JP2883576B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP2883576B2
JP2883576B2 JP8121976A JP12197696A JP2883576B2 JP 2883576 B2 JP2883576 B2 JP 2883576B2 JP 8121976 A JP8121976 A JP 8121976A JP 12197696 A JP12197696 A JP 12197696A JP 2883576 B2 JP2883576 B2 JP 2883576B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲンランプヒ
ータ等のランプヒータを加熱源とした炊飯器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】電気炊飯器において
は、従来より、シーズヒータを加熱源としたものが一般
に供されている。しかしながら、シーズヒータは自己熱
容量が大きく高温になるまでに時間がかかるため、炊飯
時間が長くなるといった欠点があった。
【0003】これに対し、近年では、図10に示すよう
な電磁誘導加熱を応用した炊飯器が供されてきている。
このものは、本体1内に、磁束を通過させる材料例えば
耐熱性樹脂からなる円形容器状の内枠2を配設し、この
内枠2の底部に底部誘導コイル3を設けると共に、内枠
2の下部周囲部に側部誘導コイル4を設けて構成されて
いる。また、誘導コイル3,4の外側には、磁束の漏れ
を防止するための防磁フェライト5が配設されている。
【0004】そして、前記内枠2内には、例えばステン
レス材とアルミ材とを接合した板材をプレス成形して形
成された鍋6が収容され、前記誘導コイル3,4の誘導
加熱を受けることにより、鍋6自体が発熱し炊飯を行う
ようになっている。このような誘導加熱方式では、シー
ズヒータを用いたものに比べて、温度分布が良好でおい
しい御飯が炊ける、加熱時の温度の立上りが早いなどの
利点を得ることができる。
【0005】しかしながら、上記したような誘導加熱方
式の炊飯器では、鍋6に高価な材料を使用しなければな
らず、また、高周波を得るための発振回路が必要となる
など、製品が非常に高価になってしまう不具合がある。
また、誘導コイル3,4に生ずる銅損等のエネルギーロ
スが大きく、加熱効率が低いという欠点もあった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、加熱開始時の温度の立上りが早く、ま
た安価な構成で済ませることができると共に、加熱効率
を十分に高めることができる炊飯器を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の炊飯器は、本体
内に上下両面が開口した内枠の下面開口部を透光性を有
するガラス板により塞いで設けられた鍋収容部と、前記
ガラス板の下面側に該ガラス板により前記鍋収容部と仕
切られた形態に設けられたヒータ収容部と、このヒータ
収容部内に設けられた熱源としてのランプヒータと、前
記鍋収容部の内側壁の下部に位置して前記鍋の外周との
間に空間を介して設けられた光反射面とを具備すると共
に、前記光反射面と前記鍋との間隔が、下端部にて最も
広く、そこから上部に向けて狭くなるように構成されて
いるところに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0008】この構成によれば、鍋収容部に収容された
鍋は、主として下方に位置するランプヒータからの熱線
によって加熱されて炊飯が行われるのであるが、速熱性
を有するランプヒータを加熱源としているので、加熱開
始時の温度の立上りが早く、また、誘導加熱を採用した
場合に比べて安価な構成で済ませることができる。この
場合、本体内の空間をガラス板により上下に仕切った形
態で鍋収容部とヒータ収容部とが設けられているので、
ランプヒータの上部は透光性あるガラス板により覆わ
ンプヒータの機械的外力からの保護を図ることができ
ると共に、ランプヒータからの光(熱線)をガラス板を
通して鍋収容部内に効率的に供給することができる。そ
して、ランプヒータからの光は、鍋収容部の内側壁下部
と鍋の外周との間の空間において、光反射面によって反
射されて鍋の下部の外周面にも照射されるようになり、
鍋は、下面側及び外周面側の双方から包み込むように加
熱されるようになる。このとき、光反射面と前記鍋との
間隔が、下端部にて最も広く、そこから上部に向けて狭
