時は、舌片ローラを搬送ローラ
に押圧するとともに、第1,第2の繰り出しローラを収
納部へ紙葉を送り込む方向へ回転させる。第1の繰り出
しローラと第1の分離ローラ、第2の繰り出しローラと
第2の分離ローラとの間に挟持される紙葉は、第1,第
2の分離ローラとも収納部へ紙葉を戻す方向に回転可能
で、かつ第1の分離ローラは第1の繰り出しローラに圧
接されるので、第1の繰り出しローラによる送り力が紙
葉に作用して該紙葉を収納部に送り込む。そして、舌片
ローラを設けて集積時は第1,第2の繰り出しローラと
ともに回転する搬送ローラに圧接することで収納部へ送
り込まれた紙葉の後端を舌片でなで下ろし、後続する紙
葉の追突を防いでいる。
【0034】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。図
1は本発明の一実施例における紙葉類分離繰り出し集積
機構の斜視図、図2は図1の側面図である。なお、本実
施例において従来の技術で説明した部品と同じ構成のも
のに関しては同じ番号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0035】50は第1の繰り出しローラで、外周の一
部に紙葉4の繰り出し,搬送を行うのに充分な摩擦力を
有する高摩擦部材51が設けられており、この第1の繰
り出しローラ50は、ピックアップローラ5が固定され
たシャフト7の前方に、このシャフト7と平行となるよ
うに設けられ、モータ21により駆動されるシャフト1
1に例えば2個、左右1対となるように所定の間隔で固
定されている。
【0036】52は第2の繰り出しローラで、外周の全
周にわたり紙葉4の繰り出し,搬送を行うのに充分な摩
擦力を有する高摩擦部材53が設けられている。この第
2の繰り出しローラ52は、左右1対の第1の繰り出し
ローラ51と同軸上でかつ収納部1の幅方向の中央に位
置するように、第1の繰り出しローラ51間の中央でシ
ャフト11に固定され、ピックアップローラ5により繰
り出される紙葉4のほぼ中央で該紙葉4と接するように
なっている。
【0037】54は第1の分離ローラで、外周の全周に
わたり高摩擦部材55が設けられており、この第1の分
離ローラ54は前記第1の繰り出しローラ51と等間隔
となるように、ガイド板部2の下側に位置してシャフト
56に回転自在に支持されている保持部材57の各々一
端にシャフト58を介して回転可能に取り付けられ、そ
れぞれ第1の繰り出しローラ51と対向している。
【0038】保持部材57の他端にはスプリング59が
かけられ、このスプリング59のもう一方の端部は保持
部材57の下方に固定される取り付け板60にかけられ
ており、第1の分離ローラ54はガイド板部2に設けら
れた図示しない透孔から外周一部が上面側に突出して、
スプリング59のテンションにより第1の繰り出しロー
ラ51に圧接される。
【0039】61は第2の分離ローラで、円周方向全域
にわたり前記第2の繰り出しローラ52の幅より広い幅
をもったリング状の溝62を一本有しており、また、全
周にわたり高摩擦部材63が設けられている。この第2
の分離ローラ61は、ガイド板部2の下側で収納部1の
幅方向の中央に位置するように第1の分離ローラ54間
に固定された保持部材64の上部にシャフト65を介し
て回転可能に取り付けられて、第2の繰り出しローラ5
2に対向しており、ガイド板部2に設けられた図示しな
い透孔から外周一部が上面側に突出して、前記第2の繰
り出しローラ52とこの第2の分離ローラ61の溝部6
2とがかみ合っている。なお、紙葉を挟持しない状態に
おいて第2の繰り出しローラ52と第2の分離ローラ6
1とは接触していない。
【0040】ここで、前記第1の分離ローラ54とシャ
フト58との間、および第2の分離ローラ61とシャフ
ト65との間には、それぞれ図示しないワンウエイクラ
ッチが設けられており、第1の分離ローラ54と第2の
分離ローラ61を矢印bで示す収納部1へ紙葉を戻す方
向にのみ回転するようにしている。また、第1の分離ロ
ーラ54と第2の分離ローラ61の紙葉4に対する摩擦
力は、ピックアップローラ5および第1の繰り出しロー
ラ50,第2の繰り出しローラ52のそれぞれの高摩擦
部材6,51,53の紙葉4に対する摩擦力より小さく
設定されている。
【0041】66は舌片ローラで、この舌片ローラ66
は前記シャフト56に一端側が固定されている保持部材
67の他端側にシャフト68を介して回転可能に取り付
けられている。なお、本実施例では2個の舌片ローラ6
6を第1の分離ローラ54のそれぞれ外側に配置してい
