JP2000058651A - 多層配線を有する半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

多層配線を有する半導体装置及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細化多層配線に対応して、隣接配線間の容
量を低減し、層間接続用金属とその上下層の配線とを確
実に接続し、かつショート不良を防止する。 【解決手段】 半導体基板201の上に、絶縁膜20
2、第1の金属層203、第1の層間絶縁膜204を順
次形成した後、第1の層間絶縁膜204に開口部を形成
し、開口部へ層間接続用金属208を形成する。フォト
リソグラフィーとドライエッチングとによって第1の層
間絶縁膜204と第1の金属層203と絶縁膜202の
一部とを選択的に除去して、第1の配線を形成した後、
プラズマCVD装置を使用して第2の層間絶縁膜212
を形成する。第2の層間絶縁膜212を平坦化した後、
その表面を部分的にエッチングする。その後、第3の層
間絶縁膜214を堆積する。第3の層間絶縁膜214の
表面が層間接続用金属208の上面および第1の層間絶
縁膜204の表面と同一平面になるように、CMP法に
よって第3の層間絶縁膜214を平坦化する。層間接続
用金属208に接続するように第2の配線216を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線構造を有
する半導体装置およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年めざましく進歩した半導体プロセス
技術によって配線や素子の超微細化及び高集積化が可能
になったので、ULSIの高性能化が進んできた。しか
し、配線の集積化に伴い、配線における信号の遅延がデ
バイスのスピードを律するようになっている。そのた
め、いわゆる0.25μm世代以降のULSIにおいて
は、層間絶縁膜の材料として、従来のSiO2 (比誘電
率ε=4.3)に代わって比誘電率が低い材料、例えば
比誘電率が低いフッ素をドーピングしたSiOF(ε=
3.5)や有機物を含んだSiO:C(ε=2.8から
3.2)が使用されようとしている。しかし、これらの
材料には吸湿性や耐熱性の点で問題があるので、該材料
を使用したプロセスを構築することが難しい。
【0003】また、特に影響が大きい遅延である配線間
における遅延を低減するために、配線間の絶縁性物質に
空気(ε=1.0)によって形成される空孔を意図的に
設けることによって、配線間における比誘電率を下げる
技術が提案されている(特開昭62−5643号公
報)。以下、この技術を図20を参照して説明する。図
20は、従来の半導体装置の構造を示す断面図である。
図20において、半導体装置が有する半導体基板1の上
に設けられた絶縁性物質2における、配線3、4間に空
孔6を、配線4、5間に空孔7をそれぞれ設ける。該絶
縁性物質2の材料としては、SiO2 が用いられる。配
線3と配線4との間の容量は、配線3から空孔6間の容
量と、空孔6それ自体の容量と、空孔6から配線4間の
容量とが直列接続された容量に等しいとみなすことがで
きる。空孔以外の部分である絶縁性物質2の材料SiO
2 の比誘電率に比べて、空気によって形成された空孔に
おける比誘電率は約1/4である。したがって、空孔を
設けることによって隣接する配線間の容量を低減でき
る。このことにより、隣接する配線間における信号の遅
延を抑制できるので、動作マージンが広く誤動作しにく
い半導体装置を実現でき、かつ、新規材料を使う必要が
ないので低コストなプロセスになり得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成によれば、配線と層間接続孔とがボーダーレ
ス、つまり配線幅と層間接続孔の直径とが同一寸法を有
するように設計され、かつ、フォトリソグラフィー工程
においてアライメントずれが生じた場合には、以下のよ
うな問題が発生する。第1に、層間接続孔を開口する際
に該層間接続孔と空孔とが一体となるので、層間接続用
金属が該一体となった領域に入ることによって配線のシ
ョート不良が発生する。第2に、層間接続孔内の層間接
続用金属と配線との接続面積が小さいので、接続不良が
発生する。
【0005】これらの不良を、図21と図22とを参照
して説明する。図21(a)、図21(b)及び図22
(a)から(c)は、半導体装置が有する多層配線の従
来の製造方法を示すプロセスフロー図である。まず、図
21(a)に示すように、半導体基板11の上に絶縁膜
12、第1の配線13、層間絶縁膜14を順次形成す
る。層間絶縁膜14としてプラズマCVD法によって堆
積されたSiO2 を使用するので、ステップカバレッジ
が悪い。すなわち、平坦な部分における堆積膜厚に対す
る、第1の配線13間の領域である配線間隙15におけ
る堆積膜厚の比率が低い。このことにより、配線間隙1
5における層間絶縁膜14に空孔16が形成される。し
かし、ステップカバレッジは0%にはならないので、配
線間隙15はそのすべてが空孔にはならず、配線間には
層間絶縁膜14が存在する。したがって、配線間におけ
る比誘電率を低減するという目的に対しては、配線間隙
15において層間絶縁膜14の堆積率をさらに低下させ
て比誘電率を下げる方法が考えられる。この場合には、
空孔16はさらに大きい領域を占める。次に、図21
(b)に示すように、レジストエッチバック法、化学的
機械研磨(CMP)法等を使用して層間絶縁膜14の一
部を除去することにより、該層間絶縁膜14を平坦化す
る。
【0006】次に、図22(a)に示すように、フォト
リソグラフィーとドライエッチングとを使用して層間接
続孔17を形成する。ここで、第1の配線の配線幅18
と層間接続孔の直径19とが同じ寸法であって、かつ、
フォトリソグラフィーにおいてずれ寸法20だけのアラ
イメントずれが発生した場合を考える。この場合には、
該アライメントずれによって第1の配線13の上面から
ずれた部分の層間接続孔17は、該上面の位置よりも深
く形成される。したがって、層間接続孔17は空孔16
と一体化する。次に、図22(b)に示すように、層間
接続孔17の内部へ、CVD法を使用してタングステン
よりなる層間接続用金属21を形成する。該CVD法に
よるタングステン21はステップカバレッジが良いの
で、図22(a)における層間接続孔17だけではな
く、空孔16をも埋める。このことにより、空孔16で
あった部分へ形成された層間接続用金属21を介して、
隣接する第1の配線13同士が接続されるショート不良
が発生する。配線間隙15における比誘電率を下げよう
とすると空孔16はさらに大きい領域を占めるので、シ
ョート不良がいっそう発生しやすくなる。一方、図22
(a)におけるずれ寸法20がさらに大きくなった場合
には、第1の配線13と層間接続孔17へ埋め込まれた
層間接続用金属21との接続面積が小さくなるので、第
1の配線13と層間接続用金属21との接続不良が発生
する。特に、層間絶縁膜14の材料として有機系の材料
を使用した場合には、該接続不良が発生しやすい。ま
た、層間接続孔17においてより深くエッチングされた
場合には、形成された層間接続用金属21によって第1
の配線13と半導体基板11とが接続されるショート不
良が発生する。次に、図22(c)に示すように、層間
接続用金属21を介して第1の配線13に接続されるた
めの第2の配線22を、該層間接続用金属21と層間絶
縁膜14との上に形成する。
【0007】本発明は、上記従来の問題に鑑み、配線間
容量を最小限に抑え、かつ、アライメントずれが発生し
てもショート不良や接続不良が発生しにくい半導体装置
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体装置
の製造方法は、同一絶縁膜上に形成された複数の配線か
ら構成される下層配線層であって、前記複数の配線が第
1配線と、前記第1配線から第1の間隙をおいて隣接す
る第2配線と、前記第1配線から前記第1の間隙より広
い第2の間隙をおいて隣接する第3配線とを含む下層配
線層と、前記第1配線、前記第2配線および前記第3配
線の上に形成された第1の層間絶縁膜とを備えた構造を
形成する工程と、前記第1の間隙の上方を実質的に塞
ぎ、前記第1の間隙内に空孔を形成するように、第2の
層間絶縁膜の下部を構成する第1層間絶縁層を堆積する
工程と、前記第2の層間絶縁膜の上部を構成する、前記
第1層間絶縁層よりもカバレッジの良い第2層間絶縁層
を堆積することによって前記第2の間隙を埋め込み、か
つ前記空孔を完全に覆う工程とを包含する。
【0009】前記空孔を露出させないように前記第2の
層間絶縁膜を平坦化する工程を更に包含することが好ま
しい。
【0010】前記第2層間絶縁層を前記第1層間絶縁層
よりも誘電率の低い有機膜から形成することが好まし
い。
【0011】本発明による半導体装置は、同一絶縁膜上
に形成された複数の配線から構成される下層配線層であ
って、前記複数の配線が第1配線と、前記第1配線から
第1の間隙をおいて隣接する第2配線と、前記第1配線
から第2の間隙をおいて隣接する第3配線とを含む下層
配線層と、前記第1配線、前記第2配線および前記第3
配線の上に形成された第1の層間絶縁膜と、前記第1の
層間絶縁膜中に形成され、前記第1配線の上面に接触す
