JP2009111281A - 積層コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】ESRを大きくしつつ、ESLを小さくすることが可能な積層コンデンサを提供する。
【解決手段】素体1は、交互に積層させた第1及び第2の内部電極31,41を有している。第1の内部電極31は、第1の主電極32と、第1の主電極32の縁部32aに接続され素体1の第1の側面4に向かって伸びる第1の連結導体33aと、第1の連結導体33aに接続され第3の側面6に向かって伸びる第1の引出導体33bとを有する。第2の内部電極41は、第2の主電極42と、第2の主電極42の縁部42aに接続され素体1の第1の側面4に向かって伸びる第2の連結導体43aと、第2の連結導体43aに接続され第4の側面7に向かって伸びる第2の引出導体43bとを有する。第1の引出導体33bは間隙によって第1の主電極32から、第2の引出導体43bは間隙によって第2の主電極42から、各々隔てられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、積層コンデンサに関する。
従来、絶縁体層を介在させて第1及び第2の内部電極を交互に積層させた素体と、素体の側面に設けられ且つ互いに絶縁された第1及び第2の端子電極と、を備え、実装基板に対して、素体の側面のうち積層方向に平行な面が実装基板の主面と対向するように実装される積層コンデンサが知られている。
この種の積層コンデンサとして、例えば特許文献1記載のものがある。特許文献1記載の積層コンデンサでは、素体は直方体形状を呈しており、実装基板の主面と対向する第1の側面と、第1の側面と対向する第2の側面と、第1及び第2の側面を連結し且つ積層方向と平行な第3の側面と、第3の側面に対向する第4の側面と、を有している。第3の側面には第1の端子電極が設けられ、第4の側面には第2の端子電極が設けられている。
特許文献1記載の積層コンデンサでは、第1の内部電極の一端部は、素体の第3の側面から露出して第1の端子電極に接続されている。第2の内部電極の一端部は、第4の側面から露出して第2の端子電極に接続されている。第3の側面から見たときに、第1及び第2の内部電極の一端部は、第1及び第2の内部電極の中央部よりも幅広となっている。
特開2004−296940号公報
ところで、積層コンデンサをデカップリングコンデンサとして用いることがある。積層コンデンサをデカップリングコンデンサとして用いる場合には、以下のような要求がある。
デジタル電子機器に搭載されている中央処理装置(CPU)に用いられる電源においては、低電圧化が進む一方で負荷電流は増大している。そこで、デカップリングコンデンサと呼ばれる積層コンデンサを電源に接続し、負荷電流の過渡的な変動時にこの積層コンデンサからCPUに電流を供給することによって、電源電圧の変動を抑えるようにしている。近年、CPUの動作周波数の更なる高周波数化に伴って、負荷電流は高速でより大きなものとなっており、デカップリングコンデンサに用いられる積層コンデンサには、大容量化と共に、ESRを大きくしESLを小さくすることが求められている。
しかしながら、特許文献1に記載された積層コンデンサでは、第1及び第2の内部電極の一端部が中央部と比べて幅広なため、ESRが小さい。よって、特許文献1に記載された積層コンデンサでは、ESRを大きくするという点で改善の余地がある。
更に、特許文献1に記載された積層コンデンサでは、第1の内部電極が第3の側面に接続され、第2の内部電極が第3の側面に対向する第4の側面に接続されているため、第1及び第2の内部電極に流れる電流の向きが同一となり、ESLが大きくなってしまう。よって、特許文献1に記載された積層コンデンサでは、ESLを小さくするという点でも改善の余地がある。
そこで、本発明は、ESRを大きくしつつ、ESLを小さくすることが可能な積層コンデンサを提供することを課題とする。
本発明は、絶縁体層を介在させて第1及び第2の内部電極を交互に積層させた素体と、素体の外表面に配置され且つ互いに絶縁された第1及び第2の端子電極と、を備え、素体の側面のうち積層方向に沿って伸びる面が実装面となる積層コンデンサであって、素体は側面として、積層方向に沿って伸び且つ互いに対向する第1及び第2の側面と、積層方向に沿って伸びると共に第1及び第2の側面と交差する方向に沿って伸び、且つ互いに対向する第3及び第4の側面と、を有し、素体の第1の内部電極は、第1の主電極と、第1の主電極のうち第1の側面側に位置する縁部に接続され第1の側面に向かって伸びる第1の連結導体と、第1の連結導体に接続され第3の側面に向かって伸びると共に素体から露出して第1の端子電極に接続される第1の引出導体と、を有し、素体の第2の内部電極は、第2の主電極と、第2の主電極のうち第1の側面側に位置する縁部に接続され第1の側面に向かって伸びる第2の連結導体と、第2の連結導体に接続され第4の側面に向かって伸びると共に素体から露出して第2の端子電極に接続される第2の引出導体と、を有し、積層方向から見たときに、第1の連結導体及び第1の引出導体と、第2の連結導体及び第2の引出導体とは重なりを有さず、第1の引出導体は間隙によって第1の主電極から、第2の引出導体は間隙によって第2の主電極から、それぞれ隔てられ、第1及び第2の主電極は、積層方向から見たときに互いに重なり合う容量形成領域をそれぞれ含み、第1の主電極と第1の連結導体との接続部分は、第1及び第2の側面の対向方向から見たときに、容量形成領域のうち第3の側面側の端部と第4の側面側の端部との間に位置し、第2の主電極と第2の連結導体との接続部分は、第1及び第2の側面の対向方向から見たときに、容量形成領域のうち第3の側面側の端部と第4の側面側の端部との間に位置していることを特徴とする。
本発明に係る積層コンデンサでは、第1の内部電極は第1の引出導体と第1の主電極とを接続する第1の連結導体を有し、第2の内部電極は第2の引出導体と第2の主電極とを接続する第2の連結導体を有している。第1及び第2の連結導体は、第1及び第2の主電極の一部分に接続されているので、第1及び第2の内部電極の電流経路上において該経路の幅が絞られる箇所が形成されることとなり、ESRが増加する。
また、第1の連結導体は、第1の主電極の第1の側面側に位置する縁部に接続され、第2の連結導体は、第2の主電極の第1の側面側に位置する縁部に接続されている。したがって、第1の連結導体と第2の連結導体とは近くに位置することとなる。このような位置関係にある、第1の連結導体および第1の主電極の接続部分と、第2の連結導体および第2の主電極の接続部分とでは、電流が互いに逆向きに流れるため、電流に起因して発生する磁界が相殺される。その結果、積層コンデンサのESLを低くすることができる。
更に、第1及び第2の主電極は、互いに重なり合う容量形成領域をそれぞれ含んでいる。第1の主電極と第1の連結導体との接続部分および第2の主電極と第2の連結導体との接続部分は、共に、容量形成領域の両端部の間に位置している。したがって、第1の主電極の容量形成領域と第2の主電極の容量形成領域とでは、その両端部に流れる電流の向きが逆となる。その結果、第1の内部電極と第2の内部電極とにおいて、電流に起因して発生する磁界が一部相殺され、積層コンデンサのESLをいっそう低くすることができる。
好ましくは、第1の側面は実装面であり、第1及び第2の端子電極は第1の側面に配置され、第1及び第2の引出導体それぞれが有する、伸びる方向に沿う側面は、第1の側面から露出している。
