JP2011120865A - 加熱調理器およびその調理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的かつ確実にふきこぼれを防止し、内釜の加熱量を上げることを可能とする。
【解決手段】内部に内釜10を配設した調理器本体(炊飯器本体13)と、この調理器本体13に開閉可能に配設され内釜10の上端開口を閉塞する蓋体29とを備え、調理器本体13内に配設した加熱手段(誘導加熱コイル24)によって内釜10を加熱し、この内釜10内で発生した調理物成分を含む蒸気を蓋体29に設けた排気通路を通して外部に排気しながら、内釜10内の調理物を調理する加熱調理器において、蓋体29に、排気通路の出口近傍(蒸気口セット部42)に回転可能に配設されこの排気通路出口近傍で発生している気泡を破壊する回転体(羽根部材57)と、この回転体57を回転駆動する駆動手段(モータ76)とを有する気泡破壊機構56を設けた構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、炊飯器や電磁調理器などの加熱調理器およびその調理方法に関するものである。
この種の加熱調理器は、調理物を収容する上端開口の内釜を備えている。この内釜の上端開口は、調理器本体に開閉可能に配設した蓋体により閉塞される。そして、この状態で、調理器本体内に配設した誘導加熱コイルやヒータなどの加熱手段によって内釜を加熱することにより、内釜内の調理物を調理する。また、この調理の実行中には、内釜内で発生した蒸気を、蓋体に設けた排気通路を通して外部に排気する構成としている。
ここで、加熱調理器の1つである炊飯器では、おいしい米飯を炊き上げるためには火力を上げることが望まれる。しかし、火力を上げるほど、泡状のおねばが増えるため、排気通路を通しておねばが外部に放出(ふきこぼれ)し易くなる。また、火力を上げると蒸気が増えることで排気圧も上がるため、おねばの外部への放出は一層顕著になる。
そこで、特許文献1の炊飯器では、炊飯中に被炊飯物から生じた蒸気およびおねばの外部への放出を効果的に抑制するために、排気通路の出口部分に貯留タンクを設ける構成としている。この貯留タンクは、外気取入孔と排気孔とを備え、排気孔の背部にモータによって回転されるターボファンを配設することにより、外気取入孔から外気を取り込んで排気孔から排気する通風機能が具備されている。そして、内釜から排出された飯米成分を含む蒸気を取り込んだ外気と攪拌させ、蒸気を冷却することにより、その結露水をおねばとともに貯留部10cに溜める。また、貯留部に溜まった結露水やおねばは、おねば戻し孔を通じて内釜内に戻す構成としている。
しかしながら、特許文献1の炊飯器によってふきこぼれを防止するには、内釜内で発生した蒸気の排気量が大きく影響する。即ち、蒸気の排気量が少ない場合には、設計通り蒸気中の水分を結露させて滴下させることが可能であるように考えられる。しかし、このように構成するには、内釜の加熱量を上げることはできない。逆に、加熱量が高く蒸気の排気量が多くなると、おねばを含む蒸気がターボファンによる通風と一緒に外部に排気される可能性が高い。そのため、効率的かつ確実にふきこぼれを防止しつつ、内釜の加熱量を上げることは極めて困難である。また、おねばを含む蒸気は、取り入れた外気により結露されるため、外気中に含まれる塵埃がおねばに付着し、その塵埃を一緒に内釜内へ還流させるという問題がある。
特開2009−100889号公報
本発明は、効率的かつ確実にふきこぼれを防止しつつ、内釜の加熱量を上げることが可能な加熱調理器およびその調理方法を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明の加熱調理器は、内部に内釜を配設した調理器本体と、この調理器本体に開閉可能に配設され前記内釜の上端開口を閉塞する蓋体とを備え、前記調理器本体内に配設した加熱手段によって前記内釜を加熱し、この内釜内で発生した調理物成分を含む蒸気を前記蓋体に設けた排気通路を通して外部に排気しながら、前記内釜内の調理物を調理する加熱調理器において、前記蓋体に、前記排気通路の出口近傍に回転可能に配設されこの排気通路出口近傍で発生している気泡を破壊する回転体と、この回転体を回転駆動する駆動手段とを有する気泡破壊機構を設けた構成としている。
そして、この加熱調理器の調理方法は、調理器本体内に配設した内釜を蓋体によって閉塞した状態で、前記内釜を加熱手段によって加熱する一方、前記内釜内で発生した調理物成分を含む蒸気を前記蓋体内の排気通路を通して外部に排気するとともに、前記排気通路の出口近傍で発生している気泡を、気泡破壊機構を構成する回転体を駆動手段によって回転させることにより破壊するものである。
この加熱調理器によれば、気泡破壊機構を構成する回転体を駆動手段によって回転させることにより、排気通路の出口近傍に生じている気泡を破壊することができるため、効率的かつ確実にふきこぼれを防止できる。よって、調理時に内釜に対して高い加熱力を加えることが可能になるため、調理プログラムを作成する際の自由度を高め、おいしく調理することが可能になる。