る接続用金属と、前記第1の間隙および前記第2の間隙
の上方に形成され、前記第1の間隙および前記第2の間
隙の各々に空孔を形成する第2の層間絶縁膜と、前記第
2の層間絶縁膜上に形成され、前記層間接続用金属と電
気的に接続される上層配線層とを備えている。
【0012】前記上層配線層は埋込構造を持つ配線であ
り、前記上層配線層は前記第2の層間絶縁膜中に形成さ
れているようにしてもよい。
【0013】前記下層配線層の前記下地絶縁膜は、前記
第1の間隙および第2の間隙の下部に形成された溝を有
しており、前記溝内には、前記下地絶縁膜の上面よりも
上に突出しない高さを有する前記第2の層間絶縁膜の一
部が存在しているようにしてもよい。
【0014】前記層間接続用金属の上端部分は前記第1
の層間絶縁膜の上面よりも上に突出していることが好ま
しい。
【0015】前記第1配線は、前記第2配線および/ま
たは前記第3配線に向かって局所的に突出する側面部を
有しており、前記側面部の上面は、前記層間接続用金属
によって覆われていてもよい。また、前記第1配線の前
記側面部は、前記層間接続用金属に対して自己整合的に
形成されていることが好ましい。
【0016】本発明による他の半導体装置は、同一絶縁
膜上に形成された複数の配線から構成される下層配線層
であって、前記複数の配線が第1配線と、前記第1配線
から第1の間隙をおいて隣接する第2配線と、前記第1
配線から第2の間隙をおいて隣接する第3配線とを含む
下層配線層と、前記第1配線、前記第2配線および前記
第3配線の上に形成された第1の層間絶縁膜と、前記下
層配線層を覆い、上面が平坦化された第2の層間絶縁膜
とを備え、前記第2の間隙は前記第1の間隙よりも広
く、前記第2の層間絶縁膜は、第1層間絶縁層と、前記
第1層間絶縁層上に形成された第2層間絶縁層を含み、
前記第2の層間絶縁膜の上面は平坦化され、前記第1層
間絶縁層および前記第2層間絶縁層は前記第1の間隙の
上方を塞ぎ、前記第1の間隙内に空孔が形成されてお
り、前記第2の間隙は、前記第1層間絶縁層および前記
第2層間絶縁層によって埋め込まれている。
【0017】前記第2層間絶縁層は、前記第1層間絶縁
層よりもカバレッジが良いことが好ましい。
【0018】前記第1層間絶縁層はシリコン酸化膜から
形成されており、前記第2層間絶縁層は、前記第1層間
絶縁層の誘電率よりも低い誘電率を有する有機塗布膜か
ら形成されていることが好ましい。
【0019】本発明による半導体装置の製造方法は、多
層配線を有する半導体装置の製造方法であって、第1の
配線層の上に第1の層間絶縁膜を形成し、該形成された
第1の層間絶縁膜に層間接続孔を開口し、該開口された
層間接続孔へ層間接続用金属を埋め込む工程と、第1の
配線用パターンをマスクにして前記第1の層間絶縁膜と
第1の配線層とを順次エッチングすることにより、第1
の配線を形成する工程と、前記第1の層間絶縁膜と第1
の配線とが形成された半導体基板上に第2の層間絶縁膜
を形成する工程と、前記第1の層間絶縁膜の表面が露出
するまで前記第2の層間絶縁膜を除去することによっ
て、該第2の層間絶縁膜と前記第1の層間絶縁膜と層間
接続用金属とが各々有する表面を同一平面になるように
平坦化する工程と、前記同一平面の上に第2の金属層を
形成し、第2の配線用パターンをマスクにして該第2の
金属層をエッチングすることにより第2の配線を形成す
る工程とを備えている。
【0020】本発明による他の半導体装置の製造方法
は、多層配線を有する半導体装置の製造方法であって、
第1の配線層の上に第1の層間絶縁膜を形成し、該形成
された第1の層間絶縁膜に層間接続孔を開口し、該開口
された層間接続孔へ層間接続用金属を埋め込む工程と、
第1の配線用パターンをマスクにして前記第1の層間絶
縁膜と第1の配線層とを順次エッチングすることによ
り、第1の配線を形成する工程と、前記第1の層間絶縁
膜と第1の配線とが形成された半導体基板上に第2の層
間絶縁膜を形成する工程と、前記第1の層間絶縁膜の表
面が露出するまで前記第2の層間絶縁膜を除去すること
によって、該第2の層間絶縁膜と前記第1の層間絶縁膜
と層間接続用金属とが各々有する表面を同一平面になる
ように平坦化する工程と、溝作製用パターンをマスクに
して少なくとも前記第1の層間絶縁膜をエッチングする
ことにより、該第1の層間絶縁膜の表面から所定の深さ
を有する溝を作成する工程と、前記層間接続用金属と第
1の層間絶縁膜と第2の層間絶縁膜との上に第2の金属
層を形成し、該第2の金属層のうち前記溝の内部以外に
存在する部分を除去することによって第2の配線を形成
する工程とを備えている。
【0021】本発明による更に他の半導体装置の製造方
法は、多層配線を有する半導体装置の製造方法であっ
て、絶縁膜の上に形成された第1の配線層の上に第1の
層間絶縁膜を形成し、該形成された第1の層間絶縁膜に
層間接続孔を開口し、該開口された層間接続孔へ層間接
続用金属を埋め込む工程と、第1の配線用レジストパタ
ーンをマスキングに使用して前記第1の層間絶縁膜と第
1の配線層と前記絶縁膜の少なくとも一部とを順次エッ
チングすることにより、第1の配線を形成する工程と、
第1の配線が形成された半導体基板上に第2の層間絶縁
膜を形成する工程と、前記層間接続用金属の表面が露出
するまで前記第2の層間絶縁膜を除去することによっ
て、該第2の層間絶縁膜と層間接続用金属とが各々有す
る表面を同一平面になるように平坦化する工程と、前記
同一平面の上に第2の金属層を形成し、第2の配線用レ
ジストパターンをマスキングに使用して該第2の金属層
をエッチングすることにより第2の配線を形成する工程
とを備えている。
【0022】本発明による更に他の半導体装置の製造方
法は、多層配線を有する半導体装置の製造方法であっ
て、絶縁膜の上に形成された第1の配線層の上に第1の
層間絶縁膜を形成し、該形成された第1の層間絶縁膜に
層間接続孔を開口し、該開口された層間接続孔へ層間接
続用金属を埋め込む工程と、前記第1の層間絶縁膜の表
面から一部をエッチングする工程と、第1の配線用レジ
ストパターンをマスキングに使用して前記第1の層間絶
縁膜と第1の配線層とを順次エッチングすることによ
り、第1の配線を形成する工程と、第1の配線が形成さ
れた半導体基板上に第2の層間絶縁膜を形成する工程
と、前記層間接続用金属の表面が露出するまで前記第2
の層間絶縁膜を除去することによって、該第2の層間絶
縁膜と層間接続用金属とが各々有する表面を同一平面に
なるように平坦化する工程と、前記同一平面の上に第2
の金属層を形成し、第2の配線用レジストパターンをマ
スキングに使用して該第2の金属層をエッチングするこ
とにより第2の配線を形成する工程とを備えている。
【0023】本発明による更に他の半導体装置の製造方
法は、多層配線を有する半導体装置の製造方法であっ
て、絶縁膜の上に形成された第1の配線層の上に第1の
層間絶縁膜を形成し、該形成された第1の層間絶縁膜に
層間接続孔を開口し、該開口された層間接続孔へ層間接
続用金属を埋め込む工程と、第1の配線用レジストパタ
ーンをマスキングに使用して前記第1の層間絶縁膜と第
1の配線層と前記絶縁膜とを順次エッチングすることに
より、第1の配線を形成する工程と、第1の配線が形成
された半導体基板上に第2の層間絶縁膜を形成する工程
と、前記第1の層間絶縁膜の表面が露出するまで前記第
2の層間絶縁膜を除去することによって、該第2の層間
絶縁膜と前記第1の層間絶縁膜とが各々有する表面を同
一平面になるように平坦化する工程と、前記第2の層間
絶縁膜の表面を選択的にエッチングした後、第3の層間
絶縁膜を堆積する工程と、前記第1の層間絶縁膜の表面
が露出するまで前記第3の層間絶縁膜を除去することに
よって、該第3の層間絶縁膜と前記第1の層間絶縁膜と
層間接続用金属とが各々有する表面を同一平面になるよ
うに平坦化する工程と、前記同一平面の上に第2の金属
層を形成し、第2の配線用レジストパターンをマスキン
グに使用して該第2の金属層をエッチングすることによ
り第2の配線を形成する工程とを備えている。
【0024】前記第1の配線相互間の配線間隙において
前記第2の層間絶縁膜が存在しない閉領域よりなる空孔
を更に備えていることが好ましい。
【0025】前記第1の層間絶縁膜の誘電率より前記第
2の層間絶縁膜の誘電率の方が小さいことが好ましい。
【0026】前記第1の配線を形成する工程の前に、前
記第1の層間絶縁膜の表面から一部をエッチングする工
程を更に備えていてもよい。
【0027】前記第2の層間絶縁膜を形成する方法とし
て、高密度プラズマCVDを使用すてもよい。
【0028】前記第2の層間絶縁膜を形成する方法とし
て、基板にバイアス電圧を印可した高密度プラズマCV
Dを使用してもよい。
【0029】前記第1の層間絶縁膜に使用する材料の誘
電率より前記第2の層間絶縁膜に使用する材料の誘電率
の方が小さいことが好ましい。
【0030】前記第2の層間絶縁膜を平坦化する工程に
おいて、化学的機械研磨を用いることが好ましい。
【0031】前記第2の層間絶縁膜を形成する工程は、
前記第2の層間絶縁膜の一部を構成する第1層間絶縁層
を形成する工程と、前記第2の層間絶縁膜の他の一部を
構成する第2層間絶縁層を前記第1層間絶縁層上に形成
する工程と包含していてもよい。
【0032】前記第1層間絶縁層を形成する工程におい
て、前記第1の配線層が形成する隙間のうち間隔が0.
