JP2012033717A - 積層コンデンサ - Google Patents

積層コンデンサ Download PDF

Info

Publication number
JP2012033717A
JP2012033717A JP2010172081A JP2010172081A JP2012033717A JP 2012033717 A JP2012033717 A JP 2012033717A JP 2010172081 A JP2010172081 A JP 2010172081A JP 2010172081 A JP2010172081 A JP 2010172081A JP 2012033717 A JP2012033717 A JP 2012033717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
electrode portion
internal electrode
multilayer capacitor
layers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010172081A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5182332B2 (ja
Inventor
Takashi Aoki
崇 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2010172081A priority Critical patent/JP5182332B2/ja
Publication of JP2012033717A publication Critical patent/JP2012033717A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5182332B2 publication Critical patent/JP5182332B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

【課題】ESLを低減させつつ、ESRを高くさせることが可能な積層コンデンサを提供すること。
【解決手段】積層コンデンサ1は、略直方体形状のコンデンサ素体3と、誘電体層31〜38上に配置された内部電極層21〜28と、コンデンサ素体3の側面3c,3dに互いの極性が異なるように配置された端子電極11〜18とを備える。内部電極層21〜28は、主電極部21a等と引出電極部21b等とを有し、端子電極11〜18の何れかに対となるように接続される。端面3e側に配置された端子電極11に接続された内部電極層21は、主電極部21aと引出電極部21bとを連結する連結電極部21cを有し、連結電極部21cは、端子電極11が配置された端面3e側の主電極部21aの縁部に接続され、その長さLが引出電極部21bの幅W1よりも長くなっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、積層コンデンサに関する。
従来、複数の誘電体層が積層された素体と、その素体内に配置された内部電極層と、素体の側面等に互いの極性が異なるように配置され、各内部電極層に接続される端子電極とを備えた積層コンデンサが知られている(例えば特許文献1)。このような積層コンデンサでは、隣接する端子電極が異極性であることから、ある端子電極に流れこむ電流とその端子電極に隣接する端子電極からの電流とが互いに逆向きの方向となるため、それぞれの電流による磁束が相殺される。このため、隣接する端子電極が異極性である積層コンデンサでは、その積層コンデンサの等価直列インダクタンス(以下、「ESL」と記す)を効果的に低減することができるようになっている。
特開2004−235556号公報
ところで、上述したような積層コンデンサでは、異極性の端子電極を隣接配置させることによりESLを低減させることはできるものの、等価直列抵抗(以下、「ESR」と記す)を更に高くさせる構成とはなっていなかった。このため、ESLを低減させつつ、更に、ESRを高くさせることができる積層コンデンサが望まれていた。
本発明は、ESLを低減させつつ、ESRを高くさせることが可能な積層コンデンサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る積層コンデンサは、複数の誘電体層が積層された略直方体形状の素体と、複数の誘電体層のうち何れかの誘電体層上にそれぞれ配置された少なくとも8つの内部電極層と、素体の対向する側面に互いの極性が異なるように交互に配置された少なくとも8つの端子電極と、を備えている。8つの内部電極層のそれぞれは、側面と交差する方向に沿って素体に形成された端面の対向方向に伸びる主電極部と、主電極部を側面に引き出すための引出電極部とを有する。また、8つの内部電極層のそれぞれは、8つの端子電極の何れかに対となるように引出電極部によって接続されている。
