JP2009130126A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアギャップにより配線間の寄生容量を低減しつつ、ボトムボーダーレスビアによるエアギャップを介した隣接配線との短絡を防ぐことができる半導体装置を提供することを課題とする。
【解決手段】第1の絶縁膜上に所定間隔で設けられた少なくとも一対の第1の金属配線と、第1の金属配線を覆う配線間絶縁膜と、配線間絶縁膜上で、第1の金属配線と交差する第2の金属配線と、一対の第1の金属配線の一方又は両方と第2の金属配線とに接続されるプラグとを備え、配線間絶縁膜が、一対の第1の金属配線の間において、エアギャップを含む領域と、配線間絶縁膜のみからなる領域とを備え、配線間絶縁膜のみからなる領域が、プラグと接続される部位に対応する前記一対の第1の金属配線間に位置することを特徴とする半導体装置により上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、多層配線を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
近年の半導体装置は、それに集積されている回路の高密度化に伴い、回路を構成する配線間の間隔が縮小され、また、配線が多層化されている。その結果、配線間の寄生容量が増加している。配線間の寄生容量の増加は、集積回路の動作速度を遅延させ、高速化を阻害する。また、配線相互のクロストークも問題となる。
通常、層間絶縁膜としては、比誘電率が4程度のSiO2が用いられている。配線間の寄生容量を小さくするために、SiO2より低誘電率の層間絶縁膜を用いることが提案されている。例えば、膜中に微細な空孔を有する多孔質膜や、有機SOG膜等の低誘電率膜が実用化されている。しかし、これら膜は、製造設備の変更が必要であること、加工の難易度が高いという問題があった。加えて、これら膜は、機械的強度が低いという膜の特性上の問題も多い。
配線間の寄生容量を小さくするための別の方法として、低誘電率膜を使用する代わりに、配線間にエアギャップと呼ばれる空隙を配置する方法がある。エアギャップは閉領域からなる空隙で、比誘電率がほぼ1と低い。そのため、配線間の寄生容量を低減するのに効果的である。
エアギャップを形成する方法として、特許第2853661号公報(特許文献1)の方法がある。この方法は、配線間の距離に応じてエアギャップを形成する方法である。以下、このエアギャップの形成方法について図18〜21を用いて説明する。
まず、図18のように、半導体基板301に金属膜を堆積する。公知のフォト、エッチング技術により、金属膜から複数の第1の金属配線302を形成する。隣り合う第1の金属配線302間の距離は、設計で規定された値以上で任意に設定され、配線間距離が大きい箇所もあれば小さい箇所もある。
次に、図19のように、第1の金属配線302を覆うように、第1の層間絶縁膜303を堆積する。このときの成膜条件を調整することによって、第1の金属配線302間の距離がある値以下の場合に、エアギャップ304を形成することができる。次に、第1の層間絶縁膜303の上面を公知の平坦化技術(例えば、CMP技術)により平坦化する。
次に、図20のように、第1の金属配線302と、後に形成される第2の金属配線とを接続するためのプラグ形成用の接続孔を第1の層間絶縁膜303に公知のフォト、エッチング技術により形成する。この後、接続孔にプラグ材料を堆積し、公知の平坦化技術(例えば、CMP技術)によりプラグ材料層を平坦化することで接続プラグ305を得る。
次に、図21のように、金属膜を堆積する。公知のフォト、エッチング技術により、金属膜から第2の金属配線306を形成する。
多層配線形成工程では、アライメントずれによって、図21のように、接続する第1の金属配線302の縁からはみ出したボトムボーダーレスビアと呼ばれる接続プラグが形成されることがある。上記方法では、アライメントずれ時に、接続孔のエッチングによりエアギャップ304と接続孔とがつながることがある。この場合、プラグ材料がエアギャップに入り込んで、隣接する第1の金属配線302同士が短絡するという問題が生じる。参照番号305’は、接続孔と接続したエアギャップを、307は、第2の層間絶縁膜を意味する。
上記短絡を解決する方法として、特開平11−17005号公報(特許文献2)の方法がある。この方法は、薄い絶縁膜で第1の金属配線を覆い、その後エアギャップを形成する方法である。以下、このエアギャップの形成方法について図22〜26を用いて説明する。
まず、図22のように、半導体基板401に金属膜を堆積する。公知のフォト、エッチング技術により、金属膜から複数の第1の金属配線402を形成する。
次に、図23のように、第1の金属配線402を覆うように、第2の絶縁膜403を堆積する。
次に、図24に示すように、第1の金属配線402と第2の絶縁膜403とを覆うように、第3の絶縁膜404を堆積する。このときの成膜条件を調整することによって、第1の金属配線402間の距離がある値以下の場合に、エアギャップ405を形成することができる。次に、第2の絶縁膜403の上面を公知の平坦化技術(例えば、CMP技術)により平坦化する。
