JP2009113538A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吹出モードドアの微小開度位置に起因する問題の発生を抑制する。
【解決手段】空調ケース11に設けられたフット開口部30と、フット開口部30を開閉するフットドア31と、空調ケース11に設けられたデフロスタ開口部26と、デフロスタ開口部26を開閉するデフロスタドア27と、デフロスタ開口部26に空気を導く第1空気通路24と、フット開口部30に空気を導く第2空気通路25と、第1空気通路24と第2空気通路25とを仕切る仕切り位置と、第1空気通路24と第2空気通路25とを連通する連通位置とに切替可能に設けられた第1切替ドア23と、少なくともフットモードとフットデフロスタモードとを切替可能に設けられた吹出モード切替手段とを備え、吹出モード切替手段は、フットモード時に、フットドア31およびデフロスタドア27を開放し、第1切替ドア23を仕切り位置に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
従来の車両用空調装置では、空調ケースに設けられた吹出開口部を開閉する吹出モードドアにより空調風を複数の吹出開口部へ分配する構造を採用している。
一般的に、このような構造の車両用空調装置では、乗員の足元にむけて空調風を吹き出すフットモード時に、極端にフット開口部を通して空調風を分配するとともに、デフロスタ開口部を通して微小風量の空気を車両窓ガラス側に向けて吹き出して車両窓ガラスの防曇性能を発揮させている。
ところで、上記フットモード時のように、吹出モードドアが微小開度位置に操作されると、デフロスタ開口部の微小隙間によって空気流れが急激に絞られ、微小隙間を空気が高速で噴出することで異音(風切り音等)が発生する問題がある。
また、吹出モードドアの微小開度位置は、部品バラツキ・組付バラツキなどで微小開度にバラツキが生じるため、対応する吹出開口部(デフロスタ開口部)からの空調風の漏れ過ぎ、絞り過ぎによる乗員の空調フィーリングの悪化や窓曇り等が発生する問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、吹出モードドアの微小開度位置に起因する問題の発生を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、車室内に向かって空気が流れる空気通路を形成する空調ケース(11)と、空調ケース(11)に設けられ、車室内乗員の下半身に向けて空気を吹き出すフット開口部(30)と、フット開口部(30)を開閉するフットドア(31)と、空調ケース(11)に設けられ、車両窓ガラス側に向けて空気吹き出すデフロスタ開口部(26)と、デフロスタ開口部(26)を開閉するデフロスタドア(27)と、空調ケース(11)内に設けられ、デフロスタ開口部(26)に空気を導く第1空気通路(24)と、空調ケース(11)内に設けられ、フット開口部(30)に空気を導く第2空気通路(25)と、第1空気通路(24)と第2空気通路(25)とを仕切る仕切り位置と、第1空気通路(24)と第2空気通路(25)とを連通する連通位置とに切替可能に設けられた第1切替ドア(23)と、少なくともフット開口部(30)から主に空気を吹き出すとともにデフロスタ開口部(26)から少量の空気を吹き出すフットモードと、フットモードと比較してフット開口部(30)からの空気の吹出風量を減少させてデフロスタ開口部(26)からの空気の吹出風量を増加させるフットデフロスタモードとを切替可能に設けられた吹出モード切替手段とを備え、吹出モード切替手段は、フットモード時に、フットドア(31)およびデフロスタドア(27)を開放し、第1切替ドア(23)を仕切り位置に設定することで第1空気通路(24)を通過する空気をデフロスタ開口部(26)に導き、第2空気通路(25)を通過する空気をフット開口部(30)に導き、フットデフロスタモード時に、フットドア(31)およびデフロスタドア(27)を開放し、第1切替ドア(23)を連通位置に設定することで第1空気通路(24)を通過する空気および第2空気通路(25)を通過する一部の空気をデフロスタ開口部(26)に導き、第2空気通路(25)を通過する残りの空気をフット開口部(30)に導くことを特徴とする。
このように、フットモード時に第1切替ドア(23)により第1空気通路(24)と第2空気通路(25)を仕切ることで、デフロスタドア(27)を微小開度位置にしなくとも、フット開口部(30)から吹き出す空気の風量に比べデフロスタ開口部(26)に流入する空気を微小風量とすることができる。
これにより、吹出モードドアの微小開度位置に起因する異音の発生を抑制することができる。さらに、デフロスタドア(27)を微小開度位置する必要がないため、吹出モードドアの微小開度位置のバラツキによる発生する空調風の漏れすぎ等を抑制することができる。
さらにまた、フットデフロスタモード時には、第1切替ドア(23)により第1空気通路(24)と第2空気通路(25)を連通することで、第2空気通路(25)から第1空気通路(24)に空気を流入させることができる。そのため、フットモード時に比べデフロスタ開口部(26)から吹き出す空気の風量を多くすることができる。
また、空調ケース(11)に設けられ、車室内乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイス開口部(28)と、フェイス開口部(28)を開閉するフェイスドア(29)とを備え、第1空気通路(24)は、デフロスタ開口部(26)に加えて、フェイス開口部(28)に空気を導くように形成されており、吹出モード切替手段は、フットモード時に、フェイスドア(29)、フットドア(31)およびデフロスタドア(27)を開放し、第1切替ドア(23)を仕切り位置に設定することで第1空気通路(24)を通過する空気をデフロスタ開口部(26)およびフェイス開口部(28)に導き、第2空気通路(25)を通過する空気をフット開口部(30)に導くような構成とすることができる。
これによれば、空調ケース(11)における第1空気通路(24)側にフェイス開口部(28)を設けることで、フットモード時に、第1切替ドア(23)により第1空気通路(24)と第2空気通路(25)を仕切ることで、デフロスタドア(27)およびフェイスドア(29)を微小開度位置にしなくとも、フット開口部(30)から吹き出す空気の風量に比べデフロスタ開口部(26)およびフェイス開口部(28)から吹き出す空気を微小風量とすることができる。
具体的には、
空調ケース(11)に設けられ、空気を冷却する冷却用熱交換器(12)と、空調ケース(11)に設けられ、冷却用熱交換器(12)で冷却された空気を加熱する加熱用熱交換器(13)と、冷却用熱交換器(12)と加熱用熱交換器(13)との間の空気通路を第1、第2上流側空気通路(16、17)に分割する仕切り部材(15)とを備え、第1空気通路(24)には、第1上流側空気通路(16)を通過し、加熱用熱交換器(13)を通過した空気が流入し、第2空気通路(25)には、第2上流側空気通路(17)を通過し、加熱用熱交換器(13)を通過した空気が流入し、仕切り部材(15)は、第2上流側空気通路(17)を通過する空気の風量に比べて、第1上流側空気通路(16)を通過する空気の風量が少なくなるように配置されるような構成とすることができる。
