JP2016539517A - 少なくとも1つのスロットを含む多層セラミックキャパシタ - Google Patents

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Abstract

装置は2端子MLCCを含む。2端子MLCCは導電層を含み、この場合、導電層は少なくとも1つのスロットを含む。本装置はまた、少なくとも1つのスロットと2つの導電層を分離する絶縁層とを含む第2の導電層を含み得る。一例では、2端子MLCCの第1の(たとえば、正)端子は、板の第1のセットによって形成され、この場合、第1のセット内の各板は少なくとも1つのスロットを含む。2端子MLCCの第2の(たとえば、負)端子は、板の第2のセットによって形成され、この場合、第2のセット内の各板は少なくとも1つのスロットも含む。板の第1のセットおよび板の第2のセットはインターリーブされて、板の各対は絶縁層によって分離される。

Description

関連出願の相互参照
本願は、参照によりその内容全体が本明細書に明確に組み込まれている、同一出願人が所有する2013年11月26日に出願した米国非仮特許出願第14/090,589号の優先権を主張するものである。
本開示は、一般に、多層セラミックキャパシタ(MLCC)に関する。
技術の進歩の結果、コンピューティングデバイスはより小型でより強力になっている。たとえば、小型、軽量であり、ユーザによる持ち運びが容易な、ポータブルワイヤレス電話、携帯情報端末(PDA)、ページングデバイスなどのワイヤレスコンピューティングデバイスを含む様々なポータブルパーソナルコンピューティングデバイスが現在存在している。より具体的には、セルラー電話、インターネットプロトコル(IP)電話などのポータブルワイヤレス電話は、ワイヤレスネットワークを介して音声パケットおよびデータパケットを通信することができる。さらに、多くのそのようなワイヤレス電話は、それらに組み込まれた他のタイプのデバイスを含む。たとえば、ワイヤレス電話は、また、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルレコーダ、およびオーディオファイルプレーヤを含むことができる。また、そのようなワイヤレス電話は、インターネットにアクセスするために使用され得るウェブブラウザアプリケーションなどのソフトウェアアプリケーションを含む実行可能命令を処理することができる。そのように、これらのワイヤレス電話は、かなりのコンピューティング能力を含むことができる。
ワイヤレス電話などの電子デバイスは、レジスタ、キャパシタ、トランジスタ、インダクタなど、様々な回路要素を含み得る。電子デバイス内に含まれ得る1つのタイプのキャパシタは、多層セラミックキャパシタ(MLCC)である。MLCCは、絶縁層とインターリーブされた導電板を含む。MLCCのインピーダンスを決定するために、MLCCはRLC回路としてモデル化され得る。回路のR(レジスタ)部分は、MLCCの等価直列抵抗(ESR)に基づいて、インピーダンスの「実」部に寄与する。回路のLC部分は、MLCCの等価直列インダクタンス(ESL)およびキャパシタンスに基づいて、インピーダンスの「虚」部に寄与する。
MLCCは、インピーダンスの「実」部に対するインピーダンスの「虚」部の比率に基づく品質係数(「Q値」)に関連付けられ得る。したがって、MLCCのQ値はESRに対して反比例し得、MLCCのQ値を増大させるための1つの方法は、MLCCのESRを低減させることである。
MLCCは、2端子MLCCまたは多端子MLCCであり得る。2端子MLCCは、単一の正端子(たとえば、電極)と単一の負端子(たとえば、電極)とを有する。多端子MLCCは、複数の正端子と複数の負端子とを有する。2端子MLCCでは、正端子は金属板の第1のセットによって形成され、MLCCの負端子は金属板の第2のセットによって形成される。第1のセットおよび第2のセットからの板はインターリーブされて、板の各対は絶縁層によって分離される。交流(AC)回路内で、MLCCはスキン効果を受ける場合がある。スキン効果により、導体(たとえば、MLCC内の金属板)を流れる電流の大部分は、導体の断面積全体にわたって均一に分散される代わりに、導体の表面付近に集中する。電流密度の点で、MLCCの板を流れる電流は、主にその板の表面部分を流れる。この導電面積の損失は、AC抵抗(ACR)の増大をもたらし、したがって、MLCCのESRの増大およびQ値の低減をもたらす。
説明する技法によれば、2端子MLCCの端子を形成する金属板の各々は切断されて、その板内に少なくとも1つのスロット(「チャネル」または「ホール」とも呼ばれる)を形成する。金属板内のスロットは、表面領域の増大をもたらし、これは、2端子MLCCのACR(および、したがって、ESR)の減少ならびにQ値の増大をもたらす。一例では、スロットは電流フローの方向に平行して金属板内に切断され得る。別の例では、金属板は、電流フロー方向に平行して、ならびに電流フロー方向に垂直に切断されたスロットを有する。
特定の実施形態では、装置は2端子MLCCを含む。2端子MLCCは導電層を含み、この場合、導電層は少なくとも1つのスロットを含む。本装置はまた、少なくとも1つのスロットと2つの導電層を分離する絶縁層とを含む第2の導電層を含み得る。一例では、2端子MLCCの第1の(たとえば、正)端子は、板の第1のセットによって形成され、この場合、第1のセット内の各板は少なくとも1つのスロットを含む。2端子MLCCの第2の(たとえば、負)端子は、板の第2のセットによって形成され、この場合、第2のセット内の各板は少なくとも1つのスロットも含む。板の第1のセットおよび板の第2のセットはインターリーブされて、板の各対は絶縁層によって分離される。
別の特定の実施形態では、方法は、2端子MLCCの第1の端子に対応する第1の導電層を形成するステップであって、第1の導電層が少なくとも1つのスロットを含む、形成するステップを含む。本方法はまた、第1の導電層の上に第1の絶縁層を形成するステップであって、第1の絶縁層の第1の側面が第1の導電層に隣接する、形成するステップを含む。本方法は、第1の絶縁層の上に2端子MLCCの第2の端子に対応する第2の導電層を形成するステップをさらに含む。第2の導電層はまた、少なくとも1つのスロットを含む。第1の側面の反対にある第1の絶縁層の第2の側面は第2の導電層に隣接する。
別の特定の実施形態では、装置は、導電するための第1の手段と、導電するための第2の手段と、導電するための第1の手段と導電するための第2の手段との間に配設された、絶縁するための手段とを含む2端子MLCCを含む。導電するための第1の手段は、2端子MLCCの第1の端子に対応し、少なくとも1つのスロットを含む。導電するための第2の手段は、2端子MLCCの第2の端子に対応し、少なくとも1つのスロットをやはり含む。
別の特定の実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は、プロセッサによって実行されたとき、プロセッサに、2端子MLCCの第1の端子に対応する第1の導電層の形成を開始することを行わせる命令を含む。第1の導電層は少なくとも1つのスロットを含む。本命令はまた、プロセッサに、第1の導電層の上に第1の絶縁層の形成を開始することであって、第1の絶縁層の第1の側面が第1の導電層に隣接する、開始することを行わせるようにプロセッサによって実行可能である。本命令は、プロセッサが、第1の絶縁層の上の2端子MLCCの第2の端子に対応する第2の導電層の形成を開始するためにさらに実行可能である。第2の側面はまた、少なくとも1つのスロットを含み、第1の側面の反対にある第1の絶縁層の第2の側面は第2の導電層に隣接する。
