JPWO2016013255A1 - 高周波処置具 - Google Patents

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Abstract

簡易な操作で液体の放出角度を変化させる。体内に挿入される細長い筒状のシース(2)と、該シース(2)内に長手軸方向に移動可能に配置され、高周波電流が供給される電極部材(3)と、シース(2)の基端側に接続され、該シース(2)の長手軸方向に形成された流路(9)を介して送液する送液手段とを備え、シース(2)の先端に、電極部材3を移動可能に挿入配置させる摺動孔(6a)と、送液手段によって送液されてきた液体(C)を放出させる放出口(9a)とが設けられ、電極部材(3)の先端に摺動孔6aより大きく径方向外方に鍔状に延びる先端部(3b)が設けられ、放出口(9a)が、先端部(3b)のシース(2)の先端からの距離に応じて、前方に放出される液体(C)の長手軸に対する放出角度を変化させる形状および位置に形成されている高周波処置具(1)を提供する。

Description

本発明は、高周波処置具に関するものである。
従来、高周波電流を通電して粘膜等の生体組織を処置する高周波処置具が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この高周波処置具は、電気絶縁性を有する可撓性シースの先端の摺動孔に、軸方向に進退可能に電極を挿入配置し、可撓性シース内を送液されてきた液体を摺動孔に連通する送液開口部を介して可撓性シースの先端から放出させることができる構造を有している。
この高周波処置具によれば、電極に通電することによる高周波処置の最中に出血した場合に、高周波処置具を入れ替えることなく、可撓性シースの先端から放出される生理食塩水等の液体によって洗浄することができ、術中の出血に対して迅速、確実に止血処置を行うことができる。また、この高周波処置具は、電極の先端に設けた大径部が送液開口部を閉塞するように配置されるため、電極を前進させて液体の流れが大径部の影響を大きく受けないように大径部を送液開口部から離して配置すれば、液体を真っ直ぐに放出することができる。
特許第4315725号公報
しかしながら、出血部位を洗浄するには、液体を真っ直ぐに出血部位に向けて放出して洗浄を行うのみならず、液体をかける位置を移動させて洗浄することが要求される場合もある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡易な操作で液体の放出角度を変化させることができる高周波処置具を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、体内に挿入される細長い筒状のシースと、該シース内に長手軸方向に移動可能に配置され、高周波電流が供給される電極部材と、前記シースの基端側に接続され、該シースに形成された流路を介して送液する送液手段とを備え、前記シースの先端に、前記電極部材を移動可能に挿入配置させる摺動孔と、前記送液手段によって送液されてきた液体を放出させる放出口とが設けられ、前記電極部材の先端に前記摺動孔より大きく径方向外方に鍔状に延びる先端部が設けられ、前記放出口が、前記先端部の前記シースの先端からの距離に応じて、前方に放出される液体の前記長手軸に対する放出角度を変化させる形状および位置に形成されている高周波処置具を提供する。
本態様によれば、体内の組織の切断等の処置は、シースに対して電極部材を前進させて先端部の突出量を増大させ、電極部材に高周波電流を供給することにより行われる。組織の切断や剥離を行う際に、鍔状の先端部を周辺組織に引っ掛けることにより、滑らずに安定して処置を行うことができる。また、シースの先端に電極部材の先端部が突き当たるまで最大限に後退させて、シースの先端に電極部材の先端部のみが露出した状態とすることにより、高周波電流を供給しても焼灼領域を必要以上に深くせずにマーキングを行うことができる。
そして、処置を行っている部位において出血が生じた場合には、送液手段を作動させて、シースを長手方向に貫通する流路を介して送液した液体をシースの先端の放出口から放出させることにより、出血部位近傍に液体を放出して洗浄することができる。この場合において、電極部材をシースに対して進退させてシースの先端からの電極部材の先端部の距離を変化させると、液体の放出角度が変化するので、処置の対象に対して液体をかける位置を変化させることができる。例えば、経内視鏡的に処置を行う場合に、電極部材を進退させるだけで視野を固定したままで液体をかける位置を変化させ洗浄することができる。
