JP2009141229A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体チップの高密度化によるチップサイズの小型化にともない電極パッドのパッドピッチの微細化が要求され、リードフレームタイプのパッケージにおいてリードの加工限界から中継基板を用いた構造が提案されているが、中継基板内において配線の微細化によりワイヤボンディング性や電気特性の劣化により信頼性が低下してしまう課題があった。
【解決手段】中継基板1が絶縁性樹脂フィルム2の上に導体配線3を形成した複数の配線基板4、5、6を階段状に積層してなり、前記リードフレームのアウターリード14との接続端子をなす前記導体配線3の一端および前記半導体チップ11の電極パッド12との接続端子をなす前記導体配線3の他端とが階段状に積層した前記配線基板4、5、6のそれぞれにおいて露出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、リードフレームと中継基板よりなる複合リードフレームに半導体チップを樹脂封止してなる半導体装置及びその製造方法に関し、特に小型で狭電極ピッチの半導体チップの電気特性を向上させる技術に係るものである。
近年、半導体チップには、拡散プロセスでの微細化による小型・高密度化にともなって外部接続用電極の小型・狭ピッチ化が要求されている。
また、電子機器の小型化、高密度化に対応するために、樹脂封止型半導体装置などの半導体部品には高密度、高機能化が要求されており、高密度、高機能化にともなって半導体装置の小型、薄型化が進んでいる。
しかしながら、リードフレームタイプの半導体装置において、多ピン化に対応した半導体装置としては、QFP(Quad Flat Package)タイプの樹脂封止型半導体装置が実用化されているのみである。この半導体装置は、電子機器の回路基板へ実装するためのアウターリードが封止樹脂の外に延びた形態をなしている。
このような、QFPタイプの樹脂封止型半導体装置は、半導体チップの小型・高密度化に対して、アウターリードの微細ピッチ接続技術での対応が遅れており、そのため半導体装置の接続端子数に比例して半導体装置サイズが大きくなってしまう。
さらに、小型化された外部接続用電極数の多い半導体チップを搭載する半導体パッケージにおいては、外部接続用電極に対応するパッケージ内部のインナーリードが加工限界に達しているために、半導体チップの外部接続用電極の端子ピッチに合わせて、半導体チップに近い領域までインナーリードを配置することが出来なくなりつつある。
このため、複合リードフレームを用いたQFPタイプの半導体装置が提案されて来ている。この複合リードフレームではインナーリードが絶縁樹脂上に微細な導体配線パターンを形成した中継基板で構成されている。この微細な導体配線パターンを形成することで、半導体チップの微細ピッチに配置した外部接続用電極にインナーリードを対応させることが可能になりつつある。
絶縁性樹脂上に導体配線パターンを形成した中継基板を用いた半導体装置について以下に説明する。図13(a)はインナーリードに中継基板を用いた半導体装置の構造を示す断面図、図13(b)は平面図である。
図13(a)に示すように、複合リードフレームは、中継基板101が絶縁性樹脂102と絶縁性樹脂102の上に形成した導体配線パターン103からなり、さらに絶縁性樹脂102の下面に導体板104を貼り付けている。
アウターリード105は導電性樹脂106を介して中継基板101の導体配線パターン103と接続し、さらにアウターリード105は導電性樹脂106を介して中継基板101の導体板104と接続している。このように、導体板104とアウターリード105が導電性樹脂106を介して接続することで、導体板104をアースまたは電源供給用に使用することが可能となる。
さらに、半導体チップ107が絶縁性樹脂102の上にはりつけてあり、半導体チップ107をワイヤ108によって導体配線パターン103と導体配線し、あるいは導体板104に接続することで半導体装置を構成する。
図13(b)に示すように、絶縁性樹脂102の上に形成した導体配線パターン103は、リードフレームのアウターリード105の側から半導体チップ107の側になるにつれてピッチを狭くするために、導体配線パターン103の配線幅が漸次に細くなっている。
特開平5−136318号公報
