JP2009095101A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの温度によるトルク変化に起因する位置切換精度の低下を防止する。
【解決手段】Pレンジ壁突き当て制御の実行時にディテントバネ26の係合部27がディテントレバー15のPレンジの保持凹部25の側壁に突き当たった状態で該係合部27が保持凹部25の側壁の斜面を僅かに乗り上げる角度が存在することを考慮して、Pレンジ壁位置のエンコーダカウント値に対する乗上げ補正量を設定して、このPレンジ壁位置のエンコーダカウント値を乗上げ補正量で補正して基準位置の学習値を求める。この際、モータ13の温度に相関する温度情報(AT油温)に応じた乗上げ補正量を設定することで、モータ13の温度に応じてモータ13のトルクが変化して実際の乗上げ角度が変化するのに対応して、Pレンジ壁突き当て制御時のモータ13の温度に応じた適正な乗上げ補正量を設定することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、制御対象の操作位置を切り換えるモータの回転位置を制御するモータ制御装置に関する発明である。
近年、自動車においても、省スペース化、組立性向上、制御性向上等の要求を満たすために、機械的な駆動システムを、モータによって電気的に駆動するシステムに変更する事例が増加する傾向にある。その一例として、特許文献1(特開2002−323127号公報)に示すように、車両の自動変速機のレンジ切換機構をモータで駆動するようにしたものがある。このものは、モータの回転軸に減速機構を介して出力軸を連結し、この出力軸によってレンジ切換機構を駆動して自動変速機のレンジを切り換えるようにしている。この場合、モータには、回転角を検出するエンコーダを搭載し、レンジ切換時には、このエンコーダの出力パルスのカウント値に基づいてモータを目標のレンジに相当する目標位置(目標カウント値)まで回転させることで、レンジ切換機構を目標のレンジに切り換えるようにしている。
ところで、モータの回転量(回転角)は、減速機構等の回転伝達系を介して制御対象の回転量(レンジ切換機構の操作量)に変換されるが、回転伝達系を構成する部品間には、遊び(ガタ)が存在する。例えば、減速機構の歯車間に遊び(バックラッシ)があり、また、減速機構の回転軸の先端部に形成した断面非円形(角形、Dカット形状等)の連結部を制御対象の連結軸の嵌合穴に嵌め込んで連結する構成では、両者の嵌め込み作業を容易にするためのクリアランスが必要となる。このように、モータの回転量を制御対象の操作量に変換する回転伝達系には、遊び(ガタ)が存在するため、回転角センサの検出値に基づいてモータの回転角を正確に制御しても、制御対象の連結軸の回転角(レンジ切換機構の操作量)には回転伝達系の遊び(ガタ)分の誤差が生じてしまい、レンジ切換機構の操作量を精度良く制御することができない。
そこで、特許文献2(特開2004−23932号公報)に示すように、モータをレンジ切換機構の可動範囲の限界位置(壁)に突き当たるまで回転させる突き当て制御を行って回転伝達系の遊び量を学習し、この学習値を考慮して目標位置を設定(補正)する技術が研究されている。
また、特許文献2に記載されているように、突き当て制御実行時にモータが限界位置に突き当たった状態で該限界位置を越えて僅かに回転するような構造になっている場合、限界位置を越える回転角度は、モータのトルクが大きくなるほど大きくなる。一般に、モータのトルクは、モータの電源電圧によって変化するため、特許文献2では、突き当て制御実行時にモータが限界位置に突き当たった状態で該限界位置を越えて僅かに回転する角度を考慮するための乗上げ補正量を、モータの電源電圧に基づいて設定し、その乗上げ補正量分だけ目標位置を補正することが検討されている。
特開2002−323127号公報(第3頁〜第4頁等) 特開2004−23932号公報(第1頁、第5頁等)
ところで、モータのトルクは、モータの電源電圧によって変化する他に、モータのコイル温度によっても変化し、モータのコイル温度が高くなるほど、コイルの抵抗値が大きくなるため、モータのコイル温度が高くなるほど、モータの電源電圧が同じでも、モータのトルクが低下するという関係がある。このため、モータの温度によって乗上げ補正量が変化したり、遊び量の学習精度が低下して、制御対象の位置切換精度が低下するという問題があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、モータの温度によるトルク変化に起因する制御対象の位置切換精度の低下を防止できるモータ制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、制御対象の操作位置を切り換える駆動源としてモータを用い、該モータの回転位置を切り換え先の操作位置に対応する目標位置に制御することで前記制御対象の操作位置を切り換えるモータ制御装置において、前記モータを前記制御対象の可動範囲の一方の限界位置に突き当たるまで回転させて当該限界位置を学習する限界位置学習手段と、前記突き当て制御実行時に前記モータが前記限界位置に突き当たった状態で当該限界位置を越えて僅かに回転する角度(乗上げ角度)を考慮するための前記基準位置の学習値に対する乗上げ補正量を設定する乗上げ補正量設定手段と、前記限界位置の学習値を前記乗上げ補正量で補正して基準位置を学習する基準位置学習手段と、前記制御対象の操作位置を切り換える際に前記基準位置を基準にして前記目標位置を設定する目標位置設定手段と、前記モータの温度又はこれに相関する温度(以下これらを「モータ温度情報」という)を検出又は推定するモータ温度情報判定手段とを備え、前記乗上げ補正量設定手段は、前記モータ温度判定手段で検出又は推定した前記モータ温度情報に応じて前記乗上げ補正量を設定するようにしたものである。このようにすれば、モータの温度に応じてモータのトルクが変化して実際の乗上げ角度が変化するのに対応して、基準位置の学習時のモータの温度に応じた適正な乗上げ補正量を設定することができて、乗上げ補正量による基準位置の補正精度を向上させることができ、モータの温度によるトルク変化に起因する制御対象の位置切換精度の低下を防止できる。
