JPH06293284A - スクータ形自動二輪車 - Google Patents

スクータ形自動二輪車

Info

Publication number
JPH06293284A
JPH06293284A JP5331571A JP33157193A JPH06293284A JP H06293284 A JPH06293284 A JP H06293284A JP 5331571 A JP5331571 A JP 5331571A JP 33157193 A JP33157193 A JP 33157193A JP H06293284 A JPH06293284 A JP H06293284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
shock absorber
transmission case
width direction
rising
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5331571A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0790831B2 (ja
Inventor
Mikio Yamamoto
幹雄 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP5331571A priority Critical patent/JPH0790831B2/ja
Publication of JPH06293284A publication Critical patent/JPH06293284A/ja
Publication of JPH0790831B2 publication Critical patent/JPH0790831B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、シートの下方に容器の設置スペース
を充分に確保でき、しかも、走行中に後輪が跳ね上げた
泥水等がカバーの左右側壁の下縁から飛散し難くなり、
伝動ケースの外側面の汚れを防止できるとともに、カバ
ーと伝動ケースおよび緩衝器との干渉も防止できるスク
ータ形自動二輪車の提供を目的とする。 【構成】緩衝器31の上端を、左右のフレームパイプ4 の
一方の立ち上がり部5 の上端よりも車幅方向内側にずれ
た位置に配置し、この緩衝器や左右の立ち上がり部の間
に配置した容器を覆うカバー41は、下方に進むに従い車
幅方向外側に拡開する方向に張り出す左右のサイドカバ
ー部44を有し、これらサイドカバー部の下縁部を、車幅
方向内側に折り曲げて、この折り曲げ部44a の先端を伝
動ケース24の外側面よりも車幅方向内側に位置させると
ともに、左右の側壁の下縁部を、後方に進むに従い上向
きに傾斜させたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユニットスイング形の
エンジンを備えたスクータ形の自動二輪車に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘッドパイプに連なる左右一対のフレー
ムパイプの前部に略水平な低床部を設け、この低床部に
ステップボードを設けるとともに、上記低床部の後端を
立ち上げて、この立ち上がり部の上端部にシートを配置
したスクータ形の自動二輪車は、シートとヘッドパイプ
との間が運転者の脚部を収める空間となるため、ここに
エンジンや燃料タンクを配置することができない。
【0003】このため、スクータ形の自動二輪車では、
シートの下方を通る左右の立ち上がり部の間に燃料タン
クを配置するとともに、この燃料タンクの直下にユニッ
トスイング形のエンジンユニットを配置するレイアウト
が主流を占めている。
【0004】この種のエンジンユニットは、クランクケ
ースの一側部に後方に向って延びる伝動ケースを一体に
備えており、この伝動ケースの後端部に、ベルト駆動さ
れる後輪が取り付けられている。そして、エンジンユニ
ットは、その前端部がフレームパイプの立ち上がり部に
揺動可能に連結されているとともに、伝動ケースの後端
部が一方の立ち上がり部の上端後部との間に架設した一
本の緩衝器によって懸架されている。このため、自動二
輪車の走行中、後輪に加わる衝撃は、エンジンユニット
が上下に揺動することで緩衝器に伝達され、この緩衝器
によって吸収緩和されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、緩衝器の下
端部は、伝動ケースの後端部に連結されるけれども、こ
の緩衝器の連結位置は、エンジンユニットの前端枢支部
からの距離や後輪との位置関係等のようなエンジンユニ
ット側の条件にもとづいて決定される。そのため、立ち
上がり部に連結される緩衝器の上端部の位置も自ずと定
まることになり、それ故、立ち上がり部の上端部の位置
や形状が緩衝器によって制約を受けることになる。
【0006】すなわち、緩衝器の上端部が立ち上がり部
よりも車幅方向外側に位置されると、この緩衝器の存在
によって立ち上がり部の上端後部が車幅方向内側に追い
