JP6124243B2 - 入浴用機器 - Google Patents

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Description

本発明は、被介助者を載置する載置部を備えた担架等の入浴用機器に関するものである。
従来から、寝たきりの高齢者や身体不自由者などの被介助者を載せた担架を浴槽内の支持台上に移動させた後、浴槽を昇降機構により上昇させて被介助者を湯に浸漬し、入浴させる介護用の入浴装置が知られている。
この種の入浴装置に用いられる担架には、搬送時や入浴時などに被介助者が担架から転落しないように担架の両側部に起立倒伏可能なサイドガードが各々設けられるのが通例となっている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、担架上で寝たきりなどの被介助者の背中や臀部を洗身する際は、介助者が被介助者を起こし側臥位の姿勢にして洗身作業を行うことが一般的となっている。
そして、上述した従来の担架に設けられるサイドガードはいずれも担架長辺方向に延在する単一の大型構造となっているが故に、被介助者を側臥位の姿勢にすると膝に拘縮のある被介助者などは膝部が、また、恰幅の良い被介助者は腹部がサイドガードに衝突し、皮膚が切れたり、怪我をしたりする懸念があるため、洗身作業前にサイドガードを一旦、倒伏させてから洗身作業を行うようにしている。
特開2000−14736号公報
しかしながら、福祉・医療施設などの現場では、介助者が一人で洗身作業を行わなければならない場合が多く、この場合、介助者は一方の手で入浴者を側臥位の姿勢に支え保持したまま、もう片方の手で洗身作業をすることを余儀なくされ、担架上で被介助者の重心が側端部に寄り、被介助者を側臥位の姿勢にする際や洗身作業中に誤って被介助者を担架上から転落させてしまうことが危惧されており、安全性の面で好ましくないという問題点を抱えていた。
一方、介助者は、被介助者の膝部や腹部がサイドガードへ接触することを避けるため、担架上の被介助者を手前に起こして側臥位の姿勢にする前準備として、自身が起立する側と反対側の方向に被介助者を予め移動させることもなされているが、反対側の方向に被介助者を押して移動させようとしても中腰の姿勢になり力を入れづらく、腰部への負担も大きくなるという問題点を有していた。
また、介助者が担架の反対側に移動して被介助者を引っ張るようにして移動させるという方法もあり得るが、これでは介助者の動線に無駄ができ介助効率も悪化してしまうという問題点を有していた。特に最近は体躯が大きく体重も重い患者が増えつつあり、いずれにしても介助者の腰部に負担がかかる。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、サイドガードまたは載置部の側端部に対する被介助者の相対的位置関係を変更しておくことで、サイドガードを倒伏させることなく、しかも、介助者が載置部の周囲で移動して被介助者の位置を変更する必要もなく、介助者の身体的負担を抑えつつ、介助者が被介助者の洗身作業を楽に且つ効率的に行うことのできる入浴用機器を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明の入浴用機器は、被介助者を載置する載置部の側部に前記載置部の幅方向両側に起立・倒伏可能な少なくとも一対のサイドガードが設けられる入浴用機器であって、前記載置部に可動可能に可動体が設けられ、介助者の可動操作によって前記可動体を可動させることにより、前記サイドガードまたは前記載置部の側端部に対する前記載置部上における被介助者の位置関係を相対的に変更可能で、前記可動体における前記載置部の幅方向の寸法は、前記一対のサイドガードの対向間隔よりも短く、前記可動体の前記幅方向における可動範囲が、前記一対のサイドガードの範囲内であることを特徴とする。
請求項1によれば、サイドガードに対する載置部上における被介助者の位置関係を変更できるので、介助者の起立側方向に被介助者を起こして側臥位の姿勢にする際は、予め介助者の起立側に面するサイドガードから被介助者が遠ざかる方向に可動体を可動させておくことで、被介助者の膝部がサイドガードとの距離が離れ接触し難くなるので、被介助者の膝部がサイドガードに衝突して皮膚が切れたり、怪我をすることを防止でき、安全に被介助者の体位姿勢の変更や洗身作業を行うことができる。
