JP2009100889A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 炊飯中に被炊飯物から生じた水蒸気及びおねばの外部への放出を効果的に抑制することができる炊飯器を提供すること。
【解決手段】 被炊飯物が投入される容器3と、容器3が収容される開口部及び容器内の被炊飯物を加熱する加熱手段4を有する炊飯器本体2と、加熱手段4を制御する制御装置と、炊飯器本体2の一側に枢支されて開口部を覆う蓋体5とを備え、蓋体5は容器3を閉蓋する内蓋51と開口部全体を閉蓋する外蓋52とからなり、外蓋52には被炊飯物から生ずるおねばを貯留する貯留タンク10を備えた炊飯器1であって、貯留タンク10は外気取入孔10dと排気孔10eとを有し、貯留タンク10内にはターボファン11を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、炊飯器に係り、特に炊飯中に被炊飯物から生じた水蒸気及びおねばの外部への放出を効果的に抑制した炊飯器に関する。
炊飯器は、容器内に米と水とからなる被炊飯物を投入し、この容器内の被炊飯物を加熱して炊飯するもので、特に圧力炊飯器の場合にはこの容器内の被炊飯物を加熱すると共に容器内を昇圧して炊飯するため、炊飯時は、容器内が高温で内圧が高くなっている。
通常、加熱により沸騰した被炊飯物から発生した水蒸気及びおねばは炊飯器内に充満し、内圧が過度に上昇してしまうため、これを避けるため蓋体の上部等に水蒸気及びおねばを外部に逃がすための蒸気排出口が設けられている。したがって、加熱沸騰時において炊飯器内部に存在する水蒸気及びおねばは、この蒸気排出口から一気に放出されることになるが、水蒸気は高温であるため人体に触れることで火傷等してしまう恐れがあり、また、放出された水蒸気が壁や天井や床、周辺の電気機器に付着してしまい、汚れ、カビ、錆び、機器の寿命の短縮等につながる不都合があった。また、米の旨み成分で粘り気のあるおねばを吹きこぼすと炊飯器本体を汚すこととなる。
そこで、かかる事態を避けるために水蒸気及びおねばの放出を防止し又はその発生量を抑制すべく種々の構成を備えた炊飯器が出てくるようになった。
たとえば、下記特許文献1には、水又は水を含む調理物を加熱調理する加熱調理器において、この調理器内に充満した水蒸気を外部に放出するための蒸気口と、この蒸気口から放出される水蒸気を拡散する送風手段と、この送風手段による水蒸気の拡散を少なくとも水の沸騰中に行わせる送風制御手段とを設けたものが開示されている。
すなわち、下記特許文献1に記載の加熱調理器は、図5に示すように、炊飯鍋101から発生する水蒸気を外部に放出する蒸気口102の近傍に、この蒸気口102の上方を吸入口103からの空気で略水平方向に送風するための送風口104及び送風装置105を設け、温度センサ106により炊飯鍋101内の炊飯物の沸騰温度90℃が検出されると送風装置105による送風を開始し、温度センサ106により炊き上がり温度120℃が検出されて炊飯ヒータ107による加熱が停止されてから5分経過すると、送風装置105による送風を停止するものである。
この構成によれば、単純で安価な構成により、蒸気口から放出される高温の水蒸気に直接人体が触れることを防止し、しかも上述のような水蒸気による周囲への悪影響を防止することができる。
また、下記特許文献2には、本体上部に載置された蓋を備え、前記蓋は、前記本体内の水蒸気を排出するための蒸気筒と、送風装置とを有し、前記送風装置による送風を送風管を介して蒸気筒に流出させてなる炊飯器が開示されている。
すなわち、下記特許文献2に記載の炊飯器は、図6に示すように、本体201に着脱自在に収納される鍋202を内装し、鍋202の上部開口部を開閉自在に覆う蓋203を設け、蓋203内には、鍋202の上面を加熱する蓋加熱手段204と上面の加熱温度を検知する鍋温度検知装置205を配置しており、また本体201底部には鍋202を加熱する加熱手段206と底温度検知装置207とを配置し、蓋加熱手段204と加熱手段206とを炊飯工程中に適時制御する制御手段208を本体201に内設し、さらに蓋203には送風装置209と送風管210とを配置し、蓋に配置された蒸気筒211と送風装置209とを送風管210により連通されているものである。
