JP7201140B2 - 建具構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建具構造に関し、詳しくは、引戸を引いて化粧室の入口を開閉するようにした建具構造に関する。
従来、例えばトイレなどの化粧室のように、その入口の上方にガイドレールを配設し、該ガイドレールで引戸を吊り下げ支持し、前記ガイドレールに沿って前記引戸を移動させることにより前記入口を開閉するようにした建具構造がある。引戸を採用した化粧室は、例えば、車椅子を使用する者等にとって、いわゆる押し引きの扉に比べて、入口幅も広く採ることができ、化粧室内部にドアの開閉に要するスペースも不要になる分、化粧室利用者が所持物を置くなど、自由に活用できるスペースを広くとることができ、スペース活用上有利であり、車椅子で出入りするバリアフリーの化粧室等に適している。
引戸を用いてトイレの入口を開閉するようにした従来の建具構造に関するものとしては、例えば、特許文献1に記載されたようなものがある。同文献によれば、トイレの一側面を引戸で構成し、使用者が引戸から手を離しても引戸を開いたままに保持できるようしたものが開示されている。
特開2014-101656号公報
ところで、例えば公衆トイレのように、特許文献1に記載のような一側面を引戸で構成した化粧室を横に複数並べて設置したい場合、それぞれの化粧室の引戸の開閉に要する幅の分、すなわち、ほぼ引戸2枚分の入口幅を確保する必要があり、限られたスペースにできるだけ多く設置したい公衆用の化粧室等の場合には不利である。
さらに、特許文献1に記載のようなトイレを横に複数並べて設置した場合、利用者が引戸を勢いよく開いたりすると、引戸が勢いよくストッパに当たり、大きな騒音を発生させてしまう不具合がある。このような騒音の発生は、隣のトイレの利用者に不快感を与えるものである。
かかる問題を解決するために、本発明は、引戸を採用する化粧室を複数並べて設置した場合でも、車椅子使用者も利用し易いように、該化粧室の入口の十分な幅を確保することができ、しかも、引戸を勢いよく開いた際に騒音を発生させる不具合を解消できる建具構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、化粧室の入口の上方にガイドレールを配設し、該ガイドレールによって引戸を吊り下げ支持し、前記ガイドレールに沿って前記引戸を移動させることにより前記入口を開閉するようにした建具構造において、前記化粧室を2つ組として隣り合わせて並設し、この隣り合う組の化粧室の入口を全開にした際には、それぞれの前記引戸が、前記組の化粧室同士を区画する隔壁パネルの位置で重なるべく前記ガイドレールを延設するとともに、この重なった2つの前記引戸を前後に挟むように表板と裏板をそれぞれ配置した構成としている。
さらに、本発明では、前記組の化粧室を複数組並設した構成としている。
また、本発明では、前記ガイドレールのそれぞれを、前記隔壁パネル側に向かって下方へ傾斜させて前記表板と前記裏板とによって挟まれる空間まで延設し、もって、2つ前記引戸が自重により前記隔壁パネル側に移動するように常時付勢されている構成としている。
さらに、本発明では、前記ガイドレールの終端にストッパ機構を配設するとともに、前記ガイドレールの終端近傍に静音機構を配設し、もって、前記入口を開いた際に、前記引戸が前記ガイドレールの終端に到達する際に、前記静音機構により、前記引戸の揺れを防止しつつ前記引戸を静かに前記ストッパ機構に当てるようにした構成としている。
さらにまた、本発明では、前記引戸を支持する前記ガイドレールおよび前記静音機構を面対称に配置した構成としている。
さらに、本発明では、前記引戸の底面部に前記引戸の幅方向に延びる溝部を設けるとともに、重なった状態にある2つの前記引戸の下方の床面上に凸状部材を配設し、前記凸状部材を前記引戸の溝部に嵌合させ、もって、前記引戸の前後方向の動きが前記凸状部材によって規制される構成としている。
また、本発明では、前記引戸を全開した際に一時的にその全開状態を保持する開成保持機構を設けた構成としている。
さらに、本発明では、前記裏板の下部に、前記室内に開口する点検口を設けた構成としている。
さらにまた、本発明では、前記引戸の戸先に、該引戸の上下方向に延び、水平断面上該引戸の幅方向に深い溝部を形成し、該溝部に、弾性を有する帯状部材を配設した構成としている。
本発明によれば、引戸を採用する化粧室を複数並べて設置した場合でも、化粧室の入口の十分な幅を確保することができ、車椅子使用者も利用し易く、しかも、引戸を勢いよく開いた際に騒音を発生させてしまう不具合を解消できる建具構造を提供することができる。
本発明に係る建具構造の一実施形態を示すもので、とくに複数組の化粧室を隣接した様子を示す正面図である。 本発明に係る建具構造の一実施形態を示すもので、とくに複数組の化粧室を隣接した様子を示す一部断面側面図である。 本発明に係る建具構造の一実施形態のうちの1組の化粧室を拡大して示す正面図である。 本発明に係る建具構造の一実施形態のうちの1組の化粧室を拡大して側方からみた断面図である。 本発明に係る建具構造の一実施形態のうちの1組の化粧室を示す平面図である。 本発明に係る建具構造の一実施形態の要部を示すもので、そのガイドレール付近を拡大して示す正面図である。 本発明に係る建具構造の一実施形態のうちの1組の化粧室を示すもので、引戸および表板を取り除いて、そのガイドレール等が取り付けられている様子を示す正面図である。 本発明に係る建具構造の一実施形態の要部を示すもので、ガイドレールおよび静音機構と、表板および裏板との位置関係を示す断面図である。 本発明に係る建具構造の一実施形態の要部を示すもので、床に設置した凸状部材が引戸の溝部に嵌合している様子を示すもので、図3におけるA-A線断面図である。 本発明に係る建具構造の一実施形態の要部を示すもので、引戸の戸先に配設した帯状の弾性部材を配設した様子を示す図3におけるB-B断面図である。
以下、図1~10図に基づいて、本発明に係る建具構造の一実施形態について説明する。本実施形態は、トイレなどの化粧室に本発明を適用したものである。本実施形態では、図1に示すように、化粧室10,10を2つ組みにして隣り合わせて並設するものを複数組設置したものである。本実施形態では、図3~図8に示すように、それぞれの化粧室10,10の入口11,11の上方に配設した上方パネル12,12にガイドレール30,30を配設し、入口11,11を開閉する引戸40,40をガイドレール30,30に吊り下げ支持させ、ガイドレール30,30に沿って引戸40,40を引いて移動することにより入口11,11を開閉するようにしている。
詳しく説明すると、それぞれの組の化粧室10,10は、建物のコーナー部の側壁面13a、後壁面13b、天井面14、床面15に囲まれた空間に設置されている。隣り合う組の化粧室10,10は、これらの室を隔てる隔壁パネル16によって区画され、一方の化粧室10は、側壁面13aと後壁面13bと隔壁パネル16と天井面14と床面15によって囲まれて形成され、他方の化粧室10は、隔壁パネル16に対して側壁面13aと反対側に設置した側壁パネル17aと後壁面13bと隔壁パネル16と天井面14と床面15とによって囲まれて形成されている。
組みの化粧室10,10のそれぞれは、その前方が開放されて入口11,11が形成されている。入口11,11の上方に位置された上方パネル12,12は、それぞれ前パネル18と後パネル19とによって構成され、前パネル18と後パネル19は、図示しないL字金具等を用いて隔壁パネル16や側壁パネル17aに固定されている。
ここで、両方の引戸40,40を引いて入口11,11を全開状態にすると、両引戸40,40は、隔壁パネル16がある組の化粧室10,10の中央位置のところで重なって位置することができるようにガイドレール30,30がこの中央位置を越えて延設されている。さらに、この重なった状態にある2つの引戸40,40の前後に、これらを挟むように表板20と裏板21がそれぞれ配置されている。表板20と裏板21の間隔は、それらの上部間に差し渡された上板22(図8参照)によって規定されている。
組みの化粧室10,10の引戸40,40を支えるガイドレール30,30は、隔壁パネル16側に向かって下方へ傾斜されている(図3、図7参照)。例えば、重なった際に後側に位置する引戸40、すなわち、本実施形態では図3および図5において右側の化粧室10の引戸40を支えるガイドレール30は、右側が高く、左側が低く位置され、裏板21と右側の後パネル19に取り付けられている。また、重なった際に前側に位置する引戸40、すなわち、本実施形態では図3および図5において左側の化粧室10の引戸40を支える手前側のガイドレール30は、右側が低く、左側が高く位置され、表板20と左側の前パネル18に取り付けられている。
