JP7305145B2 - 入浴装置 - Google Patents

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Description

本発明は、座位の姿勢で入浴できる揺動式入浴装置に関する。
家庭の一般的な浴槽は、入浴時、浴槽を跨ぐ必要があるため身体障害者や老人の中には一人で入浴できない人もいる。介助者の助けがあれば入浴も可能となるが、入浴者自身及び介助者も労力を要する。このため浴槽を跨ぐ必要がなく、椅子に座った姿勢で入浴させることができる入浴装置が開発されている(例えば特許文献1、2、3参照)。
特許文献1には、車椅子に載せた入浴者を入出位置に傾けた可動浴槽内に移送し、車椅子を保持した可動浴槽を略水平にし、湯を満たすことで入浴できる入浴装置が開示されている。
特許文献2には、車椅子の上に浴槽を取付けてなり、浴槽に背部と座台部と足台部を設け、さらに当該浴槽を車椅子上で揺動可能とした入浴可能な多目的車椅子(入浴装置)が開示されている。特許文献3にも特許文献2に類似の入浴可能な車椅子(入浴装置)が開示されている。
特許文献1~3に記載の入浴装置は、いずれも座位の姿勢で入浴させることができるので入浴者自身及び介助者の負担が少ない。さらにいずれの入浴装置も椅子を倒した状態で入浴できるので入浴者はリラックスすることができ、さらに介助者も入浴者の身体を洗い易いなど介助し易い。
特開2012-231947号公報 特開平11-128309号公報 特開2011-235082号公報
特許文献1に記載の入浴装置は、入浴者を車椅子に載せた状態で入浴させることができるため入浴者自身及び介助者の負担が軽減される。また装置構造がしっかりとし、揺動する浴槽に対してもこれを安定的に支持することができる一方で、湯漏れ対策等も必要で構造が複雑となり、装置も大型化し製造コストが高くなる。
特許文献2及び特許文献3に記載の入浴装置は、装置構成は簡便であるが以下の課題がある。入浴装置は、車椅子を基台とし、その上に浴槽を取付けているため、入浴時においても浴槽は車椅子の上に載った状態である。浴槽が全く床面に接していない状態で浴槽を安定的に支持するためには、基台となる車椅子を堅固にする必要があり、浴槽が揺動する入浴装置にあってはなおさらである。このため特許文献2及び特許文献3に記載の入浴装置では、車椅子の部分が大型化し、結果、装置全体が大きくなる。
本発明の目的は、構造が簡単でコンパクトであり揺動する浴槽も安定的に支持できる、移動可能な入浴装置を提供することである。
本発明は、座位の姿勢で入浴できる揺動可能な入浴装置であって、フットレスト部を有する椅子の両側面に板状体を設ける形で形成された浴槽と、前記浴槽を支持する、床面に設置される板状の基台と、前記浴槽と前記基台とに連結し前記浴槽を起立状態から水平状態、水平状態から起立状態にする揺動手段と、前記基台の後部に取付けられたキャスターと、前記浴槽の前側端部に設けられた前記浴槽の前側を持ち上げるための取っ手と、を備え、前記浴槽は、起立状態で前記フットレスト部の底面が床面に接地し、前記基台は、前記浴槽が起立状態及び水平状態で床面に接地し、前記キャスターは、前記浴槽が起立状態及び水平状態で床面に非接触であり、又は前記基台が床面から浮き上がらない範囲で床面に接地し、前記浴槽の前側を持ち上げると前記基台も一緒に持ち上がり、前記キャスターが回転可能に床面に接地し該入浴装置を移動させることが可能なことを特徴とする入浴装置である。
本発明の入浴装置において、前記椅子は、着座部、背もたれ部、ヘッドレスト部を有し、前記基台は、平面視において前記着座部と背もたれ部とを合わせた大きさと略同一の大きさを有し、前記着座部及び背もたれ部の下方に位置し、前記揺動手段は、前記基台に配設され、基台の前部と前記着座部の裏面後部とに連結する駆動シリンダと、前記基台の後部に位置し前記基台と前記浴槽とを回動自在に連結する回動軸と、を有することを特徴とする。
また本発明の入浴装置は、さらに前記浴槽を水平状態としたとき床面に接し浴槽を支持するストッパー及び/又はスタンドを備えることを特徴とする。
また本発明の入浴装置は、さらに前記椅子を加温するヒータが装着されていることを特徴とする。
また本発明の入浴装置は、さらにスライド機構を介して前記浴槽に進退可能に取付けられた椅子を備え、前記浴槽は、両側壁を前方に伸長させ設けられた、前記進退可能な椅子を支持する支持部を有し、前記浴槽と一体化した前記椅子を第1椅子、前記進退可能な椅子を第2椅子としたとき、前記第2椅子は、後退させたとき前記第1椅子の上に重なるように構成され、前記第2椅子に入浴者を着座させた状態で後退させ、前記第2椅子を前記第1椅子の上に重ね合せた状態で入浴可能なことを特徴とする。
また本発明の入浴装置は、さらに前記浴槽に進退可能に取付けられた椅子と、前記椅子を進退可能に支持する前記浴槽に設けられたスライド手段と、を有し、前記浴槽と一体化した前記椅子を第1椅子、前記進退可能な椅子を第2椅子としたとき、前記第2椅子は、後退させたとき前記第1椅子の上に重なるように構成され、前記第2椅子に入浴者を着座させた状態で後退させ、前記第2椅子を前記第1椅子の上に重ね合せた状態で入浴可能なことを特徴とする
