JPH07236567A - 炊飯器における蒸気放出装置 - Google Patents

炊飯器における蒸気放出装置

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JPH07236567A
JPH07236567A JP2873294A JP2873294A JPH07236567A JP H07236567 A JPH07236567 A JP H07236567A JP 2873294 A JP2873294 A JP 2873294A JP 2873294 A JP2873294 A JP 2873294A JP H07236567 A JPH07236567 A JP H07236567A
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JP
Japan
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steam
rice cooker
lid
steam port
opening
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JP2873294A
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Inventor
Hiroyuki Takeishi
浩之 竹石
Kazuhiro Tanaka
和博 田中
Zenji Tanaka
善治 田中
Kazuya Miyake
一也 三宅
Shoji Sakai
昌治 酒井
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全性が高く、また汚れを容易に確認でき、
かつ清掃を容易に能率よく行なえ、さらに付け忘れを極
力防止することができる炊飯器における蒸気放出装置を
提供する。 【構成】 炊飯器における蓋体15に設けられ、炊飯時
にその炊飯器内の蒸気を外部に放出させる蒸気放出装置
において、蓋体15に形成された収納部23と、この収
納部23内に蓋体15の上面側から挿脱可能に収納され
た蒸気口ユニット25とからなり、蒸気口ユニット25
は、上面が開口しかつ内側に炊飯器内の蒸気圧が所定の
圧力以上に上昇したときにその圧力で開放してその蒸気
を流通させる弁機構32を有した蒸気口ケース27と、
この蒸気口ケース27の上面の開口部26に開閉可能に
設けらた透明な蒸気口カバー28とで構成され、かつ蒸
気口カバー28の上面には、弁機構32の直上の位置か
らその側方に偏位した部分において蒸気孔42が形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、炊飯器内の蒸気を外
部に放出させる炊飯器における蒸気放出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に炊飯器は、鍋内に収容された水と
米を加熱手段により加熱し、この加熱で鍋内の水を沸騰
させて炊飯をするものであるが、その炊飯中には鍋内に
蒸気が充満する。そしてその蒸気圧が所定の圧力以上に
上昇したときに、その蒸気を外部に放出させるための蒸
気放出装置が炊飯器の蓋体に設けられている。
【0003】この蒸気放出装置は、蒸気口ケースと、こ
の蒸気口ケースの内部に設けられた弁機構とで構成さ
れ、蒸気口ケースの上面が炊飯器の蓋体の上面にこれと
ほぼ面一の状態で露出し、この蒸気口ケースの上面に蒸
気孔が形成されている。
【0004】そして鍋内の水が沸騰して鍋内の蒸気圧が
所定の圧力以上に上昇すると、その圧力で前記弁機構が
開放し、鍋内の蒸気が前記弁機構から前記蒸気孔を通し
て外部に噴出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の蒸気放出装置においては、蒸気口ケースの内部の
様子が外部からは一切分からず、このため蒸気孔から突
然蒸気が噴出して思わぬ危険を負う恐れがある。また蒸
気が蒸気孔に達するまでの間にはその蒸気の一部が結露