また、加熱用熱交換器(13)を、1つの加熱用熱交換器で構成し、1つの加熱用熱交換器の一端側部位に第1上流側空気通路(16)を通過した空気が流入し、他端側部位に第2上流側空気通路(17)を通過した空気が流入するように配置する構成としてもよい。
また、加熱用熱交換器(13)を第1、第2加熱用熱交換器(13a、13b)で構成し、第1加熱用熱交換器(13a)を、第1上流側空気通路(16)を通過した空気が流入するように配置し、第2加熱用熱交換器(13b)を、第2上流側空気通路(17)を通過した空気が流入するように配置する構成とすることができる。
また、第2空気通路(25)を分割して形成された前席用、後席用空気通路(25a、25b)と、前席用空気通路(25a)と後席用空気通路(25b)とを仕切る仕切り位置と、前席用空気通路(25a)と後席用空気通路(25b)とを連通する連通位置とに切替可能に設けられた第2切替ドア(40)とを備え、フット開口部(30)は、前席用空気通路(25a)を通過した空気を車室内前席側の乗員の下半身に向けて吹き出す前席側フット開口部(30)と、後席用空気通路を通過した空気を車室内後席側の乗員の下半身に吹き出す後席側フット開口部(37)とを有し、フットドア(33)は、前席側フット開口部(30)を開閉する前席側フットドア(31)と、後席側フット開口部(37)を開閉する後席側フットドア(39)とを有しており、第2切替ドア(40)は、前席側フットドア(31)および後席側フットドア(39)を開放状態にする場合に仕切り位置に設定されるような構成とすることができる。
これによれば、前席側フット開口部(30)および後席側フット開口部(37)から空気を吹き出すフットモード時に、第2切替ドア(40)を仕切り位置にすることで、前後席乗員の足元に向けて空気を吹き出すことができる。また、後席側フット開口部(37)から空気を吹き出す必要がない場合に第2切替ドア(40)を連通位置にすることで、前席乗員の足元に向けて空気を吹き出すことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。本実施形態による車両用空調装置の室内ユニット部は、大別して、図1に示す空調ユニット10と、この空調ユニット10に空気を送風する送風機ユニット(図示せず)との2つの部分に分かれている。
送風機ユニットは車室内前部の計器盤(図示せず)内側のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されており、これに対し、空調ユニット10は車室内前部の計器盤(図示せず)内側のうち、車両左右(幅)方向の略中央部に配置されている。
送風機ユニットは周知のごとく外気(車室外空気)と内気(車室内空気)を切替導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱を通して吸入した空気を送風する遠心式の送風機とを有している。
空調ユニット10は車室内へ向かって送風される空気通路を構成する樹脂製の空調ケース11を有し、この空調ケース11内に冷却用熱交換器をなす蒸発器12と加熱用熱交換器をなすヒータコア13を両方とも一体的に内蔵している。空調ユニット10部は、計器盤内側の略中央部にて、車両の前後方向および上下方向に対して、図1の矢印で示す搭載方向で配置されている。
空調ケース11内の、最も車両前方側の部位には空気入口空間14が形成されている。この空気入口空間14には送風機ユニットの遠心式送風機の送風空気が流入する。
空調ケース11内において空気入口空間14直後の部位に蒸発器12が配置されている。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの低圧冷媒の蒸発潜熱を送風空気から吸熱して送風空気を冷却するものである。そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方側)に、蒸発器12から所定の間隔を開けてヒータコア13が配置されている。
ヒータコア13は、蒸発器12を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部に、図示しない車両エンジンから高温の温水(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気を加熱するものである。ヒータコア13は周知のごとく温水が通過する偏平チューブとこれに接合されたコルゲートフィンとからなる熱交換用コア部を有している。
この熱交換用コア部の下部に温水が流入する入口タンクが配置され、熱交換用コア部の上部に温水を流出させる出口タンクが配置されている。
ヒータコア13の空気流れ上流側を通過する空気の空気通路は、空調ケース11内の第1上流側仕切り部材15により上方側の第1上流側通路16と下方側の第2上流側通路17とに仕切られている。ここで、第1上流側仕切り部材15が、本発明の仕切り部材に相当している。
この第1上流側仕切り部材15は蒸発器12空気出口側からヒータコア13空気入口側にわたって延びるように形成され、かつ、空調ケース11内部空間の車両左右方向(図1の紙面垂直方向)の全長にわたって延びるように形成されている。ここで、ヒータコア13は、第1上流側仕切り部材15および後述する第1下流側仕切り部材22によりヒータコア13の上方部位と下方部位とに仕切られている。
空調ケース11内の空気通路において、ヒータコア13の上方部位および下方部位には、それぞれヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる第1バイパス通路18、第2バイパス通路19が形成されている。すなわち、第1バイパス通路18とヒータコア13の上方部位が互いに隣接して配置され、第2バイパス通路19とヒータコア13の下方部位が互いに隣接して配置される。
ヒータコア13上流側の第2上流側通路17は、通路断面積が第1上流側通路16の通路断面積より大きくなるように形成されている。例えば、第1上流側通路16の通路断面積と第2上流側通路18の通路断面積が、1対9の割合となるように形成されている。
同様に、ヒータコア13の上方側部位および第2バイパス通路19は、通路断面積がヒータコア13の下方側部位および第1バイパス通路18の通路断面積より大きくなるように形成されている。
そのため、ヒータコア13の下方部位および第2バイパス通路19を通過する空気の風量と比較して、ヒータコア13の上方部位および第1バイパス通路18を通過する空気の風量が微少量となる。
また、蒸発器12とヒータコア13との間には第1エアミックスドア20および第2エアミックスドア21がそれぞれ配置されている。ここで、各エアミックスドア20、21は平板状のスライドドアにより構成されている。
本実施形態における各エアミックスドア20、21を構成するスライドドアは、周知の平板状のスライドドアにより構成され、駆動ギア20a、21a等の駆動伝達機構により空気通路の空気流れと交差する方向に移動して、空気通路を開閉する構造となっている。
具体的には、第1エアミックスドア20は、第1バイパス通路18とヒータコア13の上方側部位とをそれぞれ横切るようにして、空調ケース11内の上下方向に移動可能となっている。この第1エアミックスドア20の移動によって、ヒータコア13の上方側部位で加熱する空気と、第1バイパス通路18を通ってヒータコア13をバイパスする空気との風量割合を任意に調整できる。
