JP2009139568A - 塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット方式を用いて高精度でかつ高効率で所定パターンの塗布膜を形成することができる塗布装置を提供すること。
【解決手段】塗布装置100は、基板Gに対して塗布前の前処理を行う前処理ユニット群21,25と、基板Gに対してインクジェット方式により塗布膜を形成する塗布ユニット31と、塗布膜が塗布された基板に対し有機溶剤雰囲気で前記塗布膜を軟化させてリフローさせるリフローユニット33と、基板を処理の順に前記各ユニットに搬送する搬送機構41とを具備し、各ユニットは処理の順に配列され、搬送機構41は配列された各ユニットに対して基板Gを順次搬送する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラーフィルターや有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置等の製造において、基板上にインクジェット塗布を用いて塗布膜を形成する塗布装置に関する。
例えば、カラーフィルターの製造においては、レッド、グリーン、ブルーの3色、またはこれらにブラックを加えた4色の色彩レジストを所定パターンに塗布するが、近時、このような複数の材料を同一の基板に塗布する技術としてインクジェット塗布が検討されている(例えば特許文献1、2、3)。インクジェット塗布とは、カラー印刷に広く用いられているインクジェットプリンターで用いられるインクジェット方式の原理をカラーフィルター等の塗布に応用したものであって、ノズル毎に異なる色の色彩レジスト液を噴出することで3色または4色のカラーフィルター薄膜の形成が同時に行なえるという利点がある。
インクジェット塗布を用いて複数の色の色彩レジストを塗布する場合、ある領域に塗布された色彩レジストが隣接する領域に流出するという問題が生じるおそれがあるが、そのような問題を解消するため、異なる領域を仕切るためのバンクと称される仕切り部材を設け、バンクに囲まれた領域に色彩レジスト液を塗布する手法が採用されている(特許文献4)。
ところで、インクジェット塗布では、原理的に必ずしも十分な精度でねらった位置に色彩レジスト液を吐出することができない。このため、色彩レジスト液をバンクに囲まれた領域に正確に供給する観点から、CFガスによるプラズマ処理により全面を撥水処理した後、Oガスプラズマにより基板面を親水処理してバンクの表面のみを選択的に撥水性にし、色彩レジスト液の滴下位置を補正する技術が提案されている(特許文献5)。
しかしながら、このような撥水処理によっても色彩レジスト液の滴下位置を十分に補正することができず、バンクに囲まれた領域全体に色彩レジスト液を充填しようとすると、バンクを乗り越えて隣接する領域に流出するといった不都合が生じる。また、撥液処理によりバンク側面が撥水性になると色彩レジストが弾かれて色彩レジストが十分に充填されずに、光漏れが生じるおそれがある。
このような不都合が生じない高精度の塗布を高効率で行うことができる塗布装置が求められているが、そのような装置は未だ実現されていない。
特開平1−217302号公報 特開平7−72325号公報 特開平7−146406号公報 特開平10−133194号公報 特開2002−372921号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、インクジェット方式を用いて高精度でかつ高効率で所定パターンの塗布膜を形成することができる塗布装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点では、基板上において塗布膜形成予定領域にインクジェット方式により塗布液を供給して塗布膜を形成し、その後その塗布膜を軟化させて流動させることにより、該塗布膜を前記薄膜形成予定領域に充填させる塗布装置であって、
基板に対して塗布前の前処理を行う前処理ユニット群と、
基板に対してインクジェット方式により塗布膜を形成する塗布ユニットと、
塗布膜が塗布された基板に対し有機溶剤雰囲気で前記塗布膜を軟化させてリフローさせるリフローユニットと、
基板を処理の順に前記各ユニットに搬送する搬送機構と
を具備し、
前記各ユニットは処理の順に配列され、前記搬送機構は配列された前記各ユニットに対して基板を順次搬送することを特徴とする塗布装置を提供する。
上記第1の観点において、前記塗布ユニットと前記リフローユニットとの間に設けられた、前記塗布膜を乾燥させる乾燥ユニットをさらに具備する構成とすることができる。この場合に、前記乾燥ユニットとしては、前記塗布膜を減圧雰囲気で乾燥させるものを用いることができる。また、前記乾燥ユニットとしては、前記塗布膜を減圧雰囲気で乾燥させるユニットと前記塗布膜に加熱処理を施すユニットとを有するものを用いることができる。
また、前記前処理ユニット群は、基板の洗浄処理を行うユニットを有するものとすることができる。この場合に、前記前処理ユニット群は、基板に洗浄液による洗浄処理を施すユニットと、紫外線またはプラズマにより基板の清浄化処理を施すユニットとを有するものとすることができる。
