JP5495769B2 - 電気炊飯器 - Google Patents
電気炊飯器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5495769B2 JP5495769B2 JP2009289035A JP2009289035A JP5495769B2 JP 5495769 B2 JP5495769 B2 JP 5495769B2 JP 2009289035 A JP2009289035 A JP 2009289035A JP 2009289035 A JP2009289035 A JP 2009289035A JP 5495769 B2 JP5495769 B2 JP 5495769B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rice cooker
- steam
- outer lid
- dew
- air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
そして、連通管から排出管の内部空間に排出された高温の蒸気に対し、前記蓋本体の外部から導入された空気を混合させ、排出管の末端(下流側)開口から室内空間へ排出される蒸気の濃度を下げる。つまり、電気炊飯器の内部から外部へ排出される蒸気の温度を下げるようにしたものである。
また、蒸気管はその下流側端部が、排出管の下流側に向けて設置されているため、蒸気管からの蒸気の流れと外部から導入されて排出管の内部を流れる風の流れとが、ほぼ平行に方向付けされた構成であり、高温の蒸気と外部からの空気は十分混合されることなくそのまま排出されてしまい、高温蒸気の排出抑制という本来の目的が十分得られないものであった。
また、左側の側面側から室内の空気を送風ファンで吸い込み、それを反対側の右側面側に設けた排出口から吹き出すことは、やはり使用者の方に向けて暖かい空気を流すことにもなりかねないので、使用者によっては不快感を抱く懸念がある。
図1〜図7は、本発明の実施の形態1における電気炊飯器を示している。
内蓋4は、アルミや銅などの熱伝導率の良い材料、又は、ステンレスのように誘導加熱に適した材料から形成されている。
また、そのフックとの係合を外せば、内蓋4は外蓋本体3から取り外して洗うことが可能である。
底部内側コイル5aは、コイルベース1cを介して内鍋2の底部の中央部周囲に対向するように配置されている。また、底部外側コイル5bは、コイルベース1cを介して内鍋2の底部のコーナー形状の部分に対向するように配置されている。
ここでいう「当接可能」とは、温度センサ6が開口1dから常に上方へ一定寸法だけ突出するように下方からバネ(図示せず)で押し上げられていることによって、内鍋2が前記鍋収納部1aに正しくセットされた場合は、その内鍋2の外側底面に接するということである。
なお、図1でCLの直線は、内鍋2の中心線を示しており、図2のXはその中心線上にある内鍋2の中心点位置を示したものである。
この制御手段7は、例えば、外蓋本体3に設けられた操作パネル(図示せず)に配置された押しボタン20(タッチ式のキー等でも良い)を有する操作手段24を、使用者が操作することにより発せられる信号に基づき、各部および各装置の駆動制御を行う。
また、本体ケース30には、外蓋フック8とフック49の係合を解除する解除ボタン31が設けられている。この解除ボタン31を押下することにより、フック49を後方に退避させることがかのうであり、これにより、外蓋フック8とフック49の係合が解除される。
尚、排気口11dは、後述する混合室45を形成する左壁面45aに開口する排気孔45eと連通している。
また、送風手段11の一例として、シロッコファン等の遠心式多翼ファンを用いる。
更に、前記底温度センサ6と内蓋温度センサ9は、例えば、サーミスタ式温度センサであるが、放射される赤外線を検知して温度を検知する赤外線式温度センサでも良い。
また、おねば回収体40の内側には、複数の突起43が形成され、内部空間が蒸気の排出路SRになっている。このおねば回収体40は、内蓋4の上面に接着又はネジ止めなどの手段で固定されている。
このため内蓋4は、下板44との係合を外し、外蓋本体3から取り外した場合、一緒におねば回収体40も一体的に取り外せることから、これら2つの部品は同時に洗浄することができる。
上ケース25の裏枠25Aは、前記上ケース25と同様に耐熱性樹脂などで一体成型され、上ケース25の下面(裏面)に密着して結合されており、また後述する窪み部55を形成している。
