JP2005336705A - 階段 - Google Patents

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Shinichiro Shinoda
真一郎 信田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

【課題】 踏み板表面の傷みを容易に補修可能とするために、踏み板を取替可能とした新たに設置させる階段を提供すること。
【解決手段】 踏み板2の表面に凹所3を形成し、凹所3に化粧板材4を取替可能となるよう装着させる。これにより、踏み板2の表面に形成された凹所3に化粧板材4が取替可能な状態にて装着されるので、踏み板2表面の傷みを容易に補修できることを特徴として有する踏み板2を取替可能とした新たに設置させる階段1が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は木質の階段に関し、特に踏み板表面の傷みを容易に補修できるようにした階段に関する。
従来から、住宅等の建物に設置される木質の板材にて形成された階段は、長期にわたって使用されてその踏み板表面が傷ついたり、また、段鼻部分の角が丸みを帯びたりすることがあり、そのため、居住者が階段を踏み外して怪我をすることの無いよう改修を必要とすることがあった。この階段の改修は、多くの場合、階段全体を新たに取り替えて設置するか、あるいは、例えば特開2001−279899号公報に開示されている、木質階段のリフォーム方法のように、木質階段の段板の上面に下地材を釘打ち等の機械的固定手段により被覆固定する工程と、前記下地材の上面に化粧材を接着により被覆固定する工程と、前記段板の段鼻部上面に対応する水平部と、その水平部から下方に延びて段鼻部先端面に対応する垂直部とを有する段鼻カバーを、その水平部上面と前記化粧材の上面とが面一またはほぼ面一となる態様で段板の段鼻部に固定する工程とを有するようにして、踏み板の表面に化粧材を接着により被覆固定するなどの方法にて改修されていた。
しかしながら、上記従来の技術による場合、階段全体を新たに取り替えて設置するのには多くの時間と経費がかかり、また、踏み板表面に化粧材を接着により被覆固定し改修したときに、階段の踏み板の質感が変わるために居住者が違和感を感ずることがあった。したがって、本出願人は、建物等に設置された木質の階段を質感を変化させることなく容易に改修できる技術として、特開2000−314219号公報に開示された第3図に示すような階段化粧材を提案している。
この階段化粧材100は、階段の段鼻105にその段鼻105を被装する長尺状の被装部材101を設け、同被装部材101と段鼻105後部の踏板104表面に設けられる平板状の化粧部材102との間にスリップレス部材103を介在させ設けるようにしたものである。これにより、スリップレス部材103が、その被装部材101及び化粧部材102との接合部となる縁部の上面に載置されて階段が化粧されるので、スリップレス部材103にて被装部材101と化粧部材102の縁部を押さえ込んで施工でき、以て、被装部材101と化粧部材102の浮き上がりを無くして良好に施工でき、容易に木質の階段を改修できる。
しかしながら、上記は既設の階段を補修する技術であり、また、段鼻105にその段鼻105を被装する長尺状の被装部材101を設けるようになっているので、段鼻105の僅かな寸法変化が居住者が違和感を与えることとなる。したがって、このため、居住者が階段を踏み外して怪我をすることが懸念される。
特開2001−279899号公報 特開2000−314219号公報
本願発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、踏み板表面の傷みを容易に補修可能とするために、踏み板を取替可能とした新たに設置させる階段を提供することである。
上記課題を解決するために、本願発明による階段は、踏み板の表面に凹所を形成し、同凹所に化粧板材を取替可能となるよう装着させて成る。
そして、前記踏み板は、前端に段鼻部を形成し、後部の蹴込み板との間に前記凹所を形成させる断面視略L字で長尺状の段鼻部材を有するのが好ましい。
また、前記段鼻部材は、前記踏み板への装着状態における上面にスリップレス部を有するのが好ましい。
