JPH1071077A - 炊飯器 - Google Patents
炊飯器Info
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- JPH1071077A JPH1071077A JP22802296A JP22802296A JPH1071077A JP H1071077 A JPH1071077 A JP H1071077A JP 22802296 A JP22802296 A JP 22802296A JP 22802296 A JP22802296 A JP 22802296A JP H1071077 A JPH1071077 A JP H1071077A
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Abstract
ため使用者が誤って蒸気に触れると火傷する危険性があ
り安全性に問題が生じ、また、高温の蒸気が外気に直接
に触れると結露が生じて水滴が溜まるという問題があっ
た。 【解決手段】 蓋体2に設けた炊飯時に発生する蒸気を
排気する蒸気排気通路2A,2A′と、前記蓋体2に設
けた外気を吸気する外気吸気通路2Cと、該外気吸気通
路2Cを通して吸気する外気と前記蒸気排気通路2A,
2A′を通して排気する蒸気とを混合して前記蓋体2の
外部に排気する強制排気手段を備えてなるものである。
Description
に簡単な構成にて蓋体に生じる結露を確実に防止するこ
とができると共に、高温の蒸気の外部への排出を確実に
防止し得る炊飯器に関するものである。
7−53455号公報に記載されているように、炊飯器
本体内に鍋を収納すると共に、該炊飯器本体の上部を開
閉自在に覆う蓋体を炊飯器本体の一側面にヒンジにより
枢支し、該蓋体に発生した蒸気を炊飯器本体外に排出す
る蒸気通過室を設け、該蒸気通過室を通過した蒸気を炊
飯器本体の外部に排出する蒸気出口穴を設け、該蒸気出
口穴より蒸気を炊飯器本体の外部へ排出する構成にした
ものである。
加熱し炊飯すると鍋内から蒸気が発生し、この蒸気が蒸
気通過室を通り、蒸気出口穴より炊飯器本体外に排出さ
れるようにしたものである。
ための送風装置を備えた炊飯器の例として特公平5−3
1408号公報に記載のように、炊飯器本体の上部を開
閉自在に覆う蓋体内に蒸気排気通路と送風装置を設ける
と共に、蓋体に吸気口と排気口を設けて構成したものが
ある。
体の鍋内に米と水を入れ炊飯すると、鍋内で発生する蒸
気が内蓋に設けられた蒸気排気通路内に導かれ、蒸気排
気通路内は送風装置により吸気口から空気を吸入し排気
口に空気を排気する気流があり、蒸気排気通路内に導か
れた蒸気はこの気流に混合されて排気口より外部へ排出
される。
の炊飯器、例えば実公昭57−53455号公報に記載
の炊飯器であれば、排出される蒸気は高温であるため使
用者が誤って蒸気に触れると火傷をする等の危険性があ
り、安全性について問題があり、また、特公平5−31
408号公報に記載の炊飯器であれば、保温性能に問題
が生じ、さらに、蒸気排気通路から排出される高温の蒸
気に送風装置から吸入した冷気が直接触れるため結露し
て水滴が溜まる等の欠点があった。
解決するためになされたもので、排気口付近に使用者が
誤って触れても火傷等の危険性がなく安全性の優れた使
い勝手のよい炊飯器を提供するばかりではなく、保温時
には強制排気手段により蓋体の温度を下げると共に、鍋
の温度を最適温度まで素早く冷やすことができ、保温性
能を向上させて長時間おいしさを保つことができる炊飯
器の提供を目的とするものである。
目的を達成するために、請求項1記載の発明は、上面を
開口した炊飯器本体と、該開口面を開閉自在に覆う蓋体
と、該蓋体を前記炊飯器本体の一側に枢支するヒンジ部
と、前記蓋体に設けた炊飯時に発生する蒸気を排気する
蒸気排気通路と、前記蓋体に設けた外気を吸気する外気
吸気通路と、該外気吸気通路を通して吸気する外気と前
記蒸気排気通路を通して排気する蒸気とを混合して前記
蓋体の外部に強制的に排気する強制排気手段を備えてな
るものである。
載の発明において、強制排気手段が送風機としたもので
あり、そして、請求項3記載の発明は、請求項1記載の
発明において、外気吸気通路に連通し、炊飯器本体内の
内鍋の外周面を外気により冷却する冷却通路を備えてな
るものである。
項1記載の発明において、蒸気排気通路の蒸気出口と外
気吸気通路の外気の吹出口とを近接させてなるものであ
り、さらに、請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、蒸気排気通路に強制排気手段へのおねばの
流出を防止する防止手段を備えてなるものである。
項2記載の発明において、強制排気手段の送風機が外気
吸気通路内に位置し、該送風機の送風方向を排気口に向
かって設けたモノであり、また、請求項7記載の発明
は、請求項1記載の発明において、外気吸気通路に連通
して外気を吸気する吸気口を炊飯器本体の上部周側面に
備えてなるものである。
記載の発明において、外気吸気通路に連通し、炊飯器本
体内の内鍋の外周面を外気により冷却するため冷却通路
を備える共に本体底部に吸気口を備えてなるものであ
る。
及びに請求項2記載の発明は、炊飯時に炊飯器本体内で
発生した蒸気が蓋体内の蒸気排気通路に導かれ、強制的
排気手段である送風機により外気吸気口から吸入され、
蓋体の外気吸気通路を通過する空気と混合して排気口か
ら外部へ排出され、このことにより蓋体の外周部の温度
がある程度低くなり、送風機によりの空気温度との温度