次に、図25のように、第1の金属配線402と、後に形成される第2の金属配線を接続するためのプラグ形成用の接続孔を第2の絶縁膜403と第3の層間絶縁膜404とからなる第1の層間絶縁膜に公知のフォト、エッチング技術により形成する。この後、接続孔にプラグ材料を堆積し、公知の平坦化技術(例えば、CMP技術)によりプラグ材料層を平坦化することで接続プラグ406を得る。
次に、図26のように、金属膜を堆積する。公知のフォト、エッチング技術により、金属膜から第2の金属配線407を形成する。参照番号406’は、接続孔と接続したエアギャップを、408は、第2の層間絶縁膜を意味する。
特許第2853661号公報 特開平11−17005号公報
図22〜26の方法では、図18〜21の方法に比べて、第1の金属配線間の短絡を防止できる。しかし、この方法でも、より一層、微細加工が進み第1の金属配線間の距離が小さくなると、接続孔のエッチングによりエアギャップ405と接続孔とがつながることにより、隣接する第1の金属配線402同士が短絡するという問題が解決されていなかった。
以上のように、エアギャップにより配線間の寄生容量を低減しつつ、ボトムボーダーレスビアによるエアギャップを介した隣接配線との短絡を防ぐことができる半導体装置及びその製造方法を提供することが望まれていた。
かくして本発明によれば、第1の絶縁膜上に所定間隔で設けられた少なくとも一対の第1の金属配線と、
前記第1の金属配線を覆う配線間絶縁膜と、
前記配線間絶縁膜上で、前記第1の金属配線と交差する第2の金属配線と、
前記一対の第1の金属配線の一方又は両方と前記第2の金属配線とに接続されるプラグとを備え、
前記配線間絶縁膜が、前記一対の第1の金属配線の間において、エアギャップを含む領域と、配線間絶縁膜のみからなる領域とを備え、
前記配線間絶縁膜のみからなる領域が、前記プラグと接続される部位に対応する前記一対の第1の金属配線間に位置する
ことを特徴とする半導体装置が提供される。
また、本発明によれば、上記半導体装置の製造方法であって、
前記第1の絶縁膜上に所定間隔を備えた少なくとも一対の前記第1の金属配線を形成する工程と、
前記一対の第1の金属配線を覆うように前記配線間絶縁膜を形成することで、前記エアギャップを含む領域と、前記配線間絶縁膜のみからなる領域を形成する工程と、
前記プラグを形成する領域の前記配線間絶縁膜を除去し、除去部分にプラグ形成材料を埋めることでプラグを形成する工程と、
前記プラグ上及び前記配線間絶縁膜上に前記第2の金属配線を形成する工程と
を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の第1の金属配線と第2の金属配線とを含む多層配線を有する半導体装置によれば、第1の金属配線間に選択的にエアギャップを形成することができる。
そのため、第1の金属配線間の寄生容量を低減できる。また、第1の金属配線と第2の金属配線とを接続するプラグを形成する際に、アライメントのずれによってボトムボーダーレスビアが発生することを防止できる。この結果、ボトムボーダーレスビアとエアギャップとを介して隣接する第1の金属配線が短絡することを防止できる。
更に、エアギャップを含む領域において、一方の第1の金属配線の側壁から他方の第1の金属配線の側壁に向かって、第2の絶縁膜、エアギャップを含む第3の絶縁膜及び第2の絶縁膜の組み合わせ、第2の絶縁膜、エアギャップを含む第3の絶縁膜の組み合わせ、又はエアギャップを含む第2の絶縁膜のいずれかからなる構成を有し、かつ
前記配線間絶縁膜のみからなる領域において、一方の第1の金属配線の側壁から他方の第1の金属配線の側壁に向かって、第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜の組み合わせ、又は第3の絶縁膜のみからなる構成を有することで、以下の効果を奏する。
即ち、第1の金属配線の間隙のエアギャップ形成前の絶縁膜からなる溝のアスペクト比(高さ÷幅)を、エアギャップの形成を望む領域で、望まない領域に比べて、大きくすることができる。その結果、第2の絶縁膜を有するエアギャップの形成を望む領域にエアギャップを選択的に形成できる。
一方、エアギャップの形成を望まない領域では、配線間絶縁膜にエアギャップが形成されないため、ミスアライメントによりボトムボーダーレスビアが発生しても、エアギャップを介して生じる、隣接する第1の金属配線同士の短絡を防止できる。
また、エアギャップを含む領域が、一方の第1の金属配線の側壁から他方の第1の金属配線の側壁に向かって、第2の絶縁膜、エアギャップを含む第3の絶縁膜及び第2の絶縁膜の組み合わせ、第2の絶縁膜、エアギャップを含む第3の絶縁膜の組み合わせ、又はエアギャップを含む第2の絶縁膜のいずれかからなる構成を有していても、同様の効果が得られる。
また、第2の絶縁膜が、前記第3の絶縁膜と同じか又は低い比誘電率を有することで、第1の金属配線間の寄生容量を更に低減できる。
また、第1の金属配線の延在方向に直交する方向において、配線間絶縁膜のみからなる領域の第3の絶縁膜の底部から第1の金属配線の上面までの高さ/第3の絶縁膜の幅比より、エアギャップを含む領域のエアギャップを含む第2の絶縁膜又はエアギャップを含む第3の絶縁膜の底部から第1の金属配線の上面までの高さ/第2又は第3の絶縁膜の幅比が1.1倍以上の大きさを有する場合にエアギャップが形成される。
なお、第2の絶縁膜が第1の金属配線の側壁のみに位置する場合においてもエアギャップを有する領域と有さない領域とのアスペクト比の差を持つ事で同様にエアギャップが形成できる。
本発明の製造方法によれば、上記寄生容量が低減され、短絡が防止された半導体装置を容易に形成できる。
また、第2の絶縁膜よりエッチング速度の遅い材料を第1の絶縁膜に用いることで、エアギャップを有する領域と有さない領域とのアスペクト比の差をより大きくできる。
また、第1の絶縁膜が窒素又は炭素を含有する膜であることで、第1の絶縁膜のエッチング速度を第2の絶縁膜より遅くできる。その結果、第2の絶縁膜を選択的に除去する工程において、エアギャップを有する領域と有さない領域とのアスペクト比の差をより大きくできる。
また、配線間絶縁膜が第2の絶縁膜を含み、第2の絶縁膜がフッ素を含有する膜であることで、第2の絶縁膜の比誘電率をより低下できる。その結果、第1の金属配線間の寄生容量をより低減できる。
本発明の半導体装置を構成する第1の絶縁膜は、当該分野で通常使用される材料からなる膜であれば特に限定されない。例えば、SiN、SiO、SiON、SiOC、SiC、SiOF等からなる膜が挙げられる。第1絶縁膜の厚さは、特に限定されないが、50〜100nmとすることができ、更に薄く20〜50nmとすることもできる。
第1の絶縁膜は、例えばシリコン基板のような半導体基板上に形成されていてもよい。また、半導体基板上に、トランジスタ、メモリ、抵抗、キャパシタ等の素子を形成し、それらを覆う層間絶縁膜上に第1の絶縁膜が形成されていてもよい。
第1の絶縁膜上に設けられる第1の金属配線は、当該分野で通常使用される材料からなる膜であれば特に限定されない。例えば、Ag、Au、Al、Cu、Ta、W、Ru、Ti等の金属、それら金属の合金、それら金属の窒化物等が挙げられる。更に、第1の金属配線は、これら金属、合金、窒化物等の積層体であってもよい。積層体としては、例えば、金属/窒化物/合金/窒化物の構成が挙げられ、より具体的には、Ti/TiN/AlCu/TiNのような構成が挙げられる。この構成であれば、第1の絶縁膜と、第1の金属配線を覆う第2の絶縁膜との密着性を確保しつつ、所望の導電性を確保できる。第1の金属配線の厚さは、特に限定されないが、200〜500nmとすることができる。
第1の金属配線の幅は、第1の金属配線を流れる電流や電圧の大きさ、構成する材質により相違するが、通常、100〜500nmである。
第1の金属配線は、第1の絶縁膜上に、所定間隔で少なくとも一対設けられる。所定間隔は、第1の金属配線間に、エアギャップを含む領域と、配線間絶縁膜のみからなる領域とを形成することができさえすれば、特に限定されない。例えば、所定間隔は、第1の金属配線の幅と同程度にすることができる。
第1の金属配線は、所定間隔で少なくとも一対設けられていさえすれば、その本数、形状等は限定されない。また、第1の金属配線を、SiON膜、有機膜等の反射防止膜で覆っておいてもよい。
第1の金属配線は、配線間絶縁膜に覆われている。この配線間絶縁膜は、一対の第1の金属配線の間において、エアギャップを含む領域と、配線間絶縁膜のみからなる領域とを備えている。また、層間絶縁膜は、その中にプラグが形成されるので、プラグの形成が可能な程度の厚さを有していることが好ましい。例えば、第1の絶縁膜の表面から500〜1500nmの厚さが挙げられる。層間絶縁膜及びプラグの上面は、平坦化されていてもよい。
配線間絶縁膜上には、第1の金属配線と交差する第2の金属配線が形成されている。第2の金属配線は、当該分野で通常使用される材料からなる膜であれば特に限定されない。例えば、上記第1の金属配線に使用できる材料をいずれも使用できる。また、第1の金属配線と同様、SiON膜、有機膜等の反射防止膜で覆っておいてもよい。
また、第2の金属配線の形状は、第1の金属配線と交差しさえすれば、特に限定されない。ただし、第2の金属配線を所定間隔で少なくとも一対設け、第1の金属配線と同様に、その間にエアギャップを設けることを所望する場合は、第1の金属配線と同様の条件を満たす必要がある。
更に、層間絶縁膜中には、一対の第1の金属配線の一方又は両方と第2の金属配線とを接続するプラグが形成されている。プラグ用の材料には、当該分野で通常使用される材料をいずれも使用できる。例えば、Ag、Au、Al、Cu、Ta、W、Ru、Ti等の金属、それら金属の合金、それら金属の窒化物等が挙げられる。更に、プラグは、これら金属、合金、窒化物等の積層体であってもよい。積層体としては、例えば、窒化物/金属の構成が挙げられ、より具体的には、TiN/Wのような構成が挙げられる。この構成であれば、第1の金属配線との密着性を確保しつつ、所望の導電性を確保できる。
プラグの平面形状は、第1の金属配線と第2の金属配線との導通を確保できさえすれば、特に限定されない。例えば、円、楕円、長方形、正方形、不定形等が挙げられる。この内、円及び正方形が通常使用される。第1の金属配線の延在方向に直交する方向のプラグの下端の幅は、第1の金属配線の幅と同程度とすることができる。同程度であれば、隣接する第1の金属配線同士のプラグによる短絡を防止しやすい。なお、プラグの上端の幅は、プラグの形成の容易性を考慮すると、下端の幅の1〜1.3倍であることが好ましい。
配線間絶縁膜のみからなる領域が、プラグと接続される部位に対応する一対の第1の金属配線間に位置する。つまり、プラグと接続される部位に対応する一対の第1の金属配線間には、エアギャップが形成されていない。そのため、プラグを形成したとき、エアギャップにプラグ形成材料が入ることなく、ボトムボーダーレスビアによるエアギャップを介した隣接配線との短絡を防ぐことができる。
配線間絶縁膜の構成としては、エアギャップを含む領域及び配線間絶縁膜のみからなる領域において、以下の構成が一例として挙げられる。
まず、エアギャップを含む領域において、一方の第1の金属配線の側壁から他方の第1の金属配線の側壁に向かって、
(1)第2の絶縁膜、エアギャップを含む第3の絶縁膜及び第2の絶縁膜の組み合わせ、
(2)第2の絶縁膜、エアギャップを含む第3の絶縁膜の組み合わせ、
(3)エアギャップを含む第2の絶縁膜、
からなる構成が挙げられる。
一方、配線間絶縁膜のみからなる領域において、一方の第1の金属配線の側壁から他方の第1の金属配線の側壁に向かって、
(a)第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜の組み合わせ、
(b)第3の絶縁膜のみ、
からなる構成が挙げられる。
上記構成(1)〜(3)及び(a)〜(b)の組み合わせは任意である。また、第2の絶縁膜を、第1の金属配線の側壁のみに位置するように形成すれば、エアギャップを一対の第1の金属配線間の底部付近まで形成できるので、より寄生容量を低減できる。
また、第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜用の材料は、特に限定されず、当該分野で通常使用される材料をいずれも使用できる。例えば、SiN、SiO、SiON、SiOC、SiC、SiOF等からなる膜が挙げられる。
更に、第2の絶縁膜は、第3の絶縁膜と同じか又は低い比誘電率を有してもよい。この比誘電率を有することで、第1の金属配線間の寄生容量を更に低減できる。第2の絶縁膜の比誘電率は、例えば、2.5〜4.5の範囲であり、第3の絶縁膜の比誘電率は、例えば、3.5〜4.5の範囲である。具体的な、第2の絶縁膜と第3の絶縁膜との組み合わせとして、第2の絶縁膜/第3の絶縁膜で表して、PCVD−SiO/HDP−CVD−SiO、低誘電率層間絶縁膜(Low−k膜)/HDP−CVD−SiOF等が挙げられる。なお、HDPは高密度プラズマの略である。
第2絶縁膜の厚さは、一対の第1の金属配線間を満たさない膜厚に限定され、例えば一対の金属配線間隔が200nmの場合は、10〜200nmとなる。第3絶縁膜の厚さは、一対の第1の金属配線間を満たし、それにプラグを形成しうる厚さである。例えば、第1の金属配線の上面から、50〜500nmの厚さとなるように、第3絶縁膜の全体の厚さを調製できる。
更に、第1の金属配線の延在方向に直交する方向において、配線間絶縁膜のみからなる領域の第3の絶縁膜の底部から第1の金属配線の上面までの高さ/第3の絶縁膜の幅比より、エアギャップを含む領域のエアギャップを含む第2の絶縁膜又はエアギャップを含む第3の絶縁膜の底部から前記第1の金属配線の上面までの高さ/第2または第3の絶縁膜の幅比が1.1倍以上の大きさを有する場合にエアギャップが形成される。
なお、本発明の半導体装置は、
第1の絶縁膜上に等間隔で延在する領域を有する2本の第1の金属配線と、
第1の金属配線を覆う絶縁膜と、
絶縁膜を介して前記第1の金属配線と少なくとも一部重複する第2の金属配線と、
第1の金属配線の一方又は両方と第2の金属配線とを接続するための両金属配線に接するプラグとを少なくとも含み、
平面視で、絶縁膜が、等間隔で延在する領域における2本の第1の金属配線間にエアギャップを備える領域と備えない領域を有し、
プラグが、前記備えない領域の絶縁膜と接し、
備える領域の第1の金属配線間の絶縁膜が、第1の金属配線側から第2の絶縁膜及びエアギャップを備える第3の絶縁膜からなり、
備えない領域の第1の金属配線間の絶縁膜が、第3の絶縁膜からなる構成を有してもよい。
次に、半導体装置の製造方法を説明する。
まず、第1の絶縁膜上に所定間隔を備えた少なくとも一対の前記第1の金属配線を形成する。第1の絶縁膜は、特に限定されず、プラズマCVD法、CVD法、熱酸化法等の公知の方法で形成できる。また、第1の金属配線は、特に限定されず、公知の方法で形成できる。例えば、蒸着法、CVD法、スパッタ法等により金属膜を形成した後、フォト、エッチング技術を用いてパターニングすることで形成できる。
次に、一対の第1の金属配線を覆うように配線間絶縁膜を形成することで、エアギャップを含む領域と、配線間絶縁膜のみからなる領域を形成する。
層間絶縁膜の形成方法は、エアギャップを含む領域と、配線間絶縁膜のみからなる領域を作り分けることができる方法であれば、いずれの方法も使用できる。例えば、層間絶縁膜が、第1の金属配線側から、第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜の2層からなる場合、この2層を適宜使用する方法がある。
具体的には、第3の絶縁膜の形成時に、同時にエアギャップを形成する方法がある。エアギャップは、第3の絶縁膜が形成される領域のアスペクト比が大きい部分に優先的に形成される。そのため、第1の金属配線の延在方向に直交する方向において、第2の絶縁膜の形成場所を調整することで、第3の絶縁膜を形成する第1の金属配線間のアスペクト比を、エアギャップの形成を所望する領域では大きく、所望しない領域では小さくする方法がある。即ち、所望する領域においてのみ、第2の絶縁膜を一対の第1の金属配線が向かい合う側壁の一方又は両方に形成することで、アスペクト比を調整できる。なお、所望する領域のアスペクト比は、所望しない領域のアスペクト比より1.1倍以上大きくすることでエアギャップが形成される。この条件では、エアギャップの作り分けがより容易となる。更に、第2の絶縁膜は、第1の金属配線の側壁に形成されていればよく、第1の金属配線間の第1の絶縁膜上に形成されていても、形成されていなくてもよい。形成されていない場合は、エアギャップがより下方に形成され、第1の金属配線層間の寄生容量を低減できる。
なお、第1の絶縁膜が、同一のエッチング条件下で、第2の絶縁膜よりエッチングレートが遅い材料からなっていてもよい。遅い材料からなることで、エアギャップを含む領域を形成する際の第2の絶縁膜の除去において、第1の絶縁膜も同時に除去されるのを防止できる。その結果、エアギャップを有する領域と有さない領域とのアスペクト比の差をより大きくできる。第1の絶縁膜のドライエッチング速度は、第2の絶縁膜のドライエッチング速度の0.9倍以下の速度が望ましい。
例えば、上記ドライエッチング速度を満たす第1の絶縁膜と第2の絶縁膜の組み合わせとしては、SiN/SiO、SiN/SiOF等が挙げられる。
更に、プラグを形成する領域の配線間絶縁膜を除去する。除去方法は、特に限定されず、公知のフォト、エッチング技術を使用できる。この後、除去部分にプラグ形成材料を埋めることでプラグを形成する。プラグの形成方法は、特に限定されず、例えば、蒸着法、CVD法、スパッタ法等が挙げられる。また、プラグを形成後、CMP法のような公知の平坦化技術により、プラグ及び層間絶縁膜の表面を平坦化してもよい。平坦化することで、第2の金属配線に段差が形成されることによる断線の発生を抑制できる。
次いで、プラグ上及び配線間絶縁膜上に第2の金属配線を形成することにより半導体装置を製造できる。第2の金属配線の形成方法は、特に限定されず、第1の金属配線の形成方法と同じ方法を使用できる。なお、第1の金属配線及び第2の金属配線上には、公知のCVD法、スパッタ法等により反射防止膜を形成してもよい。第2の金属配線を、層間絶縁膜としての第4の絶縁膜で覆ってもよい。
以下、実施の形態を用いて本発明をより具体的に説明する。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1の半導体装置の概略平面図を図1に、図1のA−A’線の概略断面図を図2に示す。ここで、図1は、実施の形態1における半導体装置の配線レイアウトを模式的に示している。図2に示すように、半導体装置は、半導体基板101上に第1の絶縁膜102と、第1の絶縁膜102上の第1の金属配線103と、第2の絶縁膜104と第1の金属配線103を覆うように形成された第3の絶縁膜106及びエアギャップ107を備える領域と、第1の金属配線103間隙に備えられた第2の絶縁膜を有さない領域とを備えている。
次に、実施の形態1の半導体装置の製造方法について、図3〜図8を基に説明する。ここで、図3〜図8は、各工程における半導体装置の概略断面工程図である。
図3のように半導体基板101の上に第1の絶縁膜102を堆積する。例えば、SiN膜(比誘電率7.0)を以下の条件で形成する。
成膜設備:プラズマCVD
基板温度:350〜500℃
膜厚:10〜200nm
ガス1:SiH4 50〜400SCCM
ガス2:NH3 50〜1000SCCM
ガス3:N2 1〜3SLM
ソースパワー(13.56MHz):100〜1000W
バイアスパワー(350kHz):50〜500W
真空度:1〜5Torr
(SCCMはstanderd cm/min:1気圧、25℃、SLMはstanderd リットル/min:1気圧、25℃)
次に、第1の絶縁膜102上に金属膜を堆積する。例えば、Ti、TiN、AlCu、TiNの順にそれぞれ20nm、30nm、400nm、50nm堆積して金属膜とする。公知のフォト、エッチング技術を用いて、金属膜を第1の金属配線103に加工する。
次に、図4のように第1の絶縁膜102と第1の金属配線103を覆うように第2の絶縁膜104を堆積する。例えば、SiO膜(比誘電率4.2)を以下の条件で形成する。
成膜設備:プラズマCVD
基板温度:350〜500℃
膜厚:10〜150nm
ガス1:TEOS 400〜1000mg
ガス2:O2 300〜1000SCCM
ガス3:He 300〜1000SCCM
ソースパワー(13.56MHz):300〜1500W
真空度:3〜15Torr
また、第1の金属配線の側壁に形成される第2の絶縁膜の膜厚は、第1の金属配線の間隔の1/2未満とし、エアギャップの大きさに応じて膜厚調整を行う。
次に、図5のように公知のフォト技術にて、エアギャップの形成を所望する領域を覆い、エアギャップの形成を所望しない領域を露出させたレジストパターンを形成し、このパターンをマスクとしてケミカルドライエッチにてエアギャップの形成を所望しない領域の第2の絶縁膜を除去する。その後、レジストパターンを除去する。なお、ケミカルドライエッチングは、例えば、CF系のガスを用いて行う。図5中、参照番号105はフォトレジストを意味する。
次に、図6のように半導体基板101上の第1の絶縁膜102と、第2の絶縁膜104と、第1の金属配線103を覆うように、第3の絶縁膜106を形成する。例えば、第3の絶縁膜106は以下の条件で形成したSiO膜(比誘電率4.2)とする。
成膜設備:HDP−CVD(高密度プラズマ化学気相成長法)
基板温度:300〜500℃
膜厚:300〜2000nm