そして、上記積層コンデンサにおいて、8つの端子電極のうち端面側に配置された少なくとも1つの端子電極に接続された内部電極層は、主電極部と引出電極部とを連結する連結電極部を更に有する。この連結電極部は、当該連結電極部を有する内部電極層に接続された端子電極が配置された何れかの端面側の主電極部の縁部に接続され、且つ、側面の対向方向における当該長さが引出電極部の端面の対向方向における幅よりも長くなっている。
本発明に係る積層コンデンサでは、内部電極層に接続される各端子電極が互いの極性が異なるように交互に配置されている。この場合、端子電極に流れ出る電流と端子電極から流れ込む電流との向きが逆になり、ESLを低減させることができる。また、本発明に係る積層コンデンサでは、内部電極層が連結電極部を有し、この連結電極部が端面側の縁部で主電極部に接続されており、その長さが引出電極部の幅よりも長くなっている。この場合、所定の長さを有する連結電極部によって主電極部と引出電極部とが連結されていることから、端子電極と主電極部との間の電流経路が十分に長くなり、ESRを高くすることができる。
また、上述した積層コンデンサにおいて、端面それぞれの側に配置された全ての端子電極に接続された各内部電極層が上述した連結電極部を有することが好ましい。この場合、端子電極と主電極部との間の電流経路が長くなる箇所が複数となり、ESRを一層、高くすることができる。
また、上述した積層コンデンサにおいて、連結電極部を有しない内部電極層同士が誘電体層の積層方向において隣接していることが好ましい。この場合、連結電極部を有する内部電極層に比べて比較的広い面積を主電極部にあてることができる内部電極層同士を積層方向に隣接させることができるので、所望の静電容量を容易に確保することができる。つまり、連結電極部を形成することによる静電容量の減少を抑制することができる。
また、上述した積層コンデンサにおいて、連結電極部は、連結電極部に接続される引出電極部が引き出される側面に対向する側面側において、主電極部の縁部に接続されていることが好ましい。この場合、端子電極と主電極部との間の電流経路をより長くすることができ、ESRを一層、高くすることができる。
また、上述した積層コンデンサにおいて、連結電極部は、当該連結電極部を有する内部電極層とは異なる他の内部電極層と、誘電体層の積層方向において、対向しないようにしてもよい。この場合、連結電極部等を流れる電流が、他の内部電極層に逃げることなく主電極部に到るように流れることになる。このため、端子電極と主電極部との間の電流経路が短くなって抵抗値が減少することが抑制され、ESRを高いままに維持することができる。
また、上述した積層コンデンサにおいて、連結電極部を有する内部電極層の積層数が、連結電極部を有しない内部電極層の積層数と同じであるようにしてもよい。この場合、高ESRと所望の静電容量値の確保とのバランスを図ることができる。
また、上述した積層コンデンサにおいて、連結電極部を有する内部電極層の積層数が、連結電極部を有しない内部電極層の積層数よりも多くなるようにしてもよい。この場合、積層コンデンサが、端子電極と主電極部との間の電流経路が長い内部電極層を多く備えることになり、ESRを一層高くすることができる。
また、上述した積層コンデンサにおいて、連結電極部を有する内部電極層の積層数が、連結電極部を有しない内部電極層の積層数よりも少なくなるようにしてもよい。この場合、積層コンデンサが、連結電極部を有する内部電極層に比べて比較的広い面積を主電極部にあてることができる内部電極層を多く備えることになり、静電容量を大きくすることができる。
また、上述した積層コンデンサにおいて、8つの端子電極は、側面の対向方向において互いに対向する対の端子電極から構成され、対の端子電極それぞれが互いに異極性であるようにしてもよい。この場合、内部電極層の主電極部を流れる電流の向きが積層方向に隣接する他の主電極部の電流と逆向きとなる箇所を生じさせることができ、ESLを一層低減することが可能である。また、引出電極部の幅が連結電極部の幅よりも狭くなるようにしてもよい。この場合、端子電極と主電極部との間の電流経路における抵抗を高めることになり、ESRを更に高くすることができる。
本発明によれば、ESLを低減させつつ、ESRを高くさせることが可能な積層コンデンサを提供することができる。
本実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 コンデンサ素体の分解斜視図である。 連結電極部を有する内部電極層の平面図である。 積層コンデンサの変形例における内部電極層の平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
積層コンデンサ1は、図1及び図2に示されるように、略直方体形状のコンデンサ素体3と、コンデンサ素体3の外表面に配置される8つの端子電極11〜18と、コンデンサ素体3内に配置される8つの内部電極層21〜28とを備えている。
