JP2013187966A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータで駆動する制御対象の可動範囲の少なくとも一方の限界位置を基準位置として学習する機能を備えたものにおいて、耐久性向上とコストダウンとを両立させる。
【解決手段】モータ12をPレンジ壁に突き当たるまで回転させる突き当て制御を実施して、Pレンジ壁位置を基準位置として学習する。この際、突き当て制御の実行中に1つの通電相の連続通電時間が所定時間以上になったときにPレンジ壁に突き当たったと判断してその位置を基準位置として学習する。ここで、判定しきい値となる「所定時間」は、少なくともモータ12の最大トルクと回転伝達系の各部材の弾性変形による負荷トルクが釣り合う通電相の1つ手前の通電相の連続通電時間よりも短い時間に設定され、且つ、シフトレンジを切り換えるのに必要なトルクを発生する1つの通電相の連続通電時間よりも長い時間に設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータで駆動する制御対象の可動範囲の少なくとも一方の限界位置を基準位置として学習する機能を備えたモータ制御装置に関する発明である。
近年、自動車においても、省スペース化、組立性向上、制御性向上等の要求を満たすために、機械的な駆動システムを、モータによって電気的に駆動するシステムに変更する事例が増加する傾向にある。その一例として、特許文献1(特開2006−191709号公報)に示すように、車両の自動変速機のレンジ切換機構をモータで駆動するようにしたものがある。このものは、モータの回転軸に減速機構を介して出力軸を連結し、この出力軸によってレンジ切換機構を駆動して自動変速機のレンジを切り換えるようにしている。この場合、モータには、回転位置を検出するエンコーダを搭載し、レンジ切換時には、このエンコーダの出力パルスのカウント値(以下「エンコーダカウント値」という)に基づいてモータを目標のレンジに相当する目標回転位置(目標カウント値)まで回転させることで、レンジ切換機構を目標のレンジに切り換えるようにしている。
この場合、モータの回転量(回転角)は、減速機構等の回転伝達系を介して制御対象の回転量(レンジ切換機構の操作量)に変換されるが、回転伝達系を構成する部品間には、遊び(ガタ)が存在する。例えば、減速機構の歯車間に遊び(バックラッシ)があり、また、減速機構の回転軸の先端部に形成した断面非円形(角形、Dカット形状等)の連結部を制御対象の連結軸の嵌合穴に嵌め込んで連結する構成では、両者の嵌め込み作業を容易にするためのクリアランスが必要となる。このように、モータの回転量を制御対象の操作量に変換する回転伝達系には、遊び(ガタ)が存在するため、エンコーダの出力パルスのカウント値に基づいてモータの回転量(回転角)を正確に制御しても、制御対象の連結軸の回転角(レンジ切換機構の操作量)には、回転伝達系の遊び(ガタ)分の誤差が生じてしまい、レンジ切換機構の操作量を精度良く制御することができない。
そこで、特許文献1では、電源投入後に、モータをレンジ切換機構のディテント機構で規制された可動範囲のPレンジ側の限界位置に突き当たるまで回転させる突き当て制御を実施してPレンジ側の限界位置を基準位置として学習するようにしている。
このように、レンジ切換機構のディテント機構で規制された可動範囲の限界位置を突き当て制御により学習するシステムでは、突き当て制御時のモータのトルクが大きいと、ディテント機構や回転伝達系の各部品に負担がかかり過ぎて、耐久性が悪くなる。
この対策として、特許文献1では、モータに2系統の駆動コイル(励磁コイル)を設け、突き当て制御時には、2系統の駆動コイルのうちの1系統のみに通電してモータのトルクを低下させて突き当て制御を行うことで、ディテント機構や回転伝達系の各部品に加わる負荷を軽減して耐久性を向上させるようにしている。
特開2006−191709号公報