ガス1:SiH4 50〜200SCCM
ガス2:O2 50〜300SCCM
ガス3:Ar 50〜300SCCM
ソースパワー(400kHz):2000〜5000W
バイアスパワー(13.56MHz):1000〜4000W
HDP−CVD法で第3の絶縁膜106を形成することで、第1の金属配線間が所定のアスペクト比以上であればエアギャップ107が形成される。例えば、成膜チャンバーにSiH4を100sccm、O2を100sccm、Arを300sccm導入し、周波数450kHzのプラズマ発生源の電力(ソースパワー)を3500W、周波数13.56MHzのバイアスパワーを2000Wとする。この条件であれば、第1の金属配線間隙のアスペクト比として2.5以下の埋め込みが可能である。このとき、設計で規定される最小配線間隔を、例えば第1の金属配線の間隔が200nm、高さが500nm、第1の金属配線の側壁に形成される第2の絶縁膜104の膜厚が50nmとするとき、第2の絶縁膜を有さない領域の配線間のアスペクト比は2.5となりエアギャップが形成されない。しかし、第2の絶縁膜104を有する領域は、配線間のアスペクト比が5.0となりエアギャップ107が形成される。ここでは配線間隙のアスペクト比を2.5として成膜条件を記載したが、電力やガス流量などを変えることで所定のアスペクト比の値は0.1から4の範囲で任意に変えることができる。
次に、公知のCMP(化学的機械研磨)技術を用いて平坦化を行う。なお、平坦化処理前にプラズマTEOS膜のような絶縁膜を堆積し、次いで平坦化処理をしてもよい。
次に、図7のように第1の金属配線103と第2の金属配線を接続するためのプラグ形成用の接続孔を公知のフォト、エッチング技術により形成し、公知の金属膜堆積技術により接続孔を金属で充填し、公知のCMP技術により接続孔外の金属膜を除去することでプラグ108を形成する。例えば、形成された接続孔にCVD法によりTiN、Wの順にそれぞれ10nm、300nm堆積し、CMP法により接続孔外のTiN、Wを除去することでプラグを形成できる。このとき、第1の金属配線103と接続孔のアライメントにずれが生じることで、プラグがボトムボーダーレスビアとなることがある。
実施の形態1では、第1の金属配線間に第2の絶縁膜が存在せずエアギャップが形成されない領域にプラグが設けられる。よって、この領域には、ボトムボーダーレスビアが形成されないため、エアギャップを介して隣接配線が短絡するという不良を防止できる。
次に、図8のように公知のフォト、エッチング技術を用いて金属膜を加工することで第2の金属配線109を形成する。例えば、Ti、TiN、AlCu、TiNの順にそれぞれ20nm、30nm、400nm、50nm堆積して金属膜を形成する。公知のフォト、エッチング技術を用いて金属膜を第2の金属配線109に加工する。
また、第1の配線金属膜上にSiON膜などの反射防止膜を堆積してもよい。次に、第4の絶縁膜110を堆積する。上記のように配線とプラグを形成する工程を経ることで、図2のように配線間にエアギャップを有する多層配線が形成できる。なお、第2絶縁膜を除去するためのエッチングガスとしてC58を使用した場合、第1の絶縁膜のエッチングレートは、25nm/minであり、第2の絶縁膜のエッチングレートは、500nm/minである。
(実施の形態2)
まず、実施の形態2の半導体装置の概略平面図を図9に、図9のA−A’線の概略断面図を図10に示す。ここで、図9は、実施の形態2における半導体装置の配線レイアウトを模式的に示している。図10に示すように、半導体装置は、半導体基板201上に第1の絶縁膜202と、第1の絶縁膜202上の第1の金属配線203と、第2の絶縁膜と第1の金属配線を覆うように形成された第3の絶縁膜206及びエアギャップ207を備える領域と、第1の金属配線203間隙に第2の絶縁膜を有さない領域とを備えている。
次に、実施の形態2の半導体装置の製造方法について、図11〜図17を基に説明する。ここで、図11〜図17は、各工程における半導体装置の概略工程断面図である。
図11のように半導体基板201の上に第1の絶縁膜202を堆積する。例えば、SiN膜(比誘電率7.0)を以下の条件で形成する。
成膜設備:プラズマCVD
基板温度:350〜500℃
膜厚:10〜200nm
ガス1:SiH4 50〜400SCCM
ガス2:NH3 50〜1000SCCM
ガス3:N2 1〜3SLM
ソースパワー(13.56MHz):100〜1000W
バイアスパワー(350kHz):50〜500W
真空度:1〜5Torr
次に、第1の絶縁膜202上に金属膜を堆積する。例えば、Ti、TiN、AlCu、TiNの順にそれぞれ20nm、30nm、400nm、50nm堆積して金属膜とする。公知のフォト、エッチング技術を用いて、金属膜を第1の金属配線203に加工する。
次に、図12のように第1の絶縁膜202と第1の金属配線203を覆うように第2の絶縁膜204を堆積する。例えば、SiO膜(比誘電率4.2)を以下の条件で形成する。
成膜設備:プラズマCVD
基板温度:350〜500℃
膜厚:10〜150nm
ガス1:TEOS 400〜1000mg
ガス2:O2 300〜1000SCCM
ガス3:He 300〜1000SCCM
ソースパワー(13.56MHz):300〜1500W
真空度:3〜15Torr
また、第1の金属配線の側壁に形成される第2の絶縁膜の膜厚は、第1の金属配線の間隔の1/2未満とし、エアギャップの大きさに応じて膜厚調整を行う。
次に、図13のように第2の絶縁膜を異方性ドライエッチングする。なお、異方性ドライエッチングは、例えば、CF系のガスを用いて行う。ここで行う異方性ドライエッチングにより第1の金属配線間の底部、配線の上部の第2の絶縁膜が除去されサイドウォール形状204’となる。その結果、以降形成されるエアギャップをより配線の底部に形成することが可能となる。
次に、図14のように公知のフォト技術にて、エアギャップの形成を所望する領域を覆い、エアギャップの形成を所望しない領域を露出させたレジストパターンを形成し、このパターンをマスクとしてケミカルドライエッチにてエアギャップの形成を所望しない領域の第2の絶縁膜を除去する。その後、レジストパターンを除去する。なお、ケミカルドライエッチングは、例えば、CF系のガスを用いて行う。図14中、参照番号205はフォトレジストを意味する。
次に、図15のように半導体基板201上の第1の絶縁膜202と、第2の絶縁膜204と、第1の金属配線203を覆うように第3の絶縁膜206を形成する。例えば、第3の絶縁膜206は以下の条件で形成したSiO膜(比誘電率4.2)とする。
成膜設備:HDP−CVD
基板温度:300〜500℃
膜厚:300〜2000nm
ガス1:SiH4 50〜200SCCM
ガス2:O2 50〜300SCCM
ガス3:Ar 50〜300SCCM
ソースパワー(400kHz):2000〜5000W
バイアスパワー(13.56MHz):1000〜4000W
HDP−CVD法で第3の絶縁膜206を形成することで、第1の金属配線間が所定のアスペクト比以上であればエアギャップ207が形成される。例えば、成膜チャンバーにSiH4を100sccm、O2を100sccm、Arを300sccm導入し、周波数450kHzのプラズマ発生源の電力を3500W、周波数13.56MHzのバイアス電力を2000Wとする。この条件であれば、第1の金属配線間隙のアスペクト比として2.5以下の埋め込みが可能である。このとき、設計で規定される最小配線間隔を、例えば金属配線間隔が200nm、金属配線の高さが500nm、第1の金属配線の側壁に形成される第2の絶縁膜204の膜厚が50nmとするとき、第2の絶縁膜を有さない領域の配線間のアスペクト比は2.5となりエアギャップが形成されない。しかし、第2の絶縁膜204を有する領域は、配線間のアスペクト比が5.0となりエアギャップ207が形成される。ここでは配線間隙のアスペクト比を2.5として成膜条件を記載したが、電力やガス流量などを変えることで所定のアスペクト比の値は0.1から4の範囲で任意に変えることができる。
次に、公知のCMP(化学的機械研磨)技術を用いて平坦化を行う。なお、平坦化処理前にプラズマTEOS膜のような絶縁膜を堆積し、次いで平坦化処理をしてもよい。
次に、図16のように第1の金属配線203と第2の金属配線を接続するためのプラグ形成用の接続孔を公知のフォト、エッチング技術により形成し、公知の金属膜堆積技術により接続孔を金属膜で充填し、公知のCMP技術により接続孔外の金属膜を除去することでプラグ208を形成する。例えば、形成された接続孔にCVD法によりTiN、Wの順にそれぞれ10nm、300nm堆積し、CMP法により接続孔外のTiN、Wを除去することでプラグを形成できる。このとき、第1の金属配線と接続孔のアライメントにずれが生じることで、プラグがボトムボーダーレスビアとなることがある。
実施の形態2では、第1の金属配線間に第2の絶縁膜が存在せずエアギャップが形成されない領域にプラグが設けられる。よって、この領域には、ボトムボーダーレスビアが形成されないため、エアギャップを介した隣接配線が短絡するという不良を防止できる。
次に、図17のように公知のフォト、エッチング技術を用いて金属膜を加工することで第2の金属配線209を形成する。例えば、Ti、TiN、AlCu、TiNの順にそれぞれ20nm、30nm、400nm、50nm堆積して金属膜を形成する。公知のフォト、エッチング技術を用いて金属膜を第2の金属配線209に加工する。
また、第1の配線金属膜上にSiON膜などの反射防止膜を堆積してもよい。次に、第4の絶縁膜210を堆積する。上記のように配線とプラグを形成する工程を経ることで、図10のように配線間にエアギャップを有する多層配線が形成できる。なお、第2絶縁膜を除去するためのエッチングガスとしてC58を使用した場合、第1の絶縁膜のエッチングレートは、25nm/minであり、第2の絶縁膜のエッチングレートは、500nm/minである。
以上のように、本発明によれば、配線間に選択的にエアギャップを形成して配線間の寄生容量を低減することができる。また、ボトムボーダーレスビアが形成される配線間には絶縁膜を堆積してエアギャップを介した隣接配線との短絡を防ぐことができる。このような配線間の寄生容量を低減した多層配線は、より高速な、より微細な半導体装置に係る分野に広く応用することが可能である。
実施の形態1の半導体装置の概略平面図である。 図1のA−A’線の概略断面図である。 図1の半導体装置の概略工程断面図である。 図1の半導体装置の概略工程断面図である。 図1の半導体装置の概略工程断面図である。 図1の半導体装置の概略工程断面図である。 図1の半導体装置の概略工程断面図である。 図1の半導体装置の概略工程断面図である。 実施の形態2の半導体装置の概略平面図である。 図9のA−A’線の概略断面図である。 図9の半導体装置の概略工程断面図である。 図9の半導体装置の概略工程断面図である。 図9の半導体装置の概略工程断面図である。
