JP2009082283A - 入浴装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】
浴槽本体の開口部を搬送車で水密に閉塞する入浴作業を行う際の入浴介助者の操作手数を減らすとともに、より操作性を向上させた入浴装置を提供すること。
【解決手段】
上面が開口されるとともに一方側壁部分を欠切してなる開口部4を有する浴槽本体2と、開口部4の周縁面4aに対面する平坦面19bを有する入浴用の搬送車3と、平坦面19bを含む搬送車3の一部で開口部4を水密に閉塞可能とするための平坦面19bと周縁面4aとを圧接固定するロック手段33と、を備えた入浴装置において、周縁面4aと平坦面19bとが対面する位置まで搬送車3を開口部4の方向から浴槽本体2内方へ進入させた際に、浴槽本体2または搬送車3に設けた係止具26を搬送車3または浴槽本体2に設けた被係止部27に自動的に係止して、搬送車3を浴槽本体2に一時的に係止する一時係止手段28を備えた。
【選択図】 図7

Description

本発明は、身体障害者や高齢者等の自力では入浴できない入浴者を搬送車に着座させた状態で浴槽内へ移送して入浴に供する入浴装置に関するものである。
従来から、浴槽側に備えたロック部材で、浴槽開口部方向から浴槽内の所定位置に進入させた入浴専用車椅子の上体支持部に形成される平坦面を浴槽開口部の周縁面に圧接固定することにより、浴槽開口部を上体支持部で水密に閉塞した後、移送ポンプを駆動させて浴槽本体に併設される貯湯タンクに貯められた湯水を浴槽側に圧送供給し、車椅子に着座したまま入浴者を入浴に供するタイプの入浴装置が知られている(例えば、特許文献1、2)。
下記特許文献1に開示される車イス入浴装置にあっては、車イスBが浴槽本体Aと固定される際に正規の位置に車イスBが到達しているか否かを検出するため、および車イスBの思わぬ後退動を阻止する安全プレート71を備えている。
また、出願人が以前に創案した特許文献2に開示される入浴装置においては、浴槽1内方に車椅子3を進入させていくと、車椅子3の左右側方にそれぞれ突出するロックピン7が浴槽1の孔8に自動的に嵌入し、浴槽1と車椅子3とが固定される構成(例えば、0035段落、0052段落、図8、図10参照)を有している。
特開2005−342372号公報 特開2005−296032号公報
上記特許文献1の車イス入浴装置に備えられる安全プレート71は、浴槽本体Aの底壁下方に設けられるアクチュエータ49とリンク56・66等の各部材を介して連結されていて、このアクチュエータ49を作動させる為の操作を行わなければ、車イスBを浴槽本体Aに一時固定できない構成となっている(例えば、0025段落〜0026段落、図10参照)。故に、入浴に至るまでの入浴介護者の操作手数が増し、操作性に優れないものであった。
一方、上記特許文献2の入浴装置は、浴槽1と車椅子3との固定手段が左右上側と下側中央の三箇所に配設される構造上、車椅子3を浴槽1内方へ進入させロックピン7を孔8に嵌め込む為には、浴槽の開口部2の周縁面に沿って貼着されたシール材23の弾性力に抗して車椅子3を浴槽1の内方向へある程度強く押し込む力が必要であり、力が弱い入浴介護者が操作した場合にはこの押し込み力が不足して孔8へのロックピン7の嵌め込みが上手く行えないという問題点を有しており、改良が望まれていた。
本発明はかかる諸問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、浴槽本体の開口部を搬送車で水密に閉塞する入浴作業を行う際の入浴介助者の操作手数を減らすとともに、より操作性を向上させた入浴装置を提供することにある。