くなるように構成されているので、ランプヒータの光が
光反射用の空間部に導かれやすくなって鍋の下部側面側
からも良好な加熱を行うことができると共に、その光は
鍋の上部にまで及ぶことはなく、鍋の上部を無駄に加熱
することはなくなる。
【0009】この場合、ランプヒータの下部に反射体を
設けるようにしても良い(請求項2の発明)。これによ
れば、ランプヒータから下方に照射された熱線が、反射
体により反射されて上方の鍋の加熱に供されるようにな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例(請
求項1及び2に対応)について、図1乃至図7を参照し
て説明する。まず、図1乃至図5を参照して、本実施例
に係る炊飯器11の構成について述べる。
【0011】図1は炊飯器11の全体構成を示し、ここ
で、本体12の外殻は、外枠13と底ケース14とか
ら、全体として丸みを帯びた矩形容器状に構成されてい
る。そして、この本体12の上面部には、蓋15がヒン
ジ16を介して回動可能に設けられている。また、外枠
13のうち、本体12の前面から上面にかけての斜面部
分13aには、各種の操作キーやLCDからなる表示部
を有する操作ユニット17が設けられている。
【0012】そして、前記本体12内には、鍋18が出
し入れ可能に収容される鍋収容部19が設けられる。こ
こで、前記鍋18は、例えばアルミ材料よりなり、上面
が開放した円形容器状をなしている。前記鍋収容部19
は、この場合、全体として上下両面が開放した円筒状を
なす内枠20に、この内枠20の底部を塞ぐように平板
なガラス板21を配設して構成される。鍋18が鍋収容
部19に収容された状態では、鍋18の底面が、ガラス
板21の上面に密着状態に載置されるようになってい
る。
【0013】前記内枠20は、この場合、亜鉛及びアル
ミのほぼ同量比合金によりめっきされた鉄板から構成さ
れ、その表面が高い光反射率を有する光反射面とされて
いる。そして、内枠20は、前記鍋18よりも若干径大
な上部内枠20aと、その上部内枠20aよりもやや径
大な下部内枠20bとを結合して成り、これにより、下
部の内径が上部の内径に比べて大となるように構成さ
れ、内枠20の下部内周部(下部内枠20b)と鍋18
の下部外周部との間に光が反射する空間が形成されるよ
うになっている。このとき、前記鍋18の下端部は丸み
を帯びた形状(いわゆるR状)とされているので、鍋1
8の収容状態では、下部内枠20b(光反射面)と鍋1
8の外周面との間隔が、下部内枠20bの下端部にて最
も広く、そこから上部に向けて次第に狭くなるようにな
っている。
【0014】この内枠20は、その上端部に設けられた
フランジ部20cにより、前記外枠13に固着されてい
る。さらに、前記フランジ部20cには、前記鍋18の
鍋収容部19への収容状態で、その鍋18の上端部外周
と内枠20との間をシールするシール材22が設けられ
ている。また、前記上部内枠20aの外周部には、御飯
の保温用の胴ヒータ23が設けられ、前記下部内枠20
bには、前記鍋18の外周面に当接して鍋18の温度を
検出するための上温度センサ24及び下温度センサ25
が設けられている。
【0015】そして、前記内枠20の下端部のフランジ
部20dには、前記ガラス板21が固着されると共に、
ヒータユニット26を支持するヒータカバー27が固着
されるようになっている。前記ガラス板21は、高強
度,高耐熱衝撃性を有し熱線の透過性の高い結晶化ガラ
スよりなり、前記フランジ部20dに下方から宛がわれ
るようにして固着されている。このとき、図2にも示す
ように、ガラス板21の外周部のフランジ部20dに宛
がわれる部分には、熱伝達の抵抗となる複数個の透孔2
1aが形成されている。また、ガラス板21の上面と内
枠20の下端内周面との間には、高耐熱性を有するリン
グ状のシール材28が設けられている。
【0016】さて、前記ヒータユニット26について、
図2乃至図4も参照して述べる。このヒータユニット2
6は、この場合、全体として浅底円形容器状をなす断熱
材29内に、ハロゲンランプヒータ30を収容して構成
されている。従って、前記断熱材29がヒータ収容部と
しての機能を備えている。前記断熱材29は、セラミッ
ク材料よりなり、その表面(内面)がある程度光を反射
するように仕上げられ、反射体としての機能を兼ね備え
るようになっている。また、断熱材29は、別体に形成
された底部29aとリング状の周壁部29bとから構成
され、前記内枠20(下部内枠20b)とほぼ同等の径
に構成されている。
