JP6111768B2 - 貫通型コンデンサ - Google Patents

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Description

この発明は、貫通型コンデンサに関するものであり、特に、複数の内部電極が積層された構造を有する貫通型コンデンサに関するものである。
積層構造を有する貫通型コンデンサが、たとえば特開2000−58376号公報(特許文献1)に記載されている。特許文献1に記載される貫通型コンデンサは、一般的な構造を有するもので、互いに対向する第1および第2の主面、互いに対向する第1および第2の側面ならびに互いに対向する第1および第2の端面からなる外表面を有する、セラミック基体(誘電体素体)を備える。セラミック基体の内部には、各々複数の第1および第2の内部電極が積層方向において交互に配置されている。そして、第1の内部電極は、その両端が第1および第2の端面に導出され、第2の内部電極は、その両端が第1および第2の側面に導出されている。
このような貫通型コンデンサにおいて、低容量化を図ろうとすると、内部電極の枚数を減らすことになるが、このことは、直流抵抗の上昇を招く。直流抵抗の上昇は、貫通型コンデンサの発熱量の増加をもたらすため、これを抑制するためには、定格電流を下げざるを得ない。
また、特開平9−565335号公報(特許文献2)にも、積層構造を有する貫通型コンデンサが記載されている。特許文献2に記載される貫通型コンデンサも、互いに対向する第1および第2の主面、互いに対向する第1および第2の側面ならびに互いに対向する第1および第2の端面からなる外表面を有する、積層体(誘電体素体)を備える。積層体の内部には、その両端が第1および第2の端面に引き出される信号用の貫通電極と、貫通電極の上側および下側において、その両端が第1および第2の側面に引き出されるアース電極とが配置される。
特許文献2に記載の発明では、静電容量を大きくせずに電流容量を大きくするため、アース電極の間に少なくとも3個の信号用の貫通電極が重なり合うように積層される。したがって、特許文献2に記載の発明によれば、信号用の貫通電極の直流抵抗を低下させることができる。なお、特許文献2では、信号用の貫通電極の上側および下側にそれぞれ1個ずつアース電極が配置されている実施例が記載されている。
他方、近年、電子機器の小型化・多機能化をより進めた結果、そこに用いられる種々のチップ状電子部品を実装するための回路基板等において、実装ランド設計が制限されてきている。その結果、本来の設計時には、端面にある外部電極を信号用、側面にある外部電極を接地用とすることが意図されていたチップ状電子部品であっても、逆に、端面にある外部電極を接地用、側面にある外部電極を信号用として用いる必要性が生じることがある。したがって、回路基板等に実装されるチップ状電子部品は、このようないわゆる「逆使い」を可能とする構造であることが望まれる。
しかし、このような「逆使い」を、特許文献2に記載の貫通型コンデンサに対して適用すると、本来、アース電極であったものが信号用電極として用いられることになるが、信号用電極となる本来のアース電極は、前述したように、本来の信号用電極の上下に1個ずつ、すなわち合計2個しか備えないため、信号経路において、直流抵抗が高くなってしまうという問題に遭遇し得る。
特開2000−58376号公報 特開平9−565335号公報
そこで、この発明の目的は、上記のような問題を解決し得る、すなわち、低容量化が図られても、また、「逆使い」をしても、信号経路での直流抵抗の上昇を抑制することができる、貫通型コンデンサを提供しようとすることである。
なお、「逆使い」をしても、直流抵抗の上昇を抑制するということは、本来の実装方向の場合と「逆使い」の場合とで、同じ直流抵抗となることを必ずしも意味するものではない。すなわち、「逆使い」しても、信号経路での直流抵抗が実用可能な程度に抑えられるということである。
この発明は、互いに対向する第1および第2の主面、互いに対向する第1および第2の側面ならびに互いに対向する第1および第2の端面からなる外表面を有する、誘電体素体と、誘電体素体の外表面上に、互いに分離して形成された、第1ないし第4の外部電極と、誘電体素体の内部に配置され、主要部と第1および第2の外部電極にそれぞれ電気的に接続されるように外表面にまで引き出された第1および第2の引出し部とを有する、複数の第1の内部電極と、誘電体素体の内部に配置され、主要部と第3および第4の外部電極にそれぞれ電気的に接続されるように外表面にまで引き出された第3および第4の引出し部とを有する、複数の第2の内部電極と、を備える、貫通型コンデンサに向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、以下のような構成を備えることを特徴としている。
この発明の第1の局面では、第1の内部電極と第2の内部電極とは形状が互いに異なるが、複数の第1の内部電極が与える直流抵抗と複数の第2の内部電極が与える直流抵抗とは互いにほぼ同じであり、第1の内部電極は、第2の内部電極と対向して静電容量を形成する第1の容量形成用内部電極と、第2の内部電極と対向しない第1の直流抵抗低減用内部電極とを有し、第2の内部電極は、第1の内部電極と対向して静電容量を形成する第2の容量形成用内部電極と、第1の内部電極と対向しない第2の直流抵抗低減用内部電極とを有することを特徴としている。
