JP2015188671A - 炊飯器 - Google Patents

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Kazuyoshi Negishi
和善 根岸
健太郎 橋元
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健太郎 橋元
智也 蜷川
Tomoya Ninagawa
智也 蜷川
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【課題】保温時などにおねば分離ケースに結露した露が内釜内のご飯に垂れるのを防止することができるようにする。【解決手段】内釜4を収容する本体1と、本体1にヒンジ結合されて本体1の上部開口部を覆う蓋体2と、内釜4を加熱する加熱手段11とを備え、蓋体2の内釜側に放熱板3が配設され、この放熱板3におねば分離ケース20が設けられた炊飯器であって、おねば分離ケース20の底面に開閉弁25を備え、開閉弁25の下側を覆うカバー26が設けられており、このカバー26における開閉弁25の下方投影面よりも反蓋ヒンジ側に、おねば戻し穴26aを設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、おねば分離ケースを備えた炊飯器に関するものである。
一般に、炊飯器は、内釜を収容する本体と、本体の開口部を開閉する蓋体と、内釜を加熱する加熱手段と、蓋体の上部に設けられて炊飯中に発生する蒸気とおねばとを分離し、蒸気を排気口に導くとともに、おねばを内釜に戻すおねば分離ケースとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−337247号公報(図1、図2)
ところで、おねば分離ケースは、樹脂で構成されているため、蓋ヒーターからの熱伝導が悪く、保温時に露が結露し易い状態にある。また、開閉弁の直下におねば戻し穴がある構造のため、保温時におねば分離ケースに結露した露が、内釜内のご飯に垂れ易い。おねばは、内釜のご飯に戻すことで、おねばに含まれるおいしさの成分が与えられ、つやや粘りのあるおいしいご飯を炊くことができる。一方、蒸気が結露して、水滴となって溜まった水分は、ご飯の上に落下すると、ご飯を部分的にふやけさせたり、炊きムラや臭いの原因となる。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、保温時などにおねば分離ケースに結露した露が内釜内のご飯に垂れるのを防止することができるようにすることを目的とする。
本発明に係る炊飯器は、内釜を収容する本体と、本体にヒンジ結合されて本体の上部開口部を覆う蓋体と、内釜を加熱する加熱手段とを備え、蓋体の内釜側に放熱板が配設され、この放熱板におねば分離ケースが設けられた炊飯器であって、おねば分離ケースの底面に開閉弁を備え、開閉弁の下側を覆うカバーが設けられており、このカバーにおける開閉弁の下方投影面よりも反蓋ヒンジ側に、おねば戻し穴が設けられているものである。
本発明に係る炊飯器においては、開閉弁の下側を覆うカバーにおける開閉弁の下方投影面よりも反蓋ヒンジ側に、おねば戻し穴が設けられているので、保温時におねば分離ケースに結露した露が内釜内のご飯に垂れるのを抑制することができる。
本発明の実施形態1に係る炊飯器の全体構成を示す縦断面図である。 本発明の実施形態1に係る炊飯器のおねば分離ケース部分を拡大して示す縦断面図である。 本発明の実施形態1に係る炊飯器の蓋体の内側を示す正面図である。 本発明の実施形態2に係る炊飯器の蓋体の内側を示す正面図である。 本発明の実施形態3に係る炊飯器のおねば分離ケース部分を拡大して示す縦断面図である。 本発明の実施形態4に係る炊飯器のおねば分離ケース部分を拡大して示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る炊飯器を説明する。なお、以下に示す図面の形態によって本発明が限定されるものではない。
実施形態1.
図1は本発明の実施形態1に係る炊飯器の全体構成を示す縦断面図である。図2は本発明の実施形態1に係る炊飯器のおねば分離ケース部分を拡大して示す縦断面図である。図3は本発明の実施形態1に係る炊飯器の蓋体の内側を示す正面図である。
図1〜図3に示されているように、本発明の実施形態1に係る炊飯器は、本体1の上部に開口部を有し、この開口部は本体1にヒンジ9で軸連結された蓋体2によって開閉されるようになっている。蓋体2は、ヒンジばね10にて常時開方向に付勢されているとともに、ラッチ(図示せず)とラッチ解除ボタン12にて開閉されるようになっている。そして、蓋体2の下面には放熱板(内蓋)3が着脱可能に設けられており、放熱板3は内釜4の開口部をシールする環状のパッキン5を固定する固定枠6にカシメにより固定されている。
蓋体2の放熱板3の上面には、蒸気に混入するおねばを分離するおねば分離ケース20が取り付けられている。このおねば分離ケース20には、案内筒21が設けられており、案内筒21の蒸気孔21aから流入した蒸気が、蓋体2のおねば分離ケース20を経て、蓋体2上部の蒸気排出孔24から外部に放出されるようになっている。
炊飯器は、本体1内にコイル台となる内釜収納部7を備えており、内釜収納部7には、水、米などが入れられる有底筒状の内釜4が着脱自在に収納される。内釜4は、内釜収納部7の下面の中心部の周りとその外周のコーナー部に配置された電磁誘導コイルの如き加熱手段11により加熱され炊飯されるようになっている。おねば分離ケース20は、炊飯中に発生する蒸気とおねばとを分離し、蒸気を蒸気排出孔24に導くとともに、おねばを内釜4に戻す機能を持っている。
内釜4は、その上端にフランジ4aが形成され、このフランジ4aが内釜収納部7への収納時に、内釜収納部7の上端に載置されて支持されるようになっている。また、内釜4は、蓋体2の閉時に、蓋体2側に設けたパッキン5がフランジ4aの上面に押圧されることによって密閉されるようになっている。
また、内釜収納部7には、その底部中央に、貫通穴が形成され、この貫通穴に、内釜温度センサー8が出没自在に設置されている。
次に、おねば分離ケース20について詳述する。
おねば分離ケース20は、下ケース22と上ケース23とから構成されており、下ケース22は、底部22aと周壁22cとによりほぼ皿状に形成され、上ケース23は下ケース22を蓋状に覆うようになっており、上ケース23の後部側に蒸気排出孔24が形成されている。
また、おねば分離ケース20の底部22aは、ケース下面200と溜り凹部201とからなり、溜り凹部201はおねば分離ケース20の前側に位置し、放熱板3に設けた開口部3aより下方に突出して取り付けられている。そして、この溜り凹部201の底面201bの前側に蒸気孔21a及び案内筒21が設けられている。
また、おねば分離ケース20の溜り凹部201の底面201bには、おねば戻し孔202が形成され、おねば戻し孔202に上下動自在な開閉弁25が設けられており、おねば戻し孔202は開閉弁25によって開閉される。
開閉弁25は、内釜4内の内圧が低いときは下降してその一部がおねば戻し孔202の上面周縁に当接して脱落が防止され、かつおねば戻し孔202を開口状態に保持する。また、炊飯中、すなわち、内釜4の内圧が高いときは上昇しておねば戻し孔202を閉塞する。
また、おねば分離ケース20には、開閉弁25の下側を覆うカバー26が設けられており、カバー26における開閉弁25の下方投影面よりも反蓋ヒンジ側に、複数のおねば戻し穴26aが設けられている。
おねば分離ケース20のケース下面200は、溜り凹部201に向かって低くなるように傾斜して形成されており、おねばを溜り凹部201のおねば戻し孔202に戻り易くして、ケース下面200が汚れるのを防止するようにしてある。
なお、おねば分離ケース20の溜り凹部201の底面201bもおねば戻し孔202に向かって低くなるように傾斜させてもよく、さらに溜り凹部201の側壁もおねば戻し孔202に向かって低くなるように傾斜させてもよい。
なお、おねば分離ケース20の下ケース22のケース下面200(又は下ケース22全体)、及びおねば溜り凹部201は、金属で構成すると、熱伝導性がよいため、仕切板40に取り付けられた蓋ヒーター41の熱により加熱される。このため、結露を防止できるが、温度が上がり過ぎて、おねばがこびりついてしまう。そこで、ここでは、おねば分離ケース20の下ケース22のケース下面200(又は下ケース22全体)を樹脂で構成し、温度の上がり過ぎを防止して、おねばのこびりつきを抑制している。これにより、放熱板3が汚れるのを抑制してある。
溜り凹部201と周壁22cとのほぼ中間部には、蒸気の流れ方向(図2の左右方向)にほぼ直交して下障壁27が立設しており、その両側に通路が形成されている。また、下障壁27の上部には、上ケース23から垂下させて上障壁28が設けられている。
次に、前記のようなおねば分離ケース20を取り付けた炊飯器により炊飯する場合の作用について説明する。
水と米を入れた内釜4を炊飯器の本体1内に収容して蓋体2を閉じ、操作部13に設けた電源スイッチをONすると、加熱手段11である電磁誘導コイルの作用によって内釜4が加熱され、内釜4内の水が沸騰すると、おねばを含んだ蒸気が発生する。このとき、内釜4の内圧が上昇しているため、おねば分離ケース20の開閉弁25は、押し上げられておねば戻し孔202を閉塞しており、このため、おねばを含む蒸気は、蒸気孔21aから案内筒21を通って、おねば分離ケース20内に導かれる。
案内筒21を出たおねばを含む蒸気は、おねば分離ケース20内を蒸気排出孔24に向かって拡散していき、この間におねばと蒸気とが分離されて蒸気は蒸気排出孔24から外部に放出され、おねばは溜り凹部201に溜まる。すなわち、おねばを含む蒸気は、案内筒21を出てから、下障壁27と上障壁28に衝突して蛇行しながら流れ、このため案内筒21と蒸気排出孔24間の距離が長くなるので、おねばと蒸気はより確実に分離される。
この場合、下障壁27から下流側に落下したおねばと、上障壁28から下流側に落下したおねばは、下障壁27の両側の通路を通って流下して溜り凹部201に入る。また、溜り凹部201の底面201bをおねば戻し孔202に向かって低くなるように傾斜させた場合は、おねばは、さらにおねば戻し孔202側に流下する。
その後、加熱が停止して、内釜4の内圧が低下すると、開閉弁25は、自重およびおねばの重量によって下降し、おねば戻し孔202を開口する。これにより、溜り凹部201内に溜まったおねばは、おねば戻し孔202から開閉弁25の下側を覆うカバー26内に落下し、カバー26のおねば戻し穴26aから内釜4内に落下する。おねばが内釜4内のご飯に戻ることにより、おねばに含まれるおいしさの成分がご飯に与えられて、つやや粘りのあるおいしいご飯を炊くことができる。
本発明の実施形態1に係る炊飯器は、カバー26のおねば戻し穴26aの位置を、開閉弁25の直下からずらしているので、保温時におねば分離ケース20内で結露した露が開閉弁25から内釜内のご飯に直接垂れるのを防ぐことができる。
また、カバー26のおねば戻し穴26aの位置を、開閉弁25の下方投影面よりも反蓋ヒンジ側にずらせているので、カバー26内に結露水が存在していても、蓋体2の開閉時に結露水がおねば戻し穴26a側に流れることはなく、結露した露が内釜内のご飯に垂れるのを抑制することができる。
実施形態2.
図4は本発明の実施形態2に係る炊飯器の蓋体の内側を示す正面図である。図中、前述の実施形態1と同一機能部分には同一符号を付してある。
本発明の実施形態2に係る炊飯器は、図4に示されているように、開閉弁25の下側を覆うカバー26における開閉弁25の下方投影面よりも反蓋ヒンジ側に形成される複数のおねば戻し穴26bを、蓋ヒンジ側に向かって穴の数や穴の開口面積が小さくなるように設定したものである。
本発明の実施形態2に係る炊飯器においては、開閉弁25の下側を覆うカバー26における開閉弁25の下方投影面よりも反蓋ヒンジ側に、蓋ヒンジ側に向かって穴の数や穴の開口面積が小さくなるように複数のおねば戻し穴26bを設けたので、保温時におねば分離ケース20内で結露した露が、開閉弁25からおねば戻し穴26b側に流れるようなことがあっても、結露した露がおねば戻し穴26bから内釜内のご飯に垂れるのを抑制することができる。
また、蓋体2の開閉時に、結露した露がおねば戻し穴26bから内釜内のご飯に垂れるのをさらに抑制することができる。
実施形態3.
図5は本発明の実施形態3に係る炊飯器のおねば分離ケース部分を拡大して示す縦断面図である。図中、前述の実施形態1と同一機能部分には同一符号を付してある。
本発明の実施形態3に係る炊飯器は、図5に示されているように、カバー26における開閉弁25の下方投影面よりも蓋ヒンジ側に、露戻り防止壁26cを設けたものである。
本発明の実施形態3に係る炊飯器においては、開閉弁25の下側を覆うカバー26における開閉弁25の下方投影面よりも蓋ヒンジ側に、露戻り防止壁26cを設けたので、前述の実施形態1,2の効果に加え、保温時におねば分離ケース20内で結露した露が、蓋体2を開閉したときに、露戻り防止壁26cを乗り越えてその蓋ヒンジ側に貯留される。そのため、内釜内のご飯に垂れることを抑制することができる。なお、カバー26は下ケース22に着脱可能であり、露戻り防止壁26cを乗り越えてその蓋ヒンジ側に貯留された露は、カバー26を下ケース22から外すことにより清掃時に廃棄することができる。
実施形態4.
図6は本発明の実施形態4に係る炊飯器のおねば分離ケース部分を拡大して示す縦断面図である。図中、前述の実施形態1と同一機能部分には同一符号を付してある。
本発明の実施形態4に係る炊飯器は、図6に示されているように、おねば分離ケース20に、開閉弁25よりも蒸気流れの下流側の底面、すなわちケース下面200を開閉弁25に向けて下方に傾斜する傾斜面とし、この傾斜面に露は落ちるがおねばは落ちない大きさに設定された露落とし穴29を設けるとともに、露落とし穴29の下方にカバー26が延設され、カバー26の延設部には、露落とし穴29よりも反蓋ヒンジ側に、露落とし穴29より滴下した露の戻りを防止する壁体26dを設けたものである。
本発明の実施形態4に係る炊飯器において、おねば分離ケース20内で結露した露とこれと分離されたおねばは、共に開閉弁25に向けて下方に傾斜するケース下面200を、開閉弁25に向かって流れる。しかし、傾斜面の途中には露は落ちるがおねばは落ちない大きさに設定された露落とし穴29があるため、露は露落とし穴29から下方へ落下し、おねばは露落とし穴29部分を通過して流れ、溜り凹部201に落下する。露落とし穴29から下方へ落下した露は、カバー26の延長部で受け、壁体26dで囲まれる部分に収容される。このため、保温時におねば分離ケース20内で結露した露が、蓋体2を開閉したときに内釜内のご飯に垂れるのを抑制することができる。なお、壁体26dで囲まれる部分に収容された露は、清掃時に廃棄することができる。
1 本体、2 蓋体、3 放熱板、3a 開口部、4 内釜、4a フランジ、5 パッキン、6 固定枠、7 内釜収納部、8 内釜温度センサー、9 ヒンジ、10 ヒンジばね、11 加熱手段、12 ラッチ解除ボタン、13 操作部、20 おねば分離ケース、21 案内筒、21a 蒸気孔、22 下ケース、22a 底部、22c 周壁、23 上ケース、24 蒸気排出孔、25 開閉弁、26 カバー、26a,26b おねば戻し穴、26c 露戻り防止壁、26d 壁体、27 下障壁、28 上障壁、29 露落とし穴、40 仕切板、41 蓋ヒーター、200 ケース下面、201 溜り凹部、201b 底面、202 おねば戻し孔。

Claims (4)

  1. 内釜を収容する本体と、前記本体にヒンジ結合されて該本体の上部開口部を覆う蓋体と、前記内釜を加熱する加熱手段とを備え、前記蓋体の内釜側に放熱板が配設され、該放熱板におねば分離ケースが設けられた炊飯器であって、
    前記おねば分離ケースの底面に開閉弁を備え、前記開閉弁の下側を覆うカバーが設けられており、該カバーにおける前記開閉弁の下方投影面よりも反蓋ヒンジ側に、おねば戻し穴が設けられていることを特徴とする炊飯器。
  2. 前記カバーにおける前記開閉弁の前記下方投影面よりも蓋ヒンジ側に、露戻り防止壁が設けられていることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  3. 前記おねば分離ケースには、前記開閉弁よりも蒸気流れの下流側の底面に前記開閉弁に向けて下方に傾斜する傾斜面が設けられ、該傾斜面に露は落ちるがおねばは落ちない大きさに設定された露落とし穴が設けられているとともに、前記露落とし穴の下方に前記カバーが延設され、該カバーの延設部には、前記露落とし穴よりも反蓋ヒンジ側に、前記露落とし穴より滴下した露の戻りを防止する壁体を設けたことを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  4. 前記おねば戻し穴は複数個あり、蓋ヒンジ側に向かって穴の数や穴の開口面積が小さくなっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の炊飯器。
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