JP2009137510A - 化粧室ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドア30は、第1壁部50に揺動可能に連結された第1分割体54と、第1分割体54の幅方向の端部に揺動可能に結合された第2分割体56とで構成されている。第1分割体54と第2分割体56は、出入口20を閉塞した状態で、ドア30の幅方向の中央部が幅方向の両端部よりも正面壁22の前方に位置するように鉛直方向に延在する中心軸を中心とした円筒面状に形成されている。出入口20の開放状態は、第2分割体56に連結された第1分割体54の部分が、第1壁部50に連結された第1分割体54の部分の前方に変位し、第2分割体56の内面が、第1分割体54の内面に向かい合って近づくことで形成される。
【選択図】図5
Description
元来、航空機の機内は限られた狭いスペースであり、そのスペースに設置される化粧室ユニットもコンパクト化が要請されている。
そして、出入口をドアで閉塞した状態の化粧室ユニットの正面は、従来、平坦な平面として形成されている。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、大型化を最小限に抑制しつつ化粧室内の狭い感じを緩和できる化粧室ユニットを提供することにある。
また、本発明では、従来の平坦なドアに比べて本発明ではドアが突出するものの、幅方向の中央部が緩やかに突出する円筒面状であるため、ドア付近を通る人に圧迫感を与えることがない。
また、本発明では、化粧室ユニットが設置される場所により化粧室ユニットの正面の前方が狭いスペースとなっていた場合でも、ドアは円筒面状であることから、ドアに接触したとしてもドアに突っかかることなくスムーズに通り抜けることができる。
図1は出入口が閉塞された状態の化粧室ユニットの斜視図、図2は出入口が開放された状態の化粧室ユニットの斜視図、図3は出入口が閉塞された状態の出入口部分の平面図、図4は出入口が開放された状態の出入口部分の平面図、図5は出入口が閉塞された状態の化粧室ユニットの平面図を示す。
化粧室躯体14は、底面壁16と、照明器具などが取着される上面壁18と、出入口20が形成された正面壁22と、互いに対向する第1、第2側面壁24、26と、正面壁22に対向する背面壁28と、出入口20を開閉するドア30などを有している。
背面壁28の前方に便器32が設けられ、便器32は、第1側面壁24寄りに位置し、出入口20に対向している。
第1側面壁24の内面で第2壁部寄りの箇所に洗面台34、給水栓36が設けられ、それらの上方の箇所に鏡38が設けられている。
したがって、ドア30の内側で洗面台34の前方が化粧室使用者が起立できるスペースとなっている。
底面壁16と上面壁18は、平面視した場合に、正面壁22の前縁に合致した前縁1602、1802と、出入口20を閉塞したドア30に対応した形状の、幅方向の中央部が幅方向の両端部よりも前縁の前方に突出する円弧部1604、1804とを有している。
第1側面壁24の内面には、出入口20の開放状態でドア30のハンドル40に当接可能な弾性体42が設けられている。この弾性体42は、ドア30を急激に開けた際に、ドア30と第1側面壁24との衝突を防止するものである。
出入口20と反対に位置する第1壁部50の幅方向の端部には第1側面壁24が直角に繋がっており、出入口20と反対に位置する第2壁部52の幅方向の端部に第2側面壁26が直角に繋がっている。
第1壁部50と第2壁部52は、化粧室12内に臨む内面と化粧室12の外側に臨む外面をそれぞれ有している。
第1分割体54、第2分割体56の内面は、出入口20の閉塞状態で化粧室12に臨む面であり、第1分割体54、第2分割体56の外面は化粧室12の外側に臨む面である。
第1分割体54と第2分割体56は、出入口20を閉塞した状態で、ドア30の幅方向の中央部が幅方向の両端部よりも正面壁22の前方に位置するように鉛直方向に延在する中心軸を中心とした円筒面状に形成されている。
出入口20の開放状態は、第2分割体56に連結された第1分割体54の部分が、第1壁部50に連結された第1分割体54の部分の前方に変位し、第2分割体56の内面が、第1分割体54の内面に向かい合って近づくことで形成される(外折れ式)。
なお、第1分割体54が第1壁部50に揺動可能に結合される箇所や、第1分割体54と第2分割体56が揺動可能に結合される箇所には、従来と同様に、従来公知の様々なヒンジやシール材などが用いられ、また、第2分割体56の自由端(出入口20の閉塞状態で第2壁部52に合わされる箇所)には、従来公知の様々なシール材が用いられ、出入口20の閉塞状態で、第1分割体54が第1壁部50に揺動可能に結合される箇所、第1分割体54と第2分割体56が揺動可能に結合される箇所がそれぞれシール材により閉塞され、また、第2分割体56の自由端と第2壁部52との間もシール材により閉塞される。
化粧室12内からドア30を開くためのハンドル40や、ドア30の閉塞状態をロックするロック機構は、第1分割体54が連結された箇所と反対に位置する第2分割体56の幅方向の端部(自由端)寄りの内面の箇所に設けられている。
ロック機構は、例えば、ロック部材をスライドさせるスライド式のものや、フックを90度回転させる回転式のものなど従来公知の様々な構造が採用可能であり、ロックされると第2分割体56の外面の表示部58に使用中である旨の表示がなされ、ロックが開放されると使用可である旨の表示がなされる。
ドア30により出入口20を閉塞した状態で、第1壁部50の内面とドア30の内面と第2壁部52の内面により化粧室12内の正面が構成される。
また、ドア30により出入口20を閉塞した状態で、第1壁部50の外面とドア30の外面と第2壁部52の外面とにより化粧室ユニット10の正面が構成され、ドア30の幅は、正面の幅の6割程度を占めている。
また、本発明では、従来の平坦なドア30に比べて本発明ではドア30が突出するものの、幅方向の中央部が緩やかに突出する円筒面状であるため、ドア30付近を通る人に圧迫感を与えることがない。
また、本発明では、化粧室ユニット10が設置される場所により化粧室ユニット10の正面の前方が狭いスペースとなっていた場合でも、ドア30は円筒面状であることから、ドア30に接触したとしてもドア30に突っかかることなくスムーズに通り抜けることができる。
すなわち、従来の平坦な中折れ式のドア(特開2002−154489)では一度引いてから押すなどの複雑な操作が必要であったのに対して、本実施の形態では第2分割体56の自由端を単に押すという単純な操作によりドア30を簡単に開けることができ、したがって、手のみならず肩などでもドア30を簡単に開けることができる。
また、出入口20が開放された状態で、第1分割体54と第2分割体56を化粧室12の外側で折り畳むようにしたにも拘わらず、第2分割体56の幅を第1分割体54の幅よりも大きくし、第2分割体56の幅を第1分割体54の幅の約2倍程度にしたので、ドア30の突出量を小さく抑えることができる。
従って、本実施の形態によれば、2つの化粧室ユニット10を向かい合わせて設置する場合であっても、2つの化粧室ユニット10の正面の間に通行するためのスペースを確保する上で有利となる。
また、第1分割体54と第2分割体56が連結された箇所に、それら第1分割体54と第2分割体56とが互いに離れる方向に付勢する(ドア30を閉じる方向に付勢する)スプリングを設け、出入口20を閉じる直前からドア30の閉塞速度を減速するロータリー式のオイルダンパーを設けるなど任意である。
Claims (10)
- 化粧室を仕切る化粧室躯体を備え、
前記化粧室躯体は、出入口が形成された正面壁と、前記出入口を開閉するドアとを有し、
前記ドアは、前記出入口の幅方向の端部に位置する前記化粧室躯体の部分に揺動可能に連結された第1分割体と、前記第1分割体の幅方向の端部に揺動可能に結合された第2分割体とで構成され、
前記第1分割体と第2分割体は、前記出入口を閉塞した状態で、前記ドアの幅方向の中央部が幅方向の両端部よりも前記正面壁の前方に位置するように鉛直方向に延在する中心軸を中心とした円筒面状に形成されている、
ことを特徴とする化粧室ユニット。 - 前記第1分割体と前記第2分割体は、前記出入口の閉塞状態で前記化粧室内に臨む内面をそれぞれ有し、
前記出入口の開放状態は、前記第2分割体に連結された前記第1分割体の部分が、前記化粧室躯体に連結された前記第1分割体の部分の前方に変位し、前記第2分割体の内面が、前記第1分割体の内面に向かい合って近づくことで形成される、
ことを特徴とする請求項1記載の化粧室ユニット。 - 前記正面壁は、前記出入口の幅方向の一方側に位置し上下に延在する第1壁部と、前記出入口の幅方向の他方側に位置し前記第1壁部よりも大きい幅で上下に延在する平坦な第2壁部とを有し、
前記第1分割体が、前記出入口の幅方向の端部に位置する前記化粧室躯体の部分に揺動可能に連結される箇所は、前記第1壁部が前記出入口に臨む箇所である、
ことを特徴とする請求項1記載の化粧室ユニット。 - 前記第1分割体と前記第2分割体は、前記出入口の閉塞状態で前記化粧室内に臨む内面と化粧室の外側に臨む外面をそれぞれ有し、
前記ドアにより前記出入口を閉塞した状態で、前記第1壁部の内面と前記ドアの内面と前記第2壁部の内面により前記化粧室内の正面が構成され、前記第1壁部の外面と前記ドアの外面と前記第2壁部の外面とにより前記化粧室ユニットの正面が構成されている、
ことを特徴とする請求項3記載の化粧室ユニット。 - 前記正面壁は、前記出入口の幅方向の一方側に位置し上下に延在する第1壁部と、前記出入口の幅方向の他方側に位置し前記第1壁部よりも大きい幅で上下に延在する平坦な第2壁部とを有し、
前記第1分割体が、前記出入口の幅方向の端部に位置する前記化粧室躯体の部分に揺動可能に連結される箇所は、前記第1壁部が前記出入口に臨む箇所であり、
前記化粧室躯体は、前記出入口と反対に位置する前記第2壁部の幅方向の端部に直角に繋がる側面壁を有し、
前記側面壁の内面で前記第2壁部寄りの箇所に、洗面台と、この洗面台の上方に鏡が設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の化粧室ユニット。 - 前記化粧室躯体は、底面壁と上面壁とを有し、
それら底面壁と上面壁は、平面視した場合に、前記正面壁の前縁に合致した前縁と、前記出入口を閉塞した前記ドアに対応した形状の、幅方向の中央部が幅方向の両端部よりも前記前縁の前方に突出する円弧部とを有している、
ことを特徴とする請求項1記載の化粧室ユニット。 - 前記第2分割体の幅は、前記第1分割体の幅よりも大きい、
ことを特徴とする請求項1記載の化粧室ユニット。 - 前記第2分割体の幅は、前記第1分割体の幅の約2倍である、
ことを特徴とする請求項1記載の化粧室ユニット。 - 前記正面壁は、前記出入口の幅方向の一方側に位置し上下に延在する第1壁部と、前記出入口の幅方向の他方側に位置し前記第1壁部よりも大きい幅で上下に延在する平坦な第2壁部とを有し、
前記第1分割体が、前記出入口の幅方向の端部に位置する前記化粧室躯体の部分に揺動可能に連結される箇所は、前記第1壁部が前記出入口に臨む箇所であり、
前記化粧室躯体は、前記出入口と反対に位置する前記第1壁部の幅方向の端部に直角に繋がる側面壁を有し、
前記第1分割体と前記第2分割体は、前記出入口の閉塞状態で前記化粧室内に臨む内面と化粧室の外側に臨む外面をそれぞれ有し、
前記第1分割体が連結された箇所と反対に位置する前記第2分割体の幅方向の端部寄りの内面の箇所に、化粧室内からドアを開くためのハンドルが設けられ、
前記第2分割体の幅は、前記第1分割体の幅よりも大きく、
前記出入口の開放状態は、前記第2分割体に連結された前記第1分割体の部分が、前記第1壁部に連結された前記第1分割体の部分の前方に変位し、前記第2分割体の内面が、前記第1分割体の内面に向かい合って近づくことで形成され、
前記出入口の開放状態で前記ハンドルに当接可能な弾性体が前記側面壁に設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の化粧室ユニット。 - 前記正面壁は、前記出入口の幅方向の一方側に位置し上下に延在する第1壁部と、前記出入口の幅方向の他方側に位置し前記第1壁部よりも大きい幅で上下に延在する平坦な第2壁部とを有し、
前記第1分割体が、前記出入口の幅方向の端部に位置する前記化粧室躯体の部分に揺動可能に連結される箇所は、前記第1壁部が前記出入口に臨む箇所であり、
前記第1分割体と前記第2分割体は、前記出入口の閉塞状態で前記化粧室内に臨む内面と前記化粧室の外側に臨む外面をそれぞれ有し、
前記第1壁部と前記第2壁部は、前記化粧室内に臨む内面と前記化粧室の外側に臨む外面をそれぞれ有し、
前記ドアにより前記出入口を閉塞した状態で、前記第1壁部の外面と前記ドアの外面と前記第2壁部の外面とにより前記化粧室ユニットの正面が構成され、
前記ドアの幅は、前記正面の幅の6割程度を占めている、
ことを特徴とする請求項1記載の化粧室ユニット。
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