上述した複合リードフレームでは、中継基板の導体配線パターンが半導体チップのパッドピッチに合わせて変動するので、半導体チップのパッドピッチが狭くなると導体配線パターンの配線幅も細くする必要がある。このため、ワイヤボンドのための電極部サイズも細くなるのでワイヤボンド性が悪くなる傾向がある。
さらに、中継基板の導体配線パターンの配線幅が細くなることで導体配線パターンの配線容量が低くなり抵抗も高くなる。このため、電源の供給が不安定になって信号の入出力にノイズが入り、安定した信号のやり取りが困難になるために電気特性が劣化する。
本発明の目的は、上記した課題を解決するものであり、中継基板を構成する配線基板を積層し、上下の配線基板上の導体配線が重なる領域を有するように配線基板を配置することで、半導体チップの高い動作性を確保するための配線容量が高い半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の半導体装置は、リードフレームと中継基板と半導体チップより構成する半導体装置において、前記中継基板が絶縁性樹脂フィルム上に導体配線を形成した複数の配線基板を階段状に積層してなり、前記リードフレームのアウターリードとの接続端子をなす前記導体配線の一端および前記半導体チップの電極パッドとの接続端子をなす前記導体配線の他端とが階段状に積層した前記配線基板のそれぞれにおいて露出することを特徴とする。
また、複数の配線基板を階段状に積層した前記中継基板において前記導体配線の一端および他端を平面的に千鳥状に配列したことを特徴とする。
また、各配線基板において前記半導体チップの電極パッドとの接続端子をなす前記導体配線の他端のピッチが前記半導体チップの電極パッドのピッチの2倍以上であることを特徴とする。
また、各配線基板の前記導体配線の配線幅が前記リードフレームのアウターリードの配線幅と同等以上をなすことを特徴とする。
また、前記中継基板と前記半導体チップと前記リードフレームのアウターリードが樹脂により封止されていることを特徴とする。
また、前記中継基板は配線基板を2枚以上積層していることを特徴とする。
また、前記半導体チップの電極パッドと接続する接続端子をなす前記導体配線の他端と前記半導体チップの電極パッドとを突起電極あるいははんだにより接続することを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、複数の前記配線基板を積層して張り合せて中継基板を組立てる工程と、前記中継基板の階段状の形状に応じた形状をなすアウターリード接続用の専用治具により前記中継基板と前記リードフレームのアウターリードを電気的に一括接続する工程と、前記半導体チップと前記中継基板のインナーリードを電気的に接続する工程とを有することを特徴とする。
以上のように、中継基板を積層構造にすることで、1つの配線基板に配置する導体配線の本数が全必要導体配線本数を配線基板数で除算した本数になるので、中継基板における半導体チップとの接続端子のピッチや導体配線幅を広くすることが可能となり、ワイヤボンディング性および配線容量の増加することが可能となり、半導体チップの特性を損なうことなく、半導体装置の電気特性を向上させることが出来る。
以下に、本発明の半導体装置の実施の形態を説明する。本発明の半導体装置は、中継基板に絶縁性樹脂フィルム上に導体配線パターンを形成した配線基板を、導体配線パターンの半導体チップとの接続端子とリードフレームのアウターリードとの接続端子が、配線基板を上方から見て露出するように階段状に積層し、さらに積層した配線基板の各層の接続端子を平面的にずらして配置することで、小型で微細なパッドピッチの半導体チップと中継基板との接続において、ワイヤボンドを行う接続端子の面積を広く取ることができる。
また、前記接続端子を平面的に千鳥状に配置することにより更に、ワイヤボンドを行う接続端子の面積を広く取ることができる。
これによりワイヤボンドの自由度が広がり、安定したワイヤボンディング性を実現し接続信頼性を向上させることができる。
さらに中継基板の導体配線は絶縁性樹脂フィルムにより積層した配線基板間の上下の絶縁性が保たれるために、積層した配線基板間で平面的に導体配線が重なった部分があっても電気的な干渉はない。