差が少なくなり結露を防ぐことができ、さらには高温の
蒸気が直接排出されることがないため安全性の優れた使
い勝手のよい炊飯器を提供することができる。
は、保温時には、炊飯器本体下部の吸気口から吸入した
空気を内鍋外周部の冷却通路を通過して蓋体内に導き、
蓋体内の外気吸気通路を通過して送風機により排気口か
ら排出されるので、内鍋の温度を保温適正温度まで素早
く冷やすことができ、保温性能を向上させることができ
る。
果的に冷やすことができ、結露を生じさせないで排出す
ることができ、そしてまた、請求項5記載の発明は、お
ねばの蒸気排気通路若しくは送風機への流出を確実に防
止することができる。
は、炊飯器本体の上部吸気口及び底部吸気口から取り入
れた冷風を有効に蒸気に当てることができて、蒸気を素
早く冷やすことができ、しかも、蒸気を混合してからす
ぐに排出することができ、そのうえ、保温時に高温度の
空気の逆流を未然に低減することができる。
態を図面と共に説明する。本発明の炊飯器は、図1及び
図2に示すように、短筒状の外装ケース1a及び外装ケ
ース1aの下端部に係合固定された底ケース1bとから
外殻が形成された炊飯器本体1と、その上面開口を覆う
開閉自在な蓋体2とを備え、炊飯器本体1内に内釜3が
着脱自在に装着されている。
蓋4の内側に取り付けられ、内釜3の上面開口を覆う内
蓋5とからなり、炊飯器本体1の端部に設けられたヒン
ジ部Hnに回転自在に支持されている。
の間の隙間を密封するゴム製のパッキン6が設けられて
いる。このパッキン6は外蓋4の下面に形成された円環
状の溝部4aに嵌入された状態でねじ止めされており、
パッキン6の内部に水等が溜まることがなくて劣化が抑
制され、また、パッキン6の表面だけを清掃すればよい
ので、清掃性に優れたものとなる。
孔7aを有する蒸気吸込キャップ7が上下方向に貫通し
て形成されている。該蒸気吸込キャップ7の上部には下
部蒸気排気通路2A′が形成されており、ノズル部2B
の蒸気出口2B′を介して上部蒸気排気通路2Aに連通
し、さらに上部へ蒸気を排出するために蓋体2の上面中
央部に設けた排気口2Dより排出するように形成し、蓋
体2内の適宜位置には強制排気手段として送風機Fを設
けている。
該開口面を開閉自在に覆う蓋体2と、該蓋体2を炊飯器
本体1の一側に枢支するヒンジ部Hnと、蓋体2に設け
た炊飯時に発生する蒸気を排気する下部蒸気排気通路2
A′と、蓋体2に設けた外気を吸気する外気吸気通路2
Cと、該外気吸気通路2Cを通して吸気する外気と下部
蒸気排気通路2A′を通して排気される蒸気とを混合し
て強制的排気手段として設けた送風機Fにより蓋体2の
上部に設けた排気口2Dより外部へ強制的に排気するよ
うに構成している。
底ケース1bの下面一部に下吸気口1Aを形成すると共
に、炊飯器本体1下部に位置する外鍋11の下鍋11b
下面に形成した複数個の下鍋吸気口11b′から吸入し
た空気を内釜3を収納した内鍋9外周部の外気により冷
却するために設けた冷却通路9Aを通過して蓋体2内に
導き蓋体2内の外気吸気通路2Cを通過して送風機Fに
より排気口2Dから外部へ排出される構成にしている。
11の上鍋11aの上部に上鍋通気穴11a′を炊飯器
本体1の外装ケース1aに対向する位置に該外装ケース
通気穴1a′設け、冷却通路9Aよりの空気を炊飯器本
体1の上部に設けた通気穴1C,蓋体下部通気穴2E,
外気吸気通路2Cを通過して送風機Fにより外部へ排気
口2Dから外部へ排出される構成としている。
2の蒸気出口2B′と外気吸気通路2Cの外気の送風機
Fの吹出口Foとを近接させて設けている。そして風向
きが斜め上方に向くように送風機Fを傾斜して取り付
け、且つ該送風機Fの送風方向を排気口2Dに向かって
設けている。冷却通路9A及び外気吸気通路2Cに連通
して外気を吸気する上吸気口1Bを炊飯器1本体の上部
周側面の一部に備えている。
部から見た要部破断断面図に基づき詳細に説明する。図
2において、100は炊飯スイッチ等を有するスイッチ
操作部で炊飯器本体1の上部外面適所の一部に設けてい
る。蓋体2内には該蓋体2内に送・通風経路を形成する
区画筺体2Kを設け、該区画筺体2Kの一側に送・通風
経路内に貫通するようにして送風機Fを設けている。
端部に空気吹出口Foをゴム等よりなる空気吹出口パッ
キンFocに接合して設け、上部蒸気排気通路2A内に
空気を送出できるようにして設けている。空気吹出口パ
ッキンFocは上方の蒸気排気通路2Aは蒸気が蓋体2
内部に入らないようにゴム製のパッキンPc設け密閉し
ているように取り付けている。
外気吸気通路2Cより空気を取り込む蓋体下部通気穴2
Eを設けている。さらに炊飯器本体1の上面に蓋体2の
下部一部に設けた蓋体下部通気穴2Eと対応した位置に
外気吸気通路2Cを介して本体上部通気穴1Cを設けて
いる。この空気は区画筺体2Kの通気口2K′を通過し
て区画筺体2K内を通り送風機Fに取り入れられるよう
になっている。勿論送風機FのケーシングFcには空気
を吸込む吸込口(図示せず)をその適所に設けているこ
と言うまでもない。
が充填され、内蓋5の上面は蓋ヒータ8が装着されてい
る。この蓋ヒータ8は炊飯時には内蓋5の結露を防止
し、保温時には内釜3内の温度むらを防止する。炊飯器
本体1内には内釜3を収納する内鍋9と、内鍋9の下端
に着脱自在に装着されたヒータユニット10と、内鍋9
及びヒータユニット10を覆うように空隙を空けて配さ
れた外鍋11とが設けられている。
成された有底短円筒状に形成され、アルミニウムまたは
アルミニウム合金等の高熱伝導性、耐熱性及び耐衝撃性
を有する金属を母材とするものである。そして、内釜3
