JP2009135322A - 積層型電子部品の不良検出方法および積層型電子部品の製造方法 - Google Patents

積層型電子部品の不良検出方法および積層型電子部品の製造方法 Download PDF

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弘 八木
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雅弘 森
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Abstract

【課題】製造プロセスの改善に役立ち、小型化、薄層化および多層化が進んでいる積層型電子部品の開発速度を向上させることができる積層型電子部品の不良検出方法と、その方法を利用した積層型電子部品の製造方法とを提供すること。
【解決手段】切断後のグリーンチップ4bに対応するように、切断前のグリーン積層体4aの外層表面または外層内部にマークMを付す工程と、グリーン積層体4aを切断して複数のグリーンチップ4bを得る工程と、グリーンチップ4bの検査を行い、不良となったグリーンチップ4bのマークMから、グリーン積層体4aにおける不良発生位置を特定する工程と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、たとえば積層セラミックコンデンサなどの積層型電子部品の不良を検出する方法に関する。
積層セラミックコンデンサなどの積層型電子部品は、小型化、薄層化および多層化が進んでおり、その開発速度の向上が求められている。このように電子部品の小型化、薄層化および多層化を図るためには、その製造プロセスの工夫も必要であり、不良品を得ることなく、多数の良品チップを製造することがスループットの向上の観点から重要である。
従来、たとえば下記の特許文献1では、セラミックコンデンサの表面に内部電極層と同一材料のドット状のマーキングを施し、ドット状の形状と製造ロットとの間に相関関係を持たせておき、製造ロットの不具合を検出することができるようにした方法が提案されている。
しかしながら、このような従来の方法では、ロット毎の不良は検出することができるが、同じグリーン積層体における不良発生位置までを特定することはできなかった。ロット毎の不良が検出できたとしても、根本的な製造条件の不具合などを検出することは困難であった。
特開昭58−139418号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、製造プロセスの改善に役立ち、小型化、薄層化および多層化が進んでいる積層型電子部品の開発速度を向上させることができる積層型電子部品の不良検出方法と、その方法を利用した積層型電子部品の製造方法とを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る積層型電子部品の不良検出方法は、
切断後のグリーンチップに対応するように、切断前のグリーン積層体の外層表面または外層内部にマークを付す工程と、
前記グリーン積層体を切断して複数のグリーンチップを得る工程と、
前記グリーンチップの検査を行い、不良となったグリーンチップのマークから、前記グリーン積層体における不良発生位置を特定する工程と、を有する。
本発明に係る積層型電子部品の製造方法は、
切断後のグリーンチップに対応するように、切断前のグリーン積層体の外層表面または外層内部にマークを付す工程と、
前記グリーン積層体を切断して複数のグリーンチップを得る工程と、
前記グリーンチップを焼成して焼成体チップを得る工程と、
前記焼成体チップに端子電極を形成する工程と、
を有する。
本発明に係る積層型電子部品の不良検出方法および製造方法では、グリーン積層体における切断して形成されるチップ予定位置と、切断後のグリーンチップに付されたマークとが一対一に対応する。そのため、検査結果により不良とされたグリーンチップのマークから、グリーン積層体における不良発生位置を容易に特定することができる。そのため、不良原因となっている工程や、製造装置内の不良箇所や不良位置を効率的に検出することができる。その結果として、製造プロセスの改善を図ることが容易になり、小型化、薄層化および多層化が進んでいる積層型電子部品の開発速度を向上させることができる。
