JP2009156417A - 蒸気供給装置及び蒸気供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無駄に蒸気を消費することなく蒸気使用先に必要量の蒸気を供給可能な蒸気供給装置及び蒸気供給方法を提供する。
【解決手段】蒸気配管18を通じて蒸気使用先に蒸気を供給する蒸気供給装置であって、蒸気使用先の上流側であり蒸気配管18の途中に設けられた蒸気圧力調節弁16と、蒸気使用先の下流側であり蒸気配管18に設けられたスチームトラップ51と、前記スチームトラップ51の入口圧力を検出するスチームトラップ入口圧力検出器101と、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップ51の入口最低圧力を設定値とし、前記設定値と前記スチームトラップ51の入口圧力との偏差に応じた制御信号を前記蒸気圧力調節弁に出力する蒸気圧力調節弁制御装置120と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、蒸気配管を通じて蒸気使用先に蒸気を供給する蒸気供給装置及び蒸気供給方法に関し、特に蒸気を無駄に消費しない省エネルギー型の蒸気供給装置及び蒸気供給方法に関する。
蒸気配管を通じて複数の蒸気使用先に加熱用又は加温用の蒸気を供給する従来の蒸気供給装置は、一般的に蒸気ヘッダの途中に蒸気圧力調節弁が設けられ、蒸気圧力調節弁の下流側に蒸気使用先に加熱用又は加温用の蒸気を供給する各蒸気配管が取付けられ、その蒸気配管の末端にスチームトラップが取付けられている。ボイラ等から送られる蒸気は、蒸気圧力調節弁で一定圧力に調節され、蒸気は各蒸気配管を通じて蒸気使用先に送られ、発生したドレンはスチームトラップを介して排出される。各蒸気配管は、各々温度調節弁を有し温度調節計と連動して、蒸気使用先を所定の温度に加熱又は加温する。
スチームトラップは、蒸気で被加熱物を加熱する場合に重要な役割を果たす。スチームトラップがドレンの排出不良を起こしたときは、被加熱物を適切に加熱することができない。一方、スチームトラップが動作不良を起こし、蒸気が多量に排出される状態となると蒸気を無駄に消費することとなる。このためスチームトラップについては、動作不良を検知する技術がいくつか提案されている。例えばスチームトラップに表面温度計を取付け、スチームトラップ表面の温度からドレンの排出不良を検知する方法(例えば特許文献1参照)、又はスチームトラップの入口部又は出口部の温度からスチームトラップの閉塞を検知する方法(例えば特許文献2参照)が提案されている。
特開平8−93995号公報 特開2003−130289号公報
蒸気を使用して被加熱物を加熱する場合、スチームトラップが正常に動作していないと加熱不良、あるいは蒸気の無駄な消費につながることは上記の通りであるが、従来の蒸気供給装置を使用して被加熱物を加熱する場合、スチームトラップが正常に動作している場合であっても蒸気を無駄に消費する場合がある。従来の蒸気供給装置では蒸気圧力調節弁を用いて、蒸気配管への供給圧力を一定に調節しているので、大気温度の高い夏季等蒸気使用量の少ない時は、蒸気配管及び弁の圧力損失が少ないことから、スチームトラップの入口圧力も冬季等に比べ高くなる。スチームトラップの入口側圧力と出口側圧力との圧力差が大きいほど、スチームトラップのドレン排出時に排出される蒸気量が多くなる。蒸気を効率的に使用し、無駄な蒸気を使用することなく被加熱物を加熱することが重要なことは言うまでもないが、現在のところスチームトラップが正常に動作しているときの蒸気の消費量に着目し、蒸気の無駄な消費を抑制する技術は開発されていない。
本発明の目的は、無駄に蒸気を消費することなく蒸気使用先に必要量の蒸気を供給可能な蒸気供給装置及び蒸気供給方法を提供することである。
請求項1に記載の本発明は、蒸気配管を通じて蒸気使用先に蒸気を供給する蒸気供給装置であって、蒸気使用先の上流側であり蒸気配管の途中に設けられた蒸気圧力調節弁と、蒸気使用先の下流側であり蒸気配管に設けられたスチームトラップと、前記スチームトラップの入口圧力を検出するスチームトラップ入口圧力検出器と、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力を設定値とし、前記設定値と前記スチームトラップの入口圧力との偏差に応じた制御信号を前記蒸気圧力調節弁に出力する蒸気圧力調節弁制御装置と、を含むことを特徴とする蒸気供給装置である。
請求項2に記載の本発明は、蒸気ヘッダを備え、前記蒸気ヘッダに接続する複数の枝管を通じて蒸気使用先に蒸気を供給する蒸気供給装置であって、前記蒸気ヘッダの途中に設けられた蒸気圧力調節弁と、前記蒸気圧力調節弁の下流側の蒸気ヘッダに接続する複数の枝管の各末端に取付けられたスチームトラップと、前記スチームトラップに各々取付けられ、前記スチームトラップの入口圧力を検出する複数のスチームトラップ入口圧力検出器と、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめる各スチームトラップの入口最低圧力のうち最も高い圧力を設定値とし、各スチームトラップのスチームトラップ入口圧力の最低値を判定し、前記設定値と前記最低値との偏差に応じた制御信号を前記蒸気圧力調節弁に出力する蒸気圧力調節弁制御装置と、を含むことを特徴とする蒸気供給装置である。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の蒸気供給装置において、前記スチームトラップの上流側にストレーナを備え、前記スチームトラップ入口圧力検出器は、前記ストレーナの上流側に設けられ、前記設定値に前記ストレーナの差圧分として予め定める一定の圧力を加算し、この値を前記設定値に代え設定値とすることを特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の蒸気供給装置において、前記スチームトラップの出口側に背圧が加わるときは、前記設定値に背圧を加算し、この値を前記設定値に代え設定値とすることを特徴とする。
請求項5に記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の蒸気供給装置において、大気温度又は雰囲気温度を検出し、前記大気温度又は雰囲気温度に基づき前記設定値を補正することを特徴とする。
請求項6に記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の蒸気供給装置において、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力と大気温度又は雰囲気温度との関係を予め求め、大気温度又は雰囲気温度を検出し、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力を算出し、これを前記蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力とすることを特徴とする。
請求項7に記載の本発明は、蒸気配管を通じて蒸気使用先に蒸気を供給する蒸気供給装置であって、蒸気使用先の上流側であり蒸気配管の途中に設けられた蒸気圧力調節弁と、蒸気使用先の下流側であり蒸気配管に設けられたスチームトラップと、前記蒸気圧力調節弁出口圧力を検出する蒸気圧力調節弁出口圧力検出器と、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力と前記蒸気圧力調節弁出口圧力との関係を予め求め、前記蒸気圧力調節弁出口圧力を所定の圧力に制御する蒸気圧力調節弁制御装置と、を含むことを特徴とする蒸気供給装置である。
請求項8に記載の本発明は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の蒸気供給装置において、前記スチームトラップに代えて、蒸気トレース細管を使用し、前記スチームトラップの入口圧力に代えて、前記蒸気トレース細管の末端から所定距離上流側の蒸気トレース細管圧力を使用し、前記蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力に代えて、前記蒸気トレース細管所定圧力とすることを特徴とする。
請求項9に記載の本発明は、蒸気使用先の上流側であり蒸気配管の途中に設けられた蒸気圧力調節弁と、蒸気使用先の下流側であり蒸気配管に設けられたスチームトラップとを備え、前記蒸気配管を通じて蒸気使用先に蒸気を供給する蒸気供給方法であって、前記スチームトラップの入口圧力を検出し、前記スチームトラップの入口圧力が蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力となるように前記蒸気圧力調節弁を制御することを特徴とする蒸気供給方法である。
本発明の蒸気供給装置は、スチームトラップの入口圧力を検出するスチームトラップ入口圧力検出器と、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力を設定値とし、設定値とスチームトラップの入口圧力との偏差に応じた制御信号を蒸気配管の途中に設けられた蒸気圧力調節弁に出力する蒸気圧力調節弁制御装置とを有するので、スチームトラップの入口圧力を、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力に制御することができる。このためスチームトラップの入口と出口との圧力差が必要以上に大きくならず、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給することが可能であると共に、ドレン排出時に無駄な蒸気が排出されることを抑制できる。
また本発明によれば、蒸気ヘッダに蒸気圧力調節弁を備え、蒸気ヘッダに接続する複数の枝管の各末端に取付けられたスチームトラップを有する蒸気供給装置にあっては、蒸気圧力調節弁制御装置が、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめる各スチームトラップの入口最低圧力のうち最も高い圧力を設定値とし、各スチームトラップのスチームトラップ入口圧力の最低値を判定し、設定値と最低値との偏差に応じた制御信号を蒸気圧力調節弁に出力するので、複数のスチームトラップを有していても、各スチームトラップの入口圧力を、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力以上に制御することができる。このためスチームトラップの入口と出口との圧力差が必要以上に大きくならず、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給することが可能であると共に、ドレン排出時に無駄な蒸気が排出されることを抑制できる。
また本発明によれば、スチームトラップの上流側にストレーナを備える蒸気供給装置にあっては、スチームトラップ入口圧力検出器は、ストレーナの上流側に設けられ、蒸気圧力調節弁制御装置の設定値にストレーナの差圧分として予め定める一定の圧力を加算し、この値を設定値とすることができるので、スチームトラップに異物が蓄積しスチームトラップの圧力損失が上昇することが予測される場合、この圧力損失の上昇分を予め加算しておくことで、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給することが可能であると共に、ドレン排出時に無駄な蒸気が排出されることを抑制できる。
また本発明によれば、スチームトラップの出口側に背圧が加わるときは、前記蒸気圧力調節弁制御装置の設定値に背圧を加算し、この値を設定値とすることができるので、スチームトラップの出口側に背圧が加わることが予測される場合、この背圧に相当する圧力を予め加算しておくことで、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給することが可能であると共に、ドレン排出時に無駄な蒸気が排出されることを抑制できる。
