JP2009144333A - 階段用マットおよびその施工方法 - Google Patents

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Sadayoshi Nakamu
定義 中務
Hajime Egawa
江川  元
Shinsaku Kondo
晋作 近藤
Hironori Nii
博紀 仁井
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Abstract

【課題】階段の前端コーナ部の外面と階段用マットの屈曲部の内面との間の隙間をほぼ完全に、かつ簡単に埋めることが可能な階段用マットの施工方法を提供する。
【解決手段】階段に取り付けられる階段用マット10であって、階段の踏み込み面を覆う踏み込み部12と、踏み込み部12の前端に連接され、下方に向けて屈曲する屈曲部14と、屈曲部14の下端に連接され、階段の蹴上げ面を覆う蹴上げ部16と、屈曲部14の内面に取り付けられる硬度70以下の棒状のゴム体18とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、階段用マットおよびその施工方法に関する。
従来、階段での音の低減、防滑性の向上などのために階段に取り付ける階段用マットが提案されている。階段用マットは、階段の踏み込み面を覆う踏み込み部と、階段の蹴上げ面を覆う蹴上げ部と、踏み込み面の前端と蹴上げ面の上端とをつなぐ階段の前端コーナ部を覆うように屈曲する屈曲部とを有する。
階段用マットの屈曲部、特にその内面は、通常、ほぼ直角に形成されている。これに対して、階段の前端コーナ部の外面は、安全性の観点から、緩やかな曲面であることが多い。そのため、階段用マットを階段に取り付けると、階段用マットの屈曲部の内面と階段の前端コーナ部の外面との間に隙間が生じる場合がある。
このような隙間は、階段を昇降する時に加わる力による階段用マットの亀裂、破れ、剥離などが、前端コーナ部を覆う屈曲部とその近傍において発生する原因になると考えられている。
そこで、階段用マットの破損、剥離などを防止するために、前端コーナ部の外面と階段用マットの内面と間の隙間を埋める技術が開示されている。例えば、特許文献1には、隙間にL形桟を介在させて接着剤で階段用マットを固着する技術が記載されている。
特開平9−184266号公報
しかしながら、前端コーナ部の外面の曲率は建物などによって異なる。そのため、特許文献1に記載の技術では、隙間を埋めるためには、種々の曲率に対応したL字桟を用意しなければならないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、階段の前端コーナ部の外面と階段用マットの屈曲部の内面との間の隙間をほぼ完全に、かつ簡単に埋めることが可能な階段用マットの施工方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る階段用マットは、階段に取り付けられる階段用マットであって、前記階段の踏み込み面を覆う踏み込み部と、前記踏み込み部の前端に連接され、下方に向けて屈曲する屈曲部と、前記屈曲部の下端に連接され、前記階段の蹴上げ面を覆う蹴上げ部と、前記屈曲部の内面に取り付けられる硬度70以下の棒状のゴム体とを備える。
このように、屈曲部の内面にゴム体を備える。このゴム体の硬度は70以下である。そのため、ゴム体は、前端コーナ部の外面と屈曲部の内面との間の空間を埋めるように変形する。したがって、階段および階段用マットに特別な加工をすることなく簡単に、かつ、上記の空間をほぼ完全に埋めることが可能になる。
また、一般に昇降時に階段用マットが踏まれると、階段用マットは複雑に変形する。上記のように、ゴム体は、一定の柔軟性を有するため、その複雑な変形に追従することができる。したがって、昇降時においても隙間ができることがないため、防滑性を向上させ、衝突音を軽減させることができるだけでなく、昇降時に階段用マットに生じる剪断力などの負荷を軽減することができ、階段用マットの耐久性および耐用性を向上させることが可能になる。
