JP7235291B2 - レールユニットおよび入浴介助システム - Google Patents
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Description
前記浴槽の框のうち、当該浴槽の内部空間を挟んで平行に延びる第1框部と第2框部との間に亘って延び、前記椅子ユニットがスライド可能なレール本体と、
前記レール本体における前記第1框部側の端部から延び、前記第1框部上に設置可能な第1アーム部材と、
前記レール本体における前記第2框部側の端部から延び、前記第2框部上に設置可能な第2アーム部材と、
前記浴槽に隣接して配置され、前記レール本体を支持する支持台と、
前記支持台と前記レール本体との距離を調節可能な調節機構と、
を備え、
前記調節機構により、前記レール本体が、前記第1及び第2框部の延びる第1方向に移動可能に構成されている。
図1に示すように、本実施形態に係る入浴介助システムは、浴室に設けられた浴槽へ被介助者を入浴させるためのシステムであり、被介助者を浴槽まで運ぶための移送装置10と、浴槽に配置される支持装置20と、を備えている。なお、以下の説明では、図1に示す方向にしたがって説明を行うが、本発明はこの方向に限定されるものではない。
移送装置10は、被介助者が座る椅子ユニット1と、この椅子ユニット1を移動させるための台車(移送ユニット)2とを備えている。椅子ユニット1は、被介助者が座る椅子11と、この椅子を昇降可能に支持する昇降機構部12を備えている。台車2は、車輪21が設けられた基台部22と、この基台部22から上方に延びる柱部材23と、この柱部材23上において、水平方向(左右方向)に延びるレール部材24と、を備えており、レール部材24に、椅子ユニット1の昇降機構部12がスライド可能に支持されている。以下、詳細に説明する。
次に、支持装置20について、図2~図4を参照しつつ説明する。図2はレールユニットが収容された状態を示す支持装置の斜視図、図3はレールユニットを框上に配置した状態を示す斜視図、図4は図3においてレールユニットを上方から見た斜視図である。
以下、図5~図7を用いてアーム機構について説明する。図5~図7は、いずれもレールユニットを下側から見た図であり、図5は各アーム部材が収容された初期状態を示す図、図6は各アーム部材が框上に設置されるときの設置状態を示す図、図7は初期状態から設置状態へ遷移する途中の図である。
次に、上記のように、構成されたアーム機構の動作について説明する。図5の初期状態から第1アーム部材6のハンドル631を引っ張ると、第1アーム部材6が、第1軸部材53を中心に旋回する。これにより、連結部材8の第1端部81が第1框部31側に引っ張られ、これに伴って連結部材8の第2端部82は、第2軸部材54を挟んで、第2框部32側から第1框部31側に移動する。その結果、第2端部82が第2アーム部材7を引っ張るため、図7に示すように、第2アーム部材7は、第2框部32側に旋回する。したがって、第1アーム部材6が旋回するのに伴って第2アーム部材7も旋回し、設置状態では、図6に示すように、第1アーム部材6は第1框部31上に、第2アーム部材7は第2框部32上に配置される。このとき、第1アーム部材6の両パッド61,62は第1框部31上に配置され、第2アーム部材7のパッド71も第2框部32上に配置されるため、両アーム部材6,7は、安定的に框上に設置される。
次に、上記のように構成された入浴介助システムの使用方法について、図9~図12も参照しつつ説明する。まず、図4に示すように、支持台4の蓋部材42を開き、レールユニット5を旋回して框上に配置する。このとき、第1アーム部材6のハンドル631を引っ張り、両アーム部材6,7を旋回させて、それぞれ、第1框部31及び第2框部32上に配置する。設置状態における各アーム部材6,7の先端のパッド61,71が框上に配置されない場合には、上述したように、調整部材85を調整し、連結部材8の長さを調整する。
以上のように、本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。第1アーム部材6と第2アーム部材7のそれぞれをレール本体51に対して旋回可能に連結し、さらに両アーム部材6,7を連結部材8を介して連結している。そのため、第1アーム部材6を旋回させることで、連結部材8を介して、第2アーム部材7が旋回するように構成されている。換言すると、第2アーム部材7を旋回させることで、第1アーム部材6が旋回するようになっている。したがって、一度の操作で両アーム部材6,7を旋回させ、框上に配置することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、変形例について説明する。但し、以下の変形例は適宜組合せ可能である。
上記実施形態では、第1アーム部材6を第1框部31に設置し、第2アーム部材7を第2框部32に設置しているが、これを反対にすることもできる。すなわち、第1アーム部材6をレール本体51の第2框部32側に連結し、第2アーム部材7をレール本体51の第1框部31側に連結することもできる。これにより、第1アーム部材6を第2框部32に設置し、第2アーム部材7を第1框部31に設置することができる。
連結部材の長さの調整方法は特には限定されず、長さを伸縮できる限り、種々の構成を適用することが可能である。例えば、入れ子状の2本の棒状部材によって連結部材を構成したり、2つの部材をピンなどで連結固定することができる。
本発明に係るレールユニット5は、少なくともレール本体51とアーム機構とが設けられていればよく、その他の具体的な構成は適宜変更することができる。また、支持台4の構成も特には限定されず、少なくともレールユニット5を支持できればよい。また、支持台以外の構成によって、レールユニット5を支持することもできる。
移送装置10の構成は特には限定されない。少なくとも、レールユニット5に沿ってスライド可能で、昇降可能な椅子11を有する椅子ユニット1であればよい。したがって、椅子ユニット1及び移送ユニット2は種々の変更が可能である。
ところで、上記実施形態では、浴槽3の第3框部33上にレール本体51を接しているが、例えば、第3框部33の前後方向の長さが長かったり、あるいは、図13に示すように、第3框部33から浴槽3の底面までの内壁面35の傾斜が緩く、この内壁面35の前後方向の長さが長い場合には、椅子11を浴槽3内に下降するときに、第3框部33や内壁面に椅子11が干渉し、椅子11を下降させることができないおそれがある。
11 椅子
12 昇降機構部
2 台車(移送ユニット)
24 レール部材
3 浴槽
31 第1框部
32 第2框部
4 支持台
5 レールユニット
51 レール本体
6 第1アーム部材
7 第2アーム部材
8 連結部材
83 第1連結部
84 第2連結部
85 調整部材
92 調整部材
Claims (5)
- 浴槽の框に配置され、椅子ユニットをスライド可能に支持するレールユニットであって、
前記浴槽の框のうち、当該浴槽の湯溜め空間を挟んで延びる第1框部と第2框部との間に亘って延びるレール本体と、
前記レール本体における前記第1框部側の第1端部から延び、当該第1端部に旋回可能に連結された第1アーム部材であって、前記第1框部上に設置可能な第1アーム部材と、
前記レール本体における前記第2框部側の第2端部から延び、当該第2端部に旋回可能に連結された第2アーム部材であって、前記第2框部上に設置可能な第2アーム部材と、
前記第1アーム部材及び前記第2アーム部材を連結する連結部材であって、その両端部が、前記第1アーム部材及び第2アーム部材に回転可能に連結された連結部材と、
前記連結部材を伸縮させる伸縮機構と、
を備え、
前記第1及び第2アーム部材のいずれか一方のアーム部材を旋回させることで、前記連結部材を介して、他方のアーム部材が旋回するように構成されている、レールユニット。 - 前記連結部材は、第1連結部と第2連結部とを前記伸縮機構を介して連結することで構成され、
前記伸縮機構は、前記第1連結部と前記第2連結部との間の隙間の距離を近接離間可能に構成されている、請求項1に記載のレールユニット。 - 前記浴槽に隣接して配置され、前記レール本体を支持する支持台と、
前記支持台と前記レール本体との距離を調節可能な調節機構と、
をさらに備え、
前記調節機構により、前記レール本体が、前記第1及び第2框部の延びる第1方向に移動可能に構成されている、請求項1または2に記載のレールユニット。 - 前記調節機構は、前記支持台と前記レールユニットを連結する調整部材を備えており、
前記調整部材に対し、前記レール本体は、前記第1方向における複数の位置に固定可能となっている、請求項3に記載のレールユニット。
- 請求項1から4のいずれかに記載のレールユニットと、
前記椅子ユニットと、
前記椅子ユニットを支持する移送ユニットと、
を備え、
前記椅子ユニットは、
椅子と、
前記椅子を昇降可能に支持するとともに、前記レール本体に沿ってスライド可能な昇降機構部と、
を備え、
前記移送ユニットは、前記昇降機構部をスライド可能に支持するレール部材を備え、
前記レール部材に支持された昇降機構部が、前記レール部材から前記レール本体へとスライドしながら移動可能に構成されている、入浴介助システム。
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