JP2009154849A - 自動2輪車の収納ボックス構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】リヤクッションの上部を車体フレームの内側に固定した場合であっても、収納スペースを大きく確保することができる自動2輪車の収納ボックス構造を提供する。
【解決手段】シート52の下方に左右一対の車体フレーム21L、21Rを備え、シート52の下側であって一対の車体フレーム21L、21R間に収納ボックス24を配置すると共に、車体フレーム21L、21Rの対向する内側面の一方又は両方に後輪41を懸架するクッション27の上部を取り付けた自動2輪車であって、収納ボックス24の両外側にクッション27の上部との干渉を避ける凹部100L、100Rをそれぞれ設け、収納ボックス24の内部であって、これらの凹部100L、100Rに車両左右方向に平坦となる平坦面102L、102Rを形成して第1の収納空間S1を形成すると共に、左右の凹部100L、100Rの間に傾斜面104を形成して第2の収納空間S2を形成した。
【選択図】図5

Description

本発明は、乗員シートの下側に収納ボックスを備えた自動2輪車の収納ボックス構造に関する。
従来、自動2輪車の両側に設けられた一対の車体フレームには、後輪を懸架するためのリヤクッションの上部が取り付けられる。このリヤクッションの上部は、車体フレームの対向する内側または外側に設けたボスに固定されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
また、特にスクータータイプの自動2輪車では、一対の車体フレームの間であってシートの下側に収納ボックスが設けられたものがある。
国際公開第2004/071858号
上述した収納ボックスには、より大きい収納スペースが求められる。しかしながら、リヤクッションの上部が車体フレームの対向する内側に固定される場合、車体フレーム間に配設された収納ボックスは、リヤクッションの固定部を避けるために収納スペースが小さくなってしまう。
また、収納スペースには、アタッシュケース等の荷物を略水平にした姿勢で収納したいという要望がある。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、リヤクッションの上部を車体フレームの内側に固定した場合であっても、収納スペースの減少をできるだけ少なくすると共に、収納スペースを有効に活用することができる自動2輪車の収納ボックス構造を提供することにある。
上述課題を解決するため、本発明は、シートの下方に左右一対の車体フレームを備え、前記シートの下側であって前記一対の車体フレーム間に収納ボックスを配置すると共に、前記車体フレームの対向する内側面の一方又は両方に後輪を懸架するクッションの上部を取り付けた自動2輪車であって、前記収納ボックスの両外側に前記クッションの上部との干渉を避ける凹部をそれぞれ設け、収納ボックスの内部であって、これらの凹部に車両左右方向に平坦となる平坦面を形成して第1の収納空間を形成すると共に、左右の前記凹部の間に傾斜面を形成して第2の収納空間を形成したことを特徴とする。
この構成によれば、第1の収納空間に、アタッシュケース等の荷物を略水平にした姿勢で収納することができる。また、第2の収納空間に、長尺な荷物を傾斜面に沿って収納することができる。
また、前記クッションの上部を車体フレームの後側に取り付け、前記凹部を収納ボックスの後側に設けることもできる。
この構成によれば、収納ボックスの前側および中央部分のスペースを凹部によって制限されることがなくなる。
さらに、前記傾斜面が前記収納ボックスの前側底面に向かって傾斜していてもよい。
この構成によれば、長尺な荷物を収納ボックスの底面から傾斜面に沿って収納することができる。
また、前記平坦面のそれぞれを同一の高さに形成することもできる。
この構成によれば、アタッシュケース等の平面を平坦面により密着させて載置することができる。
また、前記シートは、その後部において上方に凸となるように段差を設けて一体に形成され、前記シートの底板の後部をこのシート形状に沿って後部を上側に隆起させ、この後部を前記第1の収納空間の上部に配置してもよい。
