JP2009112788A - 高周波処置具 - Google Patents

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Abstract

【課題】粘膜表面のマーキング,粘膜の切開及び剥離、さらに出血箇所の止血等といった処置を複合的に行うことができ、しかも少なくともこれらの処置の全てまたはそれらのうちのいくつかを確実かつ円滑に行えるようにする。
【解決手段】可撓性シース2を構成するチューブ部材2aの内部に挿通した可撓性コード10の先端に高周波電流が印加される高周波ナイフ13を設け、チューブ部材2aの内には、電気絶縁性を有し、軸線方向に貫通する貫通孔を設けた硬質筒体20が、その先端面をチューブ部材2aの先端面とほぼ一致させるようにして挿入・固定され、可撓性シース2に円環状の平面部からなる円環状端壁Pが形成され、高周波ナイフ13は、ロッド部14aと、このロッド部14aの先端に連設した球形膨出部14bとからなる電極部材14を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、内視鏡の処置具挿通チャンネル内に挿通されて、病変粘膜部の切開等の処置を行うために用いられる高周波処置具に関するものである。
内視鏡検査によって、食道,胃,十二指腸,大腸等の体腔内壁における粘膜部分に腫瘍等といった病変部が発見されると、病変粘膜を切除する処置が施される。この処置のひとつとして、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:Endoscopic Submucosal Dissection)と呼ばれる処置がある。このESD処置は、通常、次のようにして行われる。まず、切除しようとする粘膜の部位をマーキングし、局注により病変粘膜の部位を膨隆させる。この状態で、高周波処置具を用いてマーキングに沿って粘膜を切開して、粘膜下層を構成する線維を切断して粘膜を筋層から剥離する。
以上の処置に用いられる高周波処置具は、棒状部を有する電極部材からなる高周波ナイフを可撓性シース内に装着することにより構成されるものである。可撓性シースの基端部には操作手段が連結されており、この操作手段によって高周波ナイフを可撓性シースの先端から突出させる。そして、高周波ナイフに通電することによって、粘膜の切開及び剥離を行うことができる。
ここで、このESDに用いられる高周波処置具を構成するナイフとしては、特許文献1にあるように、電極部材を真っ直ぐ延在させた針状ナイフと、特許文献2に示されているように、棒状の電極部材の先端に大径電極部を連設するかまたは先端を概略L字状に曲折することによりフック部を形成したフックナイフとがある。針状ナイフは、粘膜を突き刺すために使用するのに最適なものであり、また電極部材を水平移動させたり、スイング動作させたりすることによって粘膜等の切開や剥離を行うことができる。一方、フックナイフは粘膜等を先端のフック部で引っ掛けて、引き込むように動作させることにより、粘膜の切開や剥離を行うことになる。
特開2007−68596号公報 特開2004−313537号公報
ところで、ESDのために用いられる高周波処置具においては、その処置としては、粘膜表面のマーキング,粘膜の切開及び粘膜下層の線維の切断による粘膜剥離という処置が必要になり、またこのような処置の一環として、出血箇所があったときに、この出血箇所の組織を焼灼による凝固を行って止血することも必要である。これら全ての処置を単一の処置具を用いて行えるようにするのが最も望ましい。前述した特許文献1や特許文献2に示された高周波処置具を用いて、これら各種の処置を行うことは不可能ではない。
ただし、特許文献1の高周波処置具では、電極部材が針状となっているので、粘膜の切開及び粘膜剥離を円滑に行うことができるが、電極部材の先端が細いことから、マーキングや凝固による止血の処置を行うのには必ずしも適切ではない。これに対して、特許文献2の高周波処置具は、電極部材が棒状電極部の先端に円板形状や三角形状からなる板状電極部を設ける構成としているので、マーキングや凝固という処置を行うのに好適であるが、先端が平面形状となっていることから、粘膜の切開を行うのは困難であり、また粘膜剥離は粘膜下層における線維部を引っ掛けるようにして切断することになるが、エッジがある形状となっているので、電極部材を動かしたときに、そのエッジ部分で健康な体腔内壁を損傷させるおそれがある等といった不都合を生じる。また、このようにエッジが存在していると、板状電極部の全体にわたって電流密度が均一にならないことから、均一な焼灼を行うことができない場合もある。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、粘膜表面のマーキング,粘膜の切開及び剥離、さらに出血箇所の止血等といった処置を複合的に行うことができ、しかも少なくともこれらの処置の全てまたはそれらのうちのいくつかを確実かつ円滑に行える高周波処置具を提供することにある。