なお、粘膜下層に液体を局注する場合には、電極が必要以上に組織に刺さらないように、電極部材を後退させてシースの先端に電極部材の先端部のみが露出した状態としても、シースの先端を組織の表面に押し当てた状態で液体が放出されるため、液体の放出方向には関係なく、粘膜下層に液体を局注することができる。
上記態様においては、前記電極部材が前記シースの先端から離間させられた状態で、放出された液体が前記長手軸に沿う方向に放出されるように前記放出口が形成されていてもよい。
このようにすることで、電極部材を最大限に前進させた状態で送液手段を作動させることにより、液体をシースの長手軸に沿って真っ直ぐに放出し、狙った位置に液体をかけて洗浄等を行うことができる。電極部材の進退方向の位置調節が困難であっても、最大限に前進させるだけで容易に、長手軸に沿う放出を実現することができる。
また、上記態様においては、前記先端部が前記シースの先端に突き当たる位置まで前記電極部材が後退させられた状態で、放出された液体が、前記長手軸に対して角度をなして放出されるように前記放出口が形成されていてもよい。
このようにすることで、電極部材を最大限に後退させた状態で送液手段を作動させることにより、液体をシースの長手軸に対して斜め外方に放出し、液体をかける位置をずらすことができる。電極部材の進退方向の位置調節が困難であっても、最大限に後退させるだけで容易に、洗浄位置をずらずことができる。
また、上記態様においては、前記放出口が、前記摺動孔の回りに周方向に間隔をあけて複数設けられていてもよい。
このようにすることで、電極部材を前進させて先端部をシースの先端から離した状態で送液手段を作動させることにより、各放出口から放出される液体を長手軸に沿う一方向に合流させて放出することができ、電極部材を後退させて先端部をシースの先端に近接させると、各放出口から放出される液体を異なる方向に広がるように放出することができる。これにより、液体をかける範囲を変化させることができる。
本発明によれば、簡易な操作で液体の放出角度を変化させることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る高周波処置具を示す、一部を拡大縦断面図とした全体構成図である。 図1の高周波処置具をシースの先端側からみた、一部を切断した正面図である。 図1の高周波処置具の電極部材を前進させた状態のシースの先端近傍の縦断面図である。 図1の高周波処置具の電極部材を後退させた状態のシースの先端近傍の縦断面図である。 図1の高周波処置具の第1の変形例を示すシースの先端近傍の縦断面図である。 図1の高周波処置具の第2の変形例を示すシースの先端近傍の縦断面図である。 図1の高周波処置具の第3の変形例を示すシースの先端近傍の縦断面図である。 図1の高周波処置具の第4の変形例を示すシースの先端近傍の縦断面図である。
本発明の一実施形態に係る高周波処置具1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る高周波処置具1は、例えば、内視鏡の挿入部に設けられたチャネルを介して先端が体内に導入される処置具であって、図1に示されるように、チャネル内に挿入可能な細長い円筒状に形成され、可撓性を有するシース2と、該シース2の先端において進退させられる電極部材3と、該電極部材3をシース2の基端側において押し引きする操作部4と、シース2の内孔2aを経由してシース2の先端から液体を放出させる送液手段5とを備えている。
シース2の先端には内孔2aを閉塞するように先端チップ6が固定されている。先端チップ6には、図2に示されるように、電極部材3を移動可能に挿入配置させる摺動孔6aが設けられているとともに、該摺動孔6aの内面に長手方向に沿って複数、例えば、4カ所の溝6bが設けられている。シース2および先端チップ6は電気絶縁性の材料によって構成されている。
電極部材3は、先端チップ6の摺動孔6aの内径よりも若干小さな外径寸法を有する丸棒状の柱状部3aと、該柱状部3aの先端に全周にわたって径方向外方に鍔状に延びる先端部3bとを備えている。先端部3bは、その先端側の周縁が丸みを帯びた略円板状に形成されている。該先端部3bの外径寸法は、摺動孔6aの径寸法より大きく設定されており、電極部材3が後退させられると、先端部3bの背面3cが先端チップ6の先端面6cに突き当たってそれ以上後退できないように係止されるようになっている。
すなわち、電極部材3は、最大限に後退させられた状態で、先端チップ6の先端面6cよりも前方に先端部3bのみを露出させた状態に配置させられる。
操作部4は、シース2の基端側に取り付けられ指かけ孔4aを有するハンドル4bと、該ハンドル4bに対してシース2の長手軸方向に移動可能に設けられた可動部4cと、シース2の内孔2a内に配置され可動部4cと電極部材3とを連結するワイヤ4dと、高周波電源12にケーブル4eを介して接続するプラグ4fとを備えている。図中符号4gは可動部4cに設けられた指かけ孔である。