同様に、第2エアミックスドア21は、第2バイパス通路19とヒータコア13の下方側部位とをそれぞれ横切るようにして、空調ケース11内の上下方向に移動可能となっている。第2エアミックスドア21の移動によって、ヒータコア13の下方側部位で加熱される空気と、第2バイパス通路19を通ってヒータコア13をバイパスする空気との風量割合を任意に調整できる。
ここで、本実施形態で第1エアミックスドア20は、上記風量割合の調整により車室内フロントガラスへの吹出空気温度を独立に調整する温度調整手段を構成する。また、第2エアミックスドア21は上記風量割合の調整により車室内乗員側(乗員の身体)への吹出空気温度を独立に調整する温度調整手段を構成する。
ヒータコア13の空気流れ下流側(車両後方側)には、ヒータコア13の空気流れ上流側の第1上流側仕切り部材15の車両後方の延長線上の位置から上方に向けて延びる第1下流側仕切り部材22が設けられている。
さらに、第1下流側仕切り部材22の先端(ヒータコア13に対して反対側端部)から後述するデフロスタ開口部26とフェイス開口部28の間の空調ケース11上壁面に延びるように第1切替ドア23が設けられている。第1切替ドア23は、回転軸23aを中心に回転可能に配置されている。
この第1下流側仕切り部材22、第1切替ドア23により、後述するデフロスタ開口部26に空気を導く第1下流側通路24と後述するフェイス開口部28、フット開口部30に空気を導く第2下流側通路25が形成されている。第1下流側通路24が本発明の第1空気通路に相当し、第2下流側通路25が本発明の第2空気通路に相当している。
ここで、第1切替ドア23が図1の実線位置に操作されると、第1切替ドア23が第1下流側通路24と第2下流側通路25との連通を遮断する。従って、図1の実線位置は第1切替ドア23の「仕切り位置」となる。これに対して、第1切替ドア23が図1の一点破線位置に操作されると、第1下流側通路24と第2下流側通路25とを連通させる。従って、図1の一点破線位置は第1切替ドア23の「連通位置」となる。
第1下流側通路24は、第1バイパス通路18を通過した冷風とヒータコア13の上方部位を通過した温風とを混合する空気混合部を形成している。そして、空調ケース11の上面部であって第1下流側通路24における空気混合部の上方部にデフロスタ開口部26が開口している。
このデフロスタ開口部26には、図示しないデフロスタダクトが接続され、このデフロスタダクトの先端部に図示しないデフロスタ吹出口を設け、このデフロスタ吹出口から車両前面窓ガラスの内面に向けて空調風を吹き出す。デフロスタ開口部26は回転軸28aを中心に回転可能な板状のデフロスタドア27により開閉される。
一方、第2下流側通路25は、第2バイパス通路19を通過した冷風とヒータコア13の下方側部位を通過した温風とを混合する空気混合部を形成している。そのため、上述の第1下流側通路24と第2下流側通路25の連通可能に構成された第1切替ドア23は、第1下流側通路24における空気混合部と第2下流側通路25における空気混合部とを連通可能となっている。
そして、空調ケース11の上面部であって第2下流側通路25における空気混合部の上方にフェイス開口部28が設けられている。なお、フェイス開口部28は、デフロスタ開口部26よりも車両後方側(乗員寄り)の部位に設けられている。
このフェイス開口部28は図示しないフェイスダクトを介して計器盤上方側に配置される図示しないフェイス吹出口に接続され、このフェイス吹出口から乗員の上半身側に向けて空調風を吹き出す。フェイス開口部28は回転軸31aを中心として回転可能な板状のフェイスドア29により開閉される。なお、フェイス開口部28は、車室内前席側の乗員の上半身に向けて空調風を吹き出す前席側フェイス開口部である。
空調ケース11において、フェイス開口部28の下方側にフット開口部30が設けられている。このフット開口部30には図示しないフットダクトが接続され、このフットダクトの下端部に図示しないフット吹出口を設け、このフット吹出口から乗員の足元に空調風を吹き出す。フット開口部30は回転軸33aを中心として回転可能な板状のフットドア33により開閉される。なお、フット開口部30は、車室内前席側の乗員の足元に向けて空調風を吹き出す前席側フット開口部である。
上述したデフロスタドア27とフェイスドア29とフットドア31は、吹出モードドア手段であって、第1切替ドア23と連動して図示しないリンク機構を介して共通のアクチュエータのサーボモータの出力軸に連結される。従って、この共通のアクチュエータ機構により吹出モードドア27、29、31および第1切替ドア23が連動操作されるようになっている。
このリンク機構、アクチュエータ等によって吹出モード切替装置が構成され、図示しない制御装置により制御されている。なお、吹出モード切替装置が本発明の吹出モード切替手段に相当している。
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。本実施形態では、図2に示すように、吹出モード切替装置によりフェイスモード(FACE)、バイレベルモード(B/L)、フットモード(FOOT)、フットデフロスタモード(F/D)、デフロスタモード(DEF)に切替可能に構成されている。また、各吹出モードにおける吹出モードドア27、29、31および第1切替ドア23の開閉パターンおよび各開口部からの吹出風量割合は、例えば図2に示すように設定することができる。
まず図1は吹出モードとして、フット開口部30から主に空調風を吹き出し、デフロスタ開口部26から微小量の空調風を吹き出すフットモードが設定された場合を示している。なお、フットモード時は、通常乗員の下半身を暖める目的で使用されるため、第1、第2エアミックスドア20、21は第1、第2バイパス通路18、19を閉塞する最大暖房位置としている。
フットモード時には、フット開口部30およびデフロスタ開口部26が対応する吹出モードドア27、31により全開口され、フェイス開口部28はフェイスドア29により閉塞される。ここで、デフロスタ開口部26の開度は、全開口に限定されるものではなく、例えば微小開度位置とならない半開口程度であってもよい。
そして、フットモードへの切替と連動して、第1切替ドア23は、図1の実線位置に示すようにヒータコア13の下流側の第1下流側通路24と第2下流側通路25とを仕切る「仕切り位置」に操作される。
この状態において、送風機ユニットの送風機および冷凍サイクルが運転されると、送風機ユニットからの送風空気がケース11の最前部の空気入口空間14に流入した後、蒸発器12で冷却されて冷風となる。
最大暖房状態ではこの冷風が、第1上流側通路16からヒータコア13の上方側部位に流入し温風となる。そして、この温風は、第1下流側通路24→デフロスタ開口部26→デフロスタダクト→デフロスタ吹出口を経て車両窓ガラスに向けて吹き出される。
これと同時に、冷風が第2上流側通路17からヒータコア13の下方側端部に流入し温風となる。そして、この温風は、第2下流側通路25→フット開口部30→フットダクト→フット吹出口を経て乗員の下半身に向けて吹き出される。
ここで、第1上流側仕切り部材15により第2上流側通路17の通路断面積が第1上流通路16の通路断面積よりも大きくなるように形成されているため、蒸発器12で冷却された冷風は、第2上流側通路17に主に流れ、第1上流側通路16には微小風量の冷風が流れる。
これにより、デフロスタドア27を微小開度位置にしなくとも、第2下流側通路25を介してフット開口部30から主に空気を吹き出し、第1下流側通路24を介してデフロスタ開口部26に流入する空気の風量を微小風量とすることができる。ここで、デフロスタ開口部26(デフロスタ吹出口)とフット開口部30(フット吹出口)から吹き出す空気の風量割合は、例えば1対9(デフロスタ吹出口対フット吹出口)の割合とすることができる。