して蒸気中に高温の水滴が含まれるが、従来において
は、この高温の水滴が蒸気と共に蒸気孔から噴出して飛
び散り、さらに危険が増大する恐れがある。
【0006】一方、蒸気口ケースの内部には、蒸気と共
に炊飯時のおねば液が流入するため汚れ易く、これをそ
のまま放置すればカビの発生等により衛生上問題とな
り、したがって蒸気口ケースの内部が汚れた時期には容
易に清掃し得ることが望まれる。
【0007】しかしながら、従来の蒸気放出装置におい
ては、蒸気口ケースの内部の汚れを外部から確認するこ
とができないばかりでなく、ほとんどの場合、蒸気口ケ
ースを炊飯器の蓋体から取り外すことができず、このた
めその内部の清掃を行なうことが困難である。
【0008】蒸気口ケースを蓋体から取り外すことが可
能なものもあるが、この場合であっても、種々の係止部
材を外し、蓋体の内側から蒸気口ケースを抜き取らなけ
ればならず、このためその作業が相当面倒となり、また
その蒸気口ケースを蓋体の内側から抜き取る構造である
ため、蓋体が閉じられると、その抜き取った部分が隠れ
てしまい、この結果、蒸気口ケースを付け直すのを忘れ
たまま炊飯器を使用してしまうことが往々にして生じ
る。
【0009】この発明はこのような点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、安全性が高く、ま
た汚れを容易に確認でき、かつ清掃を容易に能率よく行
なえ、さらに付け忘れを極力防止することができる炊飯
器における蒸気放出装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、炊飯器における蓋体に設けられ、
炊飯時にその炊飯器内の蒸気を外部に放出させる蒸気放
出装置において、炊飯器における蓋体に形成された収納
部内に、その蓋体の上面側から挿脱可能に蒸気口ユニッ
トを収納し、この蒸気口ユニットを、上面が開口しかつ
内側に炊飯器内の蒸気圧が所定の圧力以上に上昇したと
きにその圧力で開放してその蒸気を流通させる弁機構を
有した蒸気口ケースと、この蒸気口ケースの上面の開口
部に開閉可能に設けらた透明な蒸気口カバーとで構成
し、かつ前記蒸気口カバーの上面には、前記弁機構の直
上の位置からその側方に偏位した部分において蒸気孔を
形成するようにしたものである。
【0011】
【作用】炊飯時に炊飯器内に蒸気が充満してこの蒸気圧
が所定の圧力以上に上昇すると、この圧力で蒸気口ユニ
ットにおける弁機構が開放し、炊飯器内の蒸気が前記弁
機構を通して蒸気口ユニット内に順次噴出する。そして
この蒸気が蒸気口カバーの上端面の内面に当ってから蒸
気口カバーの蒸気孔を通して外部に順次流出する。
【0012】蒸気口カバーは透明であり、このため蒸気
が弁機構から出始めたときにその様子を外部から目視で
き、したがって蒸気孔から蒸気が流出する時期を予め知
ることができ、安全性が向上する。
【0013】弁機構から噴出した蒸気は、蒸気孔から直
接流出せずに、蒸気口カバーの上端面の内面に一旦当っ
てから蒸気孔から流出し、したがってその流出速度が弱
まる。蒸気が蒸気口カバーの上端面の内面に当った際に
は、その蒸気の一部が結露して蒸気口カバーの上端面の
内面に水滴が付着するが、蒸気孔の位置が弁機構の直上
の位置から偏位しており、また蒸気孔から流出する蒸気
の流出速度が弱まっているから、その結露した水滴が蒸
気孔から飛び出て飛散するようなことがなく、さらに安
全性が向上する。
【0014】蒸気口ユニットの内部は結露水やおねば液
の付着により徐々に汚れるが、蒸気口カバーが透明であ
るから、その汚れの程度を蒸気口カバーを通して確認す
ることができる。そして蒸気口ユニットの内部が汚れて
いる場合には、蒸気口ユニットを収納部内から炊飯器の
蓋体の上面側に抜き取り、この蒸気口ユニットを水洗い
等により清掃する。
【0015】この際、蒸気口ユニットにおける蒸気口ケ
ースの上面の開口部には、蒸気口カバーが開閉可能に設
けられているから、この蒸気口カバーを蒸気口ケースの
上面の開口部から離脱させてその開口部を開放させる。