この場合、第1及び第2の引出導体の露出面積が広くなるので、第1の引出導体と第1の端子電極、および第2の引出導体と第2の端子電極の接触面積を、充分に確保することができる。その結果、第1及び第2の内部電極と第1及び第2の端子電極との接合性を高めることが可能となる。また、実装面に第1及び第2の端子電極が位置することとなるので、積層コンデンサを基板等に接続することが容易となる。
好ましくは、第1の端子電極は第1、第2、及び第3の側面にわたって配置され、第2の端子電極は第1、第2、及び第4の側面にわたって配置され、第1の内部電極は、第1の主電極の第2の側面側に位置する縁部に接続され第2の側面に向かって伸びる第3の連結導体と、第3の連結導体に接続され第3の側面に向かって伸びると共に第2及び第3の側面の少なくともいずれか一方から露出して第1の端子電極に接続される第3の引出導体と、を更に有し、第2の内部電極は、第2の主電極の第2の側面側に位置する縁部に接続され第2の側面に向かって伸びる第4の連結導体と、第4の連結導体に接続され第4の側面に向かって伸びると共に第2及び第4の側面の少なくともいずれか一方から露出して第2の端子電極に接続される第4の引出導体と、を更に有し、積層方向から見たときに、第3の連結導体及び第3の引出導体と、第4の連結導体及び第4の引出導体とは重なりを有さず、第3の引出導体は間隙によって第1の主電極から、第4の引出導体は間隙によって第2の主電極から、それぞれ隔てられ、第1の主電極と第3の連結導体との接続部分は、第1及び第2の側面の対向方向から見たときに、容量形成領域のうち第3の側面側の端部と第4の側面側の端部との間に位置し、第2の主電極と第4の連結導体との接続部分は、第1及び第2の側面の対向方向から見たときに、容量形成領域のうち第3の側面側の端部と第4の側面側の端部との間に位置している。
この場合、第1の内部電極と第1の端子電極とは、第1の引出導体だけではなく、第3の引出導体を介しても接続されることとなる。第2の内部電極と第2の端子電極とは、第2の引出導体だけではなく、第4の引出導体を介しても接続されることとなる。よって、第1の内部電極と第1の端子電極、及び第2の内部電極と第2の端子電極の接合性を高めることができる。
また、第1の内部電極は、第1の主電極に至る電流経路として、第1の引出導体を介して第1の主電極に至る経路だけでなく、第3の引出導体を介して第1の主電極に至る経路も有することとなる。素体の第1の側面側から電流を供給した場合、第3の引出導体を介して第1の主電極に至る電流経路は、第1の引出導体を介して第1の主電極に至る電流経路と比べて長くなる。また、第2の内部電極も同様であって、第4の引出導体を介して第2の主電極に至る電流経路は、第2の引出導体を介して第2の主電極に至る電流経路と比べて長くなる。したがって距離の長い電流経路が形成されることとなるため、積層コンデンサのESRが増加する。
好ましくは、第3及び第4の引出導体それぞれが有する、伸びる方向に沿う側面は、第2の側面から露出している。
この場合、第3及び第4の引出導体の露出面積が広くなるので、第3の引出導体と第1の端子電極、および第4の引出導体と第2の端子電極の接触面積を、充分に確保することができる。その結果、第1及び第2の内部電極と第1及び第2の端子電極との接合性がさらに高まる。
好ましくは、第1の内部電極は、第1の引出導体と第3の引出導体とを連結する第5の連結導体を更に有し、第2の内部電極は、第2の引出導体と第4の引出導体とを連結する第6の連結導体を更に有し、第5の連結導体は間隙によって第1の主電極から、第6の連結導体は間隙によって第2の主電極から、それぞれ隔てられ、第5の連結導体は第3の側面から露出して第1の端子電極に接続され、第6の連結導体は第4の側面から露出して第2の端子電極に接続される。
この場合、第1の主電極と第1の端子電極とは、第1及び第3の引出導体だけではなく、第5の連結導体を介しても接続されることとなる。第2の主電極と第2の端子電極とは、第2及び第4の引出導体だけではなく、第6の連結導体を介しても接続されることとなる。よって、第1の内部電極と第1の端子電極、及び第2の内部電極と第2の端子電極の接合性をいっそう高めることができる。
好ましくは、第1の内部電極は、第1の主電極の第2の側面側に位置する縁部に接続され第2の側面に向かって伸びる第3の連結導体と、第3の連結導体に接続され第3の側面に向かって伸びる第3の引出導体と、第1の引出導体と第3の引出導体とを連結する第5の連結導体と、を更に有し、第2の内部電極は、第2の主電極の第2の側面側に位置する縁部に接続され第2の側面に向かって伸びる第4の連結導体と、第4の連結導体に接続され第4の側面に向かって伸びる第4の引出導体と、第2の引出導体と第4の引出導体とを連結する第6の連結導体と、を更に有し、積層方向から見たときに、第3の連結導体及び第3の引出導体と、第4の連結導体及び第4の引出導体とは重なりを有さず、第3の引出導体及び第5の連結導体は間隙によって第1の主電極から、第4の引出導体及び第6の連結導体は間隙によって第2の主電極から、それぞれ隔てられ、第1の主電極と第3の連結導体との接続部分は、第1及び第2の側面の対向方向から見たときに、容量形成領域のうち第3の側面側の端部と第4の側面側の端部との間に位置し、第2の主電極と第4の連結導体との接続部分は、第1及び第2の側面の対向方向から見たときに、容量形成領域のうち第3の側面側の端部と第4の側面側の端部との間に位置し、第5及び第6の連結導体は、素体から露出していない。
この場合、素体の第1の側面側に設けられた第1及び第2の端子電極に電流を供給すると、第1の引出導体を介して第1の主電極に至る経路、及び、第5の連結導体及び第3の引出導体を介して第1の主電極に至る経路に、電流が流れる。また、第2の引出導体を介して第2の主電極に至る経路、及び、第6の連結導体及び第4の引出導体を介して第2の主電極に至る経路に、電流が流れる。第5の連結導体及び第3の引出導体を介して第1の主電極に至る経路は、第1の引出導体を介して第1の主電極に至る経路と比べて、長い。第6の連結導体及び第4の引出導体を介して第2の主電極に至る経路は、第2の引出導体を介して第2の主電極に至る経路と比べて、長い。このように比較的距離の長い電流経路を設けることによって、積層コンデンサのESRを増加させることができる。
好ましくは、第2の側面には互いに絶縁された第3及び第4の端子電極が配置され、第3の引出導体が有する、伸びる方向に沿う側面は、第2の側面から露出して第3の端子電極に接続され、第4の引出導体が有する、伸びる方向に沿う側面は、第2の側面から露出して第4の端子電極に接続される。
この場合、内部電極と端子電極とは素体の第1及び第2の側面でのみ接続され第3及び第4の側面では接続されない、とすることができる。これにより、内部電極と端子電極とが第1〜第4の側面にわたって接続されている場合よりも抵抗成分を大きくできるので、積層コンデンサのESRをいっそう高めることができる。また、素体から露出していない第5及び第6の連結導体の幅を変えることにより、ESRを容易に且つ精度良く制御することが可能となる。
本発明によれば、ESRを大きくしつつ、ESLを小さくすることが可能な積層コンデンサを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。図2は、第1実施形態に係る積層コンデンサが備える各内部電極の構成を示す図である。
積層コンデンサC1は、図1に示されるように、直方体状をした素体1と、素体1の外表面に配置された第1の端子電極10及び第2の端子電極12と、を備える。素体1は、長方形状の第1の主面2及び第2の主面3と、相対向する第1の側面4及び第2の側面5と、相対向する第3の側面6及び第4の側面7とを含んでいる。第1及び第2の側面4,5は、第1及び第2の主面2,3間を連結するように第1及び第2の主面2,3の短辺方向に伸びている。第3及び第4の側面6,7は、第1及び第2の側面4,5間を連結するように第1及び第2の主面2,3の長辺方向に伸びている。積層コンデンサC1において、第1の側面4が実装面となる。積層コンデンサC1を実装基板(図示せず)に搭載する際には、第1の側面4を実装基板に対向させる。