の内面には、清掃性の向上を図るためにフッ素樹脂系の
コーティング層が形成されており、これによって内釜3
に付着した炊飯米も容易に洗い落とすことができる。ま
た、内釜3の外面には、波長0.3~5.6μmまでの可視光
線から遠赤外線の電磁波を吸収するとともに、波長5.6
〜25μmの電磁波を反射する特性を備えた黒色の選択吸
収膜が形成されている。
に形成され、この内鍋9によってヒータユニット10の
ハロゲンヒータ13からの電磁波を内釜3の外周に反射
させるようになっており、少なくとも内面が反射効率の
よい光輝平滑表面仕上げを施した鏡面光沢を有するアル
ミニウムまたはアルミニウム合金、あるいは光輝アルミ
ニウムメッキ鋼板等からなる反射面とされ、さらにその
反射面側に耐熱性及び耐食性を有するアルマイト皮膜が
施されている。この内鍋9は、上端が保持具12を介し
て炊飯器本体1に保持されており、内部に収容された内
釜3の側面を覆うように空隙を空けて配されている。ま
た、内鍋9の下端開口周縁には水平方向外方に張り出す
フランジ部9aが形成されている。なお、内鍋9の形状
についての詳細は後述する。
に配され環状に曲成された電磁波を放射するランプヒー
タとしてのハロゲンヒータ13と、該ハロゲンヒータ1
3と内釜3との間に配された電磁波を透過するガラス製
の保護板14と、ハロゲンヒータ13から放射される電
磁波を内釜3の方向に反射させる反射板15と、該反射
板15を覆うように空隙を空けて配された断熱カバー1
3とからなり、後述するように内鍋9とともに、保護板
14、反射板15及び断熱カバー16が環状バンド部材
17によって一体的に締着されてなるものである。
遠赤外線領域の波長を含む電磁波を発生する発熱体から
なるもので、図3に示すように、直管状の両端部分が平
行に近接するように中央部分が環状に曲成された開ルー
プ状を呈し、直管状両端部は反射板15、断熱カバー1
6及び外鍋11を貫通して、外鍋11の外側に突出する
状態で配されており、環状の中央部分は、反射板15と
で囲まれたヒータ収納室18の中央において、その環の
中心が内釜3の底面の中心を通る垂線上にあって、内釜
3に対して平行になるように配置されている。
おける管部13Aが反射板15に設けられた後述するヒ
ータアングル19に支持されている。なお、ランプヒー
タとしては、ハロゲンヒータの他、石英ガラス管ヒータ
等が適している。また、ハロゲンヒータを使用した場
合、炊飯容量が1〜1.8リットルのときはAC100Vで800
〜1200W定格のものを用いるのが一般的である。
射される可視光線から遠赤外線領域の波長の電磁波を透
過する高耐熱衝撃性を有する結晶化ガラスからなる無着
色透明ガラス板または着色透明ガラス板を用いて円盤状
に成形されており、ハロゲンヒータ13からの距離が遠
いほど電磁波の透過率がより大きくなるように設定され
ている。また、保護板14の周縁部は反射板周縁の載置
部15aに載置されて内鍋9の下面開口部を塞ぐように
配置されている。
ンヒータ13との間に位置することにより、異物落下に
よるハロゲンヒータ13の破損を防止するとともに、水
滴や煮汁等がハロゲンヒータ13に付着するのを防止し
ている。なお図示してはいないが、保護板14の外周部
からヒータ収納室18内に水等が浸入しないように、保
護板14の外周部下面と反射板15の載置部15aとの
間をシール材でシールしてもよい。また、保護板14を
赤色、茶色、紫色、白色等の着色透明ガラス板とする
と、内釜3を炊飯器本体1から取り外したときにハロゲ
ンヒータ13が見えにくくなってデザイン性を高めると
いった効果がある。
について説明すると、一般に、加熱による内釜3の温度
分布は、内釜3の厚み、ハロゲンヒータ13と内釜3と
の距離、ハロゲンヒータ13の形状、保護板14の厚
み、保護板14における電磁波の透過率等の影響を受け
る。そのなかでもハロゲンヒータ13と内釜3との距離
が最も影響度が高く、ハロゲンヒータ13の直上が最も
加熱されやすく、ハロゲンヒータ13から遠ざかるほど
加熱されにくくなる。
らにつながるので、温度分布を均一にする、すなわち内
釜3を均一に加熱することが望ましい。このため、上述
のように、保護板14における電磁波の透過率を変化さ
せることにより、内釜3に到達する電磁波の強さを均一
にして内釜3が均一な輻射熱を受けるようにし、均一加
熱を図っている。
設定は、電磁波を減衰して透過率を低下させる高温セラ
ミックインク等を、保護板14におけるハロゲンヒータ
13の直上近傍に位置する部分を中心として距離が遠く
なるほど膜厚が薄くなるようにリング状に印刷すること
によりなされている。すなわち、図4及び図5に示すよ
うに、1回の印刷の膜厚を1μm程度として、ハロゲン
ヒータ13に比較的近い近接位置Aには1回の印刷を行
い、ハロゲンヒータ13の直上近傍位置Bには更にもう
1度、つまり2回の印刷を行っている。なお、図6は印
刷の膜厚と電磁波の透過率との関係を示しており、膜厚
を薄くするほど電磁波の透過率が高くなっている。
れ、ハロゲンヒータ13の環状の中央部分を囲むように
配されており、内鍋9と同様に少なくとも内面が反射効
率のよい光輝平滑表面仕上げを施した鏡面光沢を有する
アルミニウムまたはアルミニウム合金、あるいは光輝ア
ルミニウムメッキ鋼板等からなる反射面とされ、さらに
反射面に耐熱性及び耐食性を有するアルマイト皮膜が施
されている。これによりハロゲンヒータ13からの電磁
波を内釜3の方向に効率良く反射して熱効率を向上を図
っているとともに、反射板15の周辺部分の断熱効果が
高められるようにしている。