コンデンサ素体3は、複数の誘電体層30〜38が積層された積層体である。コンデンサ素体3に含まれる各誘電体層30〜38は、例えば、誘電体セラミックを含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。実際の積層コンデンサ1では、各誘電体層30〜38の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
コンデンサ素体3は、略直方体形状を呈しており、その外表面として、互いに対向する第一及び第二の主面3a,3bと、互いに対向し且つ第一及び第二の主面3a,3bの長辺方向に沿って伸びる第一及び第二の側面3c,3dと、互いに対向し且つ第一及び第二の主面3a,3bの短辺方向に沿って伸びる第一及び第二の端面3e,3fとを有している。第一及び第二の側面3c,3dと第一及び第二の端面3e,3fとは、第一及び第二の主面3a,3b間を連結するように伸びている。
端子電極11〜18は、内部電極層21〜28を外部基板(不図示)等に形成された電極に接続させるための電極であり、コンデンサ素体3の側面3c又は3dに配置される。本実施形態では、第一〜第四の端子電極11〜14が、第一の端面3eから第二の端面3fに向かう方向にこの順で第一の側面3cに配置される。また、第五〜第八の端子電極15〜18が、第二の端面3fから第一の端面3eに向かう方向にこの順で第二の側面3dに配置される。なお、端面3e,3fには何れの端子電極も配置されていない。
また、端子電極11〜18は、隣り合う端子電極の極性(正極性又は負極性)が交互に異なるように各側面3c,3dに配置されている。本実施形態では、第一、第三、第五及び第七の端子電極11,13,15,17が正極性に接続されるための電極であり、第二、第四、第六及び第八の端子電極12,14,16,18が負極性に接続されるための電極となっている。言い換えると、各端子電極11〜18は、側面3c,3dの対向方向において互いに対向する4対の端子電極から構成されており、各対を構成するそれぞれの端子電極が互いに異極性となっている。
このような端子電極11〜18は、例えば、導電性金属粉末及びガラスフリットを含む導電性ペーストをコンデンサ素体3の主面3aから3bに到るように各側面3c,3d等の所定箇所に塗布し、焼き付けることによって形成される。必要に応じて、焼き付けられた電極の上にめっき層を形成してもよい。
内部電極層21〜28それぞれは、コンデンサ素体3の端面3e,3fの対向方向に伸びて長方形状を呈する主電極部21a〜28aと、主電極部21a〜28aをコンデンサ素体3の側面3c又は3dに引き出す引出電極部21b〜28bと、を備えている。第一〜第八の内部電極層21〜28それぞれは、コンデンサ素体3を構成する各誘電体層31〜38の上に配置されており、各内部電極層21〜28も誘電体層31〜38の積層方向と同じ方向に積層される。
内部電極層21〜28の主電極部21a〜28aは、このような積層により、誘電体層31〜38の積層方向(主面3a,3bの対向方向)において、隣接する主電極部と互いに対向するようになっている。各主電極部21a〜28aがそれぞれ対向することにより、積層コンデンサ1において、静電容量部が形成される。
第一〜第八の内部電極層21〜28それぞれは、各端子電極11〜18と対になるように、第一〜第八の端子電極11〜18に電気的且つ物理的に接続されている。つまり、第一の内部電極層21の引出電極部21bが第一の端子電極11に、第二の内部電極層22の引出電極部22bが第二の端子電極12に、第三の内部電極層23の引出電極部23bが第三の端子電極13に、第四の内部電極層24の引出電極部24bが第四の端子電極14に、それぞれ接続される。
また、第五の内部電極層25の引出電極部25bが第五の端子電極15に、第六の内部電極層26の引出電極部26bが第六の端子電極16に、第七の内部電極層27の引出電極部27bが第七の端子電極17に、第八の内部電極層28の引出電極部28bが第八の端子電極18に、それぞれ接続される。
また、端子電極11〜18のうち端面3e,3f側に配置された端子電極11,14,15,18に接続される、第一,第四、第五及び第八の内部電極層21,24,25,28は、主電極部21a,24a,25a,28aと引出電極部21b,24b,25b,28bとをそれぞれ連結する連結電極部21c,24c,25c,28cを更に有している。
連結電極部21c,24c,25c,28cのそれぞれは、L字形状又は逆L字形状を呈しており、その一端が、一方の側面3c又は3d側において、引出電極部21b,24b,25b,28bのそれぞれに接続されており、他端が、他方の側面3d又は3c側において、主電極部21a,24a,25a,28aのそれぞれの縁部に接続されている。連結電極部21c,24c,25c,28cが接続される縁部は、その内部電極層21,24,25,28が接続された端子電極11,14,15,18が配置された端面3e又は3f側の縁部である。