これにより導体配線幅を広く出来るために配線容量の増加および配線抵抗の抑制による安定した電源供給ができ、ノイズが少ない信号の入出力が可能になり電気特性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1におけるリードフレームと中継基板と半導体チップよりなる半導体装置とその製造方法について図1〜図5を参照しながら説明する。
まず、実施の形態1における半導体装置と中継基板に関して説明する。図1は実施の形態1における半導体装置の構成を示すものであり、図1(a)は断面、図1(b)は平面図である。図2と図3は実施の形態1における中継基板の構成図である。
図1(a)、(b)において、中継基板1は第1の配線基板4と第2の配線基板5と第3の配線基板6を積層した構成をなし、各配線基板4、5、6は絶縁性樹脂フィルム2に導体配線パターン3を形成したものである。導体配線パターン3の材料には、Cu、Ni、Ag、Au、Ti,Al等がある。
中継基板1は全体的形状が階段状をなし、上層の配線基板4、5、6が下層のものより面積の小さい形状をなしており、積層した各配線基板4、5、6において導体配線パターン3の一端に形成したチップ接続端子7と、他端に形成したアウターリード接続端子8が露出している。
また、中継基板1には底板9がはりつけてあり、底板9によってパッケージの放熱性の向上とパッケージの反りを少なくする効果を期待できる。底板9はCu、Ni、Fe、Ti等の金属板や導電性樹脂基板あるいは絶縁性樹脂基板からなる。
アウターリード14は中継基板1の階段状に積層した各配線基板4、5、6のアウターリード接続端子8と電気的に接続している。この接続はAgペースト等の導電性接着剤やはんだを用いて行う。
中継基板1の中央部には底板9の上に直接に半導体チップ11が接着してあり、半導体チップ9の電極パッド12と各配線基板4、5、6のチップ接続端子7とをワイヤ13により電気的に接続している。図1(a)においては、半導体チップ11を底板9の上に直接に接着しているが、半導体チップ11は第1の配線基板4の絶縁性樹脂フィルム2の上に接着する場合もある。
図1(b)に示すように、階段状に積層した各配線基板4、5、6のチップ接続端子7は平面的には千鳥状に配置してあり、各チップ接続端子7を半導体チップ11の電極パッド12とワイヤ13により接続している。
リードフレームのアウターリード14は、階段状に積層した各配線基板4、5、6のアウターリード接続端子8のそれぞれの位置に合わせて、リード長さに差を持たせてある。また、製造工法上、中継基板1を構成する第1の配線基板4、第2の配線基板5、第3の配線基板6には積層する際の位置合せのための位置合せピン孔10を絶縁性樹脂フィルム上に形成する場合もある。
図2(a)に示すものは、中継基板1が中央部において絶縁性樹脂フィルム2が存在せずに底板9が露出する形態をなしており、これは半導体チップ11を導体材料からなる底板9の上に直接接続するタイプのもので、半導体チップ11の裏面側にグランドを設ける場合に用いる。図2(c)は、この中継基板1の平面図を示している。
この場合に、第1の配線基板4の絶縁性樹脂フィルム2の一部をアウターリード14の形状に合わせて切り取って底板9とアウターリード14とを電気的に接続する。あるいは第1の配線基板4で導体配線パターン3を形成していない領域にある絶縁性樹脂フィルム2に孔を空けてアウターリード14と底板9をワイヤボンディングにより電気的に接続する場合もある。チップ接続端子7やアウターリード接続端子8は千鳥状に配置してある。
図2(b)に示すものは、中継基板1の中央部を含む底板9の全面を絶縁性樹脂フィルムが覆っているタイプである。
図3(a1)、(a2)は、本発明との比較のために従来の中継基板の平面形状および断面形状を示すものであり、図3(b1)、(b2)は本発明の中継基板1の構成を示し、配線基板を2枚積層したタイプの平面形状および断面形状を示すものであり、図3(c1)、(c2)は本発明の中継基板1の構成を示し、配線基板を3枚積層したタイプの平面形状および断面形状を示すものである。図3の各図においては、比較し易いように、中継基板1の導体体配線のチップ接続端子のピッチおよび半導体チップの電極パッドのパッドピッチは全て同一にした。
図3(a1)、(a2)に示す従来の中継基板においては、単層配線であるために、導体配線パターンの設計においてアウターリード接続端子8の側からチップ接続端子7の側へ至る設定に制約を受けやすく、チップ接続端子7の側は半導体チップの電極パッドのピッチに合わせて平面的に配置しなければならない。