さらに、フットモードでは、第1下流側通路24に対して第1エアミックスドア20を対応させ、第2下流側通路25に対して第2エアミックスドア21を対応させているため、デフロスタ開口部26、フット開口部30に流入する空気の温度を独立して調整することができる。
その結果、フットモード時におけるデフロスタ開口部26、フット開口部30から吹き出す空気の風量割合を適正な割合とすることができるととともに、デフロスタドア27の微小開度位置により発生する異音等の問題を抑制することができる。
次に、フットモードに比較してデフロスタ開口部26を通過する空気の風量を増大させ、フット開口部30を通過する空気の風量を減少させて、デフロスタ吹出風量とフット吹出風量とを同程度とするフットデフロスタモードについて説明する。
図3は、吹出モードとしてフットデフロスタモードが設定された場合を示している。なお、フットデフロスタモードでは、フットモードと同様に第1、第2エアミックスドア20、21は第1、第2上流側通路16、17を全閉状態する最大暖房位置としている。
また、フットデフロスタモードは、フットモードと同様にフット開口部30およびデフロスタ開口部26が対応する吹出モードドア27、31により全開口され、フェイス開口部28はフェイスドア29により閉塞される。
そして、フットデフロスタモードへの切替と連動して、第1切替ドア23は、図3の実線位置に示すようにヒータコア13の下流側の第1下流側通路24と第2下流側通路25とを連通する「連通位置」に操作される。すなわち、第1切替ドア23により第1下流側通路24における空気混合部と第2下流側通路25における空気混合部を連通している。
この状態において、送風機ユニットからの送風空気が空気入口空間14に流入した後、蒸発器12で冷却されて冷風となる。この冷風が、第1上流側通路16からヒータコア13の上方側部位に流入し温風となる。そして、この温風は、第1下流側通路24(空気混合部)→デフロスタ開口部26→デフロスタダクト→デフロスタ吹出口を経て車両窓ガラスに向けて吹き出される。
これと同時に、冷風が第2上流側通路17からヒータコア13の下方側部位に流入し温風となり、第2下流側通路25(空気混合部)に流入する。そして、この温風は、フット開口部30に流れるとともに、第1切替ドア23により第1下流側通路24と第2下流側通路25が連通されているためデフロスタ開口部26に流れる。そのため、デフロスタ開口部26には、第1下流側通路24から流入する空気に加えて第2下流側通路25からも空気が流入する。
これにより、第2上流側通路17の通路断面積が、第1上流通路16の通路断面積よりも大きくなるように第1上流側仕切り部材15を設けたとしても、フットモードに比較してデフロスタ開口部26を通過する空気の風量を増大させるとともに、フット開口部30を通過する空気の風量を減少させることができる。
次に、図4は、吹出モードとしてフェイス開口部28を介して乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すフェイスモードが設定された場合を示している。なお、フェイスモード時は、第1、第2エアミックスドア20、21はヒータコア13の上方側部位、下方側部位を全閉状態にする最大冷房位置としている。
フェイスモード時には、フェイス開口部28はフェイスドア29により全開され、フット開口部30およびデフロスタ開口部26が対応する吹出モードドア27、31により閉塞される。
そして、フェイスモードへの切替と連動して第1切替ドア23は、図4の実線位置に示すようにヒータコア13の下流側の第1下流側通路24と第2下流側通路25とを連通する「連通位置」に操作される。この状態において、送風機ユニットからの送風空気が空気入口空間14に流入した後、蒸発器12で冷却されて冷風となる。
この冷風は、第1上流側通路16を介して第1バイパス通路18を通過して、第1下流側通路24→第2下流側通路25→フェイス開口部28へと流れる。同時に、第2上流側通路17を介して第2バイパス通路19を通過して第2下流側通路25→フェイス開口部28へと流れる。そして、フェイス開口部28からフェイスダクトを介してフェイス吹出口から乗員の上半身に向けて吹き出される。
これにより、第2上流側通路17の通路断面積が、第1上流側通路16の通路断面積よりも大きくなるように第1上流側仕切り部材15を設けたとしても、第1、第2上流側通路16、17を通過した冷風の全風量をフェイス開口部28に流入させることができる。
次に、図5は、吹出モードとしてフェイス開口部28およびフット開口部30を同時に開口するバイレベルモードが設定された場合を示している。なお、バイレベルモード時は、第1、第2エアミックスドア20、21はヒータコア13の上方側部位、下方側部位および第1、第2バイパス通路18、19を半開状態する中間温度位置としている。
バイレベルモード時は、フェイス開口部28およびフット開口部30は対応する吹出モードドア29、31により全開され、デフロスタ開口部26がデフロスタドア27により全閉される。
そして、バイレベルモードへの切替と連動して第1切替ドア23は、図5の実線位置に示すように、ヒータコア13の下流側の第1下流側通路24と第2下流側通路25とを連通する「連通位置」に操作される。
この状態において、送風機ユニットからの送風空気が空気入口空間14に流入した後、蒸発器12で冷却されて冷風となる。
この冷風は、第1上流側通路16を介して第1エアミックスドア20により第1バイパス通路18を通過する空気と、ヒータコア13の上方側を通過する空気とに分流される。冷風と温風とに分流された空気が、第1下流側通路24における空気混合部で混合され、第1下流側通路24から第1下流側通路24と連通状態となった第2下流側通路25に流れる。そして、第1下流側通路24における空気混合部で混合された空気が、フェイス開口部28へと流れる。
同時に、冷風は第2上流側通路17を介して第2エアミックスドア21により第2バイパス通路19を通過する空気と、ヒータコア13の下方側部位を通過する空気とに分流される。冷風と温風とに分流された空気が、第2下流側通路25における空気混合部で混合され、フット開口部30に流れるとともに、フェイス開口部28に流れる。そのため、フェイス開口部28には、第1下流側通路24と第2下流側通路25から空気が流入する。
これにより、フェイス開口部28およびフット開口部30の双方において、冷風と温風の風量割合により温度調整された所望温度の空調風を車室内の乗員上半身側および下半身側へ吹き出すことができる。
次に、図6は、吹出モードとしてデフロスタ開口部26を全開口するデフロスタモードが設定された場合を示している。なお、デフロスタモード時は、第1、第2エアミックスドア20、21は第1、第2バイパス通路18、19を全閉状態する最大暖房位置としている。
デフロスタモード時は、デフロスタ開口部26がデフロスタドア27により全開状態にされ、フェイス開口部28およびフット開口部30は対応する吹出モードドア29、31により全閉状態にされる。
そして、デフロスタモードへの切替と連動して、第1切替ドア23は、図6の実線位置に示すようにヒータコア13の下流側の第1下流側通路24と第2下流側通路25とを連通する「連通位置」に操作される。
この状態において、蒸発器12で冷却された冷風は、第1、第2上流側通路16、17を介してヒータコア13の上方側部位、下方側部位をそれぞれ通過して温風となる。ヒータコア13の上方側部位を通過した温風は、第1下流側通路24を流れデフロスタ開口部26へと流れる。また、ヒータコア13の下方側部位を通過した温風は、第2下流側通路25を流れ、第1下流側通路24に流入しデフロスタ開口部26へ流れる。
これにより、第2上流側通路17の通路断面積が、第1上流側通路16の通路断面積よりも大きくなるように第1上流側仕切り部材15を設けたとしても、第1、第2上流側通路18、19を通過した温風の全風量をデフロスタ開口部26に流入させることができる。
以上説明したように、フットモードにおいて、デフロスタドア27を微小開度位置にしなくとも、フット開口部30から主に空気を吹き出し、デフロスタ開口部26に流入する空気の風量を微小風量とすることができるため、デフロスタ開口部26およびフット開口部30から吹き出す空気の風量割合を適正な割合とすることができるととともに、デフロスタドア27の微小開度位置により発生する異音等の問題を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図7に基づいて説明する。本第2実施形態では、上記第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図7は、本実施形態の空調ユニットの概略断面図である。
第1実施形態では、ヒータコア13の空気流れ下流側に設けられた第1下流側仕切り部材22、第1切替ドア23により、デフロスタ開口部26に空気を導く第1下流側通路24とフェイス開口部28、フット開口部30に空気を導く第2下流側通路25が形成されている。
本実施形態では、図7に示すように、第1下流側仕切り部材22、第1切替ドア23により、第1下流側通路24をデフロスタ開口部26、フェイス開口部28に空気を導く空気通路とし、第2下流側通路25をフット開口部30に空気を導く空気通路としている。すなわち、第1下流側仕切り部材22、第1切替ドア23により、デフロスタ開口部26およびフェイス開口部28側の空間とフット開口部30側の空間とに仕切っている。
ここで、第1下流側仕切り部材22は、ヒータコア13の空気流れ上流側の第1上流側仕切り部材15の延長線上の位置から空気流れ下流側(車両後方側)に延びるように形成され、かつ、空調ケース11の内部空間の車両左右方向(図7の紙面垂直方向)の全長にわたって延びるように形成されている。
また、第1切替ドア23は、第1下流側仕切り部材22の先端(ヒータコア13に対して反対側端部)からフェイス開口部28とフット開口部30の間の空調ケース11壁面に延びるように設けられている。
本実施形態の構成によれば、吹出モードとして、フット開口部30、デフロスタ開口部26、およびフェイス開口部28から空調風を吹き出すマルチモードを上記第1実施形態で示したフットモードに適用することができる(マルチフットモード)。なお、図7は、このマルチモードをフットモードに適用したマルチフットモード時の設定を示している。
図7に示すようにマルチフットモードでは、各開口部26、28、30が対応する吹出モードドア27、29、30により全開状態にされる。そして、マルチフットモードへの切替と連動して、第1切替ドア23は、図7の実線位置に示すようにヒータコアの下流側の第1下流側通路24と第2下流側通路25とを仕切る「仕切り位置」に操作される。
この状態において、送風機ユニットからの送風空気が空気入口空間14に流入した後、蒸発器12で冷却されて冷風となる。
この冷風は、第1上流側通路16を介してヒータコア13の上方側部位を通過して温風となる。この温風は、第1下流側通路24に流れ、デフロスタ開口部26およびフェイス開口部28へと流れる。同時に、第2上流側通路17を介してヒータコア13の下方側部位を通過して温風となる。この温風は、第2下流側通路25に流れフット開口部30へと流れる。
これにより、マルチモードをフットモードに適用することで(マルチフットモード)、フット開口部30から主に空調風を吹き出し、デフロスタ開口部26およびフェイス開口部28から微小量の空調風を吹き出すことができる。
また、マルチフットモードでは、第1下流側仕切り部材22、第1切替ドア23により、デフロスタ開口部26およびフェイス開口部28とフット開口部30とが仕切られているため、第1、第2エアミックスドア20、21の操作位置をそれぞれ独立に設定することができる。これにより、デフロスタ開口部26およびフェイス開口部28から吹き出す空気温度とフット開口部30から吹き出す空気温度とを独立に調整することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図8に基づいて説明する。本第3実施形態では、上記第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図8は、本実施形態のフットモード時における空調ユニットの概略断面図である。
第1実施形態では、空調ユニット10がヒータコア13を1つ有する構成とし、ヒータコア13を第1上流側仕切り部材15、第1下流側仕切り部材22により上方側部位と下方側部位とに分けていたが、第3実施形態では、空調ユニット10がヒータコア13を2つ有する構成としている。
本実施形態で2つのヒータコア13は、空気流れに対して並列に設けられ、空調ケース11の上方側に設けられた上方側ヒータコア13a(第1加熱用熱交換器)と、上方側ヒータコア13aと所定の隙間を空けて空調ケース11の下方側に設けられた下方側ヒータコア13b(第2加熱用熱交換器)から構成されている。ここで、上方側ヒータコア13aと下方側ヒータ13bのいずれか一方は、電気式のヒータを使用しても良い。
第1上流側仕切り部材15は、蒸発器12空気出口側から上方側ヒータコア13aの下端にわたって延びるように形成されている。なお、第1上流側仕切り部材15により上方側ヒータコア13aおよび第1バイパス通路18に空気を流入させる第1上流側通路16と下方側ヒータコア13bおよび第2バイパス通路19に空気を流入させる第2上流側通路17が形成されている。
空調ケース11内の空気通路において、上方側ヒータコア13aの上側には、上方側ヒータコア13aをバイパスして空気が流れる第1バイパス通路18が形成されている。また、上方側ヒータコア13aと下方側ヒータコア13bとの間には、下方側ヒータコア13bをバイパスして空気が流れる第2バイパス通路19が形成されている。
また、第1下流側仕切り部材22は、第1上流側仕切り部材15の車両後方の延長線上の位置であって上方側ヒータコア13aの下端から上方に向けて延びるように形成されている。
上記構成により、蒸発器12で冷却された冷風が、第1上流側通路16から上方側ヒータコア13aに流入し温風となる。そして、この温風は、第1下流側通路24→デフロスタ開口部26→デフロスタダクト→デフロスタ吹出口を経て車両窓ガラスに向けて吹き出される。
これと同時に、冷風が第2上流側通路17から下方側ヒータコア13bに流入し温風となる。そして、この温風は、第2下流側通路25→フット開口部30→フットダクト→フット吹出口を経て乗員の下半身に向けて吹き出される。