この加熱調理器では、前記回転体は、気泡を当接により破壊するとともに、前記排気通路出口からの排気方向を除く方向への送風により前記排気通路の壁面に衝突させて破壊する羽根部材からなることが好ましい。このようにすれば、排気通路の出口近傍の気泡を確実に破壊することができる。
また、前記駆動手段は、前記駆動手段は、前記蓋体における前記排気通路の外部に配設されていることが好ましい。
この場合、前記駆動手段と前記回転体に非接触式連結部を設けることが好ましい。
これらの構成は、前記蓋体の排気通路の出口に蒸気口セットを設け、この蒸気口セットの排気口の近傍に前記回転体を配設した構成に有効である。
また、前記蒸気口セットを前記蓋体に着脱可能に配設した構成に特に有効である。
このようにすれば、おねばが付着した排気通路の出口部分および回転体を容易に清掃できる。
さらに、蒸気口セットを着脱可能に構成する場合、前記蒸気口セットおよび前記蓋体の蒸気口セットの配設凹部の少なくとも一方に、他方に接触する緩衝部材を配設することが好ましい。このようにすれば、回転体が回転することに伴う振動による異音の発生を防止できる。
さらにまた、前記蒸気口セットに、流入口から排気口にかけて迂回するように隔壁を設けることが好ましい。このようにすれば、蒸気口セット内での流入口から排気口までの流通経路を長くすることができる。その結果、おねばを含む蒸気を確実に結露させて、気体だけを排出できる。また、おねばによる気泡を隔壁に接触させることにより、破壊を促進できる。
また、前記排気通路を形成する壁に、該排気通路内に向けて膨出する保護カバー部を設け、この保護カバー部内に前記回転体を外側から配設することが好ましい。このようにすれば、回転体の保護カバー部を排気通路を構成する壁に一体成形しているため、保護カバー部と回転体との間の隙間を小さくすることができる。即ち、別体の保護カバーにより回転体を覆う構造と比較すると、成形誤差や組付誤差によるクリアランスが不要になる。その結果、保護カバー部と羽根部材57との間の隙間を小さくすることができる。また、回転体を着脱可能な蒸気口セットに配設する構成の場合、蒸気口セットから回転体を取り外すことがないため、洗浄時の紛失を防止できる。
さらに、前記回転体の回転軸を略水平方向に延びるように配設することが好ましい。このようにすれば、回転体を配設するための平面視面積を小さくできる。その結果、蒸気口セット内に回転を配設する構造の場合、結露させたおねばの貯留面積を増大できる。
本発明の加熱調理器では、回転体を駆動手段によって回転させることにより、排気通路の出口近傍に生じている気泡を破壊できるため、効率的かつ確実にふきこぼれを防止できる。よって、従来であればふきこぼれを発生させないように加熱量を抑制していた調理工程においても、内釜に高い加熱力を加えて調理することが可能であるため、理想的な調理を実現できる。
本発明の第1実施形態の加熱調理器である炊飯器を示す部分断面図である。 図1の要部拡大断面図である。 排気通路の出口部分の構成を示す分解斜視図である。 排気通路の出口部分を構成する上板を示す平面図である。 回転体を構成する羽根部材を示し、(A)は上方斜視図、(B)は下方斜視図、(C)は断面図、(D)は第1磁性部材の平面図である。 羽根部材の保護カバーを示し、(A)は斜視図、(B)は断面図である。 炊飯器の構成を示すブロック図である。 第2実施形態の炊飯器の要部拡大断面図である。 第3実施形態の炊飯器を示す部分断面図である。 図10の要部拡大分解断面図である。 第4実施形態の炊飯器を示す断面図である。 図11の要部拡大断面図である。 図11の炊飯器を示す斜視図である。 (A)は蒸気口セットの分解斜視図、(B)は蒸気口セットを開放した状態を示す斜視図である。 第5実施形態の炊飯器の蒸気口セットを示し、(A)は下容器の平面図、(B)は上カバーの底面図である。 第5実施形態の蒸気口セットによる排気経路を示す平面図である。 (A)は第6実施形態の蒸気口セットの平面図、(B)は第4実施形態の蒸気口セットの平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る加熱調理器である炊飯器を示す。この炊飯器は、調理物である飯米を水と一緒に収容する内釜10と、この内釜10を収容する炊飯器本体13(調理器本体)と、この炊飯器本体13に回動可能に取り付けられた蓋体29とからなる。そして、本実施形態の炊飯器は、蓋体29内に形成する排気通路の出口部分(蒸気口セット部42)に、ふきこぼれを防止するための気泡破壊機構56を配設したものである。
具体的には、内釜10は、熱伝導率が高い鉄(南部鉄)等を鋳造により形成したもので、誘導加熱コイル24に高周波電流を流すことで発生した磁界により渦電流が流れることにより誘導加熱される。この内釜10は有底略逆円錐筒状をなし、その上端に径方向外向きに突出するフランジ部からなる第1位置決め部11が設けられている。また、内釜10には、第1位置決め部11を設けた上端と誘導加熱コイル24によって加熱される下側部分の間の中間位置に、径方向外向きに突出する第2位置決め部12が設けられている。