従って、前記炊飯器本体1の本体ケース30の前壁30a上部(図1の左側上部)にあるフック49と、外蓋本体3のフック8との係合を、解除ボタン31を操作することにより外した場合、外蓋本体3は前記回動バネ(図示せず)の付勢力により、開放方向に回動し、垂直状態を僅かに超えた位置まで開いたままで自動的に停止する。
つまり、外蓋本体3は、それ自身で90度を僅かに超えた位置にて開いた状態を維持する。
次に、吸込風路11bの上流側端部になる吸込口は、外蓋本体3の左側面に開口する窓部3gに接近し対抗した位置に開口している。つまり、吸込風路11bの上流側端になる吸込口と窓部3gは、外蓋本体3の外部空間に連通している。
一方、吸込風路11bの下流側端部になる排気口は、前記ファンケース11aの吸込口に接続されている。
そして、送風路11cの上流側端部になる入口は、前記ファンケース11aの吹出口(図示せず)に接続されている。
この窪み部55の横幅、すなわち、右側壁45bと左側壁45aの対向間隔Sは、後述する露回収具16の横幅寸法よりも若干大きく設定されている。排気孔45eは縦・横寸法が各20〜30mm程度である。
この露回収具16は、右側面壁16b、左側面壁16c、上面壁16d、背面壁16e、平面視で長方形の底壁面16f、前面壁16gから構成されている。また背面壁16eには、後方に2〜3cm程度一体に突出した摘み部16hを設けており、使用者が露回収具16を後方に引き出す際に確実に掴めるように構成されている。
つまり、窪み部55に露回収具16がセットされた状態において、窓16aに、排気孔45aと噴出口47が臨む位置関係となるように各部が構成されている。
つまり、排気孔45eからの空気や、噴出口47からの蒸気の全てを混合させて、それら混合気体を後述する背面の吹出口17から完全に排出させることまで露回収具16の機能として期待していない。
従って、混合気体の一部が露回収具16と窪み部55の周囲の壁面との間隙から若干漏れることは許容している。
なお、全ての吹出口17の面積総和は、前記排気孔45e面積と前記混合室45の前方壁面に設けた噴出口47の面積の総和よりも大きく設定してあり、排気孔45eと噴出口47とから供給される空気や蒸気を円滑に排出できるように構成されている。
言い換えると、露回収具16の内部空間は、炊飯器本体1の外部の室内の空気と、内釜2内部空間からの高温蒸気の混合する混合の為の空間であるが、この混合気体は前記吹出口17から連続的に室内の空気に向けて放出される。
なお、噴出口47の出口中心を通る延長線上には、図4に示したように、前記吹出口17を位置させず、横にずらせることで排出経路の長さを長くすることも、混合室45での混合度合いを向上させることが可能となる。
操作ボタン19を操作することにより、炊飯器本体1に内蔵された制御手段7に内蔵されている炊飯プログラムが実行され、加熱手段5、内蓋加熱装置10を炊飯プログラムの進行に合わせて動作、停止させて炊飯を実施するとともに、送風手段11に関しても、制御手段7により、炊飯工程に連動して、動作、停止が制御されることとなる。
これらは後で詳しく述べる。
表示部用ケース23は、耐熱性樹脂により形成され、上ケース25との間で密封する空間を形成し、この空間に上述の電子部品を収納することにより、これらの部品が内蓋加熱手段10の熱の悪影響を受けないように構成されている。
吸気孔32は、本体ケース30の後部底面に形成された複数個の開口であり、本体ケース30の外部から外気を取り入れ、本体ケース30の内部に設けられた制御手段を冷却する為のものである。
50は、内鍋2の上面フランジ部と前記内蓋4との間に圧縮状態に置かれて内鍋2内部空間の気密性を保持するシリコンゴム製の環状パッキンで、前記内蓋4に取り付けられている。
54は、表面上に誘導加熱用の高周波電力を制御するIGBT等の電力用半導体素子やインバータ共振回路用の電子部品などを実装した電源供給基板である。
55は、制御手段7を構成するIGBT等の電力用半導体素子やチョークコイルのように、通電によって熱を発生する電子・電気部品を冷却するために設置されたアルミ製の放熱用フィンで、熱を発生する電子・電気部品が取り付けられている。
このハンドル62は、図2に示すようにハンドル受け33の上に倒した状態の平面視ではコ字形を有し、前記本体ケース30の右壁面に支持される右側部62R、同じく本体ケース30の左壁面に支持される左側部62Lと前記握り部62Aとから一体に構成されている。このハンドルは全体が樹脂又は金属で一体成型されたものである。
これによって、ハンドル62全体は2つの支持軸63R、63Lを中心に垂直状態から後方に水平以下の位置まで使用者が自由に回動させることができる。
つまり、ハンドル62を倒した場合、途中でそれら上ケース25や前記露回収具16に衝突しないように構成されている。
