JP7235291B2 - レールユニットおよび入浴介助システム - Google Patents

レールユニットおよび入浴介助システム Download PDF

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Description

本発明は、浴槽の框に配置され、椅子ユニットをスライド可能に支持するレールユニット、及びこれを備える入浴介助システムに関する。
介助者が、自力で歩行ができない老人や身体障害者などの被介助者を椅子部に着座させた状態で容易に入浴させることができる種々の方法が提案されている。例えば、特許文献1には次のように、入浴介助システムが開示されている。
この入浴介助システムでは、浴槽の框のうち、対向する框部(以下、第1框部及び第2框部と称する)に跨がるようにレールを設置し、このレールに、車椅子から椅子ユニットをスライドさせて固定する。これにより、椅子ユニットが浴槽の上方に配置される。この状態から、椅子のみを下降させると、被介助者は、椅子に座ったまま浴槽の湯に浸かることができる。
特開2013-192087号公報
ところで、上記のレールには、第1框部及び第2框部上に配置される一対のアーム部材が設けられている。このようなアーム部材を対向する框部上にそれぞれ配置することで、レールを安定的に框上に設置でき、重量のある椅子ユニット及び被介助者を安定的に支持することができる。
しかしながら、浴槽の大きさは様々であり、例えば、第1框部と第2框部との距離が変わると、各アーム部材を各框部上に同時に設置できないおそれがある。本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、浴槽のサイズが変わっても、アーム部材を框上に確実に設置することができる、レールユニット及びこれを備えた入浴介助システムを提供することを目的とする。
本発明は、浴槽の框に配置され、椅子ユニットをスライド可能に支持するレールユニットであって、前記浴槽の框のうち、当該浴槽の湯溜め空間を挟んで延びる第1框部と第2框部との間に亘って延びるレール本体と、前記レール本体における前記第1框部側の第1端部から延び、当該第1端部に旋回可能に連結された第1アーム部材であって、前記第1框部上に設置可能な第1アーム部材と、前記レール本体における前記第2框部側の第2端部から延び、当該第2端部に旋回可能に連結された第2アーム部材であって、前記第2框部上に設置可能な第2アーム部材と、前記第1アーム部材及び前記第2アーム部材を連結する連結部材であって、その両端部が、前記第1アーム部材及び第2アーム部材に回転可能に連結された連結部材と、前記連結部材を伸縮させる伸縮機構と、を備え、前記第1及び第2アーム部材のいずれか一方のアーム部材を旋回させることで、前記連結部材を介して、他方のアーム部材が旋回するように構成されている。
上記レールユニットにおいて、前記連結部材は、第1連結部と第2連結部とを前記伸縮機構を介して連結することで構成することができ、前記伸縮機構は、前記第1連結部と前記第2連結部との間の隙間の距離を近接離間可能に構成することができる。
上記レールユニットにおいては、前記浴槽に隣接して配置され、前記レール本体を支持する支持台と、前記支持台と前記レール本体との距離を調節可能な調節機構と、をさらに備えることができ、前記調節機構により、前記レール本体が、前記第1及び第2框部の延びる第1方向に移動可能に構成することができる。
上記レールユニットにおいて、前記調整機構は、前記浴槽の側面に当接可能な第1部位と、前記第1方向に延びる第2部位とを有する調整部材を備えることができ、前記調整部材に対し、前記レール本体は、前記第1方向における複数の位置に固定可能とすることができる。
上記レールユニットにおいて、前記レール本体は、前記支持台に対し、旋回可能に支持することができ、旋回によって前記レール本体の少なくとも一部を前記支持台の内部に収容可能とすることができる。
本発明に係る入浴介助システムは、上述したいずれかのレールユニットと、前記椅子ユニットと、前記椅子ユニットを支持する移送ユニットと、を備え、前記椅子ユニットは、椅子と、前記椅子を昇降可能に支持するとともに、前記レール本体に沿ってスライド可能な昇降機構部と、を備え、前記移送ユニットは、前記昇降機構部をスライド可能に支持するレール部材を備え、前記レール部材に支持された昇降機構部が、前記レール部材から前記レール本体へとスライドしながら移動可能に構成されている。
また、第2の本発明は、浴槽の框に配置され、椅子ユニットをスライド可能に支持する支持装置であって、
