JP7081787B2 - 浴槽のレールユニット、及びこれを備えた入浴システム - Google Patents

浴槽のレールユニット、及びこれを備えた入浴システム Download PDF

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Description

本発明は、浴槽のレールユニット、及びこれを備えた入浴システムに関する。
従来より、被介護者の入浴を補助するための種々の入浴介護システムが提案されている。例えば、特許文献1に開示された入浴介護システムは次のように構成されている。すなわち、この入浴介護システムは、被介護者を着座させる椅子を有するとともに、この椅子を昇降させる装置本体と、この装置本体を移動可能に支持する車輪付きの支持台と、を備えている。また、浴槽には支持本体をスライド可能に受入れる支持体が取り付けられており、装置本体は、椅子とともに支持台から支持体に移動できるようになっている。
この入浴介護システムは次のように利用される。まず、浴槽外の洗場において、装置本体を駆動し、椅子を下降させる。そして、被介護者を椅子に着座させた後、椅子の下面が浴槽の上枠を超える位置まで上昇させる。続いて、装置本体及び椅子を支持台から支持体へ移動させる。すなわち、装置本体及び椅子を洗場から浴槽へスライドさせる。そして、椅子が浴槽の上方に位置すると、椅子を下降させ、被介護者を椅子に着座させたまま入浴させる。
特開2015-58054号公報
ところで、上記入浴介護システムの支持体は、椅子の受け入れ時には、浴槽の開口を塞ぐため、介護用の椅子ユニットを使用しない場合には、支持体を浴室の壁側に立てかけて、開口を広げるようにしている(例えば、特許文献1の図18)。これにより、例えば、健常者が入浴する際には、支持体が邪魔にならない。
しかしながら、立てかけた支持体は不安定であり、倒れるおそれがある。なお、この問題においては、椅子に座るのは介護者に限定されるものではない。本発明は、この問題を解決するためになされたものであり、椅子を利用して入浴しないときに、支持体を椅子の受入れ位置から安定的に待避させることができる、浴槽のレールユニット、及びこれを備えた入浴システムを提供することを目的とする。
本発明に係る浴槽のレールユニットは、椅子モジュールを支持する浴槽のレールユニットであって、浴槽の対向する壁部の上端面に沿って、それぞれ取付けられる一対の固定具であって、前記浴槽の端部側に配置される第1端部、前記第1端部とは反対側の第2端部をそれぞれ有する一対の固定具と、前記一対の固定具に跨がるように取付けられ、第1面、及び前記第1面とは反対側の第2面を有し、前記第1面に前記椅子モジュールがスライドするレール部材が取付けられた、支持体と、前記各固定具に取り付けられ、当該固定具間を結ぶ方向を軸方向として、前記支持体を揺動自在に支持する揺動ユニットと、を備え、前記支持体は、前記揺動ユニットを揺動中心として、前記第1面が上方を向く第1位置と、前記第2面が上方を向く第2位置と、を選択的にとり得るように揺動可能となっており、前記支持体は、前記第2位置にあるとき、前記第1位置にあるときよりも前記浴槽の端部側に配置されるように構成されている。
上記浴槽のレールユニットにおいては、前記支持体が前記第1位置にあるとき、前記第2面側が前記固定具に接し、前記第2位置にあるとき、前記第1面側が前記固定具に接するように構成することができる。
上記各浴槽のレールユニットにおいては、前記揺動ユニットは、前記各固定具に取り付けられる基部と、前記基部に取付けられ、前記軸方向に延びる軸部材と、前記軸部材及び前記支持体に取付けられる連結部と、を備え、前記支持体は、前記軸部材を中心に、揺動するように構成することができる。
上記浴槽のレールユニットにおいては、前記軸部材と前記支持体との距離を25mm以上にすることができる。
上記浴槽のレールユニットにおいて、前記支持体の第2面には、クッション部材を取付けることができる。
本発明に係る入浴システムは、上述したいずれかの浴槽のレールユニットと、介護用椅子ユニットと、を備え、前記介護用椅子ユニットは、前記椅子モジュールと、前記基台部と、前記基台部上に配置され、前記椅子モジュールをスライド可能に支持するレール部材と、を備え、前記椅子モジュールは、前記レール部材上で水平方向にスライド可能に支持される昇降機構と、前記昇降機構に支持され、当該昇降機構により昇降する椅子と、を備え、前記レール部材と、前記浴槽のレールユニットにおいて前記第1位置にある前記支持体とが同じ高さに配置され、前記昇降機構が、前記レール部材と前記支持体との間をスライド可能となっている。