前述の目的を達成するために、本発明は、可撓性シースの内部に挿通した可撓性コードの先端に高周波電流が印加される高周波ナイフを設けた高周波処置具であって、前記可撓性シースはチューブ部材とこのチューブ部材の先端に設けた硬質筒体とから構成して、先端は円環状の平面形状となし、前記硬質筒体は電気絶縁性を有し、軸線方向に貫通する貫通孔が設けられ、前記高周波ナイフは前記硬質筒体内に挿通可能な電極部材からなり、前記電極部材はロッド部の先端に前記貫通孔の内径以下の球形となった球形膨出部を連設する構成としたことをその特徴とするものである。
ここで、高周波ナイフを構成する電極部材は、少なくともロッド部と球形膨出部とから構成され、これらは共にステンレス等の導電性金属で形成される。ロッド部と球形膨出部とはそれぞれ別個の部材として形成し、溶接等の手段で固着することもできるが、固着箇所の表面を平滑化処理する必要がある等の点から、機械加工等により一体的に構成することができる。球形膨出部はロッド部への移行部まで球面形状とすることもできるが、先端側をほぼ半球形状となし、ロッド部への移行部分はなだらかな曲面形状としても良い。
電極部材には可撓性コードが連結され、この可撓性コードは電極部材に対する給電するためのものである。可撓性シース内で可撓性コードを押し引き操作することによって、電極部材を可撓性シースの先端から出没させる。そして、可撓性シースはチューブ部材の先端に硬質筒体を連結することにより構成される。硬質筒体はチューブ部材の先端から突出するようにすることもでき、また硬質筒体をその先端面がチューブ部材の先端面と一致するように挿入する構成とすると、先端が円環状の平面形状とすることができる。そして、可撓性シースの基端部に操作手段が連結して設けられる。操作手段は、例えば可撓性シースに連結したパイプ部材を含む軸部と、この軸部に嵌合させ、軸部の軸線方向に移動可能となったスライダとから構成することができる。そして、パイプ部材に送液手段を接続することによって、高周波処置具に体腔内への送液機能を持たせることができる。これによって、体腔内壁に血液等の汚損物が付着しているときに、その洗浄を行うことができる。
前述した送液手段からの送液経路は、可撓性シースにおいて、電極部材及び可撓性コードが挿通されている通路の他に、別の通路を設けて、この別の通路を送液通路とすることもできるが、硬質筒体に形成した貫通孔を送液経路とすることができる。電極部材を可撓性シースから導出させた状態でも、送液経路を確保するためには、ロッド部の球形膨出部の形成側とは反対側に円周方向に所定間隔毎に羽根部を設け、この羽根部の外面を硬質筒体の貫通孔の内周面に挿通可能な大きさとする。そして、電極部材の最導出位置を規制するために、例えば羽根部の基端部に硬質筒体の孔径より外周側に突出するストッパ部を形成する。これによって、相隣接する羽根部間に可撓性シースの内外を連通させる連通路を形成して、この連通路を送液経路として機能させることができる。一方、電極部材を可撓性シース内に引き込んだ状態では、先端の球形膨出部を含めて、硬質筒体より基端側に配置させることによって、硬質筒体の貫通孔全体が送液経路として利用することができる。
電極部材の先端が球面形状となっているので、粘膜表面に当接させたときに、広い面積で接触することになり、しかも面圧が均一になる。従って、マーキングや止血のために焼灼する場合、広い面積にわたって焼灼が可能になり、しかも全体にわたって均等に焼灼され、むら等が発生するおそれはない。また、切開時には、電極部材を粘膜に対して刺し込むが、この操作は針状の電極部材ほど円滑に行えないとは言え、先端は平面形状ではなく、凸球形となっているので、粘膜に刺し込む操作も容易に行うことができる。そして、可撓性シースの先端面は、それに装着した硬質筒体と共に広い円環状の平面部を有している。従って、電極部材を粘膜に刺し込んだ後、切開していくに当っては、この電極部材のロッド部が切開機能を発揮するが、このときに粘膜が可撓性シース及び硬質筒体の先端面と球形膨出部との間に挟持されて、切開操作中に電極部材が粘膜から抜け出さないように安定的に保持できる。さらに、電極部材を可撓性シースから導出させた状態で、この電極部材を左右に振動動作させることにより粘膜剥離を行うことができる。電極部材はエッジが存在しない形状となっているので、電流密度が偏在したり、エッジで健康な粘膜を傷付けたりすることはない。