前記浴槽の框のうち、当該浴槽の内部空間を挟んで平行に延びる第1框部と第2框部との間に亘って延び、前記椅子ユニットがスライド可能なレール本体と、
前記レール本体における前記第1框部側の端部から延び、前記第1框部上に設置可能な第1アーム部材と、
前記レール本体における前記第2框部側の端部から延び、前記第2框部上に設置可能な第2アーム部材と、
前記浴槽に隣接して配置され、前記レール本体を支持する支持台と、
前記支持台と前記レール本体との距離を調節可能な調節機構と、
を備え、
前記調節機構により、前記レール本体が、前記第1及び第2框部の延びる第1方向に移動可能に構成されている。
本発明に係るレールユニットよれば、浴槽のサイズが変わっても、アーム部材を框上に確実に配置することができる。
本発明の一実施形態に係る入浴介助システムの斜視図である。 レールユニットが収容された状態を示す支持装置の斜視図である。 レールユニットを框上に配置した状態を示す斜視図である。 図3においてレールユニットを上方から見た斜視図である。 各アーム部材が収容された初期状態をレール本体の下側から見た図である。 各アーム部材が框上に設置されるときの設置状態をレール本体の下側から見た図である。 初期状態から設置状態へ遷移する途中をレール本体の下側から見た図である。 各アーム部材が框上に設置されるときの設置状態をレール本体の下側から見た図である。 アーム部材の調整方法を説明する平面図である。 アーム部材の調整方法を説明する平面図である。 椅子ユニットをレールユニットへスライドした状態を示す入浴介助システムの斜視図である。 椅子ユニットを浴槽内へ下降させた状態を示す入浴介助システムの斜視図である。 浴槽の他の例を示す斜視図である。 レールユニットと支持台の連結の他の例を示す側面図である。 図14の構成を用いた入浴介助システムの使用を示す側面図である。
以下に、本発明に係る入浴介助システムの一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は本実施形態に係る入浴介助システムの斜視図である。
<1.入浴介助システムの概要>
図1に示すように、本実施形態に係る入浴介助システムは、浴室に設けられた浴槽へ被介助者を入浴させるためのシステムであり、被介助者を浴槽まで運ぶための移送装置10と、浴槽に配置される支持装置20と、を備えている。なお、以下の説明では、図1に示す方向にしたがって説明を行うが、本発明はこの方向に限定されるものではない。
浴槽3は、平面視矩形状に形成されており、湯水が張られる湯溜め空間の周りには框が形成されている。框は、長手方向に平行に延びる第1框部31及び第2框部32と、短手方向に平行に延びる第3框部33(図2参照)及び第4框部34と、を備え、全体として矩形の枠状に形成されている。そして、浴槽3は、第2框部32が浴室の壁面に接し、第1框部31側から移送装置10が隣接するようになっている。また、浴槽3の側方には空間が形成されており、第3框部33側の空間には、支持装置20が配置されている。
<2.移送装置の概要>
移送装置10は、被介助者が座る椅子ユニット1と、この椅子ユニット1を移動させるための台車(移送ユニット)2とを備えている。椅子ユニット1は、被介助者が座る椅子11と、この椅子を昇降可能に支持する昇降機構部12を備えている。台車2は、車輪21が設けられた基台部22と、この基台部22から上方に延びる柱部材23と、この柱部材23上において、水平方向(左右方向)に延びるレール部材24と、を備えており、レール部材24に、椅子ユニット1の昇降機構部12がスライド可能に支持されている。以下、詳細に説明する。
椅子11は、上下方向に延びる支柱111と、支柱111の下端部から水平方向に延びる座板支持フレーム112と、を備えている。そして、支柱111の両側には、一対の背板支持フレーム113が設けられ、この背板支持フレーム113によって、支柱111に前側に背板114が取り付けられている。また、支柱111の上端には、背板114の上方にヘッドレスト115が高さ調整可能に取り付けられている。さらに、支柱111には、背板114を挟むように、左右一対のアームレスト116が設けられている。各アームレスト116は、支柱111に対して上下方向に回動可能に連結されており、回動によって被介助者の腕や体をサポートする使用位置と、後述する座板117への乗り移りの邪魔にならない跳ね上げ位置と、を選択できるようになっている。