また、連結電極部21c等の側面3c,3dの対向方向における長さLは、例えば図3に示されるように、引出電極部21b等の端面3e,3fの対向方向における幅W1の例えば3〜10倍程度の長さとなっており、幅W1よりも長くなっている。また、連結電極部21c等の幅W2は、引出電極部21b等の幅W1と同じである。更に、連結電極部21cと主電極部21aとの間の距離は幅W3であり、本実施形態では、この幅W3も幅W1,W2と同じになるようにしている。なお、図3では、内部電極層21の連結電極部21cの場合で説明しているが、他の内部電極層24,25,28の連結電極部24c,25c,28cでも同様の関係にある。
端子電極11〜18のうち中央側に配置された端子電極12,13,16,17に接続される、第二,第三、第六及び第七の内部電極層22,23,26,27は、主電極部22a,23a,26a,27aと引出電極部22b,23b,26b,27bとから主に構成されている。このため、内部電極層22,23,26,27では、主電極部22a,23a,26a,27aの面積を、主電極部21a等よりも大きくとることができるようになっている。
また、連結電極部を有しない内部電極層22,23及び内部電極層26,27は、誘電体層30〜38の積層方向において、互いに隣接するように配置されており、主電極部22a,23a及び主電極部26a,27aが互いに略全面において対向するように配置されている。なお、本実施形態では、連結電極部21c,24c,25c,28cを有する内部電極層21,24,25,28の積層数と、連結電極部を有さない内部電極層22,23,26,27の積層数とは、それぞれが4層であり、両積層数が同じとなっている。
このような内部電極層21〜28は、例えば、Ni,Ag、Pdなどの金属粉末にバインダ樹脂等を混合した導電性ペーストを、各誘電体層31〜38上の所定箇所にスクリーン印刷し、これらを乾燥、焼成することによって形成される。なお、上述した連結電極部21cを有する内部電極層21等は、スクリーン印刷の際、連結電極部21cと主電極部21aとの間に幅W3のスリットが形成されるように導電性ペーストを印刷等することによって形成することができる。
以上のように、本実施形態に係る積層コンデンサ1では、内部電極層21〜28に接続される各端子電極11〜18が互いの極性が異なるように配置されている。このため、内部電極層22,24,26,28から負極性の端子電極12,14,16,18に流れ出る電流と、正極性の端子電極11,13,15,17から内部電極層21,23,25,27へと流れ込む電流との向きが、隣接する引出電極部21b〜28bにおいて逆となり、積層コンデンサ1のESLを効果的に低減することができる。
しかも、積層コンデンサ1では、内部電極層21,24,25,28が連結電極部21c,24c,25c,28cを有し、この連結電極部21c等が端面3e又は3f側の縁部で主電極部21a,24a,25a,28aに接続されており、その長さLが引出電極部21b,24b,25b,28bの幅W1よりも長くなっている。このように、所定の長さLを有する連結電極部21c等によって主電極部21a等と引出電極部21b等とが連結されていることから、端子電極11,14,15,18と主電極部21a,24a,25a,28aとの間の電流経路を十分に長くして、積層コンデンサ1のESRを高くすることができる。
また、積層コンデンサ1において、端面3e,3f側に配置された全ての端子電極11,14,15,18に接続された各内部電極層21,24,25,28がこのような連結電極部21c,24c,25c,28cを有している。このため、端子電極と主電極部との間の電流経路が長くなる箇所が複数となり、積層コンデンサ1のESRを一層、高くすることができる。
また、積層コンデンサ1において、連結電極部を有しない内部電極層22,23及び内部電極層26,27が誘電体層30〜38の積層方向において隣接し、しかも、略全面において互いに対向するように配置されている。このため、連結電極部21c等を有する内部電極層21等に比べて比較的広い面積を主電極部22a,23a,26a,27aにあてることができる内部電極層22,23及び内部電極層26,27を積層方向に隣接させ且つ対向させることができるので、所望の静電容量を容易に確保することができる。つまり、連結電極部21c,24c,25c,28cを形成することによる静電容量の減少を抑制することができる。
また、積層コンデンサ1において、連結電極部21c,24c,25c,28cは、連結電極部21c等に接続される引出電極部21b,24b,25b,28bが引き出される一方の側面3c又は3dに対向する他方の側面3d又は3c側において、主電極部21a,24a,25a,28aの縁部に接続されるようになっている。このため、端子電極11,14,15,18と主電極部21a,24a,25a,28aとの間の電流経路をより長くすることができ、ESRを一層、高くすることができる。
また、積層コンデンサ1において、端子電極11〜18は、側面3c,3dの対向方向において互いに対向する対の端子電極11,18と12,17と13,16と14,15とから構成され、対の端子電極それぞれが互いに異極性となっている。この場合、積層コンデンサ1では、例えば内部電極層24の主電極部24aを流れる電流の向きと、積層方向に隣接する内部電極層25の主電極部25aの電流の向きとが逆になるように構成され、これにより、ESLを低減することができる。
なお、図2に示した8つの内部電極層21〜28を1組とし、積層コンデンサ1に2組以上の内部電極層21〜28を積層させた場合にあっては、1組目の内部電極層28と2組目の内部電極層21とが積層方向において隣接する構成となり、上記同様、主電極部28aを流れる電流の向きと主電極部21aを流れる電流の向きとが逆向きとなり、これによっても、ESLを低減することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、連結電極部21c等を有する内部電極層21等の積層数が、連結電極部21c等を有しない内部電極層22等の積層数と同じになるようにして、高ESRと所望の静電容量値の確保とのバランスを図るようにしている。
これに対し、連結電極部を有する内部電極層の積層数が、連結電極部を有しない内部電極層の積層数よりも多くなるようにしてもよい。この場合、端子電極と主電極部との間の電流経路が長い内部電極層を積層コンデンサが多く備えることになり、ESRを一層高くすることができる。また、逆に、連結電極部を有する内部電極層の積層数が、連結電極部を有しない内部電極層の積層数よりも少なくなるようにしてもよい。この場合、連結電極部を有する内部電極層に比べて比較的広い面積を主電極部にあてることができる内部電極層を積層コンデンサが多く備えることになり、静電容量を大きくすることができる。
なお、上述した説明から明らかなように、積層コンデンサ1における積層数は、実施形態で説明した積層数(コンデンサ素体3全体として誘電体層が9層及び内部電極層が8層)に限定されるわけではなく、所望のESR、ESL及び静電容量等を考慮して、各積層数を適宜調整するようにしてももちろんよい。
また、積層コンデンサ1では、例えば連結電極部を有しない内部電極層22が、積層方向において隣接する内部電極層21の連結電極部21cに対向する領域を含む主電極部22aを有していたが、図4に示されるように、連結電極部21cが、当該連結電極部21cを有する内部電極層21とは異なる内部電極層22と、誘電体層の積層方向において、対向しないような構成としてもよい。つまり、内部電極層22の主電極部22aが、連結電極部21cと積層方向において対向する部分を欠いた構成となるようにしてもよい。
このように、主電極部22aが連結電極部21cと対向しないことにより、連結電極部21cを流れる電流が、内部電極層22に逃げることなく主電極部21aに到るように流れることになる。このため、端子電極11と主電極部21aとの間の電流経路が短くなって抵抗値が減少することが抑制され、ESRを高いままに維持することができる。なお、引出電極部21bは元々主電極部22aと対向していないため、引出電極部21bを流れる電流も内部電極層22に逃げることはない。
また、積層コンデンサ1では、引出電極部21bの幅W1と連結電極部21cの幅W2が同じである場合で説明したが、引出電極部21bの幅W1が連結電極部21cの幅W2よりも狭くなるようにしてもよい。この場合、端子電極11と主電極部21aとの間の電流経路等における抵抗が更に高くなり、ESRを一層高くすることができる。また、連結電極部21cの幅W2が連結電極部21cと主電極部21aとの間の幅W3よりも狭くなるようにしてもよい。この場合も、端子電極11と主電極部21aとの間の電流経路等における抵抗が更に高くなり、ESRを一層高くすることができる。
また、逆に、積層コンデンサ1において、連結電極部21cと主電極部21aとの間の幅W3が引出電極部21bの幅W1や連結電極部21cの幅W2よりも狭くなるようにしてもよい。この場合、主電極部21aの面積を大きくすることができるので、静電容量を大きくすることができる。また、このような場合において、連結電極部21cの幅W2を引出電極部21bの幅W1よりも狭くすると、主電極部21aの面積を一層、大きくすることができるので、静電容量を更に大きくすることができる。なお、各幅W1〜W3を上述したように変更させてESRを高めたり、静電容量を大きくしたりできるのは、連結電極部を有する他の内部電極層24等でも同様である。
また、積層コンデンサ1では、連結電極部21c等の形状として、L字形状又は逆L字形状を例にとって説明したが、連結電極部21c等の形状はこれに限定されるものではなく、引出電極部21b等と主電極部21a等の縁部とを連結し得る形状であればよく、特に限定されるものではない。また、積層コンデンサ1では、端子電極や内部電極層が8つの場合で説明したが、端子電極や内部電極層が8つより多い場合(例えば10個の端子電極等)であっても同様である。
1…積層コンデンサ、3…コンデンサ素体、3c,3d…側面、3e,3f…端面、11〜18…端子電極、21〜28…内部電極層、21a〜28a…主電極部、21b〜28b…引出電極部、21c,24c,25c,28c…連結電極部、30〜38…誘電体層、L…長さ、W1〜W3…幅。

Claims (10)

  1. 複数の誘電体層が積層された略直方体形状の素体と、
    前記複数の誘電体層のうち何れかの誘電体層上にそれぞれ配置された少なくとも8つの内部電極層と、
    前記素体の対向する側面に互いの極性が異なるように交互に配置された少なくとも8つの端子電極と、を備え、
    前記8つの内部電極層のそれぞれは、前記側面と交差する方向に沿って前記素体に形成された端面の対向方向に伸びる主電極部と、前記主電極部を前記側面に引き出すための引出電極部とを有し、
    前記8つの内部電極層のそれぞれは、前記8つの端子電極の何れかに対となるように前記引出電極部によって接続されており、
    前記8つの端子電極のうち前記端面側に配置された少なくとも1つの前記端子電極に接続された前記内部電極層は、前記主電極部と前記引出電極部とを連結する連結電極部を更に有し、
    前記連結電極部は、当該連結電極部を有する前記内部電極層に接続された前記端子電極が配置された何れかの前記端面側の前記主電極部の縁部に接続され、且つ、前記側面の対向方向における当該長さが前記引出電極部の前記端面の対向方向における幅よりも長くなっていることを特徴とする積層コンデンサ。
  2. 前記端面それぞれの側に配置された全ての前記端子電極に接続された各前記内部電極層が前記連結電極部を有することを特徴とする請求項1に記載の積層コンデンサ。
  3. 前記連結電極部を有しない前記内部電極層同士が前記誘電体層の積層方向において隣接していることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層コンデンサ。
  4. 前記連結電極部は、前記連結電極部に接続される前記引出電極部が引き出される側面に対向する側面側において、前記主電極部の縁部に接続されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の積層コンデンサ。
  5. 前記連結電極部は、当該連結電極部を有する前記内部電極層とは異なる他の前記内部電極層と、前記誘電体層の積層方向において、対向しないことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の積層コンデンサ。
  6. 前記連結電極部を有する前記内部電極層の積層数が、前記連結電極部を有しない前記内部電極層の積層数と同じであることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の積層コンデンサ。
  7. 前記連結電極部を有する前記内部電極層の積層数が、前記連結電極部を有しない前記内部電極層の積層数よりも多いことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の積層コンデンサ。
  8. 前記連結電極部を有する前記内部電極層の積層数が、前記連結電極部を有しない前記内部電極層の積層数よりも少ないことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の積層コンデンサ。
  9. 前記8つの端子電極は、前記側面の対向方向において互いに対向する対の端子電極から構成され、前記対の端子電極それぞれが互いに異極性であることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の積層コンデンサ。
  10. 前記引出電極部の幅が前記連結電極部の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の積層コンデンサ。
JP2010172081A 2010-07-30 2010-07-30 積層コンデンサ Active JP5182332B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010172081A JP5182332B2 (ja) 2010-07-30 2010-07-30 積層コンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010172081A JP5182332B2 (ja) 2010-07-30 2010-07-30 積層コンデンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012033717A true JP2012033717A (ja) 2012-02-16
JP5182332B2 JP5182332B2 (ja) 2013-04-17