素体1の第3の側面6には、第1の端子電極10が配置されている。第1の端子電極10は、第3の側面6を覆い、且つ第1及び第2の側面4,5にわたって形成されている。素体1の第4の側面7には、第2の端子電極12が配置されている。第2の端子電極12は、第4の側面7を覆い、且つ第1及び第2の側面4,5にわたって形成されている。第1及び第2の端子電極10,12は、例えば、導電性金属粉末及びガラスフリットを含む導電性ペーストを素体1の対応する外表面に付与し、焼き付けることによって形成される。なお必要に応じて、焼き付けられた電極の上にめっき層が形成されることもある。
素体1は、図2に示されるように、複数の絶縁体層21と、複数の第1の内部電極31と、複数の第2の内部電極41とを有している。各絶縁体層21は、第1及び第2の主面2,3に平行な方向に伸びている。したがって、第1〜第4の側面4〜7は絶縁体層21の積層方向に沿った面となり、第1及び第2の主面2,3は絶縁体層21の積層方向に対向する面となる。各絶縁体層21は、たとえば誘電体セラミックを含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。実際の積層コンデンサC1では、各絶縁体層21は、絶縁体層21の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
第1の内部電極31と第2の内部電極41とは、少なくとも一つの絶縁体層21を間に挟んだ状態で交互に積層されている。第1及び第2の内部電極31,41は、導電性ペーストの焼結体から構成される。
図2(a)に示されるように、第1の内部電極31は、第1の主電極32と、第1の引出部分33と、第3の引出部分34と、第5の連結導体35と、を有している。第1の引出部分33、第3の引出部分34、及び第5の連結導体35は、第1〜第3の側面4〜6から露出しており、第1の端子電極10に電気的且つ物理的に接続されている。これにより、第1の内部電極31は、第1の端子電極10に電気的に接続されることとなる。
第1の主電極32は、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面2,3の長辺方向を長辺方向としている。第1の主電極32は、長辺方向に伸びる一対の縁部32a,32bを有している。縁部32aは第1の側面4側に位置し、縁部32bは第2の側面5側に位置する。
第1の主電極32は、容量形成領域を含んでいる。容量形成領域は、絶縁体層21の積層方向からみたときに後述する第2の主電極42と重なり合う領域である。本実施形態では、第1の主電極32と第2の主電極42とは全体にわたって重なり合っている。そのため、第1の主電極32全体が容量形成領域となる。容量形成領域すなわち第1の主電極32は、端部14,15と中間部16とからなっている。端部14は、素体1の第3の側面6側に位置しており、端部15は、素体1の第4の側面7側に位置している。中間部16は、端部14と端部15との間に位置している。
第1の引出部分33は、第1の主電極32に接続されており、第1の主電極32からみて第1の側面4側に位置している。第1の引出部分33は、第1の連結導体33aおよび第1の引出導体33bからなっている。第1の連結導体33aは、第1の主電極32の縁部32aから素体1の第1の側面4に向かって伸びており、一端が第1の主電極32の縁部32aに接続され、他端が第1の側面4から露出している。第1の連結導体33aは、第1及び第2の側面4,5の対向方向から見たときに、第1の主電極32の中間部16に接続されている。
第1の引出導体33bは、素体1の第1の側面4に沿い第3の側面6に向かって伸びている。第1の引出導体33bの一端は、第1の連結導体33aに接続され、第1の引出導体33bの他端は第3の側面6から露出している。また第1の引出導体33bのうち、第1の側面4に沿う面は第1の側面4から露出している。
第1の引出導体33bは、間隙によって第1の主電極32から隔てられている。そのため、第1の引出部分33においては、第1の連結導体33aの端部のみが第1の主電極32と接続されることになる。その他の部分では、第1の引出部分33と第1の主電極32とは非接触となっている。
第3の引出部分34は、第1の主電極32に接続されており、第1の主電極32からみて第2の側面5側に位置している。第3の引出部分34は、第3の連結導体34aおよび第3の引出導体34bからなっている。
第3の連結導体34aは、第1の主電極32の縁部32bから素体1の第2の側面5に向かって伸びており、一端が第1の主電極32の縁部32bに接続され、他端が第2の側面5から露出している。第3の連結導体34aと第1の主電極32との接続部分は、第1及び第2の側面4,5の対向方向から見たときに、第1の主電極32の中間部16に位置している。
第3の引出導体34bは、素体1の第2の側面5に沿い第3の側面6に向かって伸びている。第3の引出導体34bの一端は、第3の連結導体34aに連結され、他端が第3の側面6から露出している。また第3の引出導体34bのうち、第2の側面5に沿う面は第2の側面5から露出している。
第3の引出導体34bは、間隙によって第1の主電極32から隔てられている。そのため、第3の引出部分34においては、第3の連結導体34aの一端のみが第1の主電極32と接続されることとなる。その他の部分では、第3の引出部分34と第1の主電極32とは非接触となっている。
第5の連結導体35は、第1の引出部分33と第3の引出部分34とを連結する。より具体的には、第5の連結導体35は素体1の第3の側面6に沿って伸び、第5の連結導体35の一端は第1の引出部分33における第1の引出導体33bの他端部に接続され、第5の連結導体35の他端は第3の引出部分34における第3の引出導体34bの他端部に接続されている。第5の連結導体35のうち第3の側面6に沿う面は、第3の側面6から露出している。第5の連結導体35は、間隙によって第1の主電極32から隔てられている。そのため、第5の連結導体35と第1の主電極32とは非接触となっている。
図2(b)に示されるように、第2の内部電極41は、第2の主電極42と、第2の引出部分43と、第4の引出部分44と、第6の連結導体45と、を有している。第2の引出部分43、第4の引出部分44、及び第6の連結導体45は、第1,第2,第4の側面4,5,7から露出しており、第2の端子電極12に電気的且つ物理的に接続されている。これにより、第2の内部電極41は、第2の端子電極12に電気的に接続されることとなる。なお、第2の内部電極41が有する第2の引出部分43、第4の引出部分44、及び第6の連結導体45は、第1の内部電極31が有する第1の引出部分33、第3の引出部分34、及び第5の連結導体35と、重なりを有していない。以下、第2の内部電極41の各構成要素について詳細に説明する。
第2の主電極42は、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面2,3の長辺方向を長辺方向としている。第2の主電極42は、第1の側面4側に位置する縁部42aと、第2の側面5側に位置する縁部42bとを含んでいる。