本発明によれば構造が簡単でコンパクトであり揺動する浴槽も安定的に支持できる、移動可能な入浴装置を提供することができる。また本発明によれば使い勝手のよい入浴装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態の入浴装置1を前側上方から見た斜視図である。 図1の入浴装置1の起立状態の側面図である。 図1の入浴装置1の構成を説明するための起立状態の側面図である。 図1の入浴装置1の水平状態の側面図である。 図1の入浴装置1の構成を説明するための水平状態の側面図である。 図1の入浴装置1の背面図である。 図1の入浴装置1の移動時の状態を示す側面図である。 図1の入浴装置1で使用可能な排水受皿100の斜視図である。 本発明の第2実施形態の入浴装置2を前側上方から見た斜視図である。 図2の入浴装置2の構成を説明するための起立状態の側面図である。 図2の入浴装置2の構成を説明するための起立状態の側面図である。 図2の入浴装置2の水平状態の側面図である。
図1は、本発明の第1実施形態の入浴装置1を前側上方から見た斜視図である。図2は、入浴装置1の起立状態の側面図であり、図3は、入浴装置1の構成を説明するために浴槽10の手前側の側壁11を取り除いて見た起立状態の側面図である。図4は、入浴装置1の水平状態の側面図であり、図5は、入浴装置1の構成を説明するために浴槽10の手前側の側壁11を取り除いて見た水平状態の側面図である。図6は、入浴装置1の背面図、図7は、入浴装置1の移動時の状態を示す側面図である。なお、各図は、入浴装置1の形態、構成を説明するために必要に応じて部品を省略している。
本実施形態において、前面又は前側とは入浴者201が椅子20に着座するために浴槽10に入る方向であり、図2の側面視において左側を言う。後面、後側又は背面とは、前面又は前側とは反対方向であり、図2の側面視において右側を言う。
本実施形態において浴槽10の起立状態とは、入浴者201が浴槽10の椅子20に着座するときの浴槽10の姿勢であり(図2参照)、椅子20のフットレスト部の底面27が床面151に接した状態である。また浴槽10の水平状態とは、入浴中の浴槽10の姿勢であり、浴槽10の斜辺12が水平となった状態である(図4参照)。なお水平とは完全な水平のみならず実質的に水平と見なされる略水平を含む。
本発明の第1実施形態の入浴装置1は、浴槽10が揺動可能であり、座位の姿勢で入浴できる入浴装置であって、浴槽10、浴槽10を支持する基台30、浴槽10を揺動させる揺動装置50を備える。また入浴装置1は、荷車の要領で移動させることができる移動可能な入浴装置であり、そのためのキャスター71と浴槽10の前側を持ち上げるための取っ手75を備える。
浴槽10は、大略的には椅子20の両側に側壁11となる板状体を取付ける形で形成され、内部に湯を溜めることができる。椅子20は、入浴者201が着座する着座部21と、背もたれ部23と、ヘッドレスト部25と、フットレスト部26と、着座部21とフットレスト部26との間を結ぶように設けられた連結部29とを有する。連結部29は、入浴者201の身長によってはレッグレストとして機能する。
側壁11は、大略的には側面視において長方形を対角線で2分した略直角三角形を有する。側壁11は、椅子20を両側から挟むように前端がフットレスト部の前端28と、上端が背もたれ部の上端24と一致するように配置されている。なお本実施形態の浴槽10は側面視において、側壁11の前端は丸みを帯び、上端には前方に伸びる水平部を有し、さらに後部下端は斜めに切り落とされている。
側壁11の大きさは、側面視において椅子20に着座した入浴者201の顔又は首から上を除いて身体全体を隠すことができる。本実施形態において、側壁11の斜辺12は直線状であるが湾曲していてもよい。側壁11は、浴槽10が水平状態で効率的に湯を溜めることができる形状が好ましく、製作が容易でデザイン性に優れるものがより好ましい。浴槽10の背面には両側壁11に繋がる壁14が設けられている。
ヘッドレスト部25は、入浴者201の身長に合わせて、高さ及び取付け角度を可変可能に構成されている。フットレスト部26は、浴槽10を起立させた状態で床面151との間に段差が付き難いように薄く形成されている。本実施形態では、フットレスト部26の一部が側壁11から下方に突出しているが、フットレスト部の底面27と側壁の底部13とが面一となるように形成してもよい。フットレスト部26の設置要領は、浴槽10の強度、製作の容易性、床面151との間の段差の付き難さを考慮し適宜決定すればよい。
浴槽10内にはアームレスト、手すりを設けるのが好ましい。
浴槽10は、繊維強化プラスチック(FRP)を用い、水漏れしないように椅子20、両側壁11及び背面の壁14が一体的に形成されている。FRPは、軽量で強度があり製作容易な材料であり、浴槽10の材料として好ましい。浴槽10の軽量化は、基台30及び揺動装置50の小型化に繋がり、結果、入浴装置1を小型化、軽量化することができる。