上述の第1および第2の直流抵抗低減用内部電極は、静電容量の形成に寄与せず、専ら直流抵抗の低減のために設けられる。
この発明の第2の局面では、第1の内部電極と第2の内部電極とは形状が互いに異なるが、複数の第1の内部電極が与える直流抵抗と複数の第2の内部電極が与える直流抵抗とは互いにほぼ同じであり、誘電体素体には、第1の内部電極と第2の内部電極とが対向して静電容量を形成している、容量形成部と、第1の内部電極が連続して積層され、連続して積層された第1の内部電極のうちの少なくとも1つは第2の内部電極と対向しない状態にある、第1の連続積層部と、第2の内部電極が連続して積層され、連続して積層された第2の内部電極のうちの少なくとも1つは第1の内部電極と対向しない状態にある、第2の連続積層部と、が形成されていることを特徴としている。
第2の局面は、第1の局面とは別の観点からこの発明を規定するものである。第2の局面において、内部電極は、容量形成部と第1または第2の連続積層部との双方に含まれるものもある。
前述したように、複数の第1の内部電極が与える直流抵抗と複数の第2の内部電極が与える直流抵抗とが互いにほぼ同じであると、信号経路での直流抵抗が「逆使い」によって変わりにくいので、実装ランド設計の自由度が上がる。なお、この発明では、第1の内部電極と第2の内部電極とは形状が互いに異なるので、直流抵抗に差が出ることが通常であり、工業的製造において、直流抵抗の差を完全に零にすることはむしろ不可能であるといえる。そのため、前述したように、複数の第1の内部電極が与える直流抵抗と複数の第2の内部電極が与える直流抵抗とについて、互いに「ほぼ」同じであるという表現を用いた。
複数の第1の内部電極が与える直流抵抗と複数の第2の内部電極が与える直流抵抗との差を小さくし、複数の第1の内部電極が与える直流抵抗と複数の第2の内部電極が与える直流抵抗とを互いにほぼ同じとするため、以下のような好ましい実施態様が採用される。
第1の好ましい実施態様では、第1および第2の内部電極のうちのいずれか一方は、いずれか他方に比べて、引出し部の幅が狭いが、厚みが厚い。引出し部の幅が狭い分、直流抵抗が高くなるが、厚みを厚くすることで抵抗を低くすることができるため、第1および第2の内部電極の各々の直流抵抗を互いに近づけることができる。
第2の好ましい実施態様では、第1および第2の内部電極のうちのいずれか一方は、いずれか他方に比べて、一方の引出し部の外表面上での位置から他方の引出し部の外表面上での位置までの内部電極上での最短距離が長いが、引出し部の幅が広い。距離が長い分、直流抵抗が高くなるが、引出し部の幅を広くすることで抵抗をより低くすることができるため、第1および第2の内部電極の各々の直流抵抗を互いに近づけることができる。
第3の好ましい実施態様では、第1および第2の内部電極のうちのいずれか一方は、いずれか他方に比べて、引出し部の幅が狭いが、積層枚数が多い。引出し部の幅が狭い分、直流抵抗が高くなるが、積層枚数を多くすることで抵抗をより低くすることができるため、第1および第2の内部電極の各々の直流抵抗を互いに近づけることができる。
第4の好ましい実施態様では、第1および第2の内部電極のうちのいずれか一方は、いずれか他方に比べて、一方の引出し部の外表面上での位置から他方の引出し部の外表面上での位置までの内部電極上での最短距離が長いが、積層枚数が多い。距離が長い分、直流抵抗が高くなるが、積層枚数を多くすることで抵抗を低くすることができるため、第1および第2の内部電極の各々の直流抵抗を互いに近づけることができる。
上述した第1の局面において、第1および第2の内部電極の積層方向における最も外側には、直流抵抗低減用内部電極が位置していてもよい。これは、容量形成用内部電極が積層方向における最も外側に位置しないことを意味している。最外層に位置する内部電極の露出部は酸化されやすく、外部電極との電気的接触性が低下するおそれがあるため、容量形成用内部電極は、このような最外層に位置させない方が良い。また、低容量化が図られた貫通型コンデンサにあっては、容量形成用内部電極が配置されない誘電体素体の外層部の厚み比率が相対的に高くなり、誘電体素体の機械的強度が低下する傾向がある。しかし、上記のような構成を採用すれば、誘電体素体の外層部に直流抵抗低減用内部電極を配置することによって、誘電体素体の機械的強度を向上させることができる。
上述した第2の局面において、容量形成部は、第1および第2の連続積層部よりも誘電体素体の第1の主面側に偏って位置されているものを含んでいてもよい。この構成では、誘電体素体の第1の主面を回路基板等に向けて実装すれば、回路基板等上の実装ランドから流れる電流の経路を短くすることができるため、等価直列インダクタンス(ESL)を下げることができる。
上記実施態様において、容量形成部は、第1および第2の連続積層部よりも誘電体素体の第2の主面側に偏って位置されているものをさらに含んでいてもよい。この構成によれば、誘電体基板の第1および第2の主面のいずれを回路基板等に向けて実装しても、回路基板等上の実装ランドから流れる電流の経路を短くすることができ、ESLを下げることができる。