第2の主電極42は、容量形成領域を含んでいる。容量形成領域は、絶縁体層21の積層方向からみたときに第1の主電極32と重なり合う領域である。本実施形態では、第1の主電極32と第2の主電極42とは全体にわたって重なり合っている。そのため、第2の主電極42全体が容量形成領域となる。容量形成領域すなわち第2の主電極42は、端部114,115と中間部116とからなっている。端部114は、素体1の第3の側面6側に位置しており、端部115は、素体1の第4の側面7側に位置している。中間部116は、端部114と端部115との間に位置している。
第2の引出部分43は、第2の主電極42に接続されており、第2の主電極42からみて第1の側面4側に位置している。第2の引出部分43は、第2の連結導体43aおよび第2の引出導体43bからなっている。
第2の連結導体43aは、一端が第2の主電極42の縁部42aに接続され、素体1の第1の側面4に向かって伸びている。第2の連結導体43aの他端は、第1の側面4から露出している。第2の連結導体43aは、第1及び第2の側面4,5の対向方向から見たときに、第2の主電極42の中間部116に接続されている。
第2の引出導体43bは、一端が第2の連結導体43aに接続され、他端が第4の側面7から露出している。第2の引出導体43bは、素体1の第1の側面4に沿い第4の側面7に向かって伸びている。また、第2の引出導体43bのうち第1の側面4に沿う面は、第1の側面4から露出している。
第2の引出導体43bは、間隙によって第2の主電極42から隔てられている。そのため、第2の引出部分43においては、第2の連結導体43aの一端のみが第2の主電極42と接続されることとなる。その他の部分では、第2の引出部分43と第2の主電極42とは非接触となっている。
第4の引出部分44は、第2の主電極42に接続されており、第2の主電極42からみて第2の側面5側に位置している。第4の引出部分44は、第4の連結導体44aおよび第4の引出導体44bからなっている。
第4の連結導体44aは、一端が第2の主電極42の縁部42bに連結され、素体1の第2の側面5に向かって伸びている。第4の連結導体44aの他端は、第2の側面5から露出している。第4の連結導体44aと第2の主電極42との接続部分は、第1及び第2の側面4,5の対向方向から見たときに、第2の主電極42の中間部116に位置している。
第4の引出導体44bは、一端が第4の連結導体44aに連結され、他端が第4の側面7から露出している。第4の引出導体44bは、素体1の第2の側面5に沿い第4の側面7に向かって伸びている。また、第4の引出導体44bのうち第2の側面5に沿う面は、第2の側面5から露出している。
第4の引出導体44bは、間隙によって第2の主電極42から隔てられている。そのため、第4の引出部分44においては、第4の連結導体44aのみが第2の主電極42と接続されることとなる。その他の部分では、第4の引出部分44と第2の主電極42とは非接触となっている。
第6の連結導体45は、第2の引出部分43と第4の引出部分44とを連結する。より具体的には、第6の連結導体45は素体1の第4の側面7に沿って伸び、第6の連結導体45の一端は第2の引出部分43における第2の引出導体43bの他端部に接続され、第6の連結導体45の他端は第4の引出部分44における第4の引出導体44bの他端部に接続されている。第6の連結導体45のうち第4の側面7に沿う面は、第4の側面7から露出している。第6の連結導体45は、間隙によって第2の主電極42から隔てられている。そのため、第6の連結導体45と第2の主電極42とは非接触となっている。
以上の構成を有する第1実施形態の積層コンデンサC1によれば、第1の内部電極31は、第1の引出導体33bと第1の主電極32とを接続する第1の連結導体33aを有し、第2の内部電極41は、第2の引出導体43bと第2の主電極42とを接続する第2の連結導体43aを有している。第1及び第2の連結導体33a,43aは、第1及び第2の主電極32,42の一部分に接続されている。よって、第1及び第2の内部電極31,41の電流経路上において該経路の幅が絞られる箇所が形成されることとなり、積層コンデンサC1のESRが増加する。
また、第1の連結導体33aは第1の主電極32の第1の側面4側に位置する縁部32aに接続され、第2の連結導体43aは第2の主電極42の第1の側面4側に位置する縁部42aに接続されている。更に、第1の連結導体33aは第1の主電極32の中間部16に接続され、第2の連結導体43aは第2の主電極42の中間部116に接続されている。したがって、第1の連結導体33aと第2の連結導体43aとは近くに位置することとなる。このような位置関係にある第1の連結導体33a及び主電極32の接続部分と第2の連結導体43a及び主電極42の接続部分とでは、電流が互いに逆向きに流れるため、電流に起因して発生する磁界が相殺される。その結果、積層コンデンサC1のESLを低くすることができる。図2中の矢印は、第1の端子電極10を陰極とし第2の端子電極12を陽極とした場合における電流の向きを示す。
第1の連結導体33aは、第1及び第2の側面4,5の対向方向から見たときに、第1の主電極32の中間部16に位置している。第2の主電極43aは、第1及び第2の側面4,5の対向方向から見たときに、第2の主電極42の中間部116に位置している。そのため図2に示すように、第1の主電極32の端部14,15と、第2の主電極42の端部114,115とでは、流れる電流の向きが互いに逆となる。その結果、第1の内部電極31と第2の内部電極41とにおいて、電流に起因して発生する磁界が一部相殺され、積層コンデンサC1のESLをいっそう低くすることができる。
更に、第1の内部電極31は第3の連結導体34aを有し、第2の内部電極41は第4の連結導体44aを有している。図2に示すように、第3の連結導体34aに流れる電流の向きは、第1の連結導体33aのそれと逆になる。第4の連結導体44aに流れる電流の向きは、第2の連結導体43aのそれと逆になる。このようにすることで、ESLをより低下させることができる。
また、第1の端子電極10と第1の内部電極31とは、第1の引出導体33bだけではなく、第3の引出導体34bを介しても接続されることとなる。第2の端子電極12と第2の内部電極41とは、第2の引出導体43bだけではなく、第4の引出導体44bを介しても接続されることとなる。よって、第1の端子電極10と第1の内部電極31、及び第2の端子電極12と第2の内部電極41の接合性を高めることができる。
また、第1の内部電極31は、第1の主電極32に至る電流経路として、第1の引出部分33を介して第1の主電極32に至る経路だけでなく、第3の引出部分34を介して第1の主電極32に至る経路も有している。第1の側面4が実装面であることから、積層コンデンサC1を実装基板に搭載した場合、第3の引出部分34を介して第1の主電極32に至る電流経路は、第1の引出部分33を介して第1の主電極32に至る電流経路と比べて、長くなる。また、第2の内部電極41も同様であって、第4の引出部分44を介して第2の主電極42に至る電流経路は、第2の引出部分43を介して第2の主電極42に至る電流経路と比べて、長くなる。このように距離の長い電流経路が形成されることとなるため、積層コンデンサC1のESRが増加する。
また、積層コンデンサC1では、素体1の第1〜第4の側面4〜7から第1及び第2の内部電極31,41の一部が露出しているので、第1及び第2の端子電極10,12と第1及び第2の内部電極31,41との接触面積を充分に確保することができる。その結果、第1及び第2の端子電極10,12と第1及び第2の内部電極31,41との接合性が高まる。また、実装面である第1の側面4に第1及び第2の端子電極10,12があるため、実装基板と積層コンデンサC1との接続が容易となる。
続いて、図3に基づいて、第1実施形態の変形例について説明する。図3は、第1実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える各内部電極の構成を示す図である。