上記入浴システムにおいて、前記基台部は、前記レール支持台を挟んで、前記椅子側に配置される複数の前部キャスターと、前記椅子とは反対側に配置される複数の後部キャスターと、を備えることができる。
本発明によれば、被介護者が入浴しないときに、支持体を椅子の受入れ位置から安定的に待避させることができる。
本発明の一実施形態に係る入浴介護システムの側面図である。 図1の平面図である。 図1の入浴介護システムに用いられる介護用椅子ユニットの側面図である。 図3の正面図である。 図3の椅子ユニットにおいてフットサポートを変位させた状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る浴槽のレールユニットにおいて、支持体が第1の位置にある状態を示す斜視図である。 図6の側面図である。 図6のレールユニットにおいて、支持体が第1の位置から第2の位置へ変位する途中の状態を示す斜視図である。 図8の側面図である。 図6のレールユニットにおいて、支持体が第2の位置にある状態を示す斜視図である。 図10の側面図である。 図1の入浴介護システムにおける被介護者の入浴時の使用方法を示す側面図である。 図1の入浴介護システムにおける被介護者の入浴時の使用方法を示す側面図である。
以下に、本発明に係る入浴システムを入浴介護システムに適用した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、この入浴介護システムの側面図、図2は、図1の平面図である。図1及び図2に示すように、この入浴介護システムは、被介護者が入浴するのを介護するためのシステムであり、被介護者が座る介護用の椅子ユニット100と、浴槽8に取付けられ、洗場Wにある椅子ユニット100の椅子モジュールを浴槽8に案内するためのレールユニット200と、を有している。以下では、まず、介護用の椅子ユニット100について説明し、その後、レールユニット200及びその使用方法について説明する。なお、以下では、説明の便宜のため、図1~図4に示す方向にしたがって、説明を行なうこととする。
<1.介護用椅子ユニット>
図3は本実施形態に係る介護用椅子ユニットの側面図、図4は図3の正面図である。図3及び図4に示すように、本実施形態に係る椅子ユニット100は、被介護者などの利用者を着座させる椅子1と、この椅子1を上下動可能に支持する装置本体2と、この装置本体2を移動可能に支持する支持台3と、を備えている。さらに、この椅子ユニット100は、被介護者の足を支持するフットサポート4を備えている。以下、各部材について詳細に説明する。
<1-1.椅子>
図3及び図4に示すように、本実施形態に係る椅子1は、板状に形成され、上下方向に延びる移動部材11を備えており、この移動部材11が上述した装置本体2に対して上下動可能に取り付けられている。より詳細には、移動部材11の背面には、上下方向に延びるラック(図示省略)が固定されており、このラックに、装置本体2の前面から露出するピニオン(図示省略)が噛み合っている。このピニオンは、装置本体2に内蔵されたモータ(図示省略)により正逆方向に回転駆動するようになっている。そして、この移動部材11に、被介護者の頭部を支持するヘッドレスト12、被介護者の背中を支持する背凭れ部13、被介護者の臀部を支持する座部14、及び被介護者の腕を支持する一対のアームレスト15が取り付けられている。
まず、背凭れ部13から説明する。背凭れ部13は、上下方向に延びる正面視矩形状に形成されており、移動部材11の前面に固定されている。また、背凭れ部13の両側は、前方に向かってやや湾曲しており、これによって被介護者の背中の上部を包み込むように支持する。なお、背凭れ部13は、上部から下部に向かうにつれて、後ろから前にかけて傾斜していてもよい。