上記目的を実現する為、請求項1記載の発明は、上面が開口されるとともに一方側壁部分を欠切してなる開口部を有する浴槽本体と、前記開口部の周縁面に対面する平坦面を有する入浴用の搬送車と、前記平坦面を含む前記搬送車の一部にて前記開口部を水密に閉塞可能とするための前記平坦面と前記周縁面とを圧接固定するロック手段と、を備えた入浴装置において、前記周縁面と前記平坦面とが対面する位置まで前記搬送車を前記開口部の方向から前記浴槽本体内方へ進入させた際に、前記浴槽本体または前記搬送車に設けた係止具を前記搬送車または前記浴槽本体に設けた被係止部に自動的に係止して、前記搬送車を前記浴槽本体に一時的に係止する一時係止手段を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の入浴装置において、前記一時係止手段による係止作用は、前記ロック手段が作用していないときに入浴介護者が所要の外力を加えて前記開口部から離反する方向へ前記搬送車を引き出す操作のみによって解除されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の入浴装置において、前記一時係止手段が作用し、前記浴槽本体に対して前記搬送車が一時係止されている状態を正常状態であると認識し、この状態時にのみ前記ロック手段が作動することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の入浴装置において、前記ロック手段が当接作用する前記搬送車の当接面近傍に、周囲からの異物の接近を阻止する接近阻止部材を備えたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、搬送車の一部分を浴槽本体内方の位置まで開口部から進入させると自動的に一時係止手段が作用し、搬送車を浴槽本体に一時的に係止できるので、アクチュエータ等の動力源は不要であり、更に、搬送車の平坦面を開口部の周縁面に強く押し当て浴槽本体と搬送車とを固定する操作も不要であり、入浴介護者の操作負担を軽減できることとなる。
請求項2記載の発明によれば、一時係止手段の作用を解除するのに搬送車を引き出す操作以外の特別な操作を必要としないので、入浴介護者の操作手数がかからない。
請求項3記載の発明によれば、搬送車が浴槽本体に対して正常状態の位置にないときに誤ってロック手段を作動させ開口部が搬送車で水密に閉塞できないという好ましくない事態に至るのを回避できる。また、搬送車の不適切な部位にロック力を加重した結果、搬送車を破損及び変形させてしまうという不具合も生じない。
請求項4記載の発明によれば、接近阻止部材を設けたことにより、例えば、搬送車を後方より操作する入浴介護者が、誤ってロック手段が当接作用する当接面近傍に手足を置いたままの状態でロック手段を作動させた結果、ロック手段と当接面との間に手足を挟み込んでしまうといった危険性を回避することができ、安心して入浴介護作業が行える。
以下、図1乃至7を参照しつつ本発明に係る一実施形態について説明する。図1は浴槽本体2を開口部4側から見た外観斜視図、図2は浴槽本体2の正面図、図3は一時係止手段28の作用状態を示す入浴装置1の側面断面図、図4は図2におけるA−A矢視線断面図、図5は図2におけるB−B矢視線断面図、図6はロック手段33の構成を説明する部分拡大断面図、図7は一時係止手段28の構成を説明する部分拡大断面図である。
本発明に係る入浴装置1は、浴室床面に接地脚6を介して載置される浴槽本体2と、浴槽本体2とセットで用いられ身体障害者や高齢者等の入浴者を搬送及び入浴させる入浴用の搬送車3とから構成されている(図3参照)。まず、浴槽本体2の構成について説明する。浴槽本体2は平面視略長方形状であり、浴槽部11がベースフレーム5上に溶着して設けられる浴槽支持フレーム12によって所定高さ位置に支持されている。
ベースフレーム5は、伸縮調整可能な三脚の接地脚6が下面に間隔をあけて固着され前後方向に平行して延在する左右一組のフレーム7間を、前後中央よりやや後方寄り位置において連結する第一連結フレーム8と第一連結フレーム8より後方の位置において連結する第二連結フレーム9とで連結して平面視略梯子状に構成されている(図3参照)。
浴槽支持フレーム12は、左右各フレーム7上面の前端寄り位置に前後方向に間隔をあけて立設される二つの垂直フレーム10(図5参照)と、第一連結フレーム8上面の左右端位置に立設される垂直フレーム48(図4参照)と、前後左右四本の垂直フレーム10にて下面支持される平面視口形状の支持フレーム13(図4参照)と、左右二本の垂直フレーム48にて下面支持される支持フレーム14(図4参照)とで構成されている。
浴槽部11は上面が開口されるとともに、左右側方面の上方が下方に対して前方に位置するように上方から下方にかけて傾斜状に欠切されて開口部4が形成されている(図1参照)。そして、開口部4と反対側となる浴槽部11後方側には浴槽部11へ供給する湯水が貯められる貯湯タンク15がベースフレーム5上に載置板16を介して載設されている(図3参照)。