この構成によれば、蓋内に配置される送風管により蓋に配置される蒸気口と送風装置とを連通させ、送風装置により本体外から水蒸気より相対的に湿度の低い空気を蓋内に取り込み、送風管へ強制的に送り込む。蓋内に取り込まれた空気は、水蒸気と蒸気口内で混合され本体外へ放出されることで、炊飯中に放出される水蒸気が目立たず炊飯器周辺で結露することを防止することができる。
特開平6−30847号公報(請求項1、段落[0006]、[0029]) 特開平11−197012号公報(請求項1、段落[0005]、[0014])
上記特許文献1及び2に開示された炊飯器の発明は、いずれも水蒸気の排出口近辺に風を送り込むことで水蒸気の放出を抑制することができる。
しかし、上記特許文献1に開示された調理器によると、送風装置からの送風自体は調理器外部において、蒸気口から放出された水蒸気に対して水平方向に向けて行われるため、縦方向に放出された水蒸気が水平方向に移動するのみで、水蒸気の発生を十分に抑制することができないおそれがある。すなわち、調理器の上方に水蒸気の悪影響が出なくとも水平方向に存在する壁や他の電気機器等に水蒸気が付着して悪影響を及ぼす危険性がある。また、外部で水蒸気が冷やされることで調理器本体外部に結露が発生するため、この結露が床に垂れ落ちて床面を汚染する可能性がある。
また、上記特許文献2に開示された炊飯器によると、送風装置による送風は送風管を介して水蒸気を排出するための蒸気筒に流出することで水蒸気の発生を抑制し炊飯器周辺での結露の発生を防止することとしているので、蒸気口に連通する蒸気筒と送風管とが交差する点で初めて水蒸気と送風された空気とが混合する。しかし、これでは十分に水蒸気と空気とを混合させることができず、水蒸気の発生を抑制するのには不十分であった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、炊飯中に被炊飯物から生じた水蒸気及びおねばの外部への放出を効果的に抑制することができる炊飯器を提供することにある。
前記課題を解決するために、本願の請求項1に係る発明は、被炊飯物が投入される容器と、前記容器が収容される開口部及び前記容器内の被炊飯物を加熱する加熱手段を有する炊飯器本体と、前記加熱手段を制御する制御装置と、前記炊飯器本体の一側に枢支されて前記開口部を覆う蓋体とを備え、前記蓋体は前記容器を閉蓋する内蓋と前記開口部全体を閉蓋する外蓋とからなり、前記外蓋には前記被炊飯物から生ずる水分及びおねばを貯留する貯留タンクを備えた炊飯器であって、前記貯留タンクは外気取入孔と排気孔とを有し、前記貯留タンク内にはターボファンを備えていることを特徴とする。
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の炊飯器において、前記貯留タンクは、おねば戻し孔を有していることを特徴とする。
また、本願の請求項3に係る発明は、請求項2に記載の炊飯器において、前記貯留タンクは前記外気取入孔から取り入れた風を前記貯留タンク内に誘導するために所定角度傾斜した吸気ガイドを備え、前記おねば戻し孔は前記吸気ガイドの下端部の下方に形成されていることを特徴とする。
また、本願の請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の炊飯器において、前記蓋体は前記容器内の内圧を調整する圧力弁と前記圧力弁を制御する圧力弁開放機構とを備え、前記制御装置は前記圧力弁開放機構をも制御することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、貯留タンクに外気取入孔と排気孔とを有しており、貯留タンク内にはターボファンを備えているので、貯留タンクの空間内に存在する水蒸気及びおねばとターボファンにより外気取入孔から取り入れた外気とがこの貯留タンクの空間内全体で混合されるため、冷やされた水分及びおねばが貯留タンクに溜まり、排気孔からは水分及びおねばが除かれた空気が排出されるため、炊飯中に生じた水蒸気及びおねばの外部への放出を効果的に抑制することができる。これにより、水蒸気及びおねばの炊飯器外への放出に伴う火傷のおそれや壁や天井その他周辺の電気機器への付着による不都合やおねばが蓋体や床に垂れ落ちることによる不衛生の事態を確実に防止することができる。