本変形例に係る積層コンデンサは、その図示を省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、素体1と、第1の端子電極10と、第2の端子電極12とを備える。素体1は、複数の絶縁体層21と、複数の第1の内部電極31と、複数の第2の内部電極41とを有している。
図3に示されるように、本変形例に係る積層コンデンサでは、第1の内部電極31の第5の連結導体35、及び第2の内部電極41の第6の連結導体45の形状が、第1実施形態と異なっている。本変形例の第5の連結導体35は、一端と他端との間に第3の側面6に向かう凸部35aを有しており、この凸部35aの端面のみが第3の側面6から露出している。また、本変形例の第6の連結導体45は、一端と他端との間に第4の側面7に向かう凸部45aを有しており、この凸部45aの端面のみが第4の側面7から露出している。
このような積層コンデンサでも、第1〜第4の側面4〜7で第1及び第2の端子電極10,12と第1及び第2の内部電極31,41とを接触させることができるので、第1及び第2の内部電極31,41と第1及び第2の端子電極10,12との接合性を高めることができる。
図4に基づいて、第1実施形態の他の変形例について説明する。図4は、第1実施形態の他の変形例に係る積層コンデンサが備える各内部電極の構成を示す図である。
本変形例に係る積層コンデンサは、その図示を省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、素体1と、第1の端子電極10と、第2の端子電極12とを備える。素体1は、複数の絶縁体層21と、複数の第1の内部電極31と、複数の第2の内部電極41とを有している。
図4に示されるように、本変形例に係る積層コンデンサにおいて、第1及び第2の内部電極31,41は第1及び第2の連結部分35,45を有していない。また、第1の引出部分33の第1の引出導体33b、及び、第3の引出部分34の第3の引出導体34bは、第3の側面6から露出していない。更に、第2の引出部分43における第2の引出導体43b及び第4の引出部分44における第4の引出導体44bは、第4の側面7から露出していない。すなわち、第1及び第2の内部電極31,41は、第1及び第2の側面4,5のみに露出している。
このような積層コンデンサでは、第1の主電極32に至る電流経路として、第1の引出部分33を介して第1の主電極32に至る経路と、第3の引出部分34を介して第1の主電極32に至る経路とが形成される。第1の側面4が実装面であることから、積層コンデンサC1を実装基板に搭載した場合、第3の引出部分34を介して第1の主電極32に至る電流経路は、第1の引出部分33を介して第1の主電極32に至る電流経路と比べて、第1の側面4から遠い分だけ長くなる。また、第2の内部電極も同様であって、第4の引出部分44を介して第2の主電極42に至る電流経路は、第2の引出部分43を介して第2の主電極42に至る電流経路と比べて、第1の側面4から遠い分だけ長くなる。したがって距離の長い電流経路が形成されることとなるため、積層コンデンサのESRを増加させることができる。
図5に基づいて、第1実施形態の他の変形例について説明する。図5は、第1実施形態の他の変形例に係る積層コンデンサが備える各内部電極の構成を示す図である。
本変形例に係る積層コンデンサは、その図示を省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、素体1と、第1の端子電極10と、第2の端子電極12とを備える。素体1は、複数の絶縁体層21と、複数の第1の内部電極31と、複数の第2の内部電極41とを有している。
図5に示されるように、本変形例に係る積層コンデンサにおいて、第1及び第2の内部電極31,41は図2に示す第3及び第4の引出部分34,44を有していない。
図5中の矢印は、第1の端子電極10を陰極とし第2の端子電極12を陽極とした場合における電流の向きを示す。第3及び第4の引出部分34,44を有さない場合でも、第1の主電極32の端部14,15と第2の主電極42の端部114,115とでは、流れる電流の向きが逆となる。その結果、第1の内部電極31と第2の内部電極41とにおいて、電流に起因して発生する磁界が一部相殺され、積層コンデンサのESLを低くすることができる。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。図7は、第2実施形態にかかる積層コンデンサが備える各内部電極の構成を示す図である。
積層コンデンサC2は、図6に示されるように、直方体状をした素体51と、素体51の外表面に配置された第1の端子電極60、第2の端子電極61、第3の端子電極62、及び第4の端子電極63と、を備える。素体51は、長方形状の第1の主面52及び第2の主面53と、相対向する第1の側面54及び第2の側面55と、相対向する第3の側面56及び第4の側面57とを含んでいる。第1及び第2の側面54,55は、第1及び第2の主面52,53間を連結するように第1及び第2の主面52,53の短辺方向に伸びている。第3及び第4の側面56,57は、第1及び第2の側面54,55間を連結するように第1及び第2の主面52,53の長辺方向に伸びている。積層コンデンサC2において、第1の側面54が実装面となる。積層コンデンサC2を実装基板(図示せず)に搭載する際には、第1の側面54を実装基板に対向させる。
素体51の第1の側面54には、第1及び第2の端子電極60,61が配置されている。第1の端子電極60は第3の側面56寄りに形成され、第2の端子電極61は第4の側面57寄りに形成されている。素体51の第2の側面55には、第3及び第4の端子電極62,63が配置されている。第3の端子電極62は第1の端子電極60と対向し、第4の端子電極63は第2の端子電極61と対向している。第1〜第4の端子電極60〜63は、互いに非接触となっている。第1〜第4の端子電極60〜63は、例えば、導電性金属粉末及びガラスフリットを含む導電性ペーストを素体51の対応する外表面に付与し、焼き付けることによって形成される。なお必要に応じて、焼き付けられた電極の上にめっき層が形成されることもある。
素体51は、図7に示されるように、複数の絶縁体層71と、複数の第1の内部電極81と、複数の第2の内部電極91とを有している。各絶縁体層71は、第1及び第2の主面52,53に平行な方向に伸びている。したがって、第1〜第4の側面54〜57は絶縁体層71の積層方向に平行な面となり、第1及び第2の主面52,53は絶縁体層71の積層方向に対向する面となる。各絶縁体層71は、たとえば誘電体セラミックを含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。実際の積層コンデンサC2では、各絶縁体層71は、絶縁体層71の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
第1の内部電極81と第2の内部電極91とは、少なくとも一つの絶縁体層71を間に挟んだ状態で交互に積層されている。第1及び第2の内部電極81,91は、導電性ペーストの焼結体から構成される。
図7(a)に示されるように、第1の内部電極81は、第1の主電極82と、第1の引出部分83と、第3の引出部分84と、第5の連結導体85と、を有している。第1の引出部分83は、第1の側面54から露出しており、第1の端子電極60に電気的且つ物理的に接続されている。第3の引出部分84は、第2の側面55から露出しており、第3の端子電極62に電気的且つ物理的に接続されている。これにより、第1の内部電極81は、第1及び第3の端子電極60,62に電気的に接続されることとなる。