この場合、請求項2のように、モータ温度情報判定手段で検出又は推定したモータ温度情報とモータの電源電圧とに応じて乗上げ補正量を設定するようにすると良い。このようにすれば、モータのトルクを変化させる要因となる、モータの温度とモータの電源電圧の両方を考慮して乗上げ補正量を設定することができ、乗上げ補正量による基準位置の補正精度を更に向上させることができる。
本発明は、モータを駆動源とする各種の位置切換装置に適用することができ、例えば、請求項3のように、車両の自動変速機のレンジを切り換えるレンジ切換機構を駆動するモータの制御装置に適用しても良い。レンジ切換機構を駆動するモータは、自動変速機に組み付けられているため、自動変速機の温度の影響を受けてモータの温度が変化するという関係がある。また、近年の自動変速機には、変速制御のために油温を検出する油温センサが搭載されているため、モータの温度に相関する温度情報(自動変速機の温度)として油温センサで検出した油温を用いることが可能である。
そこで、請求項3のように、自動変速機の油温を油温センサで検出してその検出油温をモータ温度情報として用いるようにしても良い。このようにすれば、自動変速機に搭載されている既存の油温センサで検出した油温をモータ温度情報として用いることができるので、モータの温度を検出する新たな温度センサを設けなくても、モータ温度情報を取得することが可能となり、低コスト化の要求を満たすことができる。
但し、本発明は、モータに温度センサを設けてモータの温度を実測するようにしても良い。
また、請求項4のように、モータを制御対象の可動範囲の一方の限界位置に突き当たるまで回転させて当該限界位置を基準位置として学習する基準位置学習手段と、前記モータを前記制御対象の可動範囲の両方の限界位置に突き当たるまで回転させてその回転伝達系の遊び量を学習する遊び量学習手段と、前記制御対象の操作位置を切り換える際に前記基準位置の学習値を基準にして前記遊び量の学習値を考慮して前記目標位置を設定する目標位置設定手段と、モータ温度情報を検出又は推定するモータ温度情報判定手段とを備え、前記遊び量学習手段は、前記モータ温度判定手段で検出又は推定したモータ温度情報が特定の温度領域であることを前記遊び量の学習実行条件の少なくとも1つとするようにしても良い。このように、モータ温度情報が特定の温度領域であることを遊び量の学習実行条件の少なくとも1つとすれば、遊び量学習時のモータの温度によるモータのトルクのばらつきを小さくすることができて、遊び量の学習精度を向上できる。
この場合、モータ温度情報が特定の温度領域になるまで遊び量を学習できないことを考慮して、請求項5のように、モータ制御装置の電源投入直後に基準位置を学習し、遊び量学習手段による遊び量の学習が完了する前は、当該遊び量の学習値の代わりに、遊び量の標準的な値(例えば設計中央値、量産品の遊び量のばらつき中央値、平均値、標準品の遊び量の実測値等)を用いて、基準位置の学習値を基準にして目標位置を設定するようにしても良い。このようにすれば、遊び量の学習が完了する前でも、遊び量の標準的な値を用いて、目標位置をある程度の精度で設定することができる。
或は、請求項6のように、モータ制御装置の電源投入直後に基準位置を学習し、遊び量学習手段による遊び量の学習が完了する前は、遊び量の学習値を用いずに、基準位置の学習値を基準にして目標位置を設定し、制御対象の操作位置を切り換える際にモータの回転位置を前記目標位置を越えてオーバーシュートさせてから逆戻りさせるオーバーシュート制御を実行するようにしても良い。
モータの回転を制御対象に伝達する回転伝達系に遊び(ガタ)が存在するシステムでは、モータの回転開始当初は、回転伝達系のガタが無くなるまでモータのみが空転し、その後、モータの回転が制御対象に伝達される。従って、モータの回転位置を切り換え先の操作位置に対応する目標位置まで回転させただけでは、モータの回転開始当初の空転量(遊び量)分だけ制御対象の操作量が不足することになる。
そこで、請求項6のように、遊び量の学習が完了する前に、モータの回転位置を目標位置を越えてオーバーシュートさせてから逆戻りさせるオーバーシュート制御を実行するようにすれば、モータの回転開始当初に、回転伝達系の遊び(ガタ)が無くなるまでモータのみが空転しても、オーバーシュート制御によってモータの回転開始当初の空転量(遊び量)分だけモータを余分に回転させて制御対象の操作位置を目標とする操作位置に切り換えることが可能となると共に、モータをオーバーシュート位置から逆戻りさせる際に、制御対象の操作位置を逆戻りさせずに、回転伝達系の遊び量分だけモータのみを空転させることが可能となる。これにより、回転伝達系の遊び量を学習する前でも、回転伝達系の遊び量の影響を受けずに制御対象の操作量を精度良く制御することができ、制御対象の操作位置の切り換え精度を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を自動変速機のレンジ切換制御装置にて具体化した3つの実施例1〜3を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図5に基づいて説明する。