また本発明によれば、大気温度又は雰囲気温度を検出し、大気温度又は雰囲気温度に基づき前記蒸気圧力調節弁制御装置の設定値を補正することができるので、大気温度又は雰囲気温度が変化しそれに伴い、配管の圧力損失、ドレン発生量などが変化しても蒸気使用先に必要量の蒸気を供給することが可能であると共に、ドレン排出時に無駄な蒸気が排出されることを抑制できる。
また本発明によれば、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力と大気温度又は雰囲気温度との関係を予め求め、大気温度又は雰囲気温度を検出し、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力を算出し、これを前記蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力とすることができるので、大気温度又は雰囲気温度が変化しそれに伴い、配管の圧力損失、ドレン発生量などが変化しても蒸気使用先に必要量の蒸気を供給することが可能であると共に、ドレン排出時に無駄な蒸気が排出されることを抑制できる。
また本発明の蒸気供給装置は、蒸気使用先の上流側であり蒸気配管の途中に設けられた蒸気圧力調節弁と、蒸気使用先の下流側であり蒸気配管に設けられたスチームトラップと、蒸気圧力調節弁出口圧力を検出する蒸気圧力調節弁出口圧力検出器と、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力と前記蒸気圧力調節弁出口圧力との関係を予め求め、蒸気圧力調節弁出口圧力を所定の圧力に制御する蒸気圧力調節弁制御装置と、を含むので、スチームトラップの入口圧力を検出することなく、スチームトラップの入口圧力を蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力とすることができる。これにより蒸気使用先に必要量の蒸気を供給することが可能であると共に、ドレン排出時に無駄な蒸気が排出されることを抑制できる。
また本発明によれば、スチームトラップに代えて、蒸気トレース細管を使用する蒸気供給装置にも本発明を適用可能であり、この場合であっても蒸気使用先に必要量の蒸気を供給することが可能であると共に、ドレン排出時に無駄な蒸気が排出されることを抑制できる。
また本発明の蒸気供給方法は、蒸気使用先の上流側であり蒸気配管の途中に設けられた蒸気圧力調節弁と、蒸気使用先の下流側であり蒸気配管に設けられたスチームトラップとを備え、蒸気配管を通じて蒸気使用先に蒸気を供給する蒸気供給方法であって、スチームトラップの入口圧力を検出し、スチームトラップの入口圧力が蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力となるように蒸気圧力調節弁を制御するので、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給することが可能であると共に、ドレン排出時に無駄な蒸気が排出されることを抑制できる。
図1は、本発明の第1実施形態としての蒸気供給装置の概略的構成を示す図である。また図2は、図1の燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置120の制御回路を示す系統図である。蒸気供給装置は、燃料タンク8等に加温蒸気を供給する蒸気供給装置であって、蒸気ヘッダである燃料加熱蒸気配管18及び燃料加熱蒸気配管18に接続する複数の加熱蒸気配管22、32、42を通じて燃料タンク8等に加熱蒸気を供給し、燃料タンク8等を加熱することで発生するドレンは、各加熱蒸気配管22、32、42の末端に設けられたドレン排出装置50、60、70、80を通じて排出される。
ボイラ2で発生した蒸気の一部は、蒸気配管6、蒸気ヘッダである燃料加熱蒸気配管18を通じて燃料タンク8等に送られ、重油を加温し自身はドレンとなって排外に排出される。燃料加熱蒸気配管18の途中には、燃料加熱蒸気圧力調節弁16が設けられ、燃料加熱蒸気圧力調節弁16の下流側の燃料加熱蒸気配管18には、燃料タンク8、燃料供給ポンプ10及び燃料供給配管12各々に加熱用の蒸気を送る燃料タンク加熱蒸気配管32、燃料供給ポンプ加熱蒸気配管22及び燃料供給配管加熱蒸気配管42が接続する。
燃料タンク加熱蒸気配管32は、燃料タンク8内に取付けられた加熱用コイル33と接続し、加熱用コイル33に蒸気を供給する。燃料タンク加熱蒸気配管32の途中には燃料タンク温度調節弁30が設けられ、燃料タンク温度調節弁30は、燃料タンク8に装着された燃料温度検出器34が検出する燃料温度が所定の温度となるように燃料タンク温度調節計35からの信号により開閉する。加熱用コイル33の末端部には、ドレンを排出するためのドレン排出装置50が取付けられ、これによりドレンが系外に排出される。
燃料供給ポンプ加熱蒸気配管22は、燃料供給ポンプ10本体を加熱するように取付けられている。燃料供給ポンプ加熱蒸気配管22の途中には燃料供給ポンプ温度調節弁20が設けられ、燃料供給ポンプ温度調節弁20は、燃料供給ポンプ温度検出器24が検出する燃料供給ポンプ10本体の表面温度が所定の温度となるように燃料供給ポンプ温度調節計25からの信号により開閉する。燃料供給ポンプ加熱蒸気配管22の末端部には、ドレンを排出するためのドレン排出装置60が取付けられ、これによりドレンが系外に排出される。
燃料供給配管加熱蒸気配管42は、途中で分岐し各々の分岐管が燃料供給配管12に沿うように取付けられている。燃料供給配管加熱蒸気配管42の途中には燃料供給配管温度調節弁40が設けられ、燃料供給配管温度調節弁40は、燃料供給配管温度検出器44が検出する燃料供給配管12の表面温度が所定の温度となるように燃料供給配管温度調節計45からの信号により開閉する。燃料供給配管12は途中で分岐しているので各々の分岐管にドレンを排出するドレン排出装置70、ドレン排出装置80が取付けられ、これによりドレンが系外に排出される。