第1の主電極82は、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面52,53の長辺方向を長辺方向としている。第1の主電極82は、長辺方向に伸びる一対の縁部82a,82bを有している。縁部82aは第1の側面54側に位置し、縁部82bは第2の側面55側に位置する。
第1の主電極82は、容量形成領域を含んでいる。容量形成領域は、絶縁体層71の積層方向からみたときに後述する第2の主電極92と重なり合う領域である。本実施形態では、第1の主電極82と第2の主電極92とは全体にわたって重なり合っている。そのため、第1の主電極82全体が容量形成領域となる。容量形成領域すなわち第1の主電極82は、端部64,65と中間部66とからなっている。端部64は、素体51の第3の側面56側に位置しており、端部65は、素体51の第4の側面57側に位置している。中間部66は、端部64と端部65との間に位置している。
第1の引出部分83は、第1の主電極82に接続されており、第1の主電極82からみて第1の側面54側に位置している。第1の引出部分83は、第1の連結導体83aおよび第1の引出導体83bからなっている。
第1の連結導体83aは、第1の主電極82の縁部82aから素体51の第1の側面54に向かって伸びており、一端が第1の主電極82の縁部82aに接続され、他端が第1の側面54から露出している。第1の連結導体83aと第1の主電極82との接続部分は、第1及び第2の側面54,55の対向方向から見たときに、第1の主電極82の中間部66に位置している。
第1の引出導体83bは、素体51の第1の側面54に沿い第3の側面56に向かって伸びている。第1の引出導体83bの一端は、第1の連結導体83aに接続されている。第1の引出導体83bのうち、第1の側面54に沿う面が第1の側面54から露出している。なお、第1の引出導体83bは第3の側面56から露出していない。
第1の引出導体83bは、間隙によって第1の主電極82から隔てられている。そのため、第1の引出部分83においては、第1の連結導体83aの端部のみが第1の主電極82と接続されることになる。その他の部分では、第1の引出部分83と第1の主電極82とは非接触となっている。
第3の引出部分84は、第1の主電極82に接続されており、第1の主電極82からみて第2の側面55側に位置している。第3の引出部分84は、第3の連結導体84aおよび第3の引出導体84bからなっている。
第3の連結導体84aは、第1の主電極82の縁部82bから素体51の第2の側面55に向かって伸びており、一端が第1の主電極82の縁部82bに接続され、他端が第2の側面55から露出している。第3の連結導体84aと第1の主電極82との接続部分は、第1及び第2の側面54,55の対向方向から見たときに、第1の主電極82の中間部66に位置している。
第3の引出導体84bは、素体51の第2の側面55に沿い第3の側面56に向かって伸びている。第3の引出導体84bの一端は、第3の連結導体84aに接続されている。第3の引出導体84bのうち、第2の側面55に沿う面が第2の側面55から露出している。なお、第3の引出導体84bは第3の側面56から露出していない。
第3の引出導体84bは、間隙によって第1の主電極82から隔てられている。そのため、第3の引出部分84においては、第3の連結導体84aの一端のみが第1の主電極82と接続されることとなる。その他の部分では、第3の引出部分84と第1の主電極82とは非接触となっている。
第5の連結導体85は、第1の引出部分83と第3の引出部分84とを連結する。より具体的には、第5の連結導体85は、素体51の第3の側面56に沿って伸びており、第5の連結導体85の一端は第1の引出部分83における第1の引出導体83bの他端部に接続され、第5の連結導体85の他端は第3の引出部分84における第3の引出導体84bの他端部に接続されている。第5の連結導体85は、素体51の側面から露出していない。また、第5の連結導体85は、間隙によって第1の主電極82から隔てられている。そのため、第5の連結導体85と第1の主電極82とは非接触となっている。
図7(b)に示されるように、第2の内部電極91は、第2の主電極92と、第2の引出部分93と、第4の引出部分94と、第6の連結導体95と、を有している。第2の引出部分93は、第1の側面54から露出しており、第2の端子電極61に電気的且つ物理的に接続されている。第4の引出部分94は、第2の側面55から露出しており、第4の端子電極63に電気的且つ物理的に接続されている。これにより、第2の内部電極91は、第2及び第4の端子電極61,63に電気的に接続されることとなる。なお、第2の内部電極91が有する第2の引出部分93、第4の引出部分94、及び第6の連結導体95は、第1の内部電極81が有する第1の引出部分83、第3の引出部分84、及び第5の連結導体85と、重なりを有していない。以下、第2の内部電極91の各構成要素について詳細に説明する。
第2の主電極92は、長方形状を呈しており、第1及び第2の主面52,53の長辺方向を長辺方向としている。第2の主電極92は、長辺方向に伸びる一対の縁部92a,92bを有している。縁部92aは第1の側面54側に位置し、縁部92bは第2の側面55側に位置する。
第2の主電極92は、容量形成領域を有している。容量形成領域は、絶縁体層71の積層方向からみたときに第1の主電極82と重なり合う領域である。本実施形態では、第1の主電極82と第2の主電極92とは全体にわたって重なり合っている。そのため、第2の主電極92全体が容量形成領域となる。容量形成領域すなわち第2の主電極92は、端部164,165と中間部166とからなっている。端部164は、素体51の第3の側面56側に位置しており、端部165は、素体51の第4の側面57側に位置している。中間部166は、端部164と端部165との間に位置している。
第2の引出部分93は、第2の主電極92に接続されており、第2の主電極92からみて第1の側面54側に位置している。第2の引出部分93は、第2の連結導体93aおよび第2の引出導体93bからなっている。
第2の連結導体93aは、第2の主電極92の縁部92aから素体51の第1の側面54に向かって伸びており、一端が第2の主電極92の縁部92aに接続され、他端が第1の側面54から露出している。第2の連結導体93aと第2の主電極92との接続部分は、第1及び第2の側面54,55の対向方向から見たときに、第2の主電極92の中間部166に位置している。
第2の引出導体93bは、素体51の第1の側面54に沿い第4の側面57に向かって伸びている。第2の引出導体93bの一端は、第2の連結導体93aに接続されている。第2の引出導体93bのうち、第1の側面54に沿う面が第1の側面54から露出している。なお、第2の引出導体93bは第4の側面57から露出していない。
第2の引出導体93bは、間隙によって第2の主電極92から隔てられている。そのため、第2の引出部分93においては、第2の連結導体93aの端部のみが第2の主電極92と接続されることになる。その他の部分では、第2の引出部分93と第2の主電極92とは非接触となっている。
第4の引出部分94は、第2の主電極92に接続されており、第2の主電極92からみて第2の側面55側に位置している。第4の引出部分94は、第4の連結導体94aおよび第4の引出導体94bからなっている。
第4の連結導体94aは、第2の主電極92の縁部92bから素体51の第2の側面55に向かって伸びており、一端が第2の主電極92の縁部92bに接続され、他端が第2の側面55から露出している。第4の連結導体94aと第2の主電極92との接続部分は、第1及び第2の側面54,55の対向方向から見たときに、第2の主電極92の中間部166に位置している。