図4は、ガイドレール30とストッパ機構50と静音機構60の配置関係を示したもので、見易さの観点から、前記した右側の化粧室10の引戸40を支える後ろ側のガイドレール30周りを示している。なお、反対側の左側の化粧室10の引戸40を支えるガイドレール30周りの構成については、後述するように、右側の化粧室10のガイドレール30周りの構成と面対象である以外は同じ構成であるので、その説明は省略する。
引戸40,40は、それぞれ上端にガイドレール30上を走行する滑車41,41を転動自在に備えている(図3、図6参照)。引戸40,40は、その自重により、傾斜されているガイドレール30,30に沿って、常時、隔壁パネル16側に向けて下降すべく、すなわち、開く側へ付勢されている。
ガイドレール30の終端(隔壁パネル16側の、図6において左側の低く位置する端)には、ストッパ機構50が配設されている。ストッパ機構50は、弾力性を有するゴム等によって形成された弾性ブロック51を有する構成となっている。このストッパ機構50により、引戸40が全開にされる際には、ガイドレール30上を走行する滑車41または該滑車を支える部材が当たって、引戸40が停止される。なお、ストッパ機構50は、ゴム等によって形成された弾性ブロック51に限らず、板ばねを略U字形状に折り曲げて形成したもの等でも良く、要は、引戸40を全開にした際に引戸40を停止させることができる構造であれば、周知のいかなる構成としても良い。
さらに、本実施形態では、静音機構60を備えている。静音機構60は、ラック61と、該ラックに噛み合わされるギヤ62と、該ギヤを支持し、該ギヤの回転適宜制御し、引戸40の振動を適宜吸収する静音制御装置63とを備える。ラック16は、ガイドレール30にその終端近くに例えばねじ等を用いて固定設置されている。また、静音制御装置63は、引戸40の戸尻40a側の上端に、滑車41とともに並設されている。
静音機構60によれば、引戸40を全開にすべく大きく引いた際には、ギヤ62がラック61に噛み合い、ギヤ62の回転が減速されて引戸40の移動速度が低下されるとともに、引戸40の振動がギヤ62を介して静音制御装置63によって吸収される。これにより、引戸40が静かにストッパ機構50の弾性ブロック51に当たり、しかも、騒音の発生の原因となる引戸40自体の振動もコントロールされるので、騒音の発生が大きく低減される。
本実施形態の静音機構60は、引戸40がストッパ機構50の弾性ブロック51に当たるときに引戸40が振動するのを抑えて騒音の発生を防止するものであるが、これに限らず、この騒音をかき消すために心地よい音を出す装置としても良い。さらに、これに加えて、引戸40を支える滑車41の回転を制御する機構を兼ね備えても勿論良い。静音機構60は、引戸40が全開にされた際に発生される衝撃音を和らげられることができるように構成されれば、前記した構成のものに限らない。静音制御装置63は、従来より周知の技術によって簡単に構成できるものであり、いずれの構成のものでも良い。
さらに、本実施形態では、引戸40を全開した際に一時的にその状態を保持する開成保持機構70を備える。開成保持機構70は、係止ローラ71と板ばねの移動規制片72とから構成されている。係止ローラ71は、右側のトイレ室10の引戸40の場合、引戸40の上端に、ガイドレール30を走行する滑車41の近くに水平に回転自在に配設されている。移動規制片72は、ガイドレール30の始端(端壁パネル17b側端、図6において右側の高く位置する端)側の後パネル19に片持ち支持固定されている。移動規制片72は、先端に下方に湾曲する規制部72aを備え、該移動規制片の弾性により上下動可能に支持されている。左側のトイレ室10の引戸40の場合も同様であるので、その説明を省略する。
移動規制片72は、引戸40を閉めるとき、係止ローラ71が移動規制片72の規制部72aを該移動規制片72の弾性に抗して上方に押し上げて、該係止ローラがこの移動部72を乗り越えたところで、引戸40は、入口11を閉じ、その状態が開成保持機構70によって保持される。また、この状態から引戸40を開く場合には、そのまま引戸40を隔壁16側へ引くとことにより、移動規制片72の規制部72aが該移動規制片72の弾性に抗して上方に押し上げられて、該係止ローラがこの移動部72を乗り越えることができ、そのまま、自重による力も加わり、スムーズに引戸40を開くことができる。
また、本実施形態では、図8に示すように、隣り合う組みの化粧室10,10の2つの引戸40,40を支持する2つのガイドレール30,30および静音機構60,60は、面対称に配置されている。これにより、2つの引戸40,40を収容する表板20と裏板21との間隔は、可能な限り最小に設定することができ、スペースの利用を図る観点で設計上有効である。