込まれるので、立ち上がり部の配置間隔が狭くなる。そ
うすると、これら立ち上がり部の間に燃料タンクを配置
したスクータ形の自動二輪車では、燃料タンクの設置ス
ペースが少なくなり、燃料タンクの容量を充分に確保す
ることができなくなる。
【0007】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、シートの下方に容器の設置スペースを充
分に確保して、この容器の大容量化が可能となり、しか
も、走行中に後輪が跳ね上げた泥水等がカバーの左右側
壁の下縁から外方に飛散し難くなり、伝動ケースの外側
面の汚れを防止できるとともに、カバーの下縁部を内向
きに折り曲げたにも拘らず、この折り曲げ部と伝動ケー
スおよび緩衝器との干渉を防止できるスクータ形自動二
輪車の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ヘッドパイプに連なるとともに、左右方
向に離間して配置された一対のフレームパイプを備え、
これらフレームパイプは、上記ヘッドパイプよりも低い
位置を通って後方に略水平に延びる低床部と、この低床
部の後端から上向きに延びる立ち上がり部とを有し、こ
れらフレームパイプの立ち上がり部の間に、この立ち上
がり部よりも上方に突出する容器を配置し、この容器の
上方にシートを配置するとともに、上記立ち上がり部の
下部後方に、エンジンと、このエンジンの一側から後方
に向って延びる伝動ケースとが一体化され、しかも、こ
の伝動ケースの後端部に、伝動ケース内に収容された動
力伝達手段によって駆動される後輪を備えたエンジンユ
ニットを配置し、このエンジンユニットの前端部を上記
立ち上がり部に上下方向に揺動可能に連結するととも
に、このエンジンユニットの伝動ケースの後部と上記一
方の立ち上がり部の上端部との間に緩衝器を架設し、こ
れら緩衝器や上記容器および上記立ち上がり部の周囲
を、上記シートの下部に連なるカバーで覆ったスクータ
形自動二輪車を前提としている。
【0009】そして、上記緩衝器は、その上端を一方の
立ち上がり部の上端よりも車幅方向内側にずれた位置に
配置するとともに、上記カバーは、上記シート側の上端
部から下方に進むに従い車幅方向外側に拡開する方向に
張り出す左右の側壁を有し、これら側壁の下縁部を、車
幅方向内側に折り曲げて、この折り曲げ部の先端を上記
伝動ケースの外側面よりも車幅方向内側に位置させると
ともに、上記左右の側壁の下縁部を、後方に進むに従い
上向きに傾斜させたことを特徴としている。
【0010】
【作用】この構成によれば、緩衝器の上端は、一方の立
ち上がり部の上端よりも車幅方向内側にずれているの
で、この立ち上がり部の上端を緩衝器に制約されること
なく車幅方向外側に張り出すことができ、その分、左右
の立ち上がり部の配置間隔を広げることができる。この
ため、立ち上がり部の間に容器を設置するための広いス
ペースを確保することができ、この容器の容量を大きく
することができる。
【0011】また、カバーの下縁部が車幅方向内側に向
けて折り曲げられているので、自動二輪車の走行中、後
輪によってカバーの内側に跳ね上げられた泥水等が、こ
のカバーの左右側壁の内面を伝わって下向きに流れ、そ
の下縁から外方に飛散しようとしても、この泥水等はカ
バーの折り曲げ部によって受け止められる。このため、
カバーの外方への泥水等の飛散を少なく抑えることがで
きる。
【0012】それとともに、折り曲げ部の先端は、伝動
ケースの外側面よりも車幅方向内側に位置するので、折
り曲げ部で受け止めきれなかった泥水がカバーの下方に
飛散したとしても、この泥水は伝動ケースの外側面より
も車幅方向内側に導かれる。このため、カバーの内側か
ら垂れる泥水が伝導ケースの外側面に付着し難くなり、
この外側面の汚損を防止できる。
【0013】また、上記構成によると、カバーの折り曲
げ部は、伝動ケースの外側面よりも車幅方向内側に入り
込んでいるので、エンジンユニットが上下に揺動する
と、伝動ケースの上面が折り曲げ部に近づき、特に上方
への揺動ストロークが大きくなる伝動ケースの後端部で
は、この伝動ケースの上面と折り曲げ部とが干渉し合う
虞れがある。しかるに、カバーの左右側壁の下縁部は、
後上がりに傾斜されているので、伝動ケースの後部に進
むに従い、この伝動ケースの上面から左右側壁の下縁部
が遠ざかる。そのため、カバーの下縁部に泥水の飛散を
防止する折り曲げ部が存在するにも拘らず、この折り曲
げ部と伝動ケースとの干渉を防止することができる。
【0014】それとともに、緩衝器がカバーの側壁と立
ち上がり部との間に入り込まずに済むので、この緩衝器
が側壁から遠ざかり、この側壁の下縁の折り曲げ部と緩
衝器との干渉も防止することができる。
【0015】
【実施例】以下本発明を図面に示す一実施例にもとづい
て説明する。
【0016】図中符号1は、アンダーボーン形のフレー
ムであり、その前端に位置されたヘッドパイプ2には、
下向きに延びるダウンチューブ3が溶接されている。
【0017】ダウンチューブ3の下端部には、左右一対
のメインパイプ4,4の前端部が溶接されている。これ