本発明に係る自動2輪車の収納ボックス構造は、収納ボックスの両外側に前記クッションの上部との干渉を避ける凹部をそれぞれ設け、収納ボックスの内部であって、これらの凹部に車両左右方向に平坦となる平坦面を形成して第1の収納空間を形成すると共に、左右の前記凹部の間に傾斜面を形成して第2の収納空間を形成しているので、第1の収納空間にアタッシュケース等の荷物を水平に置いた状態で収納することができ、凹部の形状を工夫して収納スペースを有効に活用することができる。また、第2の収納空間に、長尺な荷物を傾斜面に沿って収納することができ、凹部の間の形状を工夫して収納ボックスの収納スペースの減少をできるだけ少なくすることができる。
また、前記クッションの上部を車体フレームの後側に取り付け、前記凹部を収納ボックスの後側に設けているので、収納ボックスの前側および中央部分のスペースを凹部によって制限されることがなくなる。これにより、収納ボックスの収納スペースを有効に活用することができ、利便性が損なわれない。
さらに、前記傾斜面が前記収納ボックスの前側底面に向けて傾斜しているので、長尺な荷物を収納ボックスの底面から傾斜面に沿って収納することができる。これにより、収納スペースを有効に活用できるので、凹部を形成しても長尺な荷物が入らないという不都合がなくなる。
また、前記平坦面のそれぞれを同一の高さに形成しているので、アタッシュケース等の平面を平坦面に密着させて載置することができる。そのため、アタッシュケース等を安定した姿勢で収納することができ、収納の利便性が向上する。
また、前記シートは、その後部において上方に凸となるように段差を設けて一体に形成され、前記シートの底板の後部をこのシート形状に沿って後部を上側に隆起させ、この後部を前記第1の収納空間の上部に配置しているので、第1の収納空間を上方に広げて、収納容積を大きくすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図6を参照して説明する。なお、図中、左、右、上、下、前、後は、各々車両の運転者から見た方向を示す。また、符号の添字で「L」は左側、「R」は右側、「F」は前側、「R」は後側を示す。
図1は本発明に係る自動2輪車の収納ボックス構造を備えた自動2輪車の左側面図である。また、図2は、図1に示す車体フレームの上面図である。
スクータ型車両を含む自動2輪車10は、車体フレーム11と、この車体フレーム11にピボット点12を介して上下揺動可能に取り付けられるパワーユニット13とを備える、いわゆる、ユニットスイング式の車両である。
車体フレーム11は、車両の前端部に設けるヘッドパイプ14と、このヘッドパイプ14から斜め後下方に延設されるメインフレーム15と、このメインフレーム15の下端部に左右水平に延出される第1クロスフレーム16と、メインフレーム15の下部から左右外方に延設された後、各々後方に延設されるとともに第1クロスフレーム16に支持される左右のロアフレーム17L、17R(図1では、手前側のロアフレーム17Lのみ示す)と、これら左右のロアフレーム17L、17Rの後端部に掛け渡されている第2クロスフレーム18と、ロアフレーム17L、17Rから斜め後ろ上方に立ち上げ車両の後部まで延設されシートレールを兼ねる左右のリヤフレーム21L、21R(図1では、手前側のリヤフレーム21Lのみ示す)と、リヤフレーム21L、21Rの中間部から前方に平面視で略U字形状に配置されリヤフレーム21L、21R間に掛け渡される第3クロスフレーム22と、メインフレーム15と第3クロスフレーム22間を連結するセンタパイプ23とを主要な要素とする。
リヤフレーム21L、21Rの後部には、図1及び図2に示すように、上方に向けて突出する態様で収納ボックス支持ブラケット25L、25R(図1では、符号25Lのみ示す)が設けられている。また、左右のリヤフレーム21L、21Rの後端部には、左右を繋ぐ態様で取付ブラケット29が設けられている。さらに、リヤフレーム21L、21Rの略中央部には、車体内方に向けて突出する取付ブラケット30L、30Rが設けられている。これらの収納ボックス支持ブラケット25L、25R、取付ブラケット29、30L、30Rは、収納ボックス24をリヤフレーム21L、21Rに取り付けるために使用される。
また、リヤフレーム21L、21Rには、これら収納ボックス支持ブラケット25L、25Rの後部にリヤクッションボルト28L、28R(図1では、符号28Lのみ示す)が取り付けられている。このリヤクッションボルト28L、28Rは、図2に示すように、リヤフレーム21L、21Rの対向する内側部から車体内方に向けてそれぞれ突出しており、詳細は後述するリヤクッションユニット27L、27Rの上部がそれぞれ取り付けられることになる。