浴槽10の材質は、FRPに限定されるものでなく、また水漏れしない構造であれば椅子20、あるいは椅子20と両側壁11及び背面の壁14とを一体的に形成しなくてもよい。この場合であっても部品数が少なく構造が簡単で安価に製作できるものが好ましい。また入浴装置1は、浴槽10の前側を持ち上げキャスター71を利用して移動させるため軽量であることは重要である。
浴槽10は、椅子20及び/又は両側壁11、背面の壁14を複層構造としてもよい。複層構造は、同種又は異種の材料を重ね合せて形成しても、内側に位置する部材と外側に位置する部材との間に空間を設け、その間に両部材を繋ぎ補強するリブを設けた構造であってもよい。また補強材及び断熱材を適宜使用し、浴槽10を軽量化し、また断熱効率を高めるのがよい。
浴槽10には、張り込んだ湯を抜くための排水口17が着座部21の後部、連結部29の下部に設けられ、排水口17には排水ホース18が接続する。排水口17には排水栓(図示省略)が取付けられる。排水口17に排水栓を設ける代わりに、排水ホース18の出口部に排水弁を設けてもよい。
椅子20の裏面にはヘッドレスト部25を除き、椅子20を加温するための加温装置として電気ヒーター45が取付けられている。電気ヒーター45は、冬場などに入浴者201が椅子20に着座した際に冷たさを感じないように椅子20を加温する。電気ヒーター45には、ヒーターと温度調節器とを組合せてなるもの、自己温度制御性ヒーターなどを使用することができ、防水性のヒーターが好ましい。
電気ヒーター45の取付け要領は特に限定されるものではなく、冬場などに入浴者201が椅子20に着座した際に冷たさを感じないように椅子20を加温できればよく、椅子20の各部毎に電気ヒーターを設けても、椅子全体を1つの電気ヒーターでカバーしてもよい。但し、局所的に温度の高い場所、低い場所ができないようにするのがよい。
電気ヒーター45は、椅子20の裏面に直接、あるいは椅子20の裏面に電気ヒーター45が嵌り込む凹部を設け、そこに取付けてもよい。また椅子20を構成する部材に電気ヒーター45が入り込む穴(空間部)を設け、あるいは椅子20が内側に位置する部材と外側に位置する部材との間に空間部を有する部材の場合、穴又は空間部に電気ヒーター45を設置してもよい。
椅子20の裏面に直接、あるいは椅子20の裏面に凹部を設け、そこに電気ヒーター45を取付けるような場合には、電気ヒーター45を取付けた箇所又は椅子20の裏面全体に断熱材46を取付け、さらにその上から防水性の部材47で覆うのが好ましい(図3A部参照)。側壁11についても、入浴者201の身体が接する可能性がある場所等に加温装置を取付けてもよい。
基台30は、床面151に設置され、揺動装置50を介して浴槽10と連結し、浴槽10を支持する。基台30は、長方形の板状体であり、平面視において椅子20の着座部21と背もたれ部23とを合わせた大きさとほぼ同じであり、椅子20の着座部21及び背もたれ部23の下方に配置される。
本実施形態では、基台30が下板31と下板31の上に重ねて設置される上板32とで構成されている。下板31の幅Waは、両側壁11の外側の間隔Woと同じであり、上板32の幅Wbは、浴槽11の両側壁11の内側の間隔よりも小さく設定されている。また下板31の厚さTaは、フットレスト部26のうち側壁11から下方に突出している高さと同じである。これにより浴槽10の起立時に浴槽10がぐらつくことなく安定する。
本実施形態においては、フットレスト部26の一部が側壁11の底部13から下方に突出しているため、浴槽10のぐらつきを防止すべく基台30に下板31を設けているが、フットレスト部26の一部が側壁の底部13から下方に突出していない場合には、下板31は特に必要ない。
基台30は、前端部33が浴槽11と当接するように配置され、基台30の前端部33と浴槽10との当接部には互いに係止する係止機構36が設けられている。具体的には、下板31の前端部には突起37が、連結部29の裏面には突起37が嵌合する凹部15が設けられている(図3B部参照)。
掛止機構36は、次のように作用する。浴槽10が起立状態では、基台30に設けられた突起37と浴槽10に設けられた凹部15が互いに係止する。揺動装置50が動作し、駆動シリンダ51のロッド53が伸長すると、突起37と凹部15との係止が外れ、浴槽10が水平状態となる。
入浴装置1を移動させる際には、駆動シリンダ51は停止し、ロッド53が後退し、突起37と凹部15との係止状態は維持された状態であるので、浴槽10の前側を持ち上げると一緒に基台30も持ち上がる(図7参照)。
係止機構36は、上記形態に限定されるものではなく、浴槽10の前部を持ち上げる際に基台30も一緒に持ち上がるように係止し、駆動シリンダ51のロッド53が伸長すると、係止が外れるものであればよい。例えばボールプランジャーを使用してもよい。なお駆動シリンダ51が、停止状態でロッド53の伸長又は後退が完全にロックされるタイプのものであれば、係止機構36を省略してもよい。