炊飯器本体13は、上下端を開口した筒状をなす金属(SUS430)製の胴体15と、胴体15の上端開口を閉塞する肩体16と、胴体15の下端開口を閉塞する底体20とを有する外装体を備えている。この外装体には、肩体16の一部と内胴21と保護枠22とで収容部14が形成され、この収容部14内に内釜10が着脱可能に収容される。
肩体16は、外装体の上側部分を構成するもので、胴体15の上端開口に内嵌して取り付けられる。この肩体16の背面側には、蓋体29を回転可能に取り付けるためのヒンジ接続部17が設けられている。また、肩体16には、図1中左側に位置する正面側に操作パネル部18が形成されている。さらに、肩体16には、収容部14の上端開口となる開口部が設けられ、この開口部の上端が、内釜10の第1位置決め部11を受ける第1受部19を構成する。底体20は、外装体の下側部分を構成するもので、胴体15の下端開口に内嵌して取り付けられている。
内胴21は、金属製の円筒部材からなり、肩体16の内胴取付部に内嵌して取り付けることにより、開口部と連続して収容部14を構成するものである。保護枠22は、非導電性材料である樹脂からなり、内胴21の下端開口を覆うように配設することにより、収容部14の下側半分の領域を構成するものである。また、保護枠22の内部には、内釜10の第2位置決め部12を受ける第2受部23が設けられている。即ち、本実施形態の収容部14は、上端と中間部分の2箇所で内釜10を保持する構成としている。
保護枠22の底外面には、保護枠22を介して内釜10を誘導加熱する第1加熱手段として誘導加熱コイル24がフェライトコア25を介して配設されている。そして、この保護枠22の底中央には、内釜10の底部の温度を検出するための第1温度検出手段である底温度センサ26が取り付けられている。また、保護枠22の第2受部23上には、内釜10の第2位置決め部12を直接加熱する第2加熱手段として中間層ヒータ27が配設されている。この中間層ヒータ27は金属製の外装体内に内蔵されており、この外装体内には内釜10の中間層の温度を検出するための中間層温度センサ28が配設されている。
図1および図2に示すように、蓋体29は、上板30と下板31とを有する外装体を備え、炊飯器本体13の上部を覆うものである。この蓋体29を構成する下板31の背面側は、炊飯器本体13のヒンジ接続部17に開閉可能に装着されている。また、上板30の正面側には、該蓋体29を開放するための開放操作部材32が配設され、その内部にロック機構(図示せず)が配設されている。また、蓋体29は、内釜10を覆う下板31の下側に放熱板33が配設され、この放熱板33上に、内釜10の上部を加熱する第3加熱手段として蓋ヒータ34が配設されるとともに、内釜10の上部の空気層の温度を検出する第3温度検出手段として蓋温度センサ35が配設されている。さらに、蓋体29の内側面には、内釜10の上端開口を閉塞する内蓋36が着脱可能に配設されている。この内蓋36は金属製であり、その外周部に内釜10の上端開口の内周部を密閉状態にシールするシール部材37を備えている。
そして、この蓋体29には、内釜10の内部で発生した蒸気を外部に排気するための排気通路が形成されている。この排気通路は、内蓋36の略中央に設けた連通部38が入口を構成する。この連通部38は、下板31に設けた膨出部39の内部に連通している。この膨出部39は、内釜10の内部を大気圧より高い圧力に昇圧可能とするための周知の圧力投入機構(リリーフ弁)を構成するものである。この圧力投入機構は、排気通路を連通および遮断可能な球状部材(図示せず)を備え、この球状部材がソレノイドによって移動可能に構成されている。そして、ソレノイドのオフ状態では、排気通路が連通状態を維持される。この膨出部39は、下端が放熱板33と内蓋36の間の空隙部40に連通している。この空隙部40は、放熱板33の背面側に設けた通気部41により、上板30に形成した蒸気口セット部42に連通している。即ち、本実施形態では、内釜10内を臨む連通部38、膨出部39、空隙部40、通気部41および蒸気口セット部42を経た経路が排気通路を構成する。
蒸気口セット部42は、排気通路の出口部分を構成するもので、図2乃至図4に示すように、下板31を貫通して通気部41の上側に位置する接続部43を備えている。この接続部43には、通気部41の周囲に圧接されるパッキン44が配設されている。また、接続部43は、略円筒状をなすように上向きに延び、下板31から上方に位置する部分が平面視略半円筒状をなすように正面側に向けて拡張されている。この第1拡張部45の上方は、平面視円形状をなすように背面側に向けて更に拡張した第2拡張部46としている。