さらに、上記第1の観点において、前記前処理ユニット群は、前記塗布ユニットでの塗布に先立って、基板表面の密着性向上処理を施すユニットを有する構成とすることができる。この場合に、前記基板表面の密着性向上処理を施すユニットとして、前記塗布ユニットでの塗布に先立って基板表面を溶剤雰囲気に曝す処理を行うプリウエットユニットを用いることができるし、また、前記塗布ユニットでの塗布に先立って基板表面に疎水化処理を施すユニットを用いることもできる。
さらにまた、上記第1の観点において、前記リフロー処理の後に基板にベーク処理を施すベーク処理ユニットをさらに具備する構成とすることができる。この場合に、前記リフロー処理ユニットと前記ベーク処理ユニットとの間に前記塗布膜を減圧雰囲気で乾燥させるユニットを設けてもよい。
本発明の第2の観点では、基板上において塗布膜形成予定領域にインクジェット方式により塗布液を供給して塗布膜を形成し、その後その塗布膜を軟化させて流動させることにより、該塗布膜を前記薄膜形成予定領域に充填させる塗布装置であって、
多数の基板が収納されるキャリアを載置可能でかつ基板の搬入出を行う搬入出部と、
前記搬入出部から搬入された基板を受け取って基板に塗布処理を含む一連の処理を行う処理部とを具備し、
前記処理部は、
基板に対して塗布前の前処理を行う前処理ユニット群と、
基板に対してインクジェット方式により塗布膜を形成する塗布ユニットと、
塗布膜が塗布された基板に対し有機溶剤雰囲気で前記塗布膜を軟化させてリフローさせるリフローユニットと、
基板を処理の順に前記各ユニットに搬送する搬送機構と
を有し、
前記各ユニットは処理の順に配列され、前記搬送機構は配列された前記各ユニットに対して基板を順次搬送することを特徴とする塗布装置を提供する。
上記第2の観点において、前記処理部は、前記搬入出部から直線状に延び、複数のユニットが配列された第1の搬送ラインと、前記第1の搬送ラインと連結部で連結され、前記搬入出部へ向けて直性状に延び、複数のユニットが配列された第2の搬送ラインとを有する構成とすることができる。この場合に、前記処理部は、前記第1の搬送ラインに沿って前記前処理ユニット群が配置され、前記第2の搬送ラインに沿って前記塗布ユニットおよび前記リフローユニットが配置されている構成とすることができる。
本発明によれば、インクジェット塗布により塗布膜を形成した後、リフロー処理により塗布膜を広げるので、薄膜形成予定領域に精度良く塗布膜を充填させることができる。また、塗布前の前処理を行う前処理ユニット群と、塗布ユニットと、リフローユニットと、その他のユニットとを処理の順に順次配置して、これらユニットに対して基板を順次搬送して連続的に処理を行うので、極めて効率的に処理を行うことができる。また、インクジェット塗布を行う塗布ユニット31と、リフローユニットとが近接し、塗布処理とリフロー処理を基板を取り出すことなく連続して行うことができるので、塗布ユニットで塗布した塗布膜を極力変形させずにリフローユニットに基板を搬送することができ、極めて高精度の塗布を行うことができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る塗布装置を示す概略平面図である。本実施形態に係る塗布装置100は、カラーフィルター用のガラス基板上にインクジェット塗布を用いて塗布膜を形成するものである。
このレジスト塗布装置100は、複数のガラス基板Gを収容するキャリアCを載置し、ガラス基板Gの搬入出を行う搬入出部1と、ガラス基板Gにカラーインクを塗布するための複数の処理ユニットを備えた処理部2とを有している。
搬入出部1は、複数のガラス基板Gを収納して搬送可能なキャリアCを載置する載置台11、および載置台11上のキャリアCと処理部2との間でガラス基板Gの搬入出を行うための搬送装置12を備えており、この搬入出部1において外部に対するキャリアCの搬入出が行われる。また、搬送装置12は搬送アーム12aを有し、キャリアCの配列方向に沿って設けられた上を移動可能であり、搬送アーム12aによりキャリアCと処理部2との間でガラス基板Gの搬入出が行われる。
処理部2は、基本的に載置台11上のキャリアCの配列方向と直交する方向に伸びるガラス基板G搬送用の平行な2列の搬送ラインA、Bを有しており、搬送ラインAに沿ってカセットステーション1側からスクラブ洗浄処理ユニット(SCR)21、ベークユニット(Bake)22、クーリングユニット(Col)23、調整用の搬送部(Conv)24、紫外線照射ユニット(UV)25、バッファユニット(Buf)26がこの順に配列されている。また、バッファユニット(Buf)26の後段には、搬送ラインAと搬送ラインBとを繋ぐ連結用の搬送部(Conv)30が設けられている。
また、搬送ラインBに沿って、連結用の搬送部(Conv)30側から搬入出部1に向けて、インクジェット塗布ユニット(InkJet)31、減圧乾燥ユニット(DP)32、リフローユニット(Reflow)33、ベークユニット(Bake)34、クーリングユニット(Col)35、バッファユニット(Buf)36が順に設けられている。