このため、前記冷却風が排出される排気孔57や、吹出口17の出口側が壁Kで塞がれることはない。
さらに、炊飯を行う工程として図8に示すように「予熱工程A」、「炊飯工程B」、「むらし工程C」及び「保温工程D」という4つの工程を順次実行するような制御プログラムが記憶されている。
炊飯工程Bは、強火力工程B1と弱火力工程B2から構成されている。
同様に、前記制御手段7には、前記「保温工程」を実行するように、前記内蓋加熱手段10の通電開始や通電停止のタイミング、通電量などを決定する制御プログラムが記憶されている
69は、前記加熱手段5に対して20〜40KHz程度の高周波電流を流すための高周波回路部で、内鍋2のような金属又は炭素等の被加熱物(金属物)は誘導加熱コイルに対して、共振コンデンサ(図示せず)を接続した回路に、スイッチング回路素子であるIGBT等によって20〜40KHz程度の駆動周波数でオン・オフ制御して、20〜40KHz程度の周波数の電流を流せば良い。
また、被加熱物がアルミや銅などの高電気導電率の材料で作られている場合、所望の加熱出力を得るためには、更に駆動周波数を上げ、60〜70KHzの駆動周波数でオン・オフ制御することが必要となる。
なお、図6では内蓋加熱手段10を図示していないが、同様に高周波駆動部69で駆動制御されるようにしてある。
まず、内鍋2内に所定の米と水をセットし、操作ボタン20で炊飯メニューを選択し、炊飯開始ボタンを操作することで、炊飯工程が開始される。炊飯工程は、水を一定温度に保って米に水を吸収させる予熱工程、内鍋2を加熱手段5により一気に加熱し、内鍋2内の水を沸騰状態にする炊飯工程、内鍋2内の水がほとんどなくなった状態で加熱を抑えるむらし工程と順次進む。
制御手段7は、温度検知手段6により内鍋2の温度に応じて、最適に加熱手段5を制御し、あらかじめ決められた炊飯プログラムに従って炊飯を行う。炊飯工程が終了すると、自動的に保温工程へと移行し、炊き上がったご飯の温度が低下しないようになっている。
図8を参照すると、炊飯が開始されると、最初に予熱工程Aが開始される。予熱工程Aにおいて加熱手段5は最初強火力(例えば1000W)となるよう連続通電パターンで通電が開始されるが、内釜2内部の温度が所定の温度(60℃未満。この実施の態様では55℃)に達したことを温度検知手段である底温度センサ6が検知すると、この情報が制御手段7に入力され、55℃を維持するように通電量が抑制され、また通電が間欠的になるので、ほぼ蒸気は発生しない。
従ってこの状態では、蒸気の混合処理(冷却化処理)も行われていない。
なお、予熱工程Aは、内鍋2を加熱し、内鍋2内の水の温度を、米の糊化が始まらない温度(約60℃未満)まで上げてそのまま所定時間維持することで、米の吸水を促進するために必要な工程である。
この排出路SRに入った蒸気は、おねば回収体40の内部空間を通る過程で、うま味成分と言われる、流出物(おねば)と分離され、さらに蒸気は蒸気路出口15bに至る。そして、蒸気路出口15bから一挙に広い空間である混合室45に噴出する。
尚、「おねば」とは、米中のでんぷんなどの成分が水中に溶け出し、膜状となった粘度の高い流体をいう。
これにより、内鍋2の内部から混合室45側へ蒸気以外の流出物が流出するのを抑制している。
つまり、蒸気路15から混合室45に噴出した蒸気に対し、送風路14を経由して来た室内の冷たい空気をその左横から衝突させる。
なお、蒸気路15は、その蒸気の出口となる噴出口47の向きが、送風路11cの末端にある排気口11dと連通する排気孔45eの向きに、直角に交わる位置にある関係となっている。これにより、蒸気路15から排出された蒸気は空気と良く混合し、混合することにより軽くなって自然と混合室45の上方へと移動し、露回収具16の内部空間、つまり混合室45の中で均一に空気と混ざりやすくなる。
これにより、より空気と蒸気が混合することができ、炊飯器本体から排出される蒸気と空気の混ざった排気の温度を低下させることができる。
即ち、炊飯工程Bの途中の時点(これは沸騰状態に至った時点からの経過時間を前記制御手段7が見ていることで実現している)から弱火の炊飯工程B2に移り、加熱源4の火力は弱になり、そのため、強火力で加熱手段5が動作している間は、連続して内鍋2内で蒸気が発生していたものが、火力を低下させたあとは内鍋2内の蒸気発生は減少し、一時的には停止することもある。
内鍋2内で連続的に蒸気が発生しているときは、その蒸気は蒸気路15以外には移動する場所がないので、内鍋2内に蒸気が充満すると蒸気の圧力が高まり、蒸気路15を経て混合室45に噴出する。