しかし、上記特許文献1の構成では、モータに2系統の駆動コイルを設ける必要があるため、配線が複雑化すると共に、駆動回路も2系統必要となり、コストアップにつながる欠点がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、耐久性向上とコストダウンとを両立できるモータ制御装置を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、制御対象を回転駆動するモータの回転位置を検出する回転位置検出手段と、前記回転位置検出手段により検出した前記モータの回転位置に応じて前記モータの通電相を順次切り換えることで前記モータを目標位置まで回転駆動する制御手段と、前記モータを前記制御対象の可動範囲の少なくとも一方の限界位置の部材に突き当たるまで回転させる突き当て制御を実行してその限界位置を基準位置として学習する基準位置学習手段とを備えたモータ制御装置において、前記基準位置学習手段は、前記突き当て制御の実行中に1つの通電相の連続通電時間が所定時間以上になったときに前記限界位置の部材に突き当たったと判断してその位置を前記基準位置として学習するものであり、前記所定時間は、少なくとも前記モータの最大トルクと回転伝達系の各部材の弾性変形による負荷トルクが釣り合う通電相の1つ手前の通電相の連続通電時間よりも短い時間に設定されていることを特徴とするものである。
突き当て制御時に、モータが限界位置の部材に突き当たると、モータのトルクに応じて回転伝達系の各部材が弾性変形するため、モータの最大トルク(図4参照)と回転伝達系の各部材の弾性変形による負荷トルクが釣り合う位置までモータが回転して停止する。この際、回転伝達系の各部材の弾性変形量が大きくなるに従って、負荷トルクが大きくなってモータの回転速度が低下するため、回転伝達系の各部材の弾性変形量が大きくなるに従って、1つの通電相の連続通電時間が長くなる。
このような特性に着目して、本発明は、突き当て制御の実行中に1つの通電相の連続通電時間が所定時間以上になったか否かで限界位置の部材に突き当たったか否かを判定する際に、その判定しきい値となる「所定時間」を、少なくともモータの最大トルクと回転伝達系の各部材の弾性変形による負荷トルクが釣り合う通電相の1つ手前の通電相の連続通電時間よりも短い時間に設定したものである。このようにすれば、モータのトルクが最大となる位置の1つ以上手前の通電相を検出してその通電相の位置(回転伝達系の各部材の弾性変形量が従来より少ない位置)を基準位置として学習できるため、突き当て制御時のモータのトルク増大を適度に抑えることができ、耐久性を向上できる。しかも、モータに2系統の駆動コイルを設ける必要がないため、コストダウンも実現できる。
ところで、制御対象が複数の操作位置に切り換え可能に構成されている場合は、各操作位置の前後で負荷トルクが一時的に大きくなるため、モータのトルクは、各操作位置の前後で一時的に大きくなる負荷トルクよりも大きなトルクを確保する必要がある。
このような観点から、請求項2のように、判定しきい値となる「所定時間」は、複数の操作位置間で切り換えるのに必要なトルクを発生する1つの通電相の連続通電時間よりも長い時間に設定すれば良い。このようにすれば、複数の操作位置間で切り換える際の一時的な負荷トルクの増大を、限界位置の部材に突き当たったことによる負荷トルクの増大と誤判定することを防止でき、基準位置の誤学習を未然に防止できる。
以上説明した請求項1,2に係る発明は、モータを駆動源として制御対象の操作位置を切り換える様々な位置切換制御装置に適用でき、例えば、請求項3のように、モータを駆動源としてシフトレンジを切り換えるレンジ切換機構に適用しても良い。これにより、モータ駆動式のレンジ切換機構において、突き当て制御時のモータのトルク増大を適度に抑えることができ、耐久性向上とコストダウンとを両立できる。
図1は本発明の一実施例を示すレンジ切換装置の斜視図である。 図2はレンジ切換装置の制御システム全体の構成を概略的に示す図である。 図3は突き当て制御の動作を説明するための図である。 図4は突き当て制御時のモータのトルク変化を計測した図である。 図5は突き当て制御時の1つの通電相の連続通電時間とモータのトルクとの関係を示す図である。 図6は突き当て制御プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を自動変速機のレンジ切換装置に適用して具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてレンジ切換機構11の構成を説明する。