処理部2においてこれらユニットは処理の順に配列されており、処理部2は、搬入出部1から搬入されたガラス基板Gを各ユニット順次通過するように、搬送ラインAに沿って搬送し、連結用の搬送部(Conv)30を経て搬送ラインBに沿って搬送する搬送機構を有している。搬送機構としては典型的にはコロ搬送機構が用いられる。コロ搬送機構は、搬送方向に沿って複数のコロ(図示せず)を配列し、その中の一部を駆動用コロとして搬送駆動部41により駆動させてその上にガラス基板Gを走行させ、搬送する。なお、これらユニットは、内部でコロ搬送しながら所定の処理を行うようにすることもできるし、内部でガラス基板Gを停止した状態で所定の処理を行うようにすることもできる。ただし、後者の場合には、ユニットに対する搬入出のための補助的なアームが必要となる。
上記スクラブ洗浄処理ユニット(SCR)21は、ガラス基板Gを略水平に搬送させつつスクラブ洗浄処理および乾燥処理を行うようになっている。ベークユニット(Bake)22およびクーリングユニット(Col)23は一体的に設けられており、ベークユニット(Bake)22では熱板等によりガラス基板Gを加熱して洗浄処理後の脱水を行い、クーリングユニット(Col)23では加熱後のガラス基板Gを水冷方式等により所定の温度に保持される冷却板により冷却する。次の調整用の搬送部(Conv)24は、搬送ラインAに沿って配列されたユニットの長さと搬送ラインBに沿って配列されたユニットの長さとを調整するため、およびガラス基板Gのバッファリングを行うためのものであり、ここではガラス基板Gをコロ搬送するのみである。
UV照射ユニット(UV)25では、筐体内に紫外線ランプが設けられ、スクラブ洗浄後のガラス基板Gをコロ搬送しつつこのガラス基板Gに紫外線を照射することにより、ガラス基板Gの表面を清浄化する(UV)25によりガラス基板Gに紫外線を照射して表面の清浄化を行う。なお、このようなUV照射ユニット(UV)25の代わりに、ガラス基板Gに常圧プラズマを照射するユニットを設けても同様な機能を得ることができる。
ここまでのユニットは色彩レジストの塗布前の前処理ユニットであり、これらのユニットは、前処理ユニット群として機能する。
バッファユニット(Buf)26は、インクジェット塗布ユニット(InkJet)31へガラス基板Gを搬送する際に、ガラス基板Gを一旦保持してバッファリングするものであり、例えば、1または2以上のガラス基板Gの待機部を有している。搬送トラブルの際のバッファリングとしても用いることができる。連結用の搬送部(Conv)30は、搬送ラインAと搬送ラインBとを連結するものでありガラス基板Gをコロ搬送するようになっている。
インクジェット塗布ユニット(InkJet)31は、インクジェット塗布によりノズルから塗布液として所定の色の色彩レジスト液をガラス基板Gの所定領域に吐出し、カラーフィルター層となる色彩レジスト薄膜を形成するユニットである。上述したように、インクジェット塗布は、カラー印刷に広く用いられているインクジェットプリンターの原理をカラーフィルター等の塗布に応用したものである。このインクジェット塗布ユニット(InkJet)31は、レッド、グリーン、ブルーの3色、またはこれらにブラックを加えた4色の色彩レジスト毎に異なるノズルを有しており、筐体内でコロ搬送等により搬送されているガラス基板Gに対し、各ノズルから所定位置に色彩レジスト液を滴下し、互いに異なる色の色彩レジスト液が隣接した領域に塗布されるようになっている。これにより、3色または4色のカラーフィルター層の形成を一度で行うことができる。なお、このインクジェット塗布ユニット(InkJet)31は、ガラス基板Gを載置台に載置した状態で搬送せずに色彩レジストの塗布を行うようにすることもできる。
減圧乾燥ユニット(DP)32は、インクジェット塗布ユニット(InkJet)31によりガラス基板G上に形成した塗布膜(色彩レジスト薄膜)を減圧雰囲気で乾燥するためのものであり、これにより塗布膜(色彩レジスト薄膜)中の溶剤を揮発させて膜中の溶剤濃度を均一にするとともに、ある程度固化させてガラス基板Gが次のリフローユニット(Reflow)33に達するまでに塗布膜(色彩レジスト薄膜)の変形を防止するために行われる。この減圧乾燥ユニット(DP)32は、筐体内の載置台上に色彩レジスト塗布後のガラス基板Gを載置した状態で、筐体内を排気することにより行われる。
リフローユニット(Reflow)33は、ガラス基板G上の塗布膜(色彩レジスト薄膜)をシンナー等の有機溶剤の雰囲気に曝して軟化させ、流動(リフロー)させるものであり、例えば筐体内にバブリングによりシンナー等の溶剤蒸気を導入する等の手法で筐体内に有機溶剤の雰囲気を形成し、その溶剤雰囲気中にガラス基板Gを搬送させることにより行われる。このリフローユニット(Reflow)33では、インクジェット塗布ユニット(InkJet)31で塗布された色彩レジスト薄膜を流動化させて、膜形成予定領域であるバンク内に色彩レジスト薄膜を適切に充填させる。