開示する実施形態のうちの少なくとも1つによって提供される1つの特定の利点は、改善されたQ値を示すMLCCである。以下の節、すなわち、図面の簡単な説明、発明を実施するための形態、および特許請求の範囲を含む、本願全体を検討した後、本開示の他の態様、利点、および特徴が明らかとなるであろう。
少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子多層セラミックキャパシタ(MLCC)の特定の実施形態の透視図である。 図1のMLCCのパッケージ図である。 図1のMLCCの分解図である。 図1のMLCCの導電層のトップダウン図である。 図1のMLCCの導電層の電流フロー密度図である。 少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCの別の特定の実施形態の透視図である。 図6のMLCCの分解図である。 2端子MLCCの導電層の別の特定の実施形態のトップダウン図である。 少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCのインピーダンス曲線を示すためのグラフである。 少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCを形成する方法の特定の実施形態を示すフローチャートである。 少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCを含むワイヤレスデバイスのブロック図である。 少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCを含む電子デバイスを製造するための製造プロセスの特定の例示的な実施形態のデータ流れ図である。
2端子多層セラミックキャパシタ(MLCC)100の第1の特定の例示的な実施形態を図1〜図5を参照して説明する。2端子MLCC100は、第1の端子110(たとえば、正(+)端子)と、第2の端子120(たとえば、負(−)端子)とを含む。MLCC内の電流フロー方向は、示すように、第1の端子110から第2の端子120へ、であり得る。2端子MLCC100のパッケージ図を図2に示す(たとえば、2端子MLCC100は、図2に示すようにパッケージング可能であり、電子回路および電子デバイス内に含めるために既製の構成要素として利用可能である)。
2端子MLCC100は、第1の端子110と第2の端子120とを形成する多重導電層(たとえば、ニッケル板または銅板)を含み得る。たとえば、導電層の第1のセットは第1の端子110を形成し得る。図1では、導電層の第1のセットは、導電層111および112を含む。導電層の第2のセットは第2の端子120を形成し得る。図1では、導電層の第2のセットは、導電層121および122を含む。第1のセットおよび第2のセットからの導電層はインターリーブされ得、導電層の各対は絶縁層によって分離され得る。図1では、絶縁(たとえば、誘電セラミック)層131、132、および133は、導電層111、112、121、および122を分離し、ハッチングパターンを使用して示されている。図3にさらに示すように、上から下への、2端子MLCC100内の層の順序は、導電層121、絶縁層131、導電層111、絶縁層132、導電層122、絶縁層133、および導電層112である。
図に示す様々な層の数および相対的な寸法は単なる例であることに留意されたい。代替実施形態では、2端子MLCCは、異なる数の層および異なるサイズの層を有し得る(たとえば、一方の端子の層は、もう一方の端子の層および/または絶縁層とは異なってサイズ決定され得る)。一例では、2端子MLCCは、20個から100個の導電層を含むことが可能であり、この場合、導電層の各々は、およそ500マイクロメートル(μm)の幅および7μmから10μmの厚さを有する。本明細書で使用する場合、2つの量が測定誤差間隔、処理誤差間隔、または許容レベル(たとえば、2%など特定の割合、もしくは、3μmなど特定の量)の範囲内である場合、2つの量は「およそ」等しい可能性がある。
2端子MLCC100などのキャパシタは、直列で接続されたレジスタ(R)と、インダクタ(L)と、キャパシタ(C)とを含むRLC回路としてモデル化され得る。キャパシタのインピーダンス(Z)は、実部と虚部とを含む複素量である。Zの実部は、RLC回路の等価直列抵抗(ESR)に基づき、Zの虚部は、RLC回路の等価直列インダクタンス(ESL)とキャパシタンスとに基づく。MLCCの品質係数(Q値)は、MLCCによって消費されるエネルギーに対するMLCC内に(損失を伴わずに)蓄積されたエネルギーの比率を表し得る。より高いQ値は、より良好なキャパシタ性能を示す。MLCCのQ値はZの実部に対するZの虚部の比率によって概算され得るが、これは、RLC回路のインダクタおよびキャパシタがエネルギー蓄積要素と見なされ得るためであるのに対して、RLC回路のレジスタはエネルギー消費要素と見なされ得るためである。したがって、Q値は、ERSに反比例すると見なされ得、MLCCのQ値を改善するための1つの方法は、MLCCのESRを低減させることである。
代替の電流(AC)回路では、MLCCのESRは主にAC抵抗(ACR)である。スキン効果により、ACRは直流抵抗(DCR)に対して相対的に増大し得る。より高いAC周波数においてより著しい可能性があるスキン効果は、導体(たとえば、MLCC内の導電層)を流れる電流の大部分を、導体の断面積全体にわたって均一に分散させる代わりに、導体の表面付近に集中させる物理現象である。この導電面積の損失は、ACRの増大をもたらし、したがって、Q値の低減をもたらす。
2端子MLCC100のACRを低減させるために、導電層111〜112および121〜122のうちの1つもしくは複数は切断されて、少なくとも1つの非導電性スロット(「チャネル」または「ホール」とも呼ばれる)を形成する。本明細書で使用する場合、「非導電性」スロットは、実質的に非導電性のスロットである。導電層内にスロットを切断することは、導電層の面積/量全体の低減をもたらすが、スロットは表面領域の増大をもたらし、これは、2端子MLCC100のACR(および、したがって、ESR)の低減とQ値の増大とをもたらす。特定の実施形態では、図1に示すように、電流フロー方向に平行して導電層121内に4つのスロットが切断され得る。このパターンは「ファイブフィンガー」パターンと呼ばれる場合がある。スロットが導電層内に切断され得、それによって2端子MLCCが形成され得るプロセスは、図10を参照してさらに説明される。
図3に示すように、残りの導電層111、122、および112はまた、「ファイブフィンガー」パターンに切断されたスロットを有する。図4は、導電層121のトップダウン図を示す。図4に示すように、導電層121は、「フィンガー」部分401、403、405、407、および409を分離するスロット402、404、406、および408を含む。スロット402、404、406、および408の各々は、導電層121の全長未満の長さにわたって切断させる。たとえば、スロット402の第1の(たとえば、右手の)終端は、導電層121の第1の(たとえば、右手の)終端に一致する。スロット402の第1の終端の反対にある、スロット402の第2の(たとえば、左手)の終端は、導電層121の第1の終端の反対にある、導電層121の第2の(たとえば、左手の)終端と一致しない。導電層121内で、「フィンガー」は関連端子120から離れる形で伸びる。代替実施形態では、「フィンガー」は関連端子に向かって伸びてよい。たとえば、導電層421内で、「フィンガー」は関連端子420に向かって伸びる。
図5は、電流が2端子MLCC100を流れるときの、導電層121に関する電流フロー密度図510を示す。図5では、より高い電流フロー密度は、より密な陰影パターンによって示されている。図5に示すように、電流フローは、主に、「フィンガー」部分401、403、405、407、および409の各々の上面、底面、左面、および右面に近い。比較のために、図5は、何のスロットも切断されない場合の、導電層121に関する電流フロー密度図520も示す。