更に、送風手段11からの冷却風は、加熱手段5の動作に合わせて連続的に混合室45に入り込み、混合室45内の雰囲気温度および混合室45の壁面を冷却している。そのため、多少のおねばが進入しても混合室45に入った直後に噴出口47付近で送風手段11からの風によって冷却され破裂し、混合室内におねばが流入しにくくなる効果がある。
この加熱動作前チェックとは、少なくとも次の事項を確認することである。
(1)装着検出手段60の磁気感知スイッチ61によって、露回収具16が窪み部55の奥まで(正しい位置に)セットされているかどうか。
(2)フィルター用センサ71によって、前記吸込風路11bの入口部分、すなわち外蓋本体3の左側面部に開口した入口部を覆う埃や異物の侵入防止用のフィルター(図示せず)が正しく設置されているかどうか。
(3)底温度センサ6によって内鍋の温度が所定温度以下であるかどうか。
ST4では、予熱工程Aが開始される。予熱工程Aの開始時点から所定時間後、内鍋2の温度変化を底温度センサ6によって検知し、ST5ではその所定時間と上昇した温度との関係から温度上昇率を検知し、炊飯量や米種などの判定を行う(ST6)。例えば、米と水の量が大きければ炊飯量は大きいと判断する。
次に、内鍋2の温度が所定温度(55℃)になってからの経過時間がある時間を経過したかどうか判定し(ST8)、その設定された時間を経過すると炊飯工程Bを開始する(ST9)。
尚、ST13の後、炊飯を終了し、保温工程に自動的に移行する。
ST2の加熱動作前チェックの結果、異常があった場合、表示手段18にて異常のある旨の表示と報知を行う(ST14)。例えば、「露回収具が正しくセットされていません」との異常内容の説明や是正方法などを示す表示が文字や記号、図形などで示される。同時に、音声ガイド装置(図示せず)を駆動して合成音声等で異常の内容とその是正方法などを報知しても良い。
再び異常が検知されると、炊飯動作を行うのは危険と判断し、異常停止処理(ST16)を行う。
異常停止処理とは、例えば、表示手段18にて再び異常が検知された旨の表示と報知を行うことであり、仮に炊飯開始のボタンなどを使用者が操作しても、そのような命令は有効とせず、制御手段7は炊飯動作の開始を禁止することである。
もし、送風手段11の送風量が低下するような事態が検知された場合、前記制御手段7は加熱手段5の加熱量、すなわち火力を抑制し、内鍋2から発生する蒸気が連続して多量に発生しないように是正指令を発する。
仮に送風手段11の運転が行われていない状態が検知された場合、炊飯工程Bは途中で停止しないが、使用者には高温の蒸気が外蓋本体3の後部へ排出されることがあると注意を喚起する。
つまり、ハンドル62をその回動中心Yを中心に後ろに回動させた場合、外蓋本体3が完全に閉まっており、また前記露回収具16も正しい位置にセットされていれば、それらには衝突することはない。
このことは逆に言えば、露回収具16が正しい位置にセットされていない場合には、ハンドル62が途中でその露回収具16に当たってしまうから、使用者はこのハンドル62の位置で露回収具16の設置状態が正しいかどうかを知ることができる。
露回収具16の挿入位置を、わざわざ本体ケース30の後壁面に回って目視で確かめることや、炊飯器本体1の背面側を手前になるように回す必要もない。
このため、ハンドル受け33があっても、電気炊飯器の設置部後方に何らかの硬い突起物や家具等(以下、「背後物体」という)があって、それに外蓋本体3の後部が衝突するような場合でも、露回収具16が背後物体に衝突することを避けることができる。
しかし、本実施の態様1では、上記したように、上ケース25が背後構造物に衝突することで露回収具16の衝突による破損や変形を避けることができるという効果がある。
従って、これら2つの部品は同時に洗える便利さがある。また内蓋4に比較して小さな部品である、おねば回収体を紛失するおそれもないという利点がある。
さらに、外蓋本体3を完全に開放した場合、外蓋本体3はヒンジ軸3aを支点にしたまま垂直状態より若干後ろに傾いた位置に立ったままの状態になる。このため、このような開放時、露回収具16は垂直状態を少し超えて後ろに若干傾いた状態になるが、露回収具16の内部に一回の炊飯で溜まる結露はごく僅かであり、数十CCのような纏まった水量にならず、また吹出口17の位置も、底壁面16f表面から一定の寸法だけ離れたところにあり、前面壁16gから離れた背面壁16eに形成してあるので、結露が吹出口17から滴下するようなことはない。
図9は、本発明の実施の形態2における炊飯器を示している。実施の形態1と同一の構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図9に示すように、本実施の形態2における電気炊飯器の露回収具16は、平面形状が全く同じ上下一対の部分から形成されている。即ち、上ケース16Tと下ケース16Uとを樹脂の一体成型で形成し、それらを向かい合わせて結合したものである。
上記のような上ケース16T及び下ケース16Uを成型する場合、例えば、上型と下型からなる金型を用いることにより成型することができるので、金型をシンプルな構成にすることができる。
つまり、例えば、透孔がある成型品を形成する為などに用いられるスライド機構などの複雑な機構を金型に用いることなく、上ケース16T及び下ケース16Uを成型することが可能である。
この場合、上ケース及び下ケースが全く同一の形状であるため、空気導入孔16jと蒸気導入孔16hは、露回収具16にそれぞれ2つずつ形成されるが、窪み部55に露回収具16を取付けたときに、不要な空気導入孔16jと蒸気導入孔16hが、窪み部55を構成する壁面に覆われるように構成すれば、問題が無い。
また、余分に形成された空気導入孔16jと蒸気導入孔16hをカバーなどで塞いで用いても良い。
尚、上ケース16T及び下ケース16Uを着脱自在に構成した場合、各々をヒンジのような開閉具で連結したり、お互いを嵌合して結合したりすると良い。この様に構成することで、露回収具16を分解しても、それぞれの部品である上ケース16T及び下ケース16Uがバラバラにならず管理しやすい。また、上ケース16T及び下ケース16Uを嵌合結合可能にすることで、露回収具16を正しく組み立てることが容易となる。
従って、室内の空気は空気の導入孔16jから、また内鍋2内部からの蒸気は蒸気の導入孔16hから、それぞれ混合室45の内部に導入されるものである。
図10は、本発明の実施の形態3における炊飯器を示している。実施の形態1と同一の構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図10に示すように、本実施の形態3における電気炊飯器の露回収具16は、上部に所定寸法Jだけ張り出した庇部16mを設け、また吹出口17の下方には、使用者が掴みやすいような摘み部16pと、この摘み部の手前には凹溝16nを一体に形成したものである。
なお、吹出口17は全て外側に行くに従って下がるように斜め下向きになっている。また張り出し部16mは、図1に示した実施の形態1でいう摘み部16hの役目や、ハンドル受け33の役目を持たせたものである(つまりハンドル受け33は削除した)。
すなわち、外蓋本体3を完全に開放した場合、外蓋本体3はヒンジ軸3aを支点にしたまま垂直状態より若干後ろに傾いた位置に立ったままの状態になるため、露回収具16は垂直状態を少し超えて後ろに若干傾いた状態になる。
この時、露回収具16の底壁面16fの結露が溜まっていたとしても、その結露は外蓋本体3開放時に、露回収具16が一体となって回動するから、底壁面16fから凹状の溝となる露止め部16tの中に溜まる。よって結露水が吹出口17に至ってそこから滴下するようなことはない。
図11は、本発明の実施の形態4における炊飯器を示している。実施の形態1と同一の構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図11に示すように、本実施の形態4における電気炊飯器の露回収具16は、上ケース25の後部を二重壁にし、その壁の下方に形成された窪み部55の後ろ面(背面)側の開口から挿入されて安定的にその窪み部55の中に置かれる。
前記二重壁の中間には断熱用の空気層ASが形成されている。この空気層は外蓋本体3の外部と連通しても良いし、連通していなくとも良い。
着脱自在に結合する手段としては図示していないが、例えば、上ケース16Tの底面周縁部に弾力性のある爪を形成し、一方、その爪と対向する位置にはその爪と係合するフック(鉤)状の掛け金を一体成型や別部品と取り付けて設け、この掛け金と前記爪との係合・離脱による構成が一案である。
上ケース16Tの天井壁面(上面壁)16dは、蒸気の噴出口47に近い方から所定の範囲までは上記上ケース25の後部二重壁下面に近接しているが、途中から後部は一段下がっているため、その二重壁との間には所定の空間BSが形成され、この空間が前記吹出口17からの混合気体の排気通路になる。
従って、露回収具16が見えることによって意匠的イメージを損なうこともないという効果がある。具体的には、図11の実施の態様4では、俯角Θが少なくとも30度で見た場合、露回収具16が見えないようにしてあるが、使用者が炊飯器本体30の近くで上方から見た場合を想定すると、俯角Θが60度でも見えないようにすれば更に好ましい。
3b 外蓋本体天面、4 内蓋、4a 貫通孔、5 内鍋加熱手段、