レンジ切換機構11の駆動源となるモータ12は、例えばスイッチトリラクタンスモータにより構成され、減速機構26(図2参照)が内蔵され、その出力軸13の回転位置を検出する出力軸センサ10(図2参照)が設けられている。このモータ12の出力軸13には、ディテントレバー15が固定されている。
また、ディテントレバー15にはL字形のパーキングロッド18が固定され、このパーキングロッド18の先端部に設けられた円錐体19がロックレバー21に当接している。このロックレバー21は、円錐体19の位置に応じて軸22を中心にして上下動してパーキングギヤ20をロック/ロック解除するようになっている。パーキングギヤ20は、自動変速機27の出力軸に設けられ、このパーキングギヤ20がロックレバー21によってロックされると、車両の駆動輪が回り止めされた状態(パーキング状態)に保持される。
一方、ディテントレバー15をパーキングレンジ(以下「Pレンジ」と表記する)と他のレンジ(以下「NotPレンジ」と表記する)に保持するためのディテントバネ23が支持ベース17に固定され、このディテントバネ23の先端に設けられた係合部23aがディテントレバー15のPレンジ保持凹部24に嵌まり込んだときに、ディテントレバー15がPレンジの位置に保持され、該ディテントバネ23の係合部23aがディテントレバー15のNotPレンジ保持凹部25に嵌まり込んだときに、ディテントレバー15がNotPレンジの位置に保持されるようになっている。これらディテントレバー15とディテントバネ23とからディテントレバー15の回転位置を各レンジの位置に係合保持するためのディテント機構14(節度機構)が構成されている。
Pレンジでは、パーキングロッド18がロックレバー21に接近する方向に移動して、円錐体19の太い部分がロックレバー21を押し上げてロックレバー21の凸部21aがパーキングギヤ20に嵌まり込んでパーキングギヤ20をロックした状態となり、それによって、自動変速機27の出力軸(駆動輪)がロックされた状態(パーキング状態)に保持される。
一方、NotPレンジでは、パーキングロッド18がロックレバー21から離れる方向に移動して、円錐体19の太い部分がロックレバー21から抜け出てロックレバー21が下降し、それによって、ロックレバー21の凸部21aがパーキングギヤ20から外れてパーキングギヤ20のロックが解除され、自動変速機27の出力軸が回転可能な状態(走行可能な状態)に保持される。
尚、前述した出力軸センサ10は、モータ12の減速機構26の出力軸13の回転角度に応じた電圧を出力する回転センサ(例えばポテンショメータ)によって構成され、その出力電圧によって実際のシフトレンジがPレンジとNotPレンジのいずれであるかを確認できるようになっている。
モータ12には、ロータの回転角(回転位置)を検出するためのエンコーダ46(回転位置検出手段)が設けられている。このエンコーダ46は、例えば磁気式のロータリエンコーダにより構成されており、モータ12のロータの回転に同期して所定角度毎にA相、B相のパルス信号をレンジ切換制御装置42に出力するように構成されている。レンジ切換制御装置42(モータ制御装置)のマイコン41は、エンコーダ46から出力されるA相信号とB相信号の立ち上がり/立ち下がりの両方のエッジをカウントして、そのエンコーダカウント値に応じてモータドライバ37(駆動回路)によってモータ12の通電相を所定の順序で切り換えることでモータ12を回転駆動する。この機能が特許請求の範囲でいう制御手段に相当する。
モータ12の回転中は、A相信号とB相信号の発生順序によってモータ12の回転方向を判定し、正回転(Pレンジ→NotPレンジの回転方向)ではエンコーダカウント値をカウントアップし、逆回転(NotPレンジ→Pレンジの回転方向)ではエンコーダカウント値をカウントダウンする。これにより、モータ12が正回転/逆回転のいずれの方向に回転しても、エンコーダカウント値とモータ12の回転角との対応関係が維持されるため、正回転/逆回転のいずれの回転方向でも、エンコーダカウント値によってモータ12の回転位置を検出して、その回転位置に対応した相の巻線に通電してモータ12を回転駆動できるようになっている。