2端子MLCCの導電層内にスロットを切断することによって、導電層のより大きな断面積が電流を導き、これは、ACR(および、したがって、ESR)の低減と、Q値の増大とをもたらすことが理解されるだろう。図1〜図5に示す2端子MLCC100は、したがって、スロットを有する何の導電層も含まないMLCCと比較して、改善された性能(たとえば、より高いQ値)を実現し得る。改善されたQ値は、キャパシタに関連する挿入損失がより少ないことを示し、これは電子デバイス内の電力の消費および消耗の低減(たとえば、改善されたバッテリー寿命)をもたらし得る。MLCC100は増大したQ値を有するため、MLCC100は、より低いQ値を有するMLCCよりも小さなサイズを維持しながら、所望されるキャパシタンスを達成することができる。したがって、特定のQ値に関して、説明する技法は、より小さなMLCC(たとえば、より小さなチップ面積および/または量)の使用を可能にし、特定の面積/量のMLCCに関して、説明する技法は、より高いQ値を実現し得る。したがって、説明する技法は、より高いキャパシタQ値を用いた、より小さな回路/チップセット/パッケージの設計を可能にし得る。
図1〜図5のMLCC100では、スロットの各々は、MLCC100の電流フロー方向に平行して切断される。代替実施形態では、スロットは、電流フロー方向に平行であることに加えて、またはその代わりに、他の方向に切断され得る。たとえば、図6〜図7は、2端子MLCC600の第2の例示的な実施形態を示す。MLCC600は、第1の端子610と第2の端子620とを含む。導電層611および612は第1の端子610に関連付けられ、導電層621および622は第2の端子620に関連付けられる。MLCC600はまた、示すように、絶縁層631、632、および633を含む。
MLCC600では、各導電層611〜612および621〜622は、電流フロー方向に垂直である複数の第1のスロットと、電流フロー方向に平行である、少なくとも1つの第2のスロットとを含む。第2の(平行)スロットが第1の(垂直)スロットの対と接続して、「ドッグボーン」パターンを形成する。特定の実施形態では、図6〜図7の「ドッグボーン」パターンは、図1〜図5の「ファイブフィンガー」パターンの代わりに使用され得る。「ファイブフィンガー」パターンがMLCC100の導電層の容量性表面積を低減するほど、「ドッグボーン」パターンは、MLCC600の導電層の容量性表面積を削減し得ない場合がある。「ドッグボーン」パターンは「ファイブフィンガー」パターンよりも少ない量だけ導電層の容量表面積を削減するため、MLCC600はMLCC100よりも高いキャパシタンスを有し得る。
代替実施形態では、複数の「ドッグボーン」パターンは、MLCCの導電層から切断され得る。たとえば、図8は、導電層802から切断された「2ドッグボーン」スロットパターン804を示す。本明細書で説明する様々なスロットパターンは、単なる例であり、限定的であると見なされるべきではないことに留意されたい。説明する技法によれば、1つまたは複数のスロットが様々なパターンで2端子MLCCの導電層内に切断され得る。特定の実施形態では、コンピューティングデバイス上で実行しているシミュレーションソフトウェアを使用して様々なパターンがシミュレートされ得、(キャパシタンス、ESR、Q値、サイズ、複雑性、コストなど)特性の所望の組合せを有するとして特定のパターンが選択され得る。
図9は、少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCのインピーダンス曲線を示すためのグラフ900である。グラフ900では、インピーダンス(Z)はオーム単位でy軸上にスポットされ、動作周波数はギガヘルツ(GHz)単位でx軸上にスポットされる。グラフ900は3つの曲線を含む。大きな破線を使用して示された第1の曲線901は、(たとえば、図5の電流フロー密度図520に対応する)何のスロットも含まない2端子MLCCに対応する。太線を使用して示された第2の曲線902は、図1〜図5の「ファイブフィンガー」パターンに対応する。小さな破線を使用して示された第3の曲線903は、図8の「2ドッグボーン」パターンに対応する。
インピーダンス曲線901〜903の各々上の最下点(たとえば、「谷」)において、インピーダンスの実部(すなわち、主にACRであるESR)は優位である。したがって、曲線901〜903の各々上の最下点を比較して、ACRを比較することができる。図9の実施形態では、何のスロットパターンも有さない2端子MLCCは、74ミリオームのACRを有する。「ファイブフィンガー」MLCCは、38ミリオームのACRを有する。「2ドッグボーン」MLCCは、15ミリオームのACRを有する。したがって、Q値はACRにほぼ反比例するため、「ファイブフィンガー」パターンは、Q値にほぼ2Xの改善をもたらし、「2ドッグボーン」パターンは、Q値にほぼ5Xの改善をもたらす。
説明した2端子MLCCでは、ESRを低減させるために、1つまたは複数のスロットが導電層内に切断されることに留意されたい。したがって、図9に示すインピーダンス曲線に関して、説明した技法は、インピーダンス曲線内の「谷」を可能な限り深くすることを対象とし得る。説明した2端子MLCCでは、電流は、特定の方向から、特定の端子の各導電層の特定の側面に入り、逆の側面から逆方向に導電層を出る。説明した2端子MLCCは、電流方向性に影響を及ぼすために、1つまたは複数のスロットが切断され得るMLCCとは区別される。たとえば、MLCCのESLを増大させるために、各導電層を通して電流を巻回様式(winding fashion)で各端子にルーティングするようにスロットを切断することができる。そのようなMLCCでは、電流はより長く移動するようにされるため、ESRは低減せず、増大し、これはQ値の低減をもたらし得る。図9に示すグラフに関して、そのような技法は、y軸に沿ってインピーダンス曲線の「谷」を深める代わりに、x軸に沿って「谷」をシフトすることを対象とし得る。
図10を参照すると、少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含むMLCCを形成する方法1000の特定の実施形態のフローチャートを示す。
方法1000は、1002で、2端子MLCCの第1の端子に対応する第1の導電層を形成するステップを含む。第1の導電層は少なくとも1つのスロットを含む。たとえば、図1を参照すると、第1の端子110に対応する導電層112を形成することができる。特定の実施形態では、金属層スクリーンプリンティングプロセスを使用してMLCCの導電層を形成することができ、このプロセスの間に、スロットパターン(たとえば、図1〜図5の「ファイブフィンガー」スロットパターン、図6〜図7の「ドッグボーン」パターン、図8の「2ドッグボーン」パターン、および別のスロットパターン)を使用することができる。金属層スクリーンプリンティングプロセスは、金属インク(たとえば、銅電極インク(copper electrode ink))を使用することができる。特定の実施形態では、2端子MLCCの導電層は、共通のパターン(たとえば、スクリーンプリンティングパターン)を使用して形成される。特定の実施形態では、切断ツールを使用して、導電層からスロットを「打抜き」することによって、導電層からスロットを切断することができる。代替的に、スロットに対応する領域内に金属電極インクを堆積するのを控えることによって、スロットを「形成する」ことができる。
方法1000はまた、1004で、第1の導電層の上に第1の絶縁層を形成するステップを含む。第1の絶縁層の第1の側面は第1の導電層に隣接する。たとえば、図1を参照すると、絶縁層133の底部が導電層112に隣接するように、絶縁層133を導電層112上に形成することができ。特定の実施形態では、ウェットエッチング、ドライエッチング、堆積、平坦化、リソグラフィー、または別のプロセスを使用して、MLCC絶縁層を形成することができる。一例では、セラミックスラリー(たとえば、セラミックパウダーと結合剤を混ぜ合わせることによって形成された材料)を堆積させることによって、絶縁層を形成することができる。
方法1000は、1006で、第1の絶縁層の上に2端子MLCCの第2の端子に対応する第2の導電層を形成するステップをさらに含む。第2の側面は少なくとも1つのスロットを含み、第1の側面の反対にある第1の絶縁層の第2の側面は第2の導電層に隣接する。たとえば、図1を参照すると、絶縁層133の上部が導電層122に隣接するように、絶縁層133の上に第2の端子120に対応する導電層122を形成することができる。
方法1000は、1008で、第2の導電層の上に第2の絶縁層を形成するステップと、1010で、第2の絶縁層の上に第1の端子に対応する第3の導電層を形成するステップとを含む。第3の導電層は少なくとも1つのスロットを含む。たとえば、図1を参照すると、絶縁層132と、導電層111とが形成され得る。
方法1000はまた、1012で、第3の導電層の上に第3の絶縁層を形成するステップと、1014で、第3の絶縁層の上に第2の端子に対応する第4の導電層を形成するステップとを含む。第4の導電層は少なくとも1つのスロットを含む。たとえば、図1を参照すると、絶縁層131と、導電層121とが形成され得る。
特定の実施形態では、MLCCの導電層および絶縁層が形成された後、これらの層を(たとえば、積層機械/圧縮機械によって)圧縮し、層を融合させることができる。結果として生じるMLCC構造をオーブンまたは窯の中で焼く(たとえば、ベークする)ことができる。次いで、電気接続または電気キャップをMLCCに追加することができる。特定の実施形態では、MLCCの形成は、高温同時焼成セラミック(HTCC:high−temperature co−fired ceramic)プロセスおよび/または低温同時焼成セラミック(LTCC:low−temperature co−fired ceramic)プロセスを必要とし得る。
特定の実施形態では、図10の方法1000は、中央処理装置(CPU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイス、特定用途向け集積回路(ASIC)、コントローラ、別のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、またはそれらの任意の組合せなどの処理ユニットによって開始され得る。一例として、図10の方法1000は、図12を参照してさらに説明するように、作製装置内の、または作製装置に結合された、メモリ(たとえば、非一時的コンピュータ可読媒体)に記憶された命令を実行するプロセッサなどの作製装置によって開始され、制御され得る。作製機器によって、スクリーンプリンティング、ウェットエッチング、ドライエッチング、堆積、平坦化、リソグラフィ、またはそれらの組合せなどの製造プロセスを使用して、本明細書で説明するMLCCを作製することができる。
図11を参照すると、ワイヤレスデバイス1100のブロック図を示す。ワイヤレスデバイス1100は、メモリ1132に結合された、デジタル信号プロセッサ(DSP)または中央処理装置(CPU)などの、プロセッサ1110を含む。図11は、プロセッサ1110とディスプレイ1128とに結合されたディスプレイコントローラ1126も示す。コーダ/デコーダ(CODEC)1134は、また、プロセッサ1110に結合され得る。スピーカー1136およびマイクロフォン1138は、CODEC1134に結合され得る。
図11は、ワイヤレスコントローラ1140が、ワイヤレスコントローラ1140とアンテナ1142との間に配設された無線周波(RF)段階1180を介してプロセッサ1110およびアンテナ1142に結合され得ることをさらに示す。特定の実施形態では、RF段階1180は2端子MLCC1182を含み、この場合、2端子MLCC1182は少なくとも1つのスロットを含む。たとえば、2端子MLCC1182は、図1〜図5の2端子MLCC100、図6〜図7の2端子MLCC600、図8の「2ドッグボーン」パターンに基づくスロットを含む2端子MLCCなどであり得、図10の方法1000に従って形成され得る。特定の実施形態では、2端子MLCC1182は、インダクタ(L)キャパシタ(C)電圧制御された発振器(LC−VCO:inductor(L)capacitor(C)voltage controlled oscillator)、LCベースのフィルタ、LCタンク、LCネットワーク、整合回路、および/またはRF段階1180の別の構成要素の中に含まれる。
メモリ1132は、実行可能命令1156を含む有形の非一時的プロセッサ可読記憶媒体であり得る。命令1156は、ワイヤレスデバイス1100の動作、機能、および/または動作に関する方法のうちの1つもしくは複数の性能を実行あるいは開始するために、プロセッサ1110などのプロセッサによって実行され得る。特定の実施形態では、プロセッサ1110、ディスプレイコントローラ1126、メモリ1132、CODEC1134、およびワイヤレスコントローラ1140は、システムインパッケージまたはシステムオンチップデバイス1122内に含まれる。特定の実施形態では、入力デバイス1130と電源1144とがシステムオンチップデバイス1122に結合される。その上、特定の実施形態では、図11に示すように、ディスプレイ1128、入力デバイス1130、スピーカー1136、マイクロフォン1138、アンテナ1142および電源1144は、システムオンチップデバイス1122の外部に存在している。しかしながら、ディスプレイ1128、入力デバイス1130、スピーカー1136、マイクロフォン1138、アンテナ1142、および電源1144の各々は、インターフェースまたはコントローラなどのシステムオンチップデバイス1122の構成要素に結合され得る。
説明した実施形態に関連して、本装置は、導電するための第1の手段と、導電するための第2の手段と、絶縁するための手段とを含む2端子MLCCを含む。導電するための第1の手段は、2端子MLCCの第1の端子に対応し、少なくとも1つのスロットを含む。たとえば、導電するための第1の手段は、2端子MLCCの第1の端子に対応する、導電層111、導電層112、導電層611、導電層612、または別の導電層を含み得る。導電するための第2の手段は、2端子MLCCの第2の端子に対応し、少なくとも1つのスロットを含む。たとえば、導電するための第2の手段は、2端子MLCCの第2の端子に対応する、導電層121、導電層122、導電層621、導電層622、または別の導電層を含み得る。絶縁するための手段は、導電するための第1の手段と導電するための第2の手段との間に配設される。たとえば、絶縁するための手段は、2端子MLCCの2つの導電層の間に配設された絶縁層131、絶縁層132、絶縁層133、絶縁層631、絶縁層632、絶縁層633、または別の絶縁層を含み得る。
上記の開示したデバイスおよび機能性は、コンピュータ可読媒体上に記憶される(たとえばRTL、GDSII、GERBERなど)コンピュータファイルへ設計および構成され得る。一部のまたはすべてのそのようなファイルは、そのようなファイルに基づいてデバイスを作製するように作製ハンドラに供給されてよい。得られる生成物は、次いで、ダイに切断され、チップにパッケージされるウェハを含む。チップは、次いで、モバイルフォン、通信デバイス、セットトップボックス、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、携帯情報端末(PDA)、固定位置データユニット、およびコンピュータを限定せずに含むデバイスにおいて用いられ得る。図12は、電子デバイス製造プロセス1200の特定の例示的実施形態を示す。
物理デバイス情報1202が、研究コンピュータ1206においてなど、製造プロセス1200において受信される。物理デバイス情報1202は、(たとえば、2端子MLCC100、600、または1182に対応する)少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCなど、電子デバイスの少なくとも1つの物理的特性を表す設計情報を含み得る。たとえば、物理デバイス情報1202は、物理パラメータと、材料特性と、研究コンピュータ1206に結合されたユーザインターフェース1204を介して入力される構造特性とを含み得る(たとえば、導電/絶縁層の長さ/幅/厚さ、スロットパターンなどが研究コンピュータ1206内に入力され得る)。研究コンピュータ1206は、メモリ1210などのコンピュータ可読媒体に結合された、1つまたは複数の処理コアなどのプロセッサ1208を含む。メモリ1210は、プロセッサ1208に、物理デバイス情報1202をファイルフォーマットに準拠するように変換させ、ライブラリファイル1212を生成させるように実行可能なコンピュータ可読命令を記憶し得る。
特定の実施形態では、ライブラリファイル1212は、変換された設計情報を含む、少なくとも1つのデータを含む。たとえば、ライブラリファイル1212は、電子設計自動化(EDA:electronic design automation)ツール1220とともに使用するために提供される、(たとえば、2端子MLCC100、600、または1182に対応する)少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCを含む電子デバイス(たとえば、半導体デバイス)のライブラリを含み得る。
ライブラリファイル1212は、メモリ1218に結合された、1つまたは複数の処理コアなどのプロセッサ1216を含む設計コンピュータ1214において、EDAツール1220とともに使用され得る。EDAツール1220は、設計用コンピュータ1214のユーザが、ライブラリファイル1212を使用して、(たとえば、2端子MLCC100、600、または1182に対応する)少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCを含む回路を設計するのを可能にするために、メモリ1218においてプロセッサ実行可能命令として記憶され得る。たとえば、設計コンピュータ1214のユーザは、設計コンピュータ1214に結合されたユーザインターフェース1224を介して回路設計情報1222を入力することができる。回路設計情報1222は、(たとえば、2端子MLCC100、600、または1182に対応する)少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCなど、電子デバイスの少なくとも1つの物理的特性を表す設計情報を含み得る。例示のために、回路設計特性は、特定の回路の識別情報および回路設計内の他の要素との関係、位置決め情報、フィーチャサイズ情報、配線情報、または電子デバイスの物理的特性を表す他の情報を含み得る。
設計用コンピュータ1214は、回路設計情報1222を含む設計情報をファイルフォーマットに準拠するように変換するように構成され得る。例示のために、ファイル形成は、平面幾何形状、テキストラベル、および回路レイアウトについての他の情報をグラフィックデータシステム(GDSII)ファイルフォーマットなどの階層フォーマットで表すデータベースバイナリファイルフォーマットを含み得る。設計コンピュータ1214は、他の回路または情報に加えて、(たとえば、2端子MLCC100、600、または1182に対応する)少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCを記述する情報を含むGDSIIファイル1226など、変換された設計情報を含むデータファイルを生成するように構成され得る。例示のために、データファイルは、(たとえば、2端子MLCC100、600、または1182に対応する)少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCを含み、システムオンチップ(SOC)内に追加の電子回路および電子構成要素をやはり含むSOCまたはチップインターポーザ(chip interposer)構成要素に対応する情報を含み得る。
GDSIIファイル1226は、GDSIIファイル1226内の変換情報に従って、(たとえば、2端子MLCC100、600、1182に対応する)少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCを製造するために、作製プロセス1228において受信され得る。たとえば、デバイス製造プロセスは、GDSIIファイル1226を、代表的なマスク1232として図12に例示するフォトリソグラフィ処理で使用されるマスクなどの、1つまたは複数のマスクを作成するマスク製造業者1230に提供することを含み得る。マスク1232は、試験されて代表的なダイ1236などのダイに分離され得る、1つまたは複数のウェハ1233を生成するために作製プロセスの間に使用され得る。ダイ1236は、(たとえば、2端子MLCC100、600、または1182に対応する)少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCを含む回路を含む。
特定の実施形態では、製造プロセス1228は、プロセッサ1234によって開始され得、またはプロセッサ1234によって制御され得る。プロセッサ1234は、コンピュータ可読命令またはプロセッサ可読命令などの実行可能命令1237を含むメモリ1235にアクセスすることができる。実行可能命令は、プロセッサ1234などのコンピュータによって実行可能な1つまたは複数の命令を含み得る。
作製プロセス1228は、完全に自動化された、または部分的に自動化された作製システムによって実装され得る。たとえば、作製プロセス1228は、自動化されてもよく、スケジュールに従って処理ステップを実行することができる。作製システムは、電子デバイスを形成するために1つまたは複数の動作を実行するための作製機器(たとえば、処理ツール)を含み得る。たとえば、作製機器は、製造プロセス(たとえば、スクリーンプリンティング、ウェットエッチング、ドライエッチング、堆積、平坦化、リソグラフィ、またはそれらの組合せ)を使用して、1つもしくは複数の導電層を形成するように、1つもしくは複数の絶縁層を形成するように、1つもしくは複数の電気接続または電気ビアを形成するように、1つもしくは複数のエッチを実行するように、1つもしくは複数の金属構造を形成するように、かつ/あるいは他の回路要素を形成するように構成され得る。特定の実施形態では、作製プロセス1228によって作製された2端子MLCCは、集積回路、プリント回路基板(PCB)、および/または電子デバイスの中に挿入され得る。
作製システムは、分散型アーキテクチャ(たとえば、階層)を有し得る。たとえば、作製システムは、分散型アーキテクチャに従って分散された、プロセッサ1234などの1つもしくは複数のプロセッサ、メモリ1235などの1つもしくは複数のメモリ、および/またはコントローラを含み得る。分散型アーキテクチャは、1つまたは複数の低レベルシステムの動作を制御および/または開始する高レベルプロセッサを含み得る。たとえば、作製プロセス1228の高レベル部分は、プロセッサ1234などの1つまたは複数のプロセッサを含むことができ、低レベルシステムは、各々、1つもしくは複数の対応するコントローラを含むことができ、または、1つもしくは複数の対応するコントローラによって制御され得る。特定の低レベルシステムの特定のコントローラは、高レベルシステムから1つまたは複数の命令(たとえば、コマンド)を受信することができ、サブコマンドを下位のモジュールまたはプロセスツールに発行することができ、高レベルシステムに状態データを通信し戻すことができる。1つまたは複数の低レベルシステムの各々は、作製機器の1つまたは複数の対応する部分(たとえば、処理ツール)に関連付けられ得る。特定の実施形態では、作製システムは、作製システム内に分散された複数のプロセッサを含み得る。たとえば、作製システムの低レベルシステム構成要素のコントローラは、プロセッサ1234などのプロセッサを含み得る。