これにより、蒸気口セット部42の背面側上部には、平面視略半円形状をなす気泡破壊機構56の配設段部47が形成される。この配設段部47には、略中央に位置するように羽根部材57を回転可能に支持する支持軸48が、排気方向である上向きに延びるように突設されている。また、配設段部47には、第2拡張部46の背面側外周壁から径方向内向きに突出するように、第1位置決め突部49が設けられている。さらに、配設段部47には、正面側に位置するように一対の第2位置決め突部50が、上向きに延びるように突設されている。この第2位置決め突部50には、下部に係止溝(図示せず)が設けられている。なお、上板30には、この蒸気口セット部42の円形状をなす第2拡張部46の周囲に、略矩形状をなすようにカバー取付溝51が設けられ、このカバー取付溝51に嵌合するように蒸気口カバー52が配設される。
蒸気口カバー52は、カバー取付溝51に嵌合する矩形状のもので、その内部には、第2拡張部46の上端内周面に嵌合する嵌合部53が設けられている。この嵌合部53の外周には、第2拡張部46との間を密閉するためのパッキン54が配設されている。また、蒸気口カバー52には、この嵌合部53内に位置し、かつ、取付状態で蒸気口セット部42の支持軸48の軸芯上に位置するように、長円形状をなす排気通路出口である排気口55が設けられている。
本発明の気泡破壊機構56は、排気通路の出口近傍である蒸気口セット部42の配設段部47に配設されている。この気泡破壊機構56は、配設段部47上に回転可能に配設される回転体である羽根部材57と、羽根部材57の外周部に配設する保護カバー71と、羽根部材57を回転駆動する駆動手段であるモータ76とを備えている。
羽根部材57は、モータ76によって回転されることにより排気口55へ向かう気泡を、当接により破壊するとともに、排気口55からの排気方向を除く方向への送風により蒸気口セット部42の壁面に衝突させることにより破壊するものである。この羽根部材57は、図3および図5(A),(B),(C)に示すように、摺接カバー58、軸部材61、羽根部材本体63、第1磁性部材69およびスペーサ70を備えている。
摺接カバー58は、配設段部47の表面に摺接するもので、摩擦抵抗を低減し、かつ、第1磁性部材69の磁力に影響を及ぼさない金属(SUS304または非磁性体ステンレス)により形成されている。この摺接カバー58は、上端を開口した有底円筒状をなし、その底面には支持軸48を挿通するための挿通孔59が設けられている。また、摺接カバー58には、その上端縁に内部に配設する軸部材61、羽根部材本体63、第1磁性部材69およびスペーサ70を固定するための固定片60が設けられている。
軸部材61は、摺接カバー58の挿通孔59上に位置するように摺接カバー58の底に配設され、その配設位置を羽根部材本体63により位置決めされるものである。この軸部材61は、摺接カバー58と同様に第1磁性部材69の磁力に影響を及ぼさない金属(SUS304または非磁性体ステンレス)により形成されている。また、軸部材61は、断面逆T字形状をなし、その下端中央には、支持軸48を外嵌する支持受穴62が凹設されている。
羽根部材本体63は樹脂製であり、摺接カバー58の内径と略同一の外径のベース部64を備えている。このベース部64の中心には、上下方向に延びる筒状の軸部材挿通部65が設けられている。また、ベース部64の上面には、4個の羽根部66が等間隔で突設されている。この羽根部66は、組付状態で摺接カバー58の外周面に沿って外側に延びる垂下部67aと、上向きに延びる立設部67bとを有する。各羽根部66は、その送風方向が排気口55への排気方向を除く径方向外向きになるように、径方向外向きに延びるように構成されている。さらに、羽根部材本体63の上面には、各羽根部66の間に位置するように、摺接カバー58の固定片60が位置決めされる位置決め溝68が設けられている。
第1磁性部材69は、モータ76との非接触式連結部を構成するもので、軸部材61の外周部に位置するように、摺接カバー58内に配設されている。この第1磁性部材69は、図5(D)に示すように、周方向にS極とN極とが交互に位置するように配設した磁石からなり、磁極の違いにより後述する第2磁性部材78に連動して回転可能としたものである。なお、S極とN極とを交互に配設する代わりに、S極またはN極に位置する部位を非磁性体である樹脂により構成してもよい。
スペーサ70は樹脂製であり、羽根部材本体63と第1磁性部材69の間に配設され、第1磁性部材69を摺接カバー58との間に位置決めする円環状のものである。
保護カバー71は樹脂製であり、図3および図6に示すように、羽根部材57の上部に所定間隔をもって位置するように配設される枠部72を備えている。この枠部72は、第2拡張部46の内周面と同一直径の円弧部72aと、該円弧部72aの両端に連続した半長円部72bと、これらの内部に位置する略+字形状の格子部72cとを備えている。この枠部72には、円弧部72aから略L字形状をなすように突出し、第2拡張部46の第1位置決め突部49の下面に係止する第1係止部73が設けられている。また、枠部72の第1係止部73の近傍には、配設段部47上に支持される一対の脚部74が設けられている。さらに、枠部72の正面側には、第2位置決め突部50の内側に位置し、下部に係止溝に係止する爪部75aを備えた第2係止部75が設けられている。なお、枠部72と羽根部材57の上端との間の隙間は、羽根部材57の支持受穴62と支持軸48との嵌合代より小さい。
モータ76は、図2に示すように、通電により所定方向に出力軸77を回転させる周知のもので、その出力軸77が配設段部47の支持軸48と同一軸線上に位置するように、下板31上に配設されている。即ち、このモータ76は、蓋体29における排気通路を構成する蒸気口セット部42の外部に配設されている。このモータ76の出力軸77には、非接触式連結部を構成する第2磁性部材78が配設されている。この第2磁性部材78は、第1磁性部材69と同様に、S極とN極とを交互に位置するように配設した磁石からなる。なお、第1磁性部材69をS極またはN極と樹脂とを交互に配設する場合、第2磁性部材78は、逆極性であるN極またはS極と樹脂とを交互に配設する。
なお、本実施形態では、内釜10の中間層を加熱する第2加熱手段として中間層ヒータ27を配設しているが、内釜10の中間層の加熱量を確保するために、内胴21の外側に収容部14内の空間を介して内釜10の外周部を加熱する第4加熱手段として胴ヒータ79が更に配設されている。
このように構成した炊飯器は、炊飯器本体13内に制御基板(図示せず)が配設されている。そして、図7に示すように、この制御基板に実装した制御手段であるマイコン80により、予め記憶されたプログラムに従って、炊飯(調理)処理を実行するとともに、炊き上げた米飯を所定温度に保温する保温処理を実行する。
炊飯処理では、各温度センサ26,28,35の検出温度に基づいて、誘導加熱コイル24、中間層ヒータ27、蓋ヒータ34および胴ヒータ79の加熱(通電)制御を行い、飯米を所定温度に維持する予熱、水を沸騰させる昇温(中ぱっぱ)、沸騰状態を維持する電力制御、および、炊き上げた米飯を蒸らすむらしなどの各工程を実行する。
そして、本実施形態では、内釜10の内部で飯米成分を含んだ蒸気が多く発生する工程(例えば電力制御工程)にて、気泡破壊機構56を構成するモータ76を駆動することにより、羽根部材57を動作させる。これにより、内釜10内で発生した気泡が排気通路を通って排気口55の近傍まで排出されたり、排気通路内で発生した気泡が排気口55の近傍まで排出されたりした場合に、羽根部材57と当接することにより気泡を破壊する。または、羽根部材57の羽根部66による径方向外向きの送風により、気泡を拡張部45,46の壁面に衝突させて破壊する。その結果、排気口55からは気泡が排出されるという「ふきこぼれ」を防止する構成としている。
なお、保温処理では、各温度センサ26,28,35の検出温度に基づいて、ユーザが操作パネル部18を操作することによる保温設定温度となるように、誘導加熱コイル24、中間層ヒータ27、蓋ヒータ34および胴ヒータ79の加熱制御を行う。
このように、本発明の炊飯器では、気泡破壊機構56を構成する羽根部材57をモータ76によって回転させることにより、排気通路の出口近傍に生じている気泡を、当接または壁面への衝突により破壊することができるため、効率的かつ確実にふきこぼれを防止できる。よって、従来であればふきこぼれを発生させないように加熱量を抑制していた工程においても、炊飯時に内釜10に対して高い加熱力を加えることが可能になる。その結果、調理プログラムを作成する際の自由度を高め、おいしく理想的な炊飯を実現できる。また、気泡破壊機構56は、蒸気が多く発生する工程で作動させ、他の工程では作動させないため、省電力を図ることができるうえ、モータ76の駆動音の発生も最小限に抑えることができる。
また、蒸気口セット部42は、蒸気口カバー52を取り外すことにより、羽根部材57を配設した内部を露出可能としている。そして、羽根部材57を回転駆動させるモータ76は、蒸気口セット部42の外部に配設しているため、モータ76が蒸気により劣化することを防止できる。また、羽根部材57とモータ76とは、磁性部材69,78によって非接触式で連結しているため、保護カバー71を取り外すことにより、おねばが付着している羽根部材57を取り外して清掃できる。よって、おねばの付着による羽根部材57の動作不良を防止できる。
さらに、本実施形態では、蒸気口セット部42が蒸気口カバー52を取り外すことにより開放可能となっているため、ユーザの誤使用により羽根部材57の回転中に蒸気口カバー52が取り外される可能性がある。しかし、本実施形態では、羽根部材57を覆うように保護カバー71を配設しているため、ユーザが回転中の羽根部材57に触ることによる怪我の可能性をなくすことができる。
(第2実施形態)
図8は第2実施形態の炊飯器を示す。この炊飯器は、気泡破壊機構56を構成する羽根部材57とモータ76とを直接連結する構成とした点で、第1実施形態と相違している。具体的には、第2実施形態の羽根部材57は、軸部材61の支持受穴62を底面視D字形状をなす非円形穴により構成している。また、配設段部47には、支持軸48の代わりに、モータ76の出力軸77を貫通させて突設している。そして、出力軸77は、配設段部47を貫通した上部を、支持受穴62に係合可能な平面視D字形状をなす断面非円形軸により構成している。なお、配設段部47は、出力軸77の貫通部に軸シール81が配設されている。
このように構成した第2実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができるうえ、モータ76の出力軸77に羽根部材57を直接連結しているため、確実にモータ76の駆動力を羽根部材57に伝達することができる。そのため、羽根部材57の動作不良を抑制できるという効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図9および図10は第3実施形態の炊飯器を示す。この炊飯器は、蒸気口セット85を蓋体29から分離可能とした点で、各実施形態と大きく相違している。具体的には、この第3実施形態では、パッキン44を介して通気部41に接続する接続部43を下板31に設けるとともに、上板30に蒸気口セット85を配設する配設凹部82を設けている。この配設凹部82には、接続部43に連通する連通孔83が設けられ、この連通孔83と接続部43とがパッキン84によってシールされている。
蒸気口セット85は、下容器86と上カバー87とを備え、これらがパッキン88により密閉されている。下容器86には、連通孔83内に挿入され、パッキン84によってシールされる挿入部89が設けられている。そして、下容器86には、上カバー87に形成した排気口55の下部に配設段部47が設けられ、この配設段部47上に第1実施形態と同様の非接触式連結部を有する羽根部材57が配設されている。なお、蓋体29に配設する第2磁性部材78は、樹脂製のギア部材90内に配設され、モータ76の駆動力を図示しないギアを介して受けるように構成している。
このように構成した第3実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。しかも、第3実施形態では、蒸気口セット85を蓋体29から分離できるため、清掃作業性を向上できる。
(第4実施形態)
図11乃至図14は第4実施形態の炊飯器を示す。この炊飯器は、第3実施形態と同様に蒸気口セット85を着脱可能に構成する一方、この蒸気口セット85から羽根部材57を製造メーカにて使用する特殊工具を用いてのみ着脱可能としている。なお、以下では、各実施形態と機能的に同一構成の部分は、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
この第4実施形態では、図12および図13に示すように、下板31に第3実施形態と同様に接続部43と連通する連通孔83を有する配設凹部82が設けられている。この配設凹部82には、蒸気口セット85に接触する緩衝部材100が配設されている。また、蓋体29の下板31には、比較的広い収容空間を有するヒンジ接続部17の側に、第1実施形態と同様に出力軸に第2磁性部材78を配設したモータ76が配設されている。
蒸気口セット85は、図14(A),(B)に示すように、下容器86に上カバー87を回転可能かつ着脱可能に配設したものである。
下容器86は受皿状をなし、連通孔83内に挿入され、パッキン84によってシールされる挿入部89を備えている。この挿入部89の上部には、上向きに突出する流入口部101が設けられている。この流入口部101は、外周壁の一部が軸方向に沿って貫通され、貫通溝から蒸気が流入されるとともに、おねばを含む結露水を内釜10へ還流させる。また、下容器86には、背面側外周部に上カバー87を回転可能に組み付けるヒンジ接続部102が設けられている。さらに、対向する正面側外周部にはロック部材103が配設されている。このロック部材103は、背面側に向けて移動可能であり、上方に設けられたロック爪部104により上カバー87を係止して閉塞状態に維持する。
そして、下容器86の背面側には、装着状態でモータ76の上部に位置する配設段部47が設けられている。この配設段部47は平面視扇形形状をなし、その外周部に上向きに突出する外枠105が設けられている。この外枠105の中央部には保護カバー部106が設けられている。この保護カバー部106は、平面視十字形状の枠状をなすように、排気通路内である上方に向けて膨出するように設けられ、その交差した中央部には、羽根部材57を回転可能に支持する支持部106aが設けられている。また、外枠105の正面側の面には、保護カバー部106内に連通する通気孔107が設けられている。
上カバー87は、蒸気口セット85を配設凹部82に配設した状態で、蓋体29の上板30と面一の外形をなすものである。この上カバー82には、下容器86の上端開口部に嵌合する嵌合部53が設けられ、この嵌合部53内にパッキン88が配設されている。また、上カバー87は、配設段部47に外嵌する嵌合枠部108が設けられている。この嵌合枠部108内には、保護カバー部106の両側板に重畳する側板部109が更に設けられ、その間に排気口55が設けられている。また、上カバー87には、背面側に下容器86のヒンジ接続部102に接続する接続部110が設けられるとともに、正面側にロック部材103に係止される被ロック部111が設けられている。