5a 底部内側コイル、5b 底部外側コイル、6 底温度センサ、7 制御手段、
9 蓋温度センサ、10 内蓋加熱手段、11 送風手段、11b 吸込風路、
11c 送風路、11d 排気孔、15 蒸気路、15a 蒸気路入口、
15b 蒸気路出口、16 露回収具、16b 右側面壁、16c 左側面壁、
16d 上面壁、16e 背面壁、16f 底壁面、16g 前面壁、16s 凸条、
16t 露止め部、17 吹出口、18 表示手段、19 表示部、20 操作ボタン、
21 表示用回路基板、22 表示部ケース、23 断熱ケース、24 操作手段、
25 上ケース、25A 裏枠、30 本体ケース、30a 前壁面、
31 解除ボタン、32 吸気孔、 33 ハンドル受け、34 脚、
35、40 おねば回収体、41 パッキン、42 ダクト、43 突起、44 下板、
45 混合室、47 噴出口、49 フック、50 パッキン、51 断熱板、
52 軸流ファン、53 空間、54 電源供給基板、55 窪み部、56 永久磁石、
57 排気孔、60 装着検出手段、61 磁気感知スイッチ、62 ハンドル、
63R 右側支持軸、63L 左側支持軸、65 電源部、66 定電圧回路部66、
68 送風手段の駆動部、69 高周波回路部、70 送風運転センサ、
71 フィルター用センサ、A 予熱工程、B 炊飯工程、C むらし工程、
D 保温工程、E 突出寸法、F 突出寸法、AS 空気層、BS 空間、
CL 中心線、L1 軌跡、L2 軌跡、 L3 軌跡、S 対向間隔、U 設置面、
X 中心点位置、SR 蒸気の排出路。
Claims (9)
- 内鍋を内蔵する炊飯器本体の開口部を開閉自在に覆う外蓋本体内に、室内空間と連通した送風手段と、
この送風手段に連結した送風路と、
この送風路に一端を連結し他端が外蓋外部へ連通する混合室と、
前記内鍋を加熱する加熱手段と、
この加熱手段及び前記送風手段を制御する制御手段と、
この制御手段で実行される炊飯工程において前記内鍋の内部に発生する蒸気を前記混合室に導く蒸気路と、
を備え、
前記混合室は、前記外蓋本体の後部に形成された窪み部に着脱自在に装着された露回収具の内部に形成され、
この露回収具は、前記蒸気路から導かれた蒸気と前記送風路から導かれた室内空間の空気との混合気体を室内空間に排出する吹出口を有し、かつ前記窪み部から取り外した状態において、混合空間の少なくとも上面の一部が自動的に開放される開口を備えたこと
を特徴とする電気炊飯器。 - 前記露回収具の吹出口は、塵やごきぶり等の侵入を阻止するためのフィルターで覆っていることを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
- 前記送風路は、前記混合室に対して導入する空気の流れが、前記蒸気路から前記混合室に噴出された直後の蒸気流の流れに対して横から交差するように配置してあることを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
- 前記蒸気路は、前記混合室に対してその前方から後方に向けて蒸気を噴出すように構成され、前記混合室は、その底面から天井面までの高さに対して前記吹出口のある背面壁までの奥行き寸法が2倍以上あることを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
- 前記炊飯器本体には、その両側面に両端部が回動自在に支持され、使用者が把持可能な握り部を有するハンドルを備え、このハンドルを後方へ回動させた場合には前記握り部が前記外蓋本体の最後部と所定の間隔を保って前記炊飯器本体の背後まで至るように構成したことを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
- 前記外蓋本体の後部に前記露回収具が装着された状態で、前記ハンドルを後方へ回動させた場合には、前記握り部が前記外蓋本体の最後部及び前記露回収具と所定の間隔を保って前記炊飯器本体の背後まで至り、前記露回収具が所定の位置に装着されないで後方へ突出した状態となった場合には、前記ハンドルを後方へ回動させた場合、その握り部が当該露回収具に当接することを特徴とする請求項5記載の電気炊飯器。
- 前記制御手段は、前記内鍋内部の温度が所定温度を超えたかどうかを検知する温度センサの情報に基づき、前記送風手段の運転を開始する動作をすることを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
- 前記制御手段は、前記露回収具が前記外蓋本体に装着されたかどうかを検知する装着センサの情報に基づき、装着されていないことが検知された場合、炊飯工程を開始しないことを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
- 前記露回収具は、前記外蓋本体に装着された状態において、その外蓋本体を前方から俯角30度以下で見た場合、前記外蓋本体の表面に輪郭が現れないよう当該外蓋本体の外郭を構成する構造物の上面位置から下方位置に設置したことを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009289035A JP5495769B2 (ja) | 2009-12-21 | 2009-12-21 | 電気炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009289035A JP5495769B2 (ja) | 2009-12-21 | 2009-12-21 | 電気炊飯器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011125606A JP2011125606A (ja) | 2011-06-30 |
JP5495769B2 true JP5495769B2 (ja) | 2014-05-21 |
Family
ID=44288859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009289035A Active JP5495769B2 (ja) | 2009-12-21 | 2009-12-21 | 電気炊飯器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5495769B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6063336B2 (ja) * | 2013-04-22 | 2017-01-18 | 日立アプライアンス株式会社 | 洗濯乾燥機 |
CN107960850B (zh) * | 2016-10-20 | 2023-08-22 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 烹饪器具及其上盖 |
CN108325333B (zh) * | 2018-04-26 | 2024-04-19 | 杭州老板电器股份有限公司 | 冷凝回收装置及蒸汽炉 |
JP7306292B2 (ja) * | 2020-02-14 | 2023-07-11 | 富士電機株式会社 | 飲料供給装置 |
JP7389074B2 (ja) | 2021-03-04 | 2023-11-29 | 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 | 炊飯器 |
CN113208461B (zh) * | 2021-05-08 | 2022-09-27 | 手拉手(浙江)智能家居有限公司 | 一种具有气蒸功能的面包机 |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6328427U (ja) * | 1986-08-07 | 1988-02-24 | ||
JPH0630847A (ja) * | 1992-07-16 | 1994-02-08 | Toshiba Home Technol Corp | 加熱調理器 |
JPH06296558A (ja) * | 1993-04-13 | 1994-10-25 | Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd | 炊飯器等の載置台 |
JP3363371B2 (ja) * | 1998-02-27 | 2003-01-08 | 三菱電機株式会社 | 炊飯器 |
JP4320956B2 (ja) * | 2001-01-12 | 2009-08-26 | パナソニック株式会社 | 炊飯器 |
JP3085180U (ja) * | 2001-09-04 | 2002-04-19 | 富重 渡部 | 害虫侵入防止付給湯ポット |
JP3682252B2 (ja) * | 2001-09-06 | 2005-08-10 | 象印マホービン株式会社 | 液体加熱器 |
JP3974044B2 (ja) * | 2003-01-31 | 2007-09-12 | 象印マホービン株式会社 | 炊飯器の露受け構造 |
JP2005143534A (ja) * | 2003-11-11 | 2005-06-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 炊飯器 |
JP5077070B2 (ja) * | 2007-07-03 | 2012-11-21 | パナソニック株式会社 | 炊飯器 |
JP5150198B2 (ja) * | 2007-10-23 | 2013-02-20 | 三洋電機株式会社 | 炊飯器 |
JP4930334B2 (ja) * | 2007-11-07 | 2012-05-16 | パナソニック株式会社 | 調理機器 |
JP4612062B2 (ja) * | 2008-01-16 | 2011-01-12 | 三菱電機株式会社 | 炊飯器 |
JP4545803B2 (ja) * | 2008-01-31 | 2010-09-15 | 三菱電機株式会社 | 加熱調理器 |
-
2009
- 2009-12-21 JP JP2009289035A patent/JP5495769B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011125606A (ja) | 2011-06-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5495770B2 (ja) | 電気炊飯器 | |
JP5495769B2 (ja) | 電気炊飯器 | |
JP5077070B2 (ja) | 炊飯器 | |
CN101112288B (zh) | 加热烹调器及加热烹调器用的蒸汽产生装置 | |
KR101258343B1 (ko) | 가열 조리기 | |
JP4439575B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP2010054176A (ja) | 加熱調理器 | |
JP4108105B2 (ja) | 蒸気調理器 | |
US7730830B2 (en) | Steam cooking apparatus | |
JP4029099B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP5388870B2 (ja) | 炊飯器 | |
JP2009030874A (ja) | 蒸気調理器 | |
JP2008032268A (ja) | 加熱調理器 | |
JP5694090B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP5996001B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP4913233B2 (ja) | 加熱調理器 | |
CN214128210U (zh) | 一种固定于内盖上的蒸汽阀及烹饪器具 | |
JP5890142B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP5058240B2 (ja) | 炊飯器 | |
CN214341655U (zh) | 一种固定于内盖上的蒸汽阀及烹饪器具 | |
CN214128063U (zh) | 一种烹饪器具 | |
JP4990725B2 (ja) | 蒸気調理器 | |
CN214128062U (zh) | 一种烹饪器具 | |
JP5197226B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP2012054146A (ja) | 加熱調理器及び排気口カバー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120620 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20130412 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20130418 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130703 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130709 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130829 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140304 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5495769 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |