JP6170344B2 - 容器取付構造 - Google Patents

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本発明は、水を溜める容器を、例えば介護用の入浴装置や入浴用搬送車に取り付けるのに好適な容器の取付構造に関する。
体が不自由で介助が必要な者(以下、要介助者と記載する)を入浴させる際に、要介助者を入浴用搬送車に載せた状態で洗身作業が行われることがある。この洗身作業の際には、要介助者の身体を拭く等の目的でタオルが使用されるために、タオルをゆすぐ(洗う)手段が必要になる。従来、このタオルをゆすぐための手段として、バケツや洗面器等が使用されている。
タオルをゆすぐためにバケツや洗面器を用いる場合、使用済みの水を捨てるために、バケツや洗面器を一々持ち上げる必要がある。複数の要介助者を入浴させる必要がある介助者には、このような作業は負担になる。この点、特許文献1に開示される回転式洗面器を利用すれば、排水のために一々洗面器を持ち上げる必要がないために便利である。
特開2012−125488号公報
しかしながら、バケツや洗面器(特許文献1に開示される回転式洗面器も含む趣旨である)を別途準備する構成の場合、バケツ等の容器を保管しておく場所が必要になったり、バケツ等の容器を取りに行く負担が発生したりする。そして、容器を取りに行くために介助者が入浴者(要介助者)から離れてしまうのは危険である。また、特許文献1の構成では、洗面器に溜めた水を排出する方向が台の配置方向で一方向に決まってしまうので、排出方向を変えたい場合に、一々台の向きを変える必要がある。
以上の点に鑑みて、本発明の目的は、洗身作業時における介助者の負担を軽減できる技術を提供することである。
上記目的を達成するために本発明の容器取付構造は、水を溜める容器を被取付体に取り付ける容器取付構造であって、前記容器は、スライド移動可能、且つ、回動可能に前記被取付体に保持され、前記スライド移動による位置の切り換えによって、前記容器が回動する状態と、回動しない状態とが切り換えられる構成(第1の構成)になっている。
本構成によれば、容器を所定の方向にスライド移動させ、その後、容器を回動することによって容器内の水を捨てるといったことができる。このために、容器内の水を排出する者(例えば洗身作業を行う介助者等)は、水を捨てるために容器全体を持ち上げる必要がなく、楽に容器内の水の排出を行える。
上記第1の構成の容器取付構造において、前記容器は、前記被取付体の第1の部分に、スライド移動可能且つ回動可能に係合する第1の係合部と、前記スライド移動による位置の切り換えによって、前記被取付体の第2の部分に係合する状態と係合しない状態とに切り換えられる第2の係合部と、を備える構成(第2の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、容器をスライド移動することによって、容器が回動可能な状態と回動不能な状態とに切り換わる構成をシンプルな構造で実現可能である。また、本構成によれば、容器を回転する方向が一方向に限られない構成とできるので、容器内の水を排出する者(例えば洗身作業を行う介助者等)は、特段の労力を伴うことなく、自身の立ち位置に応じて水を捨てる方向を決められる。
上記第2の構成の容器取付構造において、前記第1の部分は、前記被取付体に設けられる第1の棒状部であり、前記第2の部分は、前記被取付体に設けられる一対の第2の棒状部であり、前記第1の係合部は、前記容器の底部に設けられる筒状部であり、前記第2の係合部は、前記容器の周縁に対向配置される一対のフック部である構成(第3の構成)であってよい。本構成によれば、容器の構造が複雑とならず、その取り扱い性を良くできる。
上記第1から第3のいずれかの構成の容器取付構造において、前記被取付体は、介護用の、入浴用搬送車又は入浴装置であるのが好ましい(第4の構成)。本構成によれば、要介助者を入浴させる際における介助者の労力(洗身作業時の労力)が軽減されることが期待できる。