このために、図からも明らかなように、図3(b1)、(b2)および図3(c1)、(c2)に示す配線基板を積層したものと比較して、チップ接続端子7の面積が著しく小さくなり、配線パターンの配線幅も細くなっている。
図3(b1)、(b2)に示すものでは、配線基板が2層になっているので、各層の配線基板において必要とする導体配線パターン3の配線数が1/2になる。このため、配線間のピッチが2倍になって配線パターンの一つの配線が配線基板上に占める面積占有率を2倍にする余裕が生じるので、配線パターンは配線幅を2倍、その面積を4倍にすることが可能となり、配線幅やチップ接続端子の面積を大きく取れるようになっている。
また、図3(b2)に示すB−B’断面からも分かるように、積層した配線基板上の導体配線パターン3の層間には絶縁性樹脂フィルム2を配置し、平面的には重なりあった状態になっている。また、チップ接続端子7は、平面的には千鳥状の配置になっている。
図3(c1)、(c2)に示すものでは、配線基板が3層になっているので、各配線基板上での導体配線パターン3の配線数が1/3になる。このため、導体配線パターン3の配線幅やチップ接続端子7の面積を大きく取れる。また、チップ接続端子7は、平面的には千鳥状の配置になっている。
以上のことから、中継基板1における配線基板の層数を増加させることによって、導体配線パターン3の配線幅が太くなり、電源供給や信号の入出力が安定して電気特性が向上する。また、チップ接続端子7は面積が広くなり、さらにチップ接続端子7の配置が平面的に千鳥状配置をなし、かつ階段状をなして高さ方向の差もあるので、ワイヤボンディング性も向上する。
次に、図4を用いて本実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する。図4は実施の形態1に示す半導体装置の製造方法を示す工程図である。
まず、図4(a)に示す工程では、配線基板加圧治具15に設置した位置合せピン16に、底板9、第一の配線基板4、第2の配線基板5、第3の配線基板6のそれぞれの位置合せピン孔10を通して、この順序で積層して配置する。この際に、位置合せピン16に各配線基板に形成した位置合せピン孔10を通して位置合せをすることで簡単に中継基板の位置合せが行える。
次に、図4(b)に示す工程では、配線基板加圧治具15で加熱しながら加圧することにより、底板9、第一の配線基板4、第2の配線基板5、第3の配線基板6を熱圧着させる。この配線基板同士の接合は、熱圧着の代わりに絶縁性の粘着樹脂を用いて接着させても良い。また、底板9と中継基板1の接着は同時に行わずに、配線基板4、5、6を接着して中継基板1を作製した後、底板9と中継基板1を接着しても良い。
次に、図4(c)に示す工程では、中継基板1とリードフレームのアウターリード14を接続する。この工程においては、専用のリード押え治具17により中継基板1のアウターリード接続端子8とアウターリード14とを一括して接続させる。この接続には、導電性樹脂やはんだ、バンプ等による接続があり、必要に応じて適宜に選択すれば良い。
次に、図4(d)に示す工程では、中継基板1に半導体チップ11を接続し、半導体チップ11の電極パッド12と中継基板1のチップ接続端子7とを電気的に接続する。電気的な接続においては、図中ではワイヤボンドにより接続しているが、はんだやAuバンプ等を用いたフリップチップ接合でもよい。
図5は、半導体装置を封止樹脂18によりQFPタイプのパッケージに封止し場合の断面図を示しており、以上においては、中継基板においてアウターリードとの接続部をなす配線基板が階段状になっている場合を示した。
次に、図6は、積層した配線基板にアウターリードと接続する導体配線パターンに達する開口を設けて、アウターリードと導体配線パターンを接続する場合を示しており、(a)は半導体装置の断面図であり、(b)は中継基板の一部の平面図であり、(c)は(b)のA−A’断面図である。
図6(a)に示すように、中継基板1を構成する第1の配線基板4、第2の配線基板5、第3の配線基板6のアウターリード14の接続部は階段状ではなく、その端面が平坦面状に一致している。図6(b)に示すように、アウターリード14と導体配線パターン3との接続部にまで配線基板4、5、6が開口している。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2におけるリードフレームと中継基板と半導体チップよりなる半導体装置と製造方法について図7〜図12を参照しながら説明する。