上板32は、下板31の上面に固定され、周縁を囲むように帯板で形成された枠41が設けられている。この枠41の後部側は、枠41を上方に伸長する形で揺動装置50の回動軸61を連結するための連結座42が形成されている。枠41は、連結座42の補強部として機能する。
基台30の材質は、特に限定されるものではないが、入浴時には駆動装置50を介して浴槽10、入浴者201及び浴槽10に張られた湯の重量が加わるためこれらに耐え得るものである必要がある。一方で本入浴装置1は、浴槽10の前側を持ち上げキャスター71を利用して移動させるため軽量でコンパクトであることが望ましく、基台30を不必要に大きく、また堅固にすべきではない。
基台30は、床面151に設置されるため底面34に床面151に対する滑り止め加工を施すのが好ましい。これにより入浴装置1を安定的に保持することができ、入浴者201も安心して入浴できる。滑り止め加工は、基台30の底面34に直接加工を施しても、基台30の底面34に滑り止め部材を取付けて形成してもよい。また基台30の底面34に床面151の損傷を防止する手段を設けるのが好ましい。例えば基台30の底面34に、滑り止め及び床面151の保護としてゴム板を取り付けてもよい。
揺動装置50は、浴槽10を起立状態から水平状態、水平状態から起立状態にするための装置であり、駆動シリンダ51と浴槽10と基台30とを回動自在に連結する回動軸61とを有する。
駆動シリンダ51は、電動式のシリンダであり、本体部52が取付け座56を介して基台の上面35であって前端中央に固定され、ロッド53の先端部54が椅子の着座部21の裏面22であって後端部に取付け座57を介して取付けられている。基台30の前端は、椅子の着座部21の前端部のほぼ真下に位置するためロッド53は、傾斜した状態で取付けられる(図3参照)。
駆動シリンダ51は、スイッチ55の操作によりロッド53を前進、後退させることが可能であり、ロッド53が最も伸長した時点、ロッド53が最も後退した時点で移動が停止し、ロッド53がその位置に保持される機能を備える。駆動シリンダ51は、ロッド53が前進し最も伸長したとき浴槽10が水平となるように、またロッド53が最も後退し収縮したとき浴槽10が起立状態となるようにストロークが設定されている。これにより動作不良により浴槽10が不必要に回転することはない。
駆動シリンダ51を駆動する電源は、コンセント付きケーブルを用い商用電源を使用してもよく、充電式のバッテリを使用してもよい。上記駆動シリンダ51は、予め定めるストロークのシリンダを使用することで浴槽10を所定の位置に移動させるが、リミットスイッチ等を用いた公知の方法で浴槽10の位置決めを行ってもよい。また駆動シリンダ51は電動式に限定されない。
回動軸61は、浴槽10と基台30とを回動自在に連結する連結軸であり、基台30に設けられた連結座42の挿通孔に挿通され、両端部が浴槽10の側壁11の内側に取付けられた軸受63で回動自在に支持される。軸受63を側壁11に固定する際には、必要に応じて取付座、補強材を使用する。
揺動装置50を稼働させると、浴槽10は回動軸61を起点に回転する。このため側壁11の下辺のうち回動軸61の真下から後側は、浴槽10が回動軸61を起点に回転したとき床面151にぶつからないように斜めに切り取られている。なおこの部分は円弧状に切り取ってもよい。
以上からなる揺動装置50を、浴槽10を水平にすべく動作させると、ロッド53が伸長し浴槽10が回動軸61を起点に回転し始める。この時点で浴槽10と基台30とを係止する係止機構36が外れ、ロッド53が最も伸長した時点で駆動シリンダ51が停止し、浴槽10が水平となる(図4参照)。駆動シリンダ51が停止した状態では、ロッド53は伸縮できないため浴槽10の水平状態が維持される。
浴槽10を水平状態から起立状態にするには、駆動シリンダ51のロッド53を最も後退させる。ロッド53が最も後退した時点で駆動シリンダ51が停止し、浴槽10が起立状態となる(図2参照)。駆動シリンダ51が停止した状態では、ロッド53は伸縮できないため浴槽10の起立状態が維持される。浴槽10が起立状態となると、係止機構36を介して浴槽10と基台30とが係止する。
本実施形態では、駆動シリンダ51が基台の上面35の前端中央に1個取付けられているが、上面35の前端の左右に各々1個、計2個取付けてもよい。左右に駆動シリンダ51を設置すれば、浴槽10を正面に見て左右への振れをより確実に防止できる。
キャスター71は、基台30の後端に左右に1個取付けられてる。具体的には、基台30の後端に取付け座72を介して、キャスター71の回転軸の中心が回動軸61よりも後方に位置するように取付けられている。キャスター71は、浴槽10の起立状態及び水平状態で床面151から僅かに浮いており、入浴装置1を移動させるべく浴槽10の前側を持ち上げると、キャスター71が床面151に接し、荷車の要領で入浴装置1を移動させることができる。なお、キャスター71は、浴槽10を起立させた状態で、基台30が床面151から浮き上がらない範囲で床面151に接していてもよい。