浴槽部11と貯湯タンク15間は、図示は省略するが、給湯配管や給湯配管の中途位置に介装された電磁弁及び移送ポンプ等の諸部材より構成される湯水移送経路で連通接続されている。貯湯タンク15内に不図示の給湯手段から給湯された湯水は、前記移送ポンプの駆動によって浴槽部11側へ圧送供給されるように構成されている。
図1、4に示す浴槽部11に形成される開口部4の周縁面4aは後述する搬送車3の上体支持部19に形成される平坦面19bと突合される突合面に形成されている。
次に、搬送車3の構成について説明する。図3に示すように搬送車3は、床面を走行可能にキャスターが配設された車台枠17aを有する車台17と、車台17上に具設される座椅子部18とを主たる構成要素として構成されている。
詳細な説明は省略するが、座椅子部18は車台17に対して前後方向に起立倒伏可能に構成されていて、図3に示す座椅子部18が後方へ倒伏した倒伏姿勢状態と、この倒伏姿勢状態から所定角度だけ座椅子部18が起立した起立姿勢状態(図示省略)とのいずれかの姿勢状態に維持することが可能とされている。以下、座椅子部18の起立姿勢及び倒伏姿勢の各状態のことをそれぞれ移乗搬送姿勢及び入浴姿勢と称呼することとする。
図3に示される如く、車台17上に具設される座椅子部18は、上体支持部19と、上体支持部19の上体支持面19aの下面近傍に上体支持部19に対して後方部が固着されるとともに上体支持面19aに対して略直交状に前方へ延出する座面部20と、座面部20の前方部に連結され入浴者の下腿を受ける面を有する下腿受け部21と、下腿受け部21から前方へ突出するパイプ部材に取着される足載せ部22とを有している。
上体支持部19には上体支持面19aの左右側から下側にかけての所定領域に上体支持面19aより低位となる段差を設けて連続する平坦面19bが形成されている。この平坦面19bは、開口部4の方向から座椅子部18が入浴姿勢とされた搬送車3を浴槽部11の内方の位置にまで進入させた際に、開口部4の周縁面4aに対峙する位置となるように形成されている。図2中、23は周縁面4aに沿って略U字状に貼着され、周縁面4aと搬送車3に形成される平坦面19b(図3参照)との間を水密にシールする弾性ゴムよりなるシールパッキンである。
図5に示すように、二つの垂直フレーム10の間であってベースフレーム5を構成する左右の各フレーム7には取付片24が浴槽部11の内側に向かって突出するように直交状に固着されており、この取付片24先端部にガイドレール25の一端部25aが取り付けられている。左右のガイドレール25は、互いに平行して開口部4方向に延出すし浴槽部11最前面よりも前方に突き出るとともに、他端部25bが外側方向にハの字状に屈曲形成されている。各ガイドレール25には複数のガイドローラが転動自在に間隔をあけて配設されている。ガイドレール25は搬送車3の車台枠17aの左右側部分をガイドし搬送車3を浴槽部11の内方の位置まで誘導案内するものである。
図3に示すように、各ガイドレール25の一端部25a寄り位置に配設される係止具26(図5参照)と、この各係止具26が係止される搬送車3の車台枠17aに設けられる被係止部27とで、浴槽本体2内方の位置まで搬送車3の一部分を進入させたときに、搬送車3を浴槽本体2に一時的に係止する一時係止手段28が構成される(図7参照)。
次に、係止具26の構成について説明する。図5に示す左右各ガイドレール25上面に配設される係止具26は互いに同一の構成であるので、以下、開口部4方向を正面としその側から見て右方向(同図中、上方向)の構成を例にとって説明する。係止具26は、ガイドレール25の一端部25a寄りの上面に対して一方端部分が可動軸30にて軸着され、可動軸30を支点として上面方向に水平に可動(回動)自在とされ、可動軸30の軸着位置と反対側の他方端部分が山形状の凸部29aに形成される平面視略鉤状の可動板29である。
図7に示すように、一端が可動軸30に巻回止着されるともに他端が可動板29に止着される捻りバネ31によって、可動板29の凸部29aはガイドレール25上面からガイドレール25内側面方向へ張り出すように付勢されている。また、可動板29の後方向近傍におけるガイドレール25上面にはローラーレバー型のリミットスイッチ32が固着されている。このリミットスイッチがONとなることで後述するロック手段33(図4、6参照)の作動が可能となる。