また、第2の局面において、通常、第1の連続積層部は、第1の内部電極を3枚以上有し、第2の連続積層部は、第2の内部電極を3枚以上有するようにされる。たとえば、第1および第2の連続積層部が、それぞれ、各3枚の第1および第2の内部電極を有する場合には、容量形成に寄与しない内部電極は、第1および第2の連続積層部の各々において、それぞれ、中央に位置する1枚のみである。このことは、連続積層部では、必ずしも、容量形成に寄与しない内部電極のみが連続して積層されているわけではないことを意味している。
この発明において、第1および第2の内部電極の各々と同一平面上において、第1および第2の内部電極の各々と分離し、かつ誘電体素体の外表面にまで引き出された状態で形成される、補助電極をさらに備えることが好ましい。このように、補助電極を備えていると、誘電体素体の外表面における電極材料の露出が多くなるため、外部電極の密着性を向上させることができる。
この発明によれば、静電容量形成に寄与する内部電極の枚数が少なくされることによって低容量化が図られた貫通型コンデンサであっても、直流抵抗低減用内部電極または連続積層部の存在によって、第1および第2の外部電極間での直流抵抗についても、第3および第4の外部電極間での直流抵抗についても、これら直流抵抗を下げることができる。したがって、本来の実装方向であっても、「逆使い」であっても、信号経路での直流抵抗を実用可能な程度に抑えることができる。
そのため、貫通型コンデンサの発熱が抑制され、その結果、定格電流を上げることができる。また、「逆使い」を問題なく採用することができるので、貫通型コンデンサを実装する回路基板等において、実装ランド設計の自由度を高めることができ、よって、電子機器の小型化・多機能化をより容易に進めることができる。
この発明の第1の実施形態による貫通型コンデンサ1の外観を示す斜視図である。 図1に示した貫通型コンデンサ1に備える誘電体素体2の、主面11および12に平行な面であって、第1の内部電極3が配置される面に沿う断面図である。 図1に示した貫通型コンデンサ1に備える誘電体素体2の、主面11および12に平行な面であって、第2の内部電極4が配置される面に沿う断面図である。 図1に示した貫通型コンデンサ1の、誘電体素体2の側面13および14に平行な面に沿う断面図である。 図1に示した貫通型コンデンサ1の、誘電体素体2の端面15および16に平行な面に沿う断面図である。 この発明の第2の実施形態による貫通型コンデンサ1aの、誘電体素体2aの側面13および14に平行な面に沿う断面図である。 図6に示した貫通型コンデンサ1aの、誘電体素体2aの端面15および16に平行な面に沿う断面図である。 この発明の第3の実施形態による貫通型コンデンサ1bの、誘電体素体2bの側面13および14に平行な面に沿う断面図である。 図8に示した貫通型コンデンサ1bの、誘電体素体2bの端面15および16に平行な面に沿う断面図である。 この発明の第4の実施形態による貫通型コンデンサ1cの、誘電体素体2cの側面13および14に平行な面に沿う断面図である。 図10に示した貫通型コンデンサ1cの、誘電体素体2cの端面15および16に平行な面に沿う断面図である。 この発明の第5の実施形態による貫通型コンデンサ1dの、誘電体素体2dの側面13および14に平行な面に沿う断面図である。 図12に示した貫通型コンデンサ1dの、誘電体素体2dの端面15および16に平行な面に沿う断面図である。 この発明の第6の実施形態による貫通型コンデンサ1eの、誘電体素体2eの主面11および12方向から示した平面図である。 図14に示した貫通型コンデンサ1eに備える誘電体素体2eの、主面11および12に平行な面であって、第1の内部電極3が配置される面に沿う断面図である。 図14に示した貫通型コンデンサ1eに備える誘電体素体2eの、主面11および12に平行な面であって、第2の内部電極4が配置される面に沿う断面図である。 この発明の第7の実施形態による貫通型コンデンサ1fの、誘電体素体2fの主面11および12方向から示した平面図である。 図17に示した貫通型コンデンサ1fに備える誘電体素体2fの、主面11および12に平行な面であって、第1の内部電極3が配置される面に沿う断面図である。 図17に示した貫通型コンデンサ1fに備える誘電体素体2fの、主面11および12に平行な面であって、第2の内部電極4が配置される面に沿う断面図である。 この発明の第8の実施形態による貫通型コンデンサ1gの外観を示す斜視図である。 図20に示した貫通型コンデンサ1gに備える誘電体素体2gの、主面11および12に平行な面であって、第1の内部電極3が配置される面に沿う断面図である。 図20に示した貫通型コンデンサ1gに備える誘電体素体2gの、主面11および12に平行な面であって、第2の内部電極4が配置される面に沿う断面図である。 図20に示した貫通型コンデンサ1gの、誘電体素体2gの側面13および14に平行な面に沿う断面図である。 図20に示した貫通型コンデンサ1gの、誘電体素体2gの端面15および16に平行な面に沿う断面図である。
[第1の実施形態]
図1ないし図5は、この発明の第1の実施形態を説明するためのものである。第1の実施形態による貫通型コンデンサ1は、誘電体素体2と、誘電体素体2の内部にそれぞれ配置された、第1および第2の内部電極3および4と、誘電体素体2の外表面上に配置された第1ないし第4の外部電極5〜8と、を備えている。以下、貫通型コンデンサ1の構造の詳細を、(1)誘電体素体、(2)外部電極、(3)内部電極、(4)その他に分けて説明する。
(1)誘電体素体
誘電体素体2は、その外表面として、互いに対向する第1および第2の主面11および12と、互いに対向する1対の側面13および14と、互いに対向する1対の端面15および16とを有する、ほぼ直方体状をなしている。誘電体素体2は、図2〜図5に示すように、主面11および12の方向に延びかつ積層された複数の誘電体層17からなる積層構造を有する。
誘電体素体2は、コーナー部および稜部に丸みがつけられていることが好ましい。
誘電体素体2は、好ましくは、誘電体セラミックから構成される。誘電体素体2が誘電体セラミックから構成されるとき、誘電体セラミック材料としては、たとえば、BaTiO、CaTiO、SrTiO、CaZrOなどを主成分とするものを用いることができる。また、これらの主成分に、Mn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの副成分を添加したものを用いてもよい。
なお、誘電体素体2は、セラミック以外の誘電体から構成されてもよい。
(2)外部電極
第1ないし第4の外部電極5〜8は、誘電体素体2の外表面上に、互いに分離して形成されている。
より詳細には、第1および第2の外部電極5および6は、それぞれ、誘電体素体2の第1および第2の端面15および16上に形成されている。この実施形態では、第1および第2の外部電極5および6は、主面11および12ならびに側面13および14の各一部にまで回り込んでいる。
第3および第4の外部電極7および8は、それぞれ、誘電体素体2の第1および第2の側面13および14の各一部上に形成されている。この実施形態では、第3および第4の外部電極7および8は、主面11および12の各一部にまで回り込んでいる。
外部電極5〜8は、たとえば、Niを含む導電性ペーストを焼き付けることによって形成される。
(3)内部電極
内部電極3および4は、その形状および機能から、第1の内部電極3と第2の内部電極4とに分類される。なお、断面図である図4および図5において、第1の内部電極3と第2の内部電極4との表示上での区別をより明瞭にするため、第の内部電極3ならびに第1の内部電極3と同一面上に位置する後述の補助電極27および28については、実線で表示し、第2の内部電極4ならびに第2の内部電極4と同一面上に位置する後述の補助電極29および30については、点線で表示している。この表示方法は、後述する図6〜図13、図23および図24でも採用している。
第1の内部電極3は、図2に示すように、誘電体素体2の第1の端面15と第2の端面5との間にわたって延び、その中央部にあたる主要部18と、第1および第2の外部電極5および6にそれぞれ電気的に接続されるように第1および第2の端面15および16にまで引き出された第1および第2の引出し部19および20とを有する。
第2の内部電極4は、図3に示すように、誘電体素体2の第1の側面13と第2の側面14との間にわたって延び、その中央部にあたる主要部21と、第3および第4の外部電極7および8にそれぞれ電気的に接続されるように第1および第2の側面13および14にまで引き出された第3および第4の引出し部22および23とを有する。
図2と図3とを対比すればわかるように、第1の内部電極3の主要部18と第2の内部電極4の主要部21とは、積層方向に見たとき、同じ投影位置にある。
内部電極3および4は、その機能から、容量形成用内部電極(A)と直流抵抗低減用内部電極(B)とに分類される。
第1の内部電極3によって与えられる第1の容量形成用内部電極3(A)は、第2の内部電極4と対向して静電容量を形成するものであり、図4および図5に示した容量形成部24に位置している。第1の内部電極3によって与えられる第1の直流抵抗低減用内部電極3(B)は、第2の内部電極4と対向しないものであり、図4および図5に示した第1の連続積層部25に位置している。
第2の内部電極4によって与えられる第2の容量形成用内部電極4(A)は、第1の内部電極3と対向して静電容量を形成するものであり、図4および図5に示した容量形成部24に位置している。第2の内部電極4によって与えられる第2の直流抵抗低減用内部電極4(B)は、第1の内部電極3と対向しないものであり、図4および図5に示した第2の連続積層部26に位置している。
なお、第1の連続積層部25に位置する第1の内部電極3のすべてが、必ずしも第1の直流抵抗低減用内部電極3(B)となるものではない。第1の連続積層部25において連続して積層される第1の内部電極3のうち、容量形成部24または第2の連続積層部26に隣接する位置にあるものは、第1の直流抵抗低減用内部電極3(B)となるものではなく、第1の容量形成用内部電極3(A)となるものである。したがって、第1の連続積層部25では、連続して積層された第1の内部電極3のうちの少なくとも1つ、より特定的には、容量形成部24または第2の連続積層部26に隣接する位置にあるものを除く第1の内部電極3が第2の内部電極と対向しない状態にあり、これが第1の直流抵抗低減用内部電極3(B)となる。
第2の連続積層部26に位置する第2の内部電極4についても同様のことがいえる。第2の連続積層部26において連続して積層される第2の内部電極4のうち、容量形成部24または第1の連続積層部25に隣接する位置にあるものは、第2の直流抵抗低減用内部電極4(B)となるものではなく、第2の容量形成用内部電極4(A)となるものである。
通常、第1の連続積層部25は、第1の内部電極3を3枚以上有し、第2の連続積層部26は、第2の内部電極4を3枚以上有するようにされる。図示の実施形態では、たとえば、第1および第2の連続積層部25および26が、それぞれ、各4枚の第1および第2の内部電極3および4を有している。この場合、容量形成に寄与しない内部電極3および4は、それぞれ、積層方向での中央に位置する2枚のみである。
この実施形態では、第1および第2の内部電極3および4の積層方向における最も外側に、容量形成部24に含まれる容量形成用内部電極3(A)および4(A)が位置している。言い換えると、容量形成部24は、第1および第2の連続積層部25および26よりも誘電体素体2の第1および第2の主面11および12の各々側に偏って位置されている。この構成によれば、誘電体素体2の第1および第2の主面11および12のいずれを回路基板等に向けて実装しても、回路基板等上の実装ランドから流れる電流の経路を短くすることができるため、ESLを下げることができる。
複数の第1の内部電極3が与える直流抵抗と複数の第2の内部電極4が与える直流抵抗とは、互いにほぼ同じである。
複数の第1の内部電極3が与える直流抵抗と複数の第2の内部電極4が与える直流抵抗とが互いにほぼ同じ場合、信号経路での直流抵抗が「逆使い」によって変わりにくいので、実装ランド設計の自由度が上がる。
複数の第1の内部電極3が与える直流抵抗と複数の第2の内部電極4が与える直流抵抗との差を小さくし、好ましくは、上記のように、複数の第1の内部電極3が与える直流抵抗と複数の第2の内部電極4が与える直流抵抗とを互いにほぼ同じとするため、内部電極の積層枚数、厚み、引出し部間の距離、および/または引出し部の幅を変えるという手段を採用することができる。たとえば、たとえば、積層枚数が増えれば、直流抵抗が下がる。また、内部電極の厚みが厚くなれば、直流抵抗が下がる。引出し部間の距離が短くなれば、直流抵抗が下がる。引出し部の幅が広ければ、直流抵抗が下がる。図示した実施形態においては、具体的に、以下のような手段が採用され得る。
第1に、第2の内部電極4の引出し部22および23は、第1の内部電極3の引出し部19および20に比べて、幅が狭いが、厚みが厚くされる。引出し部の幅が狭い分、直流抵抗が高くなるが、厚みを厚くすることで抵抗を低くすることができるため、第1および第2の内部電極3および4の各々の直流抵抗を互いに近づけることができる。引出し部の厚みを厚くするには、たとえば、導電性ペーストを数回重ねて印刷したり、印刷に用いる導電性ペーストの粘度を高くしたりすればよい。
第2に、第1の内部電極3における第1の引出し部19の第1の端面15上での位置から同じく第2の引出し部20の第2の端面16上での位置までの内部電極3上での最短距離が、第2の内部電極4における第3の引出し部22の第1の側面13上での位置から同じく第4の引出し部23の第2の側面14上での位置までの内部電極4上での最短距離より長いが、第1の内部電極3の引出し部19および20の幅は、第2の内部電極4の引出し部22および23の幅より広くされる。距離が長い分、直流抵抗が高くなるが、引出し部の幅を広くすることで抵抗をより低くすることができるため、第1および第2の内部電極3および4の各々の直流抵抗を互いに近づけることができる。
第3に、図4および図5には現れていないが、第2の内部電極4の引出し部22および23は、第1の内部電極3の引出し部19および20に比べて、幅が狭いが、第2の内部電極4の積層枚数は、第1の内部電極3の積層枚数より多くされる。引出し部の幅が狭い分、直流抵抗が高くなるが、積層枚数を多くすることで抵抗をより低くすることができるため、第1および第2の内部電極3および4の各々の直流抵抗を互いに近づけることができる。
第4に、図4および図5には現れていないが、第1の内部電極3における第1の引出し部19の第1の端面15上での位置から同じく第2の引出し部20の第2の端面16上での位置までの内部電極3上での最短距離が、第2の内部電極4における第3の引出し部22の第1の側面13上での位置から同じく第4の引出し部23の第2の側面14上での位置までの内部電極4上での最短距離より長いが、第2の内部電極4の積層枚数は、第1の内部電極3の積層枚数より多くされる。距離が長い分、直流抵抗が高くなるが、積層枚数を多くすることで抵抗を低くすることができるため、第1および第2の内部電極3および4の各々の直流抵抗を互いに近づけることができる。
(4)その他
この実施形態では、図2ないし図5に示すように、静電容量取得に実質的に寄与しない補助電極27〜30が設けられる。
補助電極27および28は、第1の内部電極3と同一平面上において、第1の内部電極3と分離し、かつ、それぞれ、誘電体素体2の第1および第2の側面13および14にまで引き出された状態で形成される。その結果、図5に示すように、補助電極27および28は、それぞれ、第3および第4の外部電極7および8と接合される。このことから、補助電極27および28は、外部電極7および8の密着性の向上に寄与する。
他方、補助電極29および30は、第2の内部電極4と同一平面上において、第2の内部電極4と分離し、かつ、それぞれ、誘電体素体2の第1および第2の端面15および16にまで引き出された状態で形成される。その結果、図4に示すように、補助電極29および30は、それぞれ、第1および第2の外部電極5および6と接合される。このことから、補助電極29および30は、外部電極5および6の密着性の向上に寄与する。
[第2の実施形態]
この発明の第2の実施形態が図6および図7に示されている。図6および図7は、それぞれ、図4および図5に対応する図である。図6および図7において、図4および図5に示す要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
第2の実施形態による貫通型コンデンサ1aでは、第1の実施形態による貫通型コンデンサ1と比べて、容量形成部24の外側にも、直流抵抗低減用内部電極3(B)および4(B)がそれぞれ位置されることを特徴としている。このように、第1および第2の内部電極3および4の積層方向における最も外側に、直流抵抗低減用内部電極3(B)および4(B)を位置させることは、容量形成用内部電極3(A)および4(A)が積層方向における最も外側に位置しないことを意味している。
最外層に位置する内部電極の露出部は酸化されやすく、外部電極との電気的接触性が低下するおそれがある。この点を重視するならば、容量形成用内部電極は、このような最外層に位置させない方が良い。したがって、この実施形態によれば、容量形成用内部電極3(A)および4(A)の露出部が酸化されることによって、外部電極5〜8との電気的接触性が低下するといった事態を招きにくくすることができる。
また、低容量化が図られた貫通型コンデンサにあっては、容量形成用内部電極が配置されない誘電体素体の外層部の厚み比率が相対的に高くなり、誘電体素体の機械的強度が低下する傾向がある。しかし、上記のような構成を採用すれば、誘電体素体2aの外層部に直流抵抗低減用内部電極3(B)および4(B)が配置されるので、誘電体素体2aの機械的強度を向上させることができる。
[第3の実施形態]
この発明の第3の実施形態が図8および図9に示されている。図8および図9は、それぞれ、図4および図5に対応する図である。図8および図9において、図4および図5に示す要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
第3の実施形態による貫通型コンデンサ1bの誘電体素体2bにおいて、図4および図5に示した補助電極27〜30を備えていない。
[第4の実施形態]
この発明の第4の実施形態が図10および図11に示されている。図10および図11は、それぞれ、図4および図5に対応する図である。図10および図11において、図4および図5に示す要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
第4の実施形態による貫通型コンデンサ1cでは、容量形成部24が連続積層部25および26のいずれよりも誘電体素体2cの第1の主面11側に偏って位置されている。この構成では、誘電体素体2cの第1の主面11を回路基板等に向けて実装すれば、回路基板等上の実装ランドから流れる電流の経路を短くすることができるため、等価直列インダクタンス(ESL)を下げることができる。
第4の実施形態の変形例として、容量形成部24が連続積層部25および26のいずれよりも誘電体素体2cの第2の主面12側に偏って位置されていてもよい。
[第5の実施形態]
この発明の第5の実施形態が図12および図13に示されている。図12および図13は、それぞれ、図4および図5に対応する図である。図12および図13において、図4および図5に示す要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
第5の実施形態による貫通型コンデンサ1dでは、容量形成部24が、誘電体素体2dの積層方向における中央部に配置され、それを積層方向における両端部から挟むように、第1および第2の連続積層部25および26が配置されている。
この実施形態によれば、前述した第2の実施形態の場合と同様、容量形成用内部電極3(A)および4(A)の露出部が酸化されることによって、外部電極5〜8との電気的接触性が低下するといった事態を招きにくくすることができる。
[第6の実施形態]
この発明の第6の実施形態が図14ないし図16に示されている。図14は、第6の実施形態による貫通型コンデンサ1eの外観を示す平面図であり、図15および図16は、それぞれ、図2および図3に対応する図である。図14ないし図16において、図1ないし図3に示す要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
第6の実施形態による貫通型コンデンサ1eでは、まず、図14に示すように、第1ないし第4の外部電極5〜8の位置関係が、第1の実施形態の場合と異なっている。すなわち、第1および第4の外部電極5および8が、それぞれ、誘電体素体2eの第1の端面15上および第2の側面14上に位置されることは、第1の実施形態の場合と同様であるが、第2の外部電極6が第1の側面13上に位置され、第3の外部電極7が第2の端面16上に位置される。
上記のような外部電極5〜8の配置の結果、第1および第2の内部電極3および4の各形状は、第1の実施形態の場合と比べて、以下のように変更されている。
第1の内部電極3は、図15に示すように、誘電体素体2eの第1の端面15と第1の側面13との間にわたって延び、その中央部にあたる主要部18と、第1および第2の外部電極5および6にそれぞれ電気的に接続されるように第1の端面15および第1の側面13にまで引き出された第1および第2の引出し部19および20とを有する。
第2の内部電極4は、図16に示すように、誘電体素体2eの第2の端面16と第2の側面14との間にわたって延び、その中央部にあたる主要部21と、第3および第4の外部電極7および8にそれぞれ電気的に接続されるように第2の端面16および第2の側面14にまで引き出された第3および第4の引出し部22および23とを有する。
[第7の実施形態]
この発明の第7の実施形態が図17ないし図19に示されている。図17は、第7の実施形態による貫通型コンデンサ1fの外観を示す平面図であり、図18および図19は、それぞれ、図2および図3に対応する図である。図17ないし図19において、図1ないし図3に示す要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
第7の実施形態による貫通型コンデンサ1fについても、第6の実施形態の場合と同様、第1ないし第4の外部電極5〜8の位置関係が、第1の実施形態の場合と異なっている。すなわち、図17に示すように、第1の外部電極5が第1の側面13と第1の端面15とが交差する第1の角部31上に配置され、第2の外部電極6が第2の側面14と第2の端面16とが交差する第2の角部32上に配置され、第3の外部電極7が第2の側面14と第1の端面15とが交差する第3の角部33上に配置され、第4の外部電極8が第1の側面13と第2の端面16とが交差する第4の角部34上に配置される。
上記のような外部電極5〜8の配置の結果、第1および第2の内部電極3および4の各形状は、第1の実施形態の場合と比べて、以下のように変更されている。
第1の内部電極3は、図18に示すように、誘電体素体2fの第1の角部31と第2の角部32との間にわたって対角線方向に延び、その中央部にあたる主要部18と、第1および第2の外部電極5および6にそれぞれ電気的に接続されるように第1の角部31および第2の角部32にまで引き出された第1および第2の引出し部19および20とを有する。
第2の内部電極4は、図19に示すように、誘電体素体2fの第3の角部33と第4の角部34との間にわたって対角線方向に延び、その中央部にあたる主要部21と、第3および第4の外部電極7および8にそれぞれ電気的に接続されるように第3の角部33および第4の角部34にまで引き出された第3および第4の引出し部22および23とを有する。
第6および第7の実施形態は、誘電体素体2fの外表面上での第1ないし第4の外部電極5〜8の各位置は問わないことを明示する意義がある。
[第8の実施形態]
この発明の第8の実施形態が図20ないし図24に示されている。図20は図1に対応し、図21は図2に対応し、図22は図3に対応し、図23は図4に対応し、図24は図5に対応する。図20ないし図24において、図1ないし図5に示す要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
第8の実施形態による貫通型コンデンサ1gでは、誘電体素体2gを平面方向で見たとき、長手方向に延びる面を端面15および16と呼び、端面15および16に直交する方向に延びる面を側面13および14と呼ぶことにする。
第8の実施形態による貫通型コンデンサ1gは、図20に示すように、誘電体素体2gの第1および第2の端面15および16上にそれぞれ形成される第1および第2の外部電極5および6の各々の数が、複数個、たとえば4個であることを特徴としている。
そのため、図21に示すように、4個の第1の内部電極3が並列して設けられる。4個の第1の内部電極3は、各4個の第1および第2の外部電極5および6にそれぞれ電気的に接続される。
第8の実施形態の本質的な特徴ではないが、第3および第4の外部電極7および8は、それぞれ、誘電体素体2gの第1および第2の側面13および14を全面覆うのではなく、幅方向中央部のみを覆うように形成されている。また、第2の内部電極4の引出し部22および23は、主要部21に比べて、幅が狭くされる。
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g 貫通型コンデンサ
2,2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g 誘電体素体
3 第1の内部電極
3(A) 第1の容量形成用内部電極
3(B) 第1の直流抵抗低減用内部電極
4 第2の内部電極
4(A) 第2の容量形成用内部電極
4(B) 第2の直流抵抗低減用内部電極
5 第1の外部電極
6 第2の外部電極
7 第3の外部電極
8 第4の外部電極
11,12 主面
13,14 側面
15,16 端面
17 誘電体層
18,21 主要部