燃料タンク用のドレン排出装置50、燃料供給ポンプ用のドレン排出装置60、燃料供給配管用のドレン排出装置70及び80は、同じ構成からなる。以下、燃料タンク用のドレン排出装置50を例にとりその構成を示す。ドレン排出装置50は、ドレンを排出するスチームトラップ51の上流側にドレン入口配管52、下流側にドレン出口配管53が接続され、ドレンはドレン出口配管53から大気中に排出される。スチームトラップ51の上流側には異物を除去するためのストレーナ54が装着され、ストレーナ54及びスチームトラップ51を挟み込むように弁55、56が設けられている。さらに弁55の上流側、弁56の下流側にストレーナ54及びスチームトラップ51をバイパスするバイパス配管57が設けられている。バイパス配管57はスチームトラップ51が故障したような場合などに使用されるものであり、バイパス弁58は通常閉じている。
弁55、65、75、85の上流側のドレン入口配管52、62、72、82にはスチームトラップ51、61、71、81の入口部の圧力を検出する圧力検出器101、102、103、104が装着されている。この圧力検出器101、102、103、104は、燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置120と接続する。圧力検出器101、102、103、104が検出する圧力は、燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置120に送られ、燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置120は、圧力検出器101、102、103、104から送られる一番低い圧力を検出し、この圧力が予め定める圧力となるように燃料加熱蒸気圧力調節弁16を制御する。燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置120としては、汎用的なコンピュータ、プログラマブルロジックコントローラ、演算器などを使用することができる。
次に図2を用いて燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置120の制御要領を示す。各圧力検出器101、102、103、104の圧力信号は、低選択器122に送られ、ここで一番圧力の低い値が選択され、信号123を一次遅れ設定器124に出力する。一次遅れ設定器124は、信号123が所定時間継続すると、信号125を引算器126に出力する。また引算器126には、信号発生器127から設定値に対応する信号128が送られ、引算器126は、信号125と信号128との差分を求め、この差分を信号129として制御パラメータ設定器130に出力する。制御パラメータ設定器130は、信号129に対応した制御信号を燃料加熱蒸気圧力調節弁16に出力する。
信号発生器127に設定する設定値は、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめる各スチームトラップ51、61、71、81の入口最低圧力のうち最も高い圧力である。具体的に示せば次の通りである。燃料供給ポンプ加熱蒸気配管22、燃料タンク加熱蒸気配管32及び燃料供給配管加熱蒸気配管42において、各々加熱に必要な蒸気を流通させることが可能なスチームトラップ51、61、71、81の入口最低圧力をそれぞれP1、P2、P3及びP4としたときの一番高い圧力である。
スチームトラップ51、61、71、81を正常に機能させ、ドレンを適切に排出させるためには、スチームトラップ51、61、71、81の入口部と出口部との間に一定以上の圧力差が必要である。スチームトラップ51、61、71、81の入口部と出口部との圧力差が小さ過ぎると、ドレンの排出が不十分となり、結果として蒸気使用先である燃料タンク8、燃料供給ポンプ10、燃料供給配管12を適切に加熱することができない。一方、スチームトラップ51、61、71、81の入口部と出口部との圧力差が必要以上に大きすぎると、ドレンを十分に排出することはできるけれども、ドレン排出時にドレンと一緒に排出される蒸気量が多くなってしまう。よって、全てのスチームトラップ51、61、71、81において、ドレンを適切に排出することが可能なように入口最低圧力を確保しつつ、無駄な蒸気の排出を抑制するために上記のように設定値を設定する。
燃料供給ポンプ加熱蒸気配管22、燃料タンク加熱蒸気配管32及び燃料供給配管加熱蒸気配管42において、各々加熱に必要な蒸気を流通させることが可能なスチームトラップ51、61、71、81の入口最低圧力P1、P2、P3及びP4は、スチームトラップ51、61、71、81の入口圧力を変化させた実験を行い求める。圧力変動によりスチームトラップ51、61、71、81の入口最低圧力P1、P2、P3及びP4が変動することが想定される場合は、実験で求めた入口最低圧力P1、P2、P3及びP4に、余裕代としてそれぞれα1、α2、α3及びα4を加えこれを入口最低圧力とすればよい。なお、α1、α2、α3及びα4は、圧力P1、P2、P3及びP4と比較して十分に小さい。
本実施形態のように、スチームトラップ51、61、71、81の上流側にストレーナ54、64、74、84を備える場合は、設定値として、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめる各スチームトラップの入口最低圧力のうち最も高い圧力に、ストレーナの差圧分に対応する圧力を加算した圧力を設定値とする。上記のように燃料供給ポンプ加熱蒸気配管22、燃料タンク加熱蒸気配管32及び燃料供給配管加熱蒸気配管42において、各々加熱に必要な蒸気を流通させることが可能なスチームトラップ51、61、71、81の入口最低圧力P1、P2、P3及びP4は、スチームトラップ51、61、71、81の入口圧力を変化させた実験から求めるため、ストレーナを54、64、74、84を備える場合であっても、ストレーナ54、64、74、84を備える状態で実験を行うことで、ストレーナ54、64、74、84を備えない場合と同じように入口最低圧力P1、P2、P3及びP4を求めることはできる。