このように、本実施形態の空調ユニット10では、第1実施形態と異なり上方側ヒータコア13aと下方側ヒータコア13bとの2つのヒータコアを有して構成しているが、この構成においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態では、2つのヒータコア13a、13bにより構成する空調ユニット10を第1実施形態で説明したフットモードに対応した空調ユニット10に適用しているが、第2実施形態で説明したマルチフットモードに対応した空調ユニット10にも適用することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図9、図10に基づいて説明する。本第4実施形態では、上記第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図9は、本実施形態のフットモード時における空調ユニットの概略断面図である。図10は、ヒータコア13の空気流れ下流側方向から見た場合の概略図である。ここで、図9(a)は、図10におけるA−A断面に相当しており、図9(b)が、図10におけるB−B断面に相当している。
図9に示すように本実施形態では、第2実施形態で説明した吹出開口部26、28、30に加え、さらに後席側開口部を加えた空調ユニット10について説明する。
本実施形態では、ヒータコア13の下方部位の空気流れ上流側の第2上流側通路17は、空調ケース11内の2枚の板状部材からなる第2上流側仕切り部材32により、左右両端側の前席用上流側通路17a(図9(a)参照)と中央の後席用上流側通路17b(図9(b)参照)に分割されている。この第2上流側仕切り部材32は、蒸発器12空気出口側からヒータコア13の下方部位の空気入口側にわたって延びるように形成されている。
ここで、第1上流側仕切り部材15が、空調ケース11内部空間の車両左右方向全長にわたって延びるように形成されているのに対して、2つの板状部材からなる第2上流側仕切り部材32は、車両左右方向に所定の間隔をあけて並列に設けられ、空調ケース11内部空間の車両上下方向の全長にわたって延びるように形成されている。なお、ヒータコア13の下方部位は、第2上流側仕切り部材32および後述する第2下流側仕切り部材35により左右部位と中央部位とに仕切られている。
ヒータコア13の下方部位における左右部位(前席用上流側通路17aを通過した空気が流入する部位)の下方には、第2実施形態同様に第2バイパス通路19が設けられ(図9(a)参照)、ヒータコア13の下方部位における中央部位(後席用上流側通路17bを通過した空気が流入する部位)の下方には、ヒータコア13の下方部位をバイパスして空気(冷風)が流れる第3バイパス通路33が設けられている(図9(b)参照)。
また、蒸発器12とヒータコア13の下方部位における左右部位との間には、第2エアミックスドア21が配置され(図9(a)参照)、蒸発器12とヒータコア13の下方部位における中央部位との間には、第3エアミックスドア34が配置されている(図9(b)参照)。ここで、第3エアミックスドア34は、駆動ギア34a等の駆動伝達機構により移動する平板状のスライドドアにより構成されている。
次に、図10に示すようにヒータコア13の下方部位の空気流れ下流側には、ヒータコア13の下方部位の空気流れ上流側の第2上流側仕切り部材32の車両後方の延長線上の位置から空調ケース11後方面に向けて延びる2枚の板状部材からなる第2下流側仕切り部材35が設けられている。
ここで、第1下流側仕切り部材22が、空調ケース11内部空間の車両左右方向全長にわたって延びるように形成されているのに対して、2つの板状部材からなる第2下流側仕切り部材35は、車両左右方向に所定の間隔をあけて空気流れに対して並列に設けられ、空調ケース11内部空間の車両上下方向の全長にわたって延びるように形成されている。
さらに、第1切替ドア23が、第1下流側仕切り部材22の先端と空調ケース11上壁面間に設けられているのに対して、第2切替ドア40は、第2下流側仕切り部材35の壁面の中央付近に設けられている。第2切替ドア40は、回転軸40aを中心に回転可能に構成されている。
図9に戻り、第2下流側仕切り部材35は、ヒータコア13の下方部の空気流れ下流側において第2上流側仕切り部材32の車両後方の延長線上の位置から空調ケース11の前席側フット開口部30の下方側に設けられた後席側開口部36、37の間の空調ケース11壁面に延びるように形成されている。
後席側開口部36、37は、車室内後席側の乗員の上半身に向けて空調風を吹き出す後席側フェイス開口部36と車室内後席側の乗員の下半身に向けて空調風を吹き出す後席側フット開口部37により構成されている。後席側フェイス開口部36は、回転軸38aを中心に回転可能な板状の後席側フェイスドア38により開閉され、後席側フット開口部37は、回転軸39aを中心に回転可能な板状の後席側フットドア39により開閉される。
ここで、後席側開口部36、37は、図示しない後席用フェイスダクト、後席用フットダクトが接続され、この後席用ダクトの下端部に図示しない後席用のフェイス吹出口、フット吹出口を設け、この後席用吹出口から車室内後席乗員に空調風を吹き出す。
第2下流側仕切り部材35および第2切替ドア40により第2下流側通路25は、前席側フット開口部30に空気を導く前席用下流側通路25a(前席用空気通路)と後席側開口部36、37(後席用空気通路)に空気を導く後席用下流側通路25bが形成されている。
第1切替ドア23は、第1下流側通路24と第2下流側通路25(前後席用空気通路25a、25b)とを連通可能に配置されており、また、第2切替ドア40は、前後席用空気通路25aと後席用空気通路25bとを連通可能に配置されている。
ここで、第2切替ドア40は、後席側乗員の有無を検出する図示しない乗員検出装置(着座センサ等)の検出値に基づいて回転するようになっている。なお、第2切替ドア40の操作は、乗員検出装置に限定されるものではなく他の手段でもよい。例えば、吹出モード切替装置により、吹出モードとして前後席乗員がいる場合のフットモードが設定された場合に回転するようにしてもよい。
乗員検出装置等により後席側乗員を検出した場合、第2切替ドア40が第1下流側通路24と後席用下流側通路25bとの連通を遮断する「仕切り位置」となる(図10に示す実線位置)。これに対して、乗員検出装置により後席側乗員を検出しない場合、第2切替ドア40が、第1下流側通路24と後席用下流側通路25bとを連通させる「連通位置」となる(図10に示す一点破線位置)。
本実施形態の構成によれば、図9に示すようにフットモード時において後席側に乗員がいる場合に、デフロスタ開口部26、前席用フット開口部30に加え後席用フット開口部37から空調風を吹き出すことができる。
このように、本実施形態の空調ユニット10では、第2実施形態と異なり後席用開口部36、37を設ける構成としているが、この構成においても、第2実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、第2切替ドア40を連通位置にすることで、後席側に乗員がいない場合には、後席用開口部36、37に流入する空気を前席用開口部30から吹き出すことができるため、空調効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、第2実施形態で説明したマルチフットモードに対応した空調ユニット10に後席用開口部36、37を設ける構成としているが、第1実施形態で説明したフットモードに対応した空調ユニット10にも適用することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図11に基づいて説明する。本第5実施形態では、上記第3実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図11は、本実施形態の空調ユニットの断面図である。