好ましくは、前記屈曲部は、自身の内面に窪みを形成する窪み部を有し、前記ゴム体は、前記窪み部により形成される前記窪みに取り付けられる。
このように、屈曲部の内面は窪みを有し、ゴム体は窪みに取り付けられる。これにより、ゴム体を取り付ける位置の決定が容易になり、階段用マットの施工が容易にすることが可能になる。
また、本発明に係る階段用マットの取付方法は、階段の踏み込み面に取り付けられる平板状の踏み込み部と、前記踏み込み部の前方に連接され、下方に向けて屈曲する屈曲部と、前記屈曲部の下方に連接され、前記階段の蹴上げ面を覆う蹴上げ部と、硬度70以下の棒状のゴム体とを備える階段用マットを階段に取り付ける階段用マットの取付方法であって、前記ゴム体を前記屈曲部の内面に取り付けるステップと、前記階段の踏み込み面部または前記踏み込み部に固着用素材を付着させるステップと、前記階段での前記階段用マットを取り付ける位置を決定するステップと、決められた前記位置に前記階段用マットを固着させるステップとを含む。
このように、ゴム体を屈曲部の内面に取り付け、ゴム体を含む階段用マットが取り付けられる。通常の階段用マットの取り付けに比べると、ゴム体を屈曲部に取り付ける工程が増えるだけであり、この工程にかかる手間はわずかである。このように、通常の階段用マットの取り付け作業に比べて僅かな手間が増える程度の作業で簡単に、屈曲部の内面と階段の前端コーナ部との間の空間をゴム体で完全に埋めることができる。すなわち、簡単な作業で上記の空間をほぼ完全に埋めることが可能になる。
また、本発明に係る階段用マットの取付方法は、階段の踏み込み面に取り付けられる平板状の踏み込み部と、前記踏み込み部の前方に連接され、下方に向けて屈曲する屈曲部と、前記屈曲部の下方に連接され、前記階段の蹴上げ面を覆う蹴上げ部と、硬度70以下の棒状のゴム体とを備える階段用マットを階段に取り付ける階段用マットの取付方法であって、前記階段の前端コーナ部に固定用素材を付着させるステップと、前記階段の踏み込み面部または前記踏み込み部に固着用素材を付着させるステップと、前記固定用素材が付着した前記前端コーナ部に前記ゴム体を取り付けるステップと、前記屈曲部の内面に前記ゴム体を取り付けるとともに、前記階段での前記階段用マットを取り付ける位置を決定するステップと、決められた前記位置に前記階段用マットを固着させるステップとを含む。
このように、階段の前端コーナ部にゴム体を取り付け、その後に階段用マットのうち、踏み込み部と屈曲部と蹴上げ部とを階段に取り付ける。通常の階段用マットの取り付けに比べると、ゴム体を階段の前端コーナ部に取り付ける工程が増えるだけであり、この工程にかかる手間はわずかである。また、予め前端コーナ部にゴム体を取り付けておくことによって、そのゴム体と屈曲部の内面とが密着するように階段用マットを取り付ければ階段用マットは正しく取り付けられることとなる。そのため、階段用マットの位置決めが容易になる。したがって、簡単な作業で上記の空間をほぼ完全に埋めることが可能になる。
本発明によると、階段用マットを階段に位置決めし、ゴム体とともに取り付けるという簡単な工程で、階段の前端コーナ部と階段用マットの屈曲部との間の空間をほぼ完全に埋めることが可能になる。
また、昇降時の階段用マットの変形に追従してゴム体も変形することができるため、昇降時においても隙間ができることがなく、階段用マットに掛かる昇降時の負荷を軽減することができる。このように、確実に隙間が埋められるため、防滑性の向上、衝突音の軽減だけでなく、階段用マットの耐久性および耐用性を向上させることが可能になる。
本発明の一実施の形態について、図を参照して説明する。
図1は、階段用マットを左上方から俯瞰した斜視図であり、図2は、階段用マットの側面図である。これらの図を参照して、本実施の形態に係る階段用マットの構成を説明する。