さらに、本実施形態では、図7に示すように、隣り合うトイレ室10,10の2つの引戸40,40のそれぞれの戸先40b側の底面部に該引戸の幅方向に延びる溝部42を設けるとともに、重なった状態にある2つの引戸40,40の下方の床面15上にガイドローラ(凸状部材)43、43を配設し、それぞれのガイドローラ43をそれぞれ溝部42に嵌合させている。これにより、引戸40,40の前後方向の動きがガイドローラ43,43によって規制されるので、引戸40,40の開け閉めに際して、引戸40,40が前後にばたつくこともない。なお、いずれのガイドローラ(凸状部材)43も、引戸40の移動ストロークのほぼ真ん中あたりに設置されるのが好ましい。このような位置であれば、引戸40の開閉のいずれの状態においても均等に、ガイドローラ43による引戸40のばたつき防止を良好に図ることができるからである。
さらにまた、本実施形態では、図8に示すように、引戸40,40の戸先40bの端面44と化粧室10の裏面45に開口する溝部46が形成されている。溝部46は、その水平断面が引戸40の幅方向に大きく伸び、引戸40の上下方向に延設されている。溝部46には、引戸40の上下方向に伸び、内部に中空を有するとともに弾性を有する帯状部材47が配設されている。この帯状部材47は、その水平断面上、奥に足部48が形成され、これに対応して、溝部46の深部の角部に小溝49が形成されている。帯状部材47は、その足部48を溝部43の小溝49に押し込むことにより、引戸40の戸先40b側の端面44に固定される。
なお、図1において、40cは引戸40のハンドル、40dは引戸40の錠、40eは裏板21の下部に設けた点検口であり、図13において、40fは隣り合う組の化粧室の一方の化粧室10の引戸40をその他方の化粧室10に隠すための覆いであり、この覆い40fは、表板20および裏板21の引戸40,40の戸尻40a側に固定されている。ここで、点検口40eは、化粧室10内に開口するもので、該トイレ室利用者が落とした小物が表板20と裏板21との間に入り込んだ際に、その小物を取り出すため、裏板21から該点検口40eの蓋を取り外して表板20と裏板21と間の空間を覗けるようにしたものである。
本実施形態では、引戸40の戸先40bに配設した帯状部材47と溝部46を水平断面上引戸40の幅方向に深く形成したので、引戸40が閉められた先、帯状部材47が圧縮されて溝部46内に押し込まれるときの、伸縮ストロークを長く設定できる。これにより、帯状部材47による、例えば引戸40が閉められたときに発生する騒音や、指を挟んだりしたときの保護機能を大きく向上させることができる。なお、帯状部材47の硬度は60~80度であることが好ましく、このように設定することにより、該帯状部材の騒音防止機能及び保護機能を最適化することができる。
本実施形態では、化粧室10,10を2つ組みにして隣り合わせて並設し、この組の化粧室10,10の入口11,11を開いた際には、入口11,11の引戸40,40が、隣り合う組の化粧室10,10を区画する隔壁16の位置に重なって位置するようにし、この重なった2つの引戸40,40を前後に挟むように表板20と裏板21をそれぞれ配置した構成としたことにより、引戸を採用する化粧室を1組あるいは複数組並設したい場合、車椅子使用者も利用し易いように、室の入口の十分な幅を確保することができ、狭い設置スペースに1組あるいは複数組の化粧室を効率良く設置することができる。
以上説明したように、本発明では、引戸を採用する化粧室を1組あるいは複数組並べて設置した場合でも、室の入口の十分な幅を確保することができ、車椅子使用者も利用し易い建具構造を提供することができる。
しかも、本発明では、引戸を支えるガイドレールの終端近くに静音機構を備えたことにより、引戸を閉めた際に発生する騒音問題を解消することができる。これにより、引戸を採用する化粧室を複数並設した場合でも、隣の室の利用者に不快感を与えることなく、快適な化粧室を提供することが可能である。
加えて、本発明によれば、組の化粧室が引戸であるため、例えば、大きな荷物を化粧室内に持ち込むスペースが確保でき、ドアの開閉の邪魔にならない。しかも、女性が化粧室を利用する際に、スカートなどの裾がドアにかかってドアの開閉の邪魔になることもない。さらに、高齢者にとっては、小さい力でも引戸の開閉を楽に行うことができる。また、引戸40が傾斜したガイドレール30に沿って自重により開くように構成しているので、該引戸の開閉も素早く行うことができる。