る。そして、舌片ローラ66の外周から複数個(本実施
例では4個)の可撓性の舌片66aが放射状かつ舌片ロ
ーラ66の回転方向に対してうずを巻くように突出形成
されている。
【0042】69は舌片ローラ66と対向配置される搬
送ローラで、この搬送ローラ69はそれぞれ第1の繰り
出しローラ50の外側でシャフト11に取り付けられて
おり、舌片ローラ66はシャフト56の回転によりこの
搬送ローラ69に対して接近,離間する方向に移動可能
である。70は舌片ローラ66を退避させるためのソレ
ノイド、71はシャフト56に固定されたレバー、72
はソレノイド70とレバー71とを連結するリンクであ
り、ソレノイド70はフレーム30と対をなす図示しな
いフレームに固定されている。
【0043】ソレノイド70に通電すると、リンク72
が上方に引かれ、レバー71を介してシャフト56が矢
印g方向に回転する。これにより、保持部材67も矢印
g方向に回転して舌片ローラ66が搬送ローラ69に押
圧される。また、ソレノイド70への通電を停止させる
と、シャフト56が矢印h方向に回転し、これにより保
持部材67も矢印h方向に回転して舌片ローラ66が図
2に2点鎖線で示す位置まで退避する。
【0044】なお、第1の分離ローラ54を保持する保
持部材57はシャフト56に対して回転可能であるの
で、ソレノイド70の駆動によるシャフト56の回転に
関係なく、スプリング59のテンションを受けて第1の
分離ローラ54を第1の繰り出しローラ50に押圧して
いる。73,74は収納部1の上方に位置し、紙葉4を
挟持して搬送するベルト、75,76はベルト73がか
けられたローラ、77,78はベルト74がかけられた
ローラ、79はベルト74にテンションを与えるロー
ラ、80はベルト73を介してローラ75と対向するロ
ーラである。
【0045】81はベルト73,74に挟持されて搬送
される紙葉4の搬送方向を切り換えるブレードである。
82,83はピックアップローラ5,第1の繰り出しロ
ーラ50により繰り出された紙葉4をベルト73,74
による搬送経路に送り込むとともに、ベルト73,74
による搬送経路を搬送される紙葉を搬送ローラ69,舌
片ローラ66により収納部1へ送り込むように紙葉を搬
送するローラである。
【0046】これにより、収納部1から繰り出されてベ
ルト73,74による搬送経路に送り込まれる紙葉の搬
送経路と、ベルト73,74による搬送経路から収納部
1へ集積させる紙葉の搬送経路は同一となっている。以
下に本実施例の紙葉類分離繰り出し集積機構の作用を説
明する。まず、分離繰り出しにおいては、図示しない制
御回路はソレノイド70への通電を停止状態として舌片
ローラ66を図2に2点鎖線で示す位置に退避させると
ともに、図示しない駆動手段によりブレード81を2点
鎖線で示す位置まで回転させる。
【0047】そしてステージ3を上昇させ、ステージ3
上の最上位の紙葉4をピックアップローラ5に圧接して
モータ21を回転させると、シャフト11と一体に第1
の繰り出しローラ50,第2の繰り出しローラ52が矢
印a方向に回転するとともに、この回転がベルト26を
介してシャフト7に伝達され、ピックアップローラ5が
矢印a方向に回転する。
【0048】ピックアップローラ5が矢印a方向に回転
して、高摩擦部材6と最上位の紙葉4が接すると、高摩
擦部材6と紙葉4との間に働く摩擦力により、該紙葉4
はガイド板部2方向に繰り出されて行く。そして、ピッ
クアップローラ5により繰り出された紙葉4の先端が第
1の繰り出しローラ50と第1の分離ローラ54および
第2の繰り出しローラ52と第2の分離ローラ61との
間に挟み込まれ、さらに第1の繰り出しローラ50,第
2の繰り出しローラ52の矢印a方向の回転により、そ
の外周部に設けられる高摩擦部材51,53との間に働
く摩擦力で紙葉4は矢印c方向への送り力を受ける。
【0049】ここで、第1の分離ローラ54,第2の分
離ローラ61は矢印b方向にのみ回転可能となっている
ので、紙葉4が矢印c方向への送り力を受けても第1の
分離ローラ54,第2の分離ローラ61は回転せず紙葉
4と第1の分離ローラ54,第2の分離ローラ61との
間には該紙葉4の送りを止める摩擦力が生じる。しかし
ながら、第1の分離ローラ54,第2の分離ローラ61
の高摩擦部材55,63の紙葉4に対する摩擦力は、前
記第1の繰り出しローラ50,第2の繰り出しローラ5
2の高摩擦部材51,53の紙葉4に対する摩擦力より
小さいので、第1の繰り出しローラ50,第2の繰り出
しローラ52の矢印a方向の回転に伴い先端が上方に向
