JP5035318B2 - 積層型コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、積層型コンデンサに関する。
従来、積層型コンデンサとして、複数の誘電体層を積層することによって形成された素体と、素体の両端部に形成された一対の端子電極と、素体の一方の端面から延びるように素体の内部に形成されて一方の端子電極に接続された第一内部電極と、素体の他方の端面から延びるように素体の内部に形成されて他方の端子電極に接続された第二内部電極とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この積層型コンデンサは、内部電極が素体の長手方向の一方の端面及び短手方向の両端面まで引き出されて端子電極に接続されている。
特開2003−051423号公報
ここで、誘電体層を積層して焼成することによって素体を形成する際、誘電体層と内部電極との間の固定強度が不十分であり、上述の積層型コンデンサでは、内部電極が形成されている誘電体層を複数積層して焼成させたときに、素体の各層同士の密着性を更に向上させることが求められていた。更に、一般的に、積層型コンデンサは、微小なインダクタンス成分であるESL(等価直列インダクタンス)を有しており、このESLを低減することも求められていた。また、積層時の内部電極同士の間の積層ずれによって、内部電極同士の間で積層方向に重ならない領域が発生することで、静電容量にばらつきが生じることがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、素体の各層同士の密着性を向上させると共に、信頼性を向上させることのできる積層型コンデンサを提供することを目的とする。
本発明に係る積層型コンデンサは、複数の誘電体層を積層することによって形成され、一対の端面と端面同士を連結する四つの側面を有する素体と、素体の一端側を覆う第一端子電極と、素体の他端側を覆う第二端子電極と、素体の一端側と素体の他端側との間で延びるように素体の内部に形成され、第一端子電極と電気的に接続された第一内部電極と、素体の一端側と素体の他端側との間で延びると共に第一内部電極との間で誘電体層を挟むように素体の内部に形成され、第二端子電極と電気的に接続された第二内部電極と、を備え、第一端子電極は、素体の一端側の端面を覆う第一端部と、四つの側面における素体の一端側を覆う第一側部と、を有し、第二端子電極は、素体の他端側の端面を覆う第二端部と、四つの側面における素体の他端側を覆う第二側部と、を有し、第一内部電極は、素体の他端側から素体の一端側へ向かって順番に第一主面電極部及び第二主面電極部を有すると共に、第二主面電極部と第一端子電極の第一側部とを接続する第一引出部を有し、第二内部電極は、素体の一端側から素体の他端側へ向かって順番に第三主面電極部及び第四主面電極部を有すると共に、第四主面電極部と第二端子電極の第二側部とを接続する第二引出部を有し、第二主面電極部の外縁は、素体の一端側における端面及び側面から離間しており、第一内部電極及び第二内部電極の幅方向において、第一主面電極部の外縁よりも外側に配置されると共に、素体の積層方向から見て、第三主面電極部の素体の一端側における先端部分を取り囲むように配置されており、第四主面電極部の外縁は、素体の他端側における端面及び側面から離間しており、幅方向において、第三主面電極部の外縁よりも外側に配置されると共に、積層方向から見て、第一主面電極部の素体の他端側における先端部分を取り囲むように配置されており、第一引出部は、幅方向における第二主面電極部の外縁の、素体の他端側に接続され、第二引出部は、幅方向における第四主面電極部の外縁の、素体の一端側に接続されていることを特徴とする。
本発明に係る積層型コンデンサでは、第二主面電極部の外縁は、一端側における端面及び側面から離間することで、第一内部電極が形成されている誘電体層の一端側に表面が露出する露出部が形成される。すなわち、第一内部電極が形成される誘電体層には、異極側の第二端子電極側の露出部のみならず、同極側の第一端子電極側の露出部が形成される。また、第四主面電極部の外縁は、他端側における端面及び側面から離間することで、第二内部電極が形成されている誘電体層の他端側の表面が露出する露出部が形成される。すなわち、第二内部電極が形成される誘電体層には、異極側の第一端子電極側の露出部のみならず、同極側の第二端子電極側の露出部が形成される。焼成時において、誘電体層と内部電極とが固定される強度に比して、誘電体層と誘電体層とが固定される強度が大きい。従って、第一内部電極が形成される誘電体層及び第二内部電極が形成される誘電体層は、一端側及び他端側の両方において、一枚上側の誘電体層と焼成時に強固に固定される。素体は、両端側において、各誘電体層同士が強固に固定され、密着性が向上する。特に、引出部と同極の端子電極側は、異極側に比して誘電体層の露出部分が狭くなるため露出部の面積を大きくすることが求められるが、第一引出部は、幅方向における第二主面電極部の外縁の、他端側に接続されているため、第一内部電極が形成される誘電体層における一端側の露出部を広くすることができる。第二引出部は、幅方向における第四主面電極部の外縁の、一端側に接続されているため、第二内部電極が形成される誘電体層における他端側の露出部を広くすることができる。従って、素体は、両端側において、各誘電体層同士が更に強固に固定され、密着性が向上する。