レンジ切換制御装置42には、Pレンジへの切換操作を行うPレンジスイッチ43と、NotPレンジへの切換操作を行うNotPレンジスイッチ44の操作信号が入力される。Pレンジスイッチ43又はNotPレンジスイッチ44の操作により選択されたレンジに応じてモータ12が駆動されてシフトレンジが切り換えられ、切り換え後の実際のシフトレンジがインストルメントパネル(図示せず)に設けられたレンジ表示部45に表示される。
ところで、モータ12の回転量(回転角度)は、減速機構26、出力軸13、ディテントレバー15、ディテントバネ23等からなる回転伝達系を介してレンジ切換機構11の操作量(パーキングロッド19のスライド量)に変換されるが、回転伝達系を構成する部品間には、遊び(ガタ)が存在する。例えば、減速機構26の歯車間のバックラッシが存在し、また、モータ12の回転軸の先端部に形成した断面非円形の連結部を出力軸13の嵌合穴に嵌め込んで連結する構成では、両者の嵌め込み作業を容易にするためのクリアランスが必要となる。
また、図3に示すように、ディテントバネ23の係合部23aがディテントレバー15のPレンジ保持凹部24やNotPレンジ保持凹部25に嵌まり込んだときに、係合部23aと各保持凹部24,25の側壁との間に僅かな隙間(ガタ)が存在する。このように、モータ12の回転量をレンジ切換機構11の操作量(パーキングロッド19のスライド量)に変換する回転伝達系には、バックラッシや部品間の隙間等による遊び(ガタ)が存在するため、エンコーダカウント値に基づいてモータ12の回転量(回転角)を正確に制御しても、レンジ切換機構11の操作量には回転伝達系の遊び(ガタ)分の誤差が生じてしまい、レンジ切換機構11の操作量を精度良く制御することができない。
そこで、本実施例では、ディテントバネ23の係合部23aがレンジ切換機構11の可動範囲のPレンジ側の限界位置であるPレンジ保持凹部24の側壁(以下「Pレンジ壁」という)に突き当たるまでモータ12を回転させる“突き当て制御”を実施して、Pレンジ壁位置のエンコーダカウント値を基準位置のエンコーダカウント値として検出して学習し、この基準位置のエンコーダカウント値を基準にしてモータ12の回転量(回転角)を制御するようにしている。
この突き当て制御時に、ディテントバネ23の係合部23aがPレンジ壁に突き当たると、モータ12のトルクに応じて回転伝達系の各部材が弾性変形するため、モータ12の最大トルク(図4参照)と回転伝達系の各部材の弾性変形による負荷トルクが釣り合う位置までモータ12が回転して停止する。この際、回転伝達系の各部材の弾性変形量が大きくなるに従って、負荷トルクが大きくなってモータ12の回転速度が低下するため、図5に示すように、回転伝達系の各部材の弾性変形量(負荷トルク)が大きくなるに従って、1つの通電相の連続通電時間が長くなる。
このような特性に着目して、本実施例では、突き当て制御の実行中に1つの通電相の連続通電時間が所定時間以上になったときにPレンジ壁に突き当たったと判断してその位置を基準位置として学習するようにしている。
ここで、判定しきい値となる「所定時間」は、少なくともモータ12の最大トルクと回転伝達系の各部材の弾性変形による負荷トルクが釣り合う通電相の1つ手前の通電相の連続通電時間(図5のE)よりも短い時間に設定され、且つ、シフトレンジを切り換えるのに必要なトルクを発生する1つの通電相の連続通電時間よりも長い時間に設定されている。例えば、図5において、判定しきい値となる「所定時間」をAに設定すると、突き当て制御の実行中に1つの通電相の連続通電時間がA以上になったときに、Pレンジ壁に突き当たったと判断して、通電相の切り換えを停止し、その位置を基準位置として学習することで、突き当て制御時のモータ12のトルクをCに抑えることができ、ディテント機構14等に与える負担を軽減することができる。