座板支持フレーム112上には、被介助者が座る座板117が配置されている。さらに、座板支持フレーム112には、被介助者の足を置くためのフットサポート118が設けられている。後述する図11に示すように、このフットサポート118は、座板117から前方へ進退するスライド部118aと、このスライド部118aの先端に設けられた足置き部118bと、を備えており、被介助者の体型に合わせて、スライド部118aをスライドすることで、足置き部118bの位置を変えることができるようになっている。
また、上述した支柱111は、昇降機構部12によって昇降するようになっている。そのため、支柱111は、リップ溝形鋼材(Cチャンネル)で形成されており、溝の開口部を昇降機構部12側に向けるように設けられている。そして、支柱111の溝内部には、上下方向に延びるラック(図示省略)が設けられている。
一方、昇降機構部12は、台車2のレール部材24上に配置される筐体121を備えており、この筐体121の前面には、支柱111の溝の両側に嵌まるローラ(図示省略)が設けられている。これによって、支柱111は、筐体121に対して昇降可能となっている。また、筐体121の内部には、電動モータ(図示省略)が設けられており、この電動モータによって回転駆動するピニオン(図示省略)が筐体121の前面から露出するように設けられている。そして、このピニオンは支柱111のラックに噛み合っており、電動モータが駆動することで、ピニオンが回転し、支柱111が筐体121に対して昇降するようになっている。
また、筐体121の下部には、複数の昇降機支持ローラ122が設けられており、これら昇降機支持ローラ122は、台車2のレール部材24に嵌め込まれている。これにより、筐体121は、レール部材24の長手方向に移動可能となっている。なお、レール部材24には、筐体121がレール部材24上で動かないようにロックするロック機構(図示省略)が設けられており、ロック機構を解除したときに、筐体121がレール部材24上をスライドできるようになっている。また、このレール部材24の高さは、後述する支持装置20のレール本体の高さと同じになっており、レール部材24とレール本体51とを隣接させることで、筐体121がレール部材24からレール本体51へとスライドできるようになっている。
次に、台車2について説明する。台車2の基台部22は、前後方向に長い平面視矩形状のフレームを備えており、このフレームに4つの車輪21が設けられている。また、基台部22の前端部には、被介助者が足を置くための足置き221が設けられている。一方、基台部22の後端側には、上述した柱部材23が設けられ、この柱部材23の上端部に、上述したレール部材24が左右方向に延びるように設けられている。
<3.支持装置の概要>
次に、支持装置20について、図2~図4を参照しつつ説明する。図2はレールユニットが収容された状態を示す支持装置の斜視図、図3はレールユニットを框上に配置した状態を示す斜視図、図4は図3においてレールユニットを上方から見た斜視図である。
図2に示すように、支持装置20は、浴槽3の第3框部33側の側方の空間に配置される支持台4を備えている。支持台4は4つの脚部41を有し、上部に蓋部材42が旋回可能に取り付けられている。そして、支持台4の内部には、レールユニット5が設けられており、このレールユニット5は、浴槽3側に設けられた一対の脚部41aに旋回可能に連結されている。すなわち、図3に示すように、レールユニット5は、左右方向に延びる軸Lの周りに旋回可能となっている。図2の状態では、蓋部材42が開いており、レールユニット5は、支持台4の内部に収容されている。この状態から、レールユニット5を脚部41aに対して旋回すると、図3または図4に示すように、レールユニット5が框上に配置される。
レールユニット5は、第3框部33に沿って延びるレール本体51と、このレール本体51の両端部に設けられた板状の連結具52とを備えている。レール本体51は、リップ溝形鋼材(Cチャンネル)で形成されたレールを有している。各連結具52は、上述した2つの脚部41aの上端に回動可能に連結されている。したがって、レール本体51は、脚部41aに対して旋回し、レールの開口が上方を向いた状態で、框上に配置される。そして、このレール本体51には、上述したように、椅子ユニット1の筐体121がスライド可能となっている。また、レール本体51上に筐体121が配置されたときには、筐体121をレール本体51上で固定するためのロック機構(図示省略)が設けられている。
レール本体51の下面には、レール本体51を框上に配置するためのアーム機構が設けられている。このアーム機構は、第1アーム部材6、第2アーム部材7、及び連結部材8を備えている。以下、これらの部材について詳細に説明する。
<3-1.アーム機構>
以下、図5~図7を用いてアーム機構について説明する。図5~図7は、いずれもレールユニットを下側から見た図であり、図5は各アーム部材が収容された初期状態を示す図、図6は各アーム部材が框上に設置されるときの設置状態を示す図、図7は初期状態から設置状態へ遷移する途中の図である。
第1アーム部材6は、長尺状に形成された板状の部材であり、後端側の端部が、レール本体51に対して旋回可能に連結されている。より詳細には、レール本体51の第1框部31側の後端部に設けられた第1軸部材53に、第1アーム部材6が旋回可能に連結されている。第1アーム部材6の先端部及び中間部の下面には、パッド61,62がそれぞれ設けられており、これらパッド61、62が第1框部31の上面に当接する。また、第1アーム部材6の中間付近には、浴槽3の外側に位置する規制板63と、浴槽3の内側に位置する規制ローラ64とが設けられている。規制板63と規制ローラ64は、第1框部31の上面より下方まで延びている。図6に示す設置状態において、第1アーム部材6が第1框部31上に配置されたときには、これら規制板63と規制ローラ64とで、第1框部31を挟むようになっている。また、規制板63にはハンドル631が設けられており、初期状態にある第1アーム部材6において、このハンドル631を引くと、第1アーム部材6を設置状態に遷移させることができる。
第2アーム部材7も長尺状の板材によって形成されているが、第2アーム部材7は、中間部において屈曲し、浴槽3の外側に開いた形状となっている。これによって幅の異なる様々な浴槽3へレール本体51を設置できる。そして、第2アーム部材7の後端側の端部は、レール本体51に対して旋回可能に連結されている。より詳細には、レール本体51の第2框部32側の後端部に設けられた第2軸部材54に、第2アーム部材7が旋回可能に連結されている。第2アーム部材7の先端部の下面には、第1アーム部材6と同様に、パッド71がそれぞれ設けられており、このパッド71が第2框部32の上面に当接する。また、図5に示すように、初期状態において、第2アーム部材7は、第1アーム部材6よりも上方に配置され、下側から見たときには、第1及び第2アーム部材6,7の一部が重なるように配置される。したがって、このような配置になるように、各アーム部材6,7の、各軸部材53,54に対する上下方向の位置が決められている。
次に、連結部材8について説明する。連結部材8は、長尺状の棒状の部材であり、両端に第1端部81及び第2端部82を有している。図6に示すように、連結部材8の第1端部81は、第1アーム部材6において第1軸部材53よりもやや前方に、回転可能に連結されている。一方、連結部材8の第2端部82は、第2アーム部材7において第2軸部材54よりもやや後方に、回転可能に連結されている。図5に示す初期位置では、第2端部82は、第2軸部材54よりも第2框部32側に配置されている。また、連結部材8の第2端部82は、第2アーム部材7から取り外し可能に連結されている。
なお、連結部材8の第1端部81は、第1軸部材53よりもやや後方に、回転可能に連結され、第2端部82は、第2軸部材54よりもやや前方に、回転可能に連結されていてもよい。
上記のように、第2アーム部材7が第1アーム部材6よりも上方にあるため、連結部材8の第1端部81は、第1アーム部材6の上面側に連結され、連結部材8の第2端部82は、第2アーム部材7の下面側に連結されている。これにより、連結部材8は、水平に延びるように、両アーム部材6,7に連結される。
また、図8(a)に示すように、連結部材8は、2つの棒状の部材、つまり第1連結部83と第2連結部84とを有しており、これらが調整部材85を介して連結されている。調整部材85はネジによって形成されており、この調整部材85を正逆転することで、第1連結部83と第2連結部84との隙間の距離を調整することができる。その結果、連結部材8の長さを調整することができる。なお、図5~図7に示す連結部材では、調整部材85を着脱自在に覆うためのカバー88が連結部材8に取り付けられているが、図8は、カバー88を取り外した状態を示している。
<3-2.アーム機構の動作>
次に、上記のように、構成されたアーム機構の動作について説明する。図5の初期状態から第1アーム部材6のハンドル631を引っ張ると、第1アーム部材6が、第1軸部材53を中心に旋回する。これにより、連結部材8の第1端部81が第1框部31側に引っ張られ、これに伴って連結部材8の第2端部82は、第2軸部材54を挟んで、第2框部32側から第1框部31側に移動する。その結果、第2端部82が第2アーム部材7を引っ張るため、図7に示すように、第2アーム部材7は、第2框部32側に旋回する。したがって、第1アーム部材6が旋回するのに伴って第2アーム部材7も旋回し、設置状態では、図6に示すように、第1アーム部材6は第1框部31上に、第2アーム部材7は第2框部32上に配置される。このとき、第1アーム部材6の両パッド61,62は第1框部31上に配置され、第2アーム部材7のパッド71も第2框部32上に配置されるため、両アーム部材6,7は、安定的に框上に設置される。
なお、設置状態においては、第1アーム部材6がレール本体51に対して直交するように配置され、それ以上、旋回しないように規制されている。
ところで、図6の状態では、各アーム部材6,7のパッド61,62,71が框上に配置されるようになっているが、例えば、第1框部31と第2框部32との距離が変わった場合には、第1アーム部材6がレール本体51に直交する設置状態になったとしても、第2アーム部材7のパッド71が第2框部32上に設置されない場合もある。
そこで、本実施形態では、上記のように、調整部材85によって連結部材8の長さを変えることができるようになっている。例えば、図8(b)に示すように、調整部材85を回転し、図8(a)に比べて第1連結部83と第2連結部84との間の隙間の距離を長くした場合、つまり連結部材8の長さを長くした場合には、第1アーム部材6が旋回したときに、連結部材8の第2端部82が第2アーム部材7を引っ張る距離が短くなる。そのため、第2アーム部材7の旋回する角度が小さくなり、設置状態において、第1アーム部材6と第2アーム部材7との先端のパッド61,71間の距離が短くなる。したがって、図8(b)に示すように、図8(a)に比べて第1及び第2框部31,32との間が短い浴槽3においても、両アーム部材6,7を適切に設置することができる。なお、第1及び第2框部31,32との間が長い浴槽3においては、調整部材85により、両連結部83,84の隙間の距離を短くすればよい。
<4.入浴介助システムの使用方法>
次に、上記のように構成された入浴介助システムの使用方法について、図9~図12も参照しつつ説明する。まず、図4に示すように、支持台4の蓋部材42を開き、レールユニット5を旋回して框上に配置する。このとき、第1アーム部材6のハンドル631を引っ張り、両アーム部材6,7を旋回させて、それぞれ、第1框部31及び第2框部32上に配置する。設置状態における各アーム部材6,7の先端のパッド61,71が框上に配置されない場合には、上述したように、調整部材85を調整し、連結部材8の長さを調整する。
以下、連結部材8の長さの調整方法について説明する。まず、第1及び第2框部31,32間の長さがどのような場合であっても、第1アーム部材6がレール本体に対して垂直にあるときには(旋回が完了したとき)、両パッド61,62が第1框部31上に配置されるように、レール本体51の位置を調整しておく。次に、両アーム部材6,7を旋回させて、設置状態にし、第1アーム部材6の両パッド61,62を第1框部31上に配置する。このとき、例えば、図9に示すように、第2アーム部材7のパッド71が第2框部32よりも外側にある場合には、連結部材8の長さを長くする必要がある。そこで、まず、図10に示すように、連結部材8の第2端部82を第2アーム部材7から取り外す。この状態では、第2アーム部材7は規制を受けることなく旋回できるため、使用者は、第2アーム部材7のパッド71が第2框部32上に配置されるように旋回角度を調整する。
そして、第2アーム部材7のパッド71が第2框部32上に配置されると、調整部材85により連結部材8の長さを調整する。すなわち、連結部材8の第2端部82が第2アーム部材7に固定できる位置まで、連結部材8の長さを長くする。そして、長さの調整が完了すると、図8(b)に示すように、第2端部82を第2アーム部材7に固定する。これにより、設置状態においては、両アーム部材6,7のパッド61,71が框上に配置されるため、この後は、初期状態から設置状態への旋回を繰り返し行っても、設置状態では、両アーム部材6,7のパッド61,62,71は、框上に必ず配置される。
次に、台車2を移動させ、移送装置10のレール部材24の端部を、レール本体51の端部に隣接させ、ロック機構(図示省略)により、両者を連結する。続いて、図11に示すように、レール部材24のロックを解除して、筐体121をスライドさせ、レール本体51へと移動させる。こうして、筐体121は、椅子11とともに浴槽3へと移動する。このとき、フットサポート118のスライド部118aをスライドし、足置き部118bを前方に移動させることができる。これにより、被介助者は足を伸ばして足置き部118bに置くことができる。そして、椅子11が浴槽3の内部空間の上方に位置したとき、筐体121の移動を停止し、ロック機構により筐体121をレール本体51上に固定する。
続いて、図12に示すように、筐体121内の電動モータを駆動し、椅子1を下降させる。これにより、椅子11に座った被介助者が浴槽3の湯に浸かり、入浴をすることができる。このとき、台車2は、浴槽から離しておき、入浴介助をしやすいようにする。その後、入浴が終了したときには、電動モータを駆動し、椅子11を上昇させる。そして、椅子11が框よりも上方に位置したときに電動モータを停止する。これに続いて、台車2を移動して、レール部材24をレール本体51と隣接させた上で、筐体121をスライドさせ、レール部材24へ移動させる。こうして、筐体121がレール部材24上に配置されると、ロック機構により筐体121をレール部材24上に固定する。その後、レール部材24とレール本体51との固定を解除すれば、移送装置10を浴槽3から移動させることができる。
<5.特徴>
以上のように、本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。第1アーム部材6と第2アーム部材7のそれぞれをレール本体51に対して旋回可能に連結し、さらに両アーム部材6,7を連結部材8を介して連結している。そのため、第1アーム部材6を旋回させることで、連結部材8を介して、第2アーム部材7が旋回するように構成されている。換言すると、第2アーム部材7を旋回させることで、第1アーム部材6が旋回するようになっている。したがって、一度の操作で両アーム部材6,7を旋回させ、框上に配置することができる。
また、連結部材8の長さが調整可能であるため、例えば、連結部材8の長さが長い場合には、第1アーム部材6を旋回させたときの連結部材8が第2アーム部材7を引っ張る距離が短くなる。その結果、第2アーム部材7の旋回角度が小さくなり、両アーム部材6,7間の距離が短くなる。したがって、第1框部31と第2框部32との距離が短い浴槽3であっても、両アーム部材6,7を確実に設置することができる。これにより、レールユニット5が框上に安定して配置され、重量のある椅子ユニット1及び被介助者を安定的に支持することができる。
<6.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、変形例について説明する。但し、以下の変形例は適宜組合せ可能である。
<6-1>
上記実施形態では、第1アーム部材6を第1框部31に設置し、第2アーム部材7を第2框部32に設置しているが、これを反対にすることもできる。すなわち、第1アーム部材6をレール本体51の第2框部32側に連結し、第2アーム部材7をレール本体51の第1框部31側に連結することもできる。これにより、第1アーム部材6を第2框部32に設置し、第2アーム部材7を第1框部31に設置することができる。
<6-2>
連結部材の長さの調整方法は特には限定されず、長さを伸縮できる限り、種々の構成を適用することが可能である。例えば、入れ子状の2本の棒状部材によって連結部材を構成したり、2つの部材をピンなどで連結固定することができる。
<6-3>
本発明に係るレールユニット5は、少なくともレール本体51とアーム機構とが設けられていればよく、その他の具体的な構成は適宜変更することができる。また、支持台4の構成も特には限定されず、少なくともレールユニット5を支持できればよい。また、支持台以外の構成によって、レールユニット5を支持することもできる。
<6-4>
移送装置10の構成は特には限定されない。少なくとも、レールユニット5に沿ってスライド可能で、昇降可能な椅子11を有する椅子ユニット1であればよい。したがって、椅子ユニット1及び移送ユニット2は種々の変更が可能である。
<6-5>
ところで、上記実施形態では、浴槽3の第3框部33上にレール本体51を接しているが、例えば、第3框部33の前後方向の長さが長かったり、あるいは、図13に示すように、第3框部33から浴槽3の底面までの内壁面35の傾斜が緩く、この内壁面35の前後方向の長さが長い場合には、椅子11を浴槽3内に下降するときに、第3框部33や内壁面に椅子11が干渉し、椅子11を下降させることができないおそれがある。
そこで、レールユニット5を以下のように構成することができる。図14に示すように、レール本体51の両端部の下面に、前後方向に延びる板状の固定部材91を取り付ける。この固定部材91の左右方向側面の上端には、前後方向に所定間隔をおいて並ぶ複数の貫通孔911が形成されている。
また、支持台4の各脚部41aと各固定部材91とを固定するためのL字状の調整部材92を設ける。この調整部材92は、上下方向に延びる第1部位921と、この第1部位921の上端から前方に延びる第2部位922とを有する、L字状の板材によって構成されている。そして、調整部材92の第1部位921の下端部は、脚部41aの上端に回転可能に連結される。一方、調整部材92の第2部位922には前後方向に並ぶ複数の貫通孔923が形成されている。そして、調整部材92の貫通孔923と、固定部材91の貫通孔911とを1つ以上位置合わせし、ボルトやネジなど(図示省略)によって固定する。したがって、両者を固定する位置を変えることによって、レール本体51は、支持台4に対して前後方向に異なる位置で固定することができる。
例えば、上記のように椅子11が下降できないおそれがある場合には、調整部材92の前側の貫通孔923と、固定部材91の後側の貫通孔911とをボルトで固定する。これにより、図15に示すように、レール本体51が、支持台4に対して前方で固定されるため、椅子11を第3框部33や内壁面35に干渉することなく、下降させることができる。このように、調整部材92と固定部材91とは、浴槽3の第3框部33または内壁面35の形態に合わせて適宜固定位置を変更することができる。
なお、支持台4とレールユニット5の前後方向の固定位置を変える方法は、上記構成に限定されるものではなく、他の構成であってもよい。例えば、レール本体51の底面に複数の貫通孔を設け、固定部材91を介することなく、調整部材92を連結してもよい。
1 椅子ユニット
11 椅子
12 昇降機構部
2 台車(移送ユニット)
24 レール部材
3 浴槽
31 第1框部
32 第2框部
4 支持台
5 レールユニット
51 レール本体
6 第1アーム部材
7 第2アーム部材
8 連結部材
83 第1連結部
84 第2連結部
85 調整部材
92 調整部材

Claims (5)

  1. 浴槽の框に配置され、椅子ユニットをスライド可能に支持するレールユニットであって、
    前記浴槽の框のうち、当該浴槽の湯溜め空間を挟んで延びる第1框部と第2框部との間に亘って延びるレール本体と、
    前記レール本体における前記第1框部側の第1端部から延び、当該第1端部に旋回可能に連結された第1アーム部材であって、前記第1框部上に設置可能な第1アーム部材と、
    前記レール本体における前記第2框部側の第2端部から延び、当該第2端部に旋回可能に連結された第2アーム部材であって、前記第2框部上に設置可能な第2アーム部材と、
    前記第1アーム部材及び前記第2アーム部材を連結する連結部材であって、その両端部が、前記第1アーム部材及び第2アーム部材に回転可能に連結された連結部材と、
    前記連結部材を伸縮させる伸縮機構と、
    を備え、
    前記第1及び第2アーム部材のいずれか一方のアーム部材を旋回させることで、前記連結部材を介して、他方のアーム部材が旋回するように構成されている、レールユニット。
  2. 前記連結部材は、第1連結部と第2連結部とを前記伸縮機構を介して連結することで構成され、
    前記伸縮機構は、前記第1連結部と前記第2連結部との間の隙間の距離を近接離間可能に構成されている、請求項1に記載のレールユニット。
  3. 前記浴槽に隣接して配置され、前記レール本体を支持する支持台と、
    前記支持台と前記レール本体との距離を調節可能な調節機構と、
    をさらに備え、
    前記調節機構により、前記レール本体が、前記第1及び第2框部の延びる第1方向に移動可能に構成されている、請求項1または2に記載のレールユニット。
  4. 前記調節機構は、前記支持台と前記レールユニットを連結する調整部材を備えており、
    前記調整部材に対し、前記レール本体は、前記第1方向における複数の位置に固定可能となっている、請求項3に記載のレールユニット。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のレールユニットと、
    前記椅子ユニットと、
    前記椅子ユニットを支持する移送ユニットと、
    を備え、
    前記椅子ユニットは、
    椅子と、
    前記椅子を昇降可能に支持するとともに、前記レール本体に沿ってスライド可能な昇降機構部と、
    を備え、
    前記移送ユニットは、前記昇降機構部をスライド可能に支持するレール部材を備え、
    前記レール部材に支持された昇降機構部が、前記レール部材から前記レール本体へとスライドしながら移動可能に構成されている、入浴介助システム。
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