ス製の保護板14はさほど熱膨張しないが、金属製の反
射板15は大きく熱膨張する。このため、常温状態で組
み立てられた保護板14と反射板15との間に加熱時と
加熱終了後の冷却時に保護板14が反射板15上でガタ
ついて異音が発生したり、水滴や煮汁の浸入により反射
板15が汚れ、反射効率が低下するという不具合が生じ
る虞れがある。
形態では、反射板15の外周端部に図7に拡大して示す
ように、保護板14の周縁部が載置される円環状の平
面、すなわち前記載置部15aと、この載置部15aよ
りも外周に位置して保護板14の端部から下方に漏れた
水滴や煮汁を溜める水溜部15bとを一体的に屈曲形成
している。また、水溜部15bを円環溝状とし、その下
面に一定間隔毎に複数の第1水抜孔15cを形成してい
る。さらに、水溜部15bの周面は載置部15aに載置
された保護板14の周側面に微小隙間を設けて対向させ
ている。
5bとして本体部分よりも1段低い底部を有する環状の
溝を形成することにより、内鍋9と保護板14間から毛
細管現象等によって水漏れがあっても、その水分が反射
板15の本体部分に及ぶことはなく、水溜部15bを通
じて排水される。また、保護板14と反射板15は加熱
時において載置部15a上で相対移動するので、異音等
の発生を極力防止することができる。
9は都合2個、取り付けられている。このヒータアング
ル19の構成材料としては、ハロゲンヒータ13からの
電磁波による放射熱に耐え得るものである必要があり、
例えば、ばね鋼、ステンレス鋼、チタン合金、ニッケル
クロム鋼、あるいはリン青銅等の弾性を有する耐熱板材
が使用されている。
に、反射板15の底面にねじ20によって固着された取
付片19aと、該取付片19aから外方向に向かって立
設された起立片19bとが一体的に屈曲形成された加工
が簡単な構造となっている。そして、起立片19bに
は、円弧状の切欠19cが形成され、この切欠19cの
周りに弧状片19dが突出形成されて管部13Aを嵌合
させる円弧状の支持構造が構成されており、これによっ
てハロゲンヒータ13の管部13Aの支持を容易にする
とともに、管部13Aの傷つきを防止してハロゲンヒー
タ13の寿命アップを図っている。
れ、アルミニウムまたはアルミニウムのほぼ同量比合金
によりメッキされた鉄板、もしくはステンレス鋼等から
なり、断熱カバー16と反射板15との間の空隙が断熱
層となって、この断熱層と相俟って断熱効果及び熱効率
の向上を図り、安全性を高めている。
に示すように、反射板下面周縁の水溜部15bの底面が
載置される円環状平面部分であるフランジ部としての載
置部16aと、該載置部16aから水溜部15bの外側
面に沿って立ち上がって反射板15を位置決めする短円
筒状の位置決め部16bとが一体的に屈曲形成されてい
る。載置部16aには、水溜部15bの第1水抜孔15
cに対応してこぼれ落ちた水滴や煮汁等を断熱カバー1
6の外側に排出するための第2水抜孔16cが形成され
ている。
に示すように、ハロゲンヒータ13の端子部13Bを支
持するヒータ支持枠22が設けられている。このヒータ
支持枠22としてはハロゲンヒータ13からの電磁波に
よる輻射熱に耐え得る素材を使用する必要があり、ヒー
タアングル19と同様にばね鋼、ステンレス鋼、チタン
合金、ニッケルクロム鋼あるいはリン青銅等の耐熱板材
が使用されている。
示すように、断熱カバー16の側面にねじ23によって
固着された一対の取付片24と、各取付片24から外方
向に向かって突出して外鍋11の側面を貫通した側面視
ほぼL字形状の一対のアーム片25と、各アーム片25
の先端を連結する連結片26とからなっている。
形成された位置決め用孔16dに嵌合する位置決め用突
起24aが形成されている。また、連結片26には、ハ
ロゲンヒータ13の一対の端子部13Bに対応して上部
が開放した円形の切欠26aが形成され、この上部の開
放した部分を除く切欠26aの周りに円弧片26bが突
出形成されて端子部13Bを嵌合させる円弧状の支持部
27が構成されており、この円弧状の支持部27によっ
てハロゲンヒータ13の端子部13Bの支持を容易にす
るとともに、端子部13Bの傷つきを防止してハロゲン
ヒータ13の寿命アップを図ることができる。
る際に、端子部13Bの先端に接続された電線接続端子
28a付の電線28を切欠26a、すなわち支持部27
に挿通させる必要があり、環状の支持部27であると、
電線28を挿通しようとするとき、電線接続端子28a
が邪魔になって、挿通が困難またはできないことがある
が、切欠26aの上部の開放した部分から電線28を嵌
め込むと、簡単に配線することができる。
の管部13Aとの間に図12に示すような板ばね29が
介装されており、この板ばね29の両端には、端子部1
3Bを嵌め込むU字形状の切欠29aが形成され、中央
には、連結片26に当接する平面視U字形状の突起29
bが形成されている。この板ばね29は、連結片26と
管部14の端面との間に挟着された状態となっており、
これによってハロゲンヒータ13の寸法公差のバラツキ
を吸収するとともに、反射板12の熱膨張によるハロゲ
ンヒータ13のガタツキをなくし、炊飯器の移動中にガ
タツキ音が発生するといった不具合を防止している。
29の付勢力によって常時ヒータアングル19に押し付
け付勢されているため、加熱時においてヒータアングル
19が熱膨張した場合にも、ヒータアングル19とハロ
ゲンヒータ13の管部13Aとの密着状態が維持され、
ガタツキ音等の発生が効果的に抑制されることになる。
環状バンド部材17は図7及び図13に示すように、