ストレーナ54、64、74、84を備えない場合は、蒸気使用先、気温などの条件が一定でれば基本的に設定値を代える必要はない。しかしながら、ストレーナ54、64、74、84を備える場合、時間経過と共にストレーナに異物が蓄積し、ストレーナを蒸気、ドレンが通過するときの圧力損失が上昇する。このためストレーナに異物がない状態でスチームトラップ51、61、71、81の入口最低圧力P1、P2、P3及びP4を求めこれを設定値とすると、長時間経過後には、ドレン排出に必要な圧力差が確保されず、スチームトラップ51、61、71、81から適切にドレンが排出されないことが想定される。このため、ストレーナ54、64、74、84を備える場合、予めストレーナに異物が蓄積した場合のストレーナの圧力損失を求め、又は想定し、これを蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめる各スチームトラップの入口最低圧力のうち最も高い圧力に加算し設定値とする。これらのことから、スチームトラップ51、61、71、81の上流側にストレーナ54、64、74、84を備える場合は、圧力検出器101、102、103、104は、ストレーナ54、64、74、84の上流側に設ける必要がある。
スチームトラップ51、61、71、81の下流側に背圧が加わる場合には、設定値として、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめる各スチームトラップの入口最低圧力のうち最も高い圧力に背圧を加算した圧力を設定値とする。第1実施形態では、スチームトラップ51、61、71、81はドレンを大気放出している。このような蒸気供給装置において、ドレンが有する熱を回収する目的などでスチームトラップ51、61、71、81の出口部にドレン回収用の配管が取付けられる場合がある。この場合、ドレン回収用の配管が加圧状態であれば、その圧力を加算し設定値とする。新たにスチームトラップ51、61、71、81の出口部に圧力が加わると、スチームトラップ51、61、71、81の入口部と出口部との圧力差が小さくなりドレンを適切に排出できないことによる。なお、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめる各スチームトラップの入口最低圧力を実験で求めるとき、既にスチームトラップ51、61、71、81の出口部に背圧が加わっており、同じ条件で使用する場合は、実験で求めた圧力のうち最も高い圧力を設定値とすればよい。但し、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめる各スチームトラップの入口最低圧力を実験で求めたときと異なる背圧となる場合は、差分を加算又は減算し設定値とする必要がある。
図3は、図2に示した燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置120の第1変形例である。図2と同一の部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。図3に示す燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置135は、大気温度又は雰囲気温度を考慮し、設定値を決めることができる。燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置135は、図2に示す燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置120と異なり、関数発生器136を有し、関数発生器136は、図示を省略した大気温度検出器から入力される温度信号を入力値として温度補正用の補正圧力を算出し、この補正圧力に対応する信号137を加算器138に送る。加算器138は、信号発生器127から送られる設定値に対応する信号128とこの補正圧力に対応する信号137とを加算し、信号139として引算器126に送る。以降は図2と同様の制御を行う。
ここで関数発生器136に設定すべき関数、信号発生器127に設定すべき設定値は、次のように決めることができる。蒸気供給装置を屋外で年間を通じて使用する場合は、信号発生器127に設定すべき設定値として、年間の平均温度における蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめる各スチームトラップの入口最低圧力のうち最も高い圧力を使用し、関数発生器136には、年間平均温度からの差分温度と補正圧力との関係を数式化し、これを入力しておく。
蒸気供給装置が、屋内にあり屋内の温度が一定であるような場合は、蒸気使用先の加熱条件が一定であれば、蒸気供給量、ドレン発生量、ドレン発生間隔は一定となり、その結果、スチームトラップの入口圧力も一定となる。これに対して、例えば蒸気供給装置が、屋外に設置されており、大気温度が大きく変化するような場合にあっては、蒸気使用先を加熱するに必要な蒸気量も大気温度より異なる。温度の低い冬季にあっては、蒸気供給量、ドレン発生量が多く、このため配管及び弁などの圧力損失も高まるため、スチームトラップから適切にドレンを排出させるためには、スチームトラップ入口圧力を高く設定する必要がある。図3に示す燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置135を使用することで、大気温度又は雰囲気温度に対応させてスチームトラップ入口圧力を制御することができるので、大気温度又は雰囲気温度が変化しても蒸気を無駄に排出することなくドレンを適切に排出し、蒸気使用先を適切に加熱することができる。
