JP2002164256A - 積層型電子部品 - Google Patents

積層型電子部品

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JP2002164256A
JP2002164256A JP2000356579A JP2000356579A JP2002164256A JP 2002164256 A JP2002164256 A JP 2002164256A JP 2000356579 A JP2000356579 A JP 2000356579A JP 2000356579 A JP2000356579 A JP 2000356579A JP 2002164256 A JP2002164256 A JP 2002164256A
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electrodes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より一層の低ESL化を図る。 【解決手段】 誘電体素体内にセラミック層を介して8
枚の内部電極14〜28が配置される。各内部電極14
〜28に切込部39とされる切り込みが形成され、この
切込部39を挟んだ内部電極14〜28の部分を一対の
流路部40A、40Bが構成する。各内部電極14〜2
8からそれぞれ1箇所の引出部14A〜28Aが引き出
される。これら各引出部14A〜28Aに接続される端
子電極が誘電体素体の側面にそれぞれ配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、より一層の低ES
L化を図るだけでなくESRを増加させて電源電圧の振
動を抑制した積層型電子部品に係り、特にデカップリン
グコンデンサに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル電子機器に搭載されてい
る中央処理装置(CPU)に供給用の電源においては低
電圧化が進む一方で負荷電流は増大している。従って、
負荷電流の急激な変化に対して電源電圧の変動を許容値
内に抑えることが非常に困難になった為、図25に示す
ように、デカップリングコンデンサと呼ばれる積層セラ
ミックコンデンサ100が電源102に接続されるよう
になった。そして、負荷電流の過渡的な変動時にこの積
層セラミックコンデンサ100からCPU104に電流
を供給して、電源電圧の変動を抑えるようにしている。
【0003】ここで、この従来のコンデンサの外観を図
27に示すと共に内部構造を図28に示し、これらの図
を基にして以下に従来の積層セラミックコンデンサ10
0を説明する。つまり、静電容量が得られるように2つ
の内部電極114、116がセラミック素地を介して重
なり合う構造とされている。そして、この内部電極11
4は積層体112が有する4つの側面の内の何れかの側
面に引き出されており、また、内部電極114が引き出
される側面と対向する側面に内部電極116が引き出さ
れている。さらに、内部電極114に接続される端子電
極118及び、内部電極116に接続される端子電極1
20が、図27に示す積層セラミックコンデンサ100
の相互に対向する側面にそれぞれ設置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、今日のCPU
の動作周波数の一層の高周波数化に伴って、負荷電流は
高速でより大きなものとなっており、図25に示す積層
セラミックコンデンサ100自身が有している等価直列
抵抗(ESR)及び等価直列インタクタンス(ESL)
が、電源電圧の変動に大きく影響するようになった。
【0005】つまり、従来の積層セラミックコンデンサ
100ではESLが高いだけでなくESRが低いことか
ら、図26に示す負荷電流iの変動に伴って、上記と同
様に電源電圧Vの変動が大きくなり易かった。従って、
静電容量を増加させつつESLを低減する為に、複数の
コンデンサを並列した形で使用する傾向にあった。具体
的には、ESLを低減すべく多端子化した構造が採用さ
れ、この低ESL化された多端子型コンデンサ110の
外観を図29に示す。そして、この図を基にして以下に
従来の多端子型コンデンサ110を説明する。
【0006】図29に示す多端子型コンデンサ110の
本体部分は、直方体形状の積層体112により構成さ
れ、この積層体112を形成するセラミック素地によっ
て静電容量が得られるようになっている。
【0007】この多端子型コンデンサ110の第1の内
部構造としては図30に示すものが考えられる。つま
り、静電容量が得られるように4つの内部電極114と
4つの内部電極116がセラミック素地を介して交互に
重なり合う構造とされている。さらに、これらの内部電
極114は、相互に位置をずらしつつ積層体112の側
面にそれぞれ一つづつ引き出される引出部114Aを有
し、また、内部電極116は、引出部114Aが引き出
されたのと同じ側面にそれぞれ一つづつ引き出される引
出部116Aを有している。つまり、内部電極114、
116が4つづつ相互に位置を異ならせて設けられてい
るので、引出部114A及び引出部116Aはそれぞれ
計4つづつ存在することになる。
【0008】他方、この多端子型コンデンサ110の第
2の内部構造としては図31に示すものが考えられる。
つまり、静電容量が得られるように2つの内部電極11
4、116がセラミック素地を介して重なり合う構造と
されている。さらに、この内部電極114は、積層体1
12が有する4つの側面の内の相互に対向する2つの側
面にそれぞれ2つづつ引き出される引出部114Aを有
し、また、内部電極116は、引出部114Aが引き出
されたのと同じ2つの側面にそれぞれ2つづつ引き出さ
れる引出部116Aを有している。つまり、第1の内部
構造と同様に、引出部114A及び引出部116Aはそ
れぞれ計4つづつ存在することになる。
【0009】そして、これらの内部構造による例では、
引出部114A及び引出部116Aに接続される端子電
極118が、極性を交互に逆とされつつ図29に示す多
端子型コンデンサ110の2つの側面112Aにそれぞ
れ隣り合って、設置されている。
【0010】以上の結果として、隣り合う引出部114
A、116Aの極性が異なるようになることから、端子
電極118から流れ込む高周波電流によって発生する磁
束が、これら隣り合う引出部114A、116A同士で
互いに打ち消し合わされて、ESLが低減されるように
なっている。尚、これらの多端子型積層コンデンサに関
する技術を開示した公報として、特開平11−1449
96号公報及び米国特許公報USP5880925号等
が知られている。
【0011】しかし、複数のコンデンサを並列した形の
図29から図31に示す多端子型コンデンサ110であ
っても、引出部が複数存在するのに伴ってESRがさら
に減少する結果、電源電圧の振動を十分に抑制できなか
った。本発明は上記事実を考慮し、より一層の低ESL
化を図るだけでなくESRを増加させて電源電圧の振動
を抑制し得る積層型電子部品を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1による積層型電
子部品は、誘電体層を積層して形成された誘電体素体
と、誘電体層で隔てられつつそれぞれ誘電体素体内に配
置される少なくとも一対の内部電極と、を有した積層型
電子部品であって、これら内部電極にそれぞれ切込部が
形成されるのに伴って、相互に逆向きに電流が流れ得る
少なくとも一対の流路部がこの切込部を挟んで内部電極
に形成され、内部電極に形成されて誘電体層を介して隣
り合っている流路部同士間で相互に逆向きに電流が流れ
る形に、これら流路部がそれぞれ配置されることを特徴
とする。
【0013】請求項1に係る積層型電子部品によれば、
誘電体層を積層して形成された誘電体素体内に、誘電体
層を介して隔てられつつ複数の内部電極がそれぞれ配置
される。また、これら複数の内部電極がそれぞれ切込部
を有し、この切込部を挟んだ内部電極の部分が少なくと
も一対の流路部を構成している。さらに、内部電極に形
成されて誘電体層を介して隣り合っている流路部同士間
で相互に逆向きに電流が流れる形に、これら流路部がそ
れぞれ配置されている。そして、上記複数の内部電極
が、例えば相互に対向しつつ並列に配置されるコンデン
サの電極とされている。
【0014】つまり、本請求項に係る積層型電子部品の
切込部を挟んだ内部電極の部分は、一端同士が繋がった
構造の一対の流路部により構成されている。この為、こ
の積層型電子部品への通電の際に、切込部を挟んで位置
するこれらの流路部間で電流が相互に逆方向に流れるよ
うになる。これに伴って、内部電極に流れる高周波電流
により発生する磁束が互いに打ち消し合うように相殺さ
れ、積層型電子部品自体が持つ寄生インダクタンスを少
なくすることで、等価直列インダクタンスが低減され
る。さらに、誘電体層を介して隣り合う上下の流路部同
士間でも、電流の流れる方向が相互に逆となるので、等
価直列インダクタンスが一層低減されるようになる。
【0015】この一方、本請求項では、複数の内部電極
にそれぞれ切込部が形成されて内部電極内の電流の流れ
る路である複数の流路部が細長く繋がることで、等価直
列抵抗が増加する。以上より、本請求項に係る積層型電
子部品は、デカップリングコンデンサとして好適なよう
に、より一層の低ESL化が図られるだけでなくESR
が増加されて、電源電圧の振動を抑制できるようにな
る。
【0016】請求項2に係る積層型電子部品によれば、
請求項1の積層型電子部品と同様の構成の他に、一つの
内部電極に切込部が複数設けられるという構成を有して
いる。従って、一つの内部電極に切込部が複数設けられ
ることで、流路部が3つ以上の複数形成されて、請求項
1の等価直列インダクタンスを低減する効果及び等価直
列抵抗を増加する効果が、一層増大するようになる。
【0017】請求項3に係る積層型電子部品によれば、
請求項1及び請求項2の積層型電子部品と同様の構成の
他に、内部電極が、誘電体素体の何れかの側面に向かっ
て引き出される引出部を複数有し、これらの引出部を介
して複数の内部電極の何れかにそれぞれ接続される端子
電極が、誘電体素体の同一の側面内に複数設けられ、同
一の側面内で隣り合う端子電極同士が相互に異なるの内
部電極に接続されるという構成を有している。
【0018】従って、誘電体素体の同一の側面内で隣り
合う端子電極同士が相互に異なる内部電極に接続されて
いるので、本請求項に係る積層型電子部品への通電の際
に、隣り合う端子電極の極性が相互に異なって交互に正
負極に順次なる形で、電流が流される。この結果、複数
の引出部でそれぞれ発生する磁束が相互に逆向きに引出
部内に流れる電流によって互いに打ち消し合い、請求項
1の等価直列インダクタンスを低減する効果が一層確実
に生じるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る積層型電子部
品の実施の形態を図面に基づき説明する。本発明の第1
の実施の形態に係る積層型電子部品であるアレイ型の多
端子型積層コンデンサ10を図1から図3に示す。これ
らの図に示すように、セラミックグリーンシートを複数
枚積層した積層体を焼成することで得られた直方体状の
焼結体である誘電体素体12を主要部として、多端子型
積層コンデンサ10が構成されている。
【0020】この誘電体素体12内の所定の高さ位置に
は、面状の第1の内部電極14が配置されており、誘電
体素体12内において誘電体層とされるセラミック層1
2Aを隔てた第1の内部電極14の下方には、同じく面
状の第2の内部電極16が配置されている。同じく誘電
体素体12内においてセラミック層12Aを隔てた第2
の内部電極16の下方には、同じく面状の第3の内部電
極18が配置され、以下同様にセラミック層12Aをそ
れぞれ隔てて、同様に面状にそれぞれ形成された第4の
内部電極20、第5の内部電極22、第6の内部電極2
4、第7の内部電極26及び第8の内部電極28が順次
配置されている。
【0021】この為、これら第1の内部電極14から第
8の内部電極28までが誘電体素体12内においてセラ
ミック層12Aで隔てられつつ相互に対向して配置され
ることになる。そして、これら第1の内部電極14から
第8の内部電極28までの中心は、誘電体素体12の中
心とほぼ同位置に配置されており、また、第1の内部電
極14から第8の内部電極28までの縦横寸法は、対応
する誘電体素体12の辺の長さより小さくされている。
【0022】さらに、図3に示すように、第1の内部電
極14の左側の端部から手前側方向に向かって電極が1
箇所引き出されることで、第1の内部電極14に1つの
引出部14Aが形成されている。また、第2の内部電極
16の左側寄りの部分から手前側方向に向かって電極が
1箇所引き出されることで、第2の内部電極16に1つ
の引出部16Aが形成されている。一方、第3の内部電
極18の右側寄りの部分から手前側方向に向かって電極
が1箇所引き出されることで、第3の内部電極18に1
つの引出部18Aが形成されている。また、第4の内部
電極20の右側の端部から手前側方向に向かって電極が
1箇所引き出されることで、第4の内部電極20に1つ
の引出部20Aが形成されている。
【0023】そして、第5の内部電極22の左側の端部
から奥側方向に向かって電極が1箇所引き出されること
で、第5の内部電極22に1つの引出部22Aが形成さ
れている。また、第6の内部電極24の左側寄りの部分
から奥側方向に向かって電極が1箇所引き出されること
で、第6の内部電極24に1つの引出部24Aが形成さ
れている。他方、第7の内部電極26の右側寄りの部分
から奥側方向に向かって電極が1箇所引き出されること
で、第7の内部電極26に1つの引出部26Aが形成さ
れている。また、第8の内部電極28の右側の端部から
奥側方向に向かって電極が1箇所引き出されることで、
第8の内部電極28に1つの引出部28Aが形成されて
いる。以上より、引出部14A〜28Aまでの計8ヵ所
の引出部分が相互に重ならない位置で内部電極14〜2
8からそれぞれ引き出されている。
【0024】さらに、これら引出部14A、16A、1
8Aの右側から奥側方向に延びる切り込みが内部電極1
4、16、18にそれぞれ形成されると共に、この切り
込みと繋がって左右方向に延びる切り込みが内部電極1
4、16、18の中央部にそれぞれ形成されている。ま
た、第4の内部電極20には、この第4の内部電極20
の右端側中程から左右方向に延びる切り込みが形成され
ている。他方、引出部22A、24A、26Aの右側か
ら手前側方向に延びる切り込みが内部電極22、24、
26にそれぞれ形成されると共に、この切り込みと繋が
って左右方向に延びる切り込みが内部電極22、24、
26の中央部にそれぞれ形成されている。また、第8の
内部電極28には、この第8の内部電極28の右端側中
程から左右方向に延びる切り込みが形成されている。
【0025】以上の各内部電極14〜28に形成された
切り込みが切込部39とされ、この切込部39を挟んだ
内部電極の部分を一対の流路部40A、40Bが構成し
ている。そして、一対の流路部40A、40Bの一端同
士が繋がっているので、切込部39を挟んで位置するこ
れら一対の流路部40A、40B間で電流が相互に逆方
向に流れるようになり、図3において流路部40Aでは
右側に向かって電流が流れ、流路部40Bでは左側に向
かって電流が流れるようになっている。
【0026】これに伴って、例えば一つおきの内部電極
14、18、22、26が+極になると同時に一つおき
の内部電極16、20、24、28が−極になるときに
は、図3の矢印で示す電流の向きのように、セラミック
層12Aを介して隣り合う上下の内部電極間においても
相互に逆向きに電流が流れる形に、これら一対の流路部
40A、40Bはそれぞれ内部電極14〜20に配置さ
れている。
【0027】さらに、図1及び図2に示すように、内部
電極14の引出部14Aに接続される第1の端子電極3
1、内部電極16の引出部16Aに接続される第2の端
子電極32、内部電極18の引出部18Aに接続される
第3の端子電極33及び、内部電極20の引出部20A
に接続される第4の端子電極34が、誘電体素体12の
手前側の側面12Bにそれぞれ配置されている。
【0028】つまり、第1の内部電極14の引出部14
Aから第4の内部電極20の引出部20Aまでがこれら
内部電極14〜20の図3の手前側で相互に重ならずに
位置している。この為、これら引出部14A〜20Aを
介して隣り合う端子電極同士が相互に異なる内部電極1
4〜20に順次接続される形で、これら端子電極31〜
34が誘電体素体12の手前側の側面12Bに配置され
て、例えば隣り合う端子電極同士が相互に逆の極性で使
用可能となる。
【0029】また、図1及び図2に示すように、内部電
極22の引出部22Aに接続される第5の端子電極3
5、内部電極24の引出部24Aに接続される第6の端
子電極36、内部電極26の引出部26Aに接続される
第7の端子電極37及び、内部電極28の引出部28A
に接続される第8の端子電極38が、誘電体素体12の
奥側の側面12Bにそれぞれ配置されている。
【0030】つまり、第5の内部電極22の引出部22
Aから第8の内部電極28の引出部28Aまでがこれら
内部電極22〜28の図3の奥側で相互に重ならずに位
置している。この為、これら引出部22A〜28Aを介
して隣り合う端子電極同士が相互に異なる内部電極22
〜28に順次接続される形で、これら端子電極35〜3
8が誘電体素体12の奥側の側面12Bに配置されて、
例えば隣り合う端子電極同士が相互に逆の極性で使用可
能となる。
【0031】以上より、本実施の形態では、多端子型積
層コンデンサ10の手前側の側面12Bに端子電極31
〜34がそれぞれ配置され、奥側の側面12Bに端子電
極35〜38がそれぞれ配置されることで、直方体であ
る六面体形状とされる誘電体素体12の4つの側面12
B、12Cの内の2つの側面12Bに端子電極31〜3
8がそれぞれ配置されることになる。そして、各内部電
極14〜28がコンデンサの電極となるように、側面1
2Bに配置された端子電極35〜38の内の一つおきの
端子電極31、33、35、37が例えばCPUの電極
に接続されると共に、一つおきの端子電極32、34、
36、38が例えば接地側に接続されるようになってい
て、これら隣り合う端子電極同士が相互に逆の極性で使
用される形となっている。
【0032】次に、本実施の形態に係る多端子型積層コ
ンデンサ10の製造について、図3に基づき説明する。
先ず、多端子型積層コンデンサ10の製造に際しては、
コンデンサとして機能する誘電体材料よりなる複数枚の
セラミックグリーンシート30A、30B、30C、3
0D、30E、30F、30G、30Hを用意する。
【0033】この図3に示すように、それぞれ手前側方
向に引き出される1箇所の引出部14A、16A、18
A、20Aを有した内部電極14、16、18、20を
形成するために、セラミックグリーンシート30A、3
0B、30C、30Dの上面に、それぞれこれらの内部
電極14、16、18、20に応じて電極形成部が配置
されている。さらに、それぞれ奥側方向に引き出される
1箇所の引出部22A、24A、26A、28Aを有し
た内部電極22、24、26、28を形成するために、
セラミックグリーンシート30E、30F、30G、3
0Hの上面に、それぞれこれらの内部電極22、24、
26、28に応じて電極形成部が配置されている。
【0034】尚、セラミックグリーンシート30A〜3
0Hの上面に配置される電極形成部は、例えば導電ペー
ストが印刷又はスパッタされて設けられる。また、セラ
ミックグリーンシート30A〜30Dとセラミックグリ
ーンシート30E〜30Hとの間で、必要とされる特性
に合わせてシート厚等を相違させても良い。
【0035】そして、それぞれ平面形状を矩形としたセ
ラミックグリーンシート30A〜30Hをこの図の順序
で積層すると共に、第1の内部電極14の上面部分等を
これらセラミックグリーンシートと同一の材料で覆うよ
うにする。この後、内部電極14の引出部14Aに接続
される第1の端子電極31、内部電極16の引出部16
Aに接続される第2の端子電極32、内部電極18の引
出部18Aに接続される第3の端子電極33、内部電極
20の引出部20Aに接続される第4の端子電極34、
内部電極22の引出部22Aに接続される第5の端子電
極35、内部電極24の引出部24Aに接続される第6
の端子電極36、内部電極26の引出部26Aに接続さ
れる第7の端子電極37及び、内部電極28の引出部2
8Aに接続される第8の端子電極38をこれら積層され
たセラミックグリーンシートの周囲に配置する。
【0036】さらに、これらを一体焼成することによ
り、誘電体素体12の4つの側面12B、12Cの内の
手前側の側面12Bに端子電極31〜34が配置される
と共に奥側の側面12Bに端子電極35〜38が配置さ
れた多端子型積層コンデンサ10を得ることができる。
【0037】次に、本実施の形態に係る多端子型積層コ
ンデンサ10の作用を説明する。セラミック等の誘電体
層を積層して形成された誘電体素体12内に、セラミッ
ク層12Aを介して隔てられつつ8枚の内部電極14〜
28がそれぞれ配置されており、これら8枚の内部電極
14〜28が、相互に対向しつつ並列に配置されるコン
デンサの電極とされる。また、これら8枚の内部電極1
4〜28がそれぞれ切込部39を有していて、この切込
部39を挟んだ内部電極14〜28の部分が一対の流路
部40A、40Bを構成している。
【0038】さらに、これら8枚の内部電極14〜28
は、誘電体素体12の相互に対向する2つの側面12B
に向かってそれぞれ引き出される引出部14A〜20A
及び引出部22A〜28Aを有している。そして、この
4つの引出部14A〜20Aを介して4枚の内部電極1
4〜20にそれぞれ個々に接続される計4個の端子電極
31〜34が、誘電体素体12の同一の側面12B内に
設けられている。また、この4つの引出部22A〜28
Aを介して4枚の内部電極22〜28にそれぞれ個々に
接続される計4個の端子電極35〜38が、誘電体素体
12の同一の側面12B内に設けられている。
【0039】つまり、本実施の形態に係る多端子型積層
コンデンサ10の切込部39を挟んだ内部電極14〜2
8の部分は、一端同士が繋がった構造の一対の流路部4
0A、40Bにより構成されている。この為、この多端
子型積層コンデンサ10への通電の際に、切込部39を
挟んで位置するこれら一対の流路部40A、40B間で
電流が相互に逆方向に流れるようになる。これに伴っ
て、内部電極14〜28に流れる高周波電流により発生
する磁束が互いに打ち消し合わされるように相殺され
て、多端子型積層コンデンサ10自体が持つ寄生インダ
クタンスが少なくなることで、等価直列インダクタンス
が低減されることになる。
【0040】一方、本実施の形態では、セラミック層1
2Aを介して隣り合う内部電極14〜28がコンデンサ
の電極となるので、これら内部電極14〜28間におい
て、図3に示すように相互に逆向きに電流が流れる形に
一対の流路部40A、40Bがそれぞれ配置されること
になる。これに伴って、セラミック層12Aを介して隣
り合う上下の内部電極にそれぞれ配置される流路部40
A、40B同士間でも、電流の流れる方向が逆となるの
で、磁束が互い相殺されて等価直列インダクタンスが一
層低減されるようになる。
【0041】この一方、本実施の形態では、複数の内部
電極14〜28にそれぞれ切込部39が形成されて内部
電極14〜28内の電流の流れる路である一対の流路部
40A、40Bが細長く繋がることで、等価直列抵抗が
増加する。以上より、本実施の形態に係る多端子型積層
コンデンサ10は、デカップリングコンデンサとして好
適なように、より一層の低ESL化が図られるだけでな
くESRが増加されて、電源電圧の振動を抑制できるよ
うになった。
【0042】次に、本発明に係る積層型電子部品の第2
の実施の形態を図4及び図5に基づき説明する。尚、第
1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の
符号を付して、重複した説明を省略する。
【0043】図5に示すように本実施の形態では、第1
の内部電極14から第8の内部電極28までの8枚の内
部電極の他に、第1の内部電極14の上側に内部電極4
2を有すると共に、第4の内部電極20と第5の内部電
極22との間に内部電極44を有していて、計10枚の
内部電極を有する構造になっている。そして、内部電極
42には、手前側の端部から左側方向に引き出される引
出部42Aが形成されていて、これに対応して図4に示
す誘電体素体12の左側の側面12Cには、この引出部
42Aに接続される端子電極45が配置されている。
【0044】また、内部電極44には、奥側の端部から
右側方向に引き出される引出部44Aが形成されてい
て、これに対応して図4に示す誘電体素体12の右側の
側面12Cには、この引出部44Aに接続される端子電
極46が配置されている。この一方、これら内部電極4
2及び内部電極44にも、それぞれL字形に切り込む形
の切込部39が形成されていて、この切込部39を挟ん
だ内部電極42、44の部分を一対の流路部40A、4
0Bが構成している。
【0045】従って、本実施の形態も第1の実施の形態
と同様に等価直列インダクタンスが低減される作用を奏
するが、内部電極の枚数が多い分だけ静電容量が大きく
なると共に、左右の側面12Cを利用することで、更に
多くの端子電極を配置できるようになって省スペース化
が図られることになる。
【0046】次に、本発明に係る積層型電子部品の第3
の実施の形態を図6及び図7に基づき説明する。尚、第
1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の
符号を付して、重複した説明を省略する。図7に示すよ
うに本実施の形態では、第1の内部電極52及び第2の
内部電極54の2枚の内部電極を有しているが、この内
の第1の内部電極52の手前側及び奥側からそれぞれ誘
電体素体12の側面12Bに向かって電極が2箇所づつ
引き出されることで、第1の内部電極52に4つの引出
部52Aが形成されている。
【0047】また、第2の内部電極54の手前側及び奥
側からそれぞれ誘電体素体12の側面12Bに向かって
電極が2箇所づつ引き出されることで、第2の内部電極
54に4つの引出部54Aが形成されている。但し、こ
れら第2の内部電極54の引出部54Aは、第1の内部
電極52の引出部52Aと等間隔に配置されているもの
の、引出し位置がずれていて、同一側面に向かって引き
出される引出部同士は第1の実施の形態と同様に相互に
重ならずに位置している。
【0048】そして、図6に示すように、誘電体素体1
2の手前側及び奥側の側面12Bには、第1の内部電極
52の4つの引出部52Aにそれぞれ接続される4つの
端子電極56及び、第2の内部電極54の4つの引出部
54Aにそれぞれ接続される4つの端子電極58が、そ
れぞれ配置されている。従って、これら端子電極56、
58は、誘電体素体12の同一の側面12B内に複数設
けられているものの、同一の側面12B内で隣り合う端
子電極56、58同士が相互に異なる内部電極に接続さ
れることになる。
【0049】この一方、これら第1の内部電極52及び
第2の内部電極54にも、切込部39が形成されている
が、本実施の形態では、一つの内部電極に切込部39が
複数である3つづつそれぞれ手前側と奥側との間で延び
るように設けられ、これに伴って流路部40が4つ形成
されている。従って、本実施の形態も第1の実施の形態
と同様に等価直列インダクタンスが低減される作用を奏
するが、本実施の形態では、一つの内部電極に切込部3
9が3つ設けられるのに伴って流路部40が4つ形成さ
れることになるので、磁束を相殺する効果が高まり、等
価直列インダクタンスを低減する効果が一層増大するよ
うになる。
【0050】さらに、本実施の形態では、誘電体素体1
2の同一の側面12B内で隣り合う端子電極56、58
同士が相互に異なる内部電極52、54に接続されてい
るので、本実施の形態に係る多端子型積層コンデンサ1
0への通電の際に、隣り合う端子電極56、58の極性
が相互に異なって交互に正負極に順次なる形で、電流が
流される。この結果、引出部52A、54Aで発生する
磁束が相互に逆向きに引出部内に流れる電流によって互
いに打ち消し合い、等価直列インダクタンスを低減する
効果が一層確実に生じるようになる。
【0051】この一方、本実施の形態では、内部電極5
2、54にそれぞれ切込部39が形成されて内部電極5
2、54内の電流の流れる路である複数の流路部40が
細長く繋がることで、等価直列抵抗が増加する。以上よ
り、本実施の形態に係る多端子型積層コンデンサ10
は、デカップリングコンデンサとして好適なように、よ
り一層の低ESL化が図られるだけでなくESRが増加
されて、電源電圧の振動を抑制できるようになった。
【0052】次に、本発明に係る積層型電子部品の第4
の実施の形態を図8及び図9に基づき説明する。尚、第
1の実施の形態及び第3の実施の形態で説明した部材と
同一の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省
略する。図9に示すように本実施の形態では、上から順
に第1の内部電極62、第2の内部電極64、第3の内
部電極66及び第4の内部電極68の4枚の内部電極を
有しているが、この内の第1の内部電極62の左右から
それぞれ誘電体素体12の側面12Cに向かって電極が
2箇所づつ引き出されることで、第1の内部電極62に
4つの引出部62Aが形成されている。また、第2の内
部電極64の左右からそれぞれ誘電体素体12の側面1
2Cに向かって電極が2箇所づつ引き出されることで、
第2の内部電極64に4つの引出部64Aが形成されて
いる。
【0053】但し、これら第2の内部電極64の引出部
64Aは、第1の内部電極62の引出部62Aと等間隔
に配置されているが、引出し位置がずれていて、同一側
面に向かって引き出される引出部62A、64A同士は
第1の実施の形態と同様に相互に重ならずに位置してい
る。そして、図8に示すように、誘電体素体12の左右
の側面12Cには、第1の内部電極62の引出部62A
に接続される端子電極72及び、第2の内部電極64の
引出部64Aに接続される端子電極74が、それぞれ配
置されている。従って、これら端子電極72、74は、
誘電体素体12の同一の側面12C内に複数設けられて
いるものの、同一の側面12C内で隣り合う端子電極7
2、74同士が相互に異なる内部電極62、64に接続
されることになる。
【0054】この一方、これら第1の内部電極62及び
第2の内部電極64にも切込部39が形成されている
が、本実施の形態では、一つの内部電極に切込部39が
複数である3つづつそれぞれ左右方向に延びるように設
けられ、これに伴って流路部40が4つ形成されてい
る。さらに、第3の内部電極66及び第4の内部電極6
8は、第3の実施の形態の第1の内部電極52及び第2
の内部電極54と同様の構造になっていて、図8に示す
ように第3の内部電極66が引出部66Aを介して端子
電極76と接続されると共に、第4の内部電極68が引
出部68Aを介して端子電極78と接続されている。従
って、本実施の形態では、直方体である六面体形状とさ
れる誘電体素体12の4つの側面12B、12Cの全て
に端子電極72、74、76、78がそれぞれ4個づつ
配置されて、省スペース化が図られることになる。
【0055】以上より、本実施の形態も第1の実施の形
態と同様に等価直列インダクタンスが低減される等の作
用を奏する。さらに、本実施の形態も第3の実施の形態
と同様に、一つの内部電極に切込部39が3つ設けられ
るのに伴って流路部40が4つ形成されることになると
共に、誘電体素体12の同一の側面12B、12C内で
隣り合う端子電極同士が相互に異なる内部電極に接続さ
れている。この為、磁束を相殺する効果が高まり、等価
直列インダクタンスを低減する効果が一層増大すると共
に、等価直列抵抗が増加する効果が一層増大するように
なる。
【0056】次に、本発明に係る積層型電子部品の第5
の実施の形態を図10及び図11に基づき説明する。
尚、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には
同一の符号を付して、重複した説明を省略する。図11
に示すように本実施の形態では、第1の内部電極82及
び第2の内部電極84の2枚の内部電極を有している
が、この内の第1の内部電極82の奥側右端部から誘電
体素体12の奥側の側面12Bに向かって電極が1箇所
引き出されることで、第1の内部電極82に1つの引出
部82Aが形成されている。また、第2の内部電極84
の手前側左端部から誘電体素体12の手前側の側面12
Bに向かって電極が1箇所引き出されることで、第2の
内部電極84に1つの引出部84Aが形成されている。
【0057】そして、図10に示すように、誘電体素体
12の奥側の側面12Bには、第1の内部電極82の引
出部82Aに接続される1つの端子電極86が、配置さ
れており、誘電体素体12の手前側の側面12Bには、
第2の内部電極84の引出部84Aに接続される1つの
端子電極88が、配置されている。つまり、これら端子
電極86、88は、誘電体素体12の相互に対向する一
対の側面12Bにそれぞれ設けられることになる。
【0058】この一方、第1の内部電極82には、引出
部82Aの右側から手前側方向に延びてから屈曲してU
字形となる切り込みが形成され、この切り込みが切込部
39Aとされている。さらに、この切込部39A内の部
分には、第1の内部電極82の奥側から手前側に延びる
ような切り込みである切込部39Bが、配置されてい
る。従って、第1の内部電極82に2つの切込部39
A、39Bが設けられ、これに伴って図11に示すよう
に屈曲している端部同士で繋がる流路部40が5つ形成
されている。
【0059】他方、第2の内部電極84には、引出部8
4A寄りの第2の内部電極84の左端側から左右方向に
延びると共に先端側を二股とした切り込みである切込部
39Aが、設けられている。さらに、この切込部39A
の二股部分の間には、第2の内部電極84の奥側から手
前側に延びるような切り込みである切込部39Bが、配
置されている。従って、第2の内部電極84にも2つの
切込部39A、39Bが設けられ、これに伴って図11
に示すように屈曲している端部同士で繋がる流路部40
が5つ形成されている。
【0060】以上より、各内部電極82、84に2つの
切込部39A、39Bが形成され、これら切込部39
A、39Bを挟んだ内部電極82、84の部分をそれぞ
れ5つの流路部40が構成している。そして、これらの
流路部40の一端同士がそれぞれ繋がっているので、2
つの切込部39A、39Bにより形成されたこれらの流
路部40の内の隣合う流路部40間で電流が相互に逆方
向に流れるのに伴って、図11において電流がジグザグ
に蛇行しつつ流れるようになっている。従って、本実施
の形態も第1の実施の形態と同様に等価直列インダクタ
ンスが低減される作用を奏するが、本実施の形態では、
一つの内部電極に2つの切込部39A、39Bが設けら
れるのに伴って流路部40が5つ形成されることになる
ので、磁束を相殺する効果がさらに高まり、等価直列イ
ンダクタンスを低減する効果が一層増大するようにな
る。
【0061】また、これに伴って、例えば第1の内部電
極82が+極になると同時に第2の内部電極84が−極
になるときには、図11の矢印で示す電流の向きのよう
に、セラミック層12Aを介して隣り合う上下の流路部
40同士間においても相互に逆向きに電流が流れる形
に、これらの流路部40はそれぞれ内部電極82、84
に配置されている。つまり、セラミック層12Aを介し
て隣り合う上下の内部電極82、84にそれぞれ配置さ
れる流路部40同士間でも、電流の流れる方向が逆とな
るので、これによっても磁束が互い相殺されて等価直列
インダクタンスが一層低減されるようになる。
【0062】この一方、本実施の形態では、内部電極8
2、84にそれぞれ切込部39A、39Bが形成されて
内部電極82、84内の電流の流れる路である複数の流
路部40が細長く繋がることで、等価直列抵抗が増加す
る。以上より、本実施の形態に係る積層セラミックコン
デンサである積層コンデンサ80は、より一層の低ES
L化が図られるだけでなくESRが増加されて、電源電
圧の振動を抑制できるようになる。
【0063】次に、本発明に係る積層型電子部品の第6
の実施の形態を図12に基づき説明する。尚、第1の実
施の形態及び第5の実施の形態で説明した部材と同一の
部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略す
る。図12に示すように本実施の形態も第5の実施の形
態と同様に、端子電極86に接続される引出部82Aが
形成された第1の内部電極82及び、端子電極88に接
続される引出部84Aが形成された第2の内部電極84
を有している。そして、本実施の形態の第2の内部電極
84には、第5の実施の形態の第2の内部電極84と同
一構造の切込部39A、39B及び流路部40が形成さ
れている。
【0064】但し、本実施の形態の引出部82Aは、第
1の内部電極82の奥側右端部に配置され、この引出部
82A寄りの第1の内部電極82の右端側から左右方向
に延びると共に先端側を二股とした切り込みである切込
部39Aが、設けられている。さらに、この切込部39
Aの二股部分の間には、第1の内部電極82の手前側か
ら奥側に延びるような切り込みである切込部39Bが、
配置されている。従って、第1の内部電極82にも2つ
の切込部39A、39Bが設けられ、これに伴って図1
2に示すように流路部40が5つ形成されている。
【0065】以上より、本実施の形態においても、各内
部電極82、84に2つの切込部39A、39Bが形成
され、これらを挟んだ内部電極82、84の部分をそれ
ぞれ5つの流路部40が構成し、これらの流路部40の
内の隣合う流路部40間で電流が相互に逆方向に流れる
のに伴って、図12において電流がジグザグに蛇行しつ
つ流れるようになっている。
【0066】また、第5の実施の形態と同様に、図12
の矢印で示す電流の向きのように、セラミック層12A
を介して隣り合う上下の流路部40同士間においても相
互に逆向きに電流が流れる形に、これら5つの流路部4
0はそれぞれ内部電極82、84に配置されている。従
って、本実施の形態も第5の実施の形態と同様に、磁束
を相殺する効果がさらに高まり、等価直列インダクタン
スを低減する効果が一層増大するようになる。
【0067】この一方、本実施の形態でも、複数の内部
電極82、84にそれぞれ切込部39A、39Bが形成
されて内部電極82、84内の電流の流れる路である複
数の流路部40が細長く繋がることで、等価直列抵抗が
増加する。以上より、本実施の形態に係る積層コンデン
サ80も第5の実施の形態と同様に、より一層の低ES
L化が図られるだけでなくESRが増加されて、電源電
圧の振動を抑制できるようになる。
【0068】次に、本発明に係る積層型電子部品の第7
の実施の形態を図13に基づき説明する。尚、第1の実
施の形態及び第5の実施の形態で説明した部材と同一の
部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略す
る。図13に示すように本実施の形態も第5の実施の形
態と同様に、端子電極86に接続される引出部82Aが
形成された第1の内部電極82及び、端子電極88に接
続される引出部84Aが形成された第2の内部電極84
を有している。そして、本実施の形態の第1の内部電極
82には、第5の実施の形態の第1の内部電極82と同
一構造の切込部39A、39B及び流路部40が形成さ
れている。
【0069】但し、本実施の形態の引出部84Aは、第
2の内部電極84の手前側右端部に配置され、この引出
部84Aの左側から奥側方向に延びると共に先端側を二
股とした切り込みである切込部39Aが、設けられてい
る。さらに、この切込部39Aの二股部分の間には、第
2の内部電極84の奥側から手前側に延びるような切り
込みである切込部39Bが、配置されている。従って、
第2の内部電極84にも2つの切込部39A、39Bが
設けられ、これに伴って図13に示すように流路部40
が5つ形成されている。
【0070】この結果、本実施の形態においても、各内
部電極82、84に2つの切込部39A、39Bが形成
され、これらを挟んだ内部電極82、84の部分をそれ
ぞれ5つの流路部40が構成して、図13において電流
がジグザグに蛇行しつつ流れるようになっている。
【0071】また、図13の矢印で示す電流の向きのよ
うに、セラミック層12Aを介して隣り合う上下の流路
部40同士間においても相互に逆向きに電流が流れる形
に、これら5つの流路部40はそれぞれ内部電極82、
84に配置されている。以上より、本実施の形態に係る
積層コンデンサ80も第5の実施の形態と同様に、より
一層の低ESL化が図られるだけでなくESRが増加さ
れて、電源電圧の振動を抑制できるようになる。
【0072】次に、本発明に係る積層型電子部品の第8
の実施の形態を図14に基づき説明する。尚、第1の実
施の形態及び第5の実施の形態で説明した部材と同一の
部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略す
る。図14に示すように本実施の形態も第5の実施の形
態と同様に、端子電極86に接続される引出部82Aが
形成された第1の内部電極82及び、端子電極88に接
続される引出部84Aが形成された第2の内部電極84
を有している。そして、本実施の形態の第1の内部電極
82には、第7の実施の形態の第2の内部電極84と同
一構造の切込部39A、39B及び流路部40が形成さ
れている。
【0073】一方、本実施の形態の第2の内部電極84
にも、先端側を二股とした切り込みである切込部39A
が設けらると共に、この切込部39Aの二股部分の間に
切込部39Bが配置されていて、図14に示すように流
路部40が複数形成されている。以上より、本実施の形
態に係る積層コンデンサ80も第5の実施の形態と同様
に、より一層の低ESL化が図られるだけでなくESR
が増加されて、電源電圧の振動を抑制できるようにな
る。
【0074】次に、本発明に係る積層型電子部品の第9
の実施の形態を図15に基づき説明する。尚、第1の実
施の形態及び第5の実施の形態で説明した部材と同一の
部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略す
る。図15に示すように本実施の形態も第5の実施の形
態と同様に、端子電極86に接続される引出部82Aが
形成された第1の内部電極82及び、端子電極88に接
続される引出部84Aが形成された第2の内部電極84
を有している。そして、本実施の形態の各内部電極8
2、84は一つの切込部39を有するものの、この切込
部39が連続して右側に屈曲して右回りに形成されてい
る。この為、それぞれの内部電極82、84の複数の流
路部40も右回りに細長く繋がるように連続している。
以上より、構造が若干異なるものの、本実施の形態に係
る積層コンデンサ80も第5の実施の形態と同様に、よ
り一層の低ESL化が図られるだけでなくESRが増加
されて、電源電圧の振動を抑制できるようになる。
【0075】次に、本発明に係る積層型電子部品の第1
0の実施の形態を図16に基づき説明する。尚、第1の
実施の形態及び第5の実施の形態で説明した部材と同一
の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略す
る。図16に示すように本実施の形態も第5の実施の形
態と同様に、端子電極86に接続される引出部82Aが
形成された第1の内部電極82及び、端子電極88に接
続される引出部84Aが形成された第2の内部電極84
を有している。そして、本実施の形態の各内部電極8
2、84は左右から一つづつの切込部39A、39Bを
有している。この為、それぞれの内部電極82、84の
流路部40は手前側と奥側との間でジグザグに蛇行しつ
つ細長くなるように連続している。以上より、構造が若
干異なるものの、本実施の形態に係る積層コンデンサ8
0も第5の実施の形態と同様に、より一層の低ESL化
が図られるだけでなくESRが増加されて、電源電圧の
振動を抑制できるようになる。
【0076】次に、本発明に係る積層型電子部品の第1
1の実施の形態を図17に基づき説明する。尚、第1の
実施の形態及び第5の実施の形態で説明した部材と同一
の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略す
る。図17に示すように本実施の形態も第5の実施の形
態と同様に、端子電極86に接続される引出部82Aが
形成された第1の内部電極82及び、端子電極88に接
続される引出部84Aが形成された第2の内部電極84
を有している。そして、本実施の形態の各内部電極8
2、84は手前側及び奥側から三つの切込部39を有し
ている。この為、それぞれの内部電極82、84の流路
部40は左右方向にジグザグに蛇行しつつ細長くなるよ
うに連続している。以上より、構造が若干異なるもの
の、本実施の形態に係る積層コンデンサ80も第5の実
施の形態と同様に、より一層の低ESL化が図られるだ
けでなくESRが増加されて、電源電圧の振動を抑制で
きるようになる。
【0077】次に、本発明に係る積層型電子部品の第1
2の実施の形態を図18に基づき説明する。尚、第1の
実施の形態及び第5の実施の形態で説明した部材と同一
の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略す
る。図18に示すように本実施の形態では、それぞれ一
つの引出部91A、92A、93A、94Aが形成され
た4枚の内部電極91、92、93、94を有してい
る。そして、最上部の内部電極91は第8の実施の形態
の第2の内部電極84と逆のパターンとされ、上から二
番目の内部電極92は第6の実施の形態の第1の内部電
極82と逆のパターンとされている。また、上から三番
目の内部電極93は第8の実施の形態の第1の内部電極
82と同一のパターンとされ、最下部の内部電極94は
第6の実施の形態の第2の内部電極84と同一のパター
ンとされている。
【0078】この為、内部電極が4枚有ることから、図
示しないものの端子電極は二つの側面に2つづつ配置さ
れることになる。以上より、内部電極が4枚有るもの
の、本実施の形態に係る多端子型積層コンデンサ10も
これらの実施の形態と同様に、より一層の低ESL化が
図られるだけでなくESRが増加されて、電源電圧の振
動を抑制できるようになる。
【0079】次に、本発明に係る積層型電子部品の第1
3の実施の形態を図19に基づき説明する。尚、第1の
実施の形態及び第5の実施の形態で説明した部材と同一
の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略す
る。図19に示すように本実施の形態では、それぞれ一
つの引出部91A、92A、93A、94Aが形成され
た4枚の内部電極91、92、93、94を有してい
る。そして、最上部の内部電極91は第1の実施の形態
の第4の内部電極20と同一のパターンとされ、上から
二番目の内部電極92は第1の実施の形態の第8の内部
電極28と逆のパターンとされている。また、上から三
番目の内部電極93は第1の実施の形態の第5の内部電
極22と逆のパターンとされ、最下部の内部電極94は
第1の実施の形態の第1の内部電極14と同一のパター
ンとされている。
【0080】この為、内部電極が4枚有ることから、図
示しないものの端子電極は二つの側面に2つづつ配置さ
れることになる。以上より、内部電極が4枚有るもの
の、本実施の形態に係る多端子型積層コンデンサ10も
これらの実施の形態と同様に、より一層の低ESL化が
図られるだけでなくESRが増加されて、電源電圧の振
動を抑制できるようになる。
【0081】次に、本発明に係る積層型電子部品の第1
4の実施の形態を図20に基づき説明する。尚、第1の
実施の形態及び第5の実施の形態で説明した部材と同一
の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略す
る。図20に示すように本実施の形態も第5の実施の形
態と同様に、端子電極86に接続される引出部82Aが
形成された第1の内部電極82及び、端子電極88に接
続される引出部84Aが形成された第2の内部電極84
を有している。そして、本実施の形態の第1の内部電極
82の手前側の中央部に一つの引出部82Aが引き出さ
れ、第2の内部電極84の奥側の左右にそれぞれ一つづ
つの引出部84Aが引き出されている。
【0082】また、手前側から奥側へ延びる二つの切込
部39A、39Bを第1の内部電極82が有し、奥側か
ら手前側へ延びる二つの切込部39A、39Bを第2の
内部電極84が有している。この為、それぞれの内部電
極82、84の複数の流路部40はジグザグに蛇行しつ
つ細長くなるように連続しており、第5の実施の形態と
同様な作用を奏することになる。
【0083】次に、本発明に係る積層型電子部品の第1
5の実施の形態を図21に基づき説明する。尚、第1の
実施の形態及び第5の実施の形態で説明した部材と同一
の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略す
る。図21に示すように本実施の形態も第5の実施の形
態と同様に、端子電極86に接続される引出部82Aが
形成された第1の内部電極82及び、端子電極88に接
続される引出部84Aが形成された第2の内部電極84
を有している。そして、本実施の形態の第2の内部電極
84には、第14の実施の形態の第1の内部電極82と
同一構造の切込部39A、39B及び流路部40が形成
されている。
【0084】一方、本実施の形態の第1の内部電極82
にも、奥側から手前側へ延びる一つの切込部39A及
び、手前側から奥側へ延びる一つの39Bを第1の内部
電極82が有している。この為、それぞれの内部電極8
2、84の複数の流路部40はジグザグに蛇行しつつ細
長くなるように連続しており、第5の実施の形態と同様
な作用を奏することになる。
【0085】次に、実施の形態に係る多端子型積層コン
デンサ10と他のコンデンサとの間での等価直列インダ
クタンス値を比較する試験を行った結果を下記に示す。
尚、ここで比較される他のコンデンサとして、低ESL
化された多端子型積層コンデンサである図30に内部構
造を示す第1の従来例のコンデンサ及び図31に内部構
造を示す第2の従来例のコンデンサを試験した。これに
対して、実施の形態に係る多端子型積層コンデンサ10
として、第1実施の形態及び第3実施の形態のものをそ
れぞれ試験した。尚、試験に用いた各コンデンサは32
16タイプで静電容量が1μFとされるものである。こ
こで3216タイプとは、縦が3.2mmで横が1.6
mmの大きさのものを言う。
【0086】この試験の結果、第1の従来例の等価直列
インダクタンスは112pHであり、第2の従来例の等
価直列インダクタンスは105pHであった。これに対
して、第1の実施の形態に係る多端子型積層コンデンサ
10の等価直列インダクタンスは65pHであり、第3
の実施の形態に係る多端子型積層コンデンサ10の等価
直列インダクタンスは83pHであった。つまり、実施
の形態の多端子型積層コンデンサ10の等価直列インダ
クタンスが従来例のコンデンサに比較して明らかに小さ
くなったことが確認された。
【0087】一方、実施の形態に係る積層コンデンサ8
0と従来例のコンデンサとの間での等価直列抵抗値及び
等価直列インダクタンス値を比較する試験を行った結果
を下記に示す。尚、ここで比較される従来例のコンデン
サとして、図27及び図28に示す積層セラミックコン
デンサ100を試験した。これに対して、実施の形態に
係る積層セラミックコンデンサとして、第5の実施の形
態のものを試験した。この試験の結果、従来例の等価直
列抵抗値は6.5mΩであり、等価直列インダクタンス
は1420pHであった。これに対して、第5の実施の
形態に係る積層コンデンサ80の等価直列抵抗値は5
6.2mΩであり、等価直列インダクタンスは405p
Hであった。
【0088】つまり、第5の実施の形態に係る積層コン
デンサ80によれば、従来例と比較してESRが増加し
ESLが低減されることが確認された。尚、このESR
の値は図22に示す自己共振周波数f0 における値であ
り、また、試験に用いた各コンデンサは3216タイプ
で、従来例の静電容量値は1.05μFとされ、第5の
実施の形態の静電容量値は1.02μFとされた。
【0089】さらに、図23に示す模擬回路にて本発明
の第5の実施の形態に係る積層コンデンサ80の効果を
確認した結果を図24に示す。つまり、電流iの変化に
伴って、従来例を使用した場合に発生した図24(A)
に示す電圧Vの振動が、第5の実施の形態のものでは図
24(B)に示すように発生しておらず、実施の形態の
積層コンデンサ80がデカップリングコンデンサに適し
ていることが確認された。
【0090】尚、上記実施の形態に係る多端子型積層コ
ンデンサ10や積層コンデンサ80は、8枚、10枚、
2枚或いは4枚の内部電極14〜28を有する構造とさ
れているものの、内部電極の枚数はこれらの枚数に限定
されず、さらに多くの枚数としても良い。また、切込部
の数も上記実施の形態で説明したものに限定されず、例
えば2個或いは4個以上の数としても良い。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、より一層の低ESL化
を図るだけでなく、ESRを増加させて電源電圧の振動
を抑制した積層型電子部品を提供することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る多端子型積層
コンデンサを示す断面図であって、図2の1−1矢視線
断面に対応する図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る多端子型積層
コンデンサを示す斜視図である。
【図3】第1の実施の形態の多端子型積層コンデンサの
製造工程において用いられる複数枚のセラミックグリー
ンシート及び電極形状を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る多端子型積層
コンデンサを示す斜視図である。
【図5】第2の実施の形態の多端子型積層コンデンサの
分解斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る多端子型積層
コンデンサを示す斜視図である。
【図7】第3の実施の形態の多端子型積層コンデンサの
分解斜視図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る多端子型積層
コンデンサを示す斜視図である。
【図9】第4の実施の形態の多端子型積層コンデンサの
分解斜視図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係る積層コンデ
ンサを示す斜視図である。
【図11】第5の実施の形態の積層コンデンサの分解斜
視図である。
【図12】第6の実施の形態の積層コンデンサの分解斜
視図である。
【図13】第7の実施の形態の積層コンデンサの分解斜
視図である。
【図14】第8の実施の形態の積層コンデンサの分解斜
視図である。
【図15】第9の実施の形態の積層コンデンサの分解斜
視図である。
【図16】第10の実施の形態の積層コンデンサの分解
斜視図である。
【図17】第11の実施の形態の積層コンデンサの分解
斜視図である。
【図18】第12の実施の形態の多端子型積層コンデン
サの分解斜視図である。
【図19】第13の実施の形態の多端子型積層コンデン
サの分解斜視図である。
【図20】第14の実施の形態の積層コンデンサの分解
斜視図である。
【図21】第15の実施の形態の積層コンデンサの分解
斜視図である。
【図22】コンデンサのインピーダンス特性を表すグラ
フを示した図である。
【図23】模擬回路を示す回路図である。
【図24】電流波形及び電圧波形を示すチャート図であ
って、(A)は従来例のチャート図であり、(B)は本
発明の第5の実施の形態の積層コンデンサのチャート図
である。
【図25】従来例の積層セラミックコンデンサを採用し
た回路図である。
【図26】従来例の積層セラミックコンデンサを採用し
た回路における負荷電流と電源電圧との関係を表すグラ
フを示した図である。
【図27】従来例の積層セラミックコンデンサを示す斜
視図である。
【図28】従来例の積層セラミックコンデンサの分解斜
視図である。
【図29】従来例の多端子型積層コンデンサを示す斜視
図である。
【図30】第1の従来例の多端子型積層コンデンサの分
解斜視図である。
【図31】第2の従来例の多端子型積層コンデンサの分
解斜視図である。
【符号の説明】
10 多端子型積層コンデンサ 12 誘電体素体 12A セラミック層 14、16、18、20、22、24、26、28
内部電極 31、32、33、34、35、36、37、38
端子電極 39 切込部 40A、40B 流路部 80 積層コンデンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体層を積層して形成された誘電体素
    体と、 誘電体層で隔てられつつそれぞれ誘電体素体内に配置さ
    れる少なくとも一対の内部電極と、 を有した積層型電子部品であって、 これら内部電極にそれぞれ切込部が形成されるのに伴っ
    て、相互に逆向きに電流が流れ得る少なくとも一対の流
    路部がこの切込部を挟んで内部電極に形成され、 内部電極に形成されて誘電体層を介して隣り合っている
    流路部同士間で相互に逆向きに電流が流れる形に、これ
    ら流路部がそれぞれ配置されることを特徴とする積層型
    電子部品。
  2. 【請求項2】 一つの内部電極に切込部が複数設けられ
    たことを特徴とする請求項1記載の積層型電子部品。
  3. 【請求項3】 内部電極が、誘電体素体の何れかの側面
    に向かって引き出される引出部を複数有し、 これらの引出部を介して複数の内部電極の何れかにそれ
    ぞれ接続される端子電極が、誘電体素体の同一の側面内
    に複数設けられ、 同一の側面内で隣り合う端子電極同士が相互に異なる内
    部電極に接続されることを特徴とする請求項1或いは請
    求項2記載の積層型電子部品。
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