5μm以下の隙間に空孔を形成するように前記第1層間
絶縁層によって前記間隔が0.5μm以下の隙間の上を
実質的に覆い、前記第2層間絶縁層を形成する工程にお
いては、前記第1の配線層が形成する隙間のうち、前記
第1層間絶縁層によって実質的に覆われていない隙間の
内部に前記第2層間絶縁層の一部を進入させてもよい。
【0033】前記第1層間絶縁層として、シラン/N2
O系ガスのプラズマを用いて形成した第1プラズマCV
D膜を使用してもよい。
【0034】前記第2層間絶縁層として、基板バイアス
電圧を印可した高密度プラズマを用いて形成した第2プ
ラズマCVD膜を使用してもよい。
【0035】前記第2の層間絶縁膜を平坦化する工程
は、前記第1層間絶縁層を除去しないようにして前記第
2層間絶縁層を除去してもよい。
【0036】前記第2の層間絶縁膜を形成する工程は、
前記第1の配線の上面から計測した前記空孔の上端の高
さを500nm以下にすることが好ましい。
【0037】前記第2の層間絶縁膜を形成する工程は、
前記第1の配線層が形成する隙間のうち間隔が0.8μ
m以下の隙間に空孔を形成することが好ましい。
【0038】前記第2の層間絶縁膜を形成する工程は、
前記第1の配線層が形成する隙間のうち間隔が0.5μ
m以下の隙間に空孔率が0.5以上の空孔を形成するこ
とが好ましい。
【0039】前記第2の層間絶縁膜を平坦化する工程
は、前記第1層間絶縁層を除去しないようにして前記第
2層間絶縁層を除去してもよい。
【0040】本発明による半導体装置は、多層配線を有
する半導体装置であって、半導体基板の上に形成された
第1の配線と、前記第1の配線と他層の配線とを接続す
るために該第1の配線上へ形成された層間接続用金属
と、前記層間接続用金属が存在する部分以外の前記第1
の配線におけるすべての領域において形成された第1の
層間絶縁膜と、前記半導体基板を平面視した場合におい
て、前記第1の配線以外の領域のすべてにおいて形成さ
れた第2の層間絶縁膜と、少なくとも前記層間接続用金
属の上に形成され、かつ、該層間接続用金属を介して前
記第1の配線に接続された第2の配線とを備えている。
【0041】本発明による他の半導体装置は、多層配線
を有する半導体装置であって、絶縁膜上に配列された複
数の第1の配線層と、前記複数の第1の配線層の各々の
上に形成された第1の層間絶縁膜と、前記第1の層間絶
縁膜中に開口され、前記複数の第1の配線層上に位置す
る層間接続孔と、前記層間接続孔に埋め込まれ、前記第
1の配線層に接触する層間接続用金属と、前記複数の第
1の配線層を覆うように形成された第2の層間絶縁膜
と、前記複数の第1の配線層の間において、前記絶縁膜
の表面に形成された凹部とを備えている。
【0042】本発明による更に他の半導体装置は、多層
配線を有する半導体装置であって、絶縁膜上に配列され
た複数の第1の配線層と、前記複数の第1の配線層の各
々の上に形成された第1の層間絶縁膜と、前記第1の層
間絶縁膜中に開口され、前記複数の第1の配線層上に位
置する層間接続孔と、前記層間接続孔に埋め込まれ、前
記第1の配線層に接触する層間接続用金属と、前記第1
の配線層が形成されていない領域上に設けられた第2の
層間絶縁膜とを備え、前記層間接続用金属の上面が前記
第1の層間絶縁膜の上面よりも上に突出している。
【0043】前記第2の層間絶縁膜は、前記複数の第1
の配線層と、前記第2の層間絶縁膜の一部を構成する第
1層間絶縁層と、前記第2の層間絶縁膜の他の一部を構
成する第2層間絶縁層とを備え、前記第1層間絶縁層
は、前記第1の配線層が形成する隙間のうち間隔が0.
5μm以下の隙間に空孔を形成するように前記間隔が
0.5μm以下の隙間の上を実質的に覆い、前記第2層
間絶縁層の一部は、前記第1の配線層が形成する隙間の
うち、前記第1層間絶縁層によって実質的に覆われてい
ない隙間の内部に進入していることが好ましい。
【0044】前記第1の配線の上面から計測した前記空
孔の上端の高さは500nm以下であることことが好ま
しい。
【0045】前記第1の配線層が形成する隙間のうち間
隔が0.8μm以下の隙間に空孔が形成されていること
が好ましい。
【0046】前記第1の配線層が形成する隙間のうち間
隔が0.5μm以下の隙間に空孔率が0.5以上の空孔
が形成されていることが好ましい。
【0047】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態を、図1〜図3を参照して説明する。図1
(a)〜(d)及び図2(a)〜(c)は、本実施形態
に係る半導体装置の製造方法を示すプロセスフロー図で
ある。まず、図1(a)に示すように、予め半導体能動
素子(図示せず)を形成した半導体基板101の上に、
絶縁膜102(厚さ0.8μm)、アルミニウムとチタ
ン合金との積層構造からなる第1金属層103(厚さ
0.5μm)、第1の層間絶縁膜104(厚さ1.0μ
m)を順次堆積させる。その後に層間接続用レジストパ
ターン105を形成し、ドライエッチングによって層間
接続孔106を開口する。
【0048】次に、図1(b)に示すように、層間接続
用レジストパターン105をはく離した後における層間
接続孔106を有する面へ、例えばTiN/Tiよりな
るアドヒージョンレイヤー107を堆積させ、更にブラ
ンケットW−CVD法によってタングステンよりなる層
間接続材料108を堆積させる。ドライエッチング又は
CMP法によって、層間接続孔106の内部以外に存在
するアドヒージョンレイヤー107及び層間接続材料1
08を除去する。層間接続孔106の内部にのみ存在す
るアドヒージョン107と層間接続材料108とは、併
せて層間接続用金属109を構成する。
【0049】次に、図1(c)に示すように、第1の層
間絶縁膜104及び層間接続用金属109の上に、第1
の配線用レジストパターン(第1の配線層パターンを規
定するマスキング層)110を形成する。該第1の配線
用レジストパターン110が、ずれ寸法111だけアラ
イメントずれして形成される場合を考える。例えば、層
間接続孔106の直径を0.3μm、第1の配線用レジ
ストパターン110の幅を0.3μmとした場合には、
該層間接続孔106へ埋め込まれた層間接続用金属10
9と第1の配線用レジストパターン110との許容され
るずれ寸法111は、最大で0.1μmとなる。
【0050】図3(a)は、第1の配線用レジストパタ
ーン110のずれと層間接続用金属109との関係を示
す平面図である。図3(a)の波線下側には、第1の配
線用レジストパターン110の位置が層間接続用金属1
09の位置からずれている場合が示されており、波線上
側には、第1の配線用レジストパターン110の位置と
層間接続用金属109の位置とが整合している場合が示
されている。
【0051】次に、図1(d)に示すように、酸化膜を
パターニングするためのCF系エッチングガスと、アル
ミニウム膜をパターニングするためのCl系エッチング
ガスとを使用して、第1の配線用レジストパターン11
0を有する面から、第1の配線用レジストパターン11
0をマスクとして順次ドライエッチングする。まず、低
温においてCF系エッチングガスを使用したドライエッ
チングにより、第1の配線用レジストパターン110の
開口部における第1の層間絶縁膜104を除去する。こ
の場合には、アライメントずれ部分112における層間
接続用金属109は、CF系エッチングガスによっては
ほとんどエッチングされない。更に、Cl系エッチング
ガスを使用したドライエッチングによって、絶縁膜10
2が露出するまで第1の配線用レジストパターン110
の開口部における第1の金属層103を除去する。この
ことによって、第1の配線113Aを形成する。この場
合にも、アライメントずれ部分112における層間接続
用金属109は、Cl系エッチングガスによってはエッ
チングされない。第1の配線113Aを形成するエッチ
ングは、第1の配線用レジストパターン110および層
間接続用金属109の両方がエッチングマスクとして機
能している。
【0052】図3(b)は、アライメントずれの有無に
対応した第1の配線113と層間接続用金属109との
位置関係を示す斜視図である。まず、第1の金属層10
3から、ドライエッチングにより、アライメントずれせ
ず形成された配線113Bの場合を考える。この場合に
は、配線113Bの上面に、該配線113Bの幅と同一
の直径を有する層間接続用金属109が形成される。一
方、第1の金属層から、ドライエッチングにより、アラ
イメントずれして形成された配線113Cの場合を考え
る。この場合には、該ドライエッチングの際に層間接続
用金属109の下に位置する第1の金属層がエッチング
されない。したがって、図8(a)におけるアライメン
トずれ部分112において、層間接続用金属109の下
に位置する第1の金属層がセルフアライメントによって
エッチングされずに残るので、図3(b)に示すような
形状を持った配線113Cが形成される。このことによ
り、層間接続用金属109が有する下面の全面に対し