ハンドル4bに対して可動部4cをシース2の先端側に移動させると押圧力がワイヤ4dを介して電極部材3に伝達され、電極部材3が先端チップ6に対して前進する方向に移動させられるようになっている。また、ハンドル4bに対して可動部4cをシース2の基端側に移動させると、牽引力がワイヤ4dを介して電極部材3に伝達され、電極部材3が先端チップ6の摺動孔6aに引き込まれる方向に後退させられるようになっている。そして、ハンドル4bに対して可動部4cを基端側に最大限に移動させると、電極部材3の先端部3bの背面3cが先端チップ6の先端面6cに突き当たって係止され、可動部4cがそれ以上移動できなくなるようになっている。
ワイヤ4dは導電性のストッパ部7によって電極部材3に接続されている。ストッパ部7は電極部材3の柱状部3aを挿通させる摺動孔6aの内径寸法よりも大きな外径寸法を有し、電極部材3が前進させられたときに先端チップ6の内側面に突き当たって、電極部材3の前方への突出量を制限するようになっている。また、高周波電源12から供給された高周波電流をプラグ4fおよびワイヤ4dを介して電極部材3に供給することができるようになっている。
ハンドル4には、シース2の内孔2aに連絡する接続口8が設けられている。
送液手段5は、接続口8に接続されるシリンジあるいはポンプ等であり、送液手段5の作動によって生理食塩水のような液体をシース2の内孔2aに送り込むようになっている。
本実施形態においては、図2に示されるように、電極部材3の柱状部3aが摺動孔6aに嵌合挿入配置された状態で、4カ所の溝6bは柱状部3aによって概略区画された4つの流路9を形成している。4つの流路9は、柱状部3aの周方向に等間隔をあけて配置され、それぞれが、図3に示されるように、シース2の内孔2aとワイヤ4dとの間に形成されている円筒状の流路10を先端チップ6の前方に開放している。すなわち、4つの流路9は、先端チップ6の先端面6cにそれぞれの放出口9aを有している。
そして、各流路9の放出口9aは、電極部材3の先端部3bが前進させられて、先端チップ6の先端面6cから離れているときには、図3に示されるように、放出口9aから放出される液体Cの多くが先端部3bを越えてシース2の長手軸の延長方向前方に放出され、先端部3bが先端チップ6の先端面6cに突き当たっているときには、図4に示されるように、先端部3bに突き当たってシース2の長手軸に対して傾斜した斜め前方に放出される位置および形状に形成されている。
具体的には、各流路9の放出口9aは、図2に示されるように、電極部材3の先端部3bの外径よりも径方向外方に延びて開口しており、図4に示されるように、電極部材3が最も後退させられた状態では先端部3bによって部分的に閉塞されるようになっている。先端面3bの外径からの放出口9aの突出量は、シース2の内孔2a内の流路10を流動してきた液体Cが4つの流路9に分かれて先端チップ6の先端面6cの放出口9aから放出させられる際に、先端部3bによって堰き止められることにより流動方向を径方向外方に変化させられて、斜め前方にそれぞれ放出される程度の大きさに設定されている。
このように構成された本実施形態に係る高周波処置具1の作用について、以下に説明する。
本実施形態に係る高周波処置具1を使用して、内視鏡的粘膜下層剥離術を行うには、操作部4を操作して、図4に示されるように、電極部材3を最大限に後退させた状態で、図示しない内視鏡の挿入部のチャネルを介してシース2を先端側から体内に導入していき、内視鏡の挿入部の先端からシース2の先端を突出させる。
これにより、シース2の先端に配置されている先端チップ6が内視鏡の視界に入るので、操作者は内視鏡により取得された画像を図示しないモニタで確認しながら、処置を行う。電極部材3を最大限に後退させた状態では、電極部材3の先端部3bのみが先端チップ6の先端面6cに露出しているので、この状態で電極部材3に高周波電流を印加しても組織が深く切り込まれることはなく、組織表面のみを焼酌するいわゆるマーキングを行うことができる。
すなわち、操作者はモニタに表示された内視鏡画像において切除すべき病変と思われる部位を取り囲む複数箇所に先端チップ6の先端面6cを押し当てて電極部材3に通電することにより、切除すべき病変部位の周囲を取り囲むマークを形成することができ、その後の処置の目安とすることができる。
この後に、操作部4を操作して、図3に示されるように、電極部材3を先端チップ6の先端面6cから突出させ、高周波電流を印加することにより、組織を切開して先端チップ6を病変部位の下の粘膜下層まで刺し入れる。次いで、操作部4を操作して電極部材3を最大限に後退させた状態とし、送液手段5を作動させて生理食塩水等の液体Cを先端面6cの放出口9aから放出させる。これにより、液体Cが粘膜下層に局注され、病変部位が浮上させられた状態となる。