らメインパイプ4,4は、左右に離間して後方に延びる
略水平な低床部4a,4aと、この低床部4a,4aの
後端から上向きに延びる立ち上がり部5,5とを備えて
いる。これら立ち上がり部5,5の上端部は、後方に向
けて略水平に延長されており、この延長部分は左右のシ
ートレール6,6を構成している。
【0018】そして、立ち上がり部5,5は、図2に示
すように、低床部4a,4aの後端から直角に近い角度
で上向きに延びている第1の部分5aと、この第1の部
分5aの上端とシートレール6,6の前端との間を結ぶ
第2の部分5bとを備えている。第2の部分5bは、上
記第1の部分5aよりも水平に近い小さな傾斜角度で後
方斜め上向きに延びている。このため、立ち上がり部
5,5は、第1の部分5aと第2の部分5bとの境界部
分で側面視略く字形に屈曲されている。
【0019】ヘッドパイプ2には、ステアリングシャフ
ト7が軸支されている。ステアリングシャフト7の上端
部には、ハンドル8が取り付けられているとともに、下
端部には前輪9を有するフロントフォーク10が連結さ
れている。そして、ヘッドパイプ2およびダウンチュー
ブ3の後面は、レッグシールド11で覆われている。こ
のレッグシールド11の前面には、ヘッドパイプ2およ
びステアリングシャフト7を前方から覆う前面カバー1
3が取り付けられており、この前面カバー13は、前輪
9を覆うフロントフェンダ12を一体に備えている。
【0020】また、メインパイプ4,4の低床部4a,
4a上には、足載せ部材としてのステップボード14が
設置されている。このステップボード14の前端部は、
レッグシールド11の下端部に連なっている。
【0021】一方、上記立ち上がり部5,5の第2の部
分5bの間には、容器としての燃料タンク15が配置さ
れている。燃料タンク15の下部15aは、上記前下が
りとなった第2の部分5bに沿うように傾斜されてお
り、この燃料タンク15は、立ち上がり部5,5の上端
やシートレール6,6よりも上方に突出されている。
【0022】燃料タンク15上には、シート16が配置
されている。このシート16は、燃料タンク15の上面
前端部にヒンジ17を介して開閉可能に枢支されてい
る。
【0023】立ち上がり部5,5の第1の部分5aに
は、後方に突出するエンジンブラケット18(一方のみ
を図示)が溶接されている。エンジンブラケット18に
は、夫々枢支ボルト19を介して揺動リンク20が枢支
されている。そして、これら揺動リンク20の間に、エ
ンジンユニット22の前端部がピボット軸21を介して
揺動可能に連結されている。このエンジンユニット22
は、立ち上がり部5,5の下部後方であり、かつ燃料タ
ンク15の下方に位置されている。
【0024】エンジンユニット22は、2サイクルエン
ジン23と伝動ケース24とを一体に備えている。すな
わち、エンジン23は、クランクケース25の上面に直
立したシリンダを有し、このシリンダおよびシリンダヘ
ッド(共に図示せず)は、エアシュラウド26によって
覆われている。エアシュラウド26内には、このエラシ
ュラウド26の右側面の吸込孔(図示せず)から吸引さ
れた外気が冷却風として強制的に送風されるようになっ
ている。この冷却風は、シリンダおよびシリンダヘッド
を冷却した後、エアシュラウド26の左側面の吹出口2
7から排出される。
【0025】したがって、この実施例のエンジン23
は、強制空冷式となっており、そのエアシュラウド26
が燃料タンク15の直下に位置されている。
【0026】また、上記伝動ケース24は、クランクケ
ース25の左側端部から後方に延びてケース本体24a
と、このケース本体24aの左側面を覆うケースカバー
29とで構成されている。伝動ケース24は、スイング
アームを兼ねており、そのケース本体24aの後端部に
後輪28が片持ち支持されている。ケース本体24aと
ケースカバー29との間には、後輪28を駆動するため
の動力伝達手段、例えばVベルト自動変速機が収容され
ている。そして、このような伝動ケース24は、図3に
示すように、左側のシートレール6よりも車幅方向内側
に入り込んでいる。
【0027】エンジンユニット22の後端部は、上記左
側のシートレール6に一本の緩衝器30を介して懸架さ
れている。緩衝器30は、ショックアブソーバ31と、
このショックアブソーバ31を伸長方向に付勢するコイ
ルばね32とを備えている。ショックアブソーバ31の
下端ピボット部33は、ケース本体24aの後端部上面
に突設した支持突部34にボルト35を介して回動可能
に連結されている。
【0028】したがって、緩衝器30は、左側の立ち上
がり部5の上端やこれに連なるシートレール6よりも車
幅方向内側に入り込んだ位置、つまりシートレール6,
6の間に配置されているものであり、そのショックアブ
ソーバ31の上端ピボット部36は、上記左側のシート
レール6を避けて、それよりも車幅方向内側に入り込む
とともに、このシートレール6にブラケット37を介し
て連結されている。
【0029】すなわち、図3に示すように、ブラケット
37は、上向きに開放するような形状に折り曲げられて
おり、その上端部がシートレール6の下面に溶接されて