取っ手75は、入浴装置1を移動させる際に浴槽10の前側を持ち上げるためのものであり、両側壁11の前端部に設けられている。本実施形態では取っ手75が側壁11の斜辺12に直接取付けられているが、持ち易いように斜辺12に連結棒等を取付けその先端に取っ手を設けてもよい。また取っ手に代えてハンドルを設けてもよい。
入浴装置1は、水平状態の浴槽10を安定的にかつ確実に支持する手段としてストッパー81、スタンド85、91を備える。
ストッパー81は、浴槽10を起立状態から水平状態にした際に床面151に接し、浴槽11がさらに後方に回転することを防止する。また水平状態に置かれている浴槽10が後方に回転することを防止する。
ストッパー81は、先端部側が左右の側壁11から後方に突出し、浴槽10が起立状態では先端部83が床面151に接触せず、浴槽10が水平状態となったとき先端部83が床面151に接するように左右の側壁11にボルト止めされている。ストッパー81は、入浴装置1を移動すべく浴槽10の前側を持ち上げキャスター71が床面151に接した状態でも床面151に接触しない位置に設けられている(図7参照)。
ストッパー81の大きさは特に限定されるものではないが、ストッパー81は、水平状態の浴槽10を安定的にかつ確実に支持する手段であるから他に支障を与えない範囲で大きい方が好ましい。ストッパー81には背面の壁14が接続しており(図5参照)、変形に対する剛性が高くなっている。ストッパー81は、浴槽10と一体的に形成してもよい。床面151との接触部であるストッパーの先端部83には、基台30と同様に滑止め加工、床面151を傷付けないように保護する手段を設けるのがよい。
スタンド85は、コ字状の金属製の棒材であり、浴槽10を水平状態としたとき床面151に接し、水平状態の浴槽10が後方に回転することを防止する。スタンド85は、幅が両側壁11の幅と略同一であり、上端部に内向きの屈曲部86が設けられている。スタンド85は、屈曲部86が取付け具88で覆うように浴槽10の背面の壁14に回動自在に取付けられている。
スタンド85の高さ(長さ)は、スタンド85を浴槽10の背面の上部に取付け、浴槽10を水平状態としたときスタンド85が鉛直となり、そのとき床面151に接するように設定されている。スタンド85の取付け位置は高い方が浴槽10を安定的に支持することができる。
屈曲部86にはストッパ(図示省略)が設けられており、浴槽10を起立状態から水平状態としスタンド85が鉛直状態になるとストッパが取付け具88に接し、それ以上スタンド85が浴槽10の後方側に回動することを防止する。浴槽10が起立状態では、スタンド85は床面151に接触することはない。
スタンド85の底部にはゴムキャップ87が取付けられており、このゴムキャップ87が床面151に対する滑り防止材、床面151の損傷を防ぐ保護材として機能する。ゴムキャップ87の代わりに滑り防止材及び保護材として機能する他の部材を使用してもよい。
背面の壁14にはスタンド85を仮止め可能な保持具89が取付けられており、浴槽10が起立状態では、スタンド85は保持具89で保持されている。浴槽10を起立状態から水平状態にするときにスタンド85を保持具89から外す。スタンド85は、手で引っ張れば保持具89から簡単に外れる。
スタンド91は、左右の側壁11にそれぞれ取付けられ浴槽10を水平状態としたとき床面151に接し、水平状態の浴槽10が起立状態となる方向に回転することを防止する。スタンド91は、基端部に回動具92を有し、回動具92に棒体93が連結されてなる。回動具92が浴槽10の側壁11に固定され、棒体93は回動具92を起点に回動する。
スタンド91は、浴槽10が水平状態となったとき鉛直状態となり先端部が床面151に接するように設けられている。回動具92にはストッパ(図示省略)が設けられており、浴槽10を起立状態から水平状態としスタンド91が鉛直状態になるとストッパの作用により、それ以上スタンド91が浴槽10の前方側に回動することが防止される。
棒体93の先端部にはゴムキャップ94が取付けられており、このゴムキャップ94が床面151に対する滑り防止材、床面151の損傷を防ぐ保護材として機能する。ゴムキャップ94の代わりに滑り防止材及び保護材として機能する他の部材を使用してもよい。
側壁11にはスタンド91を仮止め可能な保持具95が取付けられており、浴槽10が起立状態では、スタンド91は保持具95で保持されている。浴槽10を起立状態から水平状態にするときにスタンド91を保持具95から外す。スタンド91は、手で引っ張れば保持具95から簡単に外れる。
スタンド85は、上記形態に限定されるものでなく、浴槽10を起立状態から水平状態としたとき床面151に接し、それ以上浴槽10が後方側に回動することを防止し、水平状態の浴槽10を支持できればよい。同様にスタンド91は、浴槽10を水平状態としたとき床面151に接し、水平状態の浴槽10が起立状態となる方向に回転することを防止できればよい。
本実施形態の入浴装置1は、駆動シリンダ51がロック機能を備え、さらにストッパー81を備えるのでスタンド85及び/又はスタンド91を省略しても浴槽10は安定的に支持されるが、駆動シリンダ51の動作不良、故障等を考えればスタンド85及び/又はスタンド91を備えるのが好ましい。またスタンド85及び/又はスタンド91を設けることで浴槽10の揺れを確実に防止し、入浴者201に安心感を与えることができる。
以上からなる入浴装置1を使用する際は、浴槽10を起立状態とし入浴者201を椅子20に着座させる。このとき座り易い位置にヘッドレスト部25を動かし調整する。なお冬場等にあっては予め椅子20を電気ヒーター45で加温しておくことが望ましい。スタンド85及びスタンド91を保持具89、95から外し、駆動シリンダ51を動作させ浴槽10をゆっくりと水平状態とし、スタンド85、91を立てる。
その後、浴槽10に湯を張り、入浴者201を入浴させる。入浴後は、排水栓(図示省略)を抜き排水し、駆動シリンダ51を動作させ浴槽10をゆっくりと起立状態に戻す。その後、スタンド85及びスタンド91を保持具89、95に係止する。入浴装置1の使用場所は浴室に限定されるものではなく、図8に示すような排水受皿100等を使用すれば、浴室以外の場所で使用することができる。
排水受皿100は、前板101がヒンジ(図示省略)を介して底板102に連結し、転倒させることができる。このため前板101を倒すことで入浴装置1を簡単に入れることができる。なお、前板101と底板102、前板101と側板103との接続部には、防水パッキン(図示省略)が装着され、水漏れを防いでいる。
入浴装置1を移動させる際は、浴槽10を起立状態とし、取っ手75を用いて浴槽10の前側を持ち上げればキャスター71が床面151に接し簡単に移動させることができる(図7参照)。浴槽10の前側を持ち上げたとき基台30が一緒に持ち上がること、ストッパー81が床面151に接触しないことは前述の通りである。
図9は、本発明の第2実施形態の入浴装置2を前側上方から見た斜視図であり、移動椅子120が着座位置の図である。図10及び図11は、入浴装置2の構成を説明するために浴槽110の手前側の側壁111を取り除いて見た起立状態の側面図であり、前者は移動椅子120が着座位置の図、後者は移動椅子120が入浴位置の図である。図12は、入浴装置2の水平状態の側面図である。図1から図8に示す第1実施形態の入浴装置1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。なお、各図は、入浴装置2の形態、構成を説明するために必要に応じて部品を省略している。
第1実施形態の入浴装置1では、図1に示されるように着座部21の両側に側壁11が位置するため、入浴者201を乗せた車椅子を入浴装置1に横付けしても入浴者201を横滑りさせ椅子20に着座させることはできない。このため自力で立つことのできない身体障害者や老人等の場合、入浴装置1を利用することは簡単ではない。
第2実施形態の入浴装置2は、自力で立つことのできない身体障害者や老人等であっても簡単に入浴装置2を利用できるようにしたものであり、大略的には第1実施形態の入浴装置1にスライド式の椅子を追加してなるものである。浴槽110に固定された椅子20とスライド式の椅子とを区別するため、以下、前者を固定椅子20、後者を移動椅子120として説明する。本実施形態では固定椅子20が第1椅子、移動椅子120が第2椅子となる。
移動椅子120は、浴槽110にスライド機構を介して進退可能に取付けられた椅子である。移動椅子120は、固定椅子20と基本的に同じ構造、形状であり、着座部121、背もたれ部123、フットレスト部126及び連結部129を備え、移動椅子120を最も後退させたとき、固定椅子20の上にほぼ隙間なく重なり合うように構成されている。移動椅子120を最も後退させた位置が入浴位置であり、移動椅子120を最も前方に引き出した位置が着座位置である。
移動椅子120の着座部121、フットレスト部126等には、この部分に水が溜まることを防止する水抜き孔(図示省略)が設けられている。これにより入浴後に、排水し、入浴装置2を起立位置とし、移動椅子120を着座位置まで引き出しても移動椅子120から水が漏れ出すことはない。本実施形態の移動椅子120にはヘッドレストが設けられていないが、移動椅子120にヘッドレストを設けてもよい。
移動椅子120は、着座位置及び入浴位置において移動椅子120を固定するための手段を設けることが好ましい。これにより安心してまた安全に着座したまま入浴することができる。固定手段は、特に限定されるものではないが、パッチン錠などの止め具を使用することができる。
また移動椅子120には、着座した入浴者210が倒れないようにするシートベルトを設けるのが好ましい。移動椅子120が入浴位置まで移動すれば、両側に側壁111があるため横方向に倒れることを防止できるが、着座位置では両側には何もないので自力で立つことのできない身体障害者や老人等にあっては、横に倒れる恐れがある。