ベークユニット(Bake)34およびクーリングユニット(Col)35は一体的に設けられており、ベークユニット(Bake)35では熱板等によりリフロー処理後の色彩レジスト薄膜をベークして硬化させ、クーリングユニット(Col)23ではベーク後のガラス基板Gを水冷方式等により所定の温度に保持される冷却板により冷却する。
バッファユニット(Buf)36は、搬入出ユニット1へガラス基板Gを搬出する際に、ガラス基板Gを一旦保持してバッファリングするものであり、例えば、1または2以上のガラス基板Gの待機部を有している。
上記減圧乾燥ユニット(DP)32は、ガラス基板Gを筐体内で載置台に載せた状態で処理するため、インクジェット塗布ユニット(InkJet)31から減圧乾燥ユニット(DP)32へのガラス基板Gの搬送、減圧乾燥ユニット(DP)32からリフローユニット(Reflow)33へのガラス基板Gの搬送は、コロ搬送機構以外の補助搬送機構を用いる必要がある。
このような補助搬送機構としては、図2および図3に示すようなものを挙げることができる。図2の例では、搬送ラインBに沿ってインクジェット塗布ユニット(InkJet)31の後段部から減圧乾燥ユニット(DP)32を経てリフローユニット(Reflow)33の前段部に至るまでの部分の外側を往復移動可能なベース43と、ベース43の上に進退可能に設けられた基板支持アーム44とを有するシャトルアーム機構45を設けた例であり、図3の例では、インクジェット塗布ユニット(InkJet)31の後段部から減圧乾燥ユニット(DP)32を経てリフローユニット(Reflow)33の前段部に至るまでの部分の両側に搬送ラインBに沿って設けられた一対のガイドレール47と、ガイドレール47に沿って往復動可能でかつ前後方向に移動可能に設けられた一対の基板支持アーム48を有するスライドアーム機構49を設けた例である。
図2のシャトルアーム機構45では、インクジェット塗布ユニット(InkJet)31から減圧乾燥ユニット(DP)32へ搬送する際、減圧乾燥ユニット(DP)32からリフローユニット(Reflow)33へ搬送する際に、ベース43を所定の位置に配置し、支持アーム44を進出させて支持アーム44上にガラス基板Gを受け取って搬送する。
図3のスライドアーム機構49では、インクジェット塗布ユニット(InkJet)31から減圧乾燥ユニット(DP)32へ搬送する際、減圧乾燥ユニット(DP)32からリフローユニット(Reflow)33へ搬送する際に、一対のスライドアーム48を所定の位置に位置させ、これらをガラス基板G側に進出させてガラス基板Gの両側を支持した状態で搬送する。
なお、インクジェット塗布ユニット(InkJet)31がガラス基板Gを載置台に載置して塗布するタイプである場合には、上記図2の支持アーム44および図3のスライドアーム48は、搬送部(Conv)30からインクジェット塗布ユニット(InkJet)31へガラス基板Gを搬送する動作は不要である。
塗布装置100の各構成部は、マイクロプロセッサ(コンピュータ)を備えたコントローラ50に接続され、制御されるようになっている。コントローラ50には、オペレータが塗布装置100を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、プラズマ処理装置の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェース51が接続されている。
また、コントローラ50には、制御のためのプログラムやデータ等が格納された記憶部52が接続されている。記憶部52に格納されたプログラムとしては、塗布装置100で実行される各種処理をコントローラ50の制御にて実現するためのプログラムや、処理条件に応じて塗布装置100の各構成装置に処理を実行させるためのプログラムすなわちレシピ等が含まれる。レシピは記憶部52の中の記憶媒体に記憶されている。記憶媒体は、ハードディスク等の固定的なものあってもよいし、CDROM、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性のものであってもよい。また、他の装置から、例えば専用回線を介してレシピを適宜伝送させるようにしてもよい。
そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース51からの指示等にて任意のレシピを記憶部52から呼び出してコントローラ50に実行させることで、プロセスコントローラ50の制御下で、塗布装置100での所望の処理が行われる。
次に、以上のように構成された塗布装置の処理動作について図4を参照して説明する。
まず、図4(a)に示すように、ガラス基体101の上に樹脂製のバンク102をフォトリソグラフィにより形成し、複数の薄膜形成予定領域103を規定したガラス基板GをキャリアCに複数枚収納し、このキャリアCを搬入出部1の載置台11上に載置する。ガラス基板Gの薄膜形成予定領域103は、レッド、グリーン、ブルーの3色、またはこれらにブラックを加えた4色の色彩レジスト薄膜(塗布膜)のそれぞれを形成すべき位置に形成されている。
次いで、キャリアCの中のガラス基板Gを、搬送装置12の搬送アーム12aによりキャリアCから1枚取り出して、処理部2のスクラブ洗浄ユニット(SCR)21へ搬入する。そして、ガラス基板Gをコロ搬送により搬送ラインAに沿って移動させながら、スクラブ洗浄および乾燥処理を行う。その後、ガラス基板Gをベークユニット(Bake)22に搬送して洗浄処理後の脱水を行い、さらにクーリングユニット(Col)23に搬送して所定温度まで冷却する。
その後、調整用の搬送部(Conv)24を経て紫外線照射ユニット(UV)25に搬送され、この紫外線照射ユニット(UV)25において、ガラス基板Gを搬送しながらガラス基板Gに紫外線を照射し、ガラス基板Gの表面を清浄化する。
ここまでの処理は色彩レジストの塗布前の前処理であり、前述したように、以上のユニットは前処理ユニット群として機能する。
その後、前処理後のガラス基板Gは、バッファユニット(Buf)26および連結用の搬送部(Conv)30を経て補助搬送機構によりインクジェット塗布ユニット(InkJet)31へ搬送される。
インクジェット塗布ユニット(InkJet)31では、図4(b)に示すように、インクジェット塗布によりノズル105から塗布液として所定の色の色彩レジスト液106を薄膜形成予定領域103に吐出し、カラーフィルター層となる色彩レジスト薄膜(塗布膜)107を形成する。このような薄膜形成をレッド、グリーン、ブルーの3色、またはこれらにブラックを加えた4色の色彩レジスト毎に異なるノズルを用いて行い、隣接する薄膜形成予定領域103には互いに異なる色の色彩レジスト液を滴下する。これにより、3色または4色のカラーフィルター層の形成を一度に行う。この場合に、色彩レジスト液106は薄膜形成予定領域103の全面には広がっておらず、隙間が形成されている。
その後、色彩レジスト薄膜107が形成されたガラス基板Gを補助搬送機構により減圧乾燥ユニット(DP)32へ搬送し、減圧雰囲気での乾燥処理を行う(図4(c))。インクジェット塗布ユニット(InkJet)31で塗布した直後は、色彩レジスト薄膜107には溶剤が多く含まれており、形状保持性が低く、また、溶剤濃度の均一性も必ずしも高くないことから、このような減圧乾燥により、膜中の溶剤濃度を均一にし、かつある程度固化させて形状保持性を向上させてリフローユニット(Reflow)33に達するまでに色彩レジスト薄膜の変形を防止する。
このような減圧乾燥処理の後、補助搬送機構によりガラス基板Gをリフローユニット(Reflow)33へ搬送し、図4(d)に示すように、色彩レジスト薄膜107をシンナー等の有機溶剤の雰囲気に曝して軟化させ、流動(リフロー)させる。これにより色彩レジスト薄膜107は薄膜形成予定領域103の全面に広がり、平坦化され、薄膜形成予定領域103に形成されていた隙間が埋められる。
このリフロー処理は、例えば特開2002−334830号公報に開示されているように、フォトリソグラフィのためのパターンの形成工程を省略するために、レジストパターンの形状を変化させる技術として開発されている。
このように、インクジェット塗布を行った後、リフロー処理を行う場合には、色彩レジスト液の量が少なくても薄膜形成予定領域103の全面に広げることができるため、インクジェット塗布の際の色彩レジストの供給量を少なくすることができる。この場合に、色彩レジスト薄膜107の膜厚が薄くなるが、初期時のレジスト濃度を高めに設定するか、色濃度を濃くすることにより対応することができる。
リフロー処理後は、ガラス基板Gをベークユニット(Bake)34に搬送し、ベーク処理を行って色彩レジスト薄膜107を硬化させる。次いでガラス基板Gをクーリングユニット(Col)35へ搬送し、そこでガラス基板Gを所定温度まで冷却する。
その後、ガラス基板Gをバッファユニット(Buf)36に搬送し、そのガラス基板Gを搬入出部1の搬送装置12の搬送アーム12aが受け取って載置台11上のキャリアCに収納する。
以上の処理を1つのキャリアCの複数のガラス基板Gについて連続して行い、1つのロットが終了したら、さらに次のロットのキャリアCの処理を連続して行う。
このようにインクジェット塗布とリフロー処理とを組み合わせた本実施形態の塗布装置100により、以下のような大きな利点を得ることができる。
インクジェット塗布は本質的に微細なパターンに必ずしも十分に対応することができないことから、図5(a)に示すように、色彩レジスト液106の滴下位置が薄膜形成予定領域103の中で偏ることがあり、この場合には、図5(b)に示すように、形成された色彩レジスト薄膜107の位置もずれて色が薄くなる部分(色薄部分)109が生じる。また、図6(a)に示すように、さらに滴下位置がずれて一部バンク102に乗り上げるような場合も生じ、この場合には図6(b)に示すように、色彩レジスト薄膜107の位置もさらにずれて色が抜けた部分(色抜部分)110により光漏れが生じる。これに対して、インクジェット塗布後、リフロー処理を適用して色彩レジスト薄膜107を流動させることにより、図5(b)や図6(b)に示したような薄膜107の偏りを図7(a)、(b)のように補正して色薄部分や色抜部分の発生を防止することができる。
また、従来のインクジェット塗布においては、色彩レジストの滴下位置が多少ずれても、薄膜形成予定領域103の全面に色彩レジストが行き渡るように、色彩レジスト液の吐出量を多くせざるを得ず、色彩レジスト液がバンク102を越えて流出し、色混ざりが発生するおそれがあったが、インクジェット塗布後にリフロー処理を適用する場合には、インクジェットによる色彩レジスト吐出時には色彩レジスト液が薄膜形成予定領域103の全面に広がっている必要はなく、したがって色彩レジスト液の吐出量を少なくしてその流出を生じ難くすることができる。
さらに、インクジェット塗布は、液体を滴下してバンク102に囲まれた領域に液を充填させるものであるため、液の表面張力によって吐出形状が丸くなりやすく、バンク102に囲まれた薄膜形成予定領域103の形状が例えば矩形状の場合には、色彩レジスト液6が角部に行き渡らず、その部分が色抜けになりやすい。このような場合でも、インクジェット塗布後にリフロー処理を適用することにより色彩レジストを角部に流動させて、色抜部分を生じ難くすることができる。
さらに、高粘度レジストを用いた場合、インクジェット塗布の際のレジスト吐出量は少量でよいため、レジスト使用量を削減することができ、バンク102の乗り越えに色混ざりを発生しにくくすることができるが、高粘度レジストは流動性が少なく、しかも少量滴下であるため、薄膜形成予定領域103の外周部に色彩レジスト液が行き渡り難く、外周部の色抜けが発生しやすいが、リフロー処理を適用することにより、高粘度レジストを流動させて薄膜107を薄膜形成予定領域103の外周部に行き渡らせて全体に広げることができる。
さらにまた、本実施形態の塗布装置100では、塗布前の前処理を行う前処理ユニット群と、インクジェット塗布ユニット(InkJet)31と、リフローユニット(Reflow)33と、その他のユニットとを処理の順に順次配置して、これらユニットに対してガラス基板Gを順次搬送して連続的に処理を行うので、極めて効率的に処理を行うことができる。また、インクジェット塗布ユニット(InkJet)31と、リフローユニット(Reflow)33とが近接し、インクジェット塗布ユニット(InkJet)31による塗布処理と、リフローユニット(Reflow)33によるリフロー処理をガラス基板Gを取り出すことなく連続して行うことができるので、インクジェット塗布ユニット(InkJet)31で塗布した塗布膜を極力変形させずにリフローユニット(Reflow)33にガラス基板Gを搬送することができ、極めて高精度の塗布を行うことができる。
また、インクジェット塗布後の塗布膜を減圧乾燥ユニット(DP)32である程度乾燥するので、塗布膜の形状保持性を一層良好にしてその後のリフロー処理を行うことができる。またこの減圧乾燥により塗布膜中の溶剤濃度を均一にすることができるので、その後のリフロー処理を均一に行うことができる。このため、リフロー処理を一層高精度で行うことができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図8は本発明の第2の実施形態に係る塗布装置を示す概略平面図である。本実施形態に係る塗布装置100aは、図1に示す第1の実施形態の装置から減圧乾燥ユニット(DP)32を除き、その分バッファユニット(Buf)36の前段に調整用の搬送部(Conv)61を配置したものであり、他の構成は図1の塗布装置100と同じであるので、同じものには同じ符号を付して説明を省略する。なお、図8では、コントローラ50、ユーザーインターフェース51、記憶部52は図示を省略している。
インクジェット塗布ユニット(InkJet)31で塗布した塗布膜の形状安定性が良好であり、また、リフローユニット(Reflow)33でフロー量が飽和する条件でリフローする場合には、インクジェット塗布後の乾燥処理は不要であり、本実施形態の塗布装置はそのような場合に適用される。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図9は本発明の第3の実施形態に係る塗布装置を示す概略平面図である。本実施形態に係る塗布装置100bは、図1に示す第1の実施形態の装置の連結用の搬送部(Conv)30の代わりにプリウエットユニット(PreWet)62を配置したものであり、他の構成は図1の塗布装置100と同じであるので、同じものには同じ符号を付して説明を省略する。なお、図9も図8と同様、コントローラ50、ユーザーインターフェース51、記憶部52は図示を省略している。
プリウエットユニット(PreWet)62は、リフローユニット(Reflow)33と同様に、筐体内にシンナー等の有機溶剤の雰囲気を形成し、その溶剤雰囲気中にガラス基板Gを搬送させるように構成されている。これにより、インクジェット塗布前のガラス基板Gの表面が溶剤で濡れた状態となることから、インクジェット塗布の際の塗布膜の密着性を良好にすることができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図10は本発明の第3の実施形態に係る塗布装置を示す概略平面図である。本実施形態に係る塗布装置100cは、図1に示す第1の実施形態の装置とは、前処理ユニット群の構成が異なっている。すなわち、スクラブ洗浄ユニット(SCR)21の直後に紫外線照射ユニット(UV)25を設け、その後にベークユニット(Bake)63、アドヒージョン処理ユニット(AD)64、クーリングユニット(Col)65を順次設け、その後にバッファユニット(Buf)26を配している。他の構成は図1の塗布装置100と同じであるので、同じものには同じ符号を付して説明を省略する。なお、図9も図8と同様、コントローラ50、ユーザーインターフェース51、記憶部52は図示を省略している。