また、第一引出部が第二主面電極部と第一端子電極の第一側部とを接続し、第二引出部が第四主面電極部と第二端子電極の第二側部とを接続している。このように、異極性となる第一引出部と第二引出部が、素体1の同一側面側に引き出され、各端子電極にも側面側に側部が形成されている。従って、内部電極を単に素体の端面から引き出したものに比して、異極性となる第一引出部と第二引出部との間の引出電極間距離が短くなる。すなわち、電流経路が短くなり、ESLを低減することができる。また、例えば、内部電極を幅方向において実装面側の端子電極の側部に移動させることでESLの低減をはかる場合、逆側の側部を実装すると逆にESLが増加する。しかし、本発明に係る積層型コンデンサは、各引出部が素体の側面に引き出されているため、いずれの側部を基板に実装しても、ESLを低減できる。従って、実装方向によるESLのばらつきを低減することができる。特に、第一引出部は、幅方向における第二主面電極部の外縁の、他端側に接続され、第二引出部は、幅方向における第四主面電極部の外縁の、一端側に接続されているため、電流経路を更に短くすることができ、ESLを一層低減することができる。
また、第一内部電極及び第二内部電極の幅方向において、第二主面電極部の外縁は、第一主面電極部の外縁よりも外側に配置されると共に、積層方向から見て、第三主面電極部の一端側における先端部分を取り囲むように配置されている。また、幅方向において、第四主面電極部の外縁は、第三主面電極部の外縁よりも外側に配置されると共に、積層方向から見て、第一主面電極部の他端側における先端部分を取り囲むように配置されている。例えば、積層方向から見て、第一内部電極の第二主面電極部と第二内部電極の第三主面電極部の大きさが同一であった場合、誘電体層の積層時に積層ずれが生じたときに、第二主面電極部と第三主面電極部との間に、重なり合わず容量成分を形成しない領域が発生する。これによって、積層型コンデンサの静電容量のばらつきが生じる可能性がある。しかし、本発明に係る積層型コンデンサでは、積層ずれが生じたとしても、第二主面電極部は、第三主面電極部と重なった状態を維持することができ、第四主面電極部は、第一主面電極部と重なった状態を維持することができる。従って、積層ずれによる静電容量のばらつきを抑制することができる。以上によって、積層型コンデンサの信頼性を向上させることができる。
また、本発明に係る積層型コンデンサにおいて、第一引出部は、幅方向における第二主面電極部の外縁の、素体の他端側の端部に接続され、第二引出部は、幅方向における第四主面電極部の外縁の、素体の一端側の端部に接続されていることが好ましい。このような構成により、第一引出部よりも素体の一端側において、誘電体層の表面が露出する露出部の面積を大きくすることができる。また、第二引出部よりも素体の他端側において、誘電体層の表面が露出する露出部の面積を大きくすることができる。従って、各誘電体層同士が更に強固に固定され、素体の密着性が向上する。更に、第一引出部と第二引出部との間の距離を短くすることによって、電流経路を更に短くすることができ、ESLを一層低減することができる。
また、本発明に係る積層型コンデンサにおいて、第一内部電極及び第二内部電極の長手方向における第二主面電極部の外縁と第三主面電極部の外縁との間の隙間は、幅方向における第二主面電極部の外縁と第三主面電極部の外縁との間の隙間よりも小さく、長手方向における第四主面電極部の外縁と第一主面電極部の外縁との間の隙間は、幅方向における第四主面電極部の外縁と第一主面電極部の外縁との間の隙間よりも小さいことが好ましい。このような構成とすることによって、素体の端面と第二主面電極部の一端側の外縁の間の距離が大きくなり、素体の一端側で誘電体層の表面が露出する露出部の面積を大きくすることができる。また、素体の端面と第四主面電極部の他端側の外縁との間の距離が大きくなり、素体の他端側で誘電体層の表面が露出する露出部の面積を大きくすることができる。これによって、素体の密着性を向上することができる。
また、本発明に係る積層型コンデンサにおいて、第一引出部は、第二主面電極部から幅方向へ延びる第一幅狭部を有すると共に、第一端子電極の第一側部と接続される部分に、素体の一端側へ延びる第一接続部を有し、第二引出部は、第四主面電極部から幅方向へ延びる第二幅狭部を有すると共に、第二端子電極の第二側部と接続される部分に、素体の他端側へ延びる第二接続部を有することが好ましい。このような構成とすることによって、素体内側にそれぞれ配置される幅狭部で電流経路を短くすることができ、低ESLとしつつも、接続部を形成することによって、端子電極との接続性も確保することができる。更に、幅狭部と接続部との間に形成されるスリットでは、誘電体層の表面が露出しているため、誘電体層の露出面積を広くすることができる。これによって、素体の密着性を向上することができる。
また、本発明に係る積層型コンデンサにおいて、第二主面電極部は、四隅に傾斜部を有し、第四主面電極部は、四隅に傾斜部を有することが好ましい。第二主面電極部の四隅に傾斜部を形成し、第四主面電極部の四隅に傾斜部を形成することによって、誘電体層の表面が露出する露出部の面積を大きくすることができる。これによって、各誘電体層同士が更に強固に固定され、素体の密着性が向上する。
本発明によれば、素体の各層同士の密着性を向上させると共に、信頼性を向上させることができる。
本発明の第一実施形態に係る積層型コンデンサを示す斜視図である。 素体を誘電体層ごとに展開した展開図である。 本発明の第一実施形態に係る積層型コンデンサの第一内部電極及び第二内部電極を積層方向から見た図である。 従来の積層型コンデンサの第一内部電極及び第二内部電極を積層方向から見た図である。 本発明の第二実施形態に係る積層型コンデンサの第一内部電極及び第二内部電極を積層方向から見た図である。 本発明の第三実施形態に係る積層型コンデンサの第一内部電極及び第二内部電極を積層方向から見た図である。 本発明の第四実施形態に係る積層型コンデンサの第一内部電極及び第二内部電極を積層方向から見た図である。 本発明の第五実施形態に係る積層型コンデンサの第一内部電極及び第二内部電極を積層方向から見た図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
[第一実施形態]
図1〜図3を参照して、本発明の第一実施形態に係る積層型コンデンサC1の構成を説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る積層型コンデンサC1を示す斜視図である。図2は、素体を誘電体層ごとに展開した展開図である。図3は、第一内部電極及び第二内部電極を積層方向から見た図である。なお、図3(a)は第一内部電極を実線で示し第二内部電極を仮想線で示している。図3(b)は第二内部電極を実線で示し、第一内部電極を仮想線で示している。図1に示すように、積層型コンデンサC1は、複数の長方形板状の誘電体層を積層して一体化することによって略直方体形状に構成された素体1と、第一端子電極2及び第二端子電極3を備えている。積層型コンデンサC1は、長さ、幅、厚さの寸法比率として長さ:幅:厚さ=2:1:0.6程度であり、例えば、約1.0mm×0.5mm×0.3mm、あるいは約0.6mm×0.3mm×0.2mmである。
素体1は、当該素体1の一端1A側の端面1a及び他端1B側の端面1bを有している。また、素体1は、端面1aと端面1bとを連結する四つの側面1c,1d,1e,1fを有している。
第一端子電極2は、素体1の一端1A側を覆う外部電極である。第一端子電極2は、素体1の端面1aを覆う第一端部2aと、側面1cの一端1A側を覆う第一側部2bと、側面1dの一端1A側を覆う第一側部2cと、側面1eの一端1A側を覆う第一側部2dと、側面1fの一端1A側を覆う第一側部2eとを有している。第二端子電極3は、素体1の他端1B側を覆う外部電極である。第二端子電極3は、素体1の端面1bを覆う第二端部3aと、側面1cの他端1B側を覆う第二側部3bと、側面1dの他端1B側を覆う第二側部3cと、側面1eの他端1B側を覆う第二側部3dと、側面1fの他端1B側を覆う第二側部3eとを有している。第一端子電極2及び第二端子電極3は、素体1の外面にCuやNi、あるいはAg、Pd等を主成分とする導電性ペーストをディップなどによって付着させた後に所定温度(例えば、700℃程度)にて焼き付け、更に電気メッキを施すことにより、形成される。電気メッキには、Ni、Sn等を用いることができる。第一端子電極2及び第二端子電極3の厚さは、10〜30μmに設定される。第一端子電極2の側部2b〜2eの他端1B側への長さ、及び第二端子電極3の側部3b〜3eの一端1A側への長さは、素体1の長さに対して30〜40%程度に設定される。
素体1は、図2に示すように、複数の長方形板状の誘電体層6と、複数の第一内部電極10と、第二内部電極20とが積層された積層体として構成されている。第一内部電極10と第二内部電極20は、素体1内において誘電体層6の積層方向(以下、単に「積層方向」と称する。)に沿ってそれぞれ一層ずつ配置されている。第一内部電極10と第二内部電極20とは、少なくとも一層の誘電体層6を挟むように対向配置されている。実際の積層型コンデンサC1では、複数の誘電体層6は、互いの間の境界が視認できない程度に一体化されている。具体的には、素体1は、図2に示すように、電極パターンが形成されていないセラミックグリーンシートの間に、第一内部電極10の電極パターンが形成されたセラミックグリーンシートと、第二内部電極20の電極パターンが形成されたセラミックグリーンシートとを積層させて、焼成することによって一体化されたものである。各セラミックグリーンシートはBaTiO、CaZrOなどを主成分として構成され、その厚さ、すなわち焼成後の誘電体層6の厚さは、1〜2μmとされている。なお、第一内部電極10及び第二内部電極20は、素体1内に複数枚形成されるが、図2においては、第一内部電極10が形成された誘電体層6と第二内部電極20が形成された誘電体層6が、それぞれ一枚ずつ示されている。
第一内部電極10は、素体1の一端1A側と他端1B側との間で延びるように素体1の内部に形成され、第一端子電極2と電気的に接続されている。第二内部電極20は、素体1の一端1A側と他端1B側との間で延びると共に第一内部電極10との間で誘電体層6を挟むように素体1の内部に形成され、第二端子電極3と電気的に接続されている。第一内部電極10及び第二内部電極20は、NiやNi合金などの導電材を含んでおり、当該導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。焼結後の第一内部電極10及び第二内部電極20の厚さは、0.8〜1.5μmとされている。なお、以下の説明においては、第一内部電極10及び第二内部電極20が延びる方向を「長手方向」と称し、長手方向に直交する第一内部電極10及び第二内部電極20の幅方向を「幅方向」と称する。
第一内部電極10は、素体1の他端1B側から一端1A側へ向かって順番に第一主面電極部11、第二主面電極部12を有すると共に、第二主面電極部12と第一端子電極2の第一側部2c,2eとを接続する一対の第一引出部14,16を有している。図2中、第一主面電極部11、第二主面電極部12、及び第一引出部14,16は、各領域同士を一点鎖線で区切り、各領域内にハッチング及びドットを付すことによって区別している。
第一主面電極部11は、第一内部電極10のうち、他端1B側に配置される矩形状の領域である。第二主面電極部12は、第一内部電極10のうち、一端1A側に配置される矩形状の領域である。第二主面電極部12の幅方向の大きさは、少なくとも第一主面電極部11の幅方向の大きさよりも大きい。幅方向における第二主面電極部12の外縁12c,12dは、幅方向における第一主面電極部11の外縁11b,11cよりも外側に配置される。第二主面電極部12の幅方向の大きさは、第一主面電極部11の幅方向の大きさの120〜140%程度である。また、第一主面電極部11の他端1B側の外縁11aと誘電体層6の外縁6cとの間は離間している。幅方向における第一主面電極部11の外縁11bと誘電体層6の外縁6bとの間、及び幅方向における第一主面電極部11の外縁11cと誘電体層6の外縁6dとの間は離間している。幅方向における第二主面電極部12の外縁12cと誘電体層6の外縁6bとの間、及び幅方向における第二主面電極部12の外縁12dと誘電体層6の外縁6dとの間は離間している。第二主面電極部12の一端1A側の外縁12aと誘電体層6の外縁6aとの間は離間している。
第一引出部14は、第二主面電極部12の外縁12cから幅方向に延びており、誘電体層6の外縁6bまで達している。第一引出部16は、第二主面電極部12の外縁12dから幅方向に延びており、誘電体層6の外縁6dまで達している。第一引出部14,16の長手方向における位置は、第一端子電極2の第一側部2c,2eに接続できる位置であって、第二主面電極部12の外縁12c,12dの他端1B側に配置されている。すなわち、第一内部電極10の長手方向における第一引出部14,16の中心軸線CL1が、第二主面電極部12の中心軸線よりも、他端1B側に配置されている。
第一実施形態に係る積層型コンデンサC1においては、第二主面電極部12の他端1B側の外縁12bは、素体1の長手方向の中央位置よりも一端1A側に配置されている。一方、第二主面電極部12の一端1A側の外縁12aは、素体1の端面1aから離間して配置されている。また、第一引出部14,16は、第二主面電極部12の中心軸線と、他端1B側の外縁12bとの間に配置されている。第二主面電極部12の幅方向の大きさは、第一主面電極部11の幅方向の大きさよりも大きくなっている。なお、第一内部電極10は、誘電体層6の幅方向における中心軸線を基準として、線対称な形状となっている。
本実施形態では、第一引出部14,16よりも一端1A側には、誘電体層6の表面が露出する露出部31が形成される。露出部31は、外縁6aと第二主面電極部12の外縁12aとの間の辺部31aと、外縁6bと第二主面電極部12の外縁12cとの間の辺部31bと、外縁6dと第二主面電極部12の外縁12dとの間の辺部31cとを有している。第一引出部14,16よりも他端1B側には、誘電体層6の表面が露出する露出部32が形成される。露出部32は、外縁6cと第一主面電極部11の外縁11aとの間の辺部32aと、外縁6bと第一主面電極部11の外縁11b及び第二主面電極部12の外縁12cとの間の辺部32bと、外縁6dと第一主面電極部11の外縁11c及び第二主面電極部12の外縁12dとの間の辺部32cとを有している。
第二内部電極20は、素体1の一端1A側から他端1B側へ向かって順番に第三主面電極部21、第四主面電極部22を有すると共に、第四主面電極部22と第二端子電極3の第二側部3c,3eとを接続する一対の第二引出部24,26を有している。図2中、第三主面電極部21、第四主面電極部22、及び第二引出部24,26は、各領域同士を一点鎖線で区切り、各領域内にハッチング及びドットを付すことによって区別している。
第三主面電極部21は、第二内部電極20のうち、一端1A側に配置される矩形状の領域である。第四主面電極部22は、第二内部電極20のうち、他端1B側に配置される矩形状の領域である。第四主面電極部22の幅方向の大きさは、少なくとも第三主面電極部21の幅方向の大きさよりも大きい。幅方向における第四主面電極部22の外縁22c,22dは、幅方向における第三主面電極部21の外縁21b,21cよりも外側に配置される。第四主面電極部22の幅方向の大きさは、第三主面電極部21の幅方向の大きさの120〜140%程度である。また、第三主面電極部21の一端1A側の外縁21aと誘電体層6の外縁6aとの間は離間している。幅方向における第三主面電極部21の外縁21bと誘電体層6の外縁6bとの間、及び幅方向における第三主面電極部21の外縁21cと誘電体層6の外縁6dとの間は離間している。幅方向における第四主面電極部22の外縁22cと誘電体層6の外縁6bとの間、及び幅方向における第四主面電極部22の外縁22dと誘電体層6の外縁6dとの間は離間している。第四主面電極部22の他端1B側の外縁22aと誘電体層6の外縁6cとの間は離間している。
第二引出部24は、第四主面電極部22の外縁22cから幅方向に延びており、誘電体層6の外縁6bまで達している。第二引出部26は、第四主面電極部22の外縁22dから幅方向に延びており、誘電体層6の外縁6dまで達している。第二引出部24,26の長手方向における位置は、第二端子電極3の第二側部3c,3eに接続できる位置であって、第四主面電極部22の外縁22c,22dの一端1A側に配置されている。すなわち、第二内部電極20の長手方向における第二引出部24,26の中心軸線CL2が、第四主面電極部22の中心軸線よりも、一端1A側に配置されている。
第一実施形態に係る積層型コンデンサC1においては、第四主面電極部22の一端1A側の外縁22bは、素体1の長手方向の中央位置よりも他端1B側に配置されている。一方、第四主面電極部22の他端1B側の外縁22aは、素体1の端面1bから離間して配置されている。また、第二引出部24,26は、第四主面電極部22の中心軸線と、一端1A側の外縁22bとの間に配置されている。第四主面電極部22の幅方向の大きさは、第三主面電極部21の幅方向の大きさよりも大きくなっている。なお、第二内部電極20は、誘電体層6の幅方向における中心軸線を基準として、線対称な形状となっている。
本実施形態では、第二引出部24,26よりも他端1B側には、誘電体層6の表面が露出する露出部41が形成される。露出部41は、外縁6cと第四主面電極部22の外縁22aとの間の辺部41aと、外縁6bと第四主面電極部22の外縁22cとの間の辺部41bと、外縁6dと第四主面電極部22の外縁22dとの間の辺部41cとを有している。第二引出部24,26よりも一端1A側には、誘電体層6の表面が露出する露出部42が形成される。露出部42は、外縁6aと第三主面電極部21の外縁21aとの間の辺部42aと、外縁6bと第三主面電極部21の外縁21b及び第四主面電極部22の外縁22cとの間の辺部42bと、外縁6dと第三主面電極部21の外縁21c及び第四主面電極部22の外縁22dとの間の辺部42cとを有している。
このように形成された第一内部電極10と第二内部電極20とが、積層方向から見てどのように重なりあうかについて説明する。第一内部電極10の第一主面電極部11と第二内部電極20の第三主面電極部21の幅方向の大きさは同一である。また、第一内部電極10の第二主面電極部12と第二内部電極20の第四主面電極部22の幅方向の大きさは同一である。積層方向から見て、素体1の中央位置付近では、第一主面電極部11の一部と第三主面電極部21の一部とが重なり合う。当該位置では、第一主面電極部11の幅方向の外縁11b,11cと第三主面電極部21の幅方向の外縁21b,21cとは、積層方向から見て一致する。積層方向から見て、素体1の一端1A側では、第二主面電極部12の一部と第三主面電極部21の一端1A側における先端部分とが重なり合う。当該位置では、第二主面電極部12の外縁12a,12c,12dは、積層方向から見て、第三主面電極部21の一端1A側における先端部分を取り囲むように配置されている。積層方向から見て、素体1の他端1B側では、第四主面電極部22の一部と第一主面電極部11の他端1B側における先端部分とが重なり合う。当該位置では、第四主面電極部22の外縁22a,22c,22dは、積層方向から見て、第一主面電極部11の他端1B側における先端部分を取り囲むように配置されている。重なり合う部分においてコンデンサの容量成分が形成される。
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態に係る積層型コンデンサC1の作用・効果について説明する。図4は、従来の積層型コンデンサにおける内部電極を積層方向から見た図である。図4に示すように、従来の積層型コンデンサは、第二主面電極部112が一端1A側全面に形成されており、第一端子電極2の第一端部2a、第一側部2c,2eに接続されている。また、第四主面電極部122が他端1B側全面に形成されており、第二端子電極3の第二端部3a、第二側部3c,3eに接続されている。ここで、素体1の積層時、誘電体層と内部電極とを当接させて焼成した場合、当該部分は固定強度が不十分となる場合がある。一方、内部電極が形成されておらず誘電体層が露出している部分は、一枚上側の誘電体層の裏面と誘電体同士で当接される。誘電体層同士が当接している部分は、焼成時、強固に密着される。従来の積層型コンデンサは、第一内部電極110の他端1B側には露出部132が形成されているため強固に密着することができるが、第二主面電極部112は一端1A側の誘電体層6表面全体を覆っているため、一端1A側での固定強度が不十分となる。また、第二内部電極120の一端1A側には露出部142が形成されているため強固に密着することができるが、第四主面電極部122は他端1B側の誘電体層6表面全体を覆っているため、他端1B側での固定強度が不十分となる。
本実施形態に係る積層型コンデンサC1では、第二主面電極部12の外縁12a,12c,12dは、一端1A側における端面1a及び側面1e,1fから離間することで、第一内部電極10が形成されている誘電体層6の一端1A側に誘電体層6の表面が露出する露出部31が形成される。すなわち、第一内部電極10が形成される誘電体層6には、異極側の第二端子電極3側の露出部32のみならず、同極側の第一端子電極2側の露出部31が形成される。また、第四主面電極部22の外縁22a,22c,22dは、他端1B側における端面1b及び側面1e,1fから離間することで、第二内部電極20が形成されている誘電体層6の他端1B側に誘電体層6の表面が露出する露出部41が形成される。すなわち、第二内部電極20が形成される誘電体層6には、異極側の第一端子電極2側の露出部42のみならず、同極側の第二端子電極3側の露出部41が形成される。これによって、第一内部電極10が形成される誘電体層6及び第二内部電極20が形成される誘電体層6は、一端1A側及び他端1B側の両方において、一枚上側の誘電体層6と強固に固定される。素体1は、両端側において、各誘電体層6同士が強固に固定され、密着性が向上する。特に、引出部と同極の端子電極側は、異極側に比して誘電体層の露出部分が狭くなるため露出部の面積を大きくすることが求められるが、第一引出部14,16は、幅方向における第二主面電極部12の外縁12c,12dの、他端1B側に接続されているため、第一内部電極10が形成される誘電体層6における一端1A側の露出部31を広くすることができる。第二引出部24,26は、幅方向における第四主面電極部22の外縁22c,22dの、一端1A側に接続されているため、第二内部電極20が形成される誘電体層6における他端1B側の露出部41を広くすることができる。従って、素体1は、両端側において、各誘電体層6同士が更に強固に固定され、密着性が向上する。
また、第一引出部14が第二主面電極部12と第一端子電極2の第一側部2cとを接続し、第二引出部24が第四主面電極部22と第二端子電極3の第二側部3cとを接続している。また、第一引出部16が第二主面電極部12と第一端子電極2の第一側部2eとを接続し、第二引出部26が第四主面電極部22と第二端子電極3の第二側部3eとを接続している。このように、異極性となる第一引出部14と第二引出部24が、素体1の同一側面1e側に引き出され、各端子電極2,3にも側面1e側に側部2c,3cが形成されている。また、異極性となる第一引出部16と第二引出部26が、素体1の同一側面1f側に引き出され、各端子電極2,3にも側面1f側に側部2e,3eが形成されている。従って、内部電極を単に素体1の端面1aや端面1bから引き出したものに比して、異極性となる第一引出部14,16と第二引出部24,26との間の引出電極間距離が短くなる。すなわち、電流経路EL1,EL2が短くなり、ESLを低減することができる。また、例えば、内部電極を幅方向において実装面側の端子電極の側部に移動させることでESLの低減をはかる場合、逆側の側部を実装すると逆にESLが増加する。しかし、本実施形態に係る積層型コンデンサC1は、各引出部が素体1の側面に引き出されることによって、実装方向によるESLのばらつきを低減することができる。特に、第一引出部14,16は、幅方向における第二主面電極部12の外縁12c,12dの、他端1B側に接続され、第二引出部24,26は、幅方向における第四主面電極部22の外縁22c,22dの、一端1A側に接続されているため、電流経路EL1,EL2を更に短くすることができ、ESLを一層低減することができる。
また、第一内部電極10及び第二内部電極20の幅方向において、第二主面電極部12の外縁12c,12dは、第一主面電極部11の外縁11b,11cよりも外側に配置されると共に、第二主面電極部12の外縁12a,12c,12dは、積層方向から見て、第三主面電極部21の一端1A側における先端部分を取り囲むように配置されている。また、幅方向において、第四主面電極部22の外縁22c,22dは、第三主面電極部21の外縁21b,21cよりも外側に配置されると共に、第四主面電極部22の外縁22a,22c,22dは、積層方向から見て、第一主面電極部11の他端1B側における先端部分を取り囲むように配置されている。例えば、積層方向から見て、第一内部電極の第二主面電極部と第二内部電極の第三主面電極部の大きさが同一であった場合、誘電体層6の積層時に積層ずれが生じたときに、第二主面電極部と第三主面電極部との間に、重なり合わず容量成分を形成しない領域が発生する。これによって、積層型コンデンサの静電容量のばらつきが生じる可能性がある。しかし、本実施形態に係る積層型コンデンサC1では、積層ずれが生じたとしても、第二主面電極部12は、第三主面電極部21と重なった状態を維持することができ、第四主面電極部22は、第一主面電極部11と重なった状態を維持することができる。従って、積層ずれによる静電容量のばらつきを抑制することができる。以上によって、積層型コンデンサC1の信頼性を向上させることができる。
[第二実施形態]
本発明の第二実施形態に係る積層型コンデンサについて、図5を参照して説明する。図5は、第二実施形態に係る積層型コンデンサの第一内部電極及び第二内部電極を積層方向から見た図である。第二実施形態に係る積層型コンデンサは、第一内部電極210の第一引出部214,216及び第二内部電極220の第二引出部224,226の位置が異なる点で、第一実施形態に係る積層型コンデンサと主に相違している。
具体的には、第一引出部214は、幅方向における第二主面電極部12の外縁12cの、他端1B側の端部に接続されている。すなわち、第一引出部214の他端1B側の外縁が、第二主面電極部12の他端1B側の外縁12bと一致している。第一引出部216は、幅方向における第二主面電極部12の外縁12dの、他端1B側の端部に接続されている。すなわち、第一引出部216の他端1B側の外縁が、第二主面電極部12の他端1B側の外縁12bと一致している。また、第二引出部224は、幅方向における第四主面電極部22の外縁22cの、一端1A側の端部に接続されている。すなわち、第二引出部224の一端1A側の外縁が、第四主面電極部22の一端1A側の外縁22bと一致している。第二引出部226は、幅方向における第四主面電極部22の外縁22dの、一端1A側の端部に接続されている。すなわち、第二引出部226の一端1A側の外縁が、第四主面電極部22の一端1A側の外縁22bと一致している。
第二実施形態に係る積層型コンデンサによれば、第一引出部214,216よりも一端1A側において、誘電体層6の表面が露出する露出部31の面積を大きくすることができる。また、第二引出部224,226よりも他端1B側において、誘電体層6の表面が露出する露出部41の面積を大きくすることができる。従って、各誘電体層6同士が更に強固に固定され、素体1の密着性が向上する。更に、第一引出部214,216と第二引出部224,226との間の距離を短くすることによって、電流経路EL1,EL2を更に短くすることができ、ESLを一層低減することができる。
[第三実施形態]
本発明の第三実施形態に係る積層型コンデンサについて、図6を参照して説明する。図6は、第三実施形態に係る積層型コンデンサの第一内部電極及び第二内部電極を積層方向から見た図である。第三実施形態に係る積層型コンデンサは、第二主面電極部312及び第四主面電極部322の四隅に傾斜部が形成されている点で、第一実施形態に係る積層型コンデンサと相違する。
具体的に、第二主面電極部312の幅方向の外縁において、第一引出部14,16よりも一端1A側には、一端1A側へ向かって内側に傾斜する傾斜部312b,312dが形成され、第一引出部14,16よりも他端1B側には、他端1B側へ向かって内側に傾斜する傾斜部312c,312eが形成される。また、第四主面電極部322の幅方向の外縁において、第二引出部24,26よりも他端1B側には、他端1B側へ向かって内側に傾斜する傾斜部322b,322dが形成され、第二引出部24,26よりも一端1A側には、一端1A側へ向かって内側に傾斜する傾斜部322c,322eが形成される。なお、傾斜部を形成した場合であっても、積層方向から見て、第二主面電極部312の外縁は第三主面電極部21の一端1A側の先端部分を取り囲み、第四主面電極部322の外縁は第一主面電極部11の他端1B側の先端部分を取り囲む。
第三実施形態に係る積層型コンデンサによれば、第二主面電極部312の四隅に傾斜部312b,312c,312d,312eを形成し、第四主面電極部322の四隅に傾斜部322b,322c,322d,322eを形成することによって、誘電体層6の表面が露出する露出部の面積を大きくすることができる。これによって、各誘電体層6同士が更に強固に固定され、素体1の密着性が向上する。
[第四実施形態]
本発明の第四実施形態に係る積層型コンデンサについて、図7を参照して説明する。図7は、第四実施形態に係る積層型コンデンサの第一内部電極及び第二内部電極を積層方向から見た図である。第四実施形態に係る積層型コンデンサは、第一内部電極410の第一引出部414,416、及び第二内部電極420の第二引出部424,426の形状が、第一実施形態に係る積層型コンデンサと相違する。
具体的に、第一内部電極410の第一引出部414,416は、第二主面電極部12から幅方向へそれぞれ延びる第一幅狭部414a,416aを有すると共に、第一端子電極2の第一側部2c,2eと接続される部分に、一端1A側へ延びる第一接続部414b,416bを有している。また、第二内部電極420の第二引出部424,426は、第四主面電極部22から幅方向へそれぞれ延びる第二幅狭部424a,426aを有すると共に、第二端子電極3の第二側部3c,3eと接続される部分に、他端1B側へ延びる第二接続部424b,426bを有する。第一引出部414,416は、第一実施形態に係る第一引出部14,16に対して、一端1A側から他端1B側へ延びるスリット414c,416cが形成された形状である。また、第二引出部424,426は、第一実施形態に係る第二引出部24,26に対して、他端1B側から一端1A側へ延びるスリット424c,426cが形成された形状である。スリット414c,416c,424c,426cの長手方向において引出部14,16,24,26に対してスリットの占める割合は50〜70%であり、幅方向において引出部14,16,24,26に対してスリットの占める割合は30〜50%である。このような構成とすることによって、素体1内側にそれぞれ配置される幅狭部414a,416a,424a,426aで電流経路EL1,EL2を短くすることができ、低ESLとしつつも、接続部414b,416b,424b,426bを形成することによって、端子電極2,3との接続性も確保することができる。更に、幅狭部414a,416a,424a,426aと接続部414b,416b,424b,426bとの間のスリット414c,416c,424c,426cでは、誘電体層6の表面が露出しているため、各露出部31,32,41,42の露出面積を広くすることができる。これによって、素体1の密着性を向上することができる。
[第五実施形態]
本発明の第五実施形態に係る積層型コンデンサについて、図8を参照して説明する。図8は、第五実施形態に係る積層型コンデンサの第一内部電極及び第二内部電極を積層方向から見た図である。第五実施形態に係る積層型コンデンサは、第一内部電極510の第二主面電極部512の長手方向における長さ、及び第二内部電極520の第四主面電極部522の長手方向における長さがことなる点で、第一実施形態に係る積層型コンデンサと相違する。
具体的に、第一内部電極510及び第二内部電極520の長手方向における第二主面電極部512の外縁512aと第三主面電極部21の外縁21aとの間の隙間は、幅方向における第二主面電極部512の外縁512c,512dと第三主面電極部21の外縁21b,21cとの間の隙間よりも小さく、第四主面電極部522の外縁522aと第一主面電極部11の外縁11aとの間の隙間は、幅方向における第四主面電極部522の外縁522c,522dと第一主面電極部11の外縁11b,11cとの間の隙間よりも小さい。このような構成とすることによって、素体1の端面1aと第二主面電極部512の一端1A側の外縁512aとの間の距離が大きくなり、一端1A側で誘電体層6の表面が露出する露出部31の辺部31aの面積を大きくすることができる。また、素体1の端面1bと第四主面電極部522の他端1B側の外縁522aとの間の距離が大きくなり、他端1B側で誘電体層6の表面が露出する露出部41の辺部41aの面積を大きくすることができる。これによって、素体1の密着性を向上することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、図1に示す積層型コンデンサC1では、端子電極2,3は、四つの側面を覆っていたが、少なくとも側面1d,1fが覆われていればよく、側面1c,1eが覆われていなくてもよい。
1…素体、1a,1b…端面、1c,1d,1e,1f…側面、1A…素体の一端、1B…素体の他端、2…第一端子電極、2a…第一端部、2b,2c,2d,2e…第一側部、3…第二端子電極、3a…第二端部、3b,3c,3d,3e…第二側部、6…誘電体層、10,210,310,410,510…第一内部電極、11…第一主面電極部、11b,11c…外縁、12,312,512…第二主面電極部、12a,12c,12d,312a,312c,312d,512a,512c,512d…外縁、14,16,214,216,414,416…第一引出部、414a,416a…第一幅狭部、414b,416b…第一接続部、20,210,320,420,520…第二内部電極、21…第三主面電極部、21b,21c…外縁、22,322,522…第四主面電極部、22a,22c,22d,322a,322c,322d,522a,522c,522d…外縁、24,26,224,226,424,426…第二引出部、424a,426a…第二幅狭部、424b,426b…第二接続部。

Claims (5)

  1. 複数の誘電体層を積層することによって形成され、一対の端面と前記端面同士を連結する四つの側面を有する素体と、
    前記素体の一端側を覆う第一端子電極と、
    前記素体の他端側を覆う第二端子電極と、
    前記素体の一端側と前記素体の他端側との間で延びるように前記素体の内部に形成され、前記第一端子電極と電気的に接続された第一内部電極と、
    前記素体の一端側と前記素体の他端側との間で延びると共に前記第一内部電極との間で前記誘電体層を挟むように前記素体の内部に形成され、前記第二端子電極と電気的に接続された第二内部電極と、を備え、
    前記第一端子電極は、前記素体の一端側の前記端面を覆う第一端部と、四つの前記側面における前記素体の一端側を覆う第一側部と、を有し、
    前記第二端子電極は、前記素体の他端側の前記端面を覆う第二端部と、四つの前記側面における前記素体の他端側を覆う第二側部と、を有し、
    前記第一内部電極は、前記素体の他端側から前記素体の一端側へ向かって順番に第一主面電極部及び第二主面電極部を有すると共に、前記第二主面電極部と前記第一端子電極の第一側部とを接続する第一引出部を有し、
    前記第二内部電極は、前記素体の一端側から前記素体の他端側へ向かって順番に第三主面電極部及び第四主面電極部を有すると共に、前記第四主面電極部と前記第二端子電極の第二側部とを接続する第二引出部を有し、
    前記第二主面電極部の外縁は、
    前記素体の一端側における前記端面及び前記側面から離間しており、
    前記第一内部電極及び前記第二内部電極の幅方向において、前記第一主面電極部の外縁よりも外側に配置されると共に、
    前記素体の積層方向から見て、前記第一内部電極及び前記第二内部電極の前記幅方向及び長手方向において前記第三主面電極部の外縁よりも外側に配置されることで、前記第三主面電極部の前記素体の一端側における先端部分を取り囲むように配置されており、
    前記第四主面電極部の外縁は、
    前記素体の他端側における前記端面及び前記側面から離間しており、
    前記幅方向において、前記第三主面電極部の外縁よりも外側に配置されると共に、
    前記積層方向から見て、前記第一内部電極及び前記第二内部電極の前記幅方向及び前記長手方向において前記第一主面電極部の外縁よりも外側に配置されることで、前記第一主面電極部の前記素体の他端側における先端部分を取り囲むように配置されており、
    前記第一引出部は、前記幅方向における前記第二主面電極部の外縁の、前記素体の他端側に接続され、
    前記第二引出部は、前記幅方向における前記第四主面電極部の外縁の、前記素体の一端側に接続されていることを特徴とする積層型コンデンサ。
  2. 前記第一引出部は、前記幅方向における前記第二主面電極部の外縁の、前記素体の他端側の端部に接続され、
    前記第二引出部は、前記幅方向における前記第四主面電極部の外縁の、前記素体の一端側の端部に接続されていることを特徴とする請求項1記載の積層型コンデンサ。
  3. 前記第一内部電極及び前記第二内部電極の長手方向における前記第二主面電極部の外縁と前記第三主面電極部の外縁との間の隙間は、前記幅方向における前記第二主面電極部の外縁と前記第三主面電極部の外縁との間の隙間よりも小さく、
    前記長手方向における前記第四主面電極部の外縁と前記第一主面電極部の外縁との間の隙間は、前記幅方向における前記第四主面電極部の外縁と前記第一主面電極部の外縁との間の隙間よりも小さいことを特徴とする請求項1または2記載の積層型コンデンサ。
  4. 前記第一引出部は、前記第二主面電極部から前記幅方向へ延びる第一幅狭部を有すると共に、前記第一端子電極の前記第一側部と接続される部分に、前記素体の一端側へ延びる第一接続部を有し、
    前記第二引出部は、前記第四主面電極部から前記幅方向へ延びる第二幅狭部を有すると共に、前記第二端子電極の前記第二側部と接続される部分に、前記素体の他端側へ延びる第二接続部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の積層型コンデンサ。
  5. 前記第二主面電極部は、四隅に傾斜部を有し、前記第四主面電極部は、四隅に傾斜部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の積層型コンデンサ。
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