好ましくは、前記グリーンチップを焼成した焼成体チップに端子電極を形成し、当該焼成体チップの検査を行い、不良となった焼成体チップのマークから、前記グリーン積層体における不良発生位置を特定する工程をさらに有する。この場合には、耐電圧不良などの電気特性の不良が発生し易いグリーン積層体におけるチップ予定位置を特定することが可能になり、外観検査では判断できないグリーン積層体内の不良位置を特定できる。
好ましくは、前記マークは、切断前の前記グリーン積層体における平面上で、切断後のグリーンチップが何れの位置から切断されたかを特定できるマークである。このようなマークによれば、グリーン積層体における切断して形成されるチップ予定位置と、切断後のグリーンチップに付されたマークとが一対一に対応する。
好ましくは、不良となったグリーンチップまたは焼結体チップのマークから、前記グリーン積層体における平面上で、不良発生位置の分布を観察するためのマッピング図を作成する工程を、さらに有する。マッピング図を作成することで、グリーン積層体における平面上で、不良発生位置が特に多い領域を特定することが容易になり、不良原因となっている工程や、製造装置内の不良箇所や不良位置を効率的に検出することができる。
好ましくは、前記マークは、グリーンチップの焼成後にも残るものである。そのようなマークを用いることで、焼成後の焼成体チップの不良に基づき、グリーン積層体における不良発生位置を容易に特定することができる。
好ましくは、プレス後で切断前の前記グリーン積層体の外層表面に、レーザ照射により前記マークを形成する。レーザ照射により、切断後のグリーンチップに対応するマークを、任意の位置に容易且つ明確に形成することができる。なお、プレス後にマークを形成するのは、プレス前では、プレス工程により、レーザ照射マークが消えてしまうおそれがあるからである。
好ましくは、切断前でしかもプレス前のグリーン積層体の外層表面または外層内部に、焼成時に分解される印刷インキにより、外部から見えるように、しかも前記マークに対応して盛り上がるように、前記マークを形成する。そのようなマークは、プレス後には、印刷インキがグリーン積層体の外層表面または外層内部に埋め込まれる。そのマークは、焼成前には、容易に判別することができる。また、焼成後では、印刷インキは、焼成中の熱により蒸散されるが、焼結体チップの外層表面には、マークを示す印刷インキに対応する凹みが残される。したがって、焼成体チップにおいても、凹みに対応するマークが残される。
好ましくは、切断前の前記グリーン積層体の外層表面に、電極ペーストで、前記マークを形成し、その後に、そのマークが形成された前記グリーン積層体の外層表面に、前記マークが透けて見える保護層を形成する。そのようなマークは、保護層から透けて見えると共に、保護層により保護され、マークが消されるおそれが少ない。
好ましくは、前記保護層は、前記外層と同じグリーンシートで構成される。その場合には、外層とは別のグリーンシートを準備する必要が無くなり、プロセスの単純化を図ることができる。
好ましくは、前記電極ペーストが、前記グリーン積層体の内部に積層してある内部電極層を構成する電極ペーストと同じ電極ペーストである。この場合には、マーク専用の電極ペーストを準備する必要が無くなり、プロセスの単純化を図ることができる。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る製造方法により製造される積層セラミックコンデンサの概略断面図、
図2は図1に示す積層セラミックコンデンサを製造する過程で得られるグリーン積層体の斜視図、
図3は図2に示すグリーン積層体の要部断面図、
図4はグリーン積層体に付されるマークの一例を示すグリーン積層体の平面図、
図5(A)は切断不良がないグリーンチップの斜視図、図5(B)は図5(A)に示すVB−VB線に沿う断面図、図5(C)は切断不良がある場合の断面図、図5(D)および図5(E)は切断ズレがある場合のグリーンチップの斜視図、
図6はグリーン積層体における切断不良の一例に係る分布マッピング図、
図7はグリーン積層体におけるショート不良の一例に係る分布マッピング図である。
