JP2009093880A - 蓄電デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】容量や出力が高く、しかもサイクル特性が良好な蓄電デバイスを提供する。
【解決手段】導電助剤であるカーボンのNMP懸濁液にポリアニリン(PAn)を2重量%含むNMP溶液とポリ(2,5−ジヒドロキシ−1,4−ベンゾキノン−3,6−メチレン)(PDBM)を2重量%含むNMP溶液を等量ずつ滴下混合し、ゲル状物を得た。このゲル状物は、PAnとPDBMとで形成されるポリイオンコンプレックスを含む。そして、このゲル状物にポリテトラフルオロエチレンを、餅状になるまで混練したあと乾燥し、正極材を作製した。続いて、負極としてのリチウム金属箔と、ポリエチレン製セパレータと、上述した正極材を成形した正極とをこの順にキャビティ内に積層し、支持塩を含む電解液をキャビティ内に充填することにより電池セルを組み立てた。
【選択図】なし

Description

本発明は、蓄電デバイスに関する。
従来より、正極活物質として高分子化合物を利用した蓄電デバイスが種々開発されている。例えば、非特許文献1には、オキソアンモニウム構造を分子内に有する高分子化合物を正極に用いた二次電池が報告されている。具体的には、ニトロキシルポリラジカルであるポリ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニロキシメタクリレート)(PTMA)を合成し、これを正極活物質として適用した二次電池は、平均放電電圧3.5V、放電容量77Ah/kg(理論容量の70%に相当)であり、1.0mA/cm2という高電流密度で充放電を500サイクル以上繰り返したあとも大きくは容量が変わらなかったと報告されている。
また、非特許文献2には、ベンゾキノン構造を分子内に有する高分子化合物を正極に用いた二次電池が報告されている。具体的には、ポリ(2,5−ジヒドロキシ−1,4−ベンゾキノン−3,6−メチレン)(PDBM)とアセチレンブラックとの混成材料を正極活物質として適用した二次電池は、容量が150mAh/gであったと報告されている。
更に、非特許文献3には、導電性ポリマーであるポリアニリンを正極に用い、リチウムとアルミニウムからなる合金を負極とし、非水電解液としてプロピレンカーボネートと1,2−ジメトキシエタンとの混合溶媒にLiBF4を溶解させたものを用いたコイン形のリチウム電池が実用化されたことが記載されている。
ケミカル・フィジックス・レターズ(Chemical Physics Letters)、359巻、351−354頁、2002年 ジャーナル・オブ・パワー・ソーシズ(Journal of Power Sources)、119−121巻、316−320頁、2003年 ポリマーバッテリーの最新技術、42−54頁、監修:小山 昇、シーエムシー出版(株)、1998年8月発行
ところで、電池の容量を高めるためには、酸化還元を行う電気化学的に活性な構造のみで電極を作成すればよいが、活物質が有機化合物の場合は電解液中への溶解を防止するため、高分子化して溶解度を落とす方法がとられている。このため、電気化学的に不活性な構造が多くを占め、電池の容量が低下するという問題があった。実際、非特許文献1では重量あたりの理論容量は111mAh/gであり、リチウムイオン電池の代表的な正極活物質であるLiCoO2の実用容量140〜160mAh/gに比べ小さいものであった。また、非特許文献1,2に記載された高分子化合物は導電性がないかあっても低いため、これを活物質として用いた場合にはカーボンなどの導電助剤を混入せざるを得ないが、高分子化すると導電助剤との均一分散が難しくなり、有効に利用できる活性種量が低下してしまうという問題もあった。活物質の利用効率を上げるためには混入する導電助剤の量を多くせざるを得ないが、正極材料あたりでみると容量低下の原因となる。
出力特性に関しては、活性種が酸化還元される場合には、それ自体、正や負のイオンになるため、対イオン(カウンターイオン)としての電解質イオン(例えば電解質がLiBF4であればBF4 -)の拡散が律速となり、対イオンが大きな陰イオンの場合には特に出力低下の要因となる。非特許文献3のように、導電性高分子であるポリアニリンを正極に用いた二次電池が報告されているが、容量は比較的大きいものの高分子鎖中に陰イオンが出入りするのが遅いため、出力は小さい。また、活性種が絶縁性の場合が多く、電荷のやり取りが十分でないため、混入した活性種すべてが有効に利用できず容量低下の原因となるほか、出力特性も低いものにとどまる。非特許文献1では高出力が可能となっているが容量が小さいものであり、高容量化が可能となれば、電荷のやり取りが抵抗となり、出力向上が困難になると考えられる。