19,20,22,23 引出し部
24 容量形成部
25,26 連続積層部
27〜30 補助電極

Claims (11)

  1. 互いに対向する第1および第2の主面、互いに対向する第1および第2の側面ならびに互いに対向する第1および第2の端面からなる外表面を有する、誘電体素体と、
    前記誘電体素体の前記外表面上に、互いに分離して形成された、第1ないし第4の外部電極と、
    前記誘電体素体の内部に配置され、主要部と前記第1および第2の外部電極にそれぞれ電気的に接続されるように前記外表面にまで引き出された第1および第2の引出し部とを有する、複数の第1の内部電極と、
    前記誘電体素体の内部に配置され、主要部と前記第3および第4の外部電極にそれぞれ電気的に接続されるように前記外表面にまで引き出された第3および第4の引出し部とを有する、複数の第2の内部電極と、
    を備え、
    前記第1の内部電極と前記第2の内部電極とは形状が互いに異なるが、
    前記複数の第1の内部電極が与える直流抵抗と前記複数の第2の内部電極が与える直流抵抗とは互いにほぼ同じであり、
    前記第1の内部電極は、前記第2の内部電極と対向して静電容量を形成する第1の容量形成用内部電極と、前記第2の内部電極と対向しない第1の直流抵抗低減用内部電極とを有し、
    前記第2の内部電極は、前記第1の内部電極と対向して静電容量を形成する第2の容量形成用内部電極と、前記第1の内部電極と対向しない第2の直流抵抗低減用内部電極とを有する、
    貫通型コンデンサ。
  2. 互いに対向する第1および第2の主面、互いに対向する第1および第2の側面ならびに互いに対向する第1および第2の端面からなる外表面を有する、誘電体素体と、
    前記誘電体素体の前記外表面上に、互いに分離して形成された、第1ないし第4の外部電極と、
    前記誘電体素体の内部に配置され、主要部と前記第1および第2の外部電極にそれぞれ電気的に接続されるように前記外表面にまで引き出された第1および第2の引出し部とを有する、複数の第1の内部電極と、
    前記誘電体素体の内部に配置され、主要部と前記第3および第4の外部電極にそれぞれ電気的に接続されるように前記外表面にまで引き出された第3および第4の引出し部とを有する、複数の第2の内部電極と、
    を備え、
    前記第1の内部電極と前記第2の内部電極とは形状が互いに異なるが、
    前記複数の第1の内部電極が与える直流抵抗と前記複数の第2の内部電極が与える直流抵抗とは互いにほぼ同じであり、
    前記誘電体素体には、
    前記第1の内部電極と前記第2の内部電極とが対向して静電容量を形成している、容量形成部と、
    前記第1の内部電極が連続して積層され、連続して積層された前記第1の内部電極のうちの少なくとも1つは前記第2の内部電極と対向しない状態にある、第1の連続積層部と、
    前記第2の内部電極が連続して積層され、連続して積層された前記第2の内部電極のうちの少なくとも1つは前記第1の内部電極と対向しない状態にある、第2の連続積層部と、
    が形成されている、貫通型コンデンサ。
  3. 前記第1および第2の内部電極のうちのいずれか一方は、いずれか他方に比べて、前記引出し部の幅が狭いが、厚みが厚い、請求項1または2に記載の貫通型コンデンサ。
  4. 前記第1および第2の内部電極のうちのいずれか一方は、いずれか他方に比べて、一方の前記引出し部の前記外表面上での位置から他方の前記引出し部の前記外表面上での位置までの内部電極上での最短距離が長いが、前記引出し部の幅が広い、請求項1または2に記載の貫通型コンデンサ。
  5. 前記第1および第2の内部電極のうちのいずれか一方は、いずれか他方に比べて、前記引出し部の幅が狭いが、積層枚数が多い、請求項1または2に記載の貫通型コンデンサ。
  6. 前記第1および第2の内部電極のうちのいずれか一方は、いずれか他方に比べて、一方の前記引出し部の前記外表面上での位置から他方の前記引出し部の前記外表面上での位置までの内部電極上での最短距離が長いが、積層枚数が多い、請求項1または2に記載の貫通型コンデンサ。
  7. 前記第1および第2の内部電極の積層方向における最も外側には、前記直流抵抗低減用内部電極が位置する、請求項1に記載の貫通型コンデンサ。
  8. 前記容量形成部は、前記第1および第2の連続積層部よりも前記誘電体素体の前記第1の主面側に偏って位置されているものを含む、請求項2に記載の貫通型コンデンサ。
  9. 前記容量形成部は、前記第1および第2の連続積層部よりも前記誘電体素体の前記第2の主面側に偏って位置されているものをさらに含む、請求項に記載の貫通型コンデンサ。
  10. 前記第1の連続積層部は、前記第1の内部電極を3枚以上有し、前記第2の連続積層部は、前記第2の内部電極を3枚以上有する、請求項2に記載の貫通型コンデンサ。
  11. 前記第1および第2の内部電極の各々と同一平面上において、前記第1および第2の内部電極の各々と分離し、かつ前記外表面にまで引き出された状態で形成される、補助電極をさらに備える、請求項1ないし10のいずれかに記載の貫通型コンデンサ。
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