て、配線113B又は配線113Cからなる第1の配線
113Aが必ず形成される。また、図8(a)における
第1の配線用レジストパターン110の下の部分はエッ
チングされないので、第1の配線113Aの上であって
層間接続用金属109が存在しない部分においては、第
1の層間絶縁膜104がそのまま残る。このことによ
り、第1の配線113Aの上には、第1の層間絶縁膜1
04又は層間接続用金属109のいずれかが必ず存在す
る。したがって、層間接続用金属109又は第1の配線
用レジストパターン110の下に存在する第1の金属層
103が、第1の配線113Aを形成する。第1の金属
層103から形成された第1の配線113Aと、第1の
層間絶縁膜104との膜厚の合計は1.5μmである。
したがって、隣接する第1の配線113A間の領域であ
る配線間隙114における、最小幅0.3μmの部分に
形成された溝115のアスペクトレシオは約5となる。
なお、第1の配線が存在しないフィールド部分116
へ、配線のダミーパターンを形成してもよい。
【0053】このように本実施形態によれば、第1の層
間絶縁膜104および層間接続用金属109の両方の平
面パターンが第1の配線113Aの平面パターンを規定
する。
【0054】次に、図2(a)に示すように、第1の配
線用レジストパターン110をはく離した後の、半導体
基板101が有する絶縁膜102、第1の層間絶縁膜1
04、層間接続用金属109の上に、プラズマCVD装
置を使用して第2の層間絶縁膜117をそれぞれ堆積す
る。配線間隙114において形成された溝における該配
線間隙114の領域の一部又は全部が、第2の層間絶縁
膜117によっては埋め込まれずに空孔118となる。
特に、高アスペクトレシオを有する溝においては、配線
間隙114の領域の全部が空孔118となる。
【0055】次に、図2(b)に示すように、CMP法
を使用して、第1の層間絶縁膜104と層間接続用金属
109と第2の層間絶縁膜117との表面がほぼ同一平
面になるように、該第2の層間絶縁膜117を平坦化す
る。第1の層間絶縁膜104と第2の層間絶縁膜117
とを異なる材料にして、第1の層間絶縁膜104のCM
Pにおけるエッチングレートが、第2の層間絶縁膜11
7のエッチングレートよりも小さくなるように設定す
る。このことにより、第1の層間絶縁膜104をエッチ
ングストッパーとして利用する。第2の層間絶縁膜11
7は、高アスペクトレシオを有する溝の上部においてそ
の内部へもある程度埋め込まれるので、CMPの後に第
2の層間絶縁膜117の表面において空孔118が開口
部を形成することはない。
【0056】次に、図2(c)に示すように、アルミニ
ウムとチタン合金との積層構造からなる金属層を堆積さ
せ、フォトリソグラフィーとドライエッチングとを使用
して第2の配線119を形成する。
【0057】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、配線間隙114の領域の一部又は全部が空気よりな
る空孔118になるので、該配線間隙114をはさむ第
1の配線113A間における比誘電率を低減できる。特
に配線間隙114へ形成される溝115が高アスペクト
レシオを有する場合には、該配線間隙114の領域の全
部が空孔118になるので、第1の配線113A間にお
ける比誘電率を最小値にすることができる。
【0058】また、層間接続用金属109を形成した後
に第1の配線113Aを形成するので、層間接続用金属
109が有する下面の全面に対して必ず第1の配線11
3Aが形成される。したがって、第1の配線113Aと
層間接続用金属109との接続不良を防止できる。
【0059】また、第1の層間絶縁膜104の層間接続
孔106に層間接続用金属109を形成した後に、第1
の配線113Aと第2の層間絶縁膜117とを順次形成
する。このことによって、第1の配線形成時にアライメ
ントずれが発生しても、第1の配線113Aの上面には
層間接続用金属109又は第1の層間絶縁膜104のい
ずれかが必ず存在し、かつ、第2の層間絶縁膜117と
同時に形成される空孔118へ層間接続用金属109が
埋め込まれることはない。したがって、層間接続用金属
109を介した、第1の配線113A同士のショート不
良及び配線と半導体基板101とのショート不良を防止
できる。
【0060】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態を、図4を参照して説明する。図4(a)〜(c)
は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を示すプロ
セスフロー図である。図(a)に至るまでの工程は図1
(a)〜(d)と同一なので、第1の実施形態における
構成要素と同一のものには同一の符号を付して、その説
明を省略する。本実施形態は、第1の実施形態において
プラズマCVD装置により第2の層間絶縁膜117を堆
積することに代えて、塗布法によって第2の層間絶縁膜
217を形成するものである。第2の層間絶縁膜217
としては、例えば有機ポリシロキサン、フッ素を含んだ
有機物等の材料からなる有機膜や無機のポーラス膜等が
考えられる。これらの材料は、その多くが流動性を有す
る。
【0061】まず、図4(a)に示すように、第1の層
間絶縁膜104、層間接続用金属109、配線間隙21
4の上に上記材料を塗布する。このことにより、配線間
隙214における溝へ、空孔を生ずることなく該流動性
を有する材料を埋め込んで、第2の層間絶縁膜217を
形成できる。第2の層間絶縁膜217の材料として、第
1の層間絶縁膜104よりも比誘電率が低い材料を選
ぶ。したがって、配線間隙214をはさむ第1の配線1
13A間における比誘電率を低減できる。次に、図4
(b)に示すように、CMP法を使用して、第1の層間
絶縁膜104と層間接続用金属109と第2の層間絶縁
膜217との表面が同一平面になるように、該第2の層
間絶縁膜217を平坦化する。第1の層間絶縁膜104
と第2の層間絶縁膜217とを異なる材料にして、第1
の層間絶縁膜104のCMPにおけるエッチングレート
が、第2の層間絶縁膜217のエッチングレートよりも
小さくなるように設定する。このことにより、第1の層
間絶縁膜104をエッチングストッパーとして利用す
る。次に、図4(c)に示すように、アルミニウムとチ
タン合金との積層構造からなる金属層を堆積させ、フォ
トリソグラフィーとドライエッチングとを使用して第2
の配線219を形成する。
【0062】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、第1の層間絶縁膜104よりも比誘電率が低い材料
を使用した第2の層間絶縁膜217によって、配線間隙
214の領域の全部を埋め込む。したがって、該配線間
隙214をはさむ第1の配線113A間における比誘電
率を低減でき、かつ、第2の層間絶縁膜217の材料に
よって該比誘電率を決定できる。
【0063】また、層間接続用金属109を形成した後
に第1の配線113Aを形成するので、層間接続用金属
109が有する下面の全面に対して必ず第1の配線11
3Aが形成される。したがって、第1の配線113Aと
層間接続用金属109との接続不良を防止できる。
【0064】また、第1の層間絶縁膜104の層間接続
孔に層間接続用金属109を形成した後に、第1の配線
113Aと第2の層間絶縁膜217とを順次形成する。
このことによって、第1の配線形成時にアライメントず
れが発生しても、第1の配線113Aの上面には層間接
続用金属109又は第1の層間絶縁膜104のいずれか
が必ず存在し、かつ配線間隙214には第2の層間絶縁
膜217が必ず存在する。したがって、層間接続用金属
109を介した、第1の配線113A同士のショート不
良及び配線と半導体基板101とのショート不良を防止
できる。
【0065】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態を、図5と図6とを参照して説明する。図5(a)〜
(d)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を示
すプロセスフロー図である。図5(a)に至るまでの工
程は、第1の層間絶縁膜304の膜厚(2.5μm)を
厚くした以外は第1の実施形態、すなわち図1(a)〜
(d)及び図2(a)、(b)と同一なので、第1の実
施形態における構成要素と同一のものには同一の符号を
付して、その説明を省略する。
【0066】まず、図5(a)に示すように、第1の層
間絶縁膜304、層間接続用金属309、第2の層間絶
縁膜317の上に、第2の配線用反転レジストパターン
320をフォトリソグラフィーによって形成する。該第
2の配線用反転レジストパターン320が、ずれ寸法3
11だけアライメントずれして形成される場合を考え
る。例えば、層間接続孔の直径を0.3μm、第2の配
線用反転レジストパターン320が有する溝の幅を0.