前述した粘膜表面のマーキング,粘膜の切開及び剥離、さらには止血のための焼灼といった処置を円滑に行い、粘膜下層より下部位置に存在する筋層等にダメージを与えないようにするには、電極部材の羽根部がストッパ部に当接した最導出状態となっているときに、この電極部材の硬質筒体からの突出長さを0.5mm〜4mmとなし、電極部材のロッド部の直径を0.4mm〜0.6mmとし、また球形膨出部の外径は0.8mm〜1.2mmとするのが最も望ましい。
以上の構成を採用することによって、粘膜表面のマーキングから、粘膜の切開及び剥離といった処置を複合的に行うことができ、さらにこれらの処置と共に出血箇所の止血等を確実かつ円滑に行うことができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。まず、図1に高周波処置具の全体構成を示し、図2にその要部拡大断面を示す。
まず、図1及び図2において、1は高周波処置具であって、この高周波処置具1は長尺の可撓性シース2を有し、この可撓性シース2の基端部には接続パイプ3が連結されており、さらにこの接続パイプ3の他端には操作手段4が連結されている。操作手段4は接続パイプ3に連結した本体軸4aと、この本体軸4aに嵌合されて、本体軸4aの軸線方向に摺動可能に設けたスライダ4bとから構成されている。スライダ4bには処置具本体10を構成する可撓性コード11の基端部が連結して設けられている。
可撓性コード11は、図3に示したように、例えば導電線部11aに中空ワイヤ11bを接続したものからなり、これら導電線部11a及び中空ワイヤ11bの外面は絶縁被覆が施されている。そして、これら導電線部11a及び中空ワイヤ11bは、少なくとも曲げ方向に可撓性を備えている。この可撓性コード11における導電線部11aの基端部はスライダ4bから所定長さ突出して、接点部12が形成されている。そして、この接点部12は図示しない高周波電源装置に着脱可能に接続される。
処置具本体10を構成する可撓性コード11は、スライダ4bへの取付部から、接続パイプ3の内部を通り、可撓性シース2内に延在されている。そして、可撓性シース2の先端部からは高周波ナイフ13が出没可能に設けられている。高周波ナイフ13は、可撓性コード11の導電線部11aからの電源供給により高周波電流が流される電極部材14を有し、この電極部材14は、ロッド部14aと、このロッド部14aの先端に連設され、このロッド部14aの直径より十分大きな直径を有する球形膨出部14bとから構成されている。そして、電源供給時に、ロッド部14aの基端部、つまり球形膨出部14bを連設した側とは反対側の端部は、中空ワイヤ11bを介して可撓性コード11の導線部11aと電気的に接続される。ロッド部14aの所定の長さ分及び球形膨出部14bは外部に露出しており、通電時にはこれらの部分が体内組織に作用して、この組織を焼灼して切開等の処置が行われる。
図3及び図4に示したように、可撓性シース2はチューブ部材2aを有し、このチューブ部材2aの先端部には、硬質筒体20が挿入・固定されており、これらチューブ部材2aと硬質筒体20とで可撓性シース2が構成される。硬質筒体20は、電気絶縁性及び耐熱性の良好な部材、好ましくはセラミック材で構成される。硬質筒体20の外面には螺旋状の突条20aが設けられており、従ってこの硬質筒体20は可撓性シース2を構成するチューブ部材2aに螺挿されるようになっている。しかも、硬質筒体20の外面の突条20aによって、硬質筒体20はチューブ部材2aの先端側部位に向けて脱落することがないように固定されている。なお、この螺挿部には接着剤を塗布して固着することもできる。
硬質筒体20には高周波ナイフ13を出没させるための貫通孔21が軸線方向に貫通するように穿設されている。そして、高周波ナイフ13を構成する電極部材14における球形膨出部14bは、この貫通孔21の内部に挿通可能であるが、その間の径差はできるだけ小さくしている。また、硬質筒体20の両端面は、その軸線と直交する面となっている。この硬質筒体20は、その先端面がチューブ部材2aの先端面とほぼ同一の平面となる位置まで挿入されており、従って可撓性シース2における先端面は円環状の平面を有するものであり、円環状端壁Pを構成する。
硬質筒体20の基端部には、高周波ナイフ13を貫通孔21より基端側の位置から確実に貫通孔21内に呼び込むための呼び込み部材22が装着されている。この呼び込み部材22は絶縁コーティングされたステンレスやセラミック材等から構成される内周面がテーパ状となったリング状の部材である。高周波ナイフ13は、常時においては、図5に示したように、硬質筒体20より基端側に引き込まれており、この状態では硬質筒体20の貫通孔21は、その全長が開放された状態となっている。可撓性コード11を押し出すように操作すると、高周波ナイフ13は、図6に示したように、呼び込み部材22に沿って貫通孔21の方向に向けてガイドされて、電極部材14における先端の球形膨出部14bが貫通孔21内に導かれることになる。