可動体の載置部幅方向の寸法は、可動体の可動により、載置部上における被介助者の位置関係を相対的に変更可能なように、幅方向両側に対向する一対のサイドガードの対向間隔よりも短い為、可動体を可動させることで被介助者の位置を変更できるので、介助者が被介助者を直接動かして位置を変更する場合に比して、介助者の身体的負担を軽減できる。
サイドガードを倒伏させることなく、載置部上における被介助者の体位姿勢の変更ができるので、被介助者の載置部からの転落の心配を払拭でき、洗身作業時におけるサイドガードの倒伏・起立作業を省くことができるので、介助者の作業負担・労力負担を一つ軽減できることになる。
さらに、サイドガードを倒伏させて、被介助者の体位姿勢の変更を行いたい場合であっても、可動体を可動させて載置部上における被介助者の重心位置を載置部中央付近に簡単に移動させることができるので、被介助者が載置部の側端部にいるときよりも、載置部からの転落事故の危険性を低減でき安全性が向上するとともに、被介助者は介助者の介助を受けながら安心して体位姿勢の変更をすることができる。
さらにまた、載置部を含め、入浴用機器全体の幅を狭くすることができ、これにより、入浴用機器とセットで用いられる浴槽の小型化が図れ、浴湯量を減らすことによるランニングコストの低減も可能となる。また、浴槽の小型化により浴槽が設置される浴室スペースも有効活用することができる。
請求項2に記載の発明は、前記載置部の前記幅方向左右何れの位置において、前記可動体の可動操作を行えるようにしたことを特徴とする。
請求項2によれば、介助者が載置部の介助作業(例えば、洗身作業)を行う左右いずれの位置において、可動体の可動操作ができるので、被介助者の状況に応じ、いずれの側臥位からも介助が可能であると共に、従来のように一度、介助作業位置とは反対側の位置に回り込み、載置部上における被介助者の位置を変更させた後、再び介助作業位置に戻り被介助者の体位姿勢の変更作業を行う必要がないので、介助者の動線に無駄が発生せず、効果的な介助作業が行えることになる。また、被介助者が片麻痺等の疾患を有していた場合であっても、被介助者の麻痺症状に合わせて都合の良い位置で体位姿勢の変更を行うことができる。
請求項3に記載の発明は、前記可動体を記載置部の幅方向に対して移動させるか、または、前記載置部の所定位置を支点として前記可動体を揺動させるか、または、前記移動および前記揺動を組合せて前記可動体を可動させることを特徴とする。
請求項3によれば、可動体を往復移動のみ、揺動のみ、または往復移動と揺動の組合せのいずれかの手法により可動させて、被介助者の位置を変更させることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、前記可動体の可動を規制する規制手段が備えられ、前記規制手段による規制を解除する規制解除手段が前記載置部の前記幅方向左右両側に設けられることを特徴とする。
請求項4によれば、可動体の可動を規制することにより、被介助者が載置部上で不必要に動かされることなく、被介助者が必要以上の可動により不安やストレスを感じてリラックスして入浴が行えないという心配が無用となる。また、他のストレッチャーなどの機器から入浴用機器に被介助者を移乗させるときに、可動体を移乗側に可動させて規制しておくことで、移乗動作が行い易く、また、簡単な操作で被介助者を移乗側から載置部中央に移動させることができる。また、規制解除手段が載置部の幅方向左右両側に設けられる為、規制手段の解除操作がし易く、利便性に優れ、介助者の負担にもならない。
請求項5に記載の発明は、前記載置部には、案内溝が設けられ、前記可動体は、前記案内溝に入り込める突出した可動案内部を備え、前記可動体は、前記案内溝と前記可動案内部によって案内され、摺動することを特徴とする。
請求項5によれば、可動体は、案内溝と可動案内部によって案内されるよう、摺動することができる
請求項6に記載の発明は、前記可動体を前記載置部に対して着脱自在としたことを特徴とする。
請求項6によれば、可動体を載置部から外すことで、可動体の内壁面や可動体と載置部の他の構成部材との間に付着した水垢や汚れ、毛髪や汚物などの老廃物を取り除く清掃作業が容易に行え、衛生面が特に重視される入浴用機器において、衛生度、清潔度を向上させることができる。
請求項7に記載の発明は、前記可動体の着脱方向が、前記可動体の上下方向であることを特徴とする。
請求項7によれば、前記可動体の着脱を、前記可動体の上下方向に行うことができる。
請求項8に記載の発明は、前記可動体の幅方向における可動範囲が、前記載置部の幅方向両側のサイドガードに接触しない範囲であることを特徴とする。