階段用マット10は、階段に取り付けられる、高剛性のゴムを材料とする部材であって、踏み込み部12と、屈曲部14と、蹴上げ部16と、ゴム体18とを備える。
踏み込み部12は、階段の踏み込み面を覆う板状の部位である。
踏み込み部12は、凹凸の模様が形成されている防滑部20を上面に有する。これにより、昇降時の衝突音を軽減し、防滑性を向上させることが可能になる。
踏み込み部12は、階段の前端コーナ部(34:図4参照)に沿う方向の全幅にわたる帯状の目印部22を前部近傍の上面に有する。ここで、前部近傍とは、前端部を含み、前端部から5センチメートル程度までの範囲をいう。
目印部22は、踏み込み部12の前部近傍の所定位置にあり、本体のゴムマットと一体化されて形成されるか、後から本体のゴムマットに接着剤、若しくは両面テープで貼り付けられる、前後の幅が小さく、厚みの薄い部材である。目印部22の素材は、人が踏み込み部12と識別しやすい色を有し、また蓄光顔料をいれることにより、蓄光性を持たすことも出来る。これにより、昼夜を問わず、階段の段差の前端部分を歩行者が認識しやすくなり、階段を昇降する時の安全性を向上させることが可能になる。
屈曲部14は、踏み込み部12の前部に連続して接続されており、下方に向けて約90度屈曲している。屈曲部14は、階段に対向する内面、すなわち、踏み込み部12の前端から後述する蹴上げ部16の上端までの内面に窪み部24を有する。
窪み部24は、階段の前端コーナ部(34)に沿う窪みを形成する。本実施の形態の窪みの断面形状は、図2に示されるように、半楕円である。
蹴上げ部16は、その上端が屈曲部14の下端に連続して接続されて垂れ下がる板状の部位である。蹴上げ部16は、下方に向かうほど厚みが薄くなっており、その前面は下方に向かうに従って後方に湾曲している。
これにより、階段昇降時につま足が、蹴上げ部16の下端に接触して蹴り上げることを減少させることができる。そのため、蹴上げ部16の下端を蹴り上げることによる剥離を減少させることができ、耐久性および耐用性を向上させることが可能になる。また、蹴上げ部16の下端につまずくことが減り、安全性が向上する。
ゴム体18は、窪み部24により形成される窪みに取り付けられる棒状の部材であり、その断面は楕円形である。ゴム体18は、硬度70以下のゴム固形物からなり、例えばゴム発泡体、ゴムスポンジなどからなることが好ましい。
このようなゴム体18の素材として、具体的には、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、エピクロヒドリンゴム、再生ゴム、ウレタンゴム等、およびこれらの複数種類を混ぜたものを挙げることができる。
ゴム体18の素材には、列挙した種々のゴムおよびそれらを混合したものの他に、必要に応じて、無機充填材、軟化剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤、発泡剤、顔料等を配し、混練したものでもよい。この場合、ゴム体18は、所定の形状に押し出し、200〜250℃の加硫層で加硫もしくは発泡した後に、所定の大きさに調整することによって製造できる。
このような一定の柔軟性を有する部材により、階段の前端コーナ部(34)の外面と屈曲部14の内面との間の空間がほぼ完全に埋められる。
これによって、昇降時の衝突音を軽減し、防滑性を高めることが可能になり、階段用マット10の耐久性および耐用性を向上させることが可能になる。
また、一般に、階段を昇降する時に、階段用マット10は複雑に変形する。この時、ゴム体18が硬すぎると、ゴム体18が階段用マット10の動きに追従できず、階段用マット10に過剰な負荷がかかることになる。そのため、階段の昇降が繰り返されることによって、階段用マット10が階段から剥離したり、階段用マット10が破損するなどの不具合を生じさせる場合がある。
ゴム体18が、上記のように一定の柔軟性を有することによって、ゴム体18は、昇降時の階段用マット10の変形に追従するため、階段用マット10の変形時にかかる負荷を軽減することができる。したがって、昇降を繰り返すことによって生じる上記の不具合を防止することができ、階段用マット10の耐久性および耐用性の向上が可能になる。