また、リヤフレーム21L、21Rには、パワーユニット13を支持するピボット点12を含むピボットブラケット31L、31R(図1では、符号31Lのみ示す。)が設けられている。なお、符号32L、32R(図1では、符号32Lのみ示す)は同乗者ステップを支持するピリオンステップフレームである。
ヘッドパイプ14には、操舵可能に操舵軸34が取り付けられ、この操舵軸34の上下に各々操舵ハンドル35とフロントフォーク36L、36R(図1では、符号36Lのみ示す)とが取り付けられ、これらのフロントフォーク36L、36Rの下端部には、前輪37が回動可能に取り付けられている。
パワーユニット13は、略水平前方に向け設けられているエンジン38とこのエンジン38の後部に取り付けられている変速機ユニット39とからなり、この変速機ユニット39の後端部には、駆動輪としての後輪41が取り付けられている。
変速機ユニット39およびリヤフレーム21L、21Rは、リヤクッションユニット27L、27Rによって連結されている。このリヤクッションユニット27L、27Rは、その上部がリヤフレーム21L、21Rのリヤクッションボルト28L、28Rに取り付けられ、下部が変速機ユニット39の後端部に取り付けられ、後輪41を懸架している。
このリヤクッションユニット27L、27Rの上部は、対向するリヤフレーム21L、21Rの内側に取り付けられる。このようにリヤフレーム21L、21Rの内側に取り付けることにより、リヤクッションユニット27L、27Rの上部が車体外側に飛び出ることがなく、車体側面を凹凸のないすっきりとした外観にすることができる。
エンジン38の前方で、メインフレーム15とセンタパイプ23とロアフレーム17L、17Rとで囲まれる領域には、燃料タンク42が配置されている。エンジン38の下部には、排気管43が接続されており、この排気管43は、後方に延設され、消音器44に接続されている。
また、車体フレーム11は、車体カバー45で覆われており、前から後に順に、前部車体カバー46と、中間部車体カバー47と、後部車体カバー48とが配置されている。なお、符号49はハンドルカバー、符号50は補機部品としてのヘッドライトである。
前部車体カバー46は、車両の前面を構成するフロントカバー51と、乗員シート52の側に向けて配置され運転席を構成するカバー部材53としてのフロントメータパネル54と、このフロントメータパネル54の下端部に連続して配置され乗員の足を覆う外装カバー55としてのレッグシールド56と、このレッグシールド56の後方に配置され運転者の股の間に配置されるトンネル部材57と、このトンネル部材57の左右に配置され運転者の足置きとしてのステップフロア部58L、58R(図1では、符号58Lのみ示す)とからなる。
また、レッグシールド56には、物入れとしてのポケット部61が設けられている。
図中、符号66はフロントフェンダ、符号67はリヤフェンダ、符号68はグラブレール、符号69はメインスタンドである。
他方、対向するリヤフレーム21L、21Rの内側には、図1に示すように、物入れとして上方に開口24kを有する収納ボックス24が配置されており、この収納ボックス24の開口24kを開閉可能に覆うように乗員シート52が取り付けられている。
図3は、図1に示す収納ボックス24の周辺を拡大して示す概要図である。
収納ボックス24の両側には、左右のリヤフレーム21L、21Rが前方斜め下側から後方斜め上側に向けて延在しており、収納ボックス24の下側には、エアクリーナ2と、このエアクリーナ2の前方に位置しするスロットルボディ3とが配置されている。また、収納ボックス24の後部の下側には、リヤフレーム21L、21Rに上端が固定されたリヤクッションユニット27が配置されている。このリヤクッションユニット27の下端は、エアクリーナ2の下側に位置するパワーユニット13の後部に取り付けられている。
図4は本発明に係る自動2輪車の乗員シート周辺部を説明する分解斜視図である。また、図5は、収納ボックス24を単体で側面から見た図であり、図6は、図5に示す収納ボックス24をZ方向から見た図である。また、図7は、収納ボックスを上側から見た図であって、その内部にヘルメットを収納した状態を示す平面図、図8は、その側面図である。さらに、図9は、収納ボックスの逃げ部100とリヤクッションユニット27の頭部との関係を示す図であって、図3のB−B断面図である。