また、前記段鼻部材を、前記段鼻部が中空部を有するよう形成された樹脂製部材とすることが好ましい。
本願発明の階段は、踏み板の表面に形成された凹所に化粧板材が取替可能な状態にて装着されるので、踏み板表面の傷みを容易に補修できることを特徴として有する踏み板を取替可能とした新たに設置させる階段が得られる。
そして、後部の蹴込み板と、前端に段鼻部をもった断面視略L字で長尺状の段鼻部材との間に形成された凹所に化粧板材が取替可能に装着されることとなるので、容易に凹所が形成される。
また、段鼻部材を、踏み板への装着状態における上面にスリップレス部を有するようにした結果として、スリップレス部を容易に形成できる。
また、段鼻部が中空部を有するよう形成された樹脂製部材とした段鼻部材による階段においては、段鼻部材を容易に形成できるという効果を奏する。
本発明の上記および他の効果、特徴および利点を明確にすべく、添付した図面を参照しながら、本発明の実施の形態を以下に詳述する。
図1を参照すると、本発明の一実施例としての階段の一部を示す側面断面図が示されている。図2は、図1の階段における踏み板の概略構成を示す拡大図で、この階段1は、踏み板2の表面に凹所3を形成し、同凹所3に化粧板材4を取替可能となるよう装着させて成る。
また、前記踏み板2は、前端に段鼻部51を形成し、後部の蹴込み板7との間に前記凹所3を形成させる断面視略L字で長尺状の段鼻部材5を有してもいる。
詳しくは、この階段1は、新築や改築の際に新たに設置する側桁階段を構成するセット部材で、前端に段鼻部材5を有する踏み板2と、蹴込み板7と、踏み板2及び蹴込み板7を受ける側桁8とを備える。なお、この階段1には、必要に応じて手すり部材を設けても良い。
踏み板2は、段板とも呼ばれる、階段1の踏み面を構成する木質部材であり、前端部及び後端部に、後述する段鼻部材5及び蹴込み板7を嵌め込む通し溝22、23がそれぞれ刻設されて形成された基板21と、化粧板材4と、段鼻部材5とを有して形成されている。この場合、踏み板2の表面に形成される凹所3は、段鼻部材5が前端部の通し溝22に、蹴込み板7が後端部の通し溝23にそれぞれ嵌め込まれて形成されるが、この場合、段鼻部材5が通し溝22に嵌め込まれる際に前端側の蹴込み板7を狭持するようになっている。また、この凹所3には、後述する化粧板材4を固着させるファスナー等の固着部材が設けられ、化粧板材4の取り外しが繰り返してでき、取替可能となるよう装着させてある。
化粧板材4は、木質板、合成樹脂シートあるいはカーペットシート等にて形成される薄板状部材で、この場合、上記踏み板2の凹所3に取替可能となるよう固着し装着されるよう、裏面側にファスナー等の固着部材が設けらている。このように、踏み板2を、基板21と化粧板材4とに分離することにて、化粧の異なる各種の踏み板2を1種類の基板21にて実現することが可能となる。また、ファスナー等の固着部材を設けて、化粧板材4を装着させることにて、化粧板材4の取り外しを容易に繰り返すことが可能となり、化粧面が破損しても素人工事レベルの対応にて簡単に補修でき、さらに、化粧板材4をカーペットシートにて形成した場合、洗浄も容易となり、加えて、模様替えによる対応も容易となる。
段鼻部材5は、この場合、図2に示すように、上記踏み板2への装着状態における上面にスリップレス部6となる長尺状の別部材を有した、同じく長尺状の押出し成形による樹脂製部材で、当該スリップレス部6の前側が段鼻部51となる。この段鼻部材5は、その角部が予め丸みを帯びて形成され、表面には木目柄等の施された化粧シート53が帖着されて中空部52を有する段鼻部51が、踏み板2の木質と同じ質感を有するよう形成されたものとしている。なお、段鼻部材5は、この樹脂製部材以外に、勿論、木質部材とすることもできる。
上記スリップレス部6は、居住者が階段を踏み外して怪我をすることの無いようにするためのもので、木質材、合成樹脂板あるいはゴム等の板材でなり、その表面にスリップ止めのための凹凸を有して形成されている。このスリップレス部6は、その表面を上記化粧板材4らと同系色とし、踏板部分と視覚的に一体化させて違和感を与えることの無いようにしても良く、あるいは異系色として階段の段鼻部分の視認性を向上させても良い。また、夜間において階段の段鼻部51部分の視認性を向上させるよう、その表面に蛍光塗料を施しても良く、勿論、スリップレス部6を段鼻部材5に一体に形成しても良い。