図3Aは、階段用マット10を右下方から仰視した斜視図であり、図3Bは、図3Aに示す斜視図のうち、本発明に特徴的な屈曲部周辺を拡大して示す図である。図3Aおよび図3Bは、踏み込み部12の下面と、屈曲部14の内面と、蹴上げ部16の後面とを示しており、図3Bは、図3Aに示す点線の楕円で囲まれた部分の拡大図である。
踏み込み部12の下面と蹴上げ部16の後面とは、本図に示すように、ともに滑らかな平面である。
ゴム体18は、屈曲部14の内面にある窪み部24に位置付けされて、取り付けられている。このように、階段用マット10におけるゴム体18の取り付け位置は、窪み部24によって決められる。そのため、ゴム体18を容易に階段用マット10に位置付けることができる。
図4は、階段に取り付けられた階段用マット10の斜視図であり、図5は、階段に取り付けられた階段用マット10の側面を拡大して示す図である。これらの図を参照して、階段用マット10の階段への取り付け態様について説明する。
階段30は、PC(Precast Concrete)板で作られており、踏み込み面部32と、前端コーナ部34と、蹴上げ面部36と、後端コーナ部38とを備える。
前端コーナ部34は、踏み込み面部32の前端と、後述する蹴上げ面部36の上端とを接続する部位であり、図4に示されるように、約90度またはそれより小さい角度で外側に突き出す。前端コーナ部34の外面は、図5に示されるように、一定の丸みが付けられた曲面を含む。
後端コーナ部38は、踏み込み面部32の後端と、後述する蹴上げ面部36の下端とを接続する部位であり、図4に示されるように、約90度またはそれより小さい角度で内側に窪んでいる。
階段用マット10は、図4および図5に示すように、そのゴム体18および窪み部24が前端コーナ部34に沿うように、階段に取り付けられる。これによって、踏み込み部12は踏み込み面部32の上面である踏み込み面の一部を覆い、屈曲部14は前端コーナ部34の外面を覆い、蹴上げ部16は蹴上げ面部36の前面である蹴上げ面の一部を覆う。
固着用素材としての接着剤40は、踏み込み部12の下面と、踏み込み面部32の踏み込み面とを固着する。ここで、接着剤40は、接着強度が強くかつ比較的安価であるため、エポキシ系のものが好ましいが、これに限定されるものではなく、階段30の素材と階段用マット10の素材との間で好適なものが適宜選択されてよい。
ここで、蹴上げ部16は、階段の蹴上げ部36に接着されない。屈曲部14および蹴上げ部16は、高剛性のゴムからなるため、接着しなくても階段の蹴上げ部36に密着する。このように蹴上げ部16を接着しないことにより、施工時の工程を簡単にすることが可能になる。また、施工時の接着剤の使用量が少なくてすむため、施工に掛かる費用を低減させることが可能になる。
なお、踏み込み部12は、屈曲部14および蹴上げ部16に比べて、柔らかいゴムであって、剛性の異なるゴムが一体に構成されてもよく、これによっても上記と同様の効果を奏する。
ゴム体18は、屈曲部14の内面と前端コーナ部34の外面との間に形成される空間を埋める。この空間の形状は、屈曲部14の内面の形状および前端コーナ部34の外面に含まれる曲面の形状などによって異なる。ゴム体18は、一定の柔軟性を有するため、上記の空間の形状に合わせて変形する。そのため、ゴム体18がその空間を確実に埋めることが可能になる。
このように上記の空間を埋めることによって、防滑性が向上し、昇降時の衝突音が軽減する。さらに、階段用マットに生じる昇降時の剪断力、張力などの負荷を軽減することができ、階段用マットの耐久性および耐用性を向上させることが可能になる。
図6は、階段用マット10を階段30に取り付ける第1の取付方法を示すフローチャートである。本図を参照して、階段用マット10の取付方法の一例について、説明する。