浴槽110は、第1実施形態の浴槽10に比較して前方が突出している。具体的には、側面視において両側壁111の前方を伸長させる形で前方に矩形部115が設けられており、側壁111の斜辺12の先端が矩形部115の末端に繋がる。矩形部115の高さは、移動椅子120の着座部121の裏面122の高さと同一であり、矩形部115の長さは、移動椅子120の着座部121の長さと略同一である。矩形部115に合せて、固定椅子20のフットレスト部26も矩形部115の前端まで伸長されている。
浴槽110に設けられた矩形部115は、移動椅子120を支持する支持部115として機能する。本入浴装置2では、入浴者201を乗せた車椅子を入浴装置2に横付けし、入浴者201を横滑りさせる要領で移動椅子120に着座可能な位置(着座位置)まで移動椅子120を前方に引き出すことができる(図10参照)。支持部115は、着座位置で入浴者201が着座した移動椅子120を支持するための部位である。
浴槽110の矩形部115には、入浴装置2を移動させる際に使用する取っ手76が設けられている。取っ手76は、矩形部115の前部に凹部を設け形成されている。取っ手76は、凹部に代えて矩形部115を貫通させて形成してもよく、第1実施形態と同様の取っ手75を設けてもよい。
スライド機構は、リニアガイド131であり、着座位置(図10参照)と、固定椅子20の上にほぼ隙間なく重なり合う位置(入浴位置)とに移動椅子120を移動可能に構成される。リニアガイド131は、両側壁111の内側に埋め込まれたレール132と、移動椅子120の着座部121の底部の前後左右に固定されたキャリッジ133とで構成され、キャリッジ133がレール132に摺動自在に嵌り込む。レール132は、移動椅子120を着座位置及び入浴位置に移動させるべく、両側壁111の矩形部115の先端から固定椅子20の背もたれ部23まで設けられている。
リニアガイド131は、水、湯に接触するため本実施形態では水、湯に接触しても油など異物が溶出せず、水、湯に耐性を有するものを使用する。スライド機構は、着座位置で入浴者201を着座可能に支持し、入浴者201を着座させた状態で入浴位置まで安定して移動させることが可能であれば構造、形態は特に問われない。リニアガイド131に代えて、スライドレール、伸縮式のスライドレールなど公知のスライド手段を使用することができる。但し、スライド機構は、水、湯に接触するため水、湯に接触しても油など異物が溶出せず、水、湯に耐性を有するものを使用する。
移動椅子120は、入浴位置において固定椅子20に重なり合うように固定椅子20に比較して部材の厚さ分だけ高く設置されている。このため着座位置において移動椅子120のフットレスト部126は、床面151から固定椅子20のフットレスト部26の厚さ分だけ浮き上がっている。
以上からなる入浴装置2を使用する際は、浴槽110を起立状態とし、移動椅子120を着座位置まで引き出す。固定手段を備える場合には着座位置で移動椅子120を固定する。着座位置で入浴者201を移動椅子120に着座させ、シートベルトが設けられている場合には、必要に応じてシートベルトを使用し、入浴者201が着座した移動椅子120を入浴位置まで移動させる。このとき移動椅子120には、フットレスト部126が設けられているので移動椅子120に着座した入浴者201はそのままの姿勢でよい。固定手段を備える場合には、入浴者201が着座した移動椅子120を入浴位置で固定する。
以降の操作は、第1実施形態の入浴装置1の使用方法と特に変わりない。浴槽110を水平状態とし入浴者201を入浴させ、その後排水し、浴槽110をゆっくりと起立状態に戻した後、移動椅子120を着座位置まで引き出せばよい。移動椅子120には、水抜き孔が設けられているので水は溜まっていない。また電気ヒーター45による固定椅子20の加温、スタンド85及びスタンド91の使用要領、排水受皿100の使用要領も第1実施形態の入浴装置1の使用方法と特に変わりない。
第1実施形態の入浴装置1を用いて説明したように本発明の入浴装置は、椅子の両側面に板状体を設ける形で形成された浴槽と、床面に設置され浴槽を支持する基台と、浴槽と基台とに連結し浴槽を起立状態または水平状態にする揺動装置と、移動させるためのキャスター及び取っ手とで構成することができる。このように本発明の入浴装置は、部品数が少なく構造が簡単であるためコンパクト化が容易であり、容易また安価に製作することができる。
また本発明の入浴装置は、揺動する浴槽を床面に設置される基台で支持するので浴槽を安定的に支持できる。また本発明の入浴装置は、浴槽を水平状態にしたとき床面に接し浴槽を支持するストッパー、さらには浴槽の後部及び/又は前部にスタンドを設けることにより浴槽をより安定的に支持できる。
また本発明の入浴装置は、基台の後部に取付けられたキャスターと、浴槽の前側端部に設けられた浴槽の前側を持ち上げるための取っ手とにより、入浴装置を荷車の要領で簡単に移動させることができるので使い勝手がよい。