アドヒージョン処理ユニット(AD)64は、筐体内に疎水化剤であるHMDS(ヘキサメチルジシラザン)の蒸気を導入し、コロ搬送しているガラス基板Gの表面を疎水化処理するものであり、この処理によりインクジェット塗布の際の塗布膜の密着性を良好にすることができる。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図11は本発明の第5の実施形態に係る塗布装置を示す概略平面図である。本実施形態に係る塗布装置100dは、図1に示す第1の実施形態の装置のリフローユニット(Reflow)33とベークユニット(Bake)34の間に別の減圧乾燥ユニット(DP)66を追加したものであり、他の構成は図1の塗布装置100と同じであるので、同じものには同じ符号を付して説明を省略する。なお、図11も図8と同様、コントローラ50、ユーザーインターフェース51、記憶部52は図示を省略している。
リフローユニット(Reflow)33での条件によっては、リフロー後の塗布膜に溶剤が多く含まれている場合があり、このような場合に直接ベークユニット(Bake)34でベーク処理を行った場合には、溶剤の急激な乾燥が生じて塗布膜に悪影響を及ぼす。そこで、本実施形態では、そのような不都合を回避すべく、リフローユニット(Reflow)33の後段に別の減圧乾燥ユニット(DP)66を設け、ここでリフロー処理後のガラス基板Gに対してベーク処理の前に緩やかな乾燥を行うようにしている。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図12は本発明の第6の実施形態に係る塗布装置を示す概略平面図である。本実施形態に係る塗布装置100eは、図1に示す第1の実施形態の装置の減圧乾燥ユニット(DP)32とリフローユニット(Reflow)33との間に、ベークユニット(Bake)67およびクーリングユニット(Col)68を配置し、リフローユニット(Reflow)33の後段にバッファユニット(Buf)36を配置したものであり、他の構成は図1の塗布装置100と同じであるので、同じものには同じ符号を付して説明を省略する。なお、図12も図8と同様、コントローラ50、ユーザーインターフェース51、記憶部52は図示を省略している。
インクジェット塗布後の塗布膜の形状安定性と溶剤量の均一性とが減圧乾燥ユニット(DP)のみでは十分に確保できない場合が存在するが、そのような場合には、本実施形態のように減圧乾燥ユニット(DP)32の後段にベークユニット(Bake)67を設けて、インクジェット塗布後の溶剤の揮発をより進行させることが好ましい。なお、リフローユニット(Reflow)33の後段に別の減圧乾燥ユニットを設けてもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、液晶表示装置等に用いられるカラーフィルターのフィルター層として用いられる色彩レジスト薄膜パターンの形成に本発明の塗布装置を適用したが、有機半導体膜を用いたEL素子用の色彩レジスト薄膜パターンの形成にも適用することができる。また、LED(発光ダイオード)素子などの表示装置における薄膜形成、さらには、種々の有機膜または無機膜の薄膜形成、例えばインジウムスズ酸化物(ITO)膜や絶縁膜等の薄膜形成にも適用することができる。
また、上記特許文献5に開示された、CFガスによるプラズマ処理によりバンクを含む全面を撥水処理した後、Oガスプラズマにより基板面を親水処理してバンクの表面のみを選択的に撥水性にし、色彩レジスト液の滴下位置を補正する技術を本発明に適用することもできる。
本発明の第1の実施形態に係る塗布装置を示す概略平面図。 図1の塗布装置に用いられる補助搬送装置の一例を示す模式図。 図1の塗布装置に用いられる補助搬送装置の他の例を示す模式図。 図1の塗布装置により塗布膜を形成する方法を説明するための工程断面図。 インクジェット塗布における色彩レジスト液の滴下位置および形成される薄膜(塗布膜)の偏りを示す図。 インクジェット塗布における色彩レジスト液の滴下位置の偏りおよび形成された薄膜(塗布膜)の偏りを示す図。 インクジェット塗布における薄膜の偏りをリフロー処理で補正した状態を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る塗布装置を示す概略平面図。 本発明の第3の実施形態に係る塗布装置を示す概略平面図。 本発明の第4の実施形態に係る塗布装置を示す概略平面図。 本発明の第5の実施形態に係る塗布装置を示す概略平面図。 本発明の第6の実施形態に係る塗布装置を示す概略平面図。
符号の説明
1;搬入出部
2;処理部
21;スクラブ洗浄ユニット
