JP5104881B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器 Download PDF

Info

Publication number
JP5104881B2
JP5104881B2 JP2010013042A JP2010013042A JP5104881B2 JP 5104881 B2 JP5104881 B2 JP 5104881B2 JP 2010013042 A JP2010013042 A JP 2010013042A JP 2010013042 A JP2010013042 A JP 2010013042A JP 5104881 B2 JP5104881 B2 JP 5104881B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
rice cooker
inner lid
rib
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010013042A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011147708A (ja
Inventor
智子 大石
亮輔 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2010013042A priority Critical patent/JP5104881B2/ja
Publication of JP2011147708A publication Critical patent/JP2011147708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5104881B2 publication Critical patent/JP5104881B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Description

本発明は、電気炊飯器に関し、より詳しくは、蓋体の内蓋の表面(内釜側の面)に付着した水滴の除去手段を備えた電気炊飯器に関するものである。
従来の電気炊飯器においては、炊飯時や保温時などに発生した蒸気が蓋体の内蓋の表面に付着して水滴となり、また、保温時に外気温度が低い場合などには、蓋体が冷却されて内蓋の表面に多量の水滴が付着することがある。このような水滴は、蓋体の開放時にご飯の上に落下してビチャビチャになって不味くなったり、あるいは炊飯器の周囲に落下してテーブル上に溜まり、拭き取り掃除をしなければならないことがあった。
このような問題を解決するために、電気炊飯器の蓋体に対して着脱可能な内蓋の一部を網状かあるいは多孔板状にすることにより、表面積を増やし結露が生じ難く、かつ結露が生じても露が米飯に垂れにくくしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−290025(第5頁、図2)
特許文献1の電気炊飯器は、保温中の結露防止や露たれ抑制に関するものであり、蓋体開放時には内蓋表面の温度が急激に変化するために内蓋の表面には水滴が多く生じる。この状態で蓋体を閉じると、蓋体を閉じたときに発生する衝撃や振動により、内蓋の表面に付着した大粒の露が一度に米飯上に落下してしまうという問題があった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、蓋体開放時に発生する内蓋の表面に付着した水滴を除去することで、蓋体を閉じたときに水滴が米飯に落下するのを防止することのできる電気炊飯器を提供することを目的としたものである。
本発明に係る電気炊飯器は、上面に開口部を有し、この開口部を介して内釜を収容する炊飯器本体と、炊飯器本体の開口部に開閉可能に設けられた蓋体と、蓋体の内釜対向面に設けられた内蓋と、炊飯器本体の上面端部に設けられ、内蓋に付着した水滴を集水する集水部と、内蓋に設けられ、内蓋の中央から周縁に向かって延びる線状リブ及び、内蓋の周縁に沿って延びる円弧状リブを有し、水滴を集水部に案内する案内リブとを備え、案内リブは、蓋体を開放したときに、水滴が線状リブに沿って内蓋の周縁に移動し、円弧状リブを介して集水部に案内されるよう配置されている。

本発明によれば、蓋体を開放したときに、内蓋の内釜の上面開口部対向面に付着した水滴が、内蓋に設けた案内リブに沿って移動し、炊飯器本体の上面端部に設けられた集水部に案内される。これにより、蓋体を開放したときに発生する水滴を除去することができ、水滴が内釜の中に落下することを効果的に防止できる。その結果、ご飯の中に水滴が落下してご飯が不味くなったり、電気炊飯器の周囲に落下して、テーブルに溜まることもない。