本実施形態では、第3実施形態で説明した前席側開口部としてフェイス開口部28、フット開口部30に加えて、さらに後席側開口部を加えた空調ユニットについて説明する。
本実施形態では、下方側ヒータコア13bの空気流れ上流側の第2上流側通路17は、空調ケース11内の第2上流側仕切り部材32により前席用上流側通路17aと後席用上流側通路17bに分割されている。
この第2上流側仕切り部材32は、蒸発器12空気出口側から下方側ヒータコア13b空気入口側にわたって延びるように形成され、かつ、空調ケース11内部空間の車両左右方向(図11の紙面垂直方向)の全長にわたって延びるように形成されている。ここで、下方側ヒータコア13bは、第2上流側仕切り部材32および後述する第2下流側仕切り部材35により下方側ヒータコア13bの上方部位と下方部位とに仕切られている。
下方側ヒータコア13bの上方部位には、第3実施形態同様に第2バイパス通路19が設けられ、下方側ヒータコア13bの下方部位には、下方側ヒータコア13bをバイパスして空気(冷風)が流れる第3バイパス通路33が設けられている。
また、蒸発器12と下方側ヒータコア13bの上方側部位との間には、第2エアミックスドア21が配置され、蒸発器12と下方側ヒータコア13bの下方側部位との間には、第3エアミックスドア34が配置されている。ここで、第3エアミックスドア34は、駆動ギア34a等の駆動伝達機構により移動する平板状のスライドドアにより構成されている。
下方側ヒータコア13bの空気流れ下流側には、下方側ヒータコア13bの空気流れ上流側の第2上流側仕切り部材32の車両後方の延長線上の位置から空調ケース11後方面に向けて延びる第2下流側仕切り部材35が設けられている。
さらに、第2下流側仕切り部材35の先端(ヒータコア13に対して反対側端部)から前席側フット開口部30と空調ケース11の前席側フット開口部30の下方側に設けられた後席側開口部36、37の間の空調ケース11壁面に延びるように第2切替ドア40が設けられている。
後席側開口部36、37は、車室内後席側の乗員の上半身に向けて空調風を吹き出す後席側フェイス開口部36と車室内後席側の乗員の下半身に向けて空調風を吹き出す後席側フット開口部37により構成されている。後席側フェイス開口部36は、回転軸38aを中心に回転可能な板状の後席側フェイスドア38により開閉され、後席側フット開口部37は、回転軸39aを中心に回転可能な板状の後席側フットドア39により開閉される。
ここで、後席側開口部36、37は、図示しない後席用フェイスダクト、後席用フットダクトが接続され、この後席用ダクトの下端部に図示しない後席用のフェイス吹出口、フット吹出口を設け、この後席用吹出口から車室内後席乗員に空調風を吹き出す。
第2下流側仕切り部材35、第2切替ドア40により、第2下流側通路25は、前席側フット開口部30に空気を導く前席用下流側通路25aと後席側開口部36、37に空気を導く後席用下流側通路25bが形成されている。ここで、第2切替ドア40は、回転軸40aを中心に回転可能に配置されており、後席側乗員の有無を検出する図示しない着座センサ等の乗員検出装置の検出値に基づいて回転するようになっている。なお、第2切替ドア40の操作は、乗員検出装置に限定されるものではなく他の手段でもよい。
乗員検出装置により後席側乗員を検出し、第2切替ドア40が図1の実線位置に操作されると、第2切替ドア40が前席用下流側通路25aと後席用下流側通路25bとの連通を遮断する「仕切り位置」となる。これに対して、乗員検出装置により後席側乗員を検出しせず、第2切替ドア40が図11の一点破線位置に操作されると、第2下流側通路24と第3下流側通路25とを連通させる「連通位置」となる。
本実施形態の構成によれば、図11に示すようにフットモード時において後席側に乗員がいる場合に、デフロスタ開口部26、前席用フット開口部30に加え後席用フット開口部37から空調風を吹き出すことができる。
このように、本実施形態の空調ユニット10では、第3実施形態と異なり後席用開口部36、37を設ける構成としているが、この構成においても、第3実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、第2切替ドア40を連通位置にすることで、後席側に乗員がいない場合には、後席用開口部36、37に流入する空気を前席用開口部30から吹き出すことができるため、空調効率を向上させることができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図12に基づいて説明する。本第6実施形態では、上記第5実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図12は、本実施形態のフットモード時における空調ユニットの概略断面図である。
この第6実施形態では、第2実施形態で示したマルチフットモードに対応した空調ユニット10を第5実施形態に適用している。
これによれば、マルチフットモードに対応した空調ユニット10に後席用開口部を設ける構成として、前席用フット開口部30および後席用フット開口部から主に空調風を吹き出し、デフロスタ開口部26およびフェイス開口部28から微小量の空調風を吹き出すことができる。
(他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の実施形態では、温風と冷風との風量割合(混合比)を調節することにより空調風の温度を調節する、いわゆるエアミックス方式の空調装置であったが、ヒータコア13の発熱量(温水流量)を調節することにより空調風の温度を調節する、いわゆるリヒート式の空調装置にも適用することができる。
(2)また、上述の実施形態では、各エアミックスドア20、21、34にスライドドアを用いているが、これに限定されるものではなく、板ドア、フィルムドア等を用いることができる。さらに、各開口部に対応する吹出モードドアおよび第1、第2切替ドア23、40に板ドアを用いているが、これに限定されるものではなく、スライドドア、フィルムドア等を用いることができる。
(3)また、第5、第6実施形態では、第2上流側仕切り部材32を下方側ヒータコア13bの内部空間まで延長し、第2下流側仕切り部材35と繋げるように形成することで、下方側ヒータコア13bの上方部位と下方部位とを仕切る構成としてもよい。
第1実施形態におけるフットモード時の空調ユニットの概略断面図である。 第1実施形態におけるフットデフロスタモード時の空調ユニットの概略断面図である。 第1実施形態におけるフットデフロスタモード時の空調ユニットの概略断面図である。 第1実施形態におけるフェイスモード時の空調ユニットの概略断面図である。 第1実施形態におけるバイレベルモード時の空調ユニットの概略断面図である。 第1実施形態におけるデフロスタモード時の空調ユニットの概略断面図である。 第2実施形態におけるマルチフットモード時の空調ユニットの概略断面図である。 第3実施形態におけるフットモード時の空調ユニットの概略断面図である。 第4実施形態におけるマルチフットモード時の空調ユニットの概略断面図である。 第4実施形態における下方側ヒータコア13bの空気流れ下流側の概略図である。 第5実施形態におけるフットモード時の空調ユニットの概略断面図である。 第6実施形態におけるマルチフットモード時の空調ユニットの概略断面図である。