サイクル特性に関しては、有機物の場合には活性種が溶媒に溶解することにより活性種の濃度が低下することが原因の場合が多い。高分子量化のみで防止する場合には、繰り返し充放電で一部分解して低分子量化が起きると容量低下が著しくなる。非特許文献2では100サイクル後で初期容量の80%程度まで低下しており、耐久性としては十分でない。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、容量や出力が高く、しかもサイクル特性が良好な蓄電デバイスを提供することを主目的とする。
上述した主目的を達成するために、本発明者らは、ポリアニリンとポリ(2,5−ジヒドロキシ−1,4−ベンゾキノン−3,6−メチレン)とから形成されるポリイオンコンプレックスを正極活物質とするリチウム二次電池を作製したところ、従来に比べて容量や出力が高く、しかもサイクル特性が良好であることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の蓄電デバイスは、いずれもが酸化還元性を有する陽イオン性有機化合物と陰イオン性有機化合物とからなるポリイオンコンプレックスを電極活物質に用いたものである。
本発明の蓄電デバイスによれば、従来に比べて容量や出力が高く、サイクル特性も良好となるという効果が得られる。こうした効果が得られるメカニズムは定かではないが、以下のように推察している。
すなわち、本発明の蓄電デバイスでは、電極活物質としてポリイオンコンプレックスを採用したことにより、電極活物質の電解液中への溶解を抑制し、電極活物質の濃度低下を防止できることから、サイクル特性が向上したものと考えられる。また、充放電時には、酸化還元による電極活物質の価数変化に対し電気的中性を保つため対イオンが出入りするが、対イオンとしては、大きなイオンである陰イオン(例えば電解質がLiBF4であればBF4 -)より小さな陽イオンである金属イオン(例えばLi+)の方が、対イオンまで含めた重量あたりの容量が大きい、拡散が早く高出力である、電解液濃度変化がない、などの点で有利に働く。したがって、酸化により電極活物質が陽イオンになるのに伴い陰イオンが対イオンとして出入りする陰イオン交換型電極活物質は一般に不利であるが、酸化時に電気的中性を保ったポリイオンコンプレックスを電極活物質に用いた場合、還元時に金属カチオンが入り、酸化時に出ることで全体の電気的中性を保つことが可能となると考えられる。このように、ポリイオンコンプレックスでは、金属カチオンを対イオンに用いることができるため、高容量、高出力が可能になったと考えられる。
本発明の蓄電デバイスは、いずれもが酸化還元性を有する陽イオン性有機化合物と陰イオン性有機化合物とからなるポリイオンコンプレックスを電極活物質に用いたものである。蓄電デバイスの形態としては、例えば二次電池や電気二重層キャパシタなどが挙げられるが、二次電池が好適である。以下、代表例として、二次電池であるリチウムイオン電池を例にとって説明するが、金属種は特に限定されるものではなく、Liの代わりにMg,Al,Znなどを用いてもよい。
本発明の蓄電デバイスをリチウムイオン電池として構成する場合、負極には、リチウムイオンを吸蔵放出する材料を用いる。ここで、リチウムイオンを吸蔵放出する材料としては、例えば金属リチウムやリチウム合金のほか、金属酸化物、金属硫化物、リチウムイオンを吸蔵放出する炭素質物質などが挙げられる。リチウム合金としては、例えばアルミニウムやスズ、マグネシウム、インジウム、カルシウム、ケイ素などとリチウムとの合金が挙げられる。金属酸化物としては、例えばスズ酸化物、ケイ素酸化物、リチウムチタン酸化物、ニオブ酸化物、タングステン酸化物などが挙げられる。金属硫化物としては、例えばスズ硫化物やチタン硫化物などが挙げられる。リチウムイオンを吸蔵放出する炭素質物質としては、例えば黒鉛、コークス、メソフェーズピッチ系炭素繊維、球状炭素、樹脂焼成炭素などが挙げられる。
本発明の蓄電デバイスをリチウムイオン電池として構成する場合、正極には、いずれもが酸化還元性を有する陽イオン性有機化合物と陰イオン性有機化合物とからなるポリイオンコンプレックスを用いる。