図7及び図8に示したように、高周波ナイフ13における電極部材14のロッド部14aは所定の長さを有する直杆状の導電部材からなり、その基端側の位置には相互に90°の角度位置に4個の羽根部15が外方に向けて放射状に突出するように設けられている。羽根部15の先端面15aは、この羽根部15を硬質筒体20の貫通孔21に導くための傾斜面となっており、また羽根部15の外面15bは、円周方向においては、貫通孔21の曲率とほぼ一致する円弧形状となり、所定の長さを有している。従って、高周波ナイフ13を硬質筒体20の貫通孔21内に挿入すると、4箇所設けた羽根部15の外面15bが貫通孔21の内面と実質的に摺接することになる。その結果、先端に球形膨出部14bを有する電極部材14は硬質筒体20の軸線に対して調芯されその先端部分に外力が作用しても、みだりに振れないように安定的に保持される。
さらに、羽根部15の基端側の部位は丈高となる段差が形成されており、この段差壁がストッパ部15cとなる。このストッパ部15cは、電極部材14を硬質筒体20の貫通孔21に挿入したときに、このストッパ部15cが硬質筒体20の基端面と当接する位置までは進入可能であって、それ以上は突出できないようになっている。つまり、ストッパ部15cは高周波ナイフ13の可撓性シース2からの最導出位置を規定するものである。そして、高周波処置具1は体腔内壁における病変粘膜部を剥離するための処置として用いられるものであり、高周波ナイフ13における電極部材14の可撓性シース2の先端を構成する円環状端壁Pからの最導出長さは、体腔内壁における粘膜の厚み寸法より長く、粘膜と粘膜下層との合計の厚みより短くなるように設定されている。
ここで、可撓性シース2の先端における平面形状となった円環状端壁Pからの電極部材14の導出長さは、0.5mm〜4mmとするのが、処置の安全等の点から好ましい。また、電極部材14のロッド部14aの直径は0.4mm〜0.6mmとし、球形膨出部14bの外径は0.8mm〜1.2mmとなし、貫通孔21の孔径は球形膨出部14bの外径より僅かに大きくしている。
電極部材14が最導出位置となったときに、図4から明らかなように、電極部材14のロッド部14aの外径と外周と硬質筒体20の貫通孔21の孔径との径差に基づいて、相隣接する羽根部15,15間の部位に4箇所の概略扇形の連通路23が形成される。高周波処置具1の可撓性シース2の基端側の部位に設けた接続パイプ3は接続口3aを有するものであり、この接続口3aには生理食塩水やヒアルロン酸ナトリウム等の生体適合性のある液体が供給されるようになっている。そして、この接続口3aには、図1に示したように、送液タンク5からの送液配管6が着脱可能に接続されるようになっている。そして、この送液配管6の途中には、フットスイッチ等のように、流路を開閉する切換手段7が設けられて、液体の供給制御が行われるようになっている。従って、接続パイプ3に連結されている可撓性シース2の内部が送液通路となる。ここで、処置具本体10を構成する可撓性コード11がこの可撓性シース2から接続パイプ3を経て操作手段4のスライダ4bに連結されているが、接続パイプ3内に可撓性コード11の周囲にシール部材24が装着されて、生理食塩水の逆流を防止している。
以上の構成を有する高周波処置具1は、図9に示したように、観察部Wを有する内視鏡挿入部Sに設けた処置具挿通チャンネルCを介して体腔内に挿入され、例えば食道,胃,十二指腸,大腸等の体腔内壁に病変粘膜が存在する際には、この病変粘膜部を剥離して除去する処置を施すために用いられる。そこで、この病変粘膜を切除する処置の一例について説明する。この処置は、例えば、内視鏡検査の結果、粘膜に病変部が存在していることが確認されたときに行われることになる。
まず、図10に示したように、切除すべき病変部Dが存在している粘膜に、その病変粘膜領域Dを囲むようにマーキングする。このマーキングする領域は、病変部を完全に取り除くことができ、しかも健康な粘膜部分に対してはできるだけダメージを与えない範囲とする。マーキングは、病変粘膜領域Dの周囲の所要個所に焼灼スポットBが施される。このマーキングを行うために、高周波処置具1が用いられる。