第4の引出導体94bは、素体51の第2の側面55に沿い第4の側面57に向かって伸びている。第4の引出導体94bの一端は、第4の連結導体94aに接続されている。第4の引出導体94bのうち、第2の側面55に沿う面が第2の側面55から露出している。なお、第4の引出導体94bは第4の側面57から露出していない。
第4の引出導体94bは、間隙によって第2の主電極92から隔てられている。そのため、第4の引出部分94においては、第4の連結導体94aの一端のみが第4の主電極92と接続されることとなる。その他の部分では、第4の引出部分94と第4の主電極92とは非接触となっている。
第6の連結導体95は、第2の引出部分93と第4の引出部分94とを連結する。より具体的には、第6の連結導体95は、素体51の第4の側面57に沿って伸びており、一端は第2の引出部分93における第2の引出導体93bの他端部に接続され、第6の連結導体95の他端は第4の引出部分94における第1の引出導体94bの他端部に接続されている。第6の連結導体95は、素体51の側面から露出していない。また、第6の連結導体95は、間隙によって第2の主電極92から隔てられている。そのため、第6の連結導体95と第2の主電極92とは非接触となっている。
以上の構成を有する第2実施形態の積層コンデンサC2によれば、第1の内部電極81は、第1の引出導体83bと第1の主電極82とを接続する第1の連結導体83aを有し、第2の内部電極91は、第2の引出導体93bと第2の主電極92とを接続する第2の連結導体93aを有している。第1及び第2の連結導体83a,93aは、第1及び第2の主電極82,92の一部分に接続されている。よって、第1及び第2の内部電極81,91の電流経路上において該経路の幅が絞られる箇所が形成されることとなり、積層コンデンサC1のESRが増加する。
また、第1の連結導体83aと第2の連結導体93aとは近くに位置することとなる。第1の連結導体83a及び主電極82の接続部分と、第2の連結導体93a及び主電極92の接続部分とでは、電流が互いに逆向きに流れることとなるため、電流に起因して発生する磁界が相殺される。その結果、積層コンデンサC2のESLを低くすることができる。図7中の矢印は、第1及び第3の端子電極60,62を陰極とし第2及び第4の端子電極61,63を陽極とした場合における電流の向きを示す。
更に、第1の主電極82の端部64,65と、第2の主電極92の端部164,165とでは、流れる電流の向きが互いに逆となる。その結果、第1の内部電極81と第2の内部電極91とにおいて、電流に起因して発生する磁界が一部相殺され、積層コンデンサC2のESLをいっそう低くすることができる。
また、積層コンデンサC2を実装基板に搭載すると、第1の引出部分83を介して第1の主電極82に至る経路、及び、第5の連結導体85及び第3の引出部分84を介して第1の主電極82に至る経路に、電流が流れる。第1の側面54が実装面であることから、積層コンデンサC2を実装基板に搭載した場合、第5の連結導体85及び第3の引出部分84を介して第1の主電極82に至る経路は、第1の引出部分83を介して第1の主電極82に至る経路と比べて、長くなる。同様の理由で、第6の連結導体95及び第4の引出部分94を介して第2の主電極92に至る経路は、第2の引出部分93を介して第2の主電極92に至る経路と比べて、長くなる。このように距離の長い電流経路が形成されるため、積層コンデンサC2のESRが増加する。
また、第1及び第2の内部電極81,91と端子電極とは、素体51の第1及び第2の側面54,55においてのみ接続され、第3及び第4の側面56,57では接続されていない。これにより、第1及び第2の内部電極81,91と端子電極との接続が第1〜第4の側面54〜57にわたっている場合と比べて抵抗成分が大きくなるので、積層コンデンサのESRをいっそう高めることができる。また、素体51から露出していない第5及び第6の連結導体85,95の幅を変えることにより、ESRを容易に且つ精度良く制御することが可能となる。
続いて、図8に基づいて、第2実施形態の変形例について説明する。図8は、第2実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える各内部電極の構成を示す図である。
本変形例に係る積層コンデンサは、その図示を省略するが、第2実施形態に係る積層コンデンサC2と同じく、素体51と、第1の端子電極60と、第2の端子電極61とを備える。ただし、本変形例に係る積層コンデンサは、第2実施形態に係る積層コンデンサC2と異なり、第3及び第4の端子電極62,63を備えていない。
素体51は、図8に示されるように、複数の絶縁体層71と、複数の第1の内部電極81と、複数の第2の内部電極91とを有している。本変形例に係る積層コンデンサにおいて、第1及び第2の内部電極81,91は、図7に示す第3及び第4の引出部分84,94と、第5及び第6の連結導体85,95とを有していない。
図8中の矢印は、第1の端子電極60を陰極とし第2の端子電極61を陽極とした場合における電流の向きを示す。このような積層コンデンサにおいても、第1の主電極82の端部64,65と第2の主電極92の端部164,165とでは、流れる電流の向きが逆となる。その結果、第1の内部電極81と第2の内部電極91とにおいて、電流に起因して発生する磁界が一部相殺され、積層コンデンサのESLを低くすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨が逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、素体は直方体状であるとしたが、素体の形状はこれに限られない。また、第1及び第2の主電極は長方形状であるとしたが、第1及び第2の主電極の形状はこれに限られない。
また、上記実施形態では、第1の主電極と第2の主電極とは全体にわたって重なり合うとしたが、一部が重なり合うとしてもよい。
第1実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサが備える各内部電極の構成を示す図である。 第1実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える各内部電極の構成を示す図である。 第1実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える各内部電極の構成を示す図である。 第1実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える各内部電極の構成を示す図である。 第2実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 第2実施形態にかかる積層コンデンサが備える各内部電極の構成を示す図である。 第2実施形態の変形例に係る積層コンデンサが備える各内部電極の構成を示す図である。
符号の説明
C1,C2…積層コンデンサ、1,51…素体、4,54…第1の側面、5,55…第2の側面、6,56…第3の側面、7,57…第4の側面、10,60…第1の端子電極、12,61…第2の端子電極、14,15,114,115,64,65,164,165…端部、16,116,66,166…中間部、21,71…絶縁体層、31,81…第1の内部電極、32,82…第1の主電極、32a,32b,42a,42b…縁部、33,83…第1の引出部分、33a,83a…第1の連結導体、33b,83b…第1の引出導体、34,84…第3の引出部分、34a,84a…第3の連結導体、34b,84b…第3の引出導体、35,85…第5の連結導体、41,91…第2の内部電極、42,92…第2の主電極、43,93…第2の引出部分、43a,93a…第2の連結導体、43b,93b…第2の引出導体、44,94…第4の引出部分、44a,94a…第4の連結導体、44b,94b…第4の引出導体、45,95…第6の連結導体、62…第3の端子電極、63…第4の端子電極。

Claims (7)

  1. 絶縁体層を介在させて第1及び第2の内部電極を交互に積層させた素体と、前記素体の外表面に配置され且つ互いに絶縁された第1及び第2の端子電極と、を備え、前記素体の側面のうち積層方向に沿って伸びる面が実装面となる積層コンデンサであって、
    前記素体は前記側面として、前記積層方向に沿って伸び且つ互いに対向する第1及び第2の側面と、前記積層方向に沿って伸びると共に前記第1及び第2の側面と交差する方向に沿って伸び、且つ互いに対向する第3及び第4の側面と、を有し、
    前記素体の前記第1の内部電極は、第1の主電極と、前記第1の主電極のうち前記第1の側面側に位置する縁部に接続され前記第1の側面に向かって伸びる第1の連結導体と、前記第1の連結導体に接続され前記第3の側面に向かって伸びると共に前記素体から露出して前記第1の端子電極に接続される第1の引出導体と、を有し、
    前記素体の前記第2の内部電極は、第2の主電極と、前記第2の主電極のうち前記第1の側面側に位置する縁部に接続され前記第1の側面に向かって伸びる第2の連結導体と、前記第2の連結導体に接続され前記第4の側面に向かって伸びると共に前記素体から露出して前記第2の端子電極に接続される第2の引出導体と、を有し、
    前記積層方向から見たときに、前記第1の連結導体及び前記第1の引出導体と、前記第2の連結導体及び前記第2の引出導体とは重なりを有さず、
    前記第1の引出導体は間隙によって前記第1の主電極から、前記第2の引出導体は間隙によって前記第2の主電極から、それぞれ隔てられ、
    前記第1及び第2の主電極は、前記積層方向から見たときに互いに重なり合う容量形成領域をそれぞれ含み、
    前記第1の主電極と前記第1の連結導体との接続部分は、前記第1及び第2の側面の対向方向から見たときに、前記容量形成領域のうち前記第3の側面側の端部と前記第4の側面側の端部との間に位置し、
    前記第2の主電極と前記第2の連結導体との接続部分は、前記第1及び第2の側面の対向方向から見たときに、前記容量形成領域のうち前記第3の側面側の端部と前記第4の側面側の端部との間に位置していることを特徴とする積層コンデンサ。
  2. 前記第1の側面は前記実装面であり、
    前記第1及び第2の端子電極は前記第1の側面に配置され、
    前記第1及び第2の引出導体それぞれが有する、前記伸びる方向に沿う側面は、前記第1の側面から露出していることを特徴とする請求項1記載の積層コンデンサ。
  3. 前記第1の端子電極は前記第1、第2、及び第3の側面にわたって配置され、
    前記第2の端子電極は前記第1、第2、及び第4の側面にわたって配置され、
    前記第1の内部電極は、前記第1の主電極の前記第2の側面側に位置する縁部に接続され前記第2の側面に向かって伸びる第3の連結導体と、前記第3の連結導体に接続され前記第3の側面に向かって伸びると共に前記第2及び第3の側面の少なくともいずれか一方から露出して前記第1の端子電極に接続される第3の引出導体と、を更に有し、
    前記第2の内部電極は、前記第2の主電極の前記第2の側面側に位置する縁部に接続され前記第2の側面に向かって伸びる第4の連結導体と、前記第4の連結導体に接続され前記第4の側面に向かって伸びると共に前記第2及び第4の側面の少なくともいずれか一方から露出して前記第2の端子電極に接続される第4の引出導体と、を更に有し、
    前記積層方向から見たときに、前記第3の連結導体及び前記第3の引出導体と、前記第4の連結導体及び前記第4の引出導体とは重なりを有さず、
    前記第3の引出導体は間隙によって前記第1の主電極から、前記第4の引出導体は間隙によって前記第2の主電極から、それぞれ隔てられ、
    前記第1の主電極と前記第3の連結導体との接続部分は、前記第1及び第2の側面の対向方向から見たときに、前記容量形成領域のうち前記第3の側面側の端部と前記第4の側面側の端部との間に位置し、
    前記第2の主電極と前記第4の連結導体との接続部分は、前記第1及び第2の側面の対向方向から見たときに、前記容量形成領域のうち前記第3の側面側の端部と前記第4の側面側の端部との間に位置していることを特徴とする請求項2記載の積層コンデンサ。
  4. 前記第3及び第4の引出導体それぞれが有する、前記伸びる方向に沿う側面は、前記第2の側面から露出していることを特徴とする請求項3記載の積層コンデンサ。
  5. 前記第1の内部電極は、前記第1の引出導体と前記第3の引出導体とを連結する第5の連結導体を更に有し、
    前記第2の内部電極は、前記第2の引出導体と前記第4の引出導体とを連結する第6の連結導体を更に有し、
    前記第5の連結導体は間隙によって前記第1の主電極から、前記第6の連結導体は間隙によって前記第2の主電極から、それぞれ隔てられ、
    前記第5の連結導体は前記第3の側面から露出して前記第1の端子電極に接続され、前記第6の連結導体は前記第4の側面から露出して前記第2の端子電極に接続されることを特徴とする請求項3又は4記載の積層コンデンサ。
  6. 前記第1の内部電極は、前記第1の主電極の前記第2の側面側に位置する縁部に接続され前記第2の側面に向かって伸びる第3の連結導体と、前記第3の連結導体に接続され前記第3の側面に向かって伸びる第3の引出導体と、前記第1の引出導体と前記第3の引出導体とを連結する第5の連結導体と、を更に有し、
    前記第2の内部電極は、前記第2の主電極の前記第2の側面側に位置する縁部に接続され前記第2の側面に向かって伸びる第4の連結導体と、前記第4の連結導体に接続され前記第4の側面に向かって伸びる第4の引出導体と、前記第2の引出導体と前記第4の引出導体とを連結する第6の連結導体と、を更に有し、
    前記積層方向から見たときに、前記第3の連結導体及び前記第3の引出導体と、前記第4の連結導体及び前記第4の引出導体とは重なりを有さず、
    前記第3の引出導体及び前記第5の連結導体は間隙によって前記第1の主電極から、前記第4の引出導体及び前記第6の連結導体は間隙によって前記第2の主電極から、それぞれ隔てられ、
    前記第1の主電極と前記第3の連結導体との接続部分は、前記第1及び第2の側面の対向方向から見たときに、前記容量形成領域のうち前記第3の側面側の端部と前記第4の側面側の端部との間に位置し、
    前記第2の主電極と前記第4の連結導体との接続部分は、前記第1及び第2の側面の対向方向から見たときに、前記容量形成領域のうち前記第3の側面側の端部と前記第4の側面側の端部との間に位置し、
    前記第5及び第6の連結導体は、前記素体から露出していないことを特徴とする請求項2記載の積層コンデンサ。
  7. 前記第2の側面には互いに絶縁された第3及び第4の端子電極が配置され、
    前記第3の引出導体が有する、前記伸びる方向に沿う側面は、前記第2の側面から露出して前記第3の端子電極に接続され、
    前記第4の引出導体が有する、前記伸びる方向に沿う側面は、前記第2の側面から露出して前記第4の端子電極に接続されることを特徴とする請求項6記載の積層コンデンサ。
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