ここで、陽イオン性有機化合物とは、陽イオンに解離した部位を構造内に持つ有機化合物をいい、例えばアミン部位やアンモニウム部位を含む含窒素有機化合物などが挙げられる。また、陰イオン性有機化合物とは、陰イオンに解離した部位を構造内に持つ有機化合物をいい、例えばスルフォン酸基やカルボン酸基、リン酸基、フェノール性水酸基を含む有機化合物が挙げられる。また、これらの化合物は、陽イオンに解離する部位と陰イオンに解離する部位の両方を有していてもよく、その場合には全体として陽イオンとして機能する場合には陽イオン性有機化合物に属し、陰イオンとして機能する場合には陰イオン性有機化合物に属することになる。例えば、スルフォン酸基を含む含窒素(又は含硫黄)有機化合物の場合には、全体として陰イオンとして機能するので陰イオン性有機化合物に属する。
また、ポリイオンコンプレックスとは、陽イオン性有機化合物と陰イオン性有機化合物の少なくとも一方が分子内に複数のイオン性部位を有するポリイオン構造であり、その陽イオン性有機化合物と陰イオン性有機化合物とがイオン結合した錯体をいう。こうしたポリイオンコンプレックスは、陽イオン性有機化合物や陰イオン性有機化合物がそれぞれ単独で存在する場合に比べ、非水系溶媒に対する溶解度が小さくなるため、非水系溶媒への溶解による電極中の濃度低下を防ぐことができる。また、両者がイオン結合を形成することから、両者の物理的な位置関係が近い位置に固定され、その結果、お互いの相互作用が強まり影響し合うようになるなどの新規な性質を示すようになると考えられる。なお、ポリイオンコンプレックスは、陽イオン性有機化合物と陰イオン性有機化合物とが錯体を形成すればよいため、両者の当量を一致させる必要はないが、例えば当量比で0.1−10の範囲が好ましい。
本発明では、こうしたポリイオンコンプレックスを形成する陽イオン性有機化合物と陰イオン性有機化合物の少なくとも一方は、導電性高分子化合物であることが好ましい。電極活物質が絶縁性の場合、導電助剤としてカーボンの周りに担持するという形態をとるが、電荷のやり取りがうまくいかず、活物質を有効に利用できなかったり、抵抗となるため高出力化への妨げになったりするため、活物質濃度が高くできないなどの問題が生じる。これに対し、陽イオン性有機化合物と陰イオン性有機化合物の少なくとも一方を導電性高分子化合物とした場合には、効率的な電荷のやり取りが可能となるため、より高容量、より高出力とすることが可能となる。また、利用効率低下が原因でこれまで困難であった導電助剤を減らすことも可能となるため、電極材料全体としてみた容量も増加する。リチウム二次電池の正極としてこのようなポリイオンコンプレックスを用いた場合、正極での電荷のやり取りが容易に起きるようになり、効率よく活物質を利用することができる。その結果、より高出力、より高容量とすることが可能となる。
ここで、導電性高分子化合物としては、例えば、ポリアニリン類、ポリチオフェン類又はポリピロール類であることが好ましい。また、ポリイオンコンプレックスを効率よく調製するには、溶媒に可溶な導電性高分子化合物を使用することが好ましい。但し、溶媒に不溶又は難溶な導電性高分子化合物であっても、電解重合や化学重合によりポリイオンコンプレックスを調製することができる。
陽イオン性有機化合物を導電性高分子とする場合には、ポリアニリン類やポリピロール類、ポリチオフェン類を採用することが好ましい。このような導電性高分子としては、ポリアニリン(水、トルエン、N−メチルピロリドン、ジメチルスルフォキシドに可溶)やポリピロール(メチルエチルケトンに可溶)のほか、下記式に示すようなSSPY(3−メチル−4−ピロールカルボン酸エチルと3−メチル−4−ピロールカルボン酸ブチルの共重合体、ジメチルアセタミドに可溶)などが挙げられる。これらはいずれもティーエーケミカル株式会社から入手可能である。また、陰イオン性有機化合物の存在下、3,4−エチレンジオキシチオフェンを重合したPEDOTを陽イオン性導電性高分子として用いることもできる。一方、陰イオン性有機化合物を導電性高分子とする場合には、酸性基を有するポリアニリン類、ポリチオフェン類又はポリピロール類を採用することが好ましい。酸性基としては、例えばスルフォン酸基、カルボン酸基、リン酸基又はフェノール性水酸基が挙げられる。このような導電性高分子としては、ポリアニリンスルフォン酸(水に可溶)のほか、下記式に示すようなメチルスルホン酸基を有するポリチオフェン(水に可溶)やポリイソチアナフテン(水に可溶)などが挙げられる。これらはいずれもティーエーケミカル株式会社から入手可能である。
本発明の蓄電デバイスにおいて、陽イオン性有機化合物としては、塩基性基を有するベンゾキノン類を用いてもよい。このとき、塩基性基としては、アミノ基が好ましい。あるいは、陰イオン性有機化合物としては、酸性基を有するベンゾキノン類又はジヒドロベンゾキノン類を用いてもよい。このとき、酸性基としては、スルフォン酸基、カルボン酸基、リン酸基又はフェノール性水酸基が好ましい。ベンゾキノン骨格は、酸化還元を行う電気化学活性な代表的な構造で、2電子の酸化還元を行う高容量が期待される構造であるため、本発明の蓄電デバイスに使用するポリイオンコンプレックスを形成する化合物として好適である。なお、ジヒドロベンゾキノン類は、酸性基(OH基)を持っているため、別途置換基として酸性基を有していてもよいが、有していなくてもよい。
本発明の蓄電デバイスにおいて、陽イオン性有機化合物としては、オキソアンモニウム類を用いてもよい。このとき、オキソアンモニウム類はアミノ基などの塩基性基を有していてもよい。あるいは、陰イオン性有機化合物としては、酸性基を有するオキソアンモニウム類を用いてもよい。このとき、酸性基としては、スルフォン酸基、カルボン酸基、リン酸基又はフェノール性水酸基が好ましい。オキソアンモニウムイオン構造は、速い酸化還元速度を有し、高出力化が期待される構造であるため、本発明の蓄電デバイスに使用するポリイオンコンプレックスを形成する化合物として好適である。
本発明の蓄電デバイスに使用するポリイオンコンプレックスにおいて、陽イオン性有機化合物及び陰イオン性有機化合物のいずれもが単量体であってもよいが、溶解度を抑える点や酸化還元で価数が変わっても溶出しにくい点を考えると、少なくとも一方が重合体であることが好ましい。
本発明の蓄電デバイスにおいて、正極は、導電材を含んでいてもよい。導電材としては、導電性を有する材料であれば特に限定されない。例えば、ケッチェンブラックやアセチレンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック類でもよいし、鱗片状黒鉛のような天然黒鉛や人造黒鉛、膨張黒鉛などのグラファイト類でもよいし、炭素繊維や金属繊維などの導電性繊維類でもよいし、銅や銀、ニッケル、アルミニウムなどの金属粉末類でもよいし、ポリフェニレンなどの有機導電性材料でもよい。また、これらを単体で用いてもよいし、複数を混合して用いてもよい。
また、正極は、バインダを含んでいてもよい。バインダとしては、特に限定されるものではないが、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などが挙げられる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、スチレンブタジエンゴム、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE樹脂)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、フッ化ビニリデン−ペンタフルオロプロピレン共重合体、プロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−パーフルオロメチルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体などが挙げられる。これらの材料は単独で用いてもよいし、複数を混合して用いてもよい。
更に、正極は、ポリイオンコンプレックスとバインダと必要に応じて用いられる導電材とを混合したあと、集電体にプレス成形して形成してもよい。このとき、ポリイオンコンプレックスの使用量は、特に限定されるものではないが、例えば全体に対して10〜90重量部としてもよい。混合方法としては、N−メチルピロリドンなどの溶媒中で湿式混合してもよいし、乳鉢などを使って乾式混合してもよい。集電体としては、特に限定するものではないが、ステンレス鋼やアルミニウム、銅、ニッケルなどの金属板や金属メッシュを用いることができる。このうち、ステンレス板やステンレスメッシュ、アルミニウム板、アルミニウムメッシュを用いることが安定性の点で好ましい。こうした金属のほか、カーボンペーパーや酸化物導電体などを用いることもできる。例えば、InSnO2,SnO2,ZnO,In22などの透明導電材、フッ素ドープ酸化錫(SnO2:F)、アンチモンドープ酸化錫(SnO2:Sb)、錫ドープ酸化インジウム(In23:Sn)、ZnO,Alドープ酸化亜鉛(ZnO:Al)、Gaドープ酸化亜鉛(ZnO:Ga)などの不純物がドープされたそれらの材料等の単層又は積層層を、ガラスや高分子状に形成させたものを用いることができる。その膜厚は、特に限定されるものではないが、3nmから10μm程度が好ましい。なお、ガラスや高分子の表面がフラットなものでもよいし、表面に凹凸を有しているものでもよい。
本発明の蓄電デバイスは、正極と負極とを非水電解質を介して配置することになる。このとき、非水電解質については、特に限定されるものではないが、支持塩を含む電解液やゲル電解質、固体電解質などを用いることができる。支持塩としては、例えば、LiPF6,LiClO4,LiBF4,Li(CF3SO22N,(C254NBF4,(C494NBF4,(C254NPF6、(C494NPF6などの公知の支持塩を用いることができる。また、支持塩としては、1−メチル−3−プロピルイミダゾリウムビス(トリフルオロスルホニル)イミドや1−エチル−3−ブチルイミダゾリウムテトラフルオロボレートなどのイオン性液体を用いることもできる。支持塩の濃度としては、0.1〜2.0Mであることが好ましく、0.8〜1.2Mであることがより好ましい。電解液の溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、γ−ブチロラクトン(γ−BL)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)など従来の二次電池やキャパシタに使われる有機溶媒が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、複数を混合して用いてもよい。ゲル電解質としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリフッ化ビニリデンやポリエチレングリコール、ポリアクリロニトリルなどの高分子類またはアミノ酸誘導体やソルビトール誘導体などの糖類に、支持塩を含む電解液を含ませてなるゲル電解質が挙げられる。固体電解質としては、無機固体電解質や有機固体電解質などが挙げられる。無機固体電解質としては、例えば、Liの窒化物、ハロゲン化物、酸素酸塩などがよく知られている。なかでも、Li4SiO4、Li4SiO4−LiI−LiOH、xLi3PO4−(1−x)Li4SiO4、Li2SiS3、Li3PO4−Li2S−SiS2、硫化リン化合物などが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、複数を混合して用いてもよい。有機固体電解質としては、例えば、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリフッ化ビニリデン、ポリホスファゼン、ポリエチレンスルフィド、ポリヘキサフルオロプロピレンなどやこれらの誘導体が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、複数を混合して用いてもよい。
本発明の蓄電デバイスは、負極と正極との間にセパレータを備えていてもよい。セパレータとしては、非水系二次電池の使用範囲に耐えうる組成であれば特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン製不織布やポリフェニレンスルフィド製不織布などの高分子不織布、ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂の微多孔フィルムが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、複合して用いてもよい。
本発明の蓄電デバイスの形状は、特に限定されないが、例えばコイン型、ボタン型、シート型、積層型、円筒型、偏平型、角型などが挙げられる。また、電気自動車等に用いる大型のものなどに適用してもよい。
[実施例1,2]
可溶性の脱プロトン化したポリアニリン(PAn)を日東技報、第28巻、第63頁(1990年)にしたがって合成した。また、下記式で表されるポリ(2,5−ジヒドロキシ−1,4−ベンゾキノン−3,6−メチレン(PDBM)を非特許文献2にしたがって合成した。
そして、PAnを2重量%含むN−メチルピロリドン(NMP)溶液とPDBMを2重量%含むNMP溶液を作製し、PAnとPDBMとが等量部になるよう混合したところ、PAn溶液の濃青色が、PAnのプロトン化した色である暗緑色に変化した沈殿が生成した。このことから、ポリイオンコンプレックスが形成されていることが示唆された。また、ガラス基板上にPAn溶液をスピンコートして成膜したもの(PAn膜)と、PDBM溶液をスピンコートして成膜したもの(PDBM膜)と、PAn膜にPDBM溶液を重ねてスピンコートして成膜したもの((PAn+PDBM)膜)と、PAn膜を0.2N硫酸水溶液中に5分浸漬しプロトン化したもの(PAn酸処理膜)の各々につき、可視から近赤外域の吸収スペクトルを測定した。なお、測定は、(株)島津製作所製UV−3600で行った。その結果を図1に示す。図1から明らかなように、(PAn+PDBM)膜の吸収スペクトルは、PAn膜の吸収スペクトルとPDBM膜の吸収スペクトルとの和ではなく、PAn酸処理膜の吸収スペクトルとPDBM膜の吸収スペクトルとの和に近かった。また、PAn膜上にNMP溶媒のみをスピンコートするとPAnが溶解消失するのに対し、(PAn+PDBM)膜では膜が残存した。これらのことから、(PAn+PDBM)膜はポリイオンコンプレックスの膜であり、不溶化していると考えられる。
正極材作製にあたっては、導電助剤のカーボン(ECP600JD,ライオン社製)のNMP懸濁液にPAnを2重量%含むNMP溶液とPDBMを2重量%含むNMP溶液を等量ずつ滴下混合し、ゲル状物を得た。このゲル状物にバインダであるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を、餅状になるまで混練したあと乾燥し、正極材を作製した。ここでは、低濃度品と高濃度品とを作製した。すなわち、低濃度品では、ポリイオンコンプレックス(PAn+PDBM):カーボン:PTFEの混合比を15:75:10重量比とし、高濃度品ではその混合比を50:40:10重量比とした。
各正極材を用いて評価セルを作製した。図2は評価セルの説明図であり、図2(a)は評価セル10の組立前の断面図、図2(b)は評価セル10の組立後の断面図である。評価セル10を組み立てるにあたり、まず、外周面にねじ溝が刻まれたステンレス製の円筒基体12の上面中央に設けられたキャビティ14に、負極16としてのリチウム金属箔(厚さ0.4mm、直径18mm)と、ポリエチレン製セパレータ18(微多孔性ポリエチレン膜、東燃化学(株)製)と、正極20(上述した正極材を重量約4mg、電極面積1.3cm2に成形したもの)とをこの順に積層した。そして、炭酸エチレンと炭酸ジエチルとを体積比3:7で混合した混合溶液を溶媒とする1M LiPF6の電解液0.3mLをキャビティ14に充填したあと、ポリプロピレン製の絶縁リング29を入れ、次いでポリプロピレン製のリング22の穴に液密に固定されたステンレス製の円柱24を正極20の上に配置し、ステンレス製のコップ状の蓋26を円筒基体12にねじ込んだ。更に、円柱24の上にPTFE製の絶縁用樹脂リング27を配置し、蓋26の上面中央に設けられた開口26aの内周面に刻まれたねじ溝に貫通孔25aを持つ加圧ボルト25をねじ込み、負極16とセパレータ18と正極20とを加圧密着させた。このようにして、評価セル10を組み立てた。なお、蓋26の上面中央に設けられた開口26aの径は円柱24の径よりも大きいことから、蓋26と円柱24とは非接触な状態となっている。また、キャビティ14の周辺にはパッキン28が配置されているため、キャビティ14内に注入された電解液が外部に漏れることはない。この評価セル10では、蓋26と加圧ボルト25と円筒基体12とが負極16と一体化されて全体が負極側となり、円柱24が正極20と一体化されると共に負極16と絶縁されているため正極側となる。なお、正極材として低濃度品を用いて作製した評価セル10を実施例1、正極材として高濃度品を用いて作製した評価セル10を実施例2とする。
実施例1,2の評価セル10の充放電特性を、北斗電工(株)製HJ1001SM8Aを用いて評価した。具体的には、電圧域2−4Vの範囲で充放電挙動(サイクル特性、レート特性)を評価した。サイクル特性に関しては、実施例1を使用し、0.5mA定電流(3C相当)にて繰り返し充放電を行った。レート特性(電流変化時の容量変化)に関しては、実施例2を使用し、順次電流を増加させ、各電流値で10回充放電を行い、容量を測定した。活物質あたりの容量は、得られた容量からカーボンのキャパシタ容量を差し引き、求めた。
[比較例1,2]
比較例1では、正極活物質としてPDBMを単独で用い、比較例2では、正極活物質としてPAnを単独で用いた。また、比較例1,2とも、正極活物質:カーボン:PTFEの混合比50:40:10(重量比)で正極材を作製した。そして、実施例1と同様にセルを作製し、充放電挙動を評価した。
[評価結果]
図3は、実施例1と比較例1のサイクル特性の結果を表すグラフである。図3から明らかなように、比較例1では、わずか100サイクルで初期の40%近くまで容量が低下した。分解調査したところ、正極活物質であるPDBMの溶出が検出され、その結果容量低下したことがわかった。これに対して、実施例1では、3Cという高レート充放電を行った後も、500サイクル後でも初期の90%近くの容量を保っていた。これらの値は、非特許文献2より高く、非特許文献1と同等であった。
図4は、電流値を変化させたときの正極活物質の重量当たりの容量変化を表すグラフである。図4から明らかなように、実施例2では、最大容量(サイクル試験前)は200mAh/gであり、比較例1,2と比べて高い値が得られたのみならず、非特許文献1,2の値77,150mAh/gと比べても高い値が得られた。また、低電流(〜2mA)の場合には、実施例2では比較例1,2の1.5〜8倍の容量が得られた。更に、高電流(10mA)の場合には、比較例2では容量が出ず、比較例1でも容量が10mAh/g程度に低下したのに対し、実施例2では大電流(5.2A/g活物質重量、25C相当)であるにもかかわらず、50mAh/gの容量を保っていた。
図5に実施例1の低濃度品における電流と活物質あたりの放電容量との関係を表すグラフを示す。図5から明らかなように、実施例1の低濃度品では、20mA(17mA/cm2)での活物質重量あたりの容量は74mAh/gであった。高出力化が可能といわれている非特許文献1では1.0mA/cm2で70mAh/gにとどまっていることからすると、実施例1が高容量高出力であるのは明らかである。
[実施例3〜5,比較例3〜5]
PAnとPDBMの重量比を1:2,1:1,2:1にし、実施例2の高濃度品と同様に活物質濃度50wt%の正極材を調整し、評価セルを作製した。これらの評価セルを実施例3(重量比1:2)、実施例4(重量比1:1)、実施例5(重量比2:1)と称する。一方、PAnとPDBMの重量比を1:0,0:1,0:0にし、実施例2の高濃度品と同様に活物質濃度50wt%の正極材を調整し、評価セルを作製した。これらの評価セルを比較例3(重量比1:0)、比較例4(重量比0:1)、比較例5(重量比0:0)と称する。これらの評価セルの特性を評価した結果を表1に示す。実施例4〜6のいずれも比較例3〜5に比べると非常に大きな容量を示している。この結果から、PAnとPDBMとの重量比が1:1でなくてもよいといえる。
[実施例6]
PAnを発煙硫酸によってスルフォン化したスルフォン化ポリアニリン(SPAn)を、雑誌ポリマー(Polymer)第33巻第4410頁(1992年)に従って合成した。このSPAnは、実施例1とは逆の極性つまり陰イオン性の物質として機能する。一方、陽イオン性物質として機能する化合物として、酸化時にオキソアンモニウムイオン構造となる4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニロキシラジカル(TEMPOアミン、東京化成工業(株)製)を用いた。SPAnは水に不溶であるが、TEMPOアミンと反応させることにより、水に溶解し濃青色の液体となった。このことから両者がポリイオンコンプレックスを形成していることは明らかである。そして、実施例2においてPAnとPDBMとのゲル状物の代わりにSPAnとTEMPOアミンとを重量比1:1で混ぜた水溶液を用いた以外は、実施例2と同様にして活物質濃度50wt%の正極材を調製した。なお、この正極材は水分が残らないように十分乾燥した。こうした正極材を使用して、実施例2と同様にして評価セル(実施例6)を作製し、レート特性を評価した。その結果を図6に示す。
[比較例6,7]
実施例2においてPAnとPDBMとのゲル状物の代わりにTEMPOアミンを用いた以外は、実施例2と同様に活物質濃度50wt%の正極材を調製し、この正極材を使用して実施例2と同様にして評価セル(比較例6)を作製した。また、実施例2においてPAnとPDBMとのゲル状物の代わりにSPAnを用いた以外は、実施例2と同様に活物質濃度50wt%の正極材を調製し、この正極材を使用して実施例2と同様にして評価セル(比較例7)を作製した。これら比較例6,7の評価セルについてもレート特性を評価した。その結果を図6に示す。
[評価結果]
図6から明らかなように、実施例6では、比較例6,7に比べて全電流域で容量が高かった。この結果から、陰イオン性導電性高分子を用いたポリイオンコンプレックスを正極活物質に用いた場合でも良好な効果が得られることがわかる。
[実施例7]
陰イオン性物質として機能する化合物として、TEMPOの4位にカルボキシル基が結合した4−カルボキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニロキシラジカル(TEMPO酸、東京化成工業(株)製)を用い、陽イオン性物質として機能する化合物として、PAnを用いた。そして、実施例2においてPAnとPDBMのNMP溶液の代わりにTEMPO酸とPAnのNMP溶液を用いた以外は、実施例2と同様にして活物質濃度50wt%の正極材を調製した。こうした正極材を使用して、実施例2と同様にして評価セル(実施例7)を作製し、レート特性を評価した。その結果を図7に示す。
[比較例8,9]
実施例7においてTEMPO酸の代わりに陰イオン性のないTEMPOを用いた以外は、実施例7と同様にして正極材を調製し、評価セル(比較例8)を作製した。また、実施例7においてPAnのみを用いた以外は、実施例7と同様にして正極材を調製し、評価セル(比較例9)を作製した。これら比較例8,9の評価セルについてもレート特性を評価した。その結果を図7に示す。
[評価結果]
図7から明らかなように、実施例7では、比較例8,9に比べて全電流域で容量が高かった。この結果から、陽イオン性導電性高分子と陰イオン性有機化合物との組み合わせからなるポリイオンコンプレックスを正極活物質に用いた場合でも、良好な効果が得られることがわかる。
本発明の蓄電デバイスは、主に電気化学産業に利用可能であり、例えばハイブリッド車や電気自動車の動力源、携帯電話やパソコンなど民生用家電機器の電源、ロードレベリング(負荷平準化)などへの電気化学的デバイスに利用することができる。
ポリイオンコンプレックスの吸収スペクトルのグラフである。 評価セル10を説明するための断面図である。 実施例1と比較例1のサイクル数に対する容量変化を表すグラフである。 実施例2と比較例1,2の電流に対する放電容量を表すグラフである。 実施例1の電流と活物質あたりの放電容量との関係を表すグラフである。 実施例6と比較例6,7の電流に対する放電容量を表すグラフである。 実施例7と比較例8,9の電流に対する放電容量を表すグラフである。
符号の説明
10 評価セル、12 円筒基体、14 キャビティ、16 負極、18 セパレータ、20 正極、22 リング、24 円柱、25 加圧ボルト、25a 貫通孔、26 蓋、26a 開口、27 絶縁用樹脂リング、28 パッキン、29 絶縁リング。

Claims (12)

  1. いずれもが酸化還元性を有する陽イオン性有機化合物と陰イオン性有機化合物とからなるポリイオンコンプレックスを電極活物質に用いた蓄電デバイス。
  2. 前記陽イオン性有機化合物及び前記陰イオン性有機化合物の少なくとも一方は、導電性高分子化合物である、
    請求項1に記載の蓄電デバイス。
  3. 前記導電性高分子化合物は、ポリアニリン類、ポリチオフェン類又はポリピロール類である、
    請求項2に記載の蓄電デバイス。
  4. 前記陽イオン性有機化合物は、ポリアニリン類、ポリチオフェン類又はポリピロール類である、
    請求項1に記載の蓄電デバイス。
  5. 前記陽イオン性有機化合物は、塩基性基を有するベンゾキノン類である、
    請求項1に記載の蓄電デバイス。
  6. 前記陽イオン性有機化合物は、オキソアンモニウム類である、
    請求項1に記載の蓄電デバイス。
  7. 前記陰イオン性有機化合物は、酸性基を有するポリアニリン類、ポリチオフェン類又はポリピロール類である、
    請求項1,4〜6のいずれか1項に記載の蓄電デバイス。
  8. 前記陰イオン性有機化合物は、酸性基を有するベンゾキノン類又はジヒドロベンゾキノン類である、
    請求項1,4〜6のいずれか1項に記載の蓄電デバイス。
  9. 前記陰イオン性有機化合物は、酸性基を有するオキソアンモニウム類である、
    請求項1,4〜6のいずれか1項に記載の蓄電デバイス。
  10. 前記塩基性基は、アミノ基である、
    請求項5又は6に記載の蓄電デバイス。
  11. 前記酸性基は、スルフォン酸基、カルボン酸基、リン酸基又はフェノール性水酸基である、
    請求項7〜9のいずれか1項に記載の蓄電デバイス。
  12. 前記ポリイオンコンプレックスを正極活物質とし、リチウムイオンを吸蔵放出可能な材料を負極活物質とするリチウム二次電池である、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の蓄電デバイス。
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