即ち、内視鏡挿入部Sの先端を処置具挿通チャンネルCに高周波処置具1を挿入して、この高周波処置具1における可撓性シース2をこの処置具挿通チャンネルCから突出させる。そして、図11に示したように、可撓性シース2から高周波ナイフ13を導出させて、病変粘膜領域Dの外縁部に対して所定の距離を隔てて対面させる。この状態で、高周波ナイフ13における電極部材14の先端部、つまり球形膨出部14bを粘膜表面に当接させる。このときに、高周波ナイフ13における電極部材14の位置を内視鏡の観察部Wの観察視野内に収めるようにする。ここで、観察部Wによる観察像において、図12に示したように、電極部材14の先端における球形膨出部14bを明確に表示されることになり、マーキングを正確に行うことができる。
ここで、マーキングが行われるのは、粘膜層LUであり、この粘膜層LUの下部は粘膜下層LMとなっており、この粘膜下層LMの下部に筋層LBが存在している。電極部材14を粘膜層LUに軽く押し当てると、粘膜は凹状に変形することになり、球形膨出部14bは広い面で粘膜と当接する。しかも、球形膨出部14bによる粘膜への押圧力は全体にわたって均一になり、高周波ナイフ13に電流を流したときには、この当接面のほぼ全面にわたって電流密度が均一になる結果、広い領域にわたって全体が均一に焼灼されることになって、明確なマーキングが得られる。
次に、図13に示したように、病変粘膜領域Dの内部に生理食塩水やヒアルロン酸ナトリウム等の局注を行う。このためには、処置具挿通チャンネルから一度高周波処置具1を引き出し、これに代えて局注手段Nを処置具挿通チャンネルC内に挿通させて、筋層LBと粘膜層LUとの間の粘膜下層LMの部位に局注液を注入して、粘膜下層LMを膨出・隆起させる。このように、粘膜下層LMを膨隆させるのは、粘膜層LUを筋層LBから離間させて、円滑かつ安全に処置を行うためである。
以上のようにして、マーキングを行った病変粘膜領域Dの外側に沿って粘膜層LUの切開を行う。このために、粘膜下層LMを十分膨隆させた後に、処置具挿通チャンネルCから局注手段Nを抜き出して、高周波処置具1を再び挿通させて、内視鏡挿入部Sから可撓性シース2を突出させる。ここで、高周波ナイフ13全体を可撓性シース2内に引き込んだ状態とするが、電極部材14を導出させた状態としても差し支えない。この状態で、可撓性シース2の先端を病変粘膜領域Dの外縁部のいずれかの箇所における粘膜の表面に当接させる。ここで、好ましくは、可撓性シース2におけるチューブ部材2a及び硬質筒体20の先端面2b,20bで形成される円環状端壁Pを粘膜層LMに正対させ、この円環状端壁Pを粘膜表面に軽く押し当てて、極力押圧力を作用させないようにする。
高周波処置具1の先端を粘膜表面に押し当てたときに、粘膜層LMが押圧変形されないようにするために、円環状端壁Pの面積が広くする必要がある。円環状端壁Pの内側には連通路23が形成されており、この連通路23の通路面積は、電極部材14の球形膨出部14bの直径より僅かに大きくなっている。これを条件として、円環状端壁Pの表面積をできるだけ広くする。これにより、高周波処置具1を粘膜層LUに押し当てたときに、この粘膜表面は最小限度しか押圧変形されることがなく、筋層LBまでの距離を十分確保できる。
チューブ部材2a及び硬質筒体20の先端面2b,20bで形成される円環状端壁Pを粘膜層LMに当接させた状態で、操作手段4を操作して、高周波ナイフ13を構成する電極部材14を導出させる。また、予め電極部材14を導出させている場合には、可撓性シース2を徐々に粘膜層LUに向けて押圧して、電極部材14に高周波電流を流す。これによって、図14に示したように、電極部材14の先端を構成する球形膨出部14bは粘膜下層LM内にまで入り込むようになる。電極部材14は粘膜層LUを貫通して、粘膜下層LMにまで導かれ、もって病変粘膜領域Dの切開が開始される。この状態で、観察部Wによる観察下で、内視鏡挿入部Sを動かしたり、またその湾曲部を湾曲操作したりする操作によって、焼灼スポットBの外周側に沿うように切開していく。
切開は、図15に示したように、電極部材14に高周波電流を流した状態で、そのロッド部14aを粘膜層LUに沿って押動するように操作する。このときに、可撓性シース2がスイング動作をする等により粘膜層LUから逸脱する方向の力が作用する。また、電極部材14に対して可撓性シース2内に引き込まれる方向の力も作用することがある。しかしながら、電極部材14の球形膨出部14bは粘膜下層LM内に入り込んで、アンカー効果を発揮するようになる。また、図16に矢印X方向に向けて、電極部材14を進行させることにより切開を行う場合には、粘膜層LUの部位が電極部材14のロッド部14aにより切り裂かれるようになるが、この時に粘膜が可撓性シース2のチューブ部材2a及び硬質筒体20からなる円環状端壁Pと球形膨出部14bとの間に挟み込まれるようになる。従って、電極部材14が矢印Z方向に抜け出すのを防止できるようになる。その結果、安定した状態で切開を行うことができる。また、勿論、拍動等の粘膜に動きがあっても、電極部材14は容易には粘膜層LUから抜け出すことはない。