請求項8によれば、可動体は前記可動範囲に規制されるので、可動体がサイドガードに衝突するおそれがなくなり、介助者は入浴用機器を破損させることなく、安心して入浴操作を行うことができる。
本発明によれば、載置部上において被介助者の体位姿勢を変更する前に予めサイドガードに対する被介助者の相対的位置関係を変更しておくことで、サイドガードを倒伏させることなく、しかも、介助者が載置部の周囲で移動して被介助者の位置を変更する必要もなく、介助者の身体的負担を抑えつつ、介助者が被介助者の洗身作業を楽に且つ効率的に行うことができる。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る入浴用機器の一例である担架全体の斜視図である。 図2は、図1に示す担架における可動体の下面側の拡大斜視図である。 図3は、図1のA−A矢視方向の拡大断面図である。 図4は、可動体に対応する担架要部の拡大底面図である。 図5は、図1に示す担架の拡大部分側面図である。 図6は、操作レバーが可動体をロックする操作位置にあるときの可動体ロック機構の拡大側面図である。 図7は、図6の断面図である。 図8は、操作レバーが可動体のロックを解除した操作位置にあるときの可動体ロック機構の拡大側面図である。 図9は、図8の断面図である。 図10は、可動体ロック機構の他の例を示す拡大断面図である。 図11は、第二の実施形態の可動体を示す概略構成図である。 図12は、第三の実施形態の可動体を示す概略構成図である。 図13は、第四の実施形態の可動体を示す概略構成図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の第一の実施の形態に係る入浴用機器を説明する。まず、図1を参照して、入浴用機器の一例である担架の基本構成を説明する。
担架1は、例えば入浴時において、昇降可能な昇降浴槽内に設けた支持台に移送するなどに用いられるものであり、主に、載置部(後述する各載置部7〜13を総称する)2と、サイドガード(後述する各サイドガード3a〜3dを総称する)3と、手摺4と、枕部5と、とを有する。
載置部2は、被介助者の頭部が載置される載置部7と、肩から腰までの主に体幹が載置される載置部8,9と、主に被介助者の臀部が載置される載置部10と、主に被介助者の脚部が載置される載置部11〜13とで構成される。
このように載置部2は、複数の載置部に分割され、被介助者の身長方向(長手方向)に沿って順次配置されて構成される。各載置部は、それぞれの間に設けた空隙でそれぞれ上方または下方に折り曲げ可能であり、被介助者の膝を折り曲げたり、被介助者をリクライニング状態にすることができるようになっている。
サイドガード3は、載置部9の幅方向両側に起立・倒伏可能に設けられたサイドガード3a,3bと、載置部11の幅方向両側に起立・倒伏可能に設けられたサイドガード3c,3dとから構成される。
以上の構成において、本実施形態では、載置部10に、可動体14を載置部幅方向に可動可能に搭載している。可動体14を介助者の可動操作によって可動することにより、載置部幅方向両側のサイドガード3a〜3dに対する載置部10上における被介助者の位置関係を相対的に変更できるようにしている。
以下、図1を含め、図2〜図4を参照して、載置部10および載置部10上に可動可能に設けられた可動体14の構成を説明する。載置部10は、前記したように主に被介助者の臀部を載置することができる平面視長方形状のものであり、その底面10aにおける幅方向向中央が矩形形状の凹部10bになっている。そして、この矩形形状凹部10bの中央に、幅方向に延びる長穴状の案内溝10cが設けられる。載置部10の底面10aには一対の補強フレーム11a,11bが凹部10bを跨り、凹部10b外の載置部底面10aに沿って設けられる。案内溝10cの延在方向の中央部分には、貫通孔10fが設けられる。
可動体14は、平面視略長方形をなし、載置部10上に、該載置部10の幅方向に可動可能で、かつ、着脱可能に搭載される。可動体14の長辺(載置部10の幅方向)寸法は、可動体14の可動により、載置部10上における被介助者の位置関係を相対的に変更可能なように、幅方向両側に対向する一対のサイドガード3a・3b、3c・3dの対向間隔よりも短い。
可動体14は、中央に貫通孔14aを有すると共に、この貫通孔14aを間にして、その底面14bの長辺方向(載置部10の幅方向)両側には、載置部10の案内溝10cに入り込める突出した可動案内部14c,14dが設けられる。各可動案内部14c,14dの下面に、回動操作可能に抜け止め板15a,15bがネジ15a1,15b1により取り付けられる。可動体14の可動案内部14c,14dは載置部10の凹部10b底面に設けた案内溝10cに入り込む。