いて折り曲げられたガイド板部2に沿って矢印c方向に
送られ、ローラ82,83によりブレード81に沿って
搬送されてベルト73,74の間に挟持され、さらにベ
ルト73,74等により図示しない次の処理系へ搬送さ
れる。
【0050】なお、ピックアップローラ5の回転により
繰り出される紙葉4は最上位の1枚に限られるものでは
なく、種々の要因により紙葉4同士が密着し、最上位の
紙葉とともにその下の紙葉が重なりあった状態や連鎖し
た状態でピックアップローラ5により繰り出される場合
がある。重なりあった状態や連鎖した状態の紙葉が第1
の繰り出しローラ50と第1の分離ローラ54および第
2の繰り出しローラ52と第2の分離ローラ61との間
に挟み込まれると、第1の分離ローラ54はスプリング
59のテンションを受けて最上位の紙葉以外の繰り出さ
れるべきではない紙葉に圧接し、また、第2の分離ロー
ラ61はその溝62が第2の繰り出しローラ52とかみ
合っているので、第2の分離ローラ61も最上位の紙葉
以外の繰り出されるべきではない紙葉に圧接し、かつ第
1の分離ローラ54,第2の分離ローラ61とも矢印b
方向にのみ回転可能であるので、最上位の紙葉以外の繰
り出されるべきではない紙葉は、該紙葉と第1の分離ロ
ーラ54および第2の分離ローラ61との間に働く摩擦
力によりその送りは止められ、最上位の紙葉のみが第1
の繰り出しローラ50,第2の繰り出しローラ52によ
り矢印c方向に送られる。
【0051】紙葉の集積時は、図示しない制御回路はソ
レノイド70に通電して舌片ローラ66を搬送ローラ6
9に押圧するとともに、モータ21を前記分離繰り出し
時と逆方向に回転させる。これにより第1の繰り出しロ
ーラ50,第2の繰り出しローラ52および搬送ローラ
69、さらにはピックアップローラ5が矢印i方向に回
転する。
【0052】そして、ベルト73,74間に挟持して搬
送される紙葉が図示しない検出器により収納部1に送り
込むべき紙葉であると検出された場合、図示しない駆動
手段によりブレード81を2点鎖線で示す位置まで回転
させて紙葉の搬送方向を切り換える。ブレード81を作
動させることで、ベルト73,74間に挟持して搬送さ
れる紙葉はブレード81に沿って送られ、ローラ82,
83を経て第1の繰り出しローラ50と第1の分離ロー
ラ54,第2の繰り出しローラ52と第2の分離ローラ
61および搬送ローラ69と舌片ローラ66との間に送
り込まれる。
【0053】ここで、紙葉を挟持していない状態におい
て、上記したように第2の繰り出しローラ52と第2の
分離ローラ61の溝部62はかみ合ってはいるが接触は
していないので、第2の繰り出しローラ52と第2の分
離ローラ61との間に紙葉を1枚挟持しても、第2の繰
り出しローラ52により該紙葉を送る力はそれ程発生し
ない。
【0054】しかしながら、第1の分離ローラ54はス
プリング59により第1の繰り出しローラ50に圧接さ
れているので、第1の繰り出しローラ50と第1の分離
ローラ54との間に紙葉を挟持すると、紙葉は第1の分
離ローラ54により第1の繰り出しローラ50に圧接さ
れ、第1の分離ローラ54は全周にわたり高摩擦部材5
5が設けられているので、第1の繰り出しローラ50に
より該紙葉を収納部1へ送る力が大きく作用し、この力
によって紙葉は収納部1へ送り込まれる。
【0055】さらに、搬送ローラ69と舌片ローラ66
との間に紙葉が挟持され、搬送ローラ69も第1の繰り
出しローラ50と同様に回転しているので、紙葉が搬送
されることで舌片ローラ66も回転し、収納部1に送り
込まれる紙葉の後端が舌片ローラ66の舌片66aによ
りなで下ろされ、後続する紙葉の先端の追突を防いでお
り、次々と搬送されてくる紙葉を速やかに収納部1へ集
積することができる。
【0056】上記したように、第1の分離ローラ54
に、紙葉の分離繰り出し時は紙葉の重送や連鎖を防ぐ作
用を持たせ、紙葉の集積時は収納部1へ紙葉を送り込む
作用を持たせることで、収納部1から紙葉を1枚ずつに
分離して繰り出してベルト73,74による搬送経路に
送り込むための搬送経路と、ベルト73,74による搬
送経路から収納部1へ紙葉を集積させるための搬送経路
とを紙葉が往復搬送される搬送経路として共用化でき
る。
【0057】図3は本実施例において紙葉が重なりあっ
た状態で繰り出された場合の紙葉類分離繰り出し集積機
構を示す概略側面図である。ここで、紙葉を分離するた
めの機構として、上記した第1の繰り出しローラ50と
第1の分離ローラ54のみの機構とすると、第1の分離
ローラ54はスプリング59により第1の繰り出しロー