対向するリヤフレーム21L、21Rの内側には、図4に示すように、物入れとして上方に開口24kを有する収納ボックス24が配置されている。
収納ボックス24は、図3および図5に示すように、側面視において、前側の収納スペースが深く後側の収納スペースが浅くなっている。すなわち、収納ボックス24の底面は、その前端部24aから後側に向かって緩やかに斜め上側に傾斜した後(以下、底面24Aという)、上下に揺動する後輪41との干渉を避けるべく後方斜め上側に急傾斜し(以下、底面24Bという)、さらに底面24Bよりも緩やかな傾斜で後方斜め上側に延びている(以下、底面24Cという)。この底面24A、24B、24Cの形状は、上述した、エアクリーナ2、スロットルボディ3、リヤクッションユニット27、および上下に揺動する後輪41との干渉を避け、できるだけ収納スペースが広くなるように決定されている。
また、収納ボックス24は、図6に示すように、上面視において、リヤフレーム21L、21Rの中央部が車体幅方向へ膨らんだ形状に沿って、対向するリヤフレーム21L、21Rの内側寸法のいっぱいまで収納ボックス24の外側面および開口24kが広げられている。
このように、収納ボックス24は、車体内部の部品との干渉を避け、その収納容積ができるだけ広くなるように形成されている。また、このように車体内に配置された収納ボックスの前端部24aは、図1に示すように、第3クロスフレーム22の部分に位置し、後端部は、グラブレール68の部分に位置するようになる。
収納ボックス24には、図4および図5に示すように、車体フレーム11への取り付けに用いられる横フランジ75L、75R、後方取付部80L、80R、前方取付部81L、81Rが設けられている。この横フランジ75L、75Rは、上述した収納ボックス支持ブラケット25L、25Rに取り付けられ、後方取付部80L、80Rは、取付ブラケット29に取り付けられ、前方取付部81L、81Rは、取付ブラケット30L、30Rに取り付けられている。これらの横フランジ75L、75R、後方取付部80L、80R、前方取付部81L、81Rは、図示しないボルト等の締結部材で取り付けられている。
収納ボックス24の上側には、図1及び図4に示すように、この収納ボックス24の開口24kをその上側から開閉可能に覆うように乗員シート52が取り付けられる。この乗員シート52は、運転者が着座する前側シート部52Fよりも同乗者が着座する後側シート部52Rの方が一段高い階段状に形成されており、全体として前側から後方斜め上側に向けて延びる態様で一体に形成されている。
また、収納ボックス24の前端部24aには、図4に示すように、前フランジ74が形成されている。この前フランジ74には、乗員シート52を回動自在に支持するヒンジ部73が取り付けられる。このヒンジ部73は、固定部77と、この固定部77にヒンジ軸78を介して回動可能に取り付けられるヒンジブラケット79とから構成されており、収納ボックス24の開口24kは、この乗員シート52をヒンジ軸78を中心に回動させることにより開閉されることになる。この乗員シート52が閉じられると、収納ボックス24の開口24kが閉じられ、収納ボックス24内に外部から雨水や埃などが入り込まないようになる。なお、符号76、76は締付部材である。
収納ボックス24の前側の部分は、図7および図8に示すように、ヘルメットHが収納可能に形成されている。この収納されたヘルメットHの頂上部は、乗員シート52の底部に設けられたヘルメットクッション部90によって受けられており、ヘルメットHの収納位置を規制している。
また、収納ボックス24の底面24A、24B、24Cおよび側壁部には、図5に示すように、これらの部品との干渉を避けるべく、側壁部を収納ボックス24の内方に窪ませた逃げ部200、201、100が適宜形成されている。
逃げ部200は、底面24Aに設けられており、スロットルボディ3(図2参照)の上部を避けるべく、上方に向けて凹んだ形状を有している。
逃げ部201は、底面24Aと底面Bと側壁部とで構成される左右の角部にそれぞれ設けられており、エアクリーナ2のケースを避けるべく、収納ボックス24の内方に凹んだ形状を有している。