また本発明の入浴装置は、浴槽を起立状態としたときフットレスト部の裏面が床面に接するので、床面との段差が殆どなく躓き難い。また入浴者が着座する椅子には、椅子を加温するヒータを装着可能であり、入浴者が入浴し易い装置といえる。
さらに本発明の入浴装置は、第2実施形態の入浴装置2を用いて説明したように、第1実施形態の入浴装置1に、浴槽に対して出し入れ可能な移動式の椅子を設けることで入浴が簡単となる。第1実施形態の入浴装置1及び第2実施形態の入浴装置2に示すように、浴槽に対して出し入れ可能な移動式の椅子を備える入浴装置は、移動式の椅子を備えない入浴装置と構成の大部分が共通する。よって移動式の椅子をオプション仕様とすれば製造が容易となる。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更及び修正を容易に想定するであろう。従って、そのような変更及び修正は、請求の範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈される。
1、2 入浴装置
10、110 浴槽
11、111 側壁
12 斜辺
20、120 椅子
21、121 着座部
23、123 背もたれ部
25 ヘッドレスト部
26、126 フットレスト部
27 フットレスト部の底面
30 基台
45 電気ヒーター
50 揺動装置
51 駆動シリンダ
61 回動軸
71 キャスター
75、76 取っ手
81 ストッパー
85 スタンド
91 スタンド
131 リニアガイド
151 床面
201 入浴者

Claims (6)

  1. 座位の姿勢で入浴できる揺動可能な入浴装置であって、
    フットレスト部を有する椅子の両側面に板状体を設ける形で形成された浴槽と、
    前記浴槽を支持する、床面に設置される板状の基台と、
    前記浴槽と前記基台とに連結し前記浴槽を起立状態から水平状態、水平状態から起立状態にする揺動手段と、
    前記基台の後部に取付けられたキャスターと、
    前記浴槽の前側端部に設けられた前記浴槽の前側を持ち上げるための取っ手と、
    を備え、
    前記浴槽は、起立状態で前記フットレスト部の底面が床面に接地し、
    前記基台は、前記浴槽が起立状態及び水平状態で床面に接地し、
    前記キャスターは、前記浴槽が起立状態及び水平状態で床面に非接触であり、又は前記基台が床面から浮き上がらない範囲で床面に接地し、
    前記浴槽の前側を持ち上げると前記基台も一緒に持ち上がり、前記キャスターが回転可能に床面に接地し該入浴装置を移動させることが可能なことを特徴とする入浴装置。
  2. 前記椅子は、着座部、背もたれ部、ヘッドレスト部を有し、
    前記基台は、平面視において前記着座部と背もたれ部とを合わせた大きさと略同一の大きさを有し、前記着座部及び背もたれ部の下方に位置し、
    前記揺動手段は、前記基台に配設され、基台の前部と前記着座部の裏面後部とに連結する駆動シリンダと、前記基台の後部に位置し前記基台と前記浴槽とを回動自在に連結する回動軸と、を有することを特徴とする請求項1に記載の入浴装置。
  3. さらに前記浴槽を水平状態としたとき床面に接し浴槽を支持するストッパー及び/又はスタンドを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の入浴装置。
  4. さらに前記椅子を加温するヒータが装着されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の入浴装置。
  5. さらにスライド機構を介して前記浴槽に進退可能に取付けられた椅子を備え、
    前記浴槽は、両側壁を前方に伸長させ設けられた、前記進退可能な椅子を支持する支持部を有し、
    前記浴槽と一体化した前記椅子を第1椅子、前記進退可能な椅子を第2椅子としたとき、前記第2椅子は、後退させたとき前記第1椅子の上に重なるように構成され、
    前記第2椅子に入浴者を着座させた状態で後退させ、前記第2椅子を前記第1椅子の上に重ね合せた状態で入浴可能なことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の入浴装置。
  6. さらに前記浴槽に進退可能に取付けられた椅子と、
    前記椅子を進退可能に支持する前記浴槽に設けられたスライド手段と、
    を有し、
    前記浴槽と一体化した前記椅子を第1椅子、前記進退可能な椅子を第2椅子としたとき、前記第2椅子は、後退させたとき前記第1椅子の上に重なるように構成され、
    前記第2椅子に入浴者を着座させた状態で後退させ、前記第2椅子を前記第1椅子の上に重ね合せた状態で入浴可能なことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の入浴装置
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