ラ50に圧接されているが、紙葉の厚みに応じて第1の
分離ローラ54はスプリング59に抗して矢印j方向に
移動するので、紙葉同士が密着している場合、例えば官
封紙幣等を分離繰り出しした時、紙葉の重走や連鎖が発
生することがある。
【0058】しかしながら、本実施例においては、紙葉
を挟持してもかみ合い量の変化しない第2の繰り出しロ
ーラ52と第2の分離ローラ61を設けているので、第
1の分離ローラ54のみでは防ぐことのできない紙葉の
重走や連鎖を防ぐことができる。図4は、本実施例にお
いて紙葉を第1の繰り出しローラ50と第1の分離ロー
ラ54および第2の繰り出しローラ52と第2の分離ロ
ーラ61との間に挟持した状態の紙葉類分離繰り出し集
積機構を示す要部正面図である。
【0059】Bは紙葉4の中心で、第2の分離ローラ6
1はこの紙葉4の中心Bで該紙葉4に接している。第2
の分離ローラ61は溝62が形成されているので、中心
BからそれぞれL2 離れたk部,l部で第2の分離ロー
ラ61と紙葉4との間に摩擦力が働くが、中心Bからの
距離L2 は小さいので、部品のバラツキによりk部とl
部での紙葉4に対する摩擦力に差があっても紙葉4のス
キューを引き起こすことはなく、第2の繰り出しローラ
52と第2の分離ローラ61との間に、装置の製作時に
2枚以上の紙葉が繰り出された場合に確実に分離が可能
なかみ合い量を確保しておけば、第2の繰り出しローラ
52と第2の分離ローラ61とのかみ合い量を調整する
機構を設けることなく、それ以降の調整を削除すること
ができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、紙葉を
堆積して、その堆積方向に移動可能なステージを有する
収納部と、前記収納部の前端側に位置する少なくとも左
右1対の第1の繰り出しローラと、前記第1の繰り出し
ローラと対向配置され、紙葉を収納部へ戻す方向にのみ
回転可能な第1の分離ローラと、前記第1の分離ローラ
を第1の繰り出しローラに圧接する手段と、前記第1の
繰り出しローラと同軸上で、かつ紙葉の中央と接するよ
うに配置した第2の繰り出しローラと、前記第2の繰り
出しローラと一定の間隔をあけて対向配置され、紙葉を
収納部へ戻す方向にのみ回転可能な第2の分離ローラと
を備えたものである。
【0061】さらに、本発明は、前記第1および第2の
繰り出しローラと同軸上に配置される少なくとも左右1
対の搬送ローラと、外周面に可撓性の舌片を有し、前記
搬送ローラに対向配置される舌片ローラと、前記第1,
第2の繰り出しローラおよび搬送ローラを正逆両方向に
回転させる駆動手段と、前記舌片ローラを搬送ローラに
対して接近,離間する方向に移動可能に支持する手段
と、前記駆動手段が収納部から紙葉を繰り出す方向に第
1,第2の繰り出しローラを回転させる場合は、前記舌
片ローラを搬送ローラから離して退避させ、駆動手段が
紙葉を収納部へ送り込む方向に第1,第2の繰り出しロ
ーラを回転させる場合は、前記舌片ローラを搬送ローラ
に押圧させる舌片ローラ駆動手段とを備えたものであ
る。
【0062】このように、紙葉に対してその中央で接す
るように第2の繰り出しローラおよび第2の分離ローラ
が配置されているので、第2の繰り出しローラと第2の
分離ローラとのかみ合い量を調整する機構を設ける必要
はなく、調整の手間がかからなくなるという効果を有す
るとともに、構造を簡略化し低価格化が可能であるとい
う効果を有する。
【0063】また、第1の分離ローラは第1の繰り出し
ローラに圧接されるとともに、紙葉を収納部へ戻す方向
にのみ回転可能であるので、第1の繰り出しローラを正
逆両方向に回転可能とすることで、第1の繰り出しロー
ラを収納部から紙葉を繰り出す方向に回転させると、紙
葉を第1の繰り出しローラとの間に挟持する第1の分離
ローラは回転せずに紙葉の重走や連鎖を防止し、第1の
繰り出しローラを収納部へ紙葉を送り込む方向に回転さ
せると、第1の分離ローラは紙葉を第1の繰り出しロー
ラに圧接しながら紙葉の送りにより回転可能である。こ
れにより、第1の繰り出しローラと第1の分離ローラ
が、紙葉を収納部から分離して繰り出す作用と紙葉を収
納部へ送り込む作用をもつので、従来のように集積専用
のローラやベルト等からなる搬送路を設ける必要がな
く、小型で構成が簡単、しかも低価格の紙葉類分離繰り
出し集積機構を提供できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における紙葉類分離繰り出し
集積機構の斜視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本実施例における紙葉類分離繰り出し集積機構