【0017】前記ハロゲンランプヒータ30は、図3に
示すように、前記鍋18の底面外周部に対応して、両端
部が近接したほぼ円環状に形成され、その両端部が、底
部29aと周壁部29bとの間に挟まれるようにして断
熱材29に支持されている。両端の端子部30a,30
aは断熱材29の外側に位置されている。尚、本実施例
では、ハロゲンランプヒータ30としては、AC100
Vで1200W定格のものを使用している。
【0018】そして、本実施例においては、前記断熱材
29(底部29a)の上面部に、前記ハロゲンランプヒ
ータ30の中心部分に位置して、円錐状凸部31が一体
に形成されていると共に、図3及び図4に示すように、
ハロゲンランプヒータ30の両端部間に位置して、それ
らハロゲンランプヒータ30の両端部に向く(図3及び
図4で左右に向く)傾斜状反射面を有する傾斜凸部32
が一体に形成されている。
【0019】また、図1及び図2に示すように、前記断
熱材29の下面側には、断熱材29よりもやや径大なヒ
ータ取付板33が、若干の隙間(空気層)を存するよう
に固着されている。以上のように構成されたヒータユニ
ット26は、前記ヒータカバー27内に収容された状態
で支持されている。
【0020】即ち、ヒータカバー27は、ヒータユニッ
ト26よりもひと回り大きい容器状をなし、図1に示す
ように、前記ヒータ取付板33の下面に設けられた3個
の棒状のガイド部材34(1個のみ図示)が、ヒータカ
バー27の底面に形成された穴に上下動自在に挿通され
ると共に、それらガイド部材34の外周囲に、弾性体た
るコイルばね35が設けられている。これにて、ヒータ
ユニット26は、ヒータカバー27内に、上方に付勢さ
れた状態に支持されているのである。
【0021】そして、前記ヒータカバー27の上端部
が、前記内枠20下端のフランジ部20dに固着される
ことにより、前記ハロゲンランプヒータ30は、下部に
断熱材29を配置した状態でガラス板21の下面側に配
設され、また、このとき、ヒータユニット26(断熱材
29)の上端が、コイルばね35の付勢力により、ガラ
ス板21の下面に圧接するようになっている。これに
て、断熱材29の上面開口部がガラス板21により密閉
状態に塞がれ、前記鍋収容部19とヒータ収容部(断熱
材29)とがガラス板21により上下に仕切られた形態
とされる。そして、ランプヒータ30はガラス板21に
より保護が図られると共に、ランプヒータ30からの光
(熱線)がガラス板21を通して鍋収容部19(鍋1
8)に直接的に照射されるようになるのである。
【0022】尚、ヒータカバー27の下面側には、断熱
板36が空気層を存するように設けられている。また、
図1に示すように、本体12(外枠13)内の前面側に
は、マイコン等からなる制御部37(図5参照)などを
有する制御ユニット38が設けられ、本体12(外枠1
3)内の背面側には、図示しない電源コードを収容する
ためのコードリール部39が設けられている。さらに
は、前記蓋15の下面部には、露付き防止等のための蓋
ヒータ40が設けられている。
【0023】図5は、上記構成の炊飯器11の電気的構
成を概略的に示すものである。即ち、炊飯器11は電源
コードを介して電源41(AC100V)に接続され、
前記ハロゲンランプヒータ30には、交流電流がサイリ
スタ等の電力制御素子42を介して与えられるようにな
っている。
【0024】一方、マイコン等からなる制御部37に
は、使用者の前記操作ユニット17の操作キーの操作に
よる設定信号が入力されると共に、前記上温度センサ2
4及び下温度センサ25の検出信号がA/D変換部43
を介して入力されるようになっている。この場合、上温
度センサ24により、鍋18内の水の沸騰が検知され、
下温度センサ25により、ひたし温度や炊き上げ完了が
検知されるようになっている。制御部37は、それら入
力信号に基づき、制御プログラムに従って、前記表示部
の所要の表示を行うと共に、位相角可変部44を介して
前記電力制御素子42をオン,オフ制御し、ハロゲンラ
ンプヒータ30への通電制御を行うようになっている。
【0025】この場合、後の作用説明にて述べるよう
に、制御部37は、ハロゲンランプヒータ30の冷時か
らの通電開始初期においては、位相制御によりハロゲン
ランプヒータ30への入力電力を小とし、一定時間経過
後に入力電力を大(100%通電)とする制御を行うよ
うに構成されている。尚、制御部37等の回路用のDC
電源は、DC電源部45を介して与えられるようになっ
ている。また、図5では省略しているが、前記胴ヒータ