さらに、逃げ部100は、底面24Bと底面24Cと側壁部とで構成される左の角部に設けられており、図9に示すように、リヤクッションボルト28L、28Rに取り付けられたリヤクッションユニット27L、27Rの上部およびリアクッションボルト28L、28Rに車体内方側から締結されるナット33(図9参照)との干渉を避けるべく、収納ボックス24の内方に凹んだ形状を有している。以下、左側の逃げ部を100L、右側の逃げ部を100Rとして記載する。
この逃げ部100L、100Rは、図5〜図7に示すように、略垂直に起立する内壁面101L、101Rと、この内壁面101L、101Rの上端から車体外側方向へ延びる上側平坦面102L、102R(平坦面。図6及び図7で斜線を引いて示す)と、この上側平坦面102L、102Rの後端から車体前方斜め下側に向かって傾斜する前側傾斜面103L、103Rとによってそれぞれ構成されている。
この上側平坦面102L、102Rは、互いにほぼ同じ高さ(上下方向に段差が生じない高さ)になるように形成されている。また、内壁面101L、101R、上側平坦面102L、102R、および前側傾斜面103L、103Rは、図9に示すように、リヤクッションユニット27L、27Rとの干渉を避けることができる位置であって、逃げ部100L、100Rの窪みが可能な限り小さくなるように設けられ、収納ボックス24の収納容積ができるだけ大きくなるようにしている。また収納ボックス24の開口24kは、上側平坦面102L,102Rよりも上側に位置する。
この上側平坦面102L、102Rよりも上側であって、開口24kまでの空間を第1の収納空間S1と呼ぶ。
この第1の収納空間S1には、A5サイズ程度の矩形の収納物203(例えば、アタッシュケース等。図8参照)の外形に平面を有する荷物が載置可能であり、このアタッシュケースの平面を上側平坦面102L、102Rの両面に亘って(又は、上側平坦面102L、102Rの一方に)載せることによって、上述したアタッシュケース等を斜めに傾けることなく安定した姿勢で収納することができるようになっている。
また、車体内方に向けて対向する内壁面101L、101Rの間(逃げ部100L、100Rの間)には、車両後側から前方斜め下側に向けて傾斜する傾斜底面104(傾斜面)が形成されている。この傾斜底面104は、収納ボックス24の前側に位置する底面24bに向けて傾斜している。また、この傾斜底面104の傾斜角度は、傾斜底面104の下方に位置する後輪41の可動範囲(後輪41がリヤクッションユニット27L27Rによって上下方向に移動可能な範囲)を避けるように決定されている。
この傾斜底面104の上側の空間を第2の収納スペースと呼ぶ。
この第2の収納空間S2には、長尺な荷物204(例えば、折りたたみ傘等。図8参照)が載置可能であり、この荷物を傾斜底面104の傾斜に沿って載せることによって、また、この傾斜に沿って前側の底面24bに亘って載せることによって、収納ボックス24の収納スペースに長尺な荷物を収納することができるようになっている。
本発明の実施の形態に係る自動2輪車の収納ボックス構造によれば、収納ボックス24の両側にリヤクッションユニット27L、27Rの上部との干渉を避ける逃げ部100L、100Rをそれぞれ設け、これらの逃げ部100L、100Rの上面に上側平坦面102L、102Rを形成して第1の収納空間S1を形成しているので、第1の収納空間S1にA5サイズ程度の矩形の収納物203(例えば、アタッシュケースや、小型のラップトップ(ノート)パソコン等)を水平に置いた状態で収納することができる。すなわち、逃げ部100L、100Rの形状を工夫して収納ボックス24の収納スペースを有効に活用することができる。
また、左右の逃げ部100L、100Rの間に傾斜底面104を形成して第2の収納空間S2を形成しているので、第2の収納空間S2に、長尺な荷物204(例えば、折りたたみ傘等)を傾斜底面104に沿って収納することができる。すなわち、逃げ部100L、100Rの間の形状を工夫して収納ボックス24の収納スペースの減少をできるだけ少なくすることができる。
また、リヤクッションユニット27L、27Rの上部をリヤフレーム21L、21Rの後側に取り付け、逃げ部100L、100Rを収納ボックス24の後側に設けているので、収納ボックス24の前側および中央部分のスペースを逃げ部100L、100Rによって制限されることがなくなる。これにより、収納ボックス24の収納スペースを有効に活用することができ、利便性が損なわれない。