まず、本発明の実施形態に係る方法により製造される積層型電子部品の一実施形態として、積層セラミックコンデンサの全体構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ2は、コンデンサ素体4と、第1端子電極6と第2端子電極8とを有する。コンデンサ素体4は、第1内部電極層12および第2内部電極層13を有し、第1内側誘電体層10および第2内側誘電体層11の間に、これらの内部電極層12,13が交互に積層してある。
コンデンサ素体4は、その積層方向の両端面に、外側誘電体層14を有する。交互に積層される一方の第1内部電極層12は、コンデンサ素体4の第1端部の外側に形成してある第1端子電極6の内側に対して電気的に接続してある。また、交互に積層される他方の第2内部電極層13は、コンデンサ素体4の第2端部の外側に形成してある第2端子電極8の内側に対して電気的に接続してある。
第1および第2内側誘電体層10,11および外側誘電体層14の材質は、特に限定されず、たとえばチタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウムおよび/またはチタン酸バリウムなどの誘電体材料で構成される。各内側誘電体層10,11の厚みは、特に限定されないが、数μm〜数十μmのものが一般的である。また、外側誘電体層14からなる外層部の厚みは、特に限定されないが、好ましくは10〜200μmの範囲である。
端子電極6および8の材質も特に限定されないが、通常、Ni,Pd,Ag,Au,Cu,Pt,Rh,Ru,Ir等の少なくとも1種、又はそれらの合金を用いることができる。通常は、Cu,Cu合金、Ni又はNi合金等や、Ag,Ag−Pd合金、In−Ga合金等が使用される。端子電極6および8の厚みも特に限定されないが、通常10〜50μm程度である。
積層セラミックコンデンサ2の形状やサイズは、目的や用途に応じて適宜決定すればよい。積層セラミックコンデンサ2が直方体形状の場合は、通常、縦(0.2〜5.7mm)×横(0.1〜5.0mm)×厚み(0.1〜3.2mm)程度である。
次に、本発明の一実施形態としての積層セラミックコンデンサ2の製造方法について説明する。
まず、図2に示すグリーン積層体4aを形成する。このグリーン積層体4aを形成するために、図3に示すように、第1内部電極パターン12aが形成された第1グリーンシート10aと、第2内部電極パターン13aが形成された第2グリーンシート11aとを交互に積層し、グリーン積層体4aを形成する。
グリーンシート10a,11aを形成するための誘電体用ペーストは、通常、セラミック粉末と有機ビヒクルとを混練して得られた有機溶剤系ペースト、または水系ペーストで構成される。本実施形態では、これらのペーストは、有機溶剤系ペーストであることが好ましい。
なお、有機ビヒクルとは、バインダを有機溶剤中に溶解したものである。有機ビヒクルに用いるバインダは特に限定されず、エチルセルロース、ポリビニルブチラール等の通常の各種バインダから適宜選択すればよい。
内部電極パターン12a,13aを形成するための内部電極用ペーストは、各種導電性金属や合金からなる導電材、あるいは焼成後に導電材となる各種酸化物、有機金属化合物、レジネート等と、上記した有機ビヒクルとを混練して調製する。なお、内部電極用ペーストには、必要に応じて、共材としてセラミック粉末が含まれていても良い。共材は、焼成過程において導電性粉末の焼結を抑制する作用を奏する。
グリーンシート10a,11aは、上記の誘電体用ペーストを用いたドクターブレード法などで形成される。また、グリーンシート10a,11aの各表面に内部電極パターン12a,13aを形成するには、上記の内部電極用ペーストを用いてスクリーン印刷などを行えばよい。
グリーン積層体4aにおける第1グリーンシート10aは、最終的には図1に示す第1内側誘電体層10となる部分であり、第2グリーンシート11aは、最終的には図1に示す第2内側誘電体層11となる部分である。また、第1内部電極パターン12aは、最終的には図1に示す第1内部電極層12となる部分であり、第2内部電極パターン13aは、最終的には図1に示す第2内部電極層13となる部分である。