アルミニウムまたはアルミニウム合金等の良熱伝導性金
属材からなる断面コ字形状の一対の半円弧状部材17
A,17Bを組み合わせ結合してなるもので、各部材1
7A,17Bの一端部には係合爪17aが切り起こしに
より形成されている一方、他端部には係合孔17bを有
する係合片17cが延出されている。
ヒータユニット10を組み立てるときは、断熱カバー1
6の載置部16aと、反射板15の水溜部15bとを重
合するとともに、反射板15の載置部15a上に保護板
14を載置重合し、さらに保護板14の周縁部上に内鍋
9のフランジ部9aを重合した状態で、両側から半円弧
状部材17A,17Bを嵌着し、図13(B)に示すよう
に、一方の部材17Aの係合爪17aを他方の部材17
Bの係合孔17bに挿入するとともに、他方の部材17
Bの係合爪17aを一方の部材17Aの係合孔17bに
挿入した後、各係合爪17aを上向きに折り曲げる。こ
れにより内鍋9、保護板14、反射板15及び断熱カバ
ー16が環状バンド部材17によって一体的に挟持され
た状態で締着される。
14の周縁部と、反射板15の外周端部と、断熱カバー
16の載置部16aとが重合された状態で良熱伝導性の
環状バンド部材17によって一体的に締着されることに
より、ハロゲンヒータ13の熱が反射板15及び断熱カ
バー16から環状バンド部材17を通じて直接的に内鍋
9に伝達されるので、内釜3の加熱効率を向上させるこ
とができ、また、組立作業性にも優れている。
13bは溶接部分が溶けないように約250℃以下のとこ
ろに配置する必要があるが、ヒータ収納室18内の温度
は400℃前後になるため、口元封止部13a,13bを
ヒータ収納室18の外部に配置する必要がある。このた
めハロゲンヒータ13の口元封止部13a,13bは反
射板15及び断熱カバー16を貫通してヒータユニット
10の外部に配置されている。
漏れた電磁波のために直接炊飯に関係のない炊飯器本体
1内部の各部材が加熱されて悪影響を受けたり、さらに
は炊飯器本体1の外部にまで電磁波が漏れると、例えば
夜中の炊飯時等においてユーザーに不安を与えるといっ
た不具合が生じる。そこで本実施の形態では、図14に
示すように、ヒータユニット10の外部に配置されたハ
ロゲンヒータ13の口元封止部13a,13bにおける
断熱カバー16の外部に突出した部分に、遮光性を有す
る塗料を塗布して遮光塗膜30を形成し、さらに、一対
の遮光板31a,31bをハロゲンヒータ13の口元封
止部13a,13bに嵌着している。
に、断熱カバー16にはハロゲンヒータ13の一対の口
元封止部13a,13bを通すための切欠孔32が形成
されている。一方の遮光板31aはハロゲンヒータ13
の一方の口元封止部13bの外周面上半部に嵌合する逆
U字形状の切欠部33aと、この切欠部33aから延出
されてハロゲンヒータ13の他方の口元封止部13bの
外周面上端に接する位置規制片34aとを備えている。
また、他方の遮光板31bはハロゲンヒータ13の他方
の口元封止部13bの外周面下半部に嵌合するU字形状
の切欠部33bと、この切欠部33bから延出されてハ
ロゲンヒータ13の一方の口元封止部13aの外周面下
端に接する位置規制片34bとを備えている。
封止部13aに一方の遮光板31aの逆U字型切欠部3
3aを上方から嵌め、ハロゲンヒータ13の他方の口元
封止部13bに他方の遮光板31bのU字型切欠部33
bを下方から嵌めて、両方の遮光板31a,31b及び
一方の遮光板31aと断熱カバー16が密接するように
配置されている。また、遮光板31a,31bの位置決
めは断熱カバー16に設けた切り起こし片16eによ
る。
13a,13bからの電磁波は遮光性を有する塗料で遮
光され、ヒータ収納室18から断熱カバー16の切欠孔
32を通る電磁波は遮光板31a,31bによって遮光
される。また、遮光板31a,31bをハロゲンヒータ
13の口元封止部13a,13bにそれぞれ分けて嵌め
たので、ハロゲンヒータ13が熱膨張で伸縮し、口元封
止部13a,13bの間隔が移動しても遮光板31a,
31bによってハロゲンヒータ13が破損することがな
い。また、ハロゲンヒータ13の電線接続部への過熱を
防止でき、安全性に優れたものとなる。
が同じであれば前記のものとは異なる形状であってもよ
い。また、図15に示すように、遮光塗膜30に代えて
ハロゲンヒータ13の一方の口元封止部13aを遮光性
を有する端子キャップ35で覆うようにしても、優れた
遮光効果が得られる。
覆うように配された短円筒状の上鍋11aと、ヒータユ
ニット10を覆うように配された有底短円筒状の下鍋1
1bとからなり、上鍋11aの下端と下鍋11bの上端
とがボルト36によって固着されており、上鍋11aの
上端が保持具12を介して炊飯器本体1に保持されてい
る。この外鍋11は、内鍋9やヒータユニット10から
外方向へ放射した電磁波や高温空気を阻止する仕切り板
として機能しており、素材としては、熱反射効率のよい
耐熱性の鏡面光沢のあるSUS430などのステンレス
鋼板、アルミニウムメッキ鋼板、アルミニウムが適して
いる。
外鍋11との空隙が断熱層となって、炊飯器本体1の外
表面の高温化を防止している。すなわち、図1の破線矢
印で示すように、炊飯器本体1の底ケース1bにほぼ均
等間隔で設けられた複数個の下吸気口1Aから進入した
外気は、外鍋11内に進入した後、ヒータユニット10
で加熱されて該ヒータユニット10と外鍋11間の冷却
通路9Aを通って上昇し、上鍋11aと内鍋9間の隙間
を通じて外鍋11の外部へ自然排気され、最終的に前記
通気孔1A等の外部との連通部分である外気吸気通路2
Cから下部蒸気排気通路2A′を経て炊飯器本体1の上
部蓋体2の排気口2Dより外部へと排出されるものであ
り、その空気流が前記空隙に形成されることによって、
有効な遮熱効果を得ることができる。
とほぼ同心で、それよりも大径のシーズヒータからなる
底ヒータ38が配されている。この底ヒータ38は蓋ヒ
ータ8とともに保温時における内釜3内の温度むらを防
止するものである。
置、具体的には上鍋11aには、内釜3に接触して内釜
3の温度を検知する感熱体39がアングル40を介して
装着されている。この感熱体39は図16に示すよう
に、内釜3の曲率中心に向かう軸線に沿って配された固
定軸41に管状スライド部材42を軸方向に摺動自在に
嵌合し、このスライド部材42の先端部にサーミスタ等
の感熱素子43を装着するとともに該感熱素子43を感
熱キャップ44によって被覆し、さらにスライド部材4
2とアングル40との間にコイルスプリング45を介装
してスライド部材42を内釜3側へ付勢したものであっ
て、この感熱体39によって検知された温度はマイコン
等からなる制御部に伝えられ、ハロゲンヒータ13、蓋
ヒータ8、底ヒータ38及び横ヒータ48の通電制御が
行われる。
機能も有しており、アングル40上に取り付けられたマ
イクロスイッチからなる内釜検知スイッチ46と連動し
て、該電源スイッチ46をON/OFFする。すなわ
ち、この感熱体39は内鍋9に形成された貫通孔として
の突入口9bに臨んで傾斜状に配されており、内鍋9に
内釜3が装填されていないときは、スライド部材42が
コイルスプリング45の付勢力によって図16の想像線
で示す位置まで内鍋9内に突出しており、この状態では
内釜検知スイッチ46がOFFとなって、電源ONでき
ない状態を保持する。そして、内釜3を装填すると該内
釜3の自重によって実線位置まで押し下げられ、これに
より内釜検知スイッチ46を閉じて電源ON可能な状態
とする。
して接触しないことにより検知温度にバラツキが生じる
不都合がある。
ータ13との間の内鍋部分に、保護板14から内釜3近
傍までほぼ垂直に立ち上がる遮光壁部9cを形成し、こ
の遮光壁部9cによってハロゲンヒータ13から放射さ
れる電磁波及びその反射光から感熱体39を遮蔽してい
る。また、感熱体39の突没動作精度を高めるために、
アングル40からスライド部材42を案内するための直
管状のガイドパイプ47を設け、このガイドパイプ47
にスライド部材42を摺動自在に嵌合することでスライ
ド部材42の直線動の精度を高め、感熱体39が内釜3
に常時安定して当接するようにしている。
ガイドパイプ47に案内されて常時正確に動作し、ま
た、該ガイドパイプ47と内鍋9の遮光壁部9cとによ
ってハロゲンヒータ13の輻射加熱から2重に保護され
るので、感熱体39の動作精度が大幅に向上する。
温用の横ヒータ48が配されている。また、内鍋9の保
護板14を回避した位置、具体的には感熱体39とほぼ
同じ高さで位相の異なる位置には、炊飯器本体1が不測
に過熱した場合等の安全対策として、外鍋11の底鍋1
1bから立ち上がるサポート部材49に支持され、常時
内鍋9に当接する温度ヒューズ50が配されている。な
お、51は蓋体2のロック及びロック解除操作用のラッ
チボタンである。
び引き出すための電源コードリールであって、炊飯器本
体1内の外鍋11外方の縦長空間を利用して設置されて
いる。このコードリール52は巻取軸52aが水平に配
されており、炊飯器本体1の底部から引き出すことがで
きるように構成されている。
の外鍋11外方の空間に配されており、炊飯器本体1の
前部に臨む操作パネル(図示せず)の操作によって出力
された信号と、各検知部からの出力信号により図17に
示す予熱工程、炊飯工程、蒸らし工程、保温工程からな
る炊飯プロセスを実行するマイクロコンピュータからな
る制御部54が内装されている。
ヒータ13、底ヒータ38及び横ヒータ48の制御回路
を示し、図20(a),(b)に炊飯シーケンスを示
す。
2,TD3はトライアック、RY1,RY2,RY3は
リレースイッチ、CTはカレントトランス、SW1は炊
飯をスタートさせる炊飯スタートスイッチである。ま
た、55〜57はリレースイッチRY1,RY2,RY
3を駆動するためのドライバである。そして、トライア
ックTD3は、制御部54の制御により送風機FをON
又はOFF状態とする。60は制御基板であり、図18
の2点鎖線で示すものがこの制御基板60に装着されて
いる。ただし、内釜の温度を感知する感熱素子39もこ
の基板60に接続されている。
回転させる送風電動機FMの制御状態の説明図であり、
また、図20(b)は炊飯シーケスにおける温度制御状
態を示す説明図である。
と、まず、所望量の洗米した米及び水を内釜3に投入
し、この内釜3を内鍋9に収納して蓋体2を閉じた上
で、炊飯スタートスイッチSW1を押して炊飯動作を開
始する。なお、このとき、蓋体2が閉まっていなかった
り、内釜3の装着が不完全であると、ハロゲンヒータ1
3には通電されず、ランプ等の報知部(図示せず)で使
用者に異常を知らせる。これは蓋体2が閉まっていない
と、ハロゲンヒータ13からの電磁波(光)が炊飯器本体
1の外部に放出されて目に入り、目を傷める恐れがあ
り、また、内釜3が入っていないのに炊飯動作を開始す
ると、保持具12や内蓋5等の樹脂が溶ける等の危険性
があるので、これらを防止するために内釜3が完全に装
着され、且つ、蓋体2がきっちり閉まった状態のときに
初めて炊飯動作を開始させている。
3の自重で感熱体39が退入し、図17に示す内釜検知
スイッチ46がONとなる。この状態で炊飯スタートス
イッチSW1をONすると、制御部54によってリレー
スイッチRY1,RY2が閉じ、ハロゲンヒータ13
と、これに直列に接続された底ヒータ38が同時にON
する。このときトライアックTD1,TD2は制御部5
4の制御により蓋ヒータ8及び横ヒータ48をOFF状
態としている。
ンヒータ13と同時にシーズヒータからなる底ヒータ3
8を同時にONするのは、ラッシュ電流防止のためであ
る。すなわち、ハロゲンヒータ13は通電開始当初は電
気抵抗値が低いため、回路に電源ON時定格の5〜6倍
のラッシュ電流が流れるという不具合がある。
ヒータ製の底ヒータ38をハロゲンヒータ13と直列に
挿入し、通電開始当初はハロゲンヒータ13の抵抗値に
底ヒータ38の抵抗値を加算して電流を制限することに
よりラッシュ電流を防止している。このような構成によ
ると、保温用として必須構成のひとつに数えられるシー
ズヒータがラッシュ電流防止機能を兼ねているので、高
価な電力制御素子が不要となり、また、動作不良も生じ
にくく、高い信頼性と経済性を兼備したものとなる。
タ13の抵抗値が増大した時点で、リレースイッチRY
3が閉じて回路が短絡し、底ヒータ38への通電が停止
され、専らハロゲンヒータ13のみによる加熱動作が開
始される。このようにして炊飯動作が開始されると、米
に十分吸水させるための予熱工程に入り、ハロゲンヒー
タ13から色温度2300〜2500K程度の光が放出され、こ
の光が直接あるいは反射板15で反射されて保護板14
を透過する。
きに行われる。これは米が60℃以上になると糊化が始ま
り、米が吸水しないためである。したがって、感熱体3
9で検知される内釜3の温度が60℃を超えないように、
ハロゲンヒータ13の通電を制御する。
点灯する炊飯動作時を通じて、保護板14における透過
率の違いにより、図4,図5に示すハロゲンヒータ13
の直上近傍位置Bに到達した強い光は減衰されて透過
し、ハロゲンヒータ13に比較的近い近接位置Aに到達
した光はやや減衰されて透過し、それ以外のハロゲンヒ
ータ13から遠い位置に到達した弱い光は減衰されずに
透過する。これにより、保護板14を透過した光の強さ
は均一になり、直接あるいは内鍋9で反射されて内釜3
に到達し、内釜3を均一に輻射加熱する。
熱効果により、ヒータユニット10の周辺が高温となる
のを防止することができ、さらに外鍋11の断熱効果に
よって炊飯器本体1の外表面の高温化を防止することが
できる。さらに、ハロゲンヒータ13の口元封止部13
a,13bに設けた遮光塗膜30及び遮光板31a,3
1bの遮光作用によって、ハロゲンヒータ13からの電
磁波の炊飯器本体1内への漏れを確実に防止して、炊飯
器本体1内部の各部材が加熱されたり、炊飯器本体1の
外部にまで電磁波が漏れ、炊飯器本体1の一部が明るく
なって使用者に不安感を与えたり、炊飯器本体1の外表
面が高温となるのを防ぐことができ、安全性を高めるこ
とができる。
し、炊飯工程に移り、内釜3の温度が70°Cに達した
とき、感熱体39が感知してトライアックTD3がON
され、送風機Fが運転を開始すると共に炊飯容量に応じ
た加熱シーケンスで米を炊き上げる。炊飯水の温度が上
昇することにより発生した蒸気は、前述の通り内釜3の
蒸気吸込キャップ7の蒸気貫通孔7a下部蒸気排気通路
2A′を通った後、外気吸気通路2Cを通して吸気する
外気と混合して強制的排気手段として設けた送風機Fに
より外部へ排気口2Dより強制的に排気する。この時送
風機Fより吹き出される空気は蓋体2外周部の温度と温
度差が少なくなっている。
なくなって内釜3の底部温度が100℃以上に急上昇し、
これを感熱体39が検知すると、ハロゲンヒータ13へ
の通電を停止して炊飯工程を終了する。この時点から保
温工程に至る間、内釜3内を温度むらなく均一に加熱す
るために、感熱体39からの温度検知データに基づきト
ライアックTD1,TD2をハンチング制御して蓋ヒー
タ8の通電を行い、炊きむらのない美味しい炊飯米を炊
き上げる。
ていて光の透過率が悪いと、保護板14の温度は異常に
上昇し、内釜3の加熱効率は悪くなるとともに、最悪の
場合には保持具12や外装ケース1aが溶けるといった
危険性がある。このため、図示してはいないが保護板温
度検知部を設け、その動作で保護板14の温度が安全許
容温度(800℃)以上になったことを検知すると、一時的
または恒久的にハロゲンヒータ13への通電を停止して
安全を確保している。
いて光の反射効率が悪いと、反射板15の温度が異常に
上昇し、最悪の場合には反射板15自体が溶けるといっ
た危険性がある。このため、図示してはいないが、反射
板温度検知部を設け、その動作で反射板15の温度が安
全許容温度(500℃)以上になったことを検知すると、一
時的または恒久的にハロゲンヒータ13への通電を停止
して安全を確保している。
り、感熱体39で検知される内釜3の温度が98℃を超え
ず、約20分間温度を保持するように、ハロゲンヒータ1
3への通電を制御する。このとき、内釜3内には水分が
殆どないので、加熱は熱伝導で行われ、炊飯米のアルフ
ァ化を完全に行う。感熱体39で内釜3の温度が炊き上
がり温度になったことを検知すると、ハロゲンヒータ1
3への通電を停止して炊飯を完了する。
した蒸気の排出に加え、炊飯器本体1下部の吸気口2A
から吸入した空気を内鍋9外周部の冷却通路9Aを通過
して蓋体2内に導き蓋体2内の外気吸気通路2Cを通過
して送風機Fにより排気口2Dから外部へ強制的に排出
する。このことにより内釜3の温度を保温適正温度迄素