側桁8は、踏み板2、上下の踏み板2間を縦につなぐ木板の蹴込み板7を受ける嵌め込み溝が刻設されて形成される例えば集成材による一枚板で、複数の踏み板2及び蹴込み板7の両側に配設される。
本形態の階段1は、その施工においては、まず、住宅内の階段となる部位の両側の壁板表面に側桁8を配置させ、次いで、踏み板2の長尺状基板21の前端面にその下方の蹴込み板7上縁端が当接するように段鼻部材5との間に嵌め込まれて、当該段鼻部材5が基板21に木ねじ等の固定具にて固定されて後スリップレス部6が被覆され、図1に示すように、側桁8の上記嵌め込み溝に、段鼻部材5、基板21及び蹴込み板7が嵌め込まれる。そして、下側の踏み板2から順次上側に基板21と蹴込み板7とが嵌め込まれた後、前部の段鼻部材5と後部の蹴込み板7との間の凹所3に、例えばカーペットシートによる化粧板材4を嵌め込んでファスナー止めさせる。
したがって、以上説明した本願発明の階段1によると、踏み板2の表面に形成された凹所3に化粧板材4が取替可能な状態にて装着されるので、踏み板2表面の傷みを容易に補修できる。そして、後部の蹴込み板7と、前端に段鼻部51をもった断面視略L字で長尺状の段鼻部材5との間に形成された凹所3に化粧板材4が取替可能に装着されることとなるので、容易に凹所3が形成される。
また、段鼻部材5を、踏み板2への装着状態における上面にスリップレス部6を有するようにした結果として、スリップレス部6を容易に形成できる。 また、段鼻部51が中空部52を有するよう形成された樹脂製部材とした段鼻部材5による階段1においては、段鼻部材5を容易に形成できるという利点がある。
なお、本発明は上記各実施例に限定されず、例えば、蹴込み板を有していない透し階段やささら階段等、本発明の技術思想の範囲内において、各実施例は適宜変更され得ることは言うまでも無い。
本願発明の一実施形態である階段の一部の概略構成を示す側面断面図。 同階段の要部である踏み板の概略構成を示す拡大図。 従来例の階段の補修手段の一例である階段化粧材の全体を示す説明図。
符号の説明
1 階段
2 踏み板
3 凹所
4 化粧板材
5 段鼻部材
7 蹴込み板
8 側桁
51 段鼻部
52 中空部

Claims (4)

  1. 踏み板の表面に凹所を形成し、同凹所に化粧板材を取替可能となるよう装着させて成る階段。
  2. 前記踏み板は、前端に段鼻部を形成し、後部の蹴込み板との間に前記凹所を形成させる断面視略L字で長尺状の段鼻部材を有することを特徴とする請求項1に記載の階段。
  3. 前記段鼻部材は、前記踏み板への装着状態における上面にスリップレス部を有することを特徴とする請求項2に記載の階段。
  4. 前記段鼻部材を、前記段鼻部が中空部を有するよう形成された樹脂製部材としたことを特徴とする請求項2または請求項3いずれかに記載の階段。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009031356A1 (de) 2008-07-03 2010-01-21 Fujimi Inc., Kiyosu-shi Benetzungsmittel für Halbleiter, Polierzusammensetzung und sie verwendendes Polierverfahren
JP2014091916A (ja) * 2012-10-31 2014-05-19 Lixil Corp 踏板、及び、それを備える階段

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DE102009031356A1 (de) 2008-07-03 2010-01-21 Fujimi Inc., Kiyosu-shi Benetzungsmittel für Halbleiter, Polierzusammensetzung und sie verwendendes Polierverfahren
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