の概略側面図である。
【図4】本実施例における紙葉類分離繰り出し集積機構
の要部正面図である。
【図5】従来における紙葉類分離繰り出し集積機構の斜
視図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】従来における紙葉類分離繰り出し集積機構の要
部正面図である。
【符号の説明】
21 モータ 50 第1の繰り出しローラ 52 第2の繰り出しローラ 54 第1の分離ローラ 59 スプリング 61 第2の分離ローラ 66 舌片ローラ 69 搬送ローラ 70 ソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 29/40 8709−3F G07D 1/00 321 D 9145−3E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉を堆積して、その堆積方向に移動可
    能なステージを有する収納部と、 前記収納部の前端側に位置する少なくとも左右1対の第
    1の繰り出しローラと、 前記第1の繰り出しローラと対向配置され、紙葉を収納
    部へ戻す方向にのみ回転可能な第1の分離ローラと、 前記第1の分離ローラを第1の繰り出しローラに圧接す
    る手段と、 前記第1の繰り出しローラと同軸上で、かつ紙葉の中央
    と接するように配置した第2の繰り出しローラと、 前記第2の繰り出しローラと一定の間隔をあけて対向配
    置され、紙葉を収納部へ戻す方向にのみ回転可能な第2
    の分離ローラと、 前記第1および第2の繰り出しローラを回転させる駆動
    手段とを備えたことを特徴とする紙葉類分離繰り出し集
    積機構。
  2. 【請求項2】 紙葉を堆積して、その堆積方向に移動可
    能なステージを有する収納部と、 前記収納部の前端側に位置する少なくとも左右1対の第
    1の繰り出しローラと、 前記第1の繰り出しローラと対向配置され、紙葉を収納
    部へ戻す方向にのみ回転可能な第1の分離ローラと、 前記第1の分離ローラを第1の繰り出しローラに圧接す
    る手段と、 前記第1の繰り出しローラと同軸上で、かつ紙葉の中央
    と接するように配置した第2の繰り出しローラと、 前記第2の繰り出しローラと一定の間隔をあけて対向配
    置され、紙葉を収納部へ戻す方向にのみ回転可能な第2
    の分離ローラと、 前記第1および第2の繰り出しローラと同軸上に配置さ
    れる少なくとも左右1対の搬送ローラと、 外周面に可撓性の舌片を有し、前記搬送ローラに対向配
    置される舌片ローラと、 前記第1,第2の繰り出しローラおよび搬送ローラを正
    逆両方向に回転させる駆動手段と、 前記舌片ローラを搬送ローラに対して接近,離間する方
    向に移動可能に支持する手段と、 前記駆動手段が収納部から紙葉を繰り出す方向に第1,
    第2の繰り出しローラを回転させる場合は、前記舌片ロ
    ーラを搬送ローラから離して退避させ、駆動手段が紙葉
    を収納部へ送り込む方向に第1,第2の繰り出しローラ
    を回転させる場合は、前記舌片ローラを搬送ローラに押
    圧させる舌片ローラ駆動手段とを備えたことを特徴とす
    る紙葉類分離繰り出し集積機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010244279A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 紙幣処理装置及び金銭処理機
EP2759504A3 (en) * 2013-01-24 2014-09-17 NCR Corporation Apparatus for loading at least one media item into a media item container, and method of loading at least one media item into a media item container
CN106447918A (zh) * 2016-10-17 2017-02-22 深圳怡化电脑股份有限公司 换向叶片机构
JP2018043821A (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 紙送りローラ

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