大気温度又は雰囲気温度を温度の最も低い冬季の状態に合わせて、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめる各スチームトラップの入口最低圧力のうち最も高い圧力を設定値とすることで、大気温度又は雰囲気温度が変化してもスチームトラップからドレンの排出を適切に行うことができる。しかしながら温度の高い夏季には、スチームトラップ入口圧力が高めとなり、ドレン排出時に無駄に排出される蒸気量が多くなるので、大気温度又は雰囲気温度が変化する場所で蒸気供給装置を使用する場合は、図3に示す燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置135を使用することが好ましい。
図4は、図2に示した燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置120の第2変形例である。図2及び図3と同一の部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。図4に示す燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置145は、図3に示す燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置135と同様、大気温度又は雰囲気温度を考慮し、設定値を決めることができる。図3では、大気温度又は雰囲気温度を検出し、この温度に対応する補正圧力を算出し、これを設定値に加算する方法であったけれども、図4に示す燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置145では、大気温度又は雰囲気温度から直接、設定値を求める点が異なる。関数発生器146は、大気温度又は雰囲気温度を入力値とし、予め定める関係式から設定値を算出し、これに対応する信号147を引算器126に送る。以降の制御手順は、図2に示す燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置120及び図3に示す燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置135と同じである。
燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置145は、図3に示す燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置135と同様、大気温度又は雰囲気温度を考慮し、設定値を決めるので、大気温度又は雰囲気温度が変化しても蒸気を無駄に排出することなくドレンを適切に排出し、蒸気使用先を適切に加熱することができる。関数設定器146に入力する関数には、大気温度又は雰囲気温度の異なる状態で蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめる各スチームトラップの入口最低圧力を測定し、そのうち最も高い圧力を求め、当該圧力と大気温度又は雰囲気温度とを数式化したものを使用する。
図5は、本発明の第2実施形態としての蒸気供給装置の概略的構成を示す図である。また図6は、第2実施形態としての蒸気供給装置の燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置150の制御回路を示す系統図である。第1実施形態に示す図1から図4の蒸気供給装置と同一の部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。第2実施形態としての蒸気供給装置においても、第1実施形態に示す蒸気供給装置と同様、スチームトラップの入口圧力を蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力に制御し、蒸気を無駄に排出することなくドレンを適切に排出し、蒸気使用先を適切に加熱する点では同じであるが、これを実現する手段が異なる。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第2実施形態に示す蒸気供給装置には、スチームトラップ入口部の圧力を検出すための圧力検出器が装着されておらず、代わりに燃料加熱蒸気圧力調節弁16の出口部に圧力検出器151が装着され、圧力検出器151が検出する圧力は、燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置150に送られる。さらに第2実施形態に示す蒸気供給装置は、大気温度を検出する温度検出器152を備え、温度検出器152が検出する温度は、燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置150に送られる。燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置150は、圧力検出器151が検出する圧力及び温度検出器152が検出する温度に基づき、燃料加熱蒸気圧力調節弁16の出口部圧力が所定の圧力となるように燃料加熱蒸気圧力調節弁16を制御する。燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置150としては、汎用的なコンピュータ、プログラマブルロジックコントローラ、演算器などを使用することができる。
次に燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置150の制御要領を示す。温度検出器152の温度信号は、関数設定器156に送られ、関数設定器156は、予め設定されている関係式に基づき算出した圧力を設定値とし、これに対応する信号157を引算器126に送る。一方、引算器126には、圧力検出器151からの信号が一次遅れ設定器124を介して