本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の構造を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の蓋体を開放し内蓋を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の蓋体部分を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の中蓋、内蓋及び内蓋中間部材の一部を断面で示した斜視図である。 本発明の実施の形態に係る内蓋の外観を示す斜視図である。 図6の線状リブのa‐b断面図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の内蓋の一部を断面で示した斜視図、(b)は、その内蓋のc‐d断面図である。 本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の着脱可能な集水部の外観を示す斜視図である。
図1は、本実施の形態に係る電気炊飯器の構造を示す縦断面図、図2は、本実施の形態に係る電気炊飯器の外観を示す斜視図、図3は、本実施の形態に係る電気炊飯器の蓋体を開放して内蓋を取外した状態を示す斜視図、図4は、本実施の形態に係る電気炊飯器の蓋体部分を示す断面図、図5は、本実施の形態に係る電気炊飯器の中蓋、内蓋及び内蓋中間部材の一部を断面で示す斜視図である。
図1〜3に示すように、炊飯器本体1は、底板3を有し上面が開口された本体ケース2と、本体ケース2の内側上部に設置された内釜支持ケース4と、内釜支持ケース4の下方に設置され、下面及びコーナ部に加熱手段である誘導加熱コイル6が設けられたほぼ深皿状のコイル台5と、内釜支持ケース4とコイル台5との間に設けられた円筒状の周壁7とを備えている。
内釜17は、炊飯器本体1内に収納され、上端部外周にフランジ18を有している。蓋体20は、炊飯器本体1の後部側(図1の右側)のヒンジ部16により連結され、炊飯器本体1の上面開口部を開閉するものである。支持台8は、内釜支持ケース4の上端部に設けられ、リング状をしており内釜17収納時にフランジ18を支持するものである。係止部9は、支持台8の前部側(図1の左側)に設けられ、蓋体20を閉じたときに係止するものである。集水部80は、内釜支持ケース4の上面端部に設けられ、内蓋50に付着した水滴を集水するものである。
コイル台5の底部中心部には温度センサ10が設けられており、内釜17を内釜収納部内に収容したときに、その底部に当接し又は近接して位置し内釜17の温度を検出する。
また、本体ケース2の前部側上部には操作部11が設けられ、本体ケース2の前部側内部には制御部12と、この制御部12や誘導加熱コイル6などを冷却するための送風機13とが設けられている。本体ケース2の底板3には、吸気口14a及び排気口14bが設けられている。底板3の下面には複数の支持脚15が設けられている。
図4に示すように、蓋体20は、下面が開口された上蓋24と、上蓋24の下面開口部内に固定された中蓋40と、中蓋40に着脱可能に取付けられた内蓋50と、中蓋40と内蓋50との間に配設された内蓋中間部材55とを備えている。
上蓋24の前部側には、蓋体20を閉じたときに炊飯器本体1の係止部9に係止する係止片23と、この係止片23を操作する蓋開閉ボタン22等からなるロック手段21とが設けられており、上蓋24の上面には凹部25が形成されてその底部の後部側には開口部26が設けられている。そして、凹部25の下方にはドーム状の弁室27が設けられている。
上蓋24の凹部25に着脱可能に装着されるカートリッジ30は、後部側には上蓋24の開口部26に挿入される筒状部31及び通気孔32が設けられており、前部側の上面には通気孔32と連通する蒸気排出口33が設けられている。通気孔32と弁室27は蒸気通路64でつながっている。
内蓋50の開口部51(図5参照)には有天の円筒60が取付けられ、その天面には弁座61が形成されており、その中心部には弁孔62が設けられている。そして、弁座61には弁孔62を開閉する調整ボール63が載置されている。
図5に示すように、中蓋40は、その中心部から若干後部側に片寄って開口部41が設けられており、外周側の周方向にはほぼ等間隔で複数の係止穴42が設けられている。そして、係止穴42の内側と外側にはガイド壁43a、43bが設けられており、外側のガイド壁43bは中蓋40の上面から突出している。中蓋40の下面の各係止穴42のガイド壁43aの内側には、付勢手段であるコイル状のばね45が介装されるばね座44が設けられている。なお、この付勢手段はコイル状のばね45に限定するものではなく、例えば板ばね等、他のばねでもよい。
内蓋中間部材55は、熱伝導のよい金属材料からなり、中蓋40の開口部41と同心的に、且つこれより大径の開口部56が設けられている。そして、開口部56の外周の上面には、主として保温時にご飯を均一に加熱するための蓋ヒータ57が設けられており、また外周には、中蓋40の係止穴42に対応して係止片58が設けられている。
内蓋50は熱伝導のよい金属材料からなり、中心部には中蓋40の開口部より小径の開口部51が設けられている。また、開口部51の一方の側にはおねば戻り穴52が設けられており、このおねば戻り穴52は、内蓋50の下面に設けたゴムパッキン53により開閉されるようになっている。
図6は、本実施の形態に係る内蓋50の外観を示す斜視図である。図6において、内蓋50の裏面には、線状リブ71と円弧状リブ72の複数組合せで構成された案内リブ70が設けられている。線状リブ71は、蓋体20の開放状態において、内蓋50の中央から周縁に向かって斜め下方に傾斜して延びる直線状のリブであり、各線状リブ71は上下方向に一定間隔で配置されている。また、円弧状リブ72は、内蓋50の周縁に沿って延びる円弧状のリブであり、蓋体20の開放状態における下部周縁(ヒンジ部16近傍)に水抜き用の複数の隙間72aが設けられている。線状リブ71及び円弧状リブ72がこのような形状を有することにより、蓋体20を開放したときに内蓋50の表面に発生する水滴を効率よく除去することができる。
具体的には、内蓋50の表面に発生した水滴は、まず線状リブ71に沿って内蓋50の周縁に移動し、円弧状リブ72まで達したら重力によりその形状に沿って下方へ移動する。そして内釜支持ケース4の上面端部に設けられた集水部80に案内される。このように複数の案内リブ70を組み合わせることで、水滴を分散させることができ効率よく集水部80に案内することができる。
また、蓋体20の開放状態において、線状リブ71は、内蓋50の周縁に向けて重力方向である斜め下方向に傾斜させているので、線状リブ71に達した水滴は内蓋50の周縁に設けた円弧状リブ72に向かって流れやすくなり、水滴を線状リブ71に留まらせることなく、確実に集水部80に案内することができる。
一方、蓋体20の開放状態において、円弧状リブ72は、内蓋50の下部周縁に複数の隙間72aを設けて配設しているので、水滴は、内蓋50に留まることなく、これら複数の隙間を抜けて、集水部80に案内される。
図6では、内蓋50の下部周縁に3箇所(左下、中央、右下)の隙間72aを設けている。これにより、内蓋50の中央部付近に付着した水滴は中央の隙間72aから、中央部よりも左側に付着した水滴は左下の隙間72aから、中央部より右側に付着した水滴は右下の隙間72aからそれぞれ集水部80に案内させることができる。このように、水滴が一箇所に集中しないので、大粒になることはなく、案内リブ70を越えて内釜17の中や電気炊飯器の周囲に落下することを防止することができる。
さらに、案内リブ70は、内蓋50の略中央部に設けられた開口部51の周縁に沿って配設された円弧状リブ73を備えている。蓋体20の開放状態において、この円弧状リブ73の下部には、水抜き用の隙間72aが設けられている。この円弧状リブ73がガードすることによって、内蓋50の略中央部に付着した水滴は、開口部51に入ることなく、円弧状リブ73に沿って下方に流れ、確実に集水部80に案内することができる。
また、蓋体20の開放状態において、開口部51の下方向となる部分には、水抜き用の隙間73aが設けられている。この隙間73aにより、蓋体20開放時に蒸気通路64やカードリッジ30内に溜まっていた水が開口部51から流れ出てきたときに、円弧状リブ73が邪魔することなく、集水部80に向けて流れ落ちる。
また、開口部51の下方(水が流れていく方向)に配設された線状リブ71は、逆V字状を有している。このため、大粒の水滴が開口部51から流れ出てきたときにも、この線状リブ71によって大粒の水滴は左右に分散され、分散された水滴を内蓋50周縁の中央下部の隙間70aから順に集水部80に案内することができる。これにより、大粒の水滴が案内リブ70を越えて内釜17の中や電気炊飯器の周囲に落下することを防止できる。
なお、図6は一例として示したものであり、案内リブ70において、線状リブ71および円弧状リブ72、73の各リブ同士の間隔、本数は任意である。また、内蓋50の下部周縁に設けた円弧状リブ72の隙間72aの位置、間隔、数も任意である。
次に、本実施の形態に係る電気炊飯器の動作について説明する。
内釜17に調理物である米と水を入れて炊飯器本体1内に収容し、そのフランジ18を内釜支持ケース4に設けた支持台8上に載置してセットし、蓋体20を閉じる。これにより、蓋体20に設けた係止片23が炊飯器本体1の係止部9に係止してロックされ、また、蓋体20の内蓋50は内釜17の上部開口部を閉塞して内蓋中間部材55に当接し、内蓋中間部材55の係止片58の折曲げ部58aと中蓋40の上面との間には、図4に示すように、すき間gが形成されている。また、ゴムパッキン53は自重によりおねば戻り穴52を開放している。
次に、操作部11の炊飯スイッチをONすると、制御部12に組み込まれた制御プログラムにしたがって、炊飯を開始する。このとき、内蓋中間部材55に設けた蓋ヒータ57には通常の保温に必要な電力が通電される。
炊飯スイッチをONすると先ず予熱工程が開始され、例えば40〜60℃程度に加熱される。所定の時間経過すると、炊飯工程に入る。炊飯工程では火力を上げて水を沸騰状態にし、内釜17内の水がなくなるまで沸騰を続ける。内釜17内の水がなくなると、それまで水の蒸発潜熱で消費されていた熱が内釜17の温度を上昇させることに使われるようになり、内釜17の温度が急激に上昇する。この温度上昇を温度センサ10でとらえて炊飯工程を終了し、以後むらし工程に入る。そして、所定の時間経過すると、保温工程に移行する。
上記のような炊飯工程においては、密閉された内釜17内が高温、高圧となるため、調整ポール63が押し上げられて内筒60の弁孔62が開口すると共に、おねば戻し穴52がゴムパッキン53により閉塞されるため、内釜17内に発生した蒸気の大部分は、弁孔62から蒸気室27に導かれ、蒸気通路64を通り、カートリッジ30の通気孔32を経て蒸気排出口33から排出される。これらの蒸気に含まれたおねばはカートリッジ30内に溜るが、一部の蒸気は内蓋50の表面に付着して水滴となる。
ところで、炊飯工程においては、前述のように、内釜17内が高温、高圧になるため、主として内蓋50が熱変形することがある。しかしながら、内蓋中間部材55はコイルばね45により常に圧下されているため、内蓋50の変形に追従して内蓋中間部材55が上下動し、その下面の大部分が内蓋50に当接する。これにより、内蓋中間部材55の熱が効率よく内蓋50に伝達されるため、内蓋50の表面に付着した水滴を蒸発させる。
炊飯工程が終って内釜17内の温度及び圧力が低下すると、内蓋50は元の状態に戻り、ゴムパッキン53がおねば戻し穴52を開放し、カートリッジ30内に溜ったおねばを蒸気通路64からおねば戻し穴52を経て内釜17内に戻す。
炊飯が完了し、蓋体20を開放すると、炊飯工程において内蓋50の表面に付着した蒸気は、これまでの高温状態から室温へ急激に冷やされるため、水滴となる。内蓋50の表面に付着した水滴は、蓋体20を開放したときに発生する衝撃や振動により、米飯の中に落下したり、電気炊飯器の周囲に落下したりする。
本実施の形態によれば、蓋体20が閉じた状態である炊飯工程時などにおいては、内蓋50の表面に付着した水滴を蓋ヒータ57の熱により確実に除去する。
しかし、炊飯完了後、蓋体20を開放したときにおいては、内蓋50が高温状態から室温へ急激に冷やされるため、内蓋50の表面には水滴が発生する。このとき発生した水滴は、内蓋50の表面に設けた案内リブ70に沿って移動し、本体ケース2の内側上部に配設された内釜支持ケース4の上端部の、炊飯器本体1と蓋体20を連結するヒンジ部6近傍に配設された集水部80に案内される。
これらにより、蓋体20を開放したときに内蓋50に付着した水滴を除去することができるため、蓋体20を閉めるときにご飯の中に水滴が落下して不味くなったり、電気炊飯器の周囲に水滴が落下することがない。
図7(a)(b)は、案内リブ70の断面形状の例を示す断面図である。図7(a)に示すように、金属材料などからなる内蓋50の一部を、断面円弧形状に押し出し変形させて、内釜17側に突出した案内リブ70を形成してもよい。また、図7(b)に示すように、例えば、内蓋50の一部に、断面半円形状に盛り上げて、内釜17側に突出した案内リブ70を形成してもよい。このように、同一材料で案内リブ70を形成することにより、加工性が向上する。
なお、図7(a)(b)には、案内リブ70の断面形状として円弧形状又は半円形状を一例として示したが、これに限定するものではなく、断面形状が角形状、L字型形状、T字型形状の案内リブ70としてもよい。特にL字型形状やT字型形状では、リブがフック状となり、水滴との接触面積が多くなるため、より多くの水滴を保持できる。その結果、円弧状に比べ水滴が案内リブ70を越えにくくなり、水滴を確実に集水部80に案内することができる。
また、蓋体20の開放状態において、内蓋50の下側にある案内リブ70ほどリブの突出方向の高さを高くしてもよい。一般に、水滴が案内リブ70に沿って移動する間に徐々に水滴が大きくなるが、水滴が大きくなる内蓋50の下側の案内リブ70は、上側の案内リブ70に比べて、突出方向の高さが高い。このため、内蓋50を流れ落ちる水滴は、案内リブ70を越えることなく、確実に集水部80に案内される。
さらに、図7(a)に示すように、案内リブ70の上面側となる領域Aの表面を疎水性として、領域A以外の部分の表面を親水性としてもよい。これにより、蓋体20の開放状態において、水滴が線状リブ71に達したときに、線状リブ71の上面側は疎水性のため、線状リブ71の上面で表面張力が十分に働かず、水滴はリブ形状に沿って流れ易くなる。このため、水滴は、線状リブ71に沿って抵抗なく斜めに移動し、内蓋50の周縁に設けられた円弧状リブ72に到達すると共に、円弧状リブ72に沿って下方に移動し、集水部80まで案内される。
図8(a)(b)に示すように、内蓋50の中央部を内釜17の対向面側に凸となる円錐形状(傘のような形)に形成してもよい。蓋体20の開放動作において、ヒンジ部16を軸とした回転運動により、蓋体20には遠心力が働く。この遠心力は、ヒンジ部16から離れるほど大きくなる。そこで、内蓋50を円錐形状とすることにより、蓋体20を開放した際に、遠心力が大きく働く内蓋50の略上部側に付着した水滴の、内蓋50の表面を移動する速度を抑えることができる。その結果、蓋体20開放時に発生する衝撃や振動による水滴の飛び出しを防ぐことができる。
また、この構成の内蓋50にもその表面に上述した案内リブ70を配設することで、水の飛び出しを防ぐと共に水滴を確実に集水部80に案内することができる。
また、蓋体20開放時に蓋体20がゆっくりと動く機構を設けてもよい。この場合にも、蓋体20開放時に発生する衝撃や振動を小さくすることができるので、水滴の拡大や飛び出しを防ぐことができる。
さらに、案内リブ70を複数の円弧状リブ72により構成し、蓋体20の内部に回転機構を設け、蓋体20が少し開放した状態で回転機構を駆動させて内蓋50を回転させてもよい。この内蓋50の回転で発生する遠心力により、内蓋50の表面に付着した水滴を内蓋50の周縁に配設された円弧状リブ72へ導くことができる。これにより、蓋体20を開放したときに内蓋50の表面中央部の水滴が少なくなるため、水滴が米飯上に落下することを防ぐことができる。
なお、回転機構を蓋開閉ボタン22の押圧動作と連動させて駆動するようにしてもよい。蓋体20の開放直後は、冷たい外気に内蓋50が晒されるので、内蓋50表面に生ずる水滴が最も多い。このように、内蓋50の表面に最も水滴が多く生じる蓋体20の開放直後に、内蓋50を回転させることができるので、より効果的に、水滴を円弧状リブ72に導くことができる。
集水部80は、本体ケース2の内側上部に配設された内釜支持ケース4の上端部の、炊飯器本体1と蓋体20を連結するヒンジ部6近傍に、複数(図示せず)配設されている。集水部80を複数配設することにより、内蓋50の表面から案内リブ70により案内された水滴をそれぞれの集水部80に分散して溜めることができる。これにより、集水部80の深さを十分に確保できない場合や、水滴すべてを溜めることのできる容積を持った1つの集水部80を設けることができない場合においても、複数の集水部80に水滴を分散させることで、各集水部80から水が溢れてしまうことを防ぐことができる。
例えば、図6の内蓋50の場合では、内蓋50の下部周縁の円弧状リブ72に設けた3箇所の隙間72aに対応させて3つの集水部80を配設する。これにより、1つの大きな集水部80を設けなくとも水滴は各集水部に分散され溜まっていく。
また、案内リブ70に沿って集水部80に案内された水滴は、炊飯器本体1の後部側に近い場所に多く溜まる。ここで集水部80の後部側の深さを十分に確保できない場合(例えば、炊飯器本体1の後部側内部に基板などの他の部品があり、集水部80を設けることのできる後部側の空間が狭い場合)においては、集水部80から水が溢れる恐れがある。そこで、後部側だけに集水部80を設けたのでは、集水部80の容量が不十分な場合であっても、集水部80を炊飯器本体1の前部側方向に長くすることにより、集水部80の容量を十分に確保することができる。その結果、集水部80から水が溢れ、場合によっては内釜17の中に入ってしまうことを防止することができる。
さらに、図9に示すように、炊飯器本体1の後部から前方に向けて集水部80の底面が深くなるように、集水部80の底面に傾斜を設けてもよい。このような構成であれば、例えば、前述したように、炊飯器本体1の後部側内部に基板などの他の部品がある場合であっても、炊飯器本体1の後部側における集水部80の底面は浅いので、後部側内部の基板を避けることができ、炊飯器本体1の後部から前方に向けて集水部80の底面を深くすることにより、集水部80の容量を十分に確保することができる。その結果、集水部80の容積が増加し集水部80からの水の溢れを防止することができる。
なお、図9では集水部80の底面に直線状の傾斜を設けているが、階段状の傾斜を設けても同様の効果が得られる。
さらに、集水部80を炊飯器本体1から着脱可能とすることにより、集水部80に溜まった水の排出が容易になる。また、使用毎に集水部80を取り外して洗浄することにより、いつも清潔に使用することができる。
集水部80の着脱構造として、例えば、内釜17を炊飯器本体1から取り外した後に、集水部80を水平方向(内釜17が収まっていた側)に取り外す構造とすれば、蓋体20に当たることなく集水部80を容易に着脱することができる。