請求項2の発明によれば、貯留タンクはおねば戻し孔を有するので、貯留タンク内に溜められた水蒸気が冷やされて結露した水分がおねばと共にこのおねば戻し孔を通じて鍋内に還元され被炊飯物の旨みとみずみずしさが増すことになる。
請求項3の発明によれば、貯留タンクは所定角度傾斜して外気取入孔からの取り入れた風を貯留タンク内に誘導するための吸気ガイドを有し、おねば戻し孔は、吸気ガイドの下端部の下方に位置しているので、この吸気ガイドにより水分が除かれた空気が外気取入孔からの風と混合して排気孔へ向けて温風となって排出されやすくなる一方、吸気ガイド上で冷やされて結露した水分が吸気ガイドの傾斜を伝って下方のおねば戻し孔に落下されやすくなる。したがって、上記請求項1及び2の発明の奏する効果をさらに高めることができる。
請求項4の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の炊飯器において、蓋体は、容器内の内圧を調整する圧力弁と圧力弁を制御する圧力弁開放機構とを備え、制御装置は、加熱手段と圧力弁開放機構とを制御して容器内の被炊飯物を加熱炊飯するので、圧力式炊飯によってさらに大量の水蒸気及びおねばが発生した場合にも、水蒸気及びおねばの炊飯器外部への放出を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための炊飯器として、圧力式炊飯器を例示するものであって、本発明をこの圧力式炊飯器に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。
図1は本発明の実施形態に係る圧力式炊飯器の一部縦断面図、図2は図1の圧力式炊飯器の貯留タンクの拡大断面図、図3は本発明の実施形態に係る圧力式炊飯器の正面図である。
本実施例にかかる炊飯器1は、図1及び図3に示すように、被炊飯物が投入される鍋3と、上方にこの鍋3が収容される開口部及び内部にこの鍋3を加熱し被炊飯物を加熱する加熱手段4を有する炊飯器本体(以下、本体という)2と、この本体2の一側に枢支されて開口部を覆い閉塞状態に係止する蓋体5と、この蓋体5に装着されて鍋3内の内圧を調整する圧力弁6と、この圧力弁6を制御する圧力弁開放機構7と、各種の炊飯メニューを表示して選択する表示操作部23aと、選択された炊飯メニューに基づいて加熱手段4及び圧力弁開放機構7を制御して鍋3内の被炊飯物を所定温度に加熱し且つ所定時間かけて所定量の水分を被炊飯物に吸水させる吸水工程I、この吸水された被炊飯物を沸騰するまで昇温加熱する立上り加熱工程II、この被炊飯物を沸騰状態に維持する沸騰維持工程III、この沸騰維持工程III後に被炊飯物を蒸らすむらし工程を順次実行する制御装置(図示省略)と、で構成されている。以下、炊飯器の構造及び制御装置を説明する。
本体2は、有底の箱状外部ケース21と、この外部ケース21に収容される内部ケース22とからなり、外部ケース21と内部ケース22との間に隙間が形成され、この隙間に制御装置を構成する制御回路基板等(図示省略)が配設されている。内部ケース22には、その底部(図示省略)及び側部に加熱手段4、底部に鍋底温度を検知するサーミスタ等からなる鍋底温度センサ(図示省略)が設けられている。加熱手段4には、ヒータ付熱板の他、環状に巻装した電磁誘導コイルを使用することもできる。
また、図3に示すように、本体2は、その正面に各種炊飯メニューを表示する表示パネル23a及びこの表示パネル23aの左右及び下方に配設され炊飯メニューを選択等する操作ボタン23b〜23gからなる表示操作部23が設けられている。これらの操作ボタンは、炊飯器を作動させる炊飯/スタートボタン23b、炊飯予約をする炊飯予約ボタン23c、炊飯等の設定を取消す取消/保温ボタン23d、炊飯する米を選択するお米選択ボタン23e、炊飯メニューを選択するメニュー選択ボタン23f、コースを選択するコースボタン23g、及び表示パネル23aに表示されたメニュー等を選択・決定する十字シフトキー23hとなっている。これらのボタン及びキーは、押しボタン式のスイッチを構成する操作ボタン等であって、このボタン或いはキーを押圧することにより、それぞれのスイッチ(図示省略)が作動されるようになっている。これらの操作ボタン23b〜23gのうち、メニューボタン3fは、各種炊飯メニューを表示パネル23aに表示させるもので、このボタンを押圧すると、ふつう、かため、やわらかめ等の各種炊飯メニューが表示される。また、お米選択ボタン23eは、米の種類を選定するもので、例えば白米、無洗米、玄米、発芽玄米等の何れかを選択するものである。更に、コースボタン23gは、うまみ保温、おやすみ保温等を選択するものである。また、十字シフトキー23hは、表示パネル23aに表示された種々のメニューから所定のメニューを選択するもので、表示された炊飯メニュー、例えば、ふつう、かため、やわらかめ等から十字シフトキー23hを操作してカーソル(点滅表示)を上下及び左右に移動させて選択するものである。
鍋3は、水及び米とからなる所定量の被炊飯物が投入される比較的深底の容器からなり、アルミニウムとステンレスとのクラッド材等で形成され内部ケース22の内部に設置される。
蓋体5は、図1に示すように、鍋3の開口部を閉蓋する内蓋51と、本体2の開口部全体を閉蓋する外蓋52等とで構成されている。この蓋体5は、一側はヒンジ機構hにより本体2に枢支され、他側は蓋体係止機構8の係止爪8aが本体の係止部9に引っ掛かることで係止される。
図2に示すように、外蓋52の上部には被炊飯物から生ずる水蒸気が冷やされて生じる水分やおねばを貯留する貯留タンク10が備えられている。この貯留タンク10には蒸気口10a、おねば戻し孔10b、貯留部10c、外気取入孔10d及び排気孔10eを有しており、貯留タンク10内の排気孔10e付近にはターボファン11が備えられている。また、外気取入孔10dには外気を誘導するために所定角度傾斜した吸気ガイド10fが形成されており、おねば戻し孔10bは吸気ガイド10fの下端部の下方に形成されている。
図1及び図2に示すように、このターボファン11は、排気孔10eの真下に取り付けられており、モーター13の駆動により羽が回転することで風が発生する。このターボファン11の回転により外気取入孔10dから取り入れた外気と蒸気口10aより流入し貯留タンク10内に滞留した被炊飯物から生じた水蒸気及びおねばとを攪拌させることができる。この攪拌作用により水蒸気は冷やされ、水滴となりおねばと共に貯留部10cに溜まり、貯留部10cに溜まった水分やおねばがおねば戻し孔10bを通じて鍋3内に落下することとなる。一方、水分やおねばが取り除かれた空気はターボファン11の送風により排気孔10eを通じて排出されることとなる。この外気取入孔10dには吸気ガイド10fが形成されており、ここでも貯留タンク内に残存する水分が外気により冷やされて、吸気ガイドfの下端部を伝って下方のおねば戻し孔10bを通じて鍋3内により効果的に戻されることになる。これにより、鍋3内の被炊飯物に水分やおねばが効果的に戻される一方、排気孔10eより出る水蒸気及びおねばを抑制することができる。
なお、図1及び図2では排気孔10e付近にターボファン11を設けたものを示しているが、外気取入孔10d付近に設けることとしてもよい。