3μmとした場合には、該層間接続孔へ埋め込まれた層
間接続用金属309と第2の配線用反転レジストパター
ン320が有する溝との許容されるずれ寸法311は、
最大で0.1μmとなる。次に、図5(b)に示すよう
に、第1の層間絶縁膜304と第2の層間絶縁膜317
とをエッチングして、深さ0.5μmを有する配線溝3
21Aを形成する。次に、図5(c)に示すように、チ
タン合金よりなるアドヒージョンレイヤー(図示せず)
を堆積した後に、アルミニウム、アルミニウムと銅との
合金、または銅等なる第2の金属層322を形成する。
該第2の金属層322を形成するには、真空蒸着法やC
VD法等が用いられる。次に、図5(d)に示すよう
に、配線溝以外に存在する第2の金属層をCMP法で除
去することによって、第2の配線323を形成する。
【0067】第2の配線用反転レジストパターン320
のずれによる第2の配線323のずれと、層間接続用金
属309との関係を、図6と図5(b)〜(d)とを参
照して説明する。図6は、アライメントずれの有無に対
応し、かつ第2の配線が形成されるべき配線溝と、層間
接続用金属との位置関係を示す斜視図である。図6にお
いて、ドライエッチングにより、アライメントずれせず
形成された配線溝321Bの場合を考える。この場合に
は、層間接続用金属309の直径と同一の幅を有する配
線溝321Bが形成される。第2の配線は該配線溝32
1Bの内部へ形成されるので、層間接続用金属309の
側面のほぼ全面において該層間接続用金属309と第2
の配線とが接触する。一方、ドライエッチングにより、
アライメントずれして形成された配線溝321Cの場合
を考える。この場合には、層間接続用金属309の直径
と同一の幅を有する配線溝321Cが、図5(b)にお
けるずれ寸法311だけずれて形成される。層間接続用
金属309はエッチングされないので、該層間接続用金
属309の側面のうちずれ寸法111だけ第1の層間絶
縁膜304へ食い込んだ部分以外は、配線溝321Cに
対して露出する。したがって、層間接続用金属309の
側面の大部分は、図5(c)における第2の金属層32
2に接触し、更にCMP後の図5(d)において第2の
配線323に接触する。
【0068】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、第2の配線323を形成するための第2の配線用反
転レジストパターン320がアライメントずれした場合
でも、層間接続用金属309の側面の大部分が第2の配
線323に接触する。したがって、第1の実施形態と同
様の効果に加えて、第2の配線用反転レジストパターン
320がアライメントずれした場合においても、層間接
続用金属309と第2の配線323との接続における信
頼性を向上できる。
【0069】(第4の実施形態)図7(a)から
(d)、図8(a)から(c)ならびに図9(a)およ
び(b)を参照しながら、本実施形態に係る半導体装置
の製造方法を説明する。
【0070】まず、図7(a)に示すように、予め半導
体能動素子(図示せず)を形成した半導体基板101の
上に、絶縁膜102(厚さ0.8μm)、アルミニウム
とチタン合金との積層構造からなる第1の金属層103
(厚さ0.5μm)、第1の層間絶縁膜104(厚さ
1.0μm)を順次堆積させる。その後に層間接続用レ
ジストパターン105を形成し、ドライエッチングによ
って層間接続孔106を開口する。
【0071】次に、図7(b)に示すように、層間接続
用レジストパターン105をはく離した後における層間
接続孔106を有する面へ、例えばTiN/Tiよりな
るアドヒージョンレイヤー107を堆積させ、更にブラ
ンケットW−CVD法によってタングステンよりなる層
間接続材料108を堆積させる。ドライエッチング又は
CMP法によって、層間接続孔106の内部以外に存在
するアドヒージョンレイヤー107及び層間接続材料1
08を除去する。層間接続孔106の内部にのみ存在す
るアドヒージョン107と層間接続材料108とは、併
せて層間接続用金属109を構成する。
【0072】次に、図7(c)に示すように、第1の層
間絶縁膜104を0.5μm程度エッチバックし、第1
の層間絶縁膜104の残りの膜厚を0.5μmに調整す
る。このとき、層間接続用金属109は第1の層間絶縁
膜104の表面から上方に凸状に突出する。
【0073】次に、図7(d)に示すように、第1の層
間絶縁膜104及び層間接続用金属109の上に、第1
の配線用レジストパターン110を形成する。該第1の
配線用レジストパターン110が、ずれ寸法111だけ
アライメントずれして形成される場合を考える。例え
ば、層間接続孔106の直径を0.3μm、第1の配線
用レジストパターン110の幅を0.3μmとした場合
には、該層間接続孔106へ埋め込まれた層間接続用金
属109と第1の配線用レジストパターン110との許
容されるずれ寸法111は、最大で0.1μmとなる。
【0074】図3(a)は、第1の配線用レジストパタ
ーン110のずれと層間接続用金属109との関係を示
す平面図である。図3(a)の波線下側には、第1の配
線用レジストパターン110の位置が層間接続用金属1
09の位置からずれている場合が示されており、波線上
側には、第1の配線用レジストパターン110の位置と
層間接続用金属109の位置とが整合している場合が示
されている。
【0075】次に、図8(a)に示すように、酸化膜を
除去するためのCF系エッチングガスと、アルミニウム
を除去するためのCl系エッチングガスとを使用して、
第1の配線用レジストパターン110を有する面を順次
ドライエッチングする。まず、低温においてCF系エッ
チングガスを使用したドライエッチングにより、第1の
配線用レジストパターン110の開口部における第1の
層間絶縁膜104を除去する。この場合には、アライメ
ントずれ部分112における層間接続用金属109は、
CF系エッチングガスによってはエッチングされない。
更に、Cl系エッチングガスを使用したドライエッチン
グによって、絶縁膜102が露出するまで第1の配線用
レジストパターン110の開口部における第1の金属層
103を除去する。このことによって、第1の配線11
3Aを形成する。この場合にも、アライメントずれ部分
112における層間接続用金属109は、Cl系エッチ
ングガスによってはエッチングされない。
【0076】図3(b)は、アライメントずれの有無に
対応した第1の配線113と層間接続用金属109との
位置関係を示す斜視図である。まず、第1の金属層10
3から、ドライエッチングにより、アライメントずれせ
ず形成された配線113Bの場合を考える。この場合に
は、配線113Bの上面に、該配線113Bの幅と同一
の直径を有する層間接続用金属109が形成される。一
方、第1の金属層から、ドライエッチングにより、アラ
イメントずれして形成された配線113Cの場合を考え
る。この場合には、該ドライエッチングの際に層間接続
用金属109の下に位置する第1の金属層がエッチング
されない。したがって、図8(a)におけるアライメン
トずれ部分112において、層間接続用金属109の下
に位置する第1の金属層がセルフアライメントによって
エッチングされずに残るので、図3(b)に示すような
形状を持った配線113Cが形成される。このことによ
り、層間接続用金属109が有する下面の全面に対し
て、配線113B又は配線113Cからなる第1の配線
113Aが必ず形成される。また、図8(a)における
第1の配線用レジストパターン110の下の部分はエッ
チングされないので、第1の配線113Aの上であって
層間接続用金属109が存在しない部分においては、第
1の層間絶縁膜104がそのまま残る。このことによ
り、第1の配線113Aの上には、第1の層間絶縁膜1
04又は層間接続用金属109のいずれかが必ず存在す
る。
【0077】次に、図8(b)に示すように、CF系エ
ッチングガスを使用したドライエッチングにより、絶縁
膜102を約0.5μm程度彫り込む。このことによっ
て、上下を絶縁膜で挟まれた形の第1の配線113Aを
形成する。第1の配線113A直下の彫り込まれてない
絶縁膜を112Aとする。したがって、層間接続用金属
109又は第1の配線用レジストパターン110の下に
存在する第1の金属層103が、第1の配線113Aを
形成する。
【0078】第1の金属層103から形成された第1の
配線113Aと、第1の層間絶縁膜104および絶縁膜
112Aとの膜厚の合計は1.5μmである。したがっ
て、隣接する第1の配線113A間の領域である配線間
隙114における、最小幅0.3μmの部分に形成され
た溝115のアスペクトレシオは約5となる。なお、第
1の配線が存在しないフィールド部分116へ、配線の
ダミーパターンを形成してもよい。
【0079】次に、図8(c)に示すように、第1の配
線用レジストパターン110をはく離した後の、半導体
基板101が有する絶縁膜102、第1の層間絶縁膜1
04、層間接続用金属109の上に、プラズマCVD装
置を使用して第2の層間絶縁膜117を堆積する。配線
間隙114において形成された溝における該配線間隙1
14の領域の一部又は全部が、第2の層間絶縁膜117
によっては埋め込まれずに空孔118となる。特に、高
アスペクトレシオを有する溝においては、配線間隙11
4の領域の全部が空孔118となる。次に、図9(a)
に示すように、CMP法を使用して、層間接続用金属1
09と第2の層間絶縁膜117との表面が同一平面にな
るように、該第2の層間絶縁膜117を平坦化する。第
2の層間絶縁膜117は、高アスペクトレシオを有する
溝の上部においてその内部へもある程度埋め込まれるの
で、CMPの後に第2の層間絶縁膜117の表面におい
て空孔118が開口部を形成することはない。次に、図
9(b)に示すように、アルミニウムとチタン合金との
積層構造からなる金属層を堆積させ、フォトリソグラフ
ィーとドライエッチングとを使用して第2の配線119
を形成する。
【0080】ここで、図10(a)および(b)ならび
に図11(a)および(b)を参照しながら、第2の層
間絶縁膜117の堆積方法によって形成される空孔の形
態がどのように変化するかを説明する。
【0081】まず、図10(a)を参照する。図10
(a)は、第2の層間絶縁膜117が溝115内に全く
入り込んでおらず、空孔が溝115内の全てを占めてい
る理想的な形態を示している。この場合、隣接する配線
113Aの間には絶縁膜が存在しないため、配線間の容