前述したように、粘膜層LUを切開することによって、図16に示したように、病変粘膜領域Dの外周部を全周にわたって切開されるが、それだけでは粘膜層LUを除去することはできない。即ち、粘膜層LUと筋層LBとの間は線維性の粘膜下層LMで繋がっているので、この線維を切断することにより筋層LBから剥離する必要がある。この粘膜剥離も高周波処置具1を用いて行う。即ち、図17に示したように、高周波処置具1の可撓性シース2から突出する電極部材14を切開により生じた粘膜下層LMの露出部分に進入させて、この電極部材14を水平移動させたり、スイング動作させたりすることにより、粘膜下層LMを切断するように動作させる。この動作は、内視鏡挿入部Sの先端部分を湾曲させる等の操作によって、容易に行うことができる。その結果、迅速かつ効率的に粘膜剥離が行われることになる。電極部材14の先端は球形膨出部14bとなっているので、粘膜下層LMにこの球形膨出部14bが押し込まれると、粘膜層LUが持ち上げられるようになるので、その剥離が促進されることになる。そして、この操作時には、電極部材14の先端における球形膨出部14bが観察部Wによる観察像において指標となり、より安全に剥離を行うことができる。
さらに、粘膜剥離を行う際に、生理食塩水を補給する必要がある。既に局注して、生理食塩水により病変粘膜領域Dを膨隆させているが、切開を行う間に供給した生理食塩水が流出したり、体内に吸収されたりして、膨隆部が収縮してしまうことがある。そこで、粘膜下層LMを膨隆状態に維持させるために、生理食塩水を補給しながら粘膜剥離を行う。この生理食塩水の補給も連通路23から行うことができる。このときには、電極部材14を硬質筒体22より基端側に引き込み、円環状端壁Pを粘膜下層LMに当接させた状態とするようになし、接続パイプ3の接続口3aから可撓性シース2を介して生理食塩水を注入すると、より効率的に生理食塩水を供給でき、粘膜下層LMに向けて直接注入することができる。その結果、剥離しようとする粘膜下層LMを膨隆状態に維持することができる。
このように、生理食塩水の追加補給は、処置具挿通チャンネルCに挿通されている高周波処置具1を取り出して、注射器を交換的に挿通させるという煩わしい操作を行う必要がなく、粘膜剥離処置が中断されることはない。従って、この点でも、処置の効率化,迅速化が図られる。しかも、円環状端壁Pから何等の部材も突出していないことから、溝21の先端を粘膜下層LMに当接させることができ、必要な箇所に向けて的確に生理食塩水を供給することができる。これによって、粘膜下層LMを確実に膨隆状態に維持して、電極部材14による粘膜剥離を安全かつ迅速に行うことができる。
また、必要に応じて粘膜層LUに負圧吸引力を作用させることもできる。吸引は粘膜剥離の処置を実行している間も、またこの処置前または処置後にも行われることがある。いずれにしても、接続口3aに吸引配管を接続しておき、フットスイッチ等により吸引制御を行うことができる。従って、吸引が必要な場合には、フットスイッチを操作して、吸引配管に負圧を発生させるように作動すれば、連通路23を介して体内からの吸引を行うことができる。
ところで、前述した粘膜剥離を行っている間に、その処置箇所等が出血する可能性がある。このために、接続パイプ3の接続口3aから可撓性シース2内に高圧で生理食塩水等の液体を供給する。硬質筒体20の先端には、電極部材14のロッド部14aの相隣接する羽根部15,15間において、硬質筒体20の貫通孔21の内側に、接続口3aに通じる連通路23が開口している。従って、この連通路23から出血個所に向けて液体を噴射することによって、出血部分を迅速に洗い流すことができる。
この洗浄操作は、粘膜剥離の処置を継続している間に、つまり電極部材14を可撓性シース2の先端から突出させたままで行える。また、図5に示したように、高周波ナイフ13の全体を硬質筒体20より基端側に引き込むようにすると、この状態では硬質筒体20の貫通孔21は、その全長が開放されることになるので、大量の液体を噴射させることができる。
出血部分が洗浄された後、この出血部に電極部材14の球形膨出部14bを当接させるようになし、この状態で電極部材14に高周波電流を流すことによって、出血箇所を凝固することができ、もって止血を行うことができる。この止血を行う際には、球形膨出部14bにより高周波電流のアークが放射状になり、効率的に止血を行うことができる。
切開や剥離、さらには止血等の処置を行う際、電極部材14の球形膨出部14b及びロッド部14aには組織片や血液等が付着する。このように異物が付着した状態で、電極部材14に高周波電流を流しても、この電極部材14から粘膜や出血部分に向けて高周波電流が有効に流れないことがある。この場合には、図18に示したように、可撓性シース2の先端から電極部材14を導出させ、かつ球形膨出部14bを粘膜から離間させて、連通路23から液体を噴射させる。これによって、同図に矢印で示したように、液体は球形膨出部14bに沿って先端側に向けて流れるので、ロッド部14a及び球形膨出部14bからなる電極部材14全体に液体が流れることになり、それらに付着した組織片や血液等が容易に取り除くことができる。特に、球形膨出部14bは全体が曲面形状となっているので、噴射された液体はその全面に及ぶようになり、汚損物が部分的に残るようなことはない。
前述した高周波処置具1に代えて、図19に示した高周波処置具101を用いることもできる。この高周波処置具101は、可撓性シース102の先端に硬質筒体120を連結したものから構成され、硬質筒体120は、その内径が先端側の大径部120aと基端側の小径部120bとからなる段差構造となっている。また、この硬質筒体120の先端側外周面にはフランジ部120cが形成されている。このフランジ部120cの外周面は可撓性シース102の外周面と一致しており、この硬質筒体120はセラミック等の電気絶縁部材から構成されており、高周波処置具101の粘膜層に当接する先端面である円環状端壁Pは全面が円環状の硬質部となっている。
高周波ナイフ113を構成する電極部材114は、ロッド部114aの先端に球形膨出部114bを形成したものから構成される。球形膨出部114bは、その外径が硬質筒体120の内径のうち、小径部120bより大きく、大径部120aより小さい寸法を有するものである。従って、前述の実施の形態と比較すると、硬質筒体20の貫通孔21の孔径が小径部120bの孔径とほぼ同じであるとすれば、高周波ナイフ113の電極部材114における球形膨出部114bは、電極部材14の球形膨出部14bより大きくすることができる。そして、電極部材114を引き込む操作を行うと、電極部材114の球形膨出部114bは大径部120a内に完全に入り込むように、大径部120aの深さが設定されている。
そして、電極部材114の硬質筒体120に対する調芯を図ると共に、液体等を供給する連通路を形成するために、ロッド部114aに羽根部115が連設されている。羽根部115は電極部材114の放射状に連設した4枚(または3枚)から構成されている。羽根部115の外面115bが小径部120bの内径とほぼ一致しており、この羽根部115の最基端部には、ストッパ部115cが放射状に突出するようにして設けられている。ストッパ部115cは金属製のものであっても良いが、セラミック等、電気絶縁部材で形成することもできる。
以上のように構成される高周波処置具101は、可撓性コード111の中空ワイヤ111bを予め可撓性シース102内に挿通させておき、まず硬質筒体120の大径部120a側から小径部120bに向けて電極部材114のロッド部114aを挿入する。その後に、ロッド部114aを中空ワイヤ111b内に挿入する。そして、例えば導電性接着剤を用いて両者を固定した後、硬質筒体120を可撓性シース102に挿嵌させる。硬質筒体120のフランジ部120cを可撓性シース102の先端に当接させるようになし、その間を接着剤により固着させる。これによって、高周波処置具101を容易に組み立てることができる。
球形膨出部114bは、粘膜層を持ち上げるようにして剥離を行うものであり、また止血する際には、球形膨出部114bを出血部に当接させることにより行われるが、これらの操作は、球形膨出部114bの外径をある程度大きくすることが望ましい。球形膨出部114bを大径部114aに収容可能な大きさとすることによって、球形膨出部114bを所望の大きさとすることができる。そして、大径部114aの深さを、球形膨出部114bを収容させたときに、この球形膨出部114bが体腔内壁等と接触しないものとするが、必要以上引き込まないように設定することによって、操作手段4の操作による操作ストロークを短縮することができる。
さらに、球形膨出部114bを硬質筒体120の大径部120aと小径部120bとの段差部より前方に位置させておけば、高周波ナイフ113を構成する電極部材114を硬質筒体120内に引き込んだ状態でも生理食塩水等の送液を行うことが可能である。また、小径部120bに溝を形成すれば、たとえ硬質筒体120の大径部120aと小径部120bとの段差部に当接していても、送液流路を確保することができる。
本発明の実施の一形態を示す高周波処置具の全体構成図である。 図1の要部拡大断面図である。 高周波処置具の先端部分の拡大断面図である。 図3のA−A断面図である。 高周波ナイフを呼び込み部材より基端側に引き込んだ状態を示す図3と同様の断面図である。 高周波ナイフの棒状電極が呼び込み部材にガイドされている状態を示す図3と同様の断面図である。 高周波ナイフの平面図である。 高周波ナイフの正面図である。 本発明の実施の一形態を示す高周波処置具を内視鏡の処置具挿通チャンネルから導出させた状態を示す外観図である。 病変粘膜領域にマーキングを施した状態を示す平面図である。 粘膜表面にマーキングを行っている状態を示す高周波処置具の作用説明図である。 処置具挿通チャンネルから高周波処置具を導出させたときにおける内視鏡挿入部の観察窓からの視野を示す説明図である。 病変粘膜領域に対して局注を行った状態を示す組織の断面図である。 高周波処置具の高周波ナイフを組織に刺し込んでいる状態を示す断面図である。 高周波ナイフにより粘膜層の切開を行っている状態を示す作用説明図である。 高周波処置具による切開が終了した状態を示す病変粘膜領域を含む平面図である。 粘膜剥離を行っている状態を示す組織の断面図である。 電極部材の球形膨出部に付着した血液等を洗い流している状態を示す作用説明図である。 本発明の他の実施の形態を示す高周波処置具の先端部分の拡大断面図である。
符号の説明
1,101 高周波処置具 2,102 可撓性シース
2a チューブ部材 3 接続パイプ
4 操作手段 10 処置具本体
11,111 可撓性コード 13,113 高周波ナイフ
14,114 電極部材 14a,114a ロッド部
14b,114b 球形膨出部 15,115 羽根部
15a 先端面 15b 外面
15c,115c ストッパ部 20,120 硬質筒体
21 貫通孔 22 呼び込み部材
23 連通路 P 円環状端壁

Claims (7)

  1. 可撓性シースの内部に挿通した可撓性コードの先端に高周波電流が印加される高周波ナイフを設けた高周波処置具において、
    前記可撓性シースはチューブ部材とこのチューブ部材の先端に設けた硬質筒体とから構成して、先端は円環状の平面形状となし、
    前記硬質筒体は電気絶縁性を有し、軸線方向に貫通する貫通孔が設けられ、
    前記高周波ナイフは前記硬質筒体内に挿通可能な電極部材からなり、
    前記電極部材はロッド部の先端に前記貫通孔の内径以下の球形となった球形膨出部を連設する
    構成としたことを特徴とする高周波処置具。
  2. 前記可撓性シースの先端部は、前記チューブ部材と前記硬質筒体との先端面を同じ位置に配置することによって、先端が円環状の平面形状となる構成としたことを特徴とする請求項1記載の高周波処置具。
  3. 前記チューブ部材は送液手段と接続可能な構成となし、この送液手段から供給される液体は前記チューブ部材の内部を通り、前記可撓性シースの先端から噴出可能な構成としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の高周波処置具。
  4. 前記硬質筒体には、前記貫通孔を通路の一部とする送液経路が形成されており、かつ前記電極部材には、前記硬質筒体と当接することで、前記電極部材の前記可撓性シースからの最導出長さを規制するストッパ部を設ける構成としたことを特徴とする請求項3記載の高周波処置具。
  5. 前記電極部材には、前記ロッド部の前記球形膨出部を形成した部位と反対側に円周方向に所定間隔毎に羽根部を設け、この羽根部の外面を前記硬質筒体の前記貫通孔の内周面に挿通可能な大きさとなし、かつこの羽根部の基端部を前記硬質筒体の孔径より外周側に突出させることにより前記ストッパ部となし、このストッパ部が前記硬質筒体の端面に当接したときに、相隣接する羽根部間に前記可撓性シースの内外を連通させる連通路を形成することにより前記送液経路とする構成としたことを特徴とする請求項4記載の高周波処置具。
  6. 前記電極部材は、前記球形膨出部を前記硬質筒体より基端側に位置まで引き込んで、この硬質筒体の貫通孔を開放可能な構成としたことを特徴とする請求項5記載の高周波処置具。
  7. 前記電極部材の羽根部が前記ストッパ部に当接したときに、この電極部材の前記硬質筒体からの導出長さは0.5mm〜4mmであり、前記電極部材のロッド部の直径は0.4mm〜0.6mmであり、さらに前記球形膨出部の外径は0.8mm〜1.2mmであることを特徴とする請求項5記載の高周波処置具。
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