この状態で、シース2を粘膜下層から抜き出し、再度、操作部4を操作して電極部材3を突出させた状態として、マーキングにより形成されたマークを目安として病変部位の周囲の組織を切開していく。
切開途中で出血があった場合には、送液手段4を作動させて生理食塩水等の液体Cを先端チップ6の先端面6cの放出口9aから放出させることにより洗浄することができる。
この場合において、電極部材3を前進させ、先端部3bを先端チップ6の先端面6cから離間させた状態で生理食塩水等の液体Cを放出させると、図3に矢印で示されるように先端チップ6の流路9の放出口9aから放出されたほぼ全ての液体Cが先端部3bを越えて前方に向けて放出される。したがって、内視鏡画像に表示されているシース2の先端が向かう方向に液体Cが放出されるので、液体Cをかける位置を狙いやすく、狙った箇所の出血を素早く洗い流すことができる。
一方、出血が広範囲にわたる場合など、液体Cをかける位置を変化させたい場合がある。このような場合には、湾曲部を持たないシース2自体で先端を動かすことができないため、内視鏡の湾曲部の操作によってシース2の先端位置を移動する必要がある。しかしながら、内視鏡の湾曲部を操作する場合には内視鏡の視野が変化するためモニタに表示されている内視鏡画像も移動してしまう。
そこで、本実施形態に係る高周波処置具1では、操作部4を操作して電極部材3の先端部3bが先端チップ6の先端面6cに突き当たるまで電極部材3を後退させる。これにより、流路9の放出口9aが先端部3bによって部分的に閉塞される。流路9の放出口9aはこの状態となったときに液体Cの放出方向を変化させるように形成されているので、液体Cはその放出方向を、シース2の長手軸に沿う前方からシース2の長手軸に対して傾斜した斜め前方に変化させられる。これにより、内視鏡を動かすことなく、すなわち、モニタに表示されている内視鏡画像を変動させることなく、液体Cをかける位置を変化させることができる。
特に、本実施形態に係る高周波処置具1は、シース2の内孔2a内の流路10を流動してきた液体Cを先端チップ6の4つの流路9に分岐させて、各流路9の放出口9aから放出させるので、電極部材3を後退させた状態では、液体Cは、斜め前方の4方向に分岐して放出され、より広範囲に液体Cを散布することができる。したがって、広範囲にわたる出血を迅速に洗い流すことができるという利点がある。
なお、患部の周囲の組織を切開する途中で、粘膜下層に局注した液体Cが他の部位に吸収される等して、病変部が沈んできた場合には、先端チップ6を再度、粘膜下層に押し当てて液体Cを局注することが行われる。この場合にも、電極部材3を最大限に後退させて液体Cを放出させることにより電極部材3が必要以上に組織に刺さらないようにすることができる。そして、この場合には先端チップ6の先端面6cの放出口9aから放出された液体Cは、即座に粘膜下層組織に注入されるため、放出方向には関係なく確実に粘膜下層に局注される。
また、本実施形態においては、摺動孔6aの周囲に4つの溝6bを設け、摺動孔6aに挿入配置される電極部材3の柱状部3aによって区画された4つの流路9を形成することとしたが、これに代えて、1以上の任意の数の溝6bを形成してもよい。また、溝6bを周方向に等間隔に設けたが、不等間隔に設けてもよい。
また、摺動孔6aに接続する溝6bによって流路を形成したが、電極部材3を移動可能に挿入配置させる摺動孔6aと、液体Cを流動させる流路9とは、独立に形成することにしてもよい。この場合には図5に形成されるように摺動孔6aに平行に複数の貫通孔11を形成すればよい。また、シース2の内孔2a内面とワイヤ4dとの間に筒状の流路10を形成したが、ワイヤ4dの配置される内孔2aとは独立して流路10を形成する内孔(図示略)を備えていてもよい。
また、本実施形態においては、最大限に後退させられた電極部材3の先端部3bによって流路9の放出口9aを部分的に閉塞するために、流路9の放出口9aを先端部3bの外径よりも径方向外方に突出させて形成したが、これに代えて、径方向外方に突出させなくてもよい。すなわち、図6に示されるように、先端チップ6に電極部材3の先端部3bを突き当てる先端面6cを流路9の放出口9aより若干前方に突出させたり、図7および図8に示されるように、先端部3bの背面3cに段差3dや傾斜面3eを設けたりして、先端部3bを先端面6cに突き当てた状態でも流路9の放出口9aを部分的に開口させることにしてもよい。