ヘッドレスト12は、正面視矩形状に形成され、移動部材11の最上部付近にブラケット16を介して取り付けられている。ブラケット16は移動部材11からやや前方に向かって延びており、これによって、ヘッドレスト12は背凭れ部13よりもやや前方に配置されている。また、ブラケット16は移動部材11に対して上下動可能に構成されるとともに、移動部材11に対して揺動可能となっている。そのため、ヘッドレスト12も移動部材11に対して上下動可能であり、また揺動可能であるため、被介護者の頭の位置に合わせてヘッドレスト12の上下の位置及び角度を調整可能である。また、ヘッドレスト12の両側は前方に向かってやや湾曲しており、これによって被介護者の頭部を後ろ側から包み込むように支持する。
座部14は平面視矩形状に形成されており、移動部材11の下端部に固定されている。そして、移動部材11の下端部から概ね水平方向に前方に向かって突出するように支持されている。また、座部14の先端の下面には、後述するように、フットサポート4を支持するフック19が設けられている。
アームレスト15は、複数箇所で屈曲する棒状に形成されており、その一端部は、軸部材17を介して移動部材11の両側に揺動可能に固定されている。そして、各アームレスト15は、軸部材17から背凭れ部13の両側を越えて前方に延びている。この構成により、アームレスト15は、軸部材17から概ね水平方向に延びる位置において、被介護者の両腕を載置可能であるとともに、この位置から上方に揺動可能となっている。そして、アームレスト15が上下方向に延びる位置まで揺動したときには、被介護者は椅子1の両側から座部14に着座することができる。
<1-2.装置本体>
次に、装置本体2について説明する。装置本体2は、直方体状のケーシング21と、このケーシング21に内蔵されているモータ(図示省略)と、を備えている。モータは、上述したようにピニオンを回転させるためのものである。ケーシング21の前面は、下方にいくにしたがって、前方に向かうように傾斜している。また、ケーシング21の前面にはガイドローラ(図示省略)が配置されており、このガイドローラが移動部材11の背面に形成され、上下方向に延びるガイド溝(図示省略)に嵌め込まれている。これにより、移動部材11は、ケーシング21に対して上下動可能となっている。また、ケーシング21の前面が上記のように傾斜しているため、移動部材11もこの傾斜に沿って上下動するように構成されている。例えば、移動部材11がケーシング21に対して下方に移動すると、やや前方に向かうように移動する。このように、椅子1は、装置本体2の前側に配置されている。
なお、後述するように、被介護者の入浴時には、椅子1と装置本体2とが椅子ユニット100から分離し、浴槽8側へ移動するが、椅子1と装置本体2とが本発明の椅子モジュールを構成する。
<1-3.支持台>
次に、支持台3について説明する。支持台3は、複数の車輪351,352が設けられた基台部31と、装置本体2を支持するレール部材32と、基台部31から上方に延び、レール部材32を支持する支持部33と、を備えている。
基台部31は、前後方向に延びる一対の棒状の支持部材311を備えており、各支持部材311の前後の端部の下側に、それぞれ前輪351及び後輪352が取り付けられている。両支持部材311は、左右方向に所定間隔をあけて平行に配置されており、前端部側が第1連結部材312により連結されている。一方、両支持部材311の後端部側は第2連結部材313によって連結されている。そして、第2連結部材313から上述した支持部33が上方に延びており、レール部材32を下側から支持している。また、第1連結部材312の左右方向の中心付近には、後述するように、フットサポート4と係合する固定具34が取り付けられている。
また、各支持部材311は、前後方向において、装置本体2の下方から前側及び後側に延びている。より詳細には、各支持部材311の前端部は、椅子1の先端の下方付近に位置しており、この前端部に前輪351が取付けられている。一方、各支持部材311の後端部は、装置本体2よりも後方まで延びており、この後端部に後輪352が取付けられている。そして、第2連結部材313は、前輪351と後輪352との間で、やや後輪352よりに配置されている。
レール部材32は、左右方向に延びるレール321を有しており、このレール321にケーシング21の下端面が移動可能に嵌め込まれている。これにより、ケーシング21は、レール部材32に沿って左右方向に移動可能となっている。また、ケーシング21は、レール部材32上にあるとき、その位置をロックできるようになっている。さらに、レール部材32は、後述するように浴槽8の上面に設けられた支持体9とほぼ同じ高さに設置されている。
<1-4.フットサポート>
続いて、フットサポート4について説明する。フットサポート4は、被介護者の両足をそれぞれ載置する一対の平板状の足載置部41を備えている。また、両足載置部41からは後方に向かって円筒状の延伸部材42がそれぞれ延びており、これら延伸部材42は、左右方向に平行に延びる複数の係合部材43によって連結されている。また、各延伸部材42には、棒状の揺動部材44がそれぞれ挿入されている。これにより、各延伸部材42は、揺動部材44に対して前後方向に進退可能となっている。また、各揺動部材44の後端部は、座部14の下面の後端部において、上下方向に揺動可能に連結されている。以上の構成により、足載置部41は、座部14から前後方向に移動可能であるとともに、上下方向に揺動可能となっている。また、足載置部41は、延伸部材42に対して角度を変えるように構成することもできる。
この構成により、本実施形態に係るフットサポート4は、2つの態様を採りうる。この点について、図5も参照しつつ説明する。
まず、図3に示すように、揺動部材44を下方に揺動し、延伸部材42を揺動部材44に対して所定の位置に進退させ、いずれかの係合部材43を支持台3の固定具34に係合させる。すなわち、いずれかの係合部材43を固定具34により下側から支持する。この位置を第1の固定位置と称することとする。第1の固定位置は、椅子1に着座した被介護者が座部14の先端付近で膝を曲げ、下方に下ろした足を載置するためのフットサポート4の固定位置である。また、この固定位置において、足載置部41は、延伸部材42を介して、支持台3の固定具34に固定されているため、椅子1を装置本体2に対して上下動した場合には、椅子1の上下の位置に応じて、揺動部材44が延伸部材42から進退するとともに、座部14に対して揺動する。
もう一つの態様は、次の通りである。すなわち、図5に示すように、揺動部材44を座部14の下面付近まで揺動しつつ、延伸部材42を揺動部材44に対して所定の位置に進退させる。そして、いずれかの係合部材43を座部14の下面に設けられたフック19に引っ掛ける。この位置を第2の固定位置と称することとする。第2の固定位置は、椅子1に着座した被介護者が前方に延ばした足を足載置部41に載置するためのフットサポート4の固定位置であり、延伸部材42は座部14から延長されるように、概ね水平方向に延びた状態となる。この第2の固定位置は、後述するように、椅子1を洗場Wから浴槽8へと移動させるとき、及び浴槽8内に椅子1を配置するときの固定位置である。この固定位置では、延伸部材42を、揺動部材44に対して進退させることができる。このとき、延伸部材42の位置に応じてフック19に引っ掛ける係合部材43を変更する必要がある。これにより、被介護者の身長に合わせて座部14と足載置部41との位置関係を調整することができる。
<2.浴槽のレールユニット>
次に、浴槽のレールユニット200について、図6及び図7も参照しつつ説明する。図6は浴槽に取付けられたレールユニットの斜視図、図7は図6の側面図である。まず、浴槽8について説明する。図2に示すように、浴槽8は、前後方向に平行に延びる第1壁部81及び第2壁部82と、左右方向に平行に延びる第3壁部83及び第4壁部84と、を有しており、平面視矩形状に形成されている。第1壁部81は左側(洗場W側)、第2壁部82は右側に配置されており、これらは浴槽8の長手方向に延びている。一方、第3壁部83は前側、第4壁部84が後側に配置されており、これらは浴槽8の短手方向に延びている。
図6及び図7に示すように、レールユニット200は、第1壁部81の上面に沿って配置される第1固定具71と、第2壁部82の上面に沿って配置される第2固定具72とを備えている。これら第1固定具71及び第2固定具72は、断面矩形の棒状に形成され、第1壁部81及び第2壁部82の後端から、前後方向の中間付近まで延びている。また、これら固定具71,72の下部には各壁部81,82を挟む挟持部材73が取付けられており、この挟持部材73をハンドル731を回して各壁部81,82に押し付けることで、各固定具71,72を各壁部81,82に固定している。
両固定具71,72の上面は平坦に形成されており、これら固定具71,72に跨がるように左右方向に延びる支持体9が取付けられている。図6及び図7に示す支持体9は、介護用椅子ユニット100の装置本体2を受入れる第1の位置に配置されており、浴槽8の後端部よりも前側に配置されている。
具体的には、この支持体9は、基板部91と、この基板部91の前後の両側から延びる側壁部92,93と、各側壁部92,93の先端から互いに近接するように延びる板状の抜け止め部94と、を備えている。この構成により、第1位置にある支持体9には、基板部91、側壁部92,93及び抜け止め部94で囲まれ、上方に開放するスライド空間90が形成されており、このスライド空間90に、椅子ユニット100の装置本体2が収容され、左右方向にスライド可能となっている。このとき、基板部91において上方を向く面を第1面と称し、下方を向く面を第2面と称することとする。すなわち、支持体9において、第1面側が装置本体2を支持するレール構造を構成している。そして、この第2面には後述するように厚みの薄いクッション部材95が取付けられている(図8参照)。また、第1の位置にある支持体9において前側に配置されている側壁部を第1側壁部92と称し、後側に配置されている側壁部を第2側壁部93と称することとする。
第1の位置にある支持体9の第2側壁部93には、一対の揺動ユニット74が固定されており、各揺動ユニット74は、第1の位置にある支持体9の後側で、第1固定具71及び第2固定具72にそれぞれ固定されている。
各揺動ユニット74は、各固定具71,72の上面に固定される基部741と、この基部741に取付けられ左右方向に延びる軸部材742と、軸部材742を介して基部741に揺動可能に取付けられる連結部743と、を備えており、連結部743は、支持体9の第2側壁部93に固定されている。この構成により、支持体9は各固定具71,72に対して、揺動可能となっている。
これにより、第1の位置にある支持体9を揺動ユニット74により後側に揺動させると、図8及び図9に示すように、基板部91が上下方向に延びるように立上がり、この位置からさらに後側に揺動させると、図10及び図11に示すように、基板部91の第2面が上方を向くように配置される。以下、この位置を第2の位置と称することとする。第2の位置では、両抜け止め部94が各固定具71,72の上面に接するように配置され、レール構造が下向きとなる。また、支持体9の第1側壁部92が、固定具71,72及び浴槽8の後側の端部と概ね一致するように配置される。
なお、揺動ユニット74において、軸部材742と第2側壁部93との距離S、つまり軸部材742と支持体9との距離を大きくすると、支持体9の旋回半径が大きくなるため、例えば、第1の位置の支持体9を前方よりに配置していても、第2の位置では、支持体9を浴槽8のより後方に配置することができる。これにより、後述するように、支持体9が邪魔になるのを防止できる。上記距離Sは特には限定されないが、例えば、25~150mmとすることができる。これは、距離Sが大きくなりすぎると、浴槽の利用できる領域が狭くなり、脚を十分に伸ばしがたくなるからである。
また、図示を省略するが、第1の位置にある支持体9と、椅子ユニット100のレール部材32とは概ね同じ高さに位置しており、支持体9の左端部と、レール部材32の右端部とを接触させたときには、装置本体2のケーシング21が、レール部材32と支持体9とに亘ってスライドできるようになっている。また、支持体9の左端部と、レール部材32の右端部とは、ロック可能となっている。さらに、支持体9に受入れられたケーシング21は、支持体9上で動かないようにロックできるようになっている。
<3.入浴介護システムの使用方法>
次に、上記のように構成された入浴介護システムの使用方法について、図12及び図13も参照しつつ説明する。ここでは、洗場Wに配置されている介護椅子ユニット100の椅子1を浴槽8内に移動させ、椅子1に座る被介護者を浴槽8に浸からせる動作について説明する。
まず、図6及び図7に示すように、支持体9を揺動させ、第1の位置に配置する。次に、図5に示すように、椅子ユニット100のフットサポート4を第2の固定位置に配置する。すなわち、介護者は、第1の固定位置にあるフットサポート4において、係合部材43を固定具34から外し、足載置部41を上方に引き上げる。これにより、足載置部41、延伸部材42、及び揺動部材44が上方に揺動する。そして、図5に示すように、延伸部材42が座部14の下面付近に位置するまで揺動させた後、延伸部材42の前後の位置を調整し、係合部材43をフック19に引っ掛ける。この過程で、被介護者は足載置部41に足を載せたまま、介護者がフットサポート4の位置を調整する。こうして、被介護者は、座部14に着座した状態で、膝を抱えるような体勢となる。このとき、座部14及び足載置部41は概ね同じ高さになるため、被介護者の身体全体が座部14よりも上に配置される。
続いて、椅子ユニット100を移動させ、レール部材32の右端部をレールユニット200の支持体9の左端部に接触させ、両者をロックする。これに続いて、図12に示すように、モータを駆動して、椅子1が、浴槽8の壁部の上面よりも少し高い位置となるまで、椅子1を上昇させる。そして、椅子1が、浴槽8の上面を超えると、装置本体2をレール部材32から支持体9のスライド空間90へ向けてスライドさせる。装置本体2とともに椅子1が浴槽8の上方に位置すると、装置本体2がスライドしないように、その位置にロックする。
続いて、モータを駆動し、図13に示すように、椅子1を浴槽8内へと降下させる。こうして、被介護者は椅子1に着座したままで、浴槽8内に入り、湯につかることができる。入浴が終了後には、これとは逆に椅子1を上昇させ、椅子1が浴槽8の上面を超える位置まで上昇すると、装置本体2のスライドのロックを解除し、装置本体2を洗場W側へスライドさせる。そして、装置本体2がレール部材32上に移動すると、ロックをする。その後、椅子1を下降後、支持体9とレール部材32とのロックを解除し、被介護者とともに椅子ユニット100を移動させる。
こうして、被介護者の入浴が終了すると、図10及び図11に示すように、支持体9を第2の位置に揺動させる。これにより、支持体9が浴槽8の後側に移動するため、浴槽8の上部開口が広がり、健常者が入浴する際に、支持体9が邪魔にならない。
<4.特徴>
上記入浴介護システムによれば、浴槽8に設けられているレールユニット200において、支持体9が第1の位置から第2の位置へ180度揺動するように構成されている。そのため、被介護者が入浴を行なわないときに、支持体9を第2の位置に移動させると、浴槽8の開口が広くなり、健常者が入浴する際に邪魔にならない。そして、支持体9が第2の位置にあるときは、基板部91の第1面が下向きになり、両抜け止め部94は固定具71,72の上面に接した状態となり、支持体9を固定具71,72上で安定的に保持することができる。したがって、従来例のように、支持体が起立して保持される不安定な状態と比べ、支持体9が倒れるのを確実に防止することができる。
このように、支持体9が第1の位置と第2の位置とをとり得るように構成されているため、支持体9が第1の位置にあるとき、つまり椅子モジュールを受入れるときには、支持体9は、浴槽8の後端部よりも前方に配置される。これに合わせて、椅子ユニット100のレール部材32は浴槽8の後端部よりも前方に配置されるため、レール部材32の後方にはスペースが形成される。そのため、本実施形態においては、このスペースを利用して、レール部材32よりも後方に後輪352が配置されるように、支持部材311を後方に延ばしている。その結果、レール部材32及び装置本体2は、前後方向において、前輪351と後輪352との間に配置されるため、レール部材32及び装置本体2を安定的に支持することができる。なお、装置本体2の前部には椅子が設けられており、これも安定的に支持するため、装置本体2及びレール部材32は、前輪351と後輪352との間でやや後輪352よりに配置されている。
さらに、支持体9の第2面にはクッション部材95が設けられているため、支持体9が第2の位置にある場合には、支持体9がクッション部材95により覆われた状態となる。したがって、例えば、介護者が転倒したときに、支持体9へ直接衝突するのを防止することができる。
<5.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例は、いずれか1つを採用したり、あるいは複数の態様を問題なく組み合わせることができる。
<5-1>
浴槽8への固定具71,72の固定方法は特には限定されず、種々の方法が可能である。また、支持体9の構成も特には限定されず、少なくとも椅子モジュールをスライド可能に受入れることができるように構成されていればよいため、支持体9の構成としては、側壁部92,93や抜け止め部94等には限定されず、適宜変更可能である。
<5-2>
上記実施形態では、揺動ユニット74により支持体9が概ね180度揺動できるように構成されているが、90度より大きい角度で支持体9が揺動できるように構成されていればよい。すなわち、支持体9の第2の位置は、支持体9が第1の位置から90度より大きい角度で揺動する位置であればよい。これにより、支持体9が第1の位置へ倒れるのを防止することができる。
<5-3>
クッション部材95は、必ずしも必要ではないが、設ける場合には、支持体9の第2面の少なくとも一部に設けられていればよく、全面でなくてもよい。
<5-4>
椅子ユニット100の構成は特には限定されず、少なくとも、レールユニット200ヘスライド可能な椅子1とその昇降機構(装置本体2)が設けられていればよく、その他の構成は適宜変更可能である。また、車輪を設ける場合には、上記のように前輪351と後輪352との間にレール部材が設けられることが好ましいが、これに限定されない。また、この椅子ユニット100は、被介護者を安定的に支持できるため、入浴介護システム以外にも利用することができる。
<5-5>
本発明に係る入浴システム及びレールユニットは、被介護者にのみ利用されるものではなく、単に、椅子を利用して入浴を行う者にも当然に利用される。したがって、介護用に限定されるものではない。
100 椅子ユニット
1 椅子
2 装置本体(昇降機構)
32 レール部材
200 レールユニット
71 第1固定具
72 第2固定具
74 揺動ユニット
9 支持体

Claims (5)

  1. 椅子モジュールを支持する浴槽のレールユニットであって、
    浴槽の対向する壁部の上端面に沿って、それぞれ取付けられる一対の固定具であって、前記浴槽の端部側に配置される第1端部、前記第1端部とは反対側の第2端部をそれぞれ有する一対の固定具と、
    前記一対の固定具に跨がるように取付けられ、第1面、及び前記第1面とは反対側の第2面を有し、前記第1面に前記椅子モジュールがスライドするレール機構が取付けられた、支持体と、
    前記各固定具に取り付けられ、当該固定具間を結ぶ方向を軸方向として、前記支持体を揺動自在に支持する揺動ユニットと、
    を備え、
    前記支持体は、前記揺動ユニットを揺動中心として、前記第1面が上方を向く第1位置と、前記第2面が上方を向く第2位置と、を選択的にとり得るように揺動可能となっており、
    前記支持体は、前記第2位置にあるとき、前記第1位置にあるときよりも前記浴槽の端部側に配置され、前記第2位置にあるとき、前記第1面側が前記固定具に接するように構成されている、浴槽のレールユニット。
  2. 前記支持体が前記第1位置にあるとき、前記第2面側が前記固定具に接し、前記第2位置にあるとき、前記第1面側が前記固定具に接するように構成されている、請求項1に記載の浴槽のレールユニット。
  3. 前記揺動ユニットは、
    前記各固定具に取り付けられる基部と、
    前記基部に取付けられ、前記軸方向に延びる軸部材と、
    前記軸部材及び前記支持体に取付けられる連結部と、
    を備え、
    前記支持体は、前記軸部材を中心に、揺動するように構成されている、請求項1または2に記載の浴槽のレールユニット。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の浴槽のレールユニットと、
    椅子ユニットと、
    を備え、
    前記椅子ユニットは、
    前記椅子モジュールと、
    台部と、
    前記基台部上に配置され、前記椅子モジュールをスライド可能に支持するレール部材と、
    を備え、
    前記椅子モジュールは、
    前記レール部材上で水平方向にスライド可能に支持される昇降機構と、
    前記昇降機構に支持され、当該昇降機構により昇降する椅子と、
    を備え、
    前記レール部材と、前記浴槽のレールユニットにおいて前記第1位置にある前記支持体とが同じ高さに配置され、前記昇降機構が、前記レール部材と前記支持体との間をスライド可能となっている、入浴システム。
  5. 前記基台部は、前記レール部材を挟んで、前記椅子側に配置される複数の前輪と、前記椅子とは反対側に配置される複数の後輪と、を備えている、請求項4に記載の浴槽の入浴システム。
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