図3では、図示の容易化のために、グリーン積層体4aにおける内部電極層12aおよび13aの積層数を少なく図示してあるが、数層から数百層と自由に設定することができる。
なお、図2および図3に示すように、グリーン積層体4aにおける積層方向Zの両端部には、外側誘電体層14となるべきグリーンシート14aが積層してある。グリーン積層体4aにおける積層方向Zの厚みは、焼成後において、図1に示すコンデンサ素体4の厚みに対応する。
図2および図3に示すように、グリーン積層体4aにおいて、第1内部電極パターン12aと第2内部電極パターン13aとは、パターン12a,13aの長手方向Xに沿って、半パターンずらしてある直線の繰り返しパターンである。
また、パターン12a,13aの長手方向Xと積層方向Zとの双方に垂直であるグリーン積層体4aの長手方向Yに沿って見れば、第1内部電極パターン12aと第2内部電極パターン13aとは、同じピッチ長さの分離した直線パターンである。
なお、図2に示すように、これらの第1内部電極パターン12aおよび第2内部電極パターン13aは、グリーン積層体4aの長手方向Yに沿って両端位置には形成されない領域が存在し、その領域が端部切り捨て部分26となる。
本実施形態では、グリーン積層体4aは、図2および図3に示す切断線30に沿って切断される。図4に示すように、切断線30は、グリーン積層体4aのX−Y平面から見て、XY軸に平行なマトリックス状に形成され、切断線30に沿って分割後には、グリーンチップ4bとなる。
図4に示すように、本実施形態では、切断後のグリーンチップ4bに対応するように、切断前のグリーン積層体4aにおける片側または両側の外層14aの表面または表面近傍の内部に、マークMを付す。図4に示す例では、マークMは、連番の数字であり、切断前のグリーン積層体4aにおけるX−Y平面上で、切断後のグリーンチップ4bが何れの位置から切断されたかを特定できるようになっている。
マークMは、グリーンチップ4bの焼成後にも残るものであることが好ましいマークMは、たとえばプレス後で切断前のグリーン積層体4aの外層14aの表面に、レーザ照射によりマークMを形成することができる。レーザ照射により、たとえば各数字の形状での凹みに対応するマークMが、グリーン積層体4aの外層14aの表面に形成される。
あるいは、マークMは、切断前でしかもプレス前のグリーン積層体4aにおける外層14aの表面または表面近傍の内部に、焼成時に分解される印刷インキにより、外部から見えるように、しかもマークMに対応して盛り上がるように、マークMを印刷法で形成する。そのようなマークMは、グリーン積層体4aのプレス後には、印刷インキがグリーン積層体4aにおける外層14aの表面または外層内部に埋め込まれる。そのマークMは、焼成前には、容易に判別することができる。また、焼成後では、印刷インキは、焼成中の熱により蒸散されるが、焼結体チップの外層表面には、マークMを示す印刷インキに対応する凹みが残される。したがって、焼成体チップにおいても、凹みに対応するマークが残される。
あるいはまた、マークMは、切断前のグリーン積層体4aの外層表面に、電極パターン12a,13aを形成するための電極ペーストと同じ電極ペーストで、形成されても良い。その場合には、その後に、そのマークMが形成されたグリーン積層体4aの外層表面に、マークMが透けて見える保護層を形成する。保護層は、外側誘電体層14となるべき複数のグリーンシート14aのうちの一枚または複数枚であってもよい。そのようなマークMは、保護層から透けて見えると共に、保護層により保護され、マークが消されるおそれがない。
このようなマークMが付されたグリーン積層体4aは、切断線30に沿って、たとえば押し切り刃などで切断され、個々のグリーンチップ4bとなる。各グリーンチップ4bは、切断ズレ、厚み不良などの検査が行われる。図5(A)および図5(B)に示すように、切断ズレがない場合には、内部電極パターン12aおよび13aは、グリーンチップ4bの内部に、X,YおよびZ方向に整然と対称形状に配置される。切断ズレがある場合には、図5(C)〜図5(E)に示すように、内部電極パターン12aおよび13aは、グリーンチップ4bの内部で、X,YおよびZ方向のいずれかに偏って配置されたり、斜めに配置される。