早く冷やすことができ保温性能が向上する。
ったことを感熱体39で検知してから約5分間75°C以
下になったことを検知した後トライアックTD3を0F
Fして送風機Fの運転が停止する。その後、内釜3の温
度が低下して保温適正温度73°C(前後)になったこ
とを感熱体39で検知すると、リレースイッチRY1〜
RY3を開き、蓋ヒータ8、横ヒータ48及び底ヒータ
38に通電し、内釜3内の炊飯米を73℃前後で保温し、
以上で炊飯プロセスが終了する。
73°Cに従来商品より1/3程度速く到達し、また、従
来の12時間保温を24時間とし、劣化を抑えてご飯の
おいしさを保ちます。
約30分毎に間歇運転し蒸気出口2B′の余分な蒸気の
排出を行う。
取り外したとき、保護板14によってヒータユニット1
0内への異物や煮汁等の浸入が阻止される。また、保護
板14を伝って保護板14の端部から下方に漏れた水滴
や煮汁等は、反射板15の水溜部15bに溜められてか
ら第1水抜孔15c及び第2水抜孔16cを通って断熱
カバー16の外側に排出され、これによりヒータユニッ
ト10内に水滴や煮汁が浸入して反射板15やハロゲン
ヒータ13が汚れたり劣化するなどして加熱効率が低下
することを防止している。
口元封止部13a,13bの遮光構造、内鍋9の遮光壁
部9a及びガイドパイプ47によって効果的に遮光され
ているので、ハロゲンヒータ13による熱影響(輻射熱
及び伝導熱)が大幅に低減されるうえ、ガイドパイプ4
7に案内されて常時、正しく内釜3に当接するので、誤
動作がなく、内釜3の温度を正確に検知することができ
る。また、該感熱体39は保護板14を回避した位置に
配されているので、ハロゲンヒータ13によって内釜3
を加熱する際に感熱体39が邪魔にならず、中央部にも
電磁波が到達し、加熱効率の向上及び均一加熱が可能に
なる。さらには保護板14上に感熱体39が存在してい
ないので保護板14の表面の清掃性も向上する。
れるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多
くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。
るから、請求項1及び請求項2記載の発明は、炊飯時に
炊飯器本体内で発生した蒸気は蓋体内の蒸気排気通路に
導かれ、強制的排気手段である送風機により外気吸気口
から吸入され、蓋体の外気吸気通路を通過する空気と混
合され排気口から排出される。このことにより蓋体の外
周部の温度がある程度低くなり、送風機によりの空気温
度との温度差が少なくなり結露を防ぐことができる。さ
らには高温の蒸気が直接排出されることがない安全性の
優れた使い勝手のよい炊飯をすることができる。
は、保温時には、炊飯器本体下部の吸気口から吸入した
空気を内鍋外周部の冷却通路を通過して蓋体内に導き蓋
体内の外気吸気通路を通過して送風機により排気口から
排出されるので、内鍋の温度を保温最適温度まで早く冷
やすことができ、保温性能が向上する。
果的に冷やすことができ、結露しないで排出することが
できる。そしてまた、請求項5記載の発明は、おねばの
蒸気排気通路若しくは送風機への流出を確実に防止する
ことができる。
は、冷風を有効に蒸気に当てることができ蒸気を素早く
冷やすことができ、しかも、蒸気を混合してからすぐに
排出することができ、そのうえ、保温時に高温度の空気
の逆流を未然に低減することができる。
である。
る。
図である。
模式的に示す線図である。
締着部分の拡大断面図である。
周辺構造を示す要部拡大断面図である。
板の取付状態を示す外観斜視図である。
要部正面図である。
である。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 上面を開口した炊飯器本体と、該開口面
を開閉自在に覆う蓋体と、該蓋体を前記炊飯器本体の一
側に枢支するヒンジ部と、前記蓋体に設けた炊飯時に発
生する蒸気を排気する蒸気排気通路と、前記蓋体に設け
た外気を吸気する外気吸気通路と、該外気吸気通路を通
して吸気する外気と前記蒸気排気通路を通して排気する
蒸気とを混合して前記蓋体の外部に強制的に排気する強
制排気手段を備えてなることを特徴とする炊飯器。 - 【請求項2】 前記強制排気手段が送風機であることを
特徴とする請求項1記載の炊飯器。 - 【請求項3】 前記外気吸気通路に連通し、炊飯器本体
内の内鍋の外周面を外気により冷却する冷却通路を備え
てなることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。 - 【請求項4】 前記蒸気排気通路の蒸気出口と外気吸気
通路の外気の吹出口とを近接させてなることを特徴とす
る請求項1記載の炊飯器。 - 【請求項5】 前記蒸気排気通路に強制排気手段へのお
ねばの流出を防止する防止手段を備えてなることを特徴
とする請求項1記載の炊飯器。 - 【請求項6】 前記強制排気手段の送風機が外気吸気通
路内に位置し、該送風機の送風方向を排気口に向かって
設けたことを特徴とする請求項2記載の炊飯器。 - 【請求項7】 前記外気吸気通路に連通して外気を吸気
する吸気口を炊飯器本体の上部周側面に備えてなること
を特徴とする請求項1記載の炊飯器。 - 【請求項8】 前記外気吸気通路に連通し、炊飯器本体
内の内鍋の外周面を外気により冷却するため冷却通路を
備える共に本体底部に吸気口を備えてなることを特徴と
する請求項1記載の炊飯器。
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