被係止部27は具体的に説明すると、搬送車3の左右の車台枠17aの前先端部分に上方へ僅かに突起するよう形成される円柱状突起部17bである(図3参照)。
次に、浴槽部11の内方位置に進入させた搬送車3を開口部4の周縁面4a側に引き込み、周縁面4aと搬送車3の平坦面19bとを圧接固定し、開口部4を上体支持部19で水密に閉塞するロック手段33の構成を説明する。図4に示すように、ロック手段33は浴槽本体2の左右前方寄り位置にそれぞれ配設され、各ロック手段33の構成は互いに同一であるので、以下、図4中、開口部4方向を正面としその側から見て右側の構成(図4中、上側の構成)を例にとって説明する。
平面視口形状の支持フレーム13の前後方向に配列対向する各面に側面視コ字状の垂直フレーム34が開口側が内向きとなるように同向きに立設され、この垂直フレーム34側面に前後方向に延在する取付フレーム35が固着され、この取付フレーム35に対して平面視略直角三角形状の支持板36が固着されている。そして、アクチュエータ37のシリンダ37a底部側が支持板36に軸支されるとともに、ロッド37b先端は取付フレーム35に設けられ開口部4方向に向かって屈曲延出する突板38先端部において中途位置が回動軸39にて回動自在に軸着された略S字状のフック部材40の一方端部に軸着されており、ロッド37bの伸長・収縮動作に連動してフック部材40が水平面方向に回動する。
図4に示すようにフック部材40の他方端部には先端ローラ49が回動自在に軸着されている。図1、2に示すように周縁面4aから浴槽部11の前方向に向かって突出形成される突縁41の内側面41aにはフック部材40の通過孔42が形成されている。ロック手段33は、上述したアクチュエータ37とフック部材40とで構成されている。
搬送車3の上体支持部19後面の左右端位置であって、前述したフック部材40が当接押圧される対応位置には金属板43がブロック材等を介在して着設されている(図3、6参照)。また、金属板43の上下方向及び後方向を包囲するように防護カバー44(接近阻止部材45)が設けられている。この防護カバー44は、フック部材40を回動させて金属板43を押圧するときに、フック部材40と金属板43間への異物の接近をガードするものである。
搬送車3を浴槽部11の内方の位置に進入させた後、ロッド37bを伸長作動させると、フック部材40が図6の一点鎖線で示す如く通過孔42を通過し、先端ローラ49が上体支持部19後面に設けられる金属板43に当接押圧され上体支持部19が周縁面4a方向に引き込まれ、平坦面19bが周縁面4aに対して圧接固定される(図6参照)。これによって、開口部4が上体支持部19で水密に閉塞される。上体支持部19は浴槽本体2の開口部4を開閉するとともに水密に閉塞可能な浴槽扉と同等の役割を果たすものである。
次に、本発明に係る入浴装置1の作用について説明する。移乗搬送姿勢とされた搬送車3の座椅子部18に入浴者を着座させ、上体支持部19後面に水平状に設けられる操作バー46を両手で握持し搬送車3を開口部4方向へ向けて走行移動させる。浴槽本体2の付近まで搬送車3を移動させた後、図3に示す入浴形態となるように座椅子部18を起立動作させる。搬送車3の車台枠17aの左右側部を各ガイドレール25に摺接させながら浴槽部11の内方に進入させていく。
座椅子部18に着座した入浴者が足側から浴槽部11内に入るとともに車台17は浴槽部11の底壁面11aの下方へ進入する。車台17が底壁面11aの下方のある位置まで進むと、車台枠17a先端に形成される円柱状突起部17bが可動板29の凸部29aの一方斜面29aaに当接し、可動板29を捻りバネ31の弾性力に抗して凸部29aがガイドレール25上面に重なる方向へ可動させる(図7参照)。
そのまま車台17を進入させると円柱状突起部17bが凸部29aを通り越え、捻りバネ31の弾性力によって可動板29が初期位置へ復帰回動すると同時に円柱状突起部17bに可動板29が係止される。これにより搬送車3が浴槽本体2に対して一時的に係止される(一時係止手段28が作用する)ことになる(図7参照)。
捻りバネ31の弾性力は、被係止部27への係止具26の係止作用が不用意に解除されることのないように係止作用の保持力を多少強めに設定する一方で、搬送車3を押し込む際には入浴介護者が力強く押し込まなくても普通の力で搬送車3を押すことにより可動板29が前記弾性力に抗して可動可能となる様に設定しており、しかもこのとき搬送車3の平坦面19bはシールパッキン23表面に僅かに当接する状態となっており、シールパッキン23の弾性力に抗して力を入れて搬送車3を押し込む操作は不要の為、入浴介護者の作業負担になることはない。尚、一時係止手段28が作用したときに、平坦面19bとシールパッキン23表面との間に僅かな隙間(例えば、5mm乃至10mm程度)を残し、両面が離間して対面する状態となるように構成してもよい。
また、一時係止手段28が作用すると同時に、車台枠17a前端部分によりリミットスイッチ32のローラーレバーが押圧されリミットスイッチ32がONとなる。このON信号は不図示の入浴装置1の制御部に伝送され、制御部はリミットスイッチ32がONとなった状態を浴槽本体2に対して搬送車3が正常状態の位置に至った状態であると認識し、ロック手段33のロック作動を許容する。
従って、搬送車3が浴槽本体2に対して正常状態の位置にないときに誤ってロック手段33を作動させ開口部4が上体支持部19で水密に閉塞できないという好ましくない事態に至るのを回避できる。また、ロック手段33が当接押圧される搬送車3後面に設けられる金属板43以外の不適切な部位にロック力を加重した結果、搬送車3を破損及び変形させてしまうという不具合も生じない。
続いて、浴槽本体2の左右位置に配設されるロック手段33をロック作用させて搬送車3の平坦面19bを開口部4の周縁面4aに対して圧接固定する。この際、ロック手段33が当接押圧される搬送車3の金属板43の周囲には防護カバー44が設けられている為、入浴介護者が誤って金属板43付近に手足を置いたままの状態でロック手段33を作動させた結果、ロック手段33と金属板43との間に手足を挟み込んでしまうといった危険性を回避することができ、より安心して入浴介護作業が行える。
貯湯タンク15に予め給湯しておいた湯水を、湯移送経路を経由して浴槽部11内へ供給し入浴者を入浴に供する。退浴する場合は、浴槽部11内の湯水を排水した後、ロック手段33によるロック作用を解除する。尚、湯水を排水する前に誤ってロック手段33のロック作用を解除する事態を防止する為、浴槽部11内の湯水が所定量以下に達しないとロック作用の解除を不能とするようにロック手段33の作動を制御してもよい。
搬送車3を開口部4から離反する方向へ引き出すことにより、一時係止手段28による係止作用が解除され、浴槽部11内からの搬送車3の退出が可能となる。この一時係止手段28の係止作用は、入浴介護者が搬送車3に所要(普通)の外力を加えることにより解除されるので、搬送車3を引き出す操作以外の特別な操作を必要とせず、入浴介護者の操作手数は一切かからない。
次に、本発明に係る他の実施形態について図8を参照して説明する。本実施形態は、前述した実施形態における一時係止手段28の構成を、搬送車3の車台枠17a側に設けた係止具26と、浴槽本体2のガイドレール25側に設けた被係止部27とからなる構成に変更したものである。係止具26の構成は、車台枠17aに設けた点以外は、前述の実施形態と同等の構成である為、詳細な説明は省略する。また、被係止部27はガイドレール25上面に立設され係止具26が係止される被係止ピン47である。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成を採ることができることはいうまでもない。例えば、係止具と被係止部の構成は上述した実施形態以外のその他の構成としてもよく、要は搬送車側の平坦面を浴槽本体の開口部の周縁面方向に対して強く押し当てる必要のない浴槽本体内方の位置まで搬送車の一部分を進入させたときに、搬送車と浴槽本体とが一時係止できる構成であれば如何なる構成を採ってもよいものである。
また、上述した実施形態では、係止具を左右のガイドレール上面にそれぞれ配設した構成例を説明したが、いずれか一方のガイドレール上面に設けても勿論よい。また、前述の実施形態では或入浴者の入浴に供した湯水は一度排水し、別の入浴者の入浴時には貯湯槽へ新たに貯湯した湯水を浴槽部へ移送供給する新湯入浴方式を前提としているが、この方式に替わり或入浴者の入浴に供した湯水を排水せず一旦浴槽部から貯湯タンク内へ戻し移送させ、別の入浴者の入浴時に再度浴槽部へ移送させて利用する循環入浴方式としても本発明の趣旨から逸脱しないものである。
また、搬送車の移乗搬送姿勢の形態も上述の実施形態において例示説明した座椅子形態に限定されるものではなく、例えば、図示は省略するが、座面部を上体支持部に対して回動可能に連結するとともに車台に対する上体支持部の倒伏角度を更に増角させて、座面部と上体支持部とが略水平状になるように形態変更し、起立姿勢をとることが困難な入浴者を仰臥姿勢のまま搬送車に移乗させて浴槽本体付近まで搬送できるように搬送車を構成してもよい。
また、上述の実施形態においては、搬送車3の上体支持部19の左右側から下側にかけて連続形成した平坦面19bと開口部4の周縁面4aとを圧接固定し、開口部4を上体支持部19で水密に閉塞する構成例を説明したが、本発明はこの構成例に限定されるものではない。例えば、図示は省略するが、搬送車の上体支持部の左右側方から後方周囲にわたって容器形状の部材を設けるとともに、この容器形状部材の一部に浴槽本体の開口部の周縁面に対面可能となる平坦面を形成し、容器形状部材の平坦面と周縁面とを圧接固定することにより容器形状部材で開口部を水密に閉塞できるように構成してもよいものである(搬送車の有する上体支持部以外の部材で開口部を水密に閉塞してもよい)。
本発明は、身体障害者や高齢者等の自力では入浴できない入浴者を搬送車に着座させた状態で浴槽内へ移送して入浴に供する入浴装置への利用が期待できる。
本発明の一実施形態に係る浴槽本体を開口部側から見た外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る浴槽本体の正面図である。 本発明の一実施形態に係る一時係止手段の作用状態を示す入浴装置の側面断面図である。 図2におけるA−A矢視線断面図である。 図2におけるB−B矢視線断面図である。 ロック手段の構成を説明する部分拡大断面図である。 一時係止手段の作用を説明する部分拡大断面図である。 本発明の他の実施形態に係る一時係止手段の構成を説明する部分拡大断面図である。
符号の説明
1 入浴装置
2 浴槽本体
3 搬送車
4 開口部
4a 周縁面
11 浴槽部
17 車台
17a 車台枠
17b 円柱状突起部
19 上体支持部
19b 平坦面
26 係止具
27 被係止部
28 一時係止手段
29 可動板
29a 凸部
30 可動軸
31 捻りバネ
32 リミットスイッチ
33 ロック手段
44 防護カバー
45 接近阻止部材

Claims (4)

  1. 上面が開口されるとともに一方側壁部分を欠切してなる開口部を有する浴槽本体と、
    前記開口部の周縁面に対面する平坦面を有する入浴用の搬送車と、
    前記平坦面を含む前記搬送車の一部にて前記開口部を水密に閉塞可能とするための前記平坦面と前記周縁面とを圧接固定するロック手段と、を備えた入浴装置において、
    前記周縁面と前記平坦面とが対面する位置まで前記搬送車を前記開口部の方向から前記浴槽本体内方へ進入させた際に、前記浴槽本体または前記搬送車に設けた係止具を前記搬送車または前記浴槽本体に設けた被係止部に自動的に係止して、前記搬送車を前記浴槽本体に一時的に係止する一時係止手段を備えたことを特徴とする入浴装置。
  2. 請求項1記載の入浴装置において、
    前記一時係止手段による係止作用は、前記ロック手段が作用していないときに入浴介護者が所要の外力を加えて前記開口部から離反する方向へ前記搬送車を引き出す操作のみによって解除されることを特徴とする入浴装置。
  3. 請求項1または2記載の入浴装置において、
    前記一時係止手段が作用し、前記浴槽本体に対して前記搬送車が一時係止されている状態を正常状態であると認識し、この状態時にのみ前記ロック手段が作動することを特徴とする入浴装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の入浴装置において、
    前記ロック手段が当接作用する前記搬送車の当接面近傍に、周囲からの異物の接近を阻止する接近阻止部材を備えたことを特徴とする入浴装置。
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