また、集水部80が外れているときには、内釜17の収納部の形状が円形ではなくなるため、内釜17を炊飯器本体1に収容する際に使用者が集水部80の有無の確認をし易くなり、集水部80の取り付け忘れを防止することもできる。
さらに、保温時の蓋ヒータ57による発熱により集水部80を温め、集水部80に集水された水をその熱で蒸発させるようにすれば、使用毎に集水部80を取り外すことが不要となり、使い勝手が向上する。
上記の説明では、図示の電気炊飯器に本発明を実施した場合を示したが、これに限定するものではなく、他の構造の電気炊飯器にも本発明を実施することができる。
1 炊飯器本体、2 本体ケース、4 内釜支持ケース、5 コイル台、6 誘導加熱コイル(加熱手段)、11 操作部、12 制御部、16 ヒンジ部、17 内釜、18 フランジ、20 蓋体、24 上蓋、30 カートリッジ、33 蒸気排出口、40 中蓋、42 係止穴、45 ばね(付勢手段)、50 内蓋、55 内蓋中間部材、57 蓋ヒータ、58 係止片、70 案内リブ、80 集水部。

Claims (11)

  1. 上面に開口部を有し、この開口部を介して内釜を収容する炊飯器本体と、
    前記炊飯器本体の開口部に開閉可能に設けられた蓋体と、
    前記蓋体の内釜対向面に設けられた内蓋と、
    前記炊飯器本体の上面端部に設けられ、前記内蓋に付着した水滴を集水する集水部と、
    前記内蓋に設けられ、前記内蓋の中央から周縁に向かって延びる線状リブ及び、前記内蓋の周縁に沿って延びる円弧状リブを有し、前記水滴を前記集水部に案内する案内リブとを備え
    前記案内リブは、前記蓋体を開放したときに、前記水滴が前記線状リブに沿って前記内蓋の周縁に移動し、前記円弧状リブを介して前記集水部に案内されるよう配置されていることを特徴とする電気炊飯器。
  2. 前記線状リブは、前記蓋体の開放状態において、前記内蓋の周縁に向けて下方に傾斜させたことを特徴とする請求項に記載の電気炊飯器。
  3. 前記円弧状リブは、前記蓋体の開放状態において、前記内蓋の下部周縁に複数の隙間を設けたことを特徴とする請求項またはに記載の電気炊飯器。
  4. 前記内蓋は、中心部に設けられた蒸気口を備え、
    前記案内リブは、前記蒸気口の周縁に沿って設けられた第2の円弧状リブを備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電気炊飯器。
  5. 前記案内リブは、前記蓋体の開放状態において、前記内蓋の上部側から下部側にかけてリブの高さを高くしたことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電気炊飯器。
  6. 前記内蓋は、金属材料からなり、該内蓋の一部を変形させて前記案内リブを形成することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電気炊飯器。
  7. 前記内蓋は、前記案内リブの上面が疎水性を有し、該案内リブの上面以外の前記内蓋表面が親水性を有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電気炊飯器。
  8. 前記内蓋は、略円錐状であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電気炊飯器。
  9. 前記集水部は、前記炊飯器本体の上面端部に沿って複数備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電気炊飯器。
  10. 前記集水部は、前記炊飯器本体の後部から前方に向けて底面が深くなるように直線状または階段状の傾斜を有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電気炊飯器。
  11. 前記集水部は、前記炊飯器本体から着脱可能であることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の電気炊飯器。
JP2010013042A 2010-01-25 2010-01-25 炊飯器 Expired - Fee Related JP5104881B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010013042A JP5104881B2 (ja) 2010-01-25 2010-01-25 炊飯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010013042A JP5104881B2 (ja) 2010-01-25 2010-01-25 炊飯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011147708A JP2011147708A (ja) 2011-08-04