さらに、本発明によれば、化粧室を囲むパネル(隔壁パネル16、側壁パネル17a、端壁パネル17b、前パネル18、後パネル19など)を、建物の構造材に直接固定する必要はなく、壁または天井パネルに図示しないL字金具等を用いて固定することができ、設置工事が容易である。
本発明では、隣り合う室として化粧室を採用するのが好適であるが、これに限らず、隣り合うように設置したい室であって、入口が引戸によって開閉される室であれば、本発明の目的を達成できる限り、どのような室にも本発明を適用することができる。
また、並設する室は、1組の化粧室でも良いが、さらに多くの組の化粧室を並設するようにすれば、本発明による前記した効果をさらに良好に得ることができる。
以上説明した各実施形態は、本発明の理解のために例示されたものであり、本発明は、これら実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載によって定義される。また、本発明の技術思想から離れるものでない限り、特許請求の範囲に記載の構成と均等であるものも本発明の保護の範囲に含まれるものである。
本発明によれば、引戸を採用する化粧室を1組または複数組並設した場合でも、化粧室の入口の十分な幅を確保することができ、車椅子使用者も利用し易く、引戸を閉めた際に騒音を発生させてしまうような不具合がない建具構造を提供することができ、経済効果も大である。
10 化粧室
11 入口
12 上方パネル
13a 前壁面
13b 後壁面
14 天井面
15 床面
16 隔壁パネル
17a 側壁パネル
17b 端壁パネル
18 前パネル
19 後パネル
20 表板
21 裏板
30 ガイドレール
40 引戸
40a 戸尻
40b 戸先
40c ハンドル
40d 錠
40e 点検口
40f 覆い
41 滑車
42 溝部
43 ガイドローラ(凸状部材)
44 端面
45 裏面
46 溝部
47 帯状部材
48 足部
49 小溝
50 ストッパ機構
51 弾性ブロック
60 静音機構
61 ラック
62 ギヤ
70 開成保持機構
71 係止ローラ
72 移動規制片
72a 規制部

Claims (6)

  1. 化粧室の入口の上方に配設されたガイドレールによって引戸を吊り下げ支持し、前記ガイドレールに沿って前記引戸を移動させることにより前記入口を開閉するようにした建具構造において、
    前記化粧室が2つ組として隣り合わせて並設され、
    この隣り合う組の化粧室の入口を全開にした際には、それぞれの前記引戸が、前記組の化粧室同士を区画する隔壁パネルの位置で重なるべく前記ガイドレールが延設されるとともに、この重なった2つの前記引戸を前後に挟むように表板と裏板とがそれぞれ配置され、
    前記ガイドレールのそれぞれが、前記隔壁パネル側に向かって下方へ傾斜されて前記表板と前記裏板とによって挟まれる空間まで延設され、もって、2つの前記引戸が自重により前記隔壁パネル側に移動するように常時付勢され、
    前記ガイドレールの終端にストッパ機構が配設されるとともに、前記ガイドレールの終端近傍に静音機構が配設され、もって、前記入口を開いた際に、前記引戸が前記ガイドレールの終端に到達する際に、前記静音機構により、前記引戸の揺れを防止しつつ前記引戸が静かに前記ストッパ機構に当たるようにされ、
    前記引戸を支持する前記ガイドレールおよび前記静音機構面対称に配置されたことを特徴とする建具構造。
  2. 前記組の化粧室複数組並設されたことを特徴とする請求項1に記載の建具構造。
  3. 前記引戸の底面部に前記引戸の幅方向に延びる溝部設けられるとともに、重なった状態にある2つの前記引戸の下方の床面上に凸状部材配設され、前記凸状部材前記引戸の溝部に嵌合されて、もって、前記引戸の前後方向の動きが前記凸状部材によって規制されることを特徴とする請求項1もしくは2に記載の建具構造。
  4. 前記引戸を全開した際に一時的にその全開状態を保持する開成保持機構を設けたことを特徴とする請求項1~のうちいずれか1項に記載の建具構造。
  5. 前記裏板の下部に、前記室内に開口する点検口設けられたことを特徴とする請求項1~のうちいずれか1項に記載の建具構造。
  6. 前記引戸の戸先に、該引戸の上下方向に延び、水平断面上該引戸の幅方向に深い溝部形成され、該溝部に、弾性を有する帯状部材配設されたことを特徴とする請求項1~のうちいずれか1項に記載の建具構造。
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