量C1は非常に小さくなる。また、図10(a)に示す
場合、空孔の上端は第1の層間絶縁膜104の上面より
も上に広がっていない。このため、第2の層間絶縁膜1
17をCMP法によって研磨しても、空孔が露出するお
それが小さい。もし、第2の層間絶縁膜117をCMP
法によって研磨した場合に研磨表面を介して空孔が外部
に通じると、層間絶縁膜として機能が損なわれ、配線間
の短絡が生じてしまうおそれがある。
【0082】図10(b)は、第2の層間絶縁膜117
が溝115の底面および側面に堆積し、空孔が溝115
内の僅かな部分を占めている形態を示している。このよ
うな形態は、第2の層間絶縁膜117をカバレッジの良
い条件で堆積した場合に得られる。例えば、TEOSを
原料とするプラズマCVD法による場合、堆積過程中の
第2の層間絶縁膜117が溝115の上部が塞ぐ前に、
溝115の底面および側面にある程度の膜厚の絶縁膜が
堆積する。その結果、配線間113Aの間の容量C2は
大きくなってしまう。
【0083】図11(a)は、第2の層間絶縁膜117
が溝115の内部には全く入り込んでおらず、空孔の上
部118が第1の層間絶縁膜104の上面よりも上に広
がっている形態を示している。このような形態は、第2
の層間絶縁膜117をカバレッジが悪く指向性の高い堆
積方法で条件で形成した場合に得られる。例えば、ハイ
デンシティプラズマ(HDP)膜と呼ばれる膜から第2
の層間絶縁膜117を形成した場合、図11(a)のよ
うな形態の空孔が得られる。この場合、溝115の内部
には絶縁膜が堆積しないため、配線113Aの間の容量
C3は小さくなる。
【0084】ハイデンシティプラズマ(HDP)膜は、
HDP装置を用いて形成される。このHDP装置内にお
いて、基板にバイアス電圧を印加しながらHDP膜の堆
積を行うと、堆積中に、堆積と競合するようにエッチン
グ現象も生じるため、絶縁膜が溝の底面に堆積し、空孔
の上端が第1の層間絶縁膜104の上面よりも上に広が
らなくなる。このような形態の空孔を図11(b)に示
す。基板にバイアス電圧を印加しながら堆積したHDP
膜で第2の層間絶縁膜を形成すると、溝の底面にわずか
に絶縁物が堆積するが、第1の配線層の下層である絶縁
膜をエッチングしている場合、堆積した絶縁物は第1の
配線層のレベルよりも下に位置するため、配線113A
の間の容量C4は低く維持される。
【0085】従って、図8(b)に示すように、絶縁膜
102をエッチングする工程を行った場合、溝の底面に
僅かに絶縁物が堆積しても、配線113Aの間の容量C
4が低く維持される。このことを図12(a)および
(b)を参照しながら説明する。図12(a)は、絶縁
膜102をエッチングしない工程を行う場合の空孔の一
形態を示し、図12(b)は、絶縁膜102をエッチン
グする工程を行う場合の空孔の一形態を示している。図
12(a)の場合、溝の底面に絶縁物が堆積している
と、配線と配線との間に絶縁物が存在することになり、
容量C5は、容量C4よりも大きくなる。このため、図
10(b)および図11(b)に示すような形態の空孔
を形成するような堆積方法で第2の層間絶縁膜を形成す
る場合は、絶縁膜102をエッチングする工程を行い、
溝の底面を第1の配線層113Aの下面よりも低くする
ことが好ましい。
【0086】配線間容量の低減という観点からは、図1
1(a)に示すような形態の空孔が形成されることが最
も好ましいが、CMPによって第2の層間絶縁膜を平坦
化する際に空孔の上端が位置するレベルまで第2の層間
絶縁膜をエッチングしてしまう可能性が高い。しかし、
層間接続用金属109を第1の層間絶縁膜104の上面
のレベルよりも上方に突出させれば、CMPによって形
成する研磨を層間接続用金属109の上面のレベルで停
止させることが可能になる。つまり、層間接続用金属1
09が一種のエッチングストップ層として機能する。こ
の場合、研磨表面が空孔の上端よりも高い位置にくるよ
うに制御することが容易になるので、図11(a)に示
す形態の空孔が形成されても問題は生じにくい。また、
図11(a)に示す形態の空孔を形成する場合は、絶縁
膜102をエッチングする必要性は低い。しかし、絶縁
膜102をエッチングした場合の配線間容量C3は、絶
縁膜102を全くエッチングしない場合の配線間容量よ
りも低い。これは、配線間容量が、隣接する2本の配線
の間に位置するある程度の広がりを持った空間の物性に
よって決定されるため、配線の真横の空間の上下の空間
の誘電率にも影響を受けるためである。
【0087】以上のことから、第1の配線層113Aの
間の領域に位置する絶縁膜102を部分的にエッチング
することは、種々の空孔を形成する場合において、配線
容量の低減のために有効であることがわかる。
【0088】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、配線間隙114の領域の一部又は全部が空気よりな
る空孔118になるので、該配線間隙114をはさむ第
1の配線113A間における比誘電率を低減できる。特
に配線間隙114へ形成される溝115が高アスペクト
レシオを有する場合には、該配線間隙114の領域の全
部が空孔118になるので、第1の配線113A間にお
ける比誘電率を最小値にすることができる。
【0089】また、層間接続用金属109を形成した後
に第1の配線113Aを形成するので、層間接続用金属
109が有する下面の全面に対して必ず第1の配線11
3Aが形成される。したがって、第1の配線113Aと
層間接続用金属109との接続不良を防止できる。
【0090】また、第1の層間絶縁膜104の層間接続
孔106に層間接続用金属109を形成した後に、第1
の配線113Aと第2の層間絶縁膜117とを順次形成
する。このことによって、第1の配線形成時にアライメ
ントずれが発生しても、第1の配線113Aの上面には
層間接続用金属109又は第1の層間絶縁膜104のい
ずれかが必ず存在し、かつ、第2の層間絶縁膜117と
同時に形成される空孔118へ層間接続用金属109が
埋め込まれることはない。したがって、層間接続用金属
109を介した、第1の配線113A同士のショート不
良及び配線と半導体基板101とのショート不良を防止
できる。
【0091】(第5の実施形態)図13(a)から
(d)を参照しながら、本発明の第5の実施形態を説明
する。図13(a)から(d)は、本実施形態に係る半
導体装置の製造方法を示すプロセスフロー図である。図
13(a)に至るまでの工程は図1(a)から(d)な
らびに図8(a)および(b)と同一なので、第1の実
施形態における構成要素と同一のものには同一の符号を
付して、その説明を省略する。本実施形態は、第1の実
施形態においてプラズマCVD装置により第2の層間絶
縁膜117を堆積することに代えて、塗布法によって第
2の層間絶縁膜212を形成するものである。第2の層
間絶縁膜212としては、例えば有機ポリシロキサン、
フッ素を含んだ有機物等の材料からなる有機膜や無機の
ポーラス膜等が考えられる。これらの材料は、その多く
が流動性を有する。
【0092】まず、図13(a)に示すように、半導体
基板201上に形成された、第1の層間絶縁膜204、
層間接続用金属208、配線間隙215の上に上記材料
を塗布する。このことにより、配線間隙215における
溝へ、空孔を生ずることなく該流動性を有する材料を埋
め込んで、第2の層間絶縁膜212を形成できる。第2
の層間絶縁膜212の材料として、第1の層間絶縁膜2
04よりも比誘電率が低い材料を選ぶ。したがって、配
線間隙215をはさむ第1の配線203間における比誘
電率を低減できる。次に、図13(b)に示すように、
CMP法を使用して、第1の層間絶縁膜204と層間接
続用金属208と第2の層間絶縁膜212との表面が同
一平面になるように、該第2の層間絶縁膜212を平坦
化する。第1の層間絶縁膜204と第2の層間絶縁膜2
12とを異なる材料にして、第1の層間絶縁膜204の
CMPにおけるエッチングレートが、第2の層間絶縁膜
212のエッチングレートよりも小さくなるように設定
する。このことにより、第1の層間絶縁膜204をエッ
チングストッパーとして利用する。
【0093】さらに図13(c)に示すように、第2の
層間絶縁膜212のみを約0.3μmだけ深さ方向に選
択的にエッチングした後、第3の層間絶縁膜214を約
0.5μm堆積する。再度、CMP法を使用し第1の層
間絶縁膜204と層間接続用金属208と第3の層間絶
縁膜214との表面が同一平面になるように、第3の層
間絶縁膜214を平坦化する。
【0094】次に、図13(d)に示すように、アルミ
ニウムとチタン合金との積層構造からなる金属層を堆積
させ、フォトリソグラフィーとドライエッチングとを使
用して第2の配線216を形成する。
【0095】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、第1の層間絶縁膜204よりも比誘電率が低い材料
を使用した第2の層間絶縁膜212によって、配線間隙
215の領域の全部を埋め込む。したがって、配線間隙
215をはさむ第1の配線203間における比誘電率を
低減でき、かつ、第2の層間絶縁膜212の材料によっ
て該比誘電率を決定できる。
【0096】また、層間接続用金属208を形成した後
に第1の配線203を形成するので、層間接続用金属2
08が有する下面の全面に対して必ず第1の配線203
が形成される。したがって、第1の配線203と層間接
続用金属208との接続不良を防止できる。
【0097】また、第1の層間絶縁膜204の層間接続
孔に層間接続用金属208を形成した後に、第1の配線
203と第2の層間絶縁膜212とを順次形成する。こ
のことによって、第1の配線形成時にアライメントずれ
が発生しても、第1の配線203の上面には層間接続用
金属208又は第1の層間絶縁膜204のいずれかが必
ず存在し、かつ配線間隙215には第2の層間絶縁膜2
12が必ず存在する。したがって、層間接続用金属20
8を介した、第1の配線203同士のショート不良及び
配線と半導体基板201とのショート不良を防止でき
る。
【0098】本実施形態においても、第1の配線203
の間の領域に位置する絶縁膜202を部分的にエッチン
グしている。このため、配線間容量は第2の層間絶縁膜
の持つ比誘電率によってほぼ支配される。もし、第1の
配線203の間の領域に位置する絶縁膜202をエッチ
ングしない場合は、第1の配線203の間の領域の近傍
に位置する絶縁膜202が配線間容量をある程度増加さ