ゴム体18は、屈曲部14の窪みに沿って、階段用マット10に位置付けられ、取り付けられる(S11)。
接着剤40が、階段踏み込み面部32に塗布される(S12)。このとき、階段30の前端コーナ部34の上面にも塗布されてもよい。
階段30において階段用マット10が取り付けられる位置が決定される(S13)。
階段用マット10が、位置決めステップ(S13)において決定された位置に、接着剤40によって固着される(S14)。
以上の手順により、階段用マット10は階段30に取り付けられる。
第1の取付方法において、ゴム体18を階段用マット10に取り付けるゴム体取付ステップ(S11)以外は、階段用マットを階段30に取り付ける一般的な手順と同様である。ゴム体18は、窪みに沿わせて位置決めできるため、その位置決めおよび取り付けは、極めて簡単な作業である。本発明によると、このような簡単な作業によって、窪み部24と前端コーナ部34との間の空間を確実に埋めることが可能になる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
まず、階段用マット10の階段30への取付方法は、第1の方法に限られない。
図7は、階段用マット10を階段30に取り付ける第2の取付方法を示すフローチャートである。本図を参照して、階段用マット10の取付方法の他の例について、説明する。
接着剤40が、階段30の前端コーナ部34の外面と、踏み込み面部32の上面とに塗布される(S21)。
ゴム体18が、前端コーナ部34の外面に位置付けられ、取り付けられる(S22)。
ゴム体18が、階段用マット10の屈曲部14の窪みに位置付けられて取り付けられると同時に、階段用マット10の階段30での取り付け位置が決定される(S23)。
階段用マット10が、位置決めステップ(S23)において決定された位置に、接着剤40によって固着される(S24)。
第2の取付方法において、塗布ステップ(S21)において前端コーナ部34に接着剤を塗布すること、およびゴム体18を前端コーナ部34に取り付けるゴム体取付ステップ(S22)以外は、階段用マットを階段30に取り付ける一般的な手順と同様である。
前端コーナ部34には、踏み込み面32の塗布と同時に接着剤を塗布できる。また、ゴム体18は、前端コーナ部34に沿って取り付けるだけである。このように、一般的な手順に簡単な作業を追加するだけで、窪み部24と前端コーナ部34との間の空間を確実に埋めることが可能になる。
次に、階段用マット10は、実施の形態の構成に限定されるものではない。
例えば、ゴム体18は、窪み部24の内面に接着剤、両面テープなどの固着用素材によって固着されることにより、屈曲部14の内面に取り付けられても良い。
例えば、窪み部により生成される窪みの形状と、ゴム体の形状とは、実施の形態におけるそれぞれの形状に限定されない。
図8および図9はそれぞれ、第1の変形例および第2の変形例に係る階段用マット110および210の側面図である。
階段用マット110(210)はそれぞれ、踏み込み部112(212)と、屈曲部114(214)と、蹴上げ部116(216)と、ゴム体118(218)とを備える。
踏み込み部112(212)と、蹴上げ部116(216)とはそれぞれ、実施の形態の踏み込み部12と、蹴上げ部16と同様の部位である。
屈曲部114(214)は、実施の形態の屈曲部14と同様に、踏み込み部112(212)の前方と蹴上げ部116(216)の上方とに連接されており、約90度屈曲する部位であり、階段に対向する内面、すなわち、踏み込み部12の前端から後述する蹴上げ部16の上端までの内面に窪み部124(224)を有する。
屈曲部114および214と実施の形態の屈曲部14との違いは、窪み部124および214により形成される窪みの断面形状にあり、それぞれの断面形状は、正方形および三角形である。
ゴム体118(218)はそれぞれ、実施の形態のゴム体18と同様に、窪み部124(224)により形成される窪みに取り付けられる棒状の部材である。ゴム体118および218はそれぞれ、実施の形態のゴム体18と異なり、その断面が円形およびハート形または球根形である。