図7は実施の形態2における半導体装置の構成を示す図であり、図7(a)は断面図、図7(b)は平面図である。図8は実施の形態2における中継基板の構成を示す図であり、図8(a)は断面図、図8(b)は平面図である。
図7(a)に示すように、実施の形態1ではリードフレームのインナーリードを全て中継基板に置換えたタイプであるのに対して、実施の形態2ではインナーリードの一部と中継基板とを組合せたものである。
中継基板1は第1の配線基板4と第2の配線基板5により構成されており、各配線基板4、5は絶縁性樹脂フィルム2にリード配線19を形成したものである。
中継基板1にリードフレームのインナーリード18を接着し、インナーリード18の下面側に底板9が絶縁性接着剤で接着してあり、底板9が半導体チップを接続するためのダイパッドを兼ねている。配線基板4、5を積層した中継基板1は、リード配線19の両端に形成したチップ接続端子7とアウターリード接続端子8が露出するように階段状になっている。
このリード配線19はリードフレームと同材で作製されており、配線の強度が高くて曲がり難いので、アウターリード14と接続するアウターリード接続端子8の部分は絶縁性樹脂フィルム2による補強がなされていない。これは中継基板1の配線基板を2層以上積層する場合には中継基板1の下面側からでないとアウターリード14とリード配線19のアウターリード接続端子8との接続が出来ないためである。リード配線19は、Cuを基材にして表面にNi、Ag、Au、Ti,Pd等を被覆させると良い。また、導体配線パターンのように金属薄膜から作製した配線では、配線の両面を使用する場合にリードフレーム材のような強度が必要となる。アウターリード14は階段状に積層した配線基板4、5のアウターリード接続端子8と電気的に接続している。この接続は、Agペースト等の導電性接着剤やはんだを用いて接合する。
このように、リードフレームのインナーリード18と中継基板1を組合せているので、アウターリード14と配線基板4、5のアウターリード接続端子8とがリード配線19の裏面側で接続している。さらに中継基板1の中央部には底板9の上に直接に半導体チップ9を接着し、ワイヤ13が半導体チップ9の電極パッド12と中継基板1を構成する各配線基板4、5のチップ接続端子7とを電気的に接続している。
図7(b)に示すように、階段状に積層した配線基板4、5のチップ接続端子7とリードフレームのインナーリード18を平面的には千鳥状に配置しており、半導体チップ11の電極パッド12がワイヤ13によりチップ接続端子7およびインナーリード18に接続している。
リードフレームのアウターリード14は、階段状に配置したアウターリード接続端子8の位置に合わせてそのリード長さに差を持たせてある。また、中継基板1を構成する第1の配線基板4、第2の配線基板5には積層する際の位置合せのための位置合せピン孔10を絶縁性樹脂フィルム上に形成する場合もある。
図8(a)に示すように、本実施の形態では、リードフレームのインナーリード18を半導体チップと直接接続させるために、リードフレームと中継基板を組み合わせた複合型のリードフレームとなっている。このようにリードフレームのインナーリード18を使用する場合には、上述したように中継基板が2層以上になると、図に示すように、アウターリード14との接続はリード配線19の下面側から接続する構造になる。
図8(b)に示すように、リードフレームのインナーリード18が中継基板1において、半導体チップに近い位置にあり、中継基板1の上層になるにしたがい、半導体チップから離れた位置にチップ接続端子7が配置してある。さらに半導体チップの電極パッド12のピッチに対応するようにインナーリード18とチップ接続端子7が千鳥配置になっている。
図9(a)は中継基板1の配線層の一部を抜取ったものを示しており、リード配線19と絶縁性樹脂フィルム2により構成された第1の配線基板4と第2の配線基板5に、リードフレームのインナーリード18とアウターリード14を組合せた状態を示している。
図9(b)はリードフレームのインナーリード18とアウターリード14を示している。リードフレームのリードの中でインナーリード18として使用するインナーリード数を間引きすることで、通常では加工できなかったインナーリード18が加工できるようになる。本図では、3本おきにインナーリード18を選択した場合を示している。