さらに、傾斜底面104が収納ボックス24の前側の底面24bに向かって傾斜しているので、長尺な荷物を収納ボックス24の底面24bから傾斜底面104に沿って収納することができる。これにより、収納スペースを有効に活用できるので、逃げ部100L、100Rを形成しても長尺な荷物が入らないという不都合がなくなる。
また、上側平坦面102L、102Rのそれぞれを同一の高さに形成しているので、アタッシュケース等の平面を上側平坦面102L、102Rに密着させて載置することができる。そのため、アタッシュケース等を安定した姿勢で収納することができ、収納の利便性が向上する。
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、本実施の形態では、リヤクッションユニット27L、27Rを車両両側部に設けているが、片側一方にだけ設けるものであってもよい。この場合であっても、逃げ部100L、100Rを両側に形成することにより、リヤクッションユニット27L、27Rの設置本数によらず、収納ボックス24を1種類(共通部品に)にすることができるとともに、左右の上側平坦面102L、102Rに安定してアタッシュケース等を収納することができる。
本発明の実施形態に係る自動2輪車の左側面図である。 図1に示す自動2輪車の車体フレームの上面図である。 図1に示す収納ボックスの周辺を拡大して示す概要図である。 図1に示す自動2輪車の乗員シート周辺の分解斜視図である。 収納ボックスの側面図である。 図5に示す収納ボックスをZ方向から見た図である。 収納ボックスを上側から見た図であって、その内部にヘルメットとアタッシュケースを収納した状態を示す平面図である。 図7の側面図である。 収納ボックスの逃げ部100とリヤクッションユニット27の頭部との関係を示す図であって、図3のB−B断面図である。
符号の説明
10 自動2輪車
11 車体フレーム
17L、17R ロアフレーム
21L、21R リヤフレーム
24 収納ボックス
24b 底面
24k 開口
25L、25R 収納ボックス支持ブラケット
27L、27R リヤクッションユニット
28L、28R リヤクッションボルト
37 前輪
38 エンジン
41 後輪
52 乗員シート
80L、80R 後方取付部
81L、81R 前方取付部
100L、100R 逃げ部(凹部)
101L、101R 内壁面
102L、102R 上側平坦面(平坦面)
103L、103R 前側傾斜面
104 傾斜底面(傾斜面)
S1 第1の収納空間
S2 第2の収納空間

Claims (5)

  1. シートの下方に左右一対の車体フレームを備え、前記シートの下側であって前記一対の車体フレーム間に収納ボックスを配置すると共に、前記車体フレームの対向する内側面の一方又は両方に後輪を懸架するクッションの上部を取り付けた自動2輪車であって、
    前記収納ボックスの両外側に前記クッションの上部との干渉を避ける凹部をそれぞれ設け、収納ボックスの内部であって、これらの凹部に車両左右方向に平坦となる平坦面を形成して第1の収納空間を形成すると共に、左右の前記凹部の間に傾斜面を形成して第2の収納空間を形成したことを特徴とする自動2輪車の収納ボックス構造。
  2. 前記クッションの上部を車体フレームの後側に取り付け、前記凹部を収納ボックスの後側に設けたことを特徴とする請求項1に記載の自動2輪車の収納ボックス構造。
  3. 前記傾斜面が前記収納ボックスの前側底面に向かって傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の自動2輪車の収納ボックス構造。
  4. 前記平坦面のそれぞれを同一の高さに形成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の自動2輪車の収納ボックス構造。
  5. 前記シートは、その後部において上方に凸となるように段差を設けて一体に形成され、前記シートの底板の後部をこのシート形状に沿って後部を上側に隆起させ、この後部を前記第1の収納空間の上部に配置したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の自動2輪車の収納ボックス構造。
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