このように、窪み部により生成される窪みの断面形状と、ゴム体の断面形状とは、階段30の前端コーナ部34の外面と屈曲部の内面との間の空間の形状に応じて、階段用マットを階段30に取り付けた場合に上記の空間を埋める任意の形状が選択されればよく、それぞれの断面形状は、上記の他に長方形、星形などでもよい。
例えば、屈曲部の内面に窪みが形成されなくてもよい。
図10は、第3の変形例に係る階段用マット310の側面図である。
踏み込み部312と、蹴上げ部316とはそれぞれ、実施の形態の踏み込み部12と、蹴上げ部16と同様の部位である。
屈曲部314は、実施の形態の屈曲部14と同様に、踏み込み部312の前方と蹴上げ部316の上方とに連接されており、約90度屈曲する部位である。
屈曲部314は、実施の形態の屈曲部14と異なり、自身の内面に窪みを形成する窪み部224を有さない。
ゴム体318は、実施の形態のゴム体18と同様に、屈曲部314の内面に取り付けられる棒状の部材である。ゴム体218は、実施の形態のゴム体18と異なり、その断面が、屈曲部314の内面と階段30の前端コーナ部34の外面とのそれぞれに沿う形状である。
このように、階段30の前端コーナ部34の外面と屈曲部314の内面とのそれぞれの形状に応じた、ゴム体の断面形状が選択されてもよい。
以上の第1の変形例から第3の変形例のような、ゴム体の断面形状が同一の棒状で柔軟性を有するゴム体318は、実施の形態のゴム体18と同様に、屈曲部の内面および前端コーナ部の外面の間の形状に合わせて変形する。そのため、前端コーナ部の外面と屈曲部の内面との間の空間を確実に埋めることができる。
したがって、これら変形例においても、防滑性が向上し、衝突音が軽減するだけでなく、階段用マットに生じる昇降時の剪断力などの負荷を軽減することができ、階段用マットの耐久性および耐用性を向上させることが可能になる。
例えば、目印部22の蓄光性を有する部材は、一定間隔または両端部に配置され、その他は蓄光性を有しない部材であってもよい。また、目印部22は、全幅にわたることとしたが、一定間隔、両端部のみなどでもよい。
例えば、階段30の素材はPC板であるとしたが、これに限られず、金属、木板等であってもよい。
例えば、階段用マットは、階段の踏み込み面部および蹴上げ面部の一方または両方の全てを覆うように取り付けられてもよい。
例えば、階段用マットの蹴上げ部16の後面と、階段30の蹴上げ面部36の蹴上げ面とは、接着剤などの貼付用素材によって固着されてもよい。これにより、階段用マット10を階段から剥がれ難くすることができる。
例えば、踏み込み部12の下面および蹴上げ部16の後面は、ともに滑らかな平面であるとしたが、接着力が強化する模様、安定する模様が形成されていてもよい。
例えば、実施の形態では、固着用素材として接着剤40を使用する場合を例に説明したが、接着剤40の他に、両面テープ、粘着剤などのいずれかで固着されてもよく、階段30の素材と階段用マット10の素材との間で好適なものが適宜選択されてよい。この場合、図6に示す塗布ステップ(S12)および図7に示す塗布ステップ(S21)において、両面テープが取り付けられ、または粘着剤が塗布される。
また例えば、ゴム体18を階段用マット10に取り付けるために、固着用素材を使用する場合も同様に、接着剤の他に両面テープ、粘着剤などのいずれかで固着されてもよく、階段30の素材とゴム体18の素材との間で好適なものが適宜選択されてよい。
この場合、図6に示すゴム体取付ステップ(S11)において、または図7に示すゴム体取付ステップ(S22)と位置決めステップ(S23)との間において、屈曲部14の内面またはゴム体18に接着剤が塗布され、両面テープが取り付けられ、または粘着剤が塗布される。
このように、ゴム体18を屈曲部14に取り付ける場合に、両面テープ、接着剤などを使用するか否かについて、ゴム体18および屈曲部14の素材、および階段用マット10の階段30への取付方法などを考慮して、階段用マット10における適切なゴム体18の取付方法と階段用マット10の階段30への取付方法とを決定することができる。
本発明は、階段に取り付ける階段用マット、およびそれを施工する方法に適用できる。
階段用マットを左上方から俯瞰した斜視図である。 階段用マットの側面図である。 階段用マットを右下方から仰視した斜視図である。 図3Aに示す斜視図のうち、本発明に特徴的な屈曲部周辺を拡大して示す図である。 階段に取り付けられた階段用マットの斜視図である。 階段に取り付けられた階段用マットの側面を拡大して示す図である。 階段用マットを階段に取り付ける第1の取付方法を示すフローチャートである。 階段用マットを階段に取り付ける第2の取付方法を示すフローチャートである。 第1の変形例に係る階段用マットの側面図である。 第2の変形例に係る階段用マットの側面図である。 第3の変形例に係る階段用マットの側面図である。
符号の説明
10、110、210、310 階段用マット
12、112、212、312 踏み込み部
14、114、214、314 屈曲部
16、116、216、316 蹴上げ部
18、118、218、318 ゴム体
24、124、224 窪み部
20 防滑部
22 目印部
30 階段
32 踏み込み面部
34 前端コーナ部
36 蹴上げ面部
38 接続部
40 接着剤

Claims (4)

  1. 階段に取り付けられる階段用マットであって、
    前記階段の踏み込み面を覆う踏み込み部と、
    前記踏み込み部の前端に連接され、下方に向けて屈曲する屈曲部と、
    前記屈曲部の下端に連接され、前記階段の蹴上げ面を覆う蹴上げ部と、
    前記屈曲部の内面に取り付けられる硬度70以下の棒状のゴム体とを備える
    ことを特徴とする階段用マット。
  2. 前記屈曲部は、自身の内面に窪みを形成する窪み部を有し、
    前記ゴム体は、前記窪み部により形成される前記窪みに取り付けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の階段用マット。
  3. 階段の踏み込み面に取り付けられる平板状の踏み込み部と、
    前記踏み込み部の前方に連接され、下方に向けて屈曲する屈曲部と、
    前記屈曲部の下方に連接され、前記階段の蹴上げ面を覆う蹴上げ部と、
    硬度70以下の棒状のゴム体とを備える階段用マットを階段に取り付ける階段用マットの取付方法であって、
    前記ゴム体を前記屈曲部の内面に取り付けるステップと、
    前記階段の踏み込み面部または前記踏み込み部に固着用素材を付着させるステップと、
    前記階段での前記階段用マットを取り付ける位置を決定するステップと、
    決められた前記位置に前記階段用マットを固着させるステップとを含む
    ことを特徴とする階段用マットの取付方法。
  4. 階段の踏み込み面に取り付けられる平板状の踏み込み部と、
    前記踏み込み部の前方に連接され、下方に向けて屈曲する屈曲部と、
    前記屈曲部の下方に連接され、前記階段の蹴上げ面を覆う蹴上げ部と、
    硬度70以下の棒状のゴム体とを備える階段用マットを階段に取り付ける階段用マットの取付方法であって、
    前記階段の前端コーナ部に固定用素材を付着させるステップと、
    前記階段の踏み込み面部または前記踏み込み部に固着用素材を付着させるステップと、
    前記固定用素材が付着した前記前端コーナ部に前記ゴム体を取り付けるステップと、
    前記屈曲部の内面に前記ゴム体を取り付けるとともに、前記階段での前記階段用マットを取り付ける位置を決定するステップと、
    決められた前記位置に前記階段用マットを固着させるステップとを含む
    ことを特徴とする階段用マットの取付方法。
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