Family

ID=45846776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010172081A Active JP5182332B2 (ja) 2010-07-30 2010-07-30 積層コンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5182332B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101422949B1 (ko) * 2012-12-12 2014-07-23 삼성전기주식회사 적층 세라믹 전자부품
US9510443B2 (en) 2014-11-07 2016-11-29 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Multilayer ceramic electronic component and board having the same

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7205720B2 (ja) 2019-02-19 2023-01-17 Toto株式会社 浴室

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5963429U (ja) * 1982-10-21 1984-04-26 株式会社村田製作所 積層セラミツクコンデンサ
JPH0428423U (ja) * 1990-06-28 1992-03-06
JP2002164256A (ja) * 2000-11-22 2002-06-07 Tdk Corp 積層型電子部品
JP2003051729A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Tdk Corp 積層型フィルタアレイ
JP2004303906A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Tdk Corp 積層コンデンサ
JP2009016807A (ja) * 2007-06-04 2009-01-22 Taiyo Yuden Co Ltd 積層コンデンサ及び集積回路を搭載した回路装置
JP2009111281A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Tdk Corp 積層コンデンサ
JP2011023696A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 積層型チップキャパシタ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5963429U (ja) * 1982-10-21 1984-04-26 株式会社村田製作所 積層セラミツクコンデンサ
JPH0428423U (ja) * 1990-06-28 1992-03-06
JP2002164256A (ja) * 2000-11-22 2002-06-07 Tdk Corp 積層型電子部品
JP2003051729A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Tdk Corp 積層型フィルタアレイ
JP2004303906A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Tdk Corp 積層コンデンサ
JP2009016807A (ja) * 2007-06-04 2009-01-22 Taiyo Yuden Co Ltd 積層コンデンサ及び集積回路を搭載した回路装置
JP2009111281A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Tdk Corp 積層コンデンサ
JP2011023696A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 積層型チップキャパシタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101422949B1 (ko) * 2012-12-12 2014-07-23 삼성전기주식회사 적층 세라믹 전자부품
US9510443B2 (en) 2014-11-07 2016-11-29 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Multilayer ceramic electronic component and board having the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP5182332B2 (ja) 2013-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5598492B2 (ja) 積層コイル部品
JP5267548B2 (ja) 積層コンデンサ
JP4645637B2 (ja) 積層コンデンサ
JP5035319B2 (ja) 積層型コンデンサ
TWI328238B (ja)
JP6528636B2 (ja) 積層コイル部品
JP2012151397A (ja) 積層セラミック電子部品
JP2011100830A (ja) 積層コンデンサ、その実装構造、及びその製造方法
JP6520433B2 (ja) 積層コイル部品
JP4370352B2 (ja) 積層コンデンサ
JP5929279B2 (ja) 積層コンデンサ
JP2016111247A (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP6528075B2 (ja) 積層コイル部品
JP5182332B2 (ja) 積層コンデンサ
JP6111768B2 (ja) 貫通型コンデンサ
JP5251834B2 (ja) 積層コンデンサ
JP5861531B2 (ja) 積層コンデンサ
JP6031854B2 (ja) コモンモードフィルタ
JP5353757B2 (ja) 積層コンデンサ
JP6459717B2 (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP6380065B2 (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP2010098254A (ja) 積層コンデンサ
JP4600561B2 (ja) 積層コンデンサ
JP2015026784A (ja) 積層コンデンサ
US8125760B2 (en) Multilayer capacitor

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121231

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5182332

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125

Year of fee payment: 3