符号の説明
10…空調ユニット、11…空調ケース、12…蒸発器、13…ヒータコア、13a…上方側ヒータコア、13b…下方側ヒータコア、15…第1上流側仕切り部材、16…第1上流側通路、17…第2上流側通路、17a…前席用上流側通路、17b…後席用上流側通路、22…第1下流側仕切り部材、23…第1切替ドア、24…第1下流側通路、25…第2下流側通路、25a…前席用下流側通路、25b…後席用下流側通路、26…デフロスタ開口部、27…デフロスタドア、28…フェイス開口部(前席用フット開口部)、29…フェイスドア、30…フット開口部(前席用フット開口部)、31…フットドア、32…第2上流側仕切り部材、35…第2下流側仕切り部材、36…後席側フェイス開口部、37…後席側フット開口部、38…後席側フェイスドア、39…後席側フットドア、40…第2切替ドア。

Claims (6)

  1. 車室内に向かって空気が流れる空気通路を形成する空調ケース(11)と、
    前記空調ケース(11)に設けられ、車室内乗員の下半身に向けて空気を吹き出すフット開口部(30)と、
    前記フット開口部(30)を開閉するフットドア(31)と、
    前記空調ケース(11)に設けられ、車両窓ガラス側に向けて空気吹き出すデフロスタ開口部(26)と、
    前記デフロスタ開口部(26)を開閉する前記デフロスタドア(27)と、
    前記空調ケース(11)内に設けられ、前記デフロスタ開口部(26)に空気を導く第1空気通路(24)と、
    前記空調ケース(11)内に設けられ、前記フット開口部(30)に空気を導く第2空気通路(25)と、
    前記第1空気通路(24)と前記第2空気通路(25)とを仕切る仕切り位置と、前記第1空気通路(24)と前記第2空気通路(25)とを連通する連通位置とに切替可能に設けられた第1切替ドア(23)と、
    少なくとも前記フット開口部(30)から主に空気を吹き出すとともに前記デフロスタ開口部(26)から少量の空気を吹き出すフットモードと、前記フットモードと比較して前記フット開口部(30)からの空気の吹出風量を減少させて前記デフロスタ開口部(26)からの空気の吹出風量を増加させるフットデフロスタモードとを切替可能に設けられた吹出モード切替手段とを備え、
    前記吹出モード切替手段は、
    前記フットモード時に、前記フットドア(31)および前記デフロスタドア(27)を開放し、前記第1切替ドア(23)を前記仕切り位置に設定することで前記第1空気通路(24)を通過する空気を前記デフロスタ開口部(26)に導き、前記第2空気通路(25)を通過する空気を前記フット開口部(30)に導き、
    前記フットデフロスタモード時に、前記フットドア(31)および前記デフロスタドア(27)を開放し、前記第1切替ドア(23)を前記連通位置に設定することで前記第1空気通路(24)を通過する空気および前記第2空気通路(25)を通過する一部の空気を前記デフロスタ開口部(26)に導き、前記第2空気通路(25)を通過する残りの空気を前記フット開口部(30)に導くことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記空調ケース(11)に設けられ、車室内乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイス開口部(28)と、
    前記フェイス開口部(28)を開閉するフェイスドア(29)とを備え、
    前記第1空気通路(24)は、前記デフロスタ開口部(26)に加えて、前記フェイス開口部(28)に空気を導くように形成されており、
    前記吹出モード切替手段は、
    前記フットモード時に、前記フェイスドア(29)、前記フットドア(31)および前記デフロスタドア(27)を開放し、前記第1切替ドア(23)を前記仕切り位置に設定することで前記第1空気通路(24)を通過する空気を前記デフロスタ開口部(26)および前記フェイス開口部(28)に導き、前記第2空気通路(25)を通過する空気を前記フット開口部(30)に導くことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記空調ケース(11)に設けられ、空気を冷却する冷却用熱交換器(12)と、
    前記空調ケース(11)に設けられ、前記冷却用熱交換器(12)で冷却された空気を加熱する加熱用熱交換器(13)と、
    前記冷却用熱交換器(12)と前記加熱用熱交換器(13)との間の空気通路を第1、第2上流側空気通路(16、17)に分割する仕切り部材(15)とを備え、
    前記第1空気通路(24)には、前記第1上流側空気通路(16)を通過し、前記加熱用熱交換器(13)を通過した空気が流入し、
    前記第2空気通路(25)には、前記第2上流側空気通路(17)を通過し、前記加熱用熱交換器(13)を通過した空気が流入し、
    前記仕切り部材(15)は、前記第2上流側空気通路(17)を通過する空気の風量に比べて、前記第1上流側空気通路(16)を通過する空気の風量が少なくなるように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記加熱用熱交換器(13)は、1つの加熱用熱交換器で構成されており、
    前記1つの加熱用熱交換器は、一端側部位に前記第1上流側空気通路(16)を通過した空気が流入し、他端側部位に前記第2上流側空気通路(17)を通過した空気が流入するように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記加熱用熱交換器(13)は、第1、第2加熱用熱交換器(13a、13b)で構成されており、
    前記第1加熱用熱交換器(13a)は、前記第1上流側空気通路(16)を通過した空気が流入するように配置され、
    前記第2加熱用熱交換器(13b)は、前記第2上流側空気通路(17)を通過した空気が流入するように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  6. 前記第2空気通路(25)を分割して形成された前席用、後席用空気通路(25a、25b)と、
    前記前席用空気通路(25a)と前記後席用空気通路(25b)とを仕切る仕切り位置と、前記前席用空気通路(25a)と前記後席用空気通路(25b)とを連通する連通位置とに切替可能に設けられた第2切替ドア(40)とを備え、
    前記フット開口部(30)は、前記前席用空気通路(25a)を通過した空気を車室内前席側の乗員の下半身に向けて吹き出す前席側フット開口部(30)と、前記後席用空気通路を通過した空気を車室内後席側の乗員の下半身に吹き出す後席側フット開口部(37)とを有し、
    前記フットドア(33)は、前記前席側フット開口部(30)を開閉する前席側フットドア(31)と、前記後席側フット開口部(37)を開閉する後席側フットドア(39)とを有しており、
    前記第2切替ドア(40)は、
    前記前席側フットドア(31)および前記後席側フットドア(39)を開放状態にする場合に仕切り位置に設定されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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