せることになる。
【0099】また、本実施形態では、第3の層間絶縁膜
214を設けているため、第2の層間絶縁膜212とし
てエッチング耐性またはプラズマ耐性の弱い材料からな
る膜を用いても、第2の配線を形成する工程によって第
2の層間絶縁膜が損傷を受けることはない。第3の層間
絶縁膜としては、エッチング耐性またはプラズマ耐性の
強い材料からなる膜を使用することが好ましい。そのた
めに、第3の層間絶縁膜214の比誘電率が高くなって
も第1の配線203についての配線間容量を増加させる
ことはない。
【0100】図13(a)から(d)の実施形態では、
配線間隙215に空孔を形成していないが、配線間隙2
15に空孔を形成しても良い。
【0101】(第6の実施形態)本実施形態では、第2
の層間絶縁膜を形成するまでの工程は、第5の実施形態
と同様である。本実施形態は、第2の層間絶縁膜を形成
する工程に特徴を有している。以下、図14(a)およ
び(b)ならびに(c)を参照しながら、第2の層間絶
縁膜の形成工程を詳細に説明する。
【0102】図14(a)から(c)は、幅が0.5μ
m以下の比較的に狭い溝(第1の間隙)115aと、幅
が0.5μmよりも大きい比較的に広い溝(例えば、幅
0.8μm以上、第2の間隙)115bが形成された領
域を示している。ここでは、第1の配線層113Aは、
第1〜第3の配線を含んでおり、図中中央に位置する第
1の配線と左側に位置する第2の配線との間に第1の間
隙115aが形成され、第1の配線と右側に位置する第
3の配線との間に第2の間隙115bが形成されてい
る。
【0103】図14(a)および(b)は、同一種類の
絶縁膜から第2の層間絶縁膜117を形成した場合の断
面を示している。図14(a)の例では、カバレッジが
比較的に悪いとされている絶縁膜を堆積している。この
ようなカバレッジの悪い膜としては、例えば、平行平板
型プラズマCVD装置内でシラン/N2O系ガスプラズマ
を用いて形成したプラズマ酸化膜を使用することができ
る。このような膜を使用すると、溝115a及び溝11
5bのどちらにも空孔が形成される。幅の比較的に広い
溝115bには大きな空孔が形成される。このため、溝
115b内の空孔の上部は、CMPによる研磨予定ライ
ンで示されるレベルを越えることがあり得る。そのよう
な大きな空孔が形成されていると、CMPによる研磨後
に研磨面から空孔が露出してしまうことがある。研磨に
よって空孔が露出すると、第2層配線の断線不良やショ
ート不良の恐れがある。
【0104】一方、図14(b)の例では、埋め込み性
能の良いとされる絶縁膜を第2の層間絶縁膜117とし
て堆積している。このような埋め込み性能の良い膜とし
ては、例えば、ハイデンシティプラズマ(HDP)を用
いて形成したプラズマ酸化膜を使用することができる。
このような膜を使用すると、第2の層間絶縁膜117
は、幅の比較的に狭い溝115aの底面および側面にも
堆積される。その結果、溝115a内には、溝のサイズ
よりも小さな空孔が形成される。幅の比較的に広い溝1
15bの内部は、第2の層間絶縁膜117によって埋め
られ、そこに空孔は観察されない。HDP層は、HDP
装置を用いて形成される。このHDP装置内において、
基板にバイアス電圧を印加しながらHDP膜の堆積を行
うと、堆積中に、堆積と競合するようにエッチング現象
も生じるため、絶縁膜が溝の底面に堆積し埋め込み性能
があがる。この場合には、空孔の上端がCMPの研磨ラ
インによって示されるレベルに達することはない。しか
しながら、溝115a内の空孔が小さくなるため、配線
間における容量低減効果は少ない。
【0105】図14(c)に示す本実施形態では、両者
のメリットをとりいれる。すなわち、少なくとも2種類
の異なる形成方法によって形成した絶縁層から第2の層
間絶縁膜117を形成する。より詳細には、まず、第1
層間絶縁層117aで幅の比較的に狭い溝115aの上
部を実質的に覆いつくした後、第2層間絶縁層117b
によって他の幅の広い溝115bを埋め込む。具体的に
は、平行平板型プラズマCVD装置内でシラン/N2O系
ガスプラズマを用いて第1層間絶縁層117aを形成し
た後、HDP装置内において基板にバイアス電圧を印加
しながら第2層間絶縁層117bを堆積すればよい。
【0106】第1層間絶縁層117aおよび第2層間絶
縁層117bは典型的にはシリコン酸化膜から形成され
得るが、第2層間絶縁層117bは、例えばポリアリル
エーテル等の低誘電率有機塗布膜から形成しても良い。
なお、第1層間絶縁層117aは、例えばシランガス、
酸素ガスおよびアルゴンガスを用いて圧力5mTorr
のもとで堆積され得る。
【0107】図14(c)の実施形態によれば、第1の
間隙115aに大きな空孔が形成され、第2の間隙11
5bが第2層間絶縁層117bによって埋め込まれ、C
MPによる研磨で空孔が露出することもない。
【0108】空孔の大きさ(配線間隙に占める割合)を
増大させると、空孔の上端が高くなる。空孔の大きさお
よび空孔の高さは、第1の層間絶縁膜117aおよび第
2層間絶縁膜117bの厚さを調整することによって最
適化され得る。
【0109】次に、本実施形態によって作製した多層配
線構造の評価結果を示す。
【0110】まず、図15(a)、15(b)および1
5(c)を参照する。図15(a)は配線間隙と空孔の
位置関係とを示している。ここで、「H」は第1の配線
層の上面から空孔の頂点までの距離を示し、「D」は第
1の配線層の下面から空孔の底点までの距離を示してい
る。空孔の占有率「R」は、配線間隙Sに対する空孔の
幅Wの割合を示す。
【0111】図15(b)は、空孔の占有率Rの配線間
隙Sに対する依存性を示す。空孔の占有率Rは、S=
0.8μm以下の場合に0を越える正の値を示してい
る。占有率Rは、配線間隙Sの縮小に伴って増加する。
S=0.3μmのとき、占有率Rは0.9程度の値を示
している。
【0112】図15(c)は、HおよびDの配線間隙依
存性を示す。Hの値はいかなる配線間隙においても50
0nmを越えることなく、予定されるCMPの研磨ライ
ン(配線上800〜1000nm)に達することはな
い。すなわち、CMPによって層間絶縁膜117を平坦
化した後においても、空孔が露出することがない。この
ため、2層目配線の歩留まりは低下しない。
【0113】次に、図16を参照しながら、本実施形態
によって作製した多層配線の配線間容量の低減効果を説
明する。図16には、比較例として、空孔を配線間に形
成しなかった場合のデータを○印で示す。比較例の場
合、配線間隙が小さくなるにしたがって単位長あたりの
配線間容量が増加するのに対して、本実施形態の配線間
容量は、配線間隙が小さくなるに従ってむしろ小さくな
る。配線間容量の低下は、配線間隙が小さくなるにした
がって、空孔の配線間隙に対する占有率Rが高くなるこ
とに起因して生じると考えられる。
【0114】次に、17(a)および(b)を参照す
る。
【0115】本実施形態による配線間容量の低減効果
が、低誘電率層間膜を使用した場合の配線間容量低減効
果とを比較する。
【0116】図17(a)は、計算(シミュレーショ
ン)に用いたモデルの構成を示す断面図である。図17
(b)は、実効比誘電率の配線間隔依存性を示してい
る。この実効比誘電率は、ある比誘電率をもつ均一な媒
体が層間絶縁膜としてい用いられた場合の配線間の容量
(単位長さあたり)を計算によって求め、その容量を実
測により求めた容量と比較することによって決定され
た。図17(b)の□印で示されるように、本実施形態
では、配線間隙が小さくなるにしたがって実効比誘電率
は減少する。配線間隙が0.8μm以下になると、配線
間隙内に空孔が形成される。空孔が形成されると、実効
比誘電率は急激に低下する。配線間隙が0.3μmのと
き、実効比誘電率は1.8程度に低下する。
【0117】図18は、層間接続用金属(ビア)の抵抗
値と層間接続用金属の直径(ビア直径)との関係を示し
ている。本実施形態と空孔が形成されない比較例とを比
べても、両者のビア抵抗値に大きな差はない。
【0118】図19は、第1の配線層と層間接続用金属
との間のアライメントシフト量に対するビア抵抗値の依
存性を示す。アライメントシフト量とは、層間接続用金
属と第1の配線層との位置あわせずれの大きさを示して
いる。測定に使用したパターンでは、第1の配線層の幅
とビア直径とは同じ大きさであるため、第1の配線層と
層間接続用金属との重ねあわせマージンはない。図19
からわかるように、従来例では、アライメントシフト量
が増加するにしたがってビア抵抗値は増大しているが、
本実施形態では、ビア抵抗がアライメントシフトによら
ず一定の値を維持している。これは、アライメントずれ
が発生しても、第1の配線層の上面には確実に層間接続
用金属が存在するために、第1の配線と層間接続用金属
との接触面積は常に最大値に維持されるからである。
【0119】なお、第2の層間絶縁膜117は層間接続
用金属109の形成後に堆積されるため、第2の層間絶
縁膜117の堆積と同時に形成される空孔が層間接続用
金属109と接触することはない。したがって、層間接
続用金属109を介した第1の配線113A同士のショ
ート不良も、配線と半導体基板101との間のショート
不良も発生しない。
【0120】なお、第1の配線層の材料は、Alに限定
されない。例えば、Cuであってもよい。第2の層間絶
縁膜117を構成する第2層間絶縁層117bとしてプ
ラズマ酸化膜を用いる代わりに、埋め込み性能のよい塗
布絶縁膜を用いても良い。また、図14(c)を参照し
ながら説明した第2の層間絶縁膜の形成方法は、他の実
施形態に適用しても良い効果が得られる。
【0121】上記の各実施形態では、通常のシリコン基
板を用いた半導体装置について本発明を説明してきた
が、本発明はこれに限定されるわけではない。多層配線
構造を有する半導体装置であれば、シリコン以外の半導
体基板やSOI基板を用いたもであって良いし、また、
硝子やプラスチックなどの絶縁性基板を用いたものであ
っても良い。
【0122】
【発明の効果】本発明によれば、層間接続用金属が有す
る下面の全面に対して必ず第1の配線が形成されるの
で、第1の配線を形成する際にアライメントずれした場
合においても、該第1の配線と層間接続用金属との接続
不良を確実に防止できる。また、第2の層間絶縁膜と同
時に形成される空孔へ層間接続用金属が埋め込まれるこ
ともない。したがって、層間接続用金属を介した第1の
配線同士のショート不良及び配線と半導体基板とのショ