図9の半導体装置の概略工程断面図である。 図9の半導体装置の概略工程断面図である。 図9の半導体装置の概略工程断面図である。 図9の半導体装置の概略工程断面図である。 従来の半導体装置の概略工程断面図である。 従来の半導体装置の概略工程断面図である。 従来の半導体装置の概略工程断面図である。 従来の半導体装置の概略工程断面図である。 従来の半導体装置の概略工程断面図である。 従来の半導体装置の概略工程断面図である。 従来の半導体装置の概略工程断面図である。 従来の半導体装置の概略工程断面図である。 従来の半導体装置の概略工程断面図である。
符号の説明
101 201 301 401 半導体基板
102 202 第1の絶縁膜
103 203 302 402 第1の配線金属
104 204 403 第2の絶縁膜
105 205 フォトレジスト
106 206 404 第3の絶縁膜
107 207 304 405 エアギャップ
108 208 305 406 接続プラグ
109 209 306 407 第2の金属配線
110 210 第4の絶縁膜
204’ サイドウォール形状
303 第1の層間絶縁膜
305’ 406’ 接続孔と接続したエアギャップ
307 408 第2の層間絶縁膜

Claims (9)

  1. 第1の絶縁膜上に所定間隔で設けられた少なくとも一対の第1の金属配線と、
    前記第1の金属配線を覆う配線間絶縁膜と、
    前記配線間絶縁膜上で、前記第1の金属配線と交差する第2の金属配線と、
    前記一対の第1の金属配線の一方又は両方と前記第2の金属配線とに接続されるプラグとを備え、
    前記配線間絶縁膜が、前記一対の第1の金属配線の間において、エアギャップを含む領域と、配線間絶縁膜のみからなる領域とを備え、
    前記配線間絶縁膜のみからなる領域が、前記プラグと接続される部位に対応する前記一対の第1の金属配線間に位置する
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記配線間絶縁膜が、
    前記エアギャップを含む領域において、一方の第1の金属配線の側壁から他方の第1の金属配線の側壁に向かって、第2の絶縁膜、エアギャップを含む第3の絶縁膜及び第2の絶縁膜の組み合わせ、第2の絶縁膜、エアギャップを含む第3の絶縁膜の組み合わせ、又はエアギャップを含む第2の絶縁膜のいずれかからなる構成を有し、かつ
    前記配線間絶縁膜のみからなる領域において、一方の第1の金属配線の側壁から他方の第1の金属配線の側壁に向かって、第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜の組み合わせ、又は第3の絶縁膜のみからなる構成を有する請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2の絶縁膜が、前記第3の絶縁膜と同じか又は低い比誘電率を有する請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1の金属配線の延在方向に直交する方向において、
    前記配線間絶縁膜のみからなる領域の前記第3の絶縁膜の底部から前記第1の金属配線の上面までの高さ/前記第3の絶縁膜の幅比より、前記エアギャップを含む領域のエアギャップを含む第2の絶縁膜又はエアギャップを含む第3の絶縁膜の底部から前記第1の金属配線の上面までの高さ/前記第2又は第3の絶縁膜の幅比が1.1倍以上大きいことを特徴とする請求項2又は3に記載の半導体装置。
  5. 前記第2の絶縁膜が、前記第1の金属配線の側壁のみに位置する請求項2〜4のいずれか1つに記載の半導体装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第1の絶縁膜上に所定間隔を備えた少なくとも一対の前記第1の金属配線を形成する工程と、
    前記一対の第1の金属配線を覆うように前記配線間絶縁膜を形成することで、前記エアギャップを含む領域と、前記配線間絶縁膜のみからなる領域を形成する工程と、
    前記プラグを形成する領域の前記配線間絶縁膜を除去し、除去部分にプラグ形成材料を埋めることでプラグを形成する工程と、
    前記プラグ上及び前記配線間絶縁膜上に前記第2の金属配線を形成する工程と
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1の絶縁膜が、同一のエッチング条件下で、前記第2の絶縁膜よりエッチングレートが遅い材料からなる請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第1の絶縁膜が窒素又は炭素を含有する膜である請求項6又は7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記配線間絶縁膜が第2の絶縁膜を含み、前記第2の絶縁膜がフッ素を含有する膜である請求項6〜8のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
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