内蓋51にはまた、圧力弁6とこの圧力弁6を開放させる圧力弁開放機構7が設けられている。圧力弁6は、所定径の弁孔6aが形成された弁座6bと、この弁孔6aを塞ぐように弁座6b上に載置される金属製のボール6cと、このボール6cの移動を規制することで弁座6b上にボール6cを保持するカバー6dとで構成されている。また、圧力弁開放機構7は、電磁コイルが巻回されたシリンダ7aと、このシリンダ7a内を電磁コイルの励磁により入出しボール6cを移動させるプランジャ7bと、プランジャ7bの先端に装着された作動棹と7c、シリンダ7aの一端部と作動棹7cとの間に設けられたバネ7dと、で構成されている。
圧力弁開放機構7は、制御装置(図示省略)により制御される。すなわち、制御装置(図示省略)からの指令に基づき、電磁コイルが励磁されるとプランジャ7bがシリンダ7aから飛出してボール6cに衝突し、このボール6cを所定方向に押し出す。この押し出しにより、ボール6cは、弁座6b上で移動し弁孔6aを強制的に開放させる。また、この開放状態において、電磁コイルへの励磁がストップされると、プランジャ7bがバネの付勢力によりシリンダ7a内に引き込まれ、この引っ込みにより、ボール6cが弁孔6a上に戻り、弁孔6aがボール6cで閉塞される。
内蓋51には、鍋3内が所定圧力以上の異常圧力に上昇したときに、蒸気口10aを介して鍋3内の圧力を外部に逃がすための安全弁12が設けられている。また、この内蓋51には、蒸気温度センサ(図示省略)が取り付けられている。
制御装置は、CPU、ROM、RAMなどが搭載された回路基板からなるハードウェアを備え、炊飯メニューを選択等する操作ボタン23b〜23gと、鍋底温度センサ及び蒸気温度センサにそれぞれ接続され、これらのキー及びセンサの信号がCPUに入力されるようになっている。また、CPUには、所定時間を計時するタイマー、炊飯メニュー検知手段及びROM、RAMが接続され、このCPUにより、加熱手段、表示パネル及び圧力弁を制御する加熱制御手段、表示パネル制御手段、圧力弁開放機構制御手段が実行される。
次に、図4の炊飯工程における温度−圧力の関係を示す特性図を参照しつつ炊飯工程について説明する。
吸水工程Iにおいては、吸水タイマーで吸水時間を測定しつつ鍋底温度センサで鍋底の温度を検出する。同時に加熱手段により加熱を開始し、その際には圧力弁7a、7bを開作動のままで吸水工程Iを実施する。吸水時間が所定の含水率に達する時間TA(例えば15分)になると立上り加熱工程IIに移る。
立上り加熱工程IIでは全加熱量で加熱し、同時にプランジャ7bをシリンダ7a内に引き込んで圧力弁6のボール6cを弁座6bの上に載せてボールの自重で弁孔6aを閉塞し、鍋3内の圧力Pを高める。そして、蒸気温度センサで蒸気温度を計測し沸騰開始温度を検出するまで加熱を継続する。この沸騰開始温度は金属ボール6cによる加圧条件下で沸騰が始まると判断される温度である。
沸騰開始温度に達すると鍋3内で沸騰を継続させる沸騰維持工程IIIに移行する。沸騰維持工程IIIに入ると、直ちに加熱量を制御し、第1回目の圧力弁6の強制的開放駆動を行う。圧力弁6の強制的な開状態が所定時間継続するのを待って、鍋内圧力Pが大気圧近傍まで低下するようにする。鍋3内の圧力Pが加圧状態から一気に大気圧近傍まで低下すると鍋3内で激しい突沸現象が発生し、米粒が攪拌される。なお所定の時間は、実験的に設定されるもので、2〜6秒程度が好適である。
初回の攪拌が終わるとプランジャ7bを引き込んで圧力弁6を閉鎖して再度加熱を行い、鍋3内の圧力が回復するのを待つ。回復までの時間は実験的に求めておく。なお、沸騰維持工程III中において、圧力弁6がプランジャ7bにより強制的に開作動されていない閉塞状態にあるときの鍋内の圧力Pは1.10〜2.20気圧に維持されるように設定するのが好ましい。圧力Pがこの範囲であれば減圧による突沸現象が効果的に発生し攪拌を十分に行うことができるからであり、さらに圧力を上げると圧力式炊飯器の耐圧性など別の問題が発生するためである。
鍋3内圧力Pが回復すると、圧力弁6の開閉数があらかじめ設定した回数にあるかどうか確認し、所定の回数に達するまで開閉を繰り返す。圧力弁を開閉する回数が増すにつれて鍋内の残水量が減り、米が移動しにくくなる。そこで、回数が増えるのにつれ開作動時間を長くしてもよい。図4の実施例は、圧力弁6の強制的開駆動を、残水量が多く米の移動しやすい沸騰維持工程IIIの初期に6回行ったものである。開作動は少なくとも1回、好ましくは3から6回程度である。
ターボファン11の駆動については、水蒸気が多量に発生する沸騰維持工程IIIでのみ作動させることとすれば、省エネルギーに効果的である。
沸騰維持工程IIIおよび圧力弁「開」「閉」工程が終わると、むらし1工程IV、追い炊き工程V、むらし2工程VIを経て保温工程に移る。むらし1工程IVにおける所定時間t1(例えば、4分)は、貯留タンクに貯留されたおねばが鍋3内に戻されるおねば戻し時間となっている。t1は、鍋内の被炊飯物の量、すなわち発生するおねばの量によって異なっており、むらし1工程IVでは加熱手段4による加熱が停止され、かかる停止時間の経過とともに鍋内の圧力Pが低下する。この圧力低下により鍋内が負圧になり鍋内の被炊飯物の一部分に水分及びおねばが落下することとなる。
追い炊き工程Vでは、加熱手段4による加熱が開始され、所定時間t2(例えば、3分)追い炊きがなされる。ここでは、圧力弁6が開放されるため、鍋内の圧力Pがさらに低下し、この圧力変化によりおねばの突沸現象が発生し、むらし1工程IVで鍋3内の被炊飯物の一部に落下した水分及びおねばが被炊飯物全体に行き渡ることとなる。
むらし2工程VIでは、加熱手段4による加熱が所定時間間隔オン・オフされ、所定のむらし時間t3(例えば、6分)を経過させて余分な水分が蒸発されることになる。
なお、本実施例においては、作動部材を駆動するための駆動手段として、圧力弁開放機構7を兼用したが、作動部材を駆動するための駆動機構を別に設けてもよい。
図1は本発明の実施形態に係る炊飯器の一部縦断面図である。 図2は図1の炊飯器の貯留タンクの拡大断面図である。 図3は本発明の実施形態に係る圧力式炊飯器の正面図である。 図4は炊飯工程における温度−圧力の関係を示す特性図である。 図5は従来の圧力調理器の一部縦断面図である。 図6は従来の他の圧力調理器を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 炊飯器
2 本体
3 鍋
4 加熱手段
5 蓋体
6 圧力弁
7 圧力弁開放機構
8 蓋体係止機構
9 係止部
10 貯留タンク
10a 蒸気口
10b おねば戻し孔
10c 貯留部
10d 外気取入孔
10e 排気孔
10f 吸気ガイド
11 ターボファン
12 安全弁
13 モーター
21 外部ケース
22 内部ケース
51 内蓋
52 外蓋

Claims (4)

  1. 被炊飯物が投入される容器と、前記容器が収容される開口部及び前記容器内の被炊飯物を加熱する加熱手段を有する炊飯器本体と、前記加熱手段を制御する制御装置と、前記炊飯器本体の一側に枢支されて前記開口部を覆う蓋体とを備え、前記蓋体は前記容器を閉蓋する内蓋と前記開口部全体を閉蓋する外蓋とからなり、前記外蓋には前記被炊飯物から生ずる水分及びおねばを貯留する貯留タンクを備えた炊飯器であって、
    前記貯留タンクは外気取入孔と排気孔とを有し、前記貯留タンク内にはターボファンを備えていることを特徴とする炊飯器。
  2. 前記貯留タンクは、おねば戻し孔を有していることを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記貯留タンクは前記外気取入孔から取り入れた風を前記貯留タンク内に誘導するために所定角度傾斜した吸気ガイドを備え、前記おねば戻し孔は前記吸気ガイドの下端部の下方に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
  4. 前記蓋体は前記容器内の内圧を調整する圧力弁と前記圧力弁を制御する圧力弁開放機構とを備え、前記制御装置は前記圧力弁開放機構をも制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の炊飯器。
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