信号158として送られ、引算器126は、信号157と信号158との差分を求め、この差分を信号129として制御パラメータ設定器130に出力する。制御パラメータ設定器130は、信号129に対応した制御信号を燃料加熱蒸気圧力調節弁16に送る。
ここで、関数設定器156に予め設定する関係式は、次の要領で算出する。蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力のうち最も高い圧力と、そのときの燃料加熱蒸気圧力調節弁16の出口部圧力との関係を実験により求める。これらの関係を、大気温度を変化させながら求め、最終的に大気温度と燃料加熱蒸気圧力調節弁16の出口部圧力との関係式を求める。これにより大気温度を検出することで、制御すべきスチームトラップ51、61、71、81の入口圧力が求まる。第2実施形態に示す蒸気供給装置は、大気温度により制御すべきスチームトラップの入口圧力を変化させるので、大気温度が変化しても蒸気を無駄に排出することなくドレンを適切に排出し、蒸気使用先を適切に加熱することができる。大気温度に代え、屋内などの場合に雰囲気温度を使用してもよいことは言うまでもない。
図7は、本発明の第3実施形態としての蒸気供給装置の概略的構成を示す図である。また図8は、第3実施形態としての蒸気供給装置の液面計加熱蒸気圧力調節弁制御装置220の制御回路を示す系統図である。第1実施形態に示す図1から図4の蒸気供給装置と同一の部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第3実施形態に示す蒸気供給装置では、液面計加熱蒸気圧力調節弁205の下流側に、タンク90の液面計92を加温するための液面計加熱蒸気配管200が接続する。液面計加熱蒸気配管200の途中には液面計温度調節弁201が設けられ、液面計温度調節弁201は、液面計温度検出器202が検出する液面計92の表面温度が所定の温度となるように液面計温度調節計203からの信号により開閉する。この液面計加熱蒸気配管200は、管の内径が細く、先端部204にスチームトラップを備えていな点で、第1実施形態に示す蒸気供給装置と大きく異なる。また、図1においては、圧力検出器がスチームトラップの入口近傍に取付けられていたけれども、図7に示す蒸気供給装置では圧力検出器105が、液面計加熱蒸気配管200の先端部204から比較的上流側に装着されている点が異なる。
配管の蒸気トレースとして、例えば細い銅管を配管に沿わすように取付け、この銅管に加熱用の蒸気を供給すると、蒸気は配管に熱を与え自身はドレンとなる。このとき銅管の内径が細いと、銅管内を流れるドレンの圧力損失が大きく、先端部にスチームトラップを設けなくても、圧力を保持したままドレンのみを排出することができる。このような細管を使用した蒸気トレースは、従来からよく使用されている。図7に示す液面計加熱蒸気配管200もこのような細管である。
液面計加熱蒸気圧力調節弁制御装置220は、圧力検出器105で検出する圧力が所定の圧力となるように液面計加熱蒸気圧力調節弁205を制御する。信号設定器127の設定値は、液面計92を加熱するに十分な加熱蒸気を供給可能でかつ液面計加熱蒸気配管200の先端部204から蒸気が無駄に排出されない圧力とすればよい。これにより蒸気を無駄に排出することなくドレンを適切に排出し、液面計92を適切に加熱することができる。
以上、第1実施形態及び第2実施形態に示すように本発明の蒸気供給装置は、スチームトラップの入口圧力を、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力に制御することができる。このためスチームトラップの入口部と出口部との圧力差が必要以上に大きくならず、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給することが可能であると共に、ドレン排出時に無駄な蒸気が排出されることを抑制できる。なお、第1実施形態及び第2実施形態の蒸気供給装置において、スチームトラップが4個設置されている例を示したけれども、スチームトラップの数は、特に限定されるものではなく、1個であってもよいことは言うまでもない。また本発明の蒸気供給装置は、第3実施形態の蒸気供給装置に示すように、スチームトラップを使用しない蒸気トレース細管を使用する蒸気供給装置にも適用することができるので、適用範囲が広い。
本発明の第1実施形態としての蒸気供給装置の概略的構成を示す図である。 図1の燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置120の制御回路を示す系統図である。 図2に示した燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置120の第1変形例である。 図2に示した燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置120の第2変形例である。 本発明の第2実施形態としての蒸気供給装置の概略的構成を示す図である。 図5の燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置150の制御回路を示す系統図である。 本発明の第3実施形態としての蒸気供給装置の概略的構成を示す図である。 図7の液面計加熱蒸気圧力調節弁制御装置220の制御回路を示す系統図である。
符号の説明
8 燃料タンク
10 燃料供給ポンプ
12 燃料供給配管
16 燃料加熱蒸気圧力調節弁
18 燃料加熱蒸気配管
22 燃料供給ポンプ加熱蒸気配管
32 燃料タンク加熱蒸気配管
42 燃料供給配管加熱蒸気配管
51 スチームトラップ
52 ドレン入口配管
54 ストレーナ
61 スチームトラップ
62 ドレン入口配管
64 ストレーナ
71 スチームトラップ
72 ドレン入口配管
74 ストレーナ
81 ドスチームトラップ
82 ドレン入口配管
84 ストレーナ
92 液面計
101 圧力検出器
102 圧力検出器
103 圧力検出器
104 圧力検出器
105 圧力検出器