これにより蒸気口ケースの内側および蒸気口カバーの内
側をそれぞれ容易に能率よく清掃することができる。
【0016】蒸気口ユニットの清掃が済んだ後には、蒸
気口カバーを蒸気口ケースの開口部に閉じ合わせ、この
状態で蒸気口ユニットを蓋体の収納部内に収納する。収
納部は蓋体の上面に形成されているものであり、したが
って収納部から蒸気口ユニットが抜き取られているとき
には、その状態が外観上即座に判別でき、このためその
収納部に対する蒸気口ユニットの付け忘れを防止するこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図4には炊飯器の全体の構造を示して
あり、符号1が炊飯器本体で、この炊飯器本体1はポリ
プロピレン樹脂等からなる外枠2と底板3とで構成さ
れ、底板3の下面に複数の脚4および電源コード巻取用
のコードリール装置5が取り付けられている。
【0018】炊飯器本体1の内部にはガラス繊維入りポ
リアミド樹脂等の非金属材料で有底筒状に形成された内
枠6が設けられ、この内枠6内に鍋7が挿脱可能に収納
されている。鍋7の上端の開口縁にはフランジ8が一体
に形成され、また内枠6の上端縁にはフレーム9が設け
られ、このフレーム9の上面の均等的な例えば三箇所に
シリコーンゴム等の弾性材からなる支え体10が取り付
けられ、これら支え体10によりフランジ8の下面の三
箇所が部分的に支持され、この支持により鍋7の外面と
内枠6の内面との間に隙間11が、さらにフランジ8と
フレーム9との間に隙間12がそれぞれ確保され、鍋7
の外面と内枠6の内面との間の隙間11がフランジ8と
フレーム9との間の隙間12を通して鍋7の上方側の空
間に連通している。なお、前記フレーム9は内枠6と一
体に形成する場合であってもよい。
【0019】炊飯器本体1の上面にはヒンジピン14を
介してポリプロピレン樹脂等で形成された蓋体15が回
動自在に設けられ、この蓋体15の下面に内蓋16およ
びパッキング17が設けられ、これら内蓋16およびパ
ッキング17により鍋7の上端の開口部が密閉されるよ
うになっている。内蓋16の上面には、この内蓋16を
加熱する蓋ヒータ18および内蓋16の温度を検出する
サーミスタ等からなる蓋センサ19が設けられている。
【0020】20は蓋体15を炊飯器本体1に係止する
クランプで、21がその係止解除用の操作ボタンであ
る。そして前記ヒンジピン14にはヒンジスプリング2
2が設けられており、前記操作ボタン21を操作して前
記クランプ20による蓋体15の係止を解除すると、前
記ヒンジスプリング22の付勢力で蓋体15が上方に自
動的に回動して鍋7の上面の開口部が開放されるように
なっている。
【0021】蓋体15には、図1に拡大して示してある
通り、その上面から下方に貫通する収納部23が形成さ
れ、この収納部23の周面下部にその内側に張出す段部
24が形成されている。そして前記収納部23内に蓋体
15の上面側から蒸気口ユニット25が挿脱可能に収納
されている。
【0022】この蒸気口ユニット25は、上面に開口部
26を有した蒸気口ケース27と、この蒸気口ケース2
7の上面の開口部26に設けられた蒸気口カバー28と
で構成されている。
【0023】蒸気口ケース27は、耐熱性を有する合成
樹脂、例えばポリプロピレン樹脂で形成され、前記段部
24を介して収納部23内に支持されている。蒸気口カ
バー28は、耐熱性を有する透明な合成樹脂、例えば透
明なポリプロピレン樹脂で形成され、蒸気口ケース27
の上面の開口部26にヒンジピン29を介して回動可能
に取り付けられている。そしてこの蒸気口カバー28が
ヒンジピン29を支点に上下に回動することにより蒸気
口ケース27の上面の開口部26が開閉されるようにな
っている。
【0024】蒸気口ケース27の下部にはその下方に延
びる突部30が一体に形成され、この突部30が収納部
23の下方に突出するとともに、その下端面が前記内蓋
16に形成された開口16aの開口面内に配置して炊飯
器本体1の内部に露出している。そしてこの突部30の