図5(C)〜図5(E)に示すように、切断ズレが生じた場合には、その切断ズレが生じたグリーンチップに付されているマークMを読み取る。その読み取られたマークMから、グリーン積層体4aにおける不良発生位置を容易に特定することができる。たとえば切断不良となったグリーンチップ4bのマークMを全てコンピュータに手動でまたは自動的に読み込み、コンピュータの画面出力または印刷出力で、グリーン積層体4aにおける平面上における不良発生位置の分布を示すマッピング図を作成する。
図6は、切断不良となったグリーン積層体4aのマッピング図である。図6に示すように、切断不良が、平面から見て四角形状のグリーン積層体4aの二辺位置に集中していることが判明したとする。そのことから、切断装置における二辺位置での保持構造に問題があるのではないかとの推測が立てられ、その改善作業に入ることができる。
すなわち、マッピング図を作成することで、グリーン積層体4aにおける平面上で、不良発生位置が特に多い領域を特定することが容易になり、不良原因となっている工程や、製造装置内の不良箇所や不良位置を効率的に検出することができる。その結果として、製造プロセスの改善を図ることが容易になり、小型化、薄層化および多層化が進んでいる積層型セラミックコンデンサ2の開発速度を向上させることができる。
なお、本実施形態では、切断後のグリーンチップ4bに、脱バインダ処理および焼成処理を施し、焼結体チップを得る。脱バインダ処理および焼成処理の諸条件は特に限定されないが、焼成温度としては、たとえば1000〜1400°Cである。
その後に、焼結体チップに、図1に示す第1および第2端子電極6および8となる電極ペーストを塗布し、焼き付け処理を行う。焼き付け処理時の温度条件などは、特に限定されない。
その後に、これらの焼結体チップに対して、デラミネーション不良やクラック検査などの外観検査と共に、容量測定、耐電圧、絶縁抵抗などの電気特性を測定し、これらの不良を検査する。その後、焼成前と同様にして、不良が生じた焼結体チップに付されているマークMを読み取る。その読み取られたマークMから、グリーン積層体4aにおける不良発生位置を容易に特定することができる。
たとえば容量測定、耐電圧、絶縁抵抗などの電気特性を測定し、これらのデータを、マークMに関連づけて、コンピュータに手動でまたは自動的に読み込む。読み込んだデータを表にした例の一部を下記の表1に示す。表1において、製品番号が、マークに対応する。
Figure 2009135322
次に、これらのデータに基づき、コンピュータの画面出力または印刷出力で、グリーン積層体4aにおける平面上における不良発生位置の分布を示すマッピング図を作成する。
図7は、静電容量、耐電圧または絶縁抵抗のいずれかの電気特性が不良となったグリーン積層体4aのマッピング図である。図7に示すように、電気特性の不良は、平面から見て四角形状のグリーン積層体4aの全体に分布していることが判明したとする。そのことから、電気特性の不良は、製造装置よりも工程条件などに基づき発生しているのではないかとの推測が立てられ、その改善作業に入ることができる。
すなわち、マッピング図を作成することで、グリーン積層体4aにおける平面上で、不良発生位置の分布が分かり、不良原因となっている工程や、製造装置内の不良箇所や不良位置を効率的に検出することができる。その結果として、製造プロセスの改善を図ることが容易になり、小型化、薄層化および多層化が進んでいる積層型セラミックコンデンサ2の開発速度を向上させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、本発明の方法は、積層セラミックコンデンサに限らず、その他の電子部品に適用することが可能である。
図1は本発明の一実施形態に係る製造方法により製造される積層セラミックコンデンサの概略断面図である。 図2は図1に示す積層セラミックコンデンサを製造する過程で得られるグリーン積層体の斜視図である。 図3は図2に示すグリーン積層体の要部断面図である。 図4はグリーン積層体に付されるマークの一例を示すグリーン積層体の平面図である。 図5(A)は切断不良がないグリーンチップの斜視図、図5(B)は図5(A)に示すVB−VB線に沿う断面図、図5(C)は切断不良がある場合の断面図、図5(D)および図5(E)は切断ズレがある場合のグリーンチップの斜視図である。 図6はグリーン積層体における切断不良の一例に係る分布マッピング図である。 図7はグリーン積層体におけるショート不良の一例に係る分布マッピング図である。
符号の説明
2… 積層セラミックコンデンサ
4… コンデンサ素体
4a… グリーン積層体
4b… グリーンチップ
6… 第1端子電極
8… 第2端子電極
10… 第1内側誘電体層
10a… 第1グリーンシート
11… 第2内側誘電体層
11a… 第2グリーンシート
12… 第1内部電極層
12a… 第1内部電極パターン
13… 第2内部電極層
13a… 第2内部電極パターン
30… 切断線
M… マーク

Claims (13)

  1. 切断後のグリーンチップに対応するように、切断前のグリーン積層体の外層表面または外層内部にマークを付す工程と、
    前記グリーン積層体を切断して複数のグリーンチップを得る工程と、
    前記グリーンチップの検査を行い、不良となったグリーンチップのマークから、前記グリーン積層体における不良発生位置を特定する工程と、を有する積層型電子部品の不良検出方法。
  2. 前記マークは、切断前の前記グリーン積層体における平面上で、切断後のグリーンチップが何れの位置から切断されたかを特定できるマークである請求項1に記載の積層型電子部品の不良検出方法。
  3. 不良となったグリーンチップのマークから、前記グリーン積層体における平面上で、不良発生位置の分布を観察するためのマッピング図を作成する工程を、さらに有する請求項2に記載の積層型電子部品の不良検出方法。
  4. 前記グリーンチップを焼成した焼成体チップに端子電極を形成し、当該焼成体チップの検査を行い、不良となった焼成体チップのマークから、前記グリーン積層体における不良発生位置を特定する工程をさらに有する請求項1または2に記載の積層型電子部品の不良検出方法。
  5. 不良となった焼成体チップのマークから、前記グリーン積層体における平面上で、不良発生位置の分布を観察するためのマッピング図を作成する工程を、さらに有する請求項4に記載の積層型電子部品の不良検出方法。
  6. 前記マークは、グリーンチップの焼成後にも残るものである請求項4または5に記載の積層型電子部品の不良検出方法。
  7. プレス後で切断前の前記グリーン積層体の外層表面に、レーザ照射により前記マークを形成する請求項1〜6のいずれかに記載の積層型電子部品の不良検出方法。
  8. 切断前でしかもプレス前のグリーン積層体の外層表面または外層内部に、焼成時に分解される印刷インキにより、外部から見えるように、しかも前記マークに対応して盛り上がるように、前記マークを形成する請求項1〜6のいずれかに記載の積層型電子部品の不良検出方法。
  9. 切断前の前記グリーン積層体の外層表面に、電極ペーストで、前記マークを形成し、その後に、そのマークが形成された前記グリーン積層体の外層表面に、前記マークが透けて見える保護層を形成する請求項1〜6のいずれかに記載の積層型電子部品の不良検出方法。
  10. 前記保護層は、前記外層と同じグリーンシートで構成される請求項9に記載の積層型電子部品の不良検出方法。
  11. 前記電極ペーストが、前記グリーン積層体の内部に積層してある内部電極層を構成する電極ペーストと同じ電極ペーストである請求項9または10に記載の積層型電子部品の不良検出方法。
  12. 切断後のグリーンチップに対応するように、切断前のグリーン積層体の外層表面または外層内部にマークを付す工程と、
    前記グリーン積層体を切断して複数のグリーンチップを得る工程と、
    前記グリーンチップを焼成して焼成体チップを得る工程と、
    前記焼成体チップに端子電極を形成する工程と、
    を有する積層型電子部品の製造方法。
  13. 前記マークは、切断前の前記グリーン積層体における平面上で、切断後のグリーンチップが何れの位置から切断されたかを特定できるマークであり、前記グリーンチップの焼成後にも残るものである請求項12に記載の積層型電子部品の製造方法。
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