図9(c)は、中継基板1を構成する第1の配線基板4を示している。アウターリード接続端子8に対応する部分に絶縁性樹脂フィルム2が存在しない。これは、リードフレームのアウターリード14とリード配線19とをリード配線19の絶縁性樹脂フィルム2の側で接続するためである。
図9(d)は、中継基板を構成する第2の配線基板5を示している。図9(c)の第1の配線基板4と同様にアウターリード接続端子8に対応する部分に絶縁性樹脂フィルム2が存在しない。これは、リードフレームのアウターリード14とリード配線19をリード配線19の絶縁性樹脂フィルム2の側で接続するためである。
次に、図10を用いて本実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する。図10は実施の形態2に示す半導体装置の製造方法を示す工程図である。
まず、図10(a)に示す工程では、配線基板加圧治具15に設置した位置合せピン16に第一の配線基板4と第2の配線基板5の位置合せピン孔10を通して、この順序で配線基板4、5を積層して配置する。このように、位置合せピン16に各配線基板4、5に形成した位置合せピン孔10を通して位置合せをすることで簡単に中継基板4、5の位置合せが行える。
次に、図10(b)に示す工程では、配線基板加圧治具15で加熱しながら加圧することにより、第1の配線基板4と第2の配線基板5を熱圧着させる。この配線基板同士の接合は、熱圧着の代わりに絶縁性の粘着樹脂を用いて接着させても良い。
次に、図10(c)に示す工程では、中継基板1とリードフレームのアウターリード14とインナーリード18を接続する。この工程においては、専用のリード押え治具22により中継基板1のアウターリード接続端子8とアウターリード14とを一括して接続させるとともに、第1の配線基板4の絶縁性樹脂フィルム2とリードフレームのインナーリード18も同時に接着させている。アウターリード14の接続には、導電性樹脂やはんだ、バンプ等による接続があるが必要に応じて適宜に選択すれば良い。また、インナーリード18の接続においては、絶縁性樹脂の接着剤や熱圧着による接着方法があるが必要に応じて適宜に選択すれば良い。
次に、図10(d)に示す工程では、中継基板1とインナーリード18の下面に半導体チップのダイパッドになる底板9を接続する。この底板9の接続には絶縁性接着剤を使用する。
次に、便宜的に図11を参照して説明するが、ダイパッドを兼ねた底板9に半導体チップ11を接続し、半導体チップ11の電極パッド12と中継基板1のチップ接続端子7とを電気的に接続する。この電気的な接続はワイヤボンドにより行うが、はんだやAuバンプ等を用いたフリップチップ接合でもよい。
図11は半導体装置を封止樹脂18によりQFPタイプのパッケージに封止した場合の断面図を示しており、以上においては中継基板の積層数が2枚以上の場合を示した。
次に、図12に中継基板が単層の場合を示す。図12(a)の平面図に示すように、リードフレームのインナーリード18とアウターリード14の下面側から第1の配線基板4を接着している。第1の配線基板4においては配線は導体配線パターン3でもリード配線のどちらでも良いが、ここでは導体配線パターン3を示す。アウターリード14と第1の配線基板4の体配線パターン3(またはリード配線)との接続は導電性樹脂やはんだ、バンプ等を用いている。また、第1の配線基板4とインナーリード18との接続においては絶縁性接着剤を用いている。
図12(b)は図12(a)の(1)部の断面図であり、図示するように、アウターリード14と導体配線パターン2(あるいはリード配線)が電気的に接続している。図12(c)は図12(a)の(2)部の断面図であり、図示するように、インナーリード18が絶縁性接着剤21により第1の配線基板4と接続している。図12(d)は図12(a)の(3)部の断面図であり、図示するように、インナーリード18が絶縁性接着剤21により第1の配線基板4と接続している。図12(e)は図12(a)の(4)部の断面図であり、図示するように、インナーリード18が絶縁性接着剤21により第1の配線基板と接続し、アウターリード14と導体配線パターン2(あるいはリード配線)が電気的に接続している。
本発明によれば、半導体チップの電極パッドピッチの微細化により、ワイヤボンディング性や配線容量が低下することによる半導体装置の電気特性の低下の抑制が可能となるので、小型・狭ピッチタイプの半導体チップを搭載するための中継基板を備えるリードフレームおよび、そのリードフレームに半導体チップを搭載してなる半導体装置、ならびにその半導体装置の製造方法等に有用である。
実施の形態1における半導体装置の中継基板の構成を示す図 実施の形態1における半導体装置の中継基板の詳細を示す図 従来の半導体装置の中継基板の構成および実施の形態1における半導体装置の中継基板の構成を示す図 実施の形態1における半導体装置の製造方法を示す図 実施の形態1における半導体装置の構成を示す図 実施の形態1における半導体装置の異なる構成を示す図 実施の形態2における半導体装置の構成を示す図 実施の形態2における半導体装置の中継基板の詳細を示す図 実施の形態2における半導体装置の中継基板の構成を示す図 実施の形態2における半導体装置の製造方法を示す図 実施の形態2における半導体装置の構成を示す図 実施の形態2における半導体装置の異なる構成を示す図 従来の半導体装置の構成を示す図
符号の説明
1 中継基板
2 絶縁性樹脂フィルム
3 導体配線パターン
4 第1の配線基板
5 第2の配線基板
6 第3の配線基板
7 チップ接続端子
8 アウターリード接続端子
9 底板
10 位置合わせピン孔
11 半導体チップ
12 電極パッド
13 ワイヤ
14 アウターリード
15 配線基板加圧治具
16 位置合わせピン
17、22 リード押さえ治具
18 封止樹脂
19 リード配線
21 絶縁性接着剤

Claims (8)

  1. リードフレームと中継基板と半導体チップより構成する半導体装置において、前記中継基板が絶縁性樹脂フィルム上に導体配線を形成した複数の配線基板を階段状に積層してなり、前記リードフレームのアウターリードとの接続端子をなす前記導体配線の一端および前記半導体チップの電極パッドとの接続端子をなす前記導体配線の他端とが階段状に積層した前記配線基板のそれぞれにおいて露出することを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置であって、複数の配線基板を階段状に積層した前記中継基板において前記導体配線の一端および他端を平面的に千鳥状に配列したことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1記載の半導体装置であって、各配線基板において前記半導体チップの電極パッドとの接続端子をなす前記導体配線の他端のピッチが前記半導体チップの電極パッドのピッチの2倍以上であることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1記載の半導体装置であって、各配線基板の前記導体配線の配線幅が前記リードフレームのアウターリードの配線幅と同等以上をなすことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1記載の半導体装置であって、前記中継基板と前記半導体チップと前記リードフレームのアウターリードが樹脂により封止されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1記載の半導体装置であって、前記中継基板は配線基板を2枚以上積層していることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1記載の半導体装置であって、前記半導体チップの電極パッドと接続する接続端子をなす前記導体配線の他端と前記半導体チップの電極パッドとを突起電極あるいははんだにより接続することを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1記載の半導体装置を製造する製造方法であって、複数の前記配線基板を積層して張り合せて中継基板を組立てる工程と、前記中継基板の階段状の形状に応じた形状をなすアウターリード接続用の専用治具により前記中継基板と前記リードフレームのアウターリードを電気的に一括接続する工程と、前記半導体チップと前記中継基板のインナーリードを電気的に接続する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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