底面の中央部からはその上方に起立する蒸気筒31が形
成され、この蒸気筒31の上端部の内側に弁機構32が
設けられている。
【0025】この弁機構32は、蒸気筒31の上端部の
内側に取り付けられた弁支え33と、この弁支え33に
装着された弁体34とで構成されている。この弁機構3
2を下方か見た構造を図2に示してある。
【0026】弁機構32の弁支え33には弁口34が形
成され、この弁口34内に弁体35が上下動自在に挿入
されている。この弁体35は、軸部35aと、この軸部
35aの上端部に形成された弁部35bと、軸部35a
の下端部に放射状に設けられた抜止め片35cとからな
り、前記軸部35aが弁口34内に遊挿されている。
【0027】そして通常時には弁体35の弁部35bが
その自重で弁口34の開口縁に当接して弁口34が閉塞
され、鍋7内の蒸気圧が所定の圧力、例えば50mmH2
O以上に上昇したときに、その圧力で弁体35が上昇し
て弁口34が開放されるようになっている。
【0028】前記突部30の底面の一部には排出孔37
が形成され、この排出孔37に逆止弁38が上下動自在
に挿入されている。この逆止弁38を上方から見た構造
を図3に示してある。
【0029】この逆止弁38は、軸部38aと、この軸
部38aの下端部に形成された弁部38bと、軸部38
aの上端部に放射状に設けられた抜止め片38cとから
なり、前記軸部38aが排出孔37内に遊挿されてい
る。
【0030】そして通常時には逆止弁38の弁部38b
がその自重で排出孔37の開口面から離間し、これによ
り排出孔37が開放状態に保持され、鍋7内の蒸気圧が
所定の圧力以上に上昇したときに、その圧力で逆止弁3
8が上昇して排出孔37が弁部38bにより閉塞される
ようになっている。なお、図1および図4に示す40
は、収納部23と内蓋16と間に、前記突部30の外周
を囲むように設けられたパッキングである。
【0031】蒸気口ケース27の上面の開口部26に設
けられた蒸気口カバー28は、蓋体15の上面から比較
的大きく突出している。そしてこの蒸気口カバー28の
上端面には、前記弁機構32の直上の位置からその側方
に偏位した部分において蒸気孔41が形成されている。
さらに蒸気口カバー28の上端面における内側の面に
は、前記蒸気孔41に隣接し、かつ前記弁機構32の直
上の位置と前記蒸気孔41が形成された部分との間に配
置してその両者を隔てる仕切板42が一体に突出形成さ
れている。
【0032】炊飯器本体1内に設けられた内枠6には、
その外底面の中央部、および外底面の周縁部から外側面
の下部に亘る部分において、鍋7の加熱手段として誘導
コイル50が設けられ、この誘導コイル50はコイルベ
ース51により内枠6に固定されている。コイルベース
51の下面側には、誘導コイル50により生じる漏れ磁
束を防止するための複数のフェライトコア52が誘導コ
イル50と直交して配置するように設けられている。
【0033】フェライトコア52の下方には加熱制御用
の回路基板53が設けられ、この回路基板53には誘導
コイル50に高周波電流を印加するためのインバータ
や、印加電流の調整および通電の制御を行なう回路が組
み込まれている。なお、54は回路基板53を冷却する
ファン55を駆動するためのモータである。
【0034】内枠6の側面下部には開口56が形成さ
れ、この開口56の内側に鍋センサ57が設けられ、こ
の鍋センサ57はその先端部が前記開口56から僅かに
突出するようにスプリング58により弾性的に付勢さ
れ、この付勢力で鍋センサ57の先端面が鍋7の外側面
に弾性的に当接している。
【0035】また内枠6の外側面の中段部分には消費電
力が50W程度のコード状の胴ヒータ59が巻き付けら
れ、この胴ヒータ59で内枠6の側面が加熱されるよう
になっている。
【0036】鍋7はアルミニウム板で形成され、この鍋
7の外面でかつ前記誘導コイル50と対応する部分、す
なわち鍋7の外底面から外側面の下部に亘る部分には、
フェライト系ステンレスSUS430 等からなる磁性金属
材料層が溶射により形成され、この磁性金属材料層の溶
射部以外の鍋7の外面すなわち鍋7の中段から上部に亘
る側面部分にはアルマイト層が形成されている。そして
前記鍋センサ57は前記磁性金属材料層よりも上方のア
ルマイト層の表面に当接している。また鍋7の内面の全
体には、非粘着性を得るためのPFA樹脂あるいはフッ
素樹脂等によるコーティング層が形成されている。な
お、磁性金属材料層は溶射による場合のほか、圧着ある
いは加締め等の手段で鍋7の外面に設けることも可能で
ある。
【0037】蓋体15の上面には操作パネル60が設け
られ、この操作パネル60の下方に操作用の回路基板6
1が設けられている。操作パネル60の下面側にはタイ
マの設定状況や炊飯コース等を表示する液晶表示素子6
2および炊飯や保温等の行程を表示するLED63が設
けられ、さらにこの操作パネル60に炊飯、保温、切、
タイマ動作設定等の各種の動作を開始させる操作スイッ
チ64が設けられている。
【0038】炊飯時には誘導コイル50に供給される高
周波電流により誘導コイル50に交番磁界が発生し、こ
の交番磁界により誘導コイル50に対応して配置した鍋
7の磁性金属材料層に渦電流が流れ、この渦電流による
ジュール熱で磁性金属材料層が発熱し、この熱で鍋7内
の水が加熱される。そしてこの加熱に伴い鍋7内の水の
温度が上昇してやがて沸騰する。
【0039】この沸騰に伴い鍋7内に蒸気が充満し、こ
の蒸気圧が所定の圧力以上に上昇すると、この圧力で弁
機構32の弁体35が上昇して弁口34が開放され、ま
た逆止弁38が上昇して排出孔37が閉塞される。
【0040】弁機構32における弁口34の開放によ
り、鍋7内の蒸気が蒸気筒31から弁口34を通してそ
の上方に順次噴出する。そしてこの蒸気が蒸気口カバー
28の上端面の内面に当り、さらに仕切板42の下端縁
を乗り越えて蒸気孔41から外部に順次流出する。
【0041】蒸気口カバー28は透明な合成樹脂で形成
されており、このため蒸気が弁機構32から出始めたと
きにその様子を外部から目視でき、したがって蒸気孔4
1から蒸気が流出する時期を予め知ることができ、安全
性が向上する。
【0042】弁機構32から噴出した蒸気は、蒸気孔4
1から直接流出せずに、蒸気口カバー28の上端面の内
面に一旦当ってから蒸気孔41から流出し、したがって
その流出速度が弱まる。蒸気が蒸気口カバー28の上端
面の内面に当った際には、その蒸気の一部が結露して蒸
気口カバー28の上端面の内面に水滴が付着するが、弁
機構32の直上の部分と蒸気孔41が配置する部分との
間には仕切板42が設けられており、このためその結露
した水滴が蒸気孔41から飛び出て飛散するようなこと
がなく、さらに安全性が向上する。
【0043】蒸気口カバー28の上端面の内面に付着し
た水滴は、やがて落下して蒸気口ケース27の内底部に
溜る。弁機構32から噴出する蒸気中には炊飯時のおね
ば液が含まれており、このおねば液が蒸気ケース27の
内底部に溜る。
【0044】炊飯が完了し、ご飯が炊き上がると、鍋7
内の蒸気圧が低下し、これに伴い弁機構32の弁体35
が下降して弁口34が閉塞され、また逆止弁38が下降
して排出孔37が開放される。そしてこの排出孔37の
開放により、蒸気口ケース27の内底部に溜った結露水
やおねば液が排出孔37から排出される。なお、炊飯が
完了したのちには、鍋7内の炊き上がったご飯が胴ヒー
タ59により保温される。
【0045】蒸気口ユニット25の内部は結露水やおね
ば液の付着により徐々に汚れるが、蒸気口カバー28が
透明な合成樹脂で形成されているから、その汚れの程度
を蒸気口カバー28を通して確認することができる。そ
して蒸気口ユニット25の内部が汚れている場合には、
蓋体15の上面に突出している蒸気口カバー28の上部
を摘んで蒸気口ユニット25を収納部23内から抜き取
り、この蒸気口ユニット25を水洗い等により清掃す
る。
【0046】この際、蒸気口ユニット25の蒸気口カバ
ー28をヒンジピン29を支点に回動して蒸気口ケース
27の上面の開口部26を開放させる。これにより蒸気
口ケース27の内側および蒸気口カバー28の内側をそ
れぞれ容易に能率よく清掃することができる。
【0047】蒸気口ユニット25の清掃が済んだ後に
は、蒸気口カバー28を蒸気口ケース27の開口部26
に閉じ合わせ、この状態で蒸気口ユニット25を蓋体1
5の収納部23内に収納する。
【0048】収納部23は蓋体15の上面に形成されて
いるものであり、したがって収納部23から蒸気口ユニ
ット25が抜き取られているときには、その状態が外観
上即座に判別でき、このためその収納部23に対する蒸
気口ユニット25の付け忘れを防止することができる。
【0049】なお、前記実施例においては、蒸気口ケー
ス27の上面の開口部26に蒸気口カバー28をヒンジ
ピン29を介して回動可能に取り付けて蒸気口ケース2
7の開口部26を開閉し得るようにしたが、このような
構成に限らず、例えば蒸気口ケース27の上端部に蒸気
口カバー28をねじ込み式に取り付けて蒸気口ケース2
7の開口部26を開閉し得るように構成する場合等であ
ってもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
蒸気口ユニットの蒸気孔から蒸気が流出する時期を予め
知ることができ、またその蒸気の流出速度が弱く、水滴
の飛び散りもなく、したがって安全性が向上し、一方、
蒸気口ユニットの内部が汚れた場合にその汚れを容易に
確認でき、かつその汚れの清掃を容易に能率よく行な
え、さらにその蒸気口ユニットの付け忘れを極力防止す
ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る蒸気放出装置の断面
図。
【図2】その蒸気放出装置における弁機構をその下方か
ら見た平面図。
【図3】その蒸気放出装置における逆止弁をその上方か
ら見た平面図。
【図4】その蒸気放出装置を備える炊飯器の全体の構造
を示す断面図。
【符号の説明】
15…蓋体 23…収納部 25…蒸気口ユニット 26…開口部 27…蒸気口ケース 28…蒸気口カバー 32…弁機構 41…蒸気孔
フロントページの続き (72)発明者 三宅 一也 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 酒井 昌治 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炊飯器における蓋体に設けられ、炊飯時に
    その炊飯器内の蒸気を外部に放出させる蒸気放出装置に
    おいて、 炊飯器における蓋体に形成された収納部と、この収納部
    内に蓋体の上面側から挿脱可能に収納された蒸気口ユニ
    ットとからなり、前記蒸気口ユニットは、上面が開口し
    かつ内側に炊飯器内の蒸気圧が所定の圧力以上に上昇し
    たときにその圧力で開放してその蒸気を流通させる弁機
    構を有した蒸気口ケースと、この蒸気口ケースの上面の
    開口部に開閉可能に設けらた透明な蒸気口カバーとで構
    成され、かつ前記蒸気口カバーの上面には、前記弁機構
    の直上の位置からその側方に偏位した部分において蒸気
    孔が形成されていることを特徴とする炊飯器における蒸
    気放出装置。
JP2873294A 1994-02-28 1994-02-28 炊飯器における蒸気放出装置 Pending JPH07236567A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009100889A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Sanyo Electric Co Ltd 炊飯器
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JP2020044188A (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 タイガー魔法瓶株式会社 炊飯器

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