また、本実施形態においては、電極部材3を最大限に前進あるいは最大限に後退させることによって流路9の放出口9aからの液体Cの放出方向を切り替えることとしたが、これに代えて、進退の途中位置において中途の放出角度で放出させてもよい。いずれの場合においても、本実施形態においては、電極部材3の先端部3bの位置に応じて液体Cの放出角度を変化させることができ、内視鏡の視野を動かすことなく、液体Cを浴びせる対象の位置あるいは範囲を変更することができる。
また、電極部材3の先端部3bが略円板状であるとして説明したが、その形状は限定されるものではなく、柱状部3aの周方向の少なくとも一部において、長手軸に交差する方向に鍔状に延びる形状であれば、球状、半球状、多角形の板状等任意の形状を有していてもよい。
1 高周波処置具
2 シース
3 電極部材
3b 先端部
5 送液手段
6a 摺動孔
9 流路
9a 放出口
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、体内に挿入される細長い筒状のシースと、液体を供給する送液手段 と接続され、該送液手段から供給された液体を前記シースの先端側へ送液するために前記 シースに形成された流路と、前記シースの先端に設けられ、長手軸に沿って形成された摺 動孔を有する先端チップと、前記摺動孔内に前記長手軸方向に進退可能に挿入配置され、高周波電流が供給される電極部材と、該電極部材に接続され、該電極部材を進退させる操 作部と、前記電極部材の先端に設けられ、前記先端チップの先端よりも突出して配置され 、前記摺動孔よりも大径に鍔状に延びる電極先端部と、前記流路と連通するとともに前記 先端チップの先端に開口し、一部が前記電極先端部よりも径方向外側に突出して延び、前 記送液手段によって送液されてきた前記液体を放出させる放出口と、前記先端チップの先 端に形成され、前記電極先端部が前記先端チップに突き当たるまで前記電極先端部を後退 させた状態で、前記電極先端部の基端面が前記先端チップの先端および前記放出口の開口 よりも前方に位置するように前記電極先端部を係止する先端面と、を備え、前記先端チッ プの前記先端面を含む前記シースよりも先端側に露出する部分が、前記シースの内径より も大きい外径を有する高周波処置具を提供する。
上記態様においては、前記電極先端部が前記先端チップの先端面から離間させられた状態において前記放出口から放出された液体が、前記電極先端部を超えて前記長手軸に沿う方向に放出されるようになっている
このようにすることで、電極部材を最大限に前進させた状態で送液手段を作動させることにより、液体をシースの長手軸に沿って真っ直ぐに放出し、狙った位置に液体をかけて洗浄等を行うことができる。電極部材の進退方向の位置調節が困難であっても、最大限に前進させるだけで容易に、長手軸に沿う放出を実現することができる。
また、上記態様においては、前記電極先端部が前記先端チップの先端面に突き当たる位置まで前記電極部材が後退させられた状態において前記放出口から放出された液体が、前記長手軸に対して角度をなして放出されるようになっている
このようにすることで、電極部材を最大限に後退させた状態で送液手段を作動させることにより、液体をシースの長手軸に対して斜め外方に放出し、液体をかける位置をずらすことができる。電極部材の進退方向の位置調節が困難であっても、最大限に後退させるだけで容易に、洗浄位置をずらことができる。

Claims (4)

  1. 体内に挿入される細長い筒状のシースと、
    該シース内に長手軸方向に移動可能に配置され、高周波電流が供給される電極部材と、
    前記シースの基端側に接続され、該シースに形成された流路を介して送液する送液手段とを備え、
    前記シースの先端に、前記電極部材を移動可能に挿入配置させる摺動孔と、前記送液手段によって送液されてきた液体を放出させる放出口とが設けられ、
    前記電極部材の先端に前記摺動孔より大きく径方向外方に鍔状に延びる先端部が設けられ、
    前記放出口が、前記先端部の前記シースの先端からの距離に応じて、前方に放出される液体の前記長手軸に対する放出角度を変化させる形状および位置に形成されている高周波処置具。
  2. 前記放出口は、前記電極部材が前記シースの先端から離間させられた状態で、放出された液体が前記長手軸に沿う方向に放出されるように形成されている請求項1に記載の高周波処置具。
  3. 前記放出口は、前記先端部が前記シースの先端に突き当たる位置まで前記電極部材が後退させられた状態で、放出された液体が、前記長手軸に対して角度をなして放出されるように形成されている請求項1または請求項2に記載の高周波処置具。
  4. 前記放出口が、前記摺動孔の回りに周方向に間隔をあけて複数設けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載の高周波処置具。
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