23や蓋ヒータ40も制御部37により制御されるよう
になっている。
【0026】次に、上記構成の作用について、図6及び
図7も参照して述べる。例えば白米の炊飯を行いたい場
合には、使用者は、所要量の米及び水を入れた鍋18を
鍋収容部19内に収容し、操作キーを操作して、メニュ
ー(白米,炊込み,おかゆ等)や火加減(強め,普通,
弱め等)を選択すると共に、炊飯動作のスタートの指示
あるいは炊上り時刻の予約設定を行う。
【0027】ここで、図6のフローチャートに示すよう
に、炊飯動作がスタートされると、ハロゲンランプヒー
タ30に通電が開始されるのであるが、まず、タイマT
がスタートされ(ステップS1)、位相制御により、例
えば位相角140°で電力制御素子42がオンされるよ
うになる(ステップS2)。これにて、図7に示すよう
に、電源電圧の波形(a)に対し、通電開始初期におけ
るハロゲンランプヒータ30に流れる電流波形は(b)
のように小電流となる。小電流であっても、ハロゲンラ
ンプヒータ30のフィラメントは瞬時に加熱されるよう
になる。
【0028】そして、タイマTの値が予め設定された所
定時間T0 (例えば5ms)に至ると(ステップS3に
てYes)、位相角0°で電力制御素子42がオンされ
るようになり(ステップS4)、図7(c)に示すよう
に、ハロゲンランプヒータ30には100%通電がなさ
れるようになる。その後は、通常の炊飯動作が実行され
るのである。これにより、ラッシュ電流が抑えられ、ブ
レーカーが動作する等の不具合を未然に防止することが
できるのである。また、ステップS2の制御は、数Hz
のオーダーで終了するので、速熱性が損なわれることも
ない。
【0029】ハロゲンランプヒータ30は、100%通
電により、フィラメントの温度が2000°Kを越え、
波長が赤外線領域の1000nmをピークとする分布を
有する光を出力する。この光が、ガラス板21を透過し
て鍋18に照射されて鍋18を加熱し、また、ハロゲン
ランプヒータ30自体の発熱による熱も、ガラス板21
を介して鍋18に伝導される。光による輻射熱は、通電
開始直後から鍋18に伝えられるため、加熱時の温度の
立上りが早いものとなる。このとき、ハロゲンランプヒ
ータ30の下部に位置する断熱材29の表面が反射体と
して機能するので、ハロゲンランプヒータ30から下方
に向けて照射された熱線が、断熱材29の表面にて反射
され、上方の鍋18の加熱に供されるようになる。
【0030】そして、ハロゲンランプヒータ30からの
光は、図2に矢印Aで示すように、内枠20の下部内周
部と鍋18の下部外周部との間の空間において、高反射
率を有する内枠20の内面(光反射面)にて反射し、鍋
18は、光による輻射熱によって下部側面側からも加熱
されるようになり下方から包み込むように加熱されるよ
うになる。これに加え、ハロゲンランプヒータ30は、
鍋18の底面外周部に対応した円環状に形成されている
ので、鍋18の底面のうち外周側が強く加熱されるよう
になり、図1に矢印Bで示すように、昔からのかまど炊
きの如く、鍋18内の水の対流を、外側で上昇,中央側
で下降という炊飯に適したものとすることができ、御飯
をおいしく炊き上げることができるようになるのであ
る。このとき、下部内枠20bの内面(光反射面)と前
記鍋18との間隔が、下端部にて最も広く、そこから上
部に向けて狭くなるように構成されているので、ハロゲ
ンランプヒータ30の光が光反射用の空間部に導かれや
すくなると共に、その光は鍋18の上部にまで及ぶこと
はないので、鍋18の上部の外周面を無駄に加熱するこ
とはなくなる。
【0031】また、断熱材29の上面中央部に、円錐状
凸部31を一体的に形成したので、円錐状凸部31にお
ける反射光(図2に矢印Cで示す)により、ハロゲンラ
ンプヒータ30からやや離れた鍋18の中央側における
加熱を補うことができ、これと共に、断熱材29に、ハ
ロゲンランプヒータ30の両端部間部分に位置して傾斜
凸部32を一体的に形成したので、傾斜凸部32におけ
る反射光により、ハロゲンランプヒータ30の両端部間
の部分における加熱を補うことができる。そして、ハロ
ゲンランプヒータ30は断熱材29により下部及び側方
を囲まれ、また断熱材29がガラス板21に密着してい
るので、ハロゲンランプヒータ30の熱を下方や側方に
逃がすことが極力防止され、しかも、鍋18の上端部外
周と内枠20との間にシール材22を設けたので、鍋1
8の側方から上部に熱が逃げることも防止することがで
きる。
【0032】さらには、ヒータ取付板33、ヒータカバ
ー27、断熱板36等を設けヒータユニット26の外側
において空気層を形成したこと等により、ヒータユニッ
ト26からの下方及び側方への熱遮蔽が十分に行われ、
外枠13の内部や底ケース14等を高温に晒すことがな
くなる。また、鍋収容部19の底部にガラス板21を配
置したので、鍋18から煮汁等がこぼれた際など、容易
に拭き取ることができ、掃除が極めて容易となり、しか
も、シール材28により、煮汁等が外部に漏れる心配も
ない。ランプヒータ30の上部がガラス板21により覆
われているので、機械的外力が作用すると割れやすいと
いった事情があるランプヒータ30の保護を図ることが
できることはいうまでもない。
【0033】このように本実施例によれば、ハロゲンラ
ンプヒータ30を加熱源としたので、従来のシーズヒー
タを用いたものと異なり、加熱開始時の温度の立上りを
早くすることができ、炊飯時間の短縮化を図ることがで
きる。また、誘導加熱を利用した図10に示したもの比
べて、複雑な発振回路及び高価な誘導コイル3,4や鍋
6を使用することもないので、大幅なコストダウンを図
ることができる。しかも、ハロゲンランプヒータ30の
下部に反射体として機能する断熱材29を設け、また誘
導コイル3,4の銅損等もないので、高い加熱効率を得
ることができるものである。
【0034】そして、本実施例では、鍋収容部19(内
枠20)の内側壁(下部内周部)と鍋18の下部外周部
との間に空間を形成し、ハロゲンランプヒータ30から
の光を高反射率を有する内枠20の内面(光反射面)に
て反射させる構成としたので、加熱効率に優れると共
に、鍋18が下部側面側からも加熱されるようになり、
鍋18の温度分布も良好となっておいしい御飯を炊き上
げることが可能となったのである。
【0035】さらに、特に本実施例では、断熱材29に
円錐状凸部31や傾斜凸部32を一体に設けたり、内枠
20の内面を反射率の高い材料から構成したり、鍋収容
部19やヒータユニット26から光が漏れない構成とす
る等の工夫を施したので、加熱効率をより一層向上させ
ることができる。しかも、鍋収容部19の底部にガラス
板21を配置したので、掃除性を良好とすることがで
き、使い勝手に優れるといったメリットも得ることがで
きる。
【0036】図8は、本発明の第2の実施例を示すもの
であり、上記第1の実施例と異なる点は、ヒータユニッ
ト51の構成にある。即ち、ヒータユニット51は、全
体として浅底円形容器状をなす断熱材52に、リング状
のハロゲンランプヒータ30を支持して構成されている
のであるが、断熱材52の上面部には、上記円錐状凸部
31に代えて、別体の円錐状反射体53が設けられ、さ
らに、断熱材52の内周壁部には、ハロゲンランプヒー
タ30の外周を囲むように位置して、上部ほど径大とな
るテーパー状をなすリング状反射体54が設けられてい
る。これら円錐状反射体53及びリング状反射体54
は、例えばクロムめっきを施してなるステンレス板から
構成され、耐熱性が高く、光の反射率も高いものとなっ
ている。
【0037】かかる構成によれば、上記第1の実施例と
同様に、円錐状反射体53における反射光により、ハロ
ゲンランプヒータ30からやや離れた鍋18の中央側に
おける加熱を補うことができ、これに加えて、ハロゲン
ランプヒータ30から側方(外周方向)に出力された光
が、リング状反射体54により上方に向けて反射される
ので、より一層加熱効率を高めることができるものであ
る。
【0038】図9は、本発明の第3の実施例を示すもの
である。本実施例のヒータユニット61においては、リ
ング状のハロゲンランプヒータ30と、浅底円形容器状
をなす断熱材62との間に、反射体として例えばクロム
めっきを施したステンレス板からなる反射板63を設け
るようにしている。
【0039】そして、この反射板63には、中央部に位
置して上記円錐状反射体53に相当する円錐状凸部63
aが一体的に形成されていると共に、外周部に位置して
上記リング状反射体54に相当するテーパー状斜面部6
3bが一体的に形成されている。かかる構成において
も、反射板63による反射光によって、一層の加熱効率
の向上や温度分布の適切化を図ることができるものであ
る。
【0040】尚、図示はしないが、断熱材の上面部に、
上記第1実施例における傾斜凸部32に代えて、ハロゲ
ンランプヒータ30の両端部に向く傾斜状反斜面を有す
る金属板製の山形反射体を設けるようにしても良い。ま
、鍋18の上部のフランジ部を鍋収容部19(内枠2
0)の周縁部に支持させるような構成とすることができ
る。ガラス板21に透孔を設けることもできる。
【0041】さらには、上記各実施例では、ハロゲンラ
ンプヒータ30の下部に断熱材29,52,62を設け
るようにしたが、空気層等を設けることによって必要な
断熱性(遮熱性)を得るように構成しても良い。この場
合、ヒータ収容部の内部は必ずしも全体が密閉空間とさ
れている必要はなく、ヒータ収容部の底部の一部に透孔
を形成するような構成とすることもできる。その他、円
環状でなく直管状のハロゲンランプヒータを用いるよう
にしても良いなど、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で
適宜変更して実施し得るものである。
【0042】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の請求項1の炊飯器によれば、速熱性を有するランプヒ
ータを加熱源とすると共に、本体内の空間をガラス板に
より上下に仕切った形態で鍋収容部とヒータ収容部とを
設け、鍋収容部の内側壁に鍋との間に空間を介して光反
射面を設け、さらに光反射面と鍋との間隔を下端部にて
最も広くそこから上部に向けて狭くなる構成としたの
で、加熱開始時の温度の立上りが早く炊飯時間の短縮化
を図ることができ、また安価な構成で済ませることがで
きると共に、加熱効率を十分に高めることができ、鍋の
温度分布も良好となるという優れた実用的効果を奏す
る。この場合、ランプヒータの下部に反射体を設けるよ
うにすれば(請求項2の炊飯器)、より一層の加熱効率
の向上を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、全体の縦
断側面図
【図2】要部の縦断側面図
【図3】ヒータユニットの平面図
【図4】図3のIV−IV線に沿うヒータユニットの縦断面
【図5】電気的構成を示すブロック図
【図6】通電開始初期における制御手順を示すフローチ
ャート
【図7】ハロゲンランプヒータに流れる電流波形を示す
【図8】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第3の実施例を示すヒータユニットの
縦断側面図
【図10】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
図面中、11は炊飯器、12は本体、13は外枠、17
は操作ユニット、18は鍋、19は鍋収容部、20は内
枠、20aは上部内枠、20bは下部内枠、20c,2
0dはフランジ部、21はガラス板、21aは透孔、2
2はシール材、26,51,61はヒータユニット、2
7はヒータカバー、29,52,62は断熱材、30は
ハロゲンランプヒータ(ランプヒータ)、31は円錐上
凸部、32は傾斜凸部、35はコイルばね、37は制御
部、42は電力制御素子、53は円錐状反射体、54は
リング状反射体、63は反射板(反射体)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−151916(JP,A) 特開 昭57−45823(JP,A) 特開 平4−341785(JP,A) 実開 昭59−93326(JP,U) 実開 昭55−74522(JP,U) 実開 平1−123106(JP,U) 実開 平3−27429(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47J 27/00 - 27/64 H05B 3/74 F24C 7/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内に上下両面が開口した内枠の下面
    開口部を透光性を有するガラス板により塞いで設けられ
    た鍋収容部と、前記ガラス板の下面側に該ガラス板によ
    り前記鍋収容部と仕切られた形態に設けられたヒータ収
    容部と、このヒータ収容部内に設けられた熱源としての
    ランプヒータと、前記鍋収容部の内側壁の下部に位置し
    て前記鍋の外周との間に空間を介して設けられた光反射
    面とを具備すると共に、 前記光反射面と前記鍋との間隔が、下端部にて最も広
    く、そこから上部に向けて狭くなるように構成されてい
    ることを特徴とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 ランプヒータの下部に反射体を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
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