ート不良を防止できる。
【0123】また、配線間隙の一部若しくは全部が空気
よりなる空孔を形成し、又は配線間隙の全部が低比誘電
率の材料によって埋め込めば、該配線間隙をはさむ第1
の配線間における比誘電率を低減できる。したがって、
該第1の配線間における信号の遅延を抑制して、動作マ
ージンが広く誤動作しにくい半導体装置を実現できる。
【0124】また、層間接続用金属が有する側面の大部
分が第2の配線に接触するので、第2の配線を形成する
際にアライメントずれした場合においても、該第2の配
線と層間接続用金属との接続において信頼性を向上でき
る。
【0125】また、第1の配線形成時にアライメントず
れが発生しても、第1の配線の上面には層間接続用金属
又は第1の層間絶縁膜のいずれかが必ず存在し、かつ、
第2の層間絶縁膜と同時に形成される空孔へ層間接続用
金属が埋め込まれることはない。したがって、層間接続
用金属を介した第1の配線同士のショート不良及び配線
と半導体基板とのショート不良を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)から(d)は、本発明の第1の実施形態
に係る半導体装置の製造方法を示すプロセスフロー図で
ある。
【図2】(a)から(c)は、本発明の第1の実施形態
に係る半導体装置の製造方法を示すプロセスフロー図で
ある。
【図3】(a)は、本発明の第1の実施形態に係る半導
体装置における、アライメントずれの有無に対応した第
1の配線と層間接続用金属との位置関係を示す平面図、
(b)はその斜視図である。
【図4】(a)から(c)は、本発明の第2の実施形態
に係る半導体装置の製造方法を示すプロセスフロー図で
ある。
【図5】(a)から(d)は、本発明の第3の実施形態
に係る半導体装置の製造方法を示すプロセスフロー図で
ある。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置にお
ける、アライメントずれの有無に対応した配線溝と、層
間接続用金属との位置関係を示す斜視図である。
【図7】(a)から(d)は、本発明の第4の実施形態
に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図8】(a)から(c)は、本発明の第4の実施形態
に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【図9】(a)および(b)は、本発明の第4の実施形
態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【図10】(a)および(b)は、空孔の形態を示す断
面図。
【図11】(a)および(b)は、空孔の他の形態を示
す断面図。
【図12】(a)および(b)は、空孔の更に他の形態
を示す断面図。
【図13】(a)から(d)は、本発明の第5の実施形
態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【図14】(a)から(c)は、本発明による半導体装
置の製造方法の第6の実施形態を示す工程断面図であ
る。
【図15】(a)から(c)は、は、本発明による半導
体装置の他の実施形態における空孔の各寸法を示す図で
ある。
【図16】本発明による半導体装置のある実施形態にお
ける配線間隔と単位長あたりの配線間容量との関係を示
す図である。
【図17】(a)は、半導体装置の配線間容量を計算す
るための配線構造の断面図であり、(b)は、配線間隙
と実効比誘電率との関係を示すグラフである。
【図18】本発明の半導体装置のある実施形態における
ビアの直径とビア抵抗との関係を示すグラフである。
【図19】本発明の半導体装置のある実施形態における
第1の配線層とビアとの間にあるアライメントシフト量
とビア抵抗との関係を示すグラフである。
【図20】従来の半導体装置の構造を示す断面図であ
る。
【図21】(a)および(b)は、従来の半導体装置の
製造方法を示すプロセスフロー図である。
【図22】(a)から(c)は、従来の半導体装置の製
造方法を示すプロセスフロー図である。
【符号の説明】
101 半導体基板 102 絶縁膜 103 第1の金属層 104 第1の層間絶縁膜 105 層間接続用レジストパターン 106 層間接続孔 107 アドヒージョンレイヤー 108 層間接続材料 208 層間接続用金属 110 第1の配線用レジストパターン(第1の配線用
パターン) 111 ずれ寸法 112 アライメントずれ部分 114 配線間隙 115 溝 116 第1の配線がないフィールド部分 117 第2の層間絶縁膜 118 空孔 119 第2の配線

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一絶縁膜上に形成された複数の配線か
    ら構成される下層配線層であって、前記複数の配線が第
    1配線と、前記第1配線から第1の間隙をおいて隣接す
    る第2配線と、前記第1配線から前記第1の間隙より広
    い第2の間隙をおいて隣接する第3配線とを含む下層配
    線層と、 前記第1配線、前記第2配線および前記第3配線の上に
    形成された第1の層間絶縁膜と、 を備えた構造を形成する工程と、 前記第1の間隙の上方を実質的に塞ぎ、前記第1の間隙
    内に空孔を形成するように、第2の層間絶縁膜の下部を
    構成する第1層間絶縁層を堆積する工程と、 前記第2の層間絶縁膜の上部を構成する、前記第1層間
    絶縁層よりもカバレッジの良い第2層間絶縁層を堆積す
    ることによって前記第2の間隙を埋め込み、かつ前記空
    孔を完全に覆う工程と、を包含する半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記空孔を露出させないように前記第2の層間絶縁膜を
    平坦化する工程を更に包含することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体装置の
    製造方法であって、 前記第2層間絶縁層を前記第1層間絶縁層よりも誘電率
    の低い有機膜から形成する半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 同一絶縁膜上に形成された複数の配線か
    ら構成される下層配線層であって、前記複数の配線が第
    1配線と、前記第1配線から第1の間隙をおいて隣接す
    る第2配線と、前記第1配線から第2の間隙をおいて隣
    接する第3配線とを含む下層配線層と、 前記第1配線、前記第2配線および前記第3配線の上に
    形成された第1の層間絶縁膜と、 前記第1の層間絶縁膜中に形成され、前記第1配線の上
    面に接触する接続用金属と、 前記第1の間隙および前記第2の間隙の上方に形成さ
    れ、前記第1の間隙および前記第2の間隙の各々に空孔
    を形成する第2の層間絶縁膜と、 前記第2の層間絶縁膜上に形成され、前記層間接続用金
    属と電気的に接続される上層配線層と、を備えている半
    導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体装置であって、 前記上層配線層は埋込構造を持つ配線であり、 前記上層配線層は前記第2の層間絶縁膜中に形成されて
    いる半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の半導体装置であって、 前記下層配線層の前記下地絶縁膜は、前記第1の間隙お
    よび第2の間隙の下部に形成された溝を有しており、 前記溝内には、前記下地絶縁膜の上面よりも上に突出し
    ない高さを有する前記第2の層間絶縁膜の一部が存在し
    ている半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の半導体装置であって、 前記層間接続用金属の上端部分は前記第1の層間絶縁膜
    の上面よりも上に突出している半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項4から6の何れかに記載の半導体
    装置であって、 前記第1配線は、前記第2配線および/または前記第3
    配線に向かって局所的に突出する側面部を有しており、
    前記側面部の上面は、前記層間接続用金属によって覆わ
    れている半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の半導体装置であって、 前記第1配線の前記側面部は、前記層間接続用金属に対
    して自己整合的に形成されている半導体装置。
  10. 【請求項10】 同一絶縁膜上に形成された複数の配線
    から構成される下層配線層であって、前記複数の配線が
    第1配線と、前記第1配線から第1の間隙をおいて隣接
    する第2配線と、前記第1配線から第2の間隙をおいて
    隣接する第3配線とを含む下層配線層と、 前記第1配線、前記第2配線および前記第3配線の上に
    形成された第1の層間絶縁膜と、 前記下層配線層を覆い、上面が平坦化された第2の層間
    絶縁膜と、を備え、 前記第2の間隙は前記第1の間隙よりも広く、 前記第2の層間絶縁膜は、第1層間絶縁層と、前記第1
    層間絶縁層上に形成された第2層間絶縁層を含み、前記
    第2の層間絶縁膜の上面は平坦化され、 前記第1層間絶縁層および前記第2層間絶縁層は前記第
    1の間隙の上方を塞ぎ、前記第1の間隙内に空孔が形成
    されており、 前記第2の間隙は、前記第1層間絶縁層および前記第2
    層間絶縁層によって埋め込まれている半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の半導体装置であっ
    て、 前記第2層間絶縁層は、前記第1層間絶縁層よりもカバ
    レッジが良いことを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の半導体装置であっ
    て、 前記第1層間絶縁層はシリコン酸化膜から形成されてお
    り、 前記第2層間絶縁層は、前記第1層間絶縁層の誘電率よ
    りも低い誘電率を有する有機塗布膜から形成されている
    半導体装置。
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