また、実際のシフトレンジがNotPレンジの時に、NotPレンジからPレンジ壁への突き当て制御を実施する場合は、ディテントバネ23の係合部23aがディテントレバー15のNotPレンジ保持凹部25から山を乗り越えてPレンジ保持凹部24へ移動しなければならない。この場合、ディテントバネ23の係合部23aが両レンジ保持凹部24,25間の山を乗り越える際に、負荷トルクが一時的に大きくなるため、モータ12のトルクは、両レンジ保持凹部24,25間の山を乗り越える負荷トルクよりも大きなトルクを確保する必要がある。
このような観点から、本実施例では、判定しきい値となる「所定時間」は、両レンジ保持凹部24,25間の山を乗り越えるのに必要なトルクD(図5参照)を発生する1つの通電相の連続通電時間よりも長い時間に設定されている。例えば、図5において、判定しきい値となる「所定時間」をBに設定すれば、両レンジ保持凹部24,25間の山を乗り越えるのに必要なトルクDを確保することができ、NotPレンジからでもPレンジ壁への突き当て制御を実施することができる。
以上説明した本実施例の突き当て制御は、レンジ切換制御装置42のマイコン41によって図6の突き当て制御プログラムに従って実行される。以下、図6の突き当て制御プログラムの処理内容を説明する。
図6の突き当て制御プログラムは、レンジ切換制御装置42の電源オン期間中に所定周期で実行され、特許請求の範囲でいう基準位置学習手段としての役割を果たす。本プログラムが起動されると、まずステップ101で、突き当て制御実行条件が成立しているか否かを判定し、突き当て制御実行条件が成立していないと判定されれば、以降の処理を行うことなく、そのまま本プログラムを終了する。
一方、上記ステップ101で、突き当て制御実行条件が成立していると判定されれば、ステップ102に進み、モータ12をPレンジ壁方向へ回転させる。この後、ステップ103に進み、通電相を切り換える毎に、現在通電している通電相の連続通電時間が上述した所定時間以上であるか否かを判定し、所定時間未満と判定されれば、ステップ104に進み、エンコーダカウント値に基づいて通電相切換後のモータ12の回転角度が所定値以上になったか否かで通電相の切換タイミングになったか否かを判定し、通電相の切換タイミングになるまで、通電相の連続通電時間が所定時間以上であるか否かを判定する処理を繰り返す。
通電相の連続通電時間が所定時間以上になる前に、通電相の切換タイミングが到来すれば、ステップ105に進み、次の通電相に切り換えて通電を開始して、ステップ103に戻る。
以上の処理により、通電相を切り換える毎に、現在通電している通電相の連続通電時間が所定時間以上であるか否かを判定し、通電相の連続通電時間が所定時間以上であると判定された時点で、Pレンジ壁に突き当たったと判断して、ステップ106に進み、現在のモータ12の回転位置(エンコーダカウント値)を基準位置として学習して本プログラムを終了する。
以上説明した本実施例では、突き当て制御の実行中に1つの通電相の連続通電時間が所定時間以上になったか否かでPレンジ壁に突き当たったか否かを判定する際に、その判定しきい値となる「所定時間」を、少なくともモータ12の最大トルク(図4参照)と回転伝達系の各部材の弾性変形による負荷トルクが釣り合う通電相の1つ手前の通電相の連続通電時間よりも短い時間に設定したので、モータ12のトルクが最大となる位置の1つ以上手前の通電相を検出してその通電相の位置(回転伝達系の各部材の弾性変形量が従来より少ない位置)を基準位置として学習することが可能となり、突き当て制御時のモータ12のトルク増大を適度に抑えることができ、耐久性を向上できる。しかも、モータ12に2系統の駆動コイルを設ける必要がないため、コストダウンも実現できる。
更に、本実施例では、判定しきい値となる「所定時間」を、シフトレンジを切り換えるのに必要なトルクを発生する1つの通電相の連続通電時間よりも長い時間に設定したので、NotPレンジからPレンジ壁への突き当て制御を実施する場合に、NotPレンジからPレンジに切り換える際の一時的な負荷トルクの増大を、Pレンジ壁に突き当たったことによる負荷トルクの増大と誤判定することを防止でき、基準位置の誤学習を未然に防止できる。
尚、本実施例では、突き当て制御によりレンジ切換機構11の可動範囲のPレンジ側の限界位置であるPレンジ壁に突き当たるまでモータ12を回転させるようにしたが、これとは反対側に位置するNotPレンジ側の限界位置であるNotPレンジ保持凹部25の側壁(NotPレンジ壁)に突き当たるまでモータ12を回転させるようにしても良い。
また、エンコーダ46は、磁気式のエンコーダに限定されず、例えば、光学式のエンコーダやブラシ式のエンコーダを用いても良い。また、エンコーダ46は、A相信号とB相信号を出力するエンコーダに限定されず、A相、B相信号に加え、補正用(インデックス用)のZ相信号を出力するエンコーダを用いても良い。
また、本実施例では、モータ12としてスイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)を用いたが、エンコーダの出力信号のカウント値に基づいてモータの回転位置を検出してモータの通電相を順次切り換えるブラシレス型の同期モータであれば、SRモータに限定されず、他の種類のブラシレス型の同期モータであっても良い。
また、本実施例のレンジ切換装置は、PレンジとNotPレンジの2つのレンジを切り換える構成であるが、例えば、ディテントレバー15の回動動作に連動して自動変速機のレンジ切換弁とマニュアルバルブを切り換えて、自動変速機のP、R、N、D、…の各レンジを切り換えるレンジ切換装置にも本発明を適用して実施できる。
また、自動変速機(AT、CVT、DCT等)に限定されず、電気自動車用の減速機のシフトレンジを切り換えるレンジ切換装置にも本発明を適用して実施できる。
その他、本発明は、レンジ切換装置に限定されず、SRモータ等のブラシレス型の同期モータを駆動源とする各種の位置切換装置に適用しても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できることは言うまでもない。
11…レンジ切換機構(制御対象)、12…モータ、14…ディテント機構、15…ディテントレバー、18…パーキングロッド、20…パーキングギヤ、21…ロックレバー、23…ディテントバネ、23a…係合部、24…Pレンジ保持凹部、25…NotPレンジ保持凹部、26…減速機構、27…自動変速機、37…モータドライバ、41…マイコン(制御手段,基準位置学習手段)、42…レンジ切換制御装置(モータ制御装置)、46…エンコーダ(回転位置検出手段)

Claims (3)

  1. 制御対象を回転駆動するモータの回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    前記回転位置検出手段により検出した前記モータの回転位置に応じて前記モータの通電相を順次切り換えることで前記モータを目標位置まで回転駆動する制御手段と、
    前記モータを前記制御対象の可動範囲の少なくとも一方の限界位置の部材に突き当たるまで回転させる突き当て制御を実行してその限界位置を基準位置として学習する基準位置学習手段とを備えたモータ制御装置において、
    前記基準位置学習手段は、前記突き当て制御の実行中に1つの通電相の連続通電時間が所定時間以上になったときに前記限界位置の部材に突き当たったと判断してその位置を前記基準位置として学習するものであり、前記所定時間は、少なくとも前記モータの最大トルクと回転伝達系の各部材の弾性変形による負荷トルクが釣り合う通電相の1つ手前の通電相の連続通電時間よりも短い時間に設定されていることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記制御対象は、複数の操作位置に切り換え可能に構成され、
    前記所定時間は、前記複数の操作位置間で切り換えるのに必要なトルクを発生する1つの通電相の連続通電時間よりも長い時間に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記制御対象は、シフトレンジを切り換えるレンジ切り換え機構であることを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
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