下容器86に取り付ける羽根部材57は、保護カバー部106に対して排気通路の外(下)側から装着される。この羽根部材57は、羽根部材本体63、第1磁性部材69および組付基板112を備えている。羽根部材本体63は、軸部61の外周に4個の羽根部66を等間隔で突設したもので、その中央には保護カバー部106の支持部106aに回転可能に支持される支軸が突設されている。第1磁性部材69は、羽根部材本体63の下面に配設されている。組付基板112は、羽根部材本体63を支持部106aとの間に回転可能に支持するとともに、保護カバー部106の下端開口を閉塞するもので、特殊ネジ(図示せず)を挿通する挿通孔113が設けられている。
このように構成した第4実施形態では各実施形態と同様に、気泡破壊機構56を構成する羽根部材57をモータ76によって回転させることにより、蒸気口セット85の排気口55から流出しようとする気泡を、当接または壁面への衝突により破壊することができる。よって、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。しかも、第3実施形態と同様に、蒸気口セット85を蓋体29から分離できるため、清掃作業性を向上できる。
また、第4実施形態では、蒸気口セット85の配設凹部82に緩衝部材100を配設しているため、羽根部材57が回転することに伴って蒸気口セット85が振動し、配設凹部82と干渉することによる異音の発生を防止できる。さらに、羽根部材57は、蒸気口セット85に一体的に設けた保護カバー部106に配設するため、保護カバー部106と羽根部材57との間の隙間を小さくすることができる。即ち、第3実施形態のように別体の保護カバー71を配設する構造と比較すると、成形誤差や組付誤差を考慮したクリアランスが不要になる。その結果、保護カバー部106と羽根部材57との間の隙間を小さくすることができる。また、羽根部材57を蒸気口セット85から取り外すことがないため、洗浄時の紛失を防止できる。
(第5実施形態)
図15および図16は第5実施形態の炊飯器の蒸気口セット85を示す。この炊飯器の蒸気口セット85は、内部を流入口部101から排気口55にかけて迂回するように隔壁114,116を設けて、蒸気の流通経路を長くしている。具体的には、図15(A)に示すように、下容器86には、筒状をなす流入口部101の外周に略矩形状をなすように第1隔壁114が設けられている。この第1隔壁114には、排気口55と逆側である正面側に位置するように第1通気口部115が設けられている。また、図15(B)に示すように、上カバー87には、流入口部101より大きく、第1隔壁114より小さい矩形状をなす第2隔壁116が設けられている。この第2隔壁116には、流入口部101の貫通溝の逆側でかつ排気口55の側に位置するように第2通気口部117が設けられている。これら隔壁114,116は、その突出端縁が対向面である上カバー87および下容器86に略接触するように形成されている。また、各通気口部115,117は、下容器86の底に位置するように構成することにより、おねばを含む結露水が流入口部101から内釜10へ還流できるように構成している。
この第5実施形態では、流入口部101から蒸気口セット85内に流入した蒸気は、図16に示すように、流入口部101と第2隔壁116との間を通って背面側へ流動し、第2通気口部117から第2隔壁116と第1隔壁114の間に流入する。その後、隔壁114,116の間を通って正面側へ流動し、第1隔壁114の第1通気口部115から第1隔壁114の外部に流入する。そして、背面側へ流動して通気孔107から保護カバー部106内に流動し、排気口55から外部へ排気される。
この第5実施形態では、第4実施形態と同様の作用および効果を得ることができるうえ、隔壁114,116により蒸気口セット85内での流入口部101から排気口55までの流通経路を長くすることができる。その結果、おねばを含む蒸気を確実に結露させて、気体だけを排出できる。また、おねばによる気泡を隔壁114,116に接触させることにより、破壊を促進できる。
(第6実施形態)
図17(A)は第6実施形態の炊飯器の蒸気口セット85を示す。この炊飯器の蒸気口セット85は、羽根部材57の軸部61を排気口55へ向けた排出方向と直交する略水平方向に延びるように配設している。ここで、羽根部材57の羽根部材本体63は、軸方向から見た外形が略円形状をなし、収容する保護カバー部106は略正方形状に形成される。また、軸方向に沿った厚みは、羽根部66の全長によっても異なるが、保護カバー部106の一辺の寸法より小さい。そのため、羽根部材57を配設するために必要な平面視面積は、図17(B)に示す軸部61を略垂直方向に延びるように配設した場合と比較すると、小さい。その結果、図17中薄墨を付して示すように、下容器86の底の面積を広くすることができる。そして、この下容器86の底は、おねばを含む結露水を一時的に貯留する役割をなすため、本実施形態では、その貯留面積(容積)を増大することができる。
なお、本発明の加熱調理器は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、回転体を羽根部66を有する羽根部材57により構成し、気泡を当接と送風により破壊する構成としたが、羽根部66の代わりに線状をなす当接部を設け、気泡を当接によってのみ破壊する構成としてもよい。
また、第3乃至第6実施形態のように蒸気口セット85を分離できるように構成する場合でも、モータ76の出力軸77との連結機構は、互いの軸を貫通させてその各先端に連結部材と被連結部材とを配設することにより、第2実施形態のように接触式連結部で構成することも可能である。
さらに、第4乃至第6実施形態のように、排気通路の壁に膨出した保護カバー部106を設ける構成は、第1および第2実施形態のように着脱不可能な蒸気口セット部42を設ける構成でも適用可能である。同様に、第5実施形態のように、蒸気口セット85内に隔壁114,116を設ける構成は、第1乃至第3実施形態および第6実施形態にも適用可能である。同様に、第6実施形態ように羽根部材57の軸部61を略水平方向に延びるように配設する構成は、第1乃至第3実施形態および第5実施形態にも適用可能である。
そして、各実施形態では、本発明の加熱調理器として、炊飯器を例に挙げて説明したが、電磁調理器など、調理時に排気通路中を気泡が通過する加熱調理器であれば、いずれでも適用が可能であり、同様の作用および効果を得ることができる。
10…内釜
13…炊飯器本体(調理器本体)
24…誘導加熱コイル(加熱手段)
29…蓋体
36…内蓋
38…連通部(排気通路)
39…膨出部(排気通路)
40…空隙部(排気通路)
41…通気部(排気通路)
42…蒸気口セット部(排気通路)
47…配設段部
55…排気口
56…気泡破壊機構
57…羽根部材(回転体)
58…摺接カバー
61…軸部材
63…羽根部材本体
69…第1磁性部材(非接触式連結部)
70…スペーサ
71…保護カバー
76…モータ(駆動手段)
78…第2磁性部材(非接触式連結部)
100…緩衝部材
101…流入口部
106…保護カバー部
114…第1隔壁
116…第2隔壁

Claims (11)

  1. 内部に内釜を配設した調理器本体と、この調理器本体に開閉可能に配設され前記内釜の上端開口を閉塞する蓋体とを備え、前記調理器本体内に配設した加熱手段によって前記内釜を加熱し、この内釜内で発生した調理物成分を含む蒸気を前記蓋体に設けた排気通路を通して外部に排気しながら、前記内釜内の調理物を調理する加熱調理器において、
    前記蓋体に、前記排気通路の出口近傍に回転可能に配設されこの排気通路出口近傍で発生している気泡を破壊する回転体と、この回転体を回転駆動する駆動手段とを有する気泡破壊機構を設けたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記回転体は、気泡を当接により破壊するとともに、前記排気通路出口からの排気方向を除く方向への送風により前記排気通路の壁面に衝突させて破壊する羽根部材からなることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記駆動手段は、前記蓋体における前記排気通路の外部に配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記駆動手段と前記回転体に非接触式連結部を設けたことを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 前記蓋体の排気通路の出口に蒸気口セットを設け、この蒸気口セットの排気口の近傍に前記回転体を配設したことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の加熱調理器。
  6. 前記蒸気口セットを前記蓋体に着脱可能に配設したことを特徴とする請求項5に記載の加熱調理器。
  7. 前記蒸気口セットおよび前記蓋体の蒸気口セットの配設凹部の少なくとも一方に、他方に接触する緩衝部材を配設したことを特徴とする請求項6に記載の加熱調理器。
  8. 前記蒸気口セットに、流入口から排気口にかけて迂回するように隔壁を設けたことを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  9. 前記排気通路を形成する壁に、該排気通路内に向けて膨出する保護カバー部を設け、この保護カバー部内に前記回転体を外側から配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  10. 前記回転体の回転軸を略水平方向に延びるように配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  11. 調理器本体内に配設した内釜を蓋体によって閉塞した状態で、前記内釜を加熱手段によって加熱する一方、
    前記内釜内で発生した調理物成分を含む蒸気を前記蓋体内の排気通路を通して外部に排気するとともに、前記排気通路の出口近傍で発生している気泡を、気泡破壊機構を構成する回転体を駆動手段によって回転させることにより破壊する
    ことを特徴とする加熱調理器の調理方法。
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