抜け止め板15a,15bは、その幅が案内溝10cの溝幅より若干小さく、且つ、その長さが、案内溝10cの溝幅より大きく、したがって、抜け止め板15a,15bが図4で示す位置、すなわち、案内溝10c上を横断して載置部10の案内溝両側の底壁面10d,10e上に載る位置にまで回動操作されると、可動体14は載置部10から抜け止めされる。一方、抜け止め板15a,15bは、案内溝10に沿う方向にまで回動操作されると、可動体14は、載置部10上から取り外し可能となる。
可動体14は、底面14bに一対のフレーム状の補強部材16a,16bを備えると共に、さらにその短辺方向(載置部10の幅方向に直交する方向)両端寄りに可動体14の可動を規制するためのそれぞれ複数のストッパ部材17a,17bを備える。
ストッパ部材17a,17bは、それぞれ、長辺方向に並設する複数の、この実施形態では第1〜第4のストッパ部材17a1〜17a4;17b1〜17b4から構成される。これら第1、第2ストッパ部材17a1,17a2の長辺方向間(第1の位置P1)と、第2、第3ストッパ部材17a2,17a3の長辺方向間(第2の位置P2)と、第3、第4ストッパ部材17a3,17a4の長辺方向間(第3の位置P3)の対向距離は同等である。
これら位置P1〜P3は、介助者の可動操作によって可動体14を可動させることにより、サイドガード3に対する載置部10上における被介助者の位置関係を相対的に変更させる場合、その変更した位置から可動体14の可動を規制する位置である。これにより、介助者は、可動体14を3つの位置P1〜P3を変更することができる。
抜け止め板15a,15bを、図4の状態に回動させて、可動体14が載置部10から外れないよう抜け止めしたうえで、可動体14を長辺方向に可動させ、第1〜第3の位置P1〜P3のいずれかに可動させた後、可動体14をその位置から可動できないよう可動体14をロックする必要がある。
前記ロックについて図2を含め、図5〜図9を参照して説明する。なお、図6〜図9では、載置部10に隣接する載置部9の図示を略する。本実施形態では、担架本体2上に、前記ロックのための可動体ロック機構18を備える。可動体ロック機構18は、載置部10の幅方向側面に操作レバー18aを備える。操作レバー18aは、その基端部18a1に設けられた軸装着用穴に回転軸19が嵌合され、介助者は、操作レバー18aを掴んで回転軸19を回転操作することができる。回転軸19は、載置部10の幅方向両側の軸装着部材20a,20b間に回転可能に架け渡されて設けられる。操作レバー18aが回転操作されると、回転軸19が一体回転する。
回転軸19の中間部分(載置部10の幅方向中央)には、可動規制板18bの基端側が固定される。可動規制板18bは、基端側が回転軸19に固定され、先端側が可動体14の各ストッパ部材17a1〜17a4間に入り込むことができる形状になっている。
可動体ロック機構18は、可動規制板18bのロック位置を保持させるための引張バネ18cを有する。引張バネ18cは、基端側が軸装着部材20a,20b間に架け渡されたバネ装着軸21に固定され、先端側が可動規制板18bに止着されている。
操作レバー18aが図6の操作位置に回転操作されると引張バネ18cの先端側18c1が、可動規制板18bの回動中心である基端側(回転軸19側)に対して上方に位置するので、可動規制板18bは引張バネ18cにより時計回り方向に付勢され、これにより可動規制板18bはストッパ部材17a1〜17a4(実施形態ではストッパ部材17a1,17a2)間の第1〜第3の位置P1〜P3(実施形態では第1の位置P1)に入り込み、この位置でロックされた状態で可動体14の可動を規制する。
操作レバー18aが図6から図8の操作位置に回動操作されると、引張バネ18cの先端側18c1が、可動規制板18bの回動中心である基端側(回転軸19側)に対して下方に位置するので、可動規制板18bは引張バネ18cにより反時計回り方向に付勢され、これにより可動規制板18bはストッパ部材17a1,17a2間(第1の位置P1)外に出て、可動体14の可動の規制は解除され、可動体14は長辺方向に可動可能となる。
このようにして、可動体14の各可動位置P1〜P3で、可動規制板18bは、可動体14における各ストッパ部材17a1〜17a4間に入り込むことができ、これにより、可動体14は、載置部10の幅方向において、3箇所の位置P1〜P3で可動を規制される。
この場合、可動体14の可動範囲は、案内溝10cの幅方向端部10c1,10c2に可動体14の可動案内部14c,14dが当接する位置までであり、この可動範囲は、可動体14の幅方向端部14e,14fがサイドガード3a〜3dに接触しない範囲、例えば載置部10の幅方向端面10g,10hまでであることが好ましい。この可動範囲とすることにより、可動体14がサイドガードに衝突するおそれがなくなり、介助者は入浴用機器を破損させることなく、安心して入浴操作を行うことができる。
なお、可動体ロック機構18は、載置部10の幅方向両側に設けられており、これにより、介助者の操作し易い左右いずれの位置からでも操作レバー18aの操作が可能となっている。こうすることで、介助者は担架1の左右いずれの位置からでも、操作が可能となり、被介助者の身体状況に合わせてどちらの側臥位にも対応することができて好ましい。
図10を参照して可動体ロック機構18Aの他の例を説明する。なお、図10では、載置部10に隣接する載置部9の図示を略する。図10に示す可動体ロック機構18Aは、担架本体2上の軸装着部材23と、この軸装着部材23に装着されるガイド軸24と、回転軸25と、ガイド軸24に軸着される可動解除ガイド26(突出片部26aを備えている)と、回転軸25に軸着される可動規制板27と、ガイド軸24に軸着され且つ可動規制板27と一体回転する当接板28と、捻りバネ29と、破線で示す規制解除レバー30と、を具備する。捻じりバネ29の一端は可動規制板27に止着され、他端は軸装着部材23に止着され、捻じりバネ29は、可動規制板27をストッパ部材17a2の方向に常時付勢している。
可動規制板27が図10に示す位置にある場合、ストッパ部材17a2により、可動体14の幅方向への移動は規制されている。そして、この状態で、規制解除レバー30を図中矢印Hの方向である反時計回りに回転操作させると、可動解除ガイド26の突出片部26aが、当接板28を押圧し、これにより可動規制板27が回転軸25を支点として反時計回り方向に回転する。この結果、可動規制板27がストッパ部材17a2より下方に位置し、可動体14は可動規制を解除され、載置部10の幅方向へ移動を許容される。これにより、介助者は、可動体14または被介助者を反対側のサイドガード方向に押して、被介助者の位置を変更することができる。また、規制解除レバー30を図10に示す元の位置に戻すように、時計回り方向(図中矢印Hの方向とは反対の方向)に回転させると、当接板28に対する可動解除ガイド26の突出片部26aの押圧が解放され、捻りバネ29の作用で可動体14の可動を規制する位置に復元する。
以上説明したように、入浴用機器の一例である本実施形態の担架1によれば、載置部7〜13の周囲で介助者が介助作業を行う際の位置に応じて、可動体14を可動操作することができるので、従来のように、一度、介助作業位置とは反対側の位置に回り込み、載置部上における被介助者の位置を変更させた後、再び介助作業位置に戻り被介助者の体位姿勢の変更作業を行う必要がないので、介助者の動線に無駄が発生せず、効果的な介助作業が行えることになる。
また、可動体ロック機構18,18Aにより、可動体14の可動を第1〜第3の位置P1〜P3に規制する規制手段と、この規制を解除する規制解除手段と、を構成しており、この規制手段により可動体14の可動を規制することにより、被介助者が載置部上で不必要に動かされることなく、被介助者が必要以上の可動により不安やストレスを感じてリラックスして入浴が行えないという心配が無用となる。また、可動体ロック機構18,18Aを操作する操作レバー18a,30も介助者が操作し易い位置に設けられるので、可動体ロック機構18,18Aによる解除操作がし易く、利便性に優れ、介助者の負担にもならない。
また、可動体14を載置部10に対して着脱自在としたので、可動体14を載置部10から外すことで、可動体14の内壁面や可動体14と載置部10の他の構成部材との間に付着した水垢や汚れ、毛髪や汚物などの老廃物を取り除く清掃作業が容易に行え、衛生面が特に重視される入浴用機器において、衛生度、清潔度を向上させることができる。
第二の実施形態は図11に示すように、可動体14全体を載置部の長辺方向C1,C2方向に沿って配置し、可動体14を複数、例えば3つに分割し、これら分割可動体141〜143同士をリンク軸211,212で連結して、長辺方向両側の分割可動体141,143を回動支点311,312を支点として可動可能としたものである。この構成によれば、長辺方向中央側の分割可動体142を矢印A3,A4方向に移動させることで、臀部だけでなく被介助者の腰部、背中部や下腿部を含む部位も一緒に動かすことができるため、被介助者の臀部に相当する位置に設けられる可動体のみを移動させる場合に比して、被介助者をより自然な姿勢で載置部上における位置を容易に変更できるという利点を有する。
また、第三の実施形態は、図12に示すように、可動体14を紐状の引張部材400で矢印A5方向に引っ張るようにして、載置部10上を可動可能とし、被介助者401を図中矢印A6方向に移動できるようにしたものである。もちろん、可動体14を別の不図示の紐状の引張部材で矢印A5とは反対の方向に引っ張るようにして、載置部10上を可動可能とし、被介助者401を図中矢印A6方向とは反対の方向に移動させることができるようにしてもよい。
また、第四の実施形態は、図13に示すように、可動体14の幅方向中央にリンク軸500を設け、リンク軸500中心に矢印A7回りに可動体14を可動可能にして、被介助者を可動体14により矢印A8,A9方向に揺動させることができるようにしたものである。
上述の実施形態では入浴用機器として担架1の例を説明したが、これに限定されず、被介助者を載置可能な載置部を有するストレッチャーや被介助者を座位姿勢で入浴させる車椅子であってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々適宜に変更可能である。
1 担架
3 サイドガード
10 載置部
10c 案内溝
14 可動体
14c,14d 可動案内部
15a,15b 抜け止め板
17a,17b ストッパ部材
17a1−17a4 ストッパ部材
17b1−17b4 ストッパ部材
18 可動体ロック機構
18a 操作レバー
18b 可動規制板
18c 引張バネ
18A 可動体ロック機構
23 軸装着部材
24 ガイド軸
25 回転軸
26 可動解除ガイド
27 可動規制板
28 当接板
29 捻りバネ
30 規制解除レバー

Claims (8)

  1. 被介助者を載置する載置部の幅方向両側に起立・倒伏可能な少なくとも一対のサイドガードが設けられる入浴用機器であって、
    前記載置部に可動可能に可動体が設けられ、介助者の可動操作によって前記可動体を可動させることにより、前記サイドガードまたは前記載置部の側端部に対する前記載置部上における被介助者の位置関係を相対的に変更可能で、
    前記可動体における前記載置部の幅方向の寸法は、前記一対のサイドガードの対向間隔よりも短く、
    前記可動体の前記幅方向における可動範囲が、前記一対のサイドガードの範囲内である
    ことを特徴とする入浴用機器。
  2. 前記載置部の前記幅方向左右何れの位置において、前記可動体の可動操作を行えるようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の入浴装置。
  3. 前記載置部の幅方向に対して前記可動体を移動させるか、または、前記載置部の所定位置を支点として前記可動体を揺動させるか、または、前記移動および前記揺動を組合せて前記可動体を可動させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の入浴用機器。
  4. 前記可動体の可動を規制する規制手段が備えられ、
    前記規制手段による規制を解除する規制解除手段が前記載置部の前記幅方向左右両側に設けられる
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の入浴用機器。
  5. 前記載置部には、案内溝が設けられ、
    前記可動体は、前記案内溝に入り込める突出した可動案内部を備え、
    前記可動体は、前記案内溝と前記可動案内部によって案内され、摺動する
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の入浴用機器。
  6. 前記可動体を前記載置部に対して着脱自在とした
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の入浴用機器。
  7. 前記可動体の着脱方向が、前記可動体の上下方向である
    ことを特徴とする請求項6に記載の入浴用機器。
  8. 前記可動体の幅方向における可動範囲が、前記載置部の幅方向両側のサイドガードに接触しない範囲である
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の入浴用機器。
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