22,35,63,67;ベークユニット
22,35,65,68;クーリングユニット
25;紫外線照射ユニット
31;インクジェット塗布ユニット
32,66;減圧乾燥ユニット
33;リフローユニット
41;駆動装置
62;プリウエットユニット
64;アドヒージョンユニット
100,100a,100b,100c,100d,100e;塗布装置
101;基体
102;バンク
103;薄膜形成予定領域
105;ノズル
106;色彩レジスト液(塗布液)
107;色彩レジスト薄膜(塗布膜)
A,B;搬送ライン
C;キャリア
G;ガラス基板

Claims (14)

  1. 基板上において塗布膜形成予定領域にインクジェット方式により塗布液を供給して塗布膜を形成し、その後その塗布膜を軟化させて流動させることにより、該塗布膜を前記薄膜形成予定領域に充填させる塗布装置であって、
    基板に対して塗布前の前処理を行う前処理ユニット群と、
    基板に対してインクジェット方式により塗布膜を形成する塗布ユニットと、
    塗布膜が塗布された基板に対し有機溶剤雰囲気で前記塗布膜を軟化させてリフローさせるリフローユニットと、
    基板を処理の順に前記各ユニットに搬送する搬送機構と
    を具備し、
    前記各ユニットは処理の順に配列され、前記搬送機構は配列された前記各ユニットに対して基板を順次搬送することを特徴とする塗布装置。
  2. 前記塗布ユニットと前記リフローユニットとの間に設けられた、前記塗布膜を乾燥させる乾燥ユニットをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記乾燥ユニットは、前記塗布膜を減圧雰囲気で乾燥させることを特徴とする請求項2に記載の塗布装置。
  4. 前記乾燥ユニットは、前記塗布膜を減圧雰囲気で乾燥させるユニットと前記塗布膜に加熱処理を施すユニットとを有することを特徴とする請求項2に記載の塗布装置。
  5. 前記前処理ユニット群は、基板の洗浄処理を行うユニットを有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の塗布装置。
  6. 前記前処理ユニット群は、基板に洗浄液による洗浄処理を施すユニットと、紫外線またはプラズマにより基板の清浄化処理を施すユニットとを有することを特徴とする請求項5に記載の塗布装置。
  7. 前記前処理ユニット群は、前記塗布ユニットでの塗布に先立って、基板表面の密着性向上処理を施すユニットを有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の塗布装置。
  8. 前記基板表面の密着性向上処理を施すユニットは、前記塗布ユニットでの塗布に先立って基板表面を溶剤雰囲気に曝す処理を行うプリウエットユニットであることを特徴とする請求項7に記載の塗布装置。
  9. 前記基板表面の密着性向上処理を施すユニットは、前記塗布ユニットでの塗布に先立って基板表面に疎水化処理を施すユニットであることを特徴とする請求項7に記載の塗布装置。
  10. 前記リフロー処理の後に基板にベーク処理を施すベーク処理ユニットをさらに具備することを特徴とする請求項1から請求項9に記載の塗布装置。
  11. 前記リフロー処理ユニットと前記ベーク処理ユニットとの間に設けられた前記塗布膜を減圧雰囲気で乾燥させるユニットをさらに具備することを特徴とする請求項10に記載の塗布装置。
  12. 基板上において塗布膜形成予定領域にインクジェット方式により塗布液を供給して塗布膜を形成し、その後その塗布膜を軟化させて流動させることにより、該塗布膜を前記薄膜形成予定領域に充填させる塗布装置であって、
    多数の基板が収納されるキャリアを載置可能でかつ基板の搬入出を行う搬入出部と、
    前記搬入出部から搬入された基板を受け取って基板に塗布処理を含む一連の処理を行う処理部とを具備し、
    前記処理部は、
    基板に対して塗布前の前処理を行う前処理ユニット群と、
    基板に対してインクジェット方式により塗布膜を形成する塗布ユニットと、
    塗布膜が塗布された基板に対し有機溶剤雰囲気で前記塗布膜を軟化させてリフローさせるリフローユニットと、
    基板を処理の順に前記各ユニットに搬送する搬送機構と
    を有し、
    前記各ユニットは処理の順に配列され、前記搬送機構は配列された前記各ユニットに対して基板を順次搬送することを特徴とする塗布装置。
  13. 前記処理部は、前記搬入出部から直線状に延び、複数のユニットが配列された第1の搬送ラインと、前記第1の搬送ラインと連結部で連結され、前記搬入出部へ向けて直性状に延び、複数のユニットが配列された第2の搬送ラインとを有することを特徴とする請求項12に記載の塗布装置。
  14. 前記処理部は、前記第1の搬送ラインに沿って前記前処理ユニット群が配置され、前記第2の搬送ラインに沿って前記塗布ユニットおよび前記リフローユニットが配置されていることを特徴とする請求項13に記載の塗布装置。
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