120 燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置
122 低選択器
124 一次遅れ設定器
126 引算器
127 信号発生器
130 制御パラメータ設定器
135 燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置
136 関数発生器
138 加算器
145 燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置
146 関数発生器
150 燃料加熱蒸気圧力調節弁制御装置
151 圧力検出器
152 温度検出器
156 関数発生器
200 液面計加熱蒸気配管
204 液面計加熱蒸気配管先端部
205 液面計加熱蒸気圧力調節弁
220 液面計加熱蒸気圧力調節弁制御装置

Claims (9)

  1. 蒸気配管を通じて蒸気使用先に蒸気を供給する蒸気供給装置であって、
    蒸気使用先の上流側であり蒸気配管の途中に設けられた蒸気圧力調節弁と、
    蒸気使用先の下流側であり蒸気配管に設けられたスチームトラップと、
    前記スチームトラップの入口圧力を検出するスチームトラップ入口圧力検出器と、
    蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力を設定値とし、前記設定値と前記スチームトラップの入口圧力との偏差に応じた制御信号を前記蒸気圧力調節弁に出力する蒸気圧力調節弁制御装置と、
    を含むことを特徴とする蒸気供給装置。
  2. 蒸気ヘッダを備え、前記蒸気ヘッダに接続する複数の枝管を通じて蒸気使用先に蒸気を供給する蒸気供給装置であって、
    前記蒸気ヘッダの途中に設けられた蒸気圧力調節弁と、
    前記蒸気圧力調節弁の下流側の蒸気ヘッダに接続する複数の枝管の各末端に取付けられたスチームトラップと、
    前記スチームトラップに各々取付けられ、前記スチームトラップの入口圧力を検出する複数のスチームトラップ入口圧力検出器と、
    蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめる各スチームトラップの入口最低圧力のうち最も高い圧力を設定値とし、各スチームトラップのスチームトラップ入口圧力の最低値を判定し、前記設定値と前記最低値との偏差に応じた制御信号を前記蒸気圧力調節弁に出力する蒸気圧力調節弁制御装置と、
    を含むことを特徴とする蒸気供給装置。
  3. 前記スチームトラップの上流側にストレーナを備え、前記スチームトラップ入口圧力検出器は、前記ストレーナの上流側に設けられ、
    前記設定値に前記ストレーナの差圧分として予め定める一定の圧力を加算し、この値を前記設定値に代え設定値とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蒸気供給装置。
  4. 前記スチームトラップの出口側に背圧が加わるときは、前記設定値に背圧を加算し、この値を前記設定値に代え設定値とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の蒸気供給装置。
  5. 大気温度又は雰囲気温度を検出し、前記大気温度又は雰囲気温度に基づき前記設定値を補正することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の蒸気供給装置。
  6. 蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力と大気温度又は雰囲気温度との関係を予め求め、
    大気温度又は雰囲気温度を検出し、蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力を算出し、これを前記蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力とすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の蒸気供給装置。
  7. 蒸気配管を通じて蒸気使用先に蒸気を供給する蒸気供給装置であって、
    蒸気使用先の上流側であり蒸気配管の途中に設けられた蒸気圧力調節弁と、
    蒸気使用先の下流側であり蒸気配管に設けられたスチームトラップと、
    前記蒸気圧力調節弁出口圧力を検出する蒸気圧力調節弁出口圧力検出器と、
    蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力と前記蒸気圧力調節弁出口圧力との関係を予め求め、前記蒸気圧力調節弁出口圧力を所定の圧力に制御する蒸気圧力調節弁制御装置と、
    を含むことを特徴とする蒸気供給装置。
  8. 前記スチームトラップに代えて、蒸気トレース細管を使用し、前記スチームトラップの入口圧力に代えて、前記蒸気トレース細管の末端から所定距離上流側の蒸気トレース細管圧力を使用し、前記蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力に代えて、前記蒸気トレース細管所定圧力とすることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の蒸気供給装置。
  9. 蒸気使用先の上流側であり蒸気配管の途中に設けられた蒸気圧力調節弁と、蒸気使用先の下流側であり蒸気配管に設けられたスチームトラップとを備え、前記蒸気配管を通じて蒸気使用先に蒸気を供給する蒸気供給方法であって、
    前記スチームトラップの入口圧力を検出し、前記スチームトラップの入口圧力が蒸気使用先に必要量の蒸気を供給ならしめるスチームトラップの入口最低圧力となるように前記蒸気圧力調節弁を制御することを特徴とする蒸気供給方法。
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