また、上記目的を達成するために本発明の入浴用搬送車は、水を溜める容器を備える入浴用搬送車であって、前記容器は、スライド移動可能、且つ、回動可能に車体に取り付けられ、前記スライド移動による位置の切り換えによって、前記容器が回動する状態と、回動しない状態とが切り換えられる構成(第5の構成)になっている。
本構成によれば、入浴用搬送車に水を溜める容器が付いているために、洗身作業時に介助者は、水を溜める容器をその保管場所に取りに行く必要がない。このために、介助者の労力を軽減できるとともに、介助者が要介助者から離れてしまう可能性を低減できる。また、本構成によれば、容器を回転する方向が一方向に限られない構成とできるので、容器内の水を排出する介助者は、特段の労力を伴うことなく、自身の立ち位置に応じて水を捨てる方向を決められる。
本発明によれば、例えば、洗身作業時における介助者の負担を軽減することが可能である。
本発明の実施形態に係る入浴用ストレッチャーと対になって使用される入浴装置の構成を示す概略斜視図 本発明の実施形態に係る入浴用ストレッチャーの構成を示す概略斜視図 本発明の実施形態に係る入浴用ストレッチャーの構成を示す概略平面図 本発明の実施形態に係る容器取付構造で取り付けられた容器の動きを説明するための概略拡大図 本発明の実施形態に係る入浴用ストレッチャーの変形例を説明するための図 本発明の容器取付構造の別実施形態を説明するための図
以下、本発明の実施形態に係る容器取付構造について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、本発明の容器取付構造が、要介助者を入浴させる際に使用される入浴用ストレッチャー(入浴用搬送車の一例)に適用される場合を例に説明する。
実施形態に係る入浴用のストレッチャー(本発明の容器取付構造を備える)の構成について説明する前に、入浴用のストレッチャーの理解を容易にするために、当該ストレッチャーと対になって使用される入浴装置(介護用に入浴装置)について説明しておく。
図1は、本発明の実施形態に係る入浴用ストレッチャーと対になって使用される入浴装置1の構成を示す概略斜視図である。入浴装置1は、床に固定配置される架台11と、この架台11に対して昇降可能(Z方向に移動可能)に設けられる浴槽12とを備えている。架台11及び浴槽12の外形は、上面視略矩形状に設けられている。架台11の中央寄りには、支柱13が立設されている。この支柱13は、浴槽12の底部を液密に貫通している。浴槽12は、不図示の昇降機構によって、支柱13に沿って自動的に昇降可能になっている。
なお、浴槽12を昇降させる昇降機構は、特に限定されるものではないが、例えば電動機を利用して作動する油圧装置(油圧シリンダやポンプを含む)によって構成されてよい。
支柱13の上端には、上面視略矩形状の支持台14が水平となるように固定されている。支持台14の長手方向(X方向に平行な方向)の両端部には、それぞれ、浴槽12の短手方向(Y方向に平行な方向)に水平に延びるガイドレール15が設けられている。一対のガイドレール15、15は、同一の高さ位置に、平行となるように配置されている。
架台11の長手方向(X方向に平行な方向)に略平行な2つの側面には、それぞれ、浴槽12に横付けされるストレッチャー(詳細は後述する)を位置決め配置できるように、一対の位置決め穴16、16が形成されている。また、架台11の、一対の位置決め穴16、16の間には、ストレッチャーを連結するための連結部17が設けられている。なお、連結部17も両側面に設けられており、入浴装置1は合計2つの連結部17を有している。連結部17の上面には開口17aが設けられ、連結部17の内部にはマイクロスイッチ(不図示)が配置されている。このマイクロスイッチは、当該入浴装置1とストレッチャーとの連結を検知する連結検知手段として機能する。
浴槽12の開口12aを取り囲む周縁部121の、短手方向(Y方向に平行な方向)に沿った2つの部分の一方側(浴槽12の長手方向の一端部側)の上面には、介助者等が当該入浴装置1に対する指示を入力するための操作部18が設けられている。操作部18には、入力キーや表示部(例えば温度表示等を行う)が含まれている。
その他、入浴装置1には、入浴の際に湯を溜めるための給湯設備やシャワー等が備えられている。
図2は、本発明の実施形態に係る入浴用ストレッチャー2の構成を示す概略斜視図である。図3は、本発明の実施形態に係る入浴用ストレッチャー2の構成を示す概略平面図である。図3は、図2のX方向に沿って見た図である。なお、図2に示すストレッチャー2は、図1に示す入浴装置1の、長手方向の2つの側面のうちの、手前側ではなく奥側に横付けされるストレッチャーである。
ストレッチャー2は、その下部に4つの車輪20a〜20dが配置される下フレーム21を備える。下フレーム21の上部には、昇降機構22によって昇降可能に設けられる上フレーム23が設けられている。昇降機構22は、Xリンク221と、Xリンク221を動作させる動力源である電動シリンダー222とを含む。上フレーム23上には、上フレーム23と分離可能に設けられる担架部(入浴用担架)24が配置されている。
上フレーム23には、短手方向(Y方向に平行な方向)に延びる一対のガイドレール(不図示)が設けられている。一対のガイドレールのレール間隔は、入浴装置1に設けられる一対のガイドレール15、15のレール間隔と同一である。担架部24には、上フレーム23に設けられる一対のガイドレールに沿って当該担架部24が移動することを可能とするローラー25が複数設けられている。すなわち、担架部24は、一対のガイドレールに沿って移動することにより、上フレーム23と分離できるようになっている。
ストレッチャー2が入浴装置1に横付けされる面側の2つの車輪20a、20bは、下フレーム21の昇降機構22が配置されるフレーム部分から突出するフレーム部分に設けられている。このために、昇降機構22及び上フレーム23は、当該ストレッチャー2が入浴装置1に横付けされる面側と反対面側寄りに配置された状態になっている。このように構成されているために、2つの車輪20a、20bがそれぞれ位置決め穴16内に挿入された状態で、上フレーム23上に配置される担架部24は、浴槽12内にある一対のガイドレール15、15に近づけることができる。すなわち、入浴装置1とストレッチャー2との間で、担架部24の授受をスムーズに行える。
下フレーム21の略中央には、短手方向(Y方向に平行な方向)に延びる操作バー26が揺動可能に取り付けられている。操作バー26の一端には接続ピン27が取り付けられ、他端にはペダル28が取り付けられている。操作バー26は、不図示の付勢部材によって、接続ピン27が下方側に下がるように付勢された状態になっている。
ストレッチャー2が入浴装置1に接近して、2つの車輪20a、20bがそれぞれ位置決め穴16内に所定量だけ挿入されると、接続ピン27が、入浴装置1の連結部17の開口17aに嵌入する。この際、接続ピン27が連結部17に内蔵されるマイクロスイッチ(連結検知手段)をオンするために、ストレッチャー2が入浴装置1に連結されたことが確認できる。なお、入浴装置1とストレッチャー2との連結は、ペダル28を踏んで接続ピン27を持ち上げることによって解除できる。
その他、担架部24には、入浴者が頭を載せるヘッドレスト241、入浴者が掴まる手すり242、入浴者の脱落を防止するサイドフェンス243等が設けられている。また、上フレーム23には、水を溜めておく容器30(本発明の容器の一例)が取り付けられている。容器30の上フレーム23への取付構造の詳細については後述する。
ここで、入浴装置1とストレッチャー2とを利用して、要介助者を入浴させる際の流れ(あくまでも一例である)について、簡単に説明しておく。
まず、介助者が、例えばベッド等に載っている要介助者(入浴者)を、ストレッチャー2の担架部24に移乗する。この際、担架部24の高さ位置は昇降機構22によって適宜調整される。介助者は、要介助者(入浴者)が載せられたストレッチャー2を、入浴装置1が設置された浴室に運ぶ。
介助者は、ストレッチャー2の一方面側の車輪20a、20bを、それぞれ、入浴装置1の側面に設けられる位置決め穴16に挿入する。これに伴い、ストレッチャー2が位置決めされて、入浴装置1とストレッチャー2との連結が完了する。連結は、上述のように、接続ピン27が連結部17の開口17aに嵌入されることによって達成される。
次に、介助者がリモコン操作等を行って上フレーム23を昇降させて、ストレッチャー2側のガイドレール(不図示)が、入浴装置1側のガイドレール15の高さ位置と合うようにする。介助者は、当該高さ合わせが終了すると、ガイドレール上を移動させながら、担架部24をストレッチャー2から入浴装置1(支持台14)側へと移動させる。
この後、介助者は、操作部18を操作して、浴槽12を支柱13に沿って上昇させる。浴槽12の上昇により、担架部24を浴槽12の中に位置させて、要介助者を浴槽12内の湯に浸からせることができる。なお、浴槽12内の湯は、浴槽12を上昇させる前に溜めておいてもよいし、場合によっては上昇させた後に溜めてもよい。また、入浴が済むと、以上の動作と逆の動作が行われて、要介助者は入浴装置1からストレッチャー2へと移される。
ところで、以上のような入浴装置1及び入浴用ストレッチャー2を使用して要介助者を入浴させる場合、要介助者の洗身作業は、入浴装置1の傍に配置された入浴用ストレッチャー2上で行なわれるのが通常である。そして、この洗身作業の際には、要介助者の身体を拭くために使用されるタオルをゆすぐ手段が必要となるが、このタオルをゆすぐための手段として、ストレッチャー2の上フレーム23に取り付けられる容器30が使用できるようになっている。容器30のストレッチャー2への取付構造は、介助者にとって便利な構造になっている。以下、容器30の取付構造の詳細について説明する。
図2及び図3に示すように、上フレーム23の長手方向(X方向に平行な方向)の一端部には、上フレーム23からX方向に延び出す、棒状の一対の支持フレーム231a、231bが設けられている。上フレーム23のX方向の一端部寄り下部側には、X方向と直交する板面を有するフレーム板232が設けられている。
フレーム板232からは、X方向に延び出す、棒状の保持フレーム233が設けられている。図3に示すように、X方向に沿って平面視した場合、一対の支持フレーム231a、231bと、保持フレーム233とは、二等辺三角形の頂点を構成するような配置となっている。保持フレーム233を通る軸Aを基準として、一対の支持フレーム231a、231bは略対称配置されている。上フレーム23の一端を基準位置とした場合、一対の支持フレーム231a、231bよりも保持フレーム233の方が、基準位置からの突出量が大きくなっている。
なお、一対の支持フレーム部231a、231bは、本発明の一対の第2の棒状部の一例である。また、保持フレーム233は、本発明の第1の棒状部の一例である。
容器30は、外形略半円柱状に設けられ、2つの半円形状の面30a、30aと、2つの半円形状の面30a、30aを繋ぐ円弧面30bと、によって形成される内部空間(水を溜める空間)を備える。円弧面30bの略中央部には、X方向に延びる筒状部31が設けられている。筒状部31に保持フレーム233が挿通されることによって、容器30は、保持フレーム233にスライド移動可能、且つ、回動可能に保持されている。なお、保持フレーム233の先端には、容器30の抜け止めを防止する抜け止め部233aが設けられている。この抜け止め部233aは、保持フレーム233に対して着脱可能であってもよいし、着脱不能であってもよい。抜け止め部233aを着脱可能とすることで、容器30をストレッチャー2に対して着脱可能にできる。
容器30の開口30cの周縁には、筒状部31を挟むようにして対向配置される一対のフック部32a、32bが設けられている。一対のフック部32a、32bのうち、一方のフック部32aが支持フレーム231aと係合し、他方のフック部32bが支持フレーム231bと係合した状態とすることで、容器30は、開口面を上、筒状部31を下とした状態で上フレーム23に保持できる(図2及び図3参照)。
なお、筒状部31は、本発明の第1の係合部の一例である。また、一対のフック部32a、32bは、本発明の第2の係合部の一例である。
図4は、本発明の実施形態に係る容器取付構造で取り付けられた容器30の動きを説明するための概略拡大図である。図4において、左側の図は側面から見た図、右側の図は正面から見た図である。
図4(a)は、容器30が一対の支持フレーム231a、231bに支持された状態を示している。この状態では、上述のように容器30の開口面が上を向いている。すなわち、この状態は、容器30内の空間に水を溜めるのに適した状態と言える。容器30が図4(a)の状態にされることによって、介助者は、容器30に溜められた水を利用して、例えばタオルをゆすぐことができる。なお、容器30への水溜めは、例えば入浴装置1に備えられるシャワー等を利用すればよい。容器30には、水を溜めやすいように、シャワー等が備えるホースやノズル部等を一時的に固定可能な固定手段を設けるのが好ましい。
図4(a)の状態から、容器30を保持フレーム233に沿って、保持フレーム233の先端側に向けてスライド移動すると、容器30の一対のフック部32a、32bと、一対の支持フレーム231a、231bとの係合が解除される。図4(b)は、この係合が解除された状態を示している。図4(b)の状態では、容器30は保持フレーム233のみと係合した状態になるために、保持フレーム233周りに回動可能となる。
図4(b)の状態から図4(c)に示すように容器30を回転させることによって、容器30の開口面が水平から傾いた状態になるために、容器30内の水を排出できる。すなわち、本構成では、容器30内の水を排出するために、容器30全体を持ち上げる必要がない。このために、容器30内の水を排出する作業が楽である。また、容器30を回転させる方向は、反時計回り方向(図4(c)に示す方向)に限らず、時計回り方向ともでき、介助者は自身の立ち位置に応じて容器30の回転方向を決められる。このために、介助者は、容器30内の水を排出する際に、一々、自身の立ち位置を変える必要がない。
なお、容器30内の水を排出した後は、保持フレーム233を中心として容器30を回動し、一対のフック部32a、32bが上となる状態とし、容器30を保持フレーム233に沿って、上フレーム32側にスライド移動すればよい。これにより、一対のフック部32a、32bが一対の支持フレーム231a、231bと係合して、容器30は開口面が上となった状態で、上フレーム23に支持されることになる。
以上のように、本実施形態の入浴用ストレッチャー2は、それ自身がタオル等を洗うための容器30を備える。このために、介助者が水を溜める容器を準備するために、要介助者から離れてしまうといった事態が生じ難い。すなわち、入浴用ストレッチャー2を用いることによって、要介助者の安全性を向上できる。また、本実施形態の入浴用ストレッチャー2によれば、容器30内の水を捨てる作業に要する労力が軽減され、介助者にとって当該ストレッチャー2は使い勝手がよい。
なお、以上に示した実施形態は、本発明の例示にすぎない。以上に示した実施形態の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されて構わない。
例えば、以上に示した実施形態では、容器30の一対のフック部32a、32bと、上フレーム23の一対の支持フレーム231a、231bとの係合によって、容器30が上フレーム23に対して回動不能に支持される構成とした。しかし、この構成に限らず、例えば、容器30から突出する一対の棒状部と、上フレーム23に設けられる一対の受け部との係合によって、容器30が上フレーム23に対して回動不能に支持される構成としてもよい。
また、以上に示した実施形態では、容器30の筒状部31に上フレーム23側に設けられる保持フレーム233が挿入されることによって、容器30が上フレーム23に対してスライド移動可能且つ回動可能に保持される構成とした。しかし、この構成に限らず、例えば、容器30に設けられる棒状部が、上フレーム23側に設けられる筒状部に挿入されることによって、容器30が上フレーム23に対してスライド移動可能且つ回動可能に保持される構成としてもよい。
また、以上に示した実施形態では、容器30内の水は、ストレッチャー2の側面方向(左右方向)に排出可能とした。しかし、この構成に限らず、図5に示すように、容器30内の水は、ストレッチャー2の前後方向に排出可能としてもよい。図5(a)は、本発明の実施形態に係る入浴用ストレッチャーの変形例を示す概略側面図である。図5(b)は、変形例に係る入浴用ストレッチャーが備える容器30の取付構造を説明するための概略上面図である。図5(c)は、容器30が排水のために傾けられた状態を示す図である。
図5に示すように、上フレーム23には、長手方向(X方向と平行な方向)の一端側、且つ、短手方向(Y方向と平行な方向)の一端側に、上フレーム23からX方向に延び出す延出フレーム230を有する。延出フレーム230には、Y方向に延び出す棒状の一対の支持フレーム231a、231bが設けられている。また、延出フレーム230の下部側にはY方向と直交する板面を有するフレーム板232が設けられている。フレーム板232からは、Y方向に延び出す、棒状の保持フレーム233が設けられている。一対の支持フレーム231a、231bと、保持フレーム233の関係は、上述した実施形態と同様である。また、容器30の構成も、上述した実施形態と同様である。
図5に示す例では、入浴用ストレッチャー2を構成するフレームに水受盤(不図示)を設ける構成とすることで、その使い勝手が良くなることが期待できる。
また、以上に示した実施形態では、本発明の容器付構造が入浴用ストレッチャーに適用される構成としたが、これに限らず、図6に示すように、入浴装置1側に、上述の実施形態と同様の容器取付構造が適用されても構わない。洗身作業時においては、通常、入浴用ストレッチャー2の傍に入浴装置1が存在する。このために、入浴装置1に水を溜める容器30が備えられることによって、介助者の洗身作業時における労力が軽減されることが期待できる。また、図示は省略するが、本発明の容器取付構造は、例えば、入浴用車椅子(入浴用搬送車に一例)に適用されても勿論構わない。
1 入浴装置(被取付体)
2 ストレッチャー(被取付体)
23 上フレーム(車体の一部)
30 容器
31 筒状部(第1の係合部)
32a、32b フック部(第2の係合部)
231a、231b 支持フレーム(第2の部分、第2の棒状部)
233 保持フレーム(第1の部分、第1の棒状部)

Claims (4)

  1. 入浴用搬送車又は入浴装置に水を溜める容器を取り付ける容器取付構造であって、
    前記容器は、
    前記入浴用搬送車又は入浴装置の第1の部分に、スライド移動可能且つ回動可能に係合する第1の係合部と、
    前記スライド移動による位置の切り換えによって、前記入浴用搬送車又は入浴装置の第2の部分に係合する状態と係合しない状態とに切り換えられる第2の係合部と、
    を備え、
    前記第1の部分と前記第1の係合部とのうち一方は、第1の棒状部であり、他方は、前記第1の棒状部と平行な方向に延びて前記第1の棒状部が挿通される筒状部であり、
    前記第2の部分と前記第2の係合部とのうち一方は、前記第1の棒状部と平行な方向に延びる一対の第2の棒状部であり、他方は、前記一対の第2の棒状部に係合する一対のフック部であり、
    前記一対の第2の棒状部は、前記第1の棒状部より上側に間隔をあけて配置され、
    前記第1の棒状部が延びる方向からの平面視において、前記第1の棒状部と前記一対の第2の棒状部とは、二等辺三角形の頂点に位置し、
    前記一対のフック部と前記一対の第2の棒状部とが係合した状態において、前記容器は開口面を上とすることを特徴とする容器取付構造。
  2. 前記第1の棒状部が延びる方向からの平面視において、前記容器は半円形状であることを特徴とする請求項に記載の容器取付構造。
  3. 前記第1の部分は、前記第1の棒状部であり、
    前記第2の部分は、前記一対の第2の棒状部であり、
    前記第1の係合部は、前記容器の底部に設けられる前記筒状部であり、
    前記第2の係合部は、前記容器の周縁に対向配置される前記一対のフック部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器取付構造。
  4. 前記第1の棒状部及び前記一対の第2の棒状部は、前記入浴用搬送車又は前記入浴装置の長手方向と平行な方向に延びることを特徴とする請求項に記載の容器取付構造。
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