いる。このブラケット37には、スリーブ38が左右方
向に貫通して取り付けられている。そして、このスリー
ブ38のシートレール6よりも車幅方向内側に入り込ん
だ端部に、緩衝器30の上端ピボット部36が対向され
ており、この上端ピボット部36には、車幅方向内側か
らボルト39が挿通されている。ボルト39は、スリー
ブ38を貫通して外方に導出されており、このボルト3
9の導出端にナット40をねじ込むことで、緩衝器30
の上端ピボット部36がブラケット37に回動可能に連
結されている。
【0030】したがって、エンジンユニット22は、一
本の緩衝器30を介してフレーム1に片持ち支持されて
いる。
【0031】また、シート16の下方の周囲は、カバー
41によって覆われている。このカバー41は、燃料タ
ンク15の前半部周囲からエンジン23の前方および側
方を取り巻くフロントカバー部42と、燃料タンク15
の後半部周囲からシートレール6,6の後部側上方を覆
うアッパカバー部43と、これら両カバー部42,43
に連続してシートレール6,6や緩衝器30および燃料
タンク15の底部を側方から覆う左右一対のサイドカバ
ー部44,44とによって構成され、これらサイドカバ
ー部44,44が上記カバー41の左右の側壁を構成し
ている。
【0032】サイドカバー部44,44は、図3に示す
ように、シート16側の上端部から下方に進むに従い車
幅方向外側に向けて拡開するような断面形状を有し、上
記ケースカバー29の上方に位置されている。そして、
サイドカバー部44,44の下縁部は、車幅方向内側に
向って折り曲げられており、これら折り曲げ部44a,
44aの先端は、上記伝動ケース24の外側面よりも車
幅方向内側に位置されている。
【0033】さらに、サイドカバー部44,44の下縁
部は、図1に示すように、後方に進むに従い上向きに傾
斜されている。この傾斜により、サイドカバー部44,
44の下縁部は、伝動ケース24の上方への揺動ストロ
ークが大きくなる後端部に進む程、そのケースカバー2
9の上面から上方に遠ざかっている。
【0034】このような構成によれば、エンジンユニッ
ト22を懸架するための緩衝器30の上端を、左側の立
ち上がり部5の第2の部分5bに連なるシートレール6
よりも車幅方向内側に配置し、この緩衝器30の上端ピ
ボット部36を、上記左側のシートレール6よりも車幅
方向内側にずれた位置において、このシートレール6に
対しブラケット37を介して連結したので、シートレー
ル6や立ち上がり部5の第2の部分5bを、緩衝器30
の位置に制約されることなく車幅方向外側に向けて張り
出すことができ、左右のシートレール6や第2の部分5
bの配置間隔を広げることができる。
【0035】このため、シートレール6および第2の部
分5bの間に、燃料タンク15を設置するための広いス
ペースを確保することができ、この燃料タンク15の大
容量化が可能となる。よって、航続距離が長くなり、給
油の回数を減らすことができる。
【0036】しかも、サイドカバー部44,44の下縁
部には、車幅方向内側に向けて折り曲げられた折り曲げ
部44a,44aが存在するので、自動二輪車の走行中
に、後輪28によってカバー41の内側に跳ね上げられ
た泥水等が、サイドカバー部44,44の内面を伝わっ
てその下縁部から飛散しようとしても、これら泥水等は
折り曲げ部44a,44aによって受け止められる。
【0037】このため、後輪28が巻き上げた泥水がサ
イドカバー部44,44の下縁部から外方に飛散するの
を極力少なく抑えることができ、カバー41の周囲の汚
損を防止することができる。
【0038】それとともに、折り曲げ部44a,44a
の先端は、伝動ケース24の外側面よりも車幅方向内側
に位置するので、折り曲げ部で44a,44aで受け止
めきれなかった泥水がカバー41の下方に飛散しても、
この泥水は伝動ケース24の外側面よりも車幅方向内側
に導かれる。このため、サイドカバー部44,44の内
側から垂れる泥水が伝導ケース24の外側面に付着し難
くなり、この外側面の汚損も防止することができる。
【0039】また、サイドカバー部44,44の折り曲
げ部44a,44aは、伝動ケース24の外側面よりも
車幅方向内側に入り込んでいるので、エンジンユニット
22が上下に揺動すると、ケースカバー29の上面が折
り曲げ部44a,44aに近づく。すると、特に上方へ
の揺動ストロークが大きくなる伝動ケース24の後端部
では、そのケースカバー29の上面が折り曲げ部44
a,44aに干渉する虞れがあり得る。
【0040】しかるに、上記構成の場合、サイドカバー
部44,44の下縁部は、後上がりに傾斜されているの
で、伝動ケース24の後部に進むに従い、そのケースカ
バー29の上面からサイドカバー部44,44の下縁部
が遠ざかる。そのため、サイドカバー部44,44の下
縁部に車幅方向内側に向けて延びる折り曲げ部44a,
44aを形成したにも拘らず、この折り曲げ部44a,
44aと伝動ケース24との干渉を防止することができ
る。
【0041】それとともに、緩衝器30が左側のサイド
カバー44と左側のシートレール6との間に入り込まず
に済むので、この緩衝器30がサイドカバー部44から
車幅方向内側に遠ざかる。このため、サイドカバー部4
4の折り曲げ部44aと緩衝器30との干渉も防止する
ことができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、一方の立
ち上がり部の上端を、緩衝器の位置に制約されることな
く車幅方向外側に張り出すことができ、その分、左右の
立ち上がり部の配置間隔を広げることができる。したが
って、立ち上がり部の間に容器を設置するための広いス
ペースを確保することができ、この容器の大容量化が可
能となる。
【0043】また、自動二輪車の走行中、後輪によって
カバーの内側に跳ね上げられた泥水等が、このカバーの
左右側壁の内面を伝わって下向きに流れ、その下縁部か
ら外方に飛散しようとしても、この泥水等はカバーの下
縁部の折り曲げ部によって受け止められる。このため、
カバーの外方への泥水等の飛散を少なく抑えることがで
きる。それとともに、たとえ折り曲げ部で受け止めきれ
なかった泥水がカバーの下方に飛散したとしても、この
泥水は伝動ケースの外側面よりも車幅方向内側に導かれ
るので、カバーの内側から垂れる泥水が伝導ケースの外
側面に付着し難くなり、この外側面の汚損を防止するこ
とができる。
【0044】しかも、カバーの左右側壁の下縁部は、伝
動ケースの後部に進むに従い、この伝動ケースの上面か
ら遠ざかる方向に傾斜されているので、カバーの下縁部
に泥水の飛散を防止する折り曲げ部を形成したにも拘ら
ず、この折り曲げ部と伝動ケースとの干渉を回避するこ
とができる。加えて、緩衝器がカバーの側壁と立ち上が
り部との間に入り込まずに済むので、この緩衝器が側壁
から遠ざかり、この側壁の折り曲げ部と緩衝器との干渉
も防止できるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスクータ形自動二輪
車の側面図、
【図2】エンジンユニットの取り付け構造を示す側面
図、
【図3】緩衝器とカバーおよびフレームとの位置関係を
示す断面図。
【符号の説明】
2…ヘッドパイプ 4…フレームパイプ(メインパイプ) 4a…低床部 5…立ち上がり部 15…容器(燃料タンク) 16…シート 22…エンジンユニット 23…エンジン 24…伝動ケース 28…後輪 30…緩衝器 41…カバー 44…側壁(サイドカバー) 44a…折り曲げ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドパイプに連なるとともに、左右方
    向に離間して配置された一対のフレームパイプを備え、 これらフレームパイプは、上記ヘッドパイプよりも低い
    位置を通って後方に略水平に延びる低床部と、この低床
    部の後端から上向きに延びる立ち上がり部とを有し、 これらフレームパイプの立ち上がり部の間に、この立ち
    上がり部よりも上方に突出する容器を配置し、 この容器の上方にシートを配置するとともに、 上記立ち上がり部の下部後方に、エンジンと、このエン
    ジンの一側から後方に向って延びる伝動ケースとが一体
    化され、しかも、この伝動ケースの後端部に、伝動ケー
    ス内に収容された動力伝達手段によって駆動される後輪
    を備えたエンジンユニットを配置し、 このエンジンユニットの前端部を上記立ち上がり部に上
    下方向に揺動可能に連結するとともに、 このエンジンユニットの伝動ケースの後部と上記一方の
    立ち上がり部の上端部との間に緩衝器を架設し、 これら緩衝器や上記容器および上記立ち上がり部の周囲
    を、上記シートの下部に連なるカバーで覆ったスクータ
    形自動二輪車において、 上記緩衝器は、その上端を一方の立ち上がり部の上端よ
    りも車幅方向内側にずれた位置に配置するとともに、 上記カバーは、上記シート側の上端部から下方に進むに
    従い車幅方向外側に拡開する方向に張り出す左右の側壁
    を有し、 これら側壁の下縁部を、車幅方向内側に折り曲げて、こ
    の折り曲げ部の先端を上記伝動ケースの外側面よりも車
    幅方向内側に位置させるとともに、 上記左右の側壁の下縁部を、後方に進むに従い上向きに
    傾斜させたことを特徴とするスクータ形自動二輪車。
JP5331571A 1993-12-27 1993-12-27 スクータ形自動二輪車 Expired - Lifetime JPH0790831B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5331571A JPH0790831B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 スクータ形自動二輪車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5331571A JPH0790831B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 スクータ形自動二輪車

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57012320A Division JPH0647397B2 (ja) 1982-01-28 1982-01-28 スクータ形自動二輪車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06293284A true JPH06293284A (ja) 1994-10-21
JPH0790831B2 JPH0790831B2 (ja) 1995-10-04

Family

ID=18245147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5331571A Expired - Lifetime JPH0790831B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 スクータ形自動二輪車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0790831B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009154849A (ja) * 2007-12-28 2009-07-16 Honda Motor Co Ltd 自動2輪車の収納ボックス構造
WO2012074072A1 (ja) * 2010-12-03 2012-06-07 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
EP3936422A4 (en) * 2020-05-13 2022-01-19 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha SADDLE VEHICLE

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5593079B2 (ja) * 2010-01-29 2014-09-17 本田技研工業株式会社 車両の後部構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009154849A (ja) * 2007-12-28 2009-07-16 Honda Motor Co Ltd 自動2輪車の収納ボックス構造
WO2012074072A1 (ja) * 2010-12-03 2012-06-07 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
CN103237720A (zh) * 2010-12-03 2013-08-07 本田技研工业株式会社 骑乘式车辆
EP3936422A4 (en) * 2020-05-13 2022-01-19 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha SADDLE VEHICLE

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0790831B2 (ja) 1995-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2005203462B2 (en) Saddle-ride type vehicle
US8905419B2 (en) Rear structure of saddle-ride type vehicle
JP2007131030A (ja) 鞍乗型車両
JP4573745B2 (ja) ピリオンステップおよびマッドガードを備える自動二輪車
JP2007131031A (ja) 鞍乗型車両
KR100489772B1 (ko) 자동 이륜차용 스텝 홀더 장치
JPH0911961A (ja) スクータ型自動二輪車の車体フレーム
JP2009056950A (ja) リフレクタ支持構造
JPH0647397B2 (ja) スクータ形自動二輪車
JPH06293284A (ja) スクータ形自動二輪車
JPH038290B2 (ja)
JP4198779B2 (ja) ホーンカバー装置
JP3319674B2 (ja) 自動二輪車の冷却構造
JPH0911952A (ja) スクータ型自動二輪車の収納装置
JP2533295B2 (ja) スク―タ型自動二輪車
JPS603028Y2 (ja) 自動二輪車の車体フレ−ム
JP2002104264A (ja) スクータ型自動二輪車のヘルメットボックス構造
JP2528623B2 (ja) 4サイクルエンジンを搭載したスク―タ型自動二輪車
JPH11171075A (ja) 自動二輪車
JP2019099037A (ja) 自動二輪車のレクチファイヤ取付構造
JPH0911954A (ja) 自動二輪車の車体カバー
JP3501875B2 (ja) 自動二輪車のスタンド装置
JP3649003B2 (ja) エアクリーナダクト構造
JP3199758B2 (ja) 自動二輪車のハイマウントストップランプ装置
JPH0911944A (ja) 自動二輪車のシート装置