代替的には、プロセッサ1234は、作製システムの高レベルシステム、サブシステム、または構成要素の一部であり得る。別の実施形態では、プロセッサ1234は、作製システムの様々なレベルおよび構成要素での分散処理を含む。
したがって、メモリ1235は、プロセッサ1234によって実行されたとき、プロセッサ1234に、少なくとも1つのスロットを含む、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCの形成を開始または制御させるプロセッサ実行可能命令1237を含み得る。たとえば、スクリーンプリンティングツール、(たとえば、流動性化学蒸着(FCVD)ツール、スピンオン堆積ツールなど)堆積ツール、または別のツールなど、1つもしくは複数の堆積ツールによって様々な層が形成され得る。MLCC層などの構造は、ウェットエッチャー、ドライエッチャー、またはプラズマエッチャーなど、エッチング機械あるいはエッチャーを限定せずに含む、1つもしくは複数の切断デバイスによってエッチング(または、切断)され得る。
説明のための実施例として、プロセッサ1234は、2端子MLCCの第1の導電層を形成するステップ、第1の導電層上に絶縁層を形成するステップ、およびその絶縁層上に第2の導電層を形成するステップを制御することができ、この場合、第1の導電層および/または第2の導電層は少なくとも1つのスロットを含む。たとえば、プロセッサ1234は、これらのステップを実行するために作製機器の1つもしくは複数の部分を制御する1つもしくは複数のコントローラに埋め込まれることが可能であるか、または、これらのコントローラに結合され得る。プロセッサ1234は、導電層および絶縁層を形成するように構成された1つまたは複数の他のプロセスを(たとえば、アクティブ化、非アクティブ化、スケジュールなど)制御するための命令1237を実行することによって、これらのステップを制御することができる。例示のために、第1の命令または命令のセットは、プロセッサ1234に、2端子MLCCの第1の導電層を形成するために動作するプロセスおよび関連機械をアクティブ化させるように実行可能であり得、この場合、第1の導電層は少なくとも1つのスロットを含む。第2の命令または命令のセットは、プロセッサ1234に、第1の導電層上に絶縁層を形成するために動作するプロセスおよび関連機械をアクティブ化させるように実行可能であり得る。第3の命令または命令のセットは、プロセッサ1234に、絶縁層上に第2の導電層を形成するために動作するプロセスおよび関連機械をアクティブ化させるように実行可能であり得る。第2の導電層は、少なくとも1つのスロットを含み得る。特定の実施形態では、2端子MLCCを作製するために、製造プロセス(たとえば、スクリーンプリンティング、ウェットエッチング、ドライエッチング、堆積、平坦化、リソグラフィ、またはそれらの組合せ)を使用することが可能である。
ダイ1236は、パッケージングプロセス1238に提供され得、ここで、ダイ1236は、代表的なパッケージ1240に組み込まれる。たとえば、パッケージ1240は、システムインパッケージ(SiP)配置などの、単一のダイ1236または複数のダイを含むことができる。パッケージ1240は、合同電子デバイスエンジニアリング評議会(JEDEC:Joint Electron Device Engineering Council)規格などの1つもしくは複数の規格または仕様に準拠するように構成され得る。
パッケージ1240に関する情報が、コンピュータ1246に記憶される構成要素ライブラリを使用することによってなど、様々な製品設計者に配布され得る。コンピュータ1246は、メモリ1250に結合された1つまたは複数の処理コアなどのプロセッサ1248を含み得る。プリント回路基板(PCB)ツールが、ユーザインターフェース1244を介してコンピュータ1246のユーザから受信されたPCB設計情報1242を処理するために、プロセッサ実行可能命令としてメモリ1250に記憶され得る。PCB設計情報1242は、回路基板上にパッケージングされた電子デバイスの物理的位置情報を含むことが可能であり、パッケージングされた電子デバイスは、(たとえば、2端子MLCC100、600、または1182に対応する)少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCを含むパッケージ1240に対応する。
コンピュータ1246は、PCB設計情報1242を変換して、パッケージングされた電子デバイスの回路基板上での物理的位置情報、ならびに配線およびビアのような電気的な接続のレイアウトを含むデータを備えたGERBERファイル1252のようなデータファイルを生成するように構成されてもよく、この場合、パッケージングされた電子デバイスは、(たとえば、2端子MLCC100、600、1182に対応する)少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCを含むパッケージ1240に対応する。他の実施形態では、変換されたPCB設計情報によって生成されるデータファイルは、GERBERフォーマット以外のフォーマットを有し得る。
GERBERファイル1252は、基板組立てプロセス1254において受信され、GERBERファイル1252内に記憶される設計情報に従って製造される、代表的なPCB1256などのPCBを作成するのに使用され得る。たとえば、GERBERファイル1252は、PCB製造プロセスの様々なステップを実施するために1つまたは複数の機械にアップロードされ得る。PCB1256には、パッケージ1240を含む電子構成要素が実装され、代表的なプリント回路アセンブリ(PCA)1258が形成され得る。
PCA1258は、製品製造者1260において受け取られてよく、第1の代表的な電子デバイス1262および第2の代表的な電子デバイス1264のような、1つまたは複数の電子デバイスとして集積されてよい。例示的な非限定的な例として、第1の代表的な電子デバイス1262、第2の代表的な電子デバイス1264、またはその両方は、その中に(たとえば、2端子MLCC100、600、1182に対応する)少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCが統合されるモバイルフォン、セットトップボックス、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、携帯情報端末(PDA)、固定位置データユニット、およびコンピュータから選択され得る。別の例示的な非限定的な例として、電子デバイス1262および1264のうちの1つまたは複数は、モバイルフォン、ハンドヘルドパーソナル通信システム(PCS)ユニット、携帯情報端末などのポータブルデータユニット、全地球測位システム(GPS)対応デバイス、ナビゲーションデバイス、メータ検針機器などの固定位置データユニット、あるいは、データまたはコンピュータ命令を記憶するまたは引き出す任意の他のデバイス、あるいはそれらの任意の組合せなどの、遠隔ユニットであり得る。本開示の実施形態は、キャパシタを含む集積回路を含む任意のデバイスに適切に用いられ得る。本開示の実施形態はまた、キャパシタを含む非集積回路ベースのデバイスに用いられ得る。
(たとえば、2端子MLCC100、600、1182に対応する)少なくとも1つのスロットを有する、少なくとも1つの導電層を含む2端子MLCCを含むデバイスは、例示的な製造プロセス1200で説明したように、電子デバイス内に作製されること、処理されること、および組み込まれることが可能である。図1〜図11を参照して開示した実施形態の1つまたは複数の態様は、ライブラリファイル1212、GDSIIファイル1226、およびGERBERファイル1252などの中に様々な処理段階において含まれ得、同時に、調査コンピュータ1206のメモリ1210、設計コンピュータ1214のメモリ1218、コンピュータ1246のメモリ1250、基板組立てプロセス1254のような様々な段階で使用される1つもしくは複数の他のコンピュータまたはプロセッサ(図示せず)に記憶され得、また、マスク1232、ダイ1236、パッケージ1240、PCA1258、またはプロトタイプの回路もしくはデバイスのような他の製品(図示せず)、あるいはそれらの組合せのような1つもしくは複数の他の物理的実施形態に組み込まれ得る。様々な代表的な段階が、図1〜図11を参照して示されているが、他の実施形態では、より少ない段階が使用され得、または、追加の段階が含まれ得る。同様に、図12のプロセス1200は、製造プロセス1200の様々な段階を実行する、単一のエンティティによって、または1つもしくは複数のエンティティによって実行され得る。
当業者は、さらに、本明細書で開示した実施形態に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、構成、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、プロセッサによって実行されるコンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを理解するであろう。様々な例示的な構成要素、ブロック、構成、モジュール、回路、およびステップは、それらの機能の観点から一般的に上記で説明されている。そのような機能が、ハードウェアまたはプロセッサ実行可能命令のどちらとして実装されるのかは、システム全体に課される特定の用途および設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を各々の特定の用途のために様々な方法で実装することができるが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈されるべきではない。
本明細書で開示した実施形態に関連して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアの形で、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールの形で、またはその2つの組合せの形で、具現化されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、プログラム可能読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラム可能読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読取り専用メモリ(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD−ROM)、または当技術分野で既知の任意の他の形の非一時的記憶媒体内に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出し、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替形態では、記憶媒体は、プロセッサと一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体は、特定用途向け集積回路(ASIC)内に存在することができる。ASICは、コンピューティングデバイスまたはユーザ端末内に存在することができる。代替案では、プロセッサおよび記憶媒体は、コンピューティングデバイスまたはユーザ端末内にディスクリート構成要素として存在することができる。
開示した実施形態の前の説明は、開示した実施形態を当業者が作成または使用することを可能にするために提供される。これらの実施形態に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書に示す実施形態に限定するように意図されるものではなく、以下の特許請求の範囲によって定義される原理および新規な特徴と一致する可能な最も広い範囲を与えられるべきである。
100 2端子多層セラミックキャパシタ(MLCC)
110 第1の端子
111 導電層
112 導電層
120 第2の端子
121 導電層
122 導電層
131 絶縁層
132 絶縁層
133 絶縁層
401 「フィンガー」部分
402 スロット
403 「フィンガー」部分
404 スロット
405 「フィンガー」部分
406 スロット
407 「フィンガー」部分
408 スロット
409 「フィンガー」部分
420 関連端子
421 導電層
510 電流フロー密度図
520 電流フロー密度図
600 2端子MLCC
610 第1の端子
611 導電層
612 導電層
620 第2の端子
621 導電層
622 導電層
631 絶縁層
632 絶縁層
633 絶縁層
802 導電層
804 「2ドッグボーン」パターン
900 グラフ
901 第1の曲線、インピーダンス曲線、曲線
902 第2の曲線、インピーダンス曲線、曲線
903 第3の曲線、インピーダンス曲線、曲線
1000 方法
1100 ワイヤレスデバイス
1110 プロセッサ
1122 システムインパッケージまたはシステムオンデバイス
1126 ディスプレイコントローラ
1126 ディスプレイコントローラ
1128 ディスプレイ
1130 入力デバイス
1132 メモリ
1134 コーダ/デコーダ(CODEC)
1136 スピーカー
1138 マイクロフォン
1140 ワイヤレスコントローラ
1142 アンテナ
1144 電源
1156 実行可能命令、命令
1180 無線周波(RF)段階
1182 2端子MLCC
1200 電子デバイス製造プロセス、製造プロセス
1202 物理デバイス情報
1204 ユーザインターフェース
1206 研究コンピュータ
1208 プロセッサ
1210 メモリ
1212 ライブラリファイル
1214 設計コンピュータ
1216 プロセッサ
1218 メモリ
1220 電子設計自動化(EDA)ツール
1222 回路設計情報
1224 ユーザインターフェース
1226 GDSIIファイル
1228 作製プロセス
1230 マスク製造業者
1232 マスク
1233 ウェハ
1234 プロセッサ
1235 メモリ
1236 ダイ
1237 プロセッサ実行可能命令、命令
1238 パッケージングプロセス
1240 パッケージ
1242 PCB設計情報
1244 ユーザインターフェース
1246 コンピュータ
1248 プロセッサ
1250 メモリ
1252 GERBERファイル
1254 基板組立てプロセス
1256 PCB
1258 プリント回路アセンブリ(PCA)
1260 製品製造者
1262 電子デバイス
1264 電子デバイス

Claims (30)

  1. 2端子多層セラミックキャパシタ(MLCC)
    を備えた装置であって、前記2端子MLCCが、
    少なくとも1つのスロットを含む導電層
    を備える、装置。
  2. 前記2端子MLCCが、単一の正端子と単一の負端子とを含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記少なくとも1つのスロットが、前記少なくとも1つのスロットを含まない前記導電層と比較して、前記2端子MLCCの等価直列抵抗(ESR)を低減させる、請求項1に記載の装置。
  4. 前記2端子MLCCの前記ESRの前記低減が、前記2端子MLCCの品質係数(Q値)を増大させる、請求項3に記載の装置。
  5. 前記少なくとも1つのスロットが、前記2端子MLCCの電流フロー方向に垂直である複数の第1のスロットと、前記電流フロー方向に平行である、少なくとも1つの第2のスロットとを含む、請求項1に記載の装置。
  6. 前記複数の第1のスロットが2つのスロットを含む、請求項5に記載の装置。
  7. 前記少なくとも1つの第2のスロットが第1のスロットの対に接続する、請求項5に記載の装置。
  8. 前記少なくとも1つの第2のスロットが2つのスロットを含む、請求項5に記載の装置。
  9. 前記少なくとも1つのスロットが、前記導電層の全長未満の長さにわたって切断される、請求項1に記載の装置。
  10. 前記少なくとも1つのスロットの第1の終端が前記導電層の第1の終端と一致し、
    前記少なくとも1つのスロットの前記第1の終端の反対にある前記少なくとも1つのスロットの第2の終端が、前記導電層の前記第1の終端の反対にある前記導電層の第2の終端と一致しない
    請求項9に記載の装置。
  11. 前記少なくとも1つのスロットが、前記2端子MLCCの電流フロー方向に平行である、請求項1に記載の装置。
  12. 前記導電層が複数のスロットを含み、前記複数のスロットの各々が前記2端子MLCCの電流フロー方向に平行である、請求項1に記載の装置。
  13. 前記複数のスロットが少なくとも4つのスロットを含む、請求項12に記載の装置。
  14. 前記2端子MLCCが、少なくとも1つのスロットを含む第2の導電層をさらに含む、請求項1に記載の装置。
  15. 前記2端子MLCCが、前記導電層と前記第2の導電層を分離する絶縁層をさらに含む、請求項14に記載の装置。
  16. 前記MLCCが少なくとも1つの半導体ダイに統合される、請求項1に記載の装置。
  17. その中に前記MLCCが統合される、モバイルフォン、セットトップボックス、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、携帯情報端末(PDA)、固定位置データユニット、およびコンピュータからなるグループから選択されたデバイスをさらに備える、請求項1に記載の装置。
  18. 2端子多層セラミックキャパシタ(MLCC)の第1の端子に対応する第1の導電層を形成するステップであって、前記第1の導電層が少なくとも1つのスロットを含む、形成するステップと、
    前記第1の導電層の上に第1の絶縁層を形成するステップであって、前記第1の絶縁層の第1の側面が前記第1の導電層に隣接する、形成するステップと、
    前記第1の絶縁層の上に前記2端子MLCCの第2の端子に対応する第2の導電層を形成するステップであって、前記第2の導電層が少なくとも1つのスロットを含み、前記第1の側面の反対にある前記第1の絶縁層の第2の側面が前記第2の導電層に隣接する、形成するステップと
    を含む、方法。
  19. 前記第1の導電層の前記少なくとも1つのスロットおよび前記第2の導電層の前記少なくとも1つのスロットが共通のパターンから形成される、請求項18に記載の方法。
  20. 前記第1の導電層の前記少なくとも1つのスロットが、前記2端子MLCCの電流フロー方向に平行である複数のスロットを含む、請求項18に記載の方法。
  21. 前記第1の導電層の前記少なくとも1つのスロットが、各々が前記2端子MLCCの電流フロー方向に垂直である第1のスロットと第2のスロットを含む複数のスロットを含み、前記複数のスロットが、前記電流フロー方向に平行であり、前記第1のスロットと前記第2のスロットとを接続する第3のスロットを含む、請求項18に記載の方法。
  22. 前記第1の導電層の前記少なくとも1つのスロットが、前記少なくとも1つのスロットを含まない前記第1の導電層と比較して、前記2端子MLCCの等価直列抵抗(ESR)を低減させる、請求項18に記載の方法。
  23. 前記2端子MLCCの前記ESRの前記低減が、前記2端子MLCCの品質係数(Q値)を増大させる、請求項22に記載の方法。
  24. 前記少なくとも1つのスロットが、前記第1の導電層の全長未満の長さにわたって切断される、請求項18に記載の方法。
  25. 前記第2の導電層の上に第2の絶縁層を形成するステップと、
    前記第2の絶縁層の上に前記第1の端子に対応する第3の導電層を形成するステップであって、前記第3の導電層が少なくとも1つのスロットを含む、形成するステップと
    をさらに含む、請求項18に記載の方法。
  26. 前記第3の導電層の上に第3の絶縁層を形成するステップと、
    前記第3の絶縁層の上に前記第2の端子に対応する第4の導電層を形成するステップであって、前記第4の導電層が少なくとも1つのスロットを含む、形成するステップと
    をさらに含む、請求項25に記載の方法。
  27. 2端子多層セラミックキャパシタ(MLCC)
    を備えた装置であって、前記2端子MLCCが、
    導電するための第1の手段であって、前記2端子MLCCの第1の端子に対応し、少なくとも1つのスロットを含む、導電するための第1の手段と、
    導電するための第2の手段であって、前記2端子MLCCの第2の端子に対応し、少なくとも1つのスロットを含む、導電するための第2の手段と、
    絶縁するための手段であって、導電するための前記第1の手段と、導電するための前記第2の手段との間に配設される、絶縁するための手段と
    を備える、装置。
  28. その中に、導電するための前記第1の手段と、導電するための前記第2の手段と、絶縁するための前記手段とが統合される、モバイルフォン、セットトップボックス、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、携帯情報端末(PDA)、固定位置データユニット、およびコンピュータからなるグループから選択されたデバイスをさらに備える、請求項27に記載の装置。
  29. プロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、
    2端子多層セラミックキャパシタ(MLCC)の第1の端子に対応する第1の導電層の形成を開始することであって、前記第1の導電層が少なくとも1つのスロットを含む、開始することと、
    前記第1の導電層の上に第1の絶縁層の形成を開始することであって、前記第1の絶縁層の第1の側面が前記第1の導電層に隣接する、開始することと、
    前記第1の絶縁層の上に前記2端子MLCCの第2の端子に対応する第2の導電層の形成を開始することであって、前記第2の導電層が少なくとも1つのスロットを含み、前記第1の側面の反対にある前記第1の絶縁層の第2の側面が前記第2の導電層に隣接する、開始することと
    を行わせる命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
  30. 前記2端子MLCCが、モバイルフォン、セットトップボックス、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、携帯情報端末(PDA)、固定位置データユニット、およびコンピュータからなるグループから選択されたデバイス内に統合される、請求項29に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
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