まず、図1及び図2に基づいてレンジ切換機構11の構成を説明する。
レンジ切換機構11は、自動変速機12のレンジを、パーキングレンジ(P)、リバースレンジ(R)、ニュートラルレンジ(N)、ドライブレンジ(D)に切り換えるためのものである。このレンジ切換機構11の駆動源となるモータ13は、例えばスイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)等の同期モータにより構成され、減速機構14(図2参照)を内蔵し、この減速機構14の回転軸に嵌合連結された出力軸15の回転角を検出する出力軸センサ16が設けられている。この出力軸センサ16は、モータ13の減速機構14の出力軸15の回転角に応じて出力電圧がリニアに変化する回転角センサ(例えばポテンショメータ)によって構成され、その出力電圧によって現在の出力軸15の回転角、ひいては現在のレンジがPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジのいずれであるかを確認できるようになっている。
上記出力軸15には、自動変速機12の油圧回路のマニュアルバルブ17を切り換えるためのディテントレバー18が固定されている。このディテントレバー18にはL字形のパーキングロッド19が固定され、このパーキングロッド19の先端部に設けられた円錐体20がロックレバー21に当接している。このロックレバー21は、円錐体20の位置に応じて軸22を中心にして上下動してパーキングギヤ23をロック/ロック解除するようになっている。このパーキングギヤ23は、自動変速機12の出力軸に設けられ、このパーキングギヤ23がロックレバー21によってロックされると、車両の駆動輪が回り止めされた状態(パーキング状態)に保持される。
また、ディテントレバー18には、マニュアルバルブ17のスプール弁24が連結され、モータ13によって出力軸15と一体にディテントレバー18を回動させることで、マニュアルバルブ17の操作量(スプール弁24の位置)を切り換えて、自動変速機12のレンジを、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジのいずれかに切り換える。ディテントレバー18には、スプール弁24を上記各レンジに対応する位置に保持するための4個の保持凹部25(図3参照)が形成されている。
一方、ディテントレバー18を各レンジに対応する位置に保持するためのディテントバネ26がマニュアルバルブ17に固定され、このディテントバネ26の先端に設けられた係合部27がディテントレバー18の目標レンジの保持凹部25に嵌まり込むことで、ディテントレバー18が目標レンジの回転角で保持されて、マニュアルバルブ17のスプール弁24の位置が目標レンジの位置で保持されるようになっている。
Pレンジでは、パーキングロッド19がロックレバー21に接近する方向に移動して、円錐体20の太い部分がロックレバー21を押し上げてロックレバー21の凸部21aがパーキングギヤ23に嵌まり込んでパーキングギヤ23をロックした状態となり、それによって、自動変速機12の出力軸(駆動輪)がロックされた状態(パーキング状態)に保持される。
一方、Pレンジ以外のレンジでは、パーキングロッド19がロックレバー21から離れる方向に移動して、円錐体20の太い部分がロックレバー21から抜け出てロックレバー21が下降し、それによって、ロックレバー21の凸部21aがパーキングギヤ20から外れてパーキングギヤ20のロックが解除され、自動変速機12の出力軸が回転可能な状態(走行可能な状態)に保持される。
モータ13には、ロータの回転角を検出するためのエンコーダ31が設けられている。このエンコーダ31は、例えば磁気式のロータリエンコーダにより構成されており、モータ13のロータの回転に同期してA相、B相、Z相のパルス信号をレンジ切換制御装置32に出力するように構成されている。レンジ切換制御装置32のECU33(モータ制御手段)は、エンコーダ31から出力されるA相信号とB相信号の立ち上がり/立ち下がりの両方のエッジをカウントして、そのエンコーダカウント値に応じてモータドライバ34,35によってモータ13の通電相を所定の順序で切り換えることでモータ13を回転駆動する。
この際、A相信号とB相信号の発生順序によってロータの回転方向を判定し、正回転(Pレンジ→Dレンジの回転方向)ではエンコーダカウント値をカウントアップし、逆回転(Dレンジ→Pレンジの回転方向)ではエンコーダカウント値をカウントダウンする。これにより、モータ13が正回転/逆回転のいずれの方向に回転しても、エンコーダカウント値とモータ13の回転角との対応関係が維持されるため、正回転/逆回転のいずれの回転方向でも、エンコーダカウント値によってモータ13の回転角を検出して、その回転角に対応した相の巻線に通電してモータ13を回転駆動する。尚、エンコーダ31のZ相信号は、モータ13のロータの基準回転角を検出するのに用いられる。
ところで、モータ13の回転量(回転角度)は、減速機構14、出力軸15、ディテントレバー18等からなる回転伝達系を介してレンジ切換機構11の操作量(パーキングロッド19のスライド量)に変換されるが、回転伝達系を構成する部品間には、遊び(ガタ)が存在する。例えば、減速機構14の歯車間のバックラッシが存在し、また、モータ13の回転軸の先端部に形成した断面非円形の連結部を出力軸15の嵌合穴に嵌め込んで連結する構成では、両者の嵌め込み作業を容易にするためのクリアランスが必要となる。
また、図3に示すように、ディテントバネ26の係合部27がディテントレバー18のPレンジ側やDレンジ側の各保持凹部25に嵌まり込んだときに、係合部27と各保持凹部25の側壁との間に僅かな隙間(ガタ)が存在する。このように、モータ13の回転量をレンジ切換機構11の操作量(パーキングロッド19のスライド量)に変換する回転伝達系には、バックラッシや部品間の隙間等による遊び(ガタ)が存在するため、エンコーダカウント値に基づいてモータ13の回転量(回転角度)を正確に制御しても、レンジ切換機構11の操作量には回転伝達系の遊び(ガタ)分の誤差が生じてしまい、レンジ切換機構11の操作量を精度良く制御することができない。
そこで、本実施例1では、回転伝達系の遊び量を学習する機能(遊び量学習手段)をECU33に持たせている。具体的には、回転伝達系の遊び量を学習する際に、ディテントバネ26の係合部27がレンジ切換機構11の可動範囲のPレンジ側の限界位置であるPレンジ保持凹部25の側壁(以下「Pレンジ壁」という)に突き当たるまでモータ13を逆回転させる“Pレンジ壁突き当て制御”を実施して、Pレンジ壁位置のエンコーダカウント値GNp(Pレンジ壁位置学習値)を学習すると共に、レンジ切換機構11の可動範囲のDレンジ側の限界位置であるDレンジ保持凹部25の側壁(以下「Dレンジ壁」という)に突き当たるまでモータ13を回転させる“Dレンジ壁突き当て制御”を実施して、Dレンジ壁位置のエンコーダカウント値GNd(Dレンジ壁位置学習値)を学習する。このPレンジ壁位置を学習する機能が特許請求の範囲でいう限界位置学習手段に相当する。
この後、Pレンジ壁位置からDレンジ壁位置までのエンコーダカウント値の増減量(GNd−GNp)をレンジ切換機構11の可動範囲の実測値ΔNactとして求めた後、この可動範囲の実測値ΔNactと該可動範囲の設計値ΔNsとの差分を回転伝達系の遊び量ΔGとして学習する。
ΔNact=GNd−GNp
ΔG=ΔNact−ΔNs
更に、本実施例1では、Pレンジ壁突き当て制御の実行時にディテントバネ26の係合部27がディテントレバー15のPレンジの保持凹部25の側壁に突き当たった状態で該係合部27が保持凹部25の側壁の斜面を僅かに乗り上げる角度が存在することを考慮して、Pレンジ壁位置のエンコーダカウント値GNpに対する乗上げ補正量ΔNoverを設定して(この機能が特許請求の範囲でいう乗上げ補正量設定手段に相当する)、このPレンジ壁位置のエンコーダカウント値GNpを乗上げ補正量ΔNoverで補正することで、基準位置の学習値Npを求めるようにしている(この機能が特許請求の範囲でいう基準位置学習手段に相当する)。
Np=GNp−ΔNover
この後は、モータ13を目標位置(目標カウント値)まで回転させる際に、基準位置の学習値Npを基準にして、目標位置を回転伝達系の遊び量の学習値ΔGを考慮して設定する(この機能が特許請求の範囲でいう目標位置設定手段に相当する)。このようにすれば、Pレンジ壁突き当て制御の実行時に、ディテントバネ26の係合部27がディテントレバー15のPレンジの保持凹部25の側壁に突き当たった状態で該係合部27が保持凹部25の側壁の斜面を僅かに乗り上げる角度が存在したり、回転伝達系に遊び(ガタ)があっても、その乗上げ角度や遊び(ガタ)を含めた目標位置を設定することができ、レンジ切換機構11の操作量を精度良く制御することができる。
ところで、Pレンジ壁突き当て制御の実行時(基準位置の学習時)に、ディテントバネ26の係合部27がディテントレバー15のPレンジの保持凹部25の側壁の斜面を僅かに乗り上げる角度は、モータ13のトルクが大きくなるほど大きくなるため、モータ13のトルクが大きくなるほど、乗上げ補正量ΔNoverを大きくすることが望ましい。
この場合、モータ13のトルクは、モータ13の電源電圧によって変化する他に、モータ13のコイル温度によっても変化し、モータ13のコイル温度が高くなるほど、コイルの抵抗値が大きくなるため、モータ13のコイル温度が高くなるほど、モータ13の電源電圧が同じでも、モータ13のトルクが低下するという関係がある。また、レンジ切換機構11を駆動するモータ13は、自動変速機に組み付けられているため、自動変速機の温度の影響を受けてモータ13の温度が変化するという関係がある。また、近年の自動変速機には、変速制御のために油温を検出する油温センサ36が搭載されているため、モータ13の温度に相関する温度情報(自動変速機の温度)として油温センサ36で検出した油温を用いることが可能である。
これらの事情を考慮して、本実施例1では、自動変速機の油温(以下「AT油温」という)を、該自動変速機に設けられた油温センサ36(モータ温度情報判定手段)で検出して、検出したAT油温をモータ16の温度に相関する“モータ温度情報”として用いると共に、AT油温とモータ13の電源電圧とをパラメータとして乗上げ補正量ΔNoverを算出する図4の乗上げ補正量ΔNoverのマップを用いて、Pレンジ壁突き当て制御の実行時(基準位置の学習時)のAT油温とモータ13の電源電圧(バッテリ電圧)に応じた乗上げ補正量ΔNoverを算出するようにしている。
図4の乗上げ補正量ΔNoverのマップは、AT油温(モータ13の温度)が高くなるほど、モータ13のコイルの抵抗値が大きくなってトルクが低下することを考慮して、AT油温(モータ13の温度)が高くなるほど、乗上げ補正量ΔNoverが小さくなるように設定され、更に、モータ13の電源電圧が低下するほど、モータ13のトルクが低下することを考慮して、モータ13の電源電圧が低下するほど、乗上げ補正量ΔNoverが小さくなるように設定されている。
以上説明した乗上げ補正量ΔNoverで補正した基準位置の学習値Npの算出は、ECU33によって図5の基準位置学習ルーチンに従って次のようにして実行される。
図5の基準位置学習ルーチンは、イグニッションスイッチのオン期間中(ECU33の電源オン中)に所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいう乗上げ補正量設定手段と基準位置学習手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ101で、基準位置学習完了フラグXbaseが基準位置の未学習を意味するOFFであるか否かを判定し、基準位置学習完了フラグXbaseがON(学習済み)と判定されれば、以降の処理を行うことなく本ルーチンを終了する。これにより、基準位置の学習は、イグニッションスイッチのオン期間中に1回のみ行われる。尚、基準位置学習完了フラグXbaseは、イグニッションスイッチのオン直後に実行される初期化処理ルーチン(図示せず)によってOFFにリセットされる。
一方、上記ステップ101で、基準位置学習完了フラグXbaseがOFF(未学習)と判定されれば、ステップ102に進み、Pレンジ壁突き当て完了フラグXpがONであるか否かで、Pレンジ壁突き当て制御が完了しているか否かを判定し、Pレンジ壁突き当て完了フラグXpがOFF(Pレンジ壁突き当て制御完了前)と判定されれば、以降の処理を行うことなく本ルーチンを終了する。
上記ステップ102で、Pレンジ壁突き当て完了フラグXpがON(Pレンジ壁突き当て制御完了後)と判定されれば、ステップ103に進み、Pレンジ壁突き当て制御の実行時に油温センサ36で検出したAT油温とモータ13の電源電圧(バッテリ電圧)を読み込み、次のステップ104で、図4の乗上げ補正量ΔNoverのマップを参照して、Pレンジ壁突き当て制御の実行時のAT油温とモータ13の電源電圧に応じた乗上げ補正量ΔNoverを算出する。
この後、ステップ105に進み、Pレンジ壁突き当て制御によって学習したPレンジ壁位置のエンコーダカウント値GNpを読み込み、次のステップ106で、このPレンジ壁位置のエンコーダカウント値GNpを乗上げ補正量ΔNoverで補正することで、基準位置の学習値Npを求めて、これをECU33のメモリに記憶する。
Np=GNp−ΔNover
そして、次のステップ107で、基準位置学習完了フラグXbaseをON(学習済み)にセットして本ルーチンを終了する。
この後は、モータ13を目標位置(目標カウント値Acnt)まで回転させる際に、基準位置の学習値Npを基準にして、目標位置(目標カウント値Acnt)を回転伝達系の遊び量の学習値ΔGを考慮して設定する。
例えば、PレンジからDレンジに切り換える場合は、目標カウント値AcntをDレンジの設計上の目標カウント値(Np+Nd)に回転伝達系の遊び量の学習値ΔGを加算した値に設定する。
Acnt=Np+Nd+ΔG
同様に、PレンジからRレンジに切り換える場合は、目標カウント値AcntをRレンジの設計上の目標カウント値(Np+Nr)に回転伝達系の遊び量の学習値ΔGを加算した値に設定する。
Acnt=Np+Nr+ΔG
以上説明した本実施例1によれば、Pレンジ壁突き当て制御の実行時にディテントバネ26の係合部27がディテントレバー15のPレンジの保持凹部25の側壁に突き当たった状態で該係合部27が保持凹部25の側壁の斜面を僅かに乗り上げる角度が存在することを考慮して、Pレンジ壁位置のエンコーダカウント値GNpに対する乗上げ補正量ΔNoverを設定する際に、自動変速機に設けられた油温センサ36で検出したAT油温に応じて乗上げ補正量ΔNoverを設定するようにしたので、モータ13の温度に応じてモータ13のトルクが変化して実際の乗上げ角度が変化するのに対応して、Pレンジ壁突き当て制御時のモータ13の温度に応じた適正な乗上げ補正量ΔNoverを設定することができて、乗上げ補正量ΔNoverによる基準位置Npの補正精度を向上させることができ、モータ13の温度によるトルク変化に起因するレンジ切換精度の低下を防止できる。
しかも、本実施例1では、自動変速機に搭載されている既存の油温センサ36で検出したAT油温をモータ温度情報として用いるようにしたので、モータ13の温度を検出する新たな温度センサを設けなくても、モータ温度情報を取得することが可能となり、低コスト化の要求を満たすことができる。
但し、本発明は、モータ13に温度センサを設けてモータ13の温度を実測するようにしても良い。
上記実施例1では、モータ13の温度によるトルク変化の影響を乗上げ補正量ΔNoverによって排除するようにしたが、本発明の実施例2では、図6の遊び量学習ルーチンを実行して、モータ13の温度に相関する温度情報であるAT油温が特定の温度領域であるときに限定して、回転伝達系の遊び量ΔGを学習することで、モータ13の温度によるトルク変化の影響を排除するようにしている。更に、本実施例2では、図7の基準位置学習ルーチンを実行することで、イグニッションスイッチのオン直後(ECU33の電源オン直後)に目標レンジが最初にPレンジにセットされたときに、Pレンジ壁位置を基準位置として学習するようにしている。以下、これら各ルーチンの処理内容を説明する。
[遊び量学習ルーチン]
図6の遊び量学習ルーチンは、イグニッションスイッチのオン期間中(ECU33の電源オン中)に所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいう遊び量学習手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ201で、遊び量学習完了フラグXgがOFF(遊び量学習完了前)であるか否かを判定し、もし、遊び量学習完了フラグXgがON(遊び量学習完了後)であれば、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。これにより、遊び量学習は、イグニッションスイッチのオン期間中に1回のみ行われる。尚、遊び量学習完了フラグXgは、イグニッションスイッチのオン直後に実行される初期化処理ルーチン(図示せず)によってOFFにリセットされる。
一方、上記ステップ201で、遊び量学習完了フラグXgがOFF(遊び量学習完了前)と判定されれば、ステップ202に進み、油温センサ36で検出したAT油温が、遊び量ΔGの学習が許可される特定の温度領域であるか否かを判定するために、AT油温が所定温度以上(例えば暖機完了温度以上)であるか否かを判定する。
ここで、遊び量ΔGの学習が許可される特定の温度領域は、所定温度以上(例えば暖機完了温度以上)の温度領域に限定されず、所定温度以下の温度領域であっても良く、勿論、所定温度範囲(A℃〜B℃の範囲)に限定しても良い。要は、遊び量ΔGを学習するときのモータ13の温度(AT油温)の範囲を限定して、モータ13の温度によるモータ13のトルクのばらつきが小さい条件下で遊び量ΔGの学習を実行するようにすれば良い。本実施例2では、遊び量ΔGの学習実行条件が成立しやすい温度領域である、所定温度以上(例えば暖機完了温度以上)の温度領域を遊び量ΔGの学習実行条件とすることで、遊び量ΔGの学習をできるだけ早期に実行できるようにしている。
上記ステップ202で、AT油温が所定温度未満であると判定されれば、遊び量ΔGの学習が禁止されていると判断して、ステップ211に進み、遊び量ΔGを標準的な値(例えば設計中央値、実製品の遊び量のばらつき中央値、平均値、標準品の遊び量の実測値等)に設定して、本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ202で、AT油温が所定温度以上と判定されれば、遊び量ΔGの学習が許可されている温度領域と判断して、ステップ203に進み、目標レンジがPレンジで、且つ、遊び量学習用Pレンジ壁突き当て完了フラグXpgがOFF(遊び量学習用Pレンジ壁突き当て完了前)であるか否かを判定し、「Yes」と判定されれば、Pレンジ壁突き当て制御の実行条件が成立して、ステップ204に進み、Pレンジ壁突き当て制御ルーチンを実行して、Pレンジ壁位置のエンコーダカウント値Npg(遊び量学習用Pレンジ壁位置学習値)をECU33のメモリに記憶してステップ205に進む。
また、上記ステップ203の判定結果が「No」である場合、つまり、遊び量学習用Pレンジ壁突き当て完了フラグXpgがON(遊び量学習用Pレンジ壁突き当て完了後)である場合は、Pレンジ壁突き当て制御の処理(ステップ204)を行わずに、ステップ205に進む。
このステップ205では、目標レンジがDレンジで、且つ、遊び量学習用Dレンジ壁突き当て完了フラグXdgがOFF(遊び量学習用Dレンジ壁突き当て完了前)であるか否かを判定し、「Yes」と判定されれば、Dレンジ壁突き当て制御の実行条件が成立して、ステップ206に進み、Dレンジ壁突き当て制御ルーチンを実行して、Dレンジ壁位置のエンコーダカウント値Ndg(遊び量学習用Dレンジ壁位置学習値)をECU33のメモリに記憶してステップ207に進む。
また、上記ステップ205の判定結果が「No」である場合、つまり、遊び量学習用Dレンジ壁突き当て完了フラグXdgがON(遊び量学習用Dレンジ壁突き当て完了後)である場合は、Dレンジ壁突き当て制御の処理(ステップ206)を行わずに、ステップ207に進む。
このステップ207では、遊び量学習用のPレンジ壁とDレンジ壁の両方の突き当て制御を完了したか否か(遊び量学習用Pレンジ壁突き当て完了フラグXpg=ON、且つ、遊び量学習用Dレンジ壁突き当て完了フラグXdg=ONであるか否か)を判定し、Pレンジ壁とDレンジ壁のいずれか一方でも突き当て制御が完了していなければ、前記ステップ211に進み、遊び量ΔGを標準的な値に設定して、本ルーチンを終了する。
これに対して、遊び量学習用のPレンジ壁とDレンジ壁の両方の突き当て制御を完了していれば、ステップ208に進み、遊び量学習用Pレンジ壁位置学習値Npgと遊び量学習用Dレンジ壁位置学習値Ndgとを用いて、Pレンジ壁からDレンジ壁までのモータ13の可動範囲(ディテントレバー18の可動範囲)の実測値ΔNactを次式により算出する。
ΔNact=Ndg−Npg
この後、ステップ209に進み、モータ13の可動範囲(ディテントレバー18の可動範囲)の実測値ΔNactと該可動範囲の設計値ΔNsとの差分を回転伝達系の遊び量ΔGとして学習し、これをECU33のメモリに記憶する。
ΔG=ΔNact−ΔNs
ここで、可動範囲の設計値ΔNsは、予め設計データに基づいて算出しても良いし、量産品の可動範囲の製造ばらつきの中央値(標準品の可動範囲の実測値等)を用いるようにしても良い。
この後、ステップ210に進み、遊び量学習完了フラグXgを、遊び量学習完了を意味するONにセットして、本ルーチンを終了する。
[基準位置学習ルーチン]
図7の基準位置学習ルーチンは、イグニッションスイッチのオン期間中(ECU33の電源オン中)に所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいう基準位置学習手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ301で、基準位置学習完了フラグXbaseが基準位置の未学習を意味するOFFであるか否かを判定し、基準位置学習完了フラグXbaseがON(学習済み)と判定されれば、以降の処理を行うことなく本ルーチンを終了する。これにより、基準位置学習は、イグニッションスイッチのオン期間中に1回のみ行われる。尚、基準位置学習完了フラグXbaseは、イグニッションスイッチのオン直後に実行される初期化処理ルーチン(図示せず)によってOFFにリセットされる。
一方、上記ステップ301で、基準位置学習完了フラグXbaseがOFF(未学習)と判定されれば、ステップ302に進み、目標レンジがPレンジであるか否かを判定する。その結果、目標レンジがPレンジでないと判定されれば、以降の処理を行うことなく本ルーチンを終了する。
上記ステップ302で、目標レンジがPレンジであると判定されれば、Pレンジ壁突き当て制御の実行条件が成立して、ステップ303に進み、Pレンジ壁突き当て制御ルーチンを実行し、次のステップ304で、Pレンジ壁位置のエンコーダカウント値GNpを基準位置の学習値NpとしてECU33のメモリに記憶する。この際、Pレンジ壁位置のエンコーダカウント値GNpを、モータ13の電源電圧に応じた乗上げ補正量ΔNoverで補正して基準位置の学習値Npを求めるようにしても良い(モータ13の温度は考慮する必要はない)。この後、ステップ305に進み、基準位置学習完了フラグXbaseをON(学習済み)にセットして本ルーチンを終了する。
本実施例2においても、モータ13を目標位置(目標カウント値Acnt)まで回転させる際に、基準位置の学習値Npを基準にして、目標位置(目標カウント値Acnt)を遊び量ΔGを考慮して設定する。この際、遊び量ΔGの学習前は、遊び量ΔGの標準的な値(例えば設計中央値、量産品の遊び量のばらつき中央値、平均値、標準品の遊び量の実測値等)を用い、遊び量ΔGの学習後は、遊び量ΔGの学習値を用いる。
以上説明した本実施例2によれば、モータ13の温度に相関する温度情報であるAT油温が特定の温度領域であるときに限定して、回転伝達系の遊び量ΔGを学習するようにしたので、モータ13の温度によるモータ13のトルクのばらつきが小さい条件下で遊び量ΔGの学習を実行することができて、遊び量ΔGの学習精度を向上でき、モータ13の温度によるトルク変化に起因するレンジ切換精度の低下を防止できる。
しかも、本実施例2では、イグニッションスイッチのオン直後(ECU33の電源オン直後)に目標レンジが最初にPレンジにセットされたときに、Pレンジ壁位置を基準位置として学習し、遊び量ΔGの学習が完了する前は、当該遊び量ΔGの学習値の代わりに、遊び量ΔGの標準的な値を用いて、基準位置の学習値Npを基準にして目標位置を設定するようにしたので、遊び量ΔGの学習が完了する前でも、目標位置をある程度の精度で設定することができる。
上記実施例2では、遊び量ΔGの学習が完了する前は、当該遊び量ΔGの学習値の代わりに、遊び量ΔGの標準的な値を用いて、基準位置の学習値Npを基準にして目標位置を設定するようにしたが、図8に示す本発明の実施例3では、イグニッションスイッチのオン直後(ECU33の電源オン直後)に目標レンジが最初にPレンジにセットされたときに、Pレンジ壁位置を基準位置として学習し、遊び量ΔGの学習が完了する前は、レンジを切り換える際に、モータ13の回転位置を本来の目標レンジ位置を越えてオーバーシュートさせてから逆戻りさせるオーバーシュート制御を実行するようにしている。この際、モータ13のオーバーシュート量と逆戻り量とは同一に設定され、且つ、オーバーシュート量は、回転伝達系の設計上の遊び量の最大値ΔGmax に設定される。
例えば、図8に示すように、遊び量ΔGの学習前にPレンジからRレンジに切り換える場合は、目標カウント値がRレンジの設計上の目標カウント値(Np+Nr)にオーバーシュート量ΔGmax を加算した値(Np+Nr+ΔGmax )にセットされる。これにより、モータ13がPレンジからRレンジの方向(正回転方向)に回転して、ディテントレバー18の操作位置が本来のRレンジの目標位置に到達し、モータ13の回転位置が本来のRレンジの目標位置を越えてオーバーシュートする。
このオーバーシュート動作を終了した時点で、目標カウント値が本来のRレンジの目標カウント値(Np+Nr)に戻される。これにより、モータ13の回転位置がオーバーシュート量ΔGmax (設計上の遊び量の最大値)分だけ逆戻りする。この際、ディテントレバー18は逆戻りせずに、回転伝達系の遊び(ガタ)分だけモータ13のみが空転することになる。
この場合、モータ13のオーバーシュート量ΔGmax が回転伝達系の実際の遊び量よりも大きくなると、ディテントレバー18がオーバーシュート量ΔGmax と遊び量との差分だけ目標位置を通り越すようになるが、このような場合でも、オーバーシュート量ΔGmax と逆戻り量とを同一に設定することで、モータ13の逆戻りによってディテントレバー18の操作位置を目標位置まで確実に逆戻りさせることができる。これにより、遊び量ΔGを学習する前でも、遊び量ΔGの影響を受けずに、レンジを目標レンジに精度良く切り換えることができる。
遊び量ΔGが学習された後は、レンジを切り換える際に、遊び量ΔGの学習値を考慮して目標カウント値(目標位置)を設定し、モータ13をオーバーシュートさせることなく、エンコーダカウント値が目標カウント値に一致した位置でモータ13を停止させる。
尚、上記各本実施例1〜3のレンジ切換装置は、P,R,N,Dの4つのレンジを切り換えるようにしたが、これに加えて、例えば、セカンドレンジ(2)やローレンジ(L)を追加しても良い(実施例1,2は2つ以上のレンジを切り換えるレンジ切換装置に適用でき、実施例3は3つ以上のレンジを切り換えるレンジ切換装置に適用できる)。
その他、本発明は、レンジ切換装置に限定されず、モータを駆動源とする各種の位置切換装置に適用して実施できることは言うまでもない。
本発明の一実施例のレンジ切換装置を示す斜視図である。 レンジ切換装置の制御システム全体の構成を概略的に示す図である。 ディテントレバーの保持凹部とディテントバネの係合部との関係を説明する図である。 AT油温とモータの電源電圧とをパラメータとして乗上げ補正量ΔNoverを算出するマップの一例を概念的に示す図である。 実施例1の基準位置学習ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の遊び量学習ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の基準位置学習ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3の遊び量学習前のP→Rのレンジ切換制御を説明する図である。
符号の説明
11…レンジ切換機構、12…自動変速機、13…モータ、14…減速機構、15…出力軸、17…マニュアルバルブ、18…ディテントレバー、19…パーキングロッド、21…ロックレバー、23…パーキングギヤ、25…保持凹部、26…ディテントバネ、27…係合部、31…エンコーダ、33…ECU(限界位置学習手段,乗上げ補正量設定手段,基準位置学習手段,目標位置設定手段,モータ制御手段,遊び量学習手段)、36…油温センサ(モータ温度情報判定手段)

Claims (6)

  1. 制御対象の操作位置を切り換える駆動源としてモータを用い、該モータの回転位置を切り換え先の操作位置に対応する目標位置に制御することで前記制御対象の操作位置を切り換えるモータ制御装置において、
    前記モータを前記制御対象の可動範囲の一方の限界位置に突き当たるまで回転させて当該限界位置を学習する限界位置学習手段と、
    前記突き当て制御実行時に前記モータが前記限界位置に突き当たった状態で当該限界位置を越えて僅かに回転する角度を考慮するための前記基準位置の学習値に対する乗上げ補正量を設定する乗上げ補正量設定手段と、
    前記限界位置の学習値を前記乗上げ補正量で補正して基準位置を学習する基準位置学習手段と、
    前記制御対象の操作位置を切り換える際に前記基準位置を基準にして前記目標位置を設定する目標位置設定手段と、
    前記モータの温度又はこれに相関する温度(以下これらを「モータ温度情報」という)を検出又は推定するモータ温度情報判定手段とを備え、
    前記乗上げ補正量設定手段は、前記モータ温度情報判定手段で検出又は推定した前記モータ温度情報に応じて前記乗上げ補正量を設定することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記乗上げ補正量設定手段は、前記モータ温度情報判定手段で検出又は推定した前記モータ温度情報と前記モータの電源電圧とに応じて前記乗上げ補正量を設定することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記制御対象は、車両の自動変速機のレンジを切り換えるレンジ切換機構であり、
    前記モータ温度情報判定手段は、前記自動変速機の油温を油温センサで検出してその検出油温を前記モータ温度情報として用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 制御対象の操作位置を切り換える駆動源としてモータを用い、該モータの回転位置を切り換え先の操作位置に対応する目標位置に制御することで前記制御対象の操作位置を切り換えるモータ制御手段を備えたモータ制御装置において、
    前記モータを前記制御対象の可動範囲の一方の限界位置に突き当たるまで回転させて当該限界位置を基準位置として学習する基準位置学習手段と、
    前記モータを前記制御対象の可動範囲の両方の限界位置に突き当たるまで回転させてその回転伝達系の遊び量を学習する遊び量学習手段と、
    前記制御対象の操作位置を切り換える際に前記基準位置の学習値を基準にして前記遊び量の学習値を考慮して前記目標位置を設定する目標位置設定手段と、
    前記モータの温度又はこれに相関する温度(以下これらを「モータ温度情報」という)を検出又は推定するモータ温度情報判定手段とを備え、
    前記遊び量学習手段は、前記モータ温度情報判定手段で検出又は推定した前記モータ温度情報が特定の温度領域であることを前記遊び量の学習実行条件の少なくとも1つとすることを特徴とするモータ制御装置。
  5. 前記基準位置学習手段は、モータ制御装置の電源投入直後に前記基準位置を学習し、
    前記目標位置設定手段は、前記遊び量学習手段による遊び量の学習が完了する前は、当該遊び量の学習値の代わりに、遊び量の標準的な値を用いて、前記基準位置の学習値を基準にして前記目標位置を設定することを特徴とする請求項4に記載のモータ制御装置。
  6. 前記基準位置学習手段は、モータ制御装置の電源投入直後に前記基準位置を学習し、
    前記目標位置設定手段は、前記遊び量学習手段による遊び量の学習が完了する前は、遊び量の学習値を用いずに、前記基準位置の学習値を基準にして前記目標位置を設定し、
    前記モータ制御手段は、前記制御対象の操作位置を切り換える際に前記モータの回転位置を前記目標位置を越えてオーバーシュートさせてから逆戻りさせるオーバーシュート制御を実行することを特徴とする請求項4に記載のモータ制御装置。
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