JP5104881B2 true JP5104881B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=44535269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010013042A Expired - Fee Related JP5104881B2 (ja) 2010-01-25 2010-01-25 炊飯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5104881B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5992226B2 (ja) * 2012-06-26 2016-09-14 シャープ株式会社 加熱調理器
JP6067544B2 (ja) * 2013-11-18 2017-01-25 象印マホービン株式会社 調理器
CN108261049A (zh) * 2018-03-15 2018-07-10 周卫林 一种基于wifi及语音控制的电饭锅

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS566019Y2 (ja) * 1975-11-21 1981-02-09
JPS5432875U (ja) * 1977-08-09 1979-03-03
JPS561300Y2 (ja) * 1978-03-25 1981-01-13
JPS5823302Y2 (ja) * 1978-10-02 1983-05-18 松下電器産業株式会社 保温器用内蓋
JPS5814816U (ja) * 1981-07-21 1983-01-29 タイガー魔法瓶株式会社 炊飯器の露受装置
JPS5987709U (ja) * 1982-12-03 1984-06-14 タイガー魔法瓶株式会社 炊飯ジヤ−の蓋装置
JPS635921U (ja) * 1986-06-30 1988-01-16
JPH02154704A (ja) * 1988-12-06 1990-06-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気炊飯器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011147708A (ja) 2011-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7208702B2 (en) Steam cooker
CN106175477B (zh) 无油空气炸锅
US20110155117A1 (en) Heating cooker operable to deodorize/desmoke
US6827004B2 (en) Drip coffee maker with horizontal spray shower head
US6722264B2 (en) Drink extraction apparatus
CN204813499U (zh) 无油空气炸锅
JP5104881B2 (ja) 炊飯器
JP5460459B2 (ja) 炊飯器
CN215383346U (zh) 一种烹饪组件及烹饪器具
WO2024176098A1 (zh) 滤油组件和烹饪器具
KR20090015217A (ko) 공기 순환식 전기 프라이팬
CN204970952U (zh) 无油空气炸锅
JP3700607B2 (ja) 電気炊飯器
JP4930334B2 (ja) 調理機器
JP4961387B2 (ja) 炊飯器
CN214631738U (zh) 一种具有煎烤功能的翻盖式空气炸锅
JP2015188671A (ja) 炊飯器
JP6104002B2 (ja) 炊飯器
KR20050002675A (ko) 전기구이기의 가열체구조
JP4684025B2 (ja) レンジフードファン
CN214631727U (zh) 一种散热好的升降式烤炸一体食物处理机
KR102321700B1 (ko) 전기압력밥솥의 뚜껑용 스팀 캡
JP2009285229A (ja) 炊飯器
CN217827591U (zh) 一种具有空气炸和火锅功能的烹饪装置
CN218419503U (zh) 一种空气炸锅

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120917

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5104881

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees