JP2015171483A - 足湯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業性や安全性に優れる足湯器を提供する。
【解決手段】足湯器1は、上面が開放されて湯が溜められる容器部10と、入浴用車椅子2の一部と係合して容器部10を入浴用車椅子2に連結する連結部12と、を備える。入浴用車椅子2の一部は、例えば、足載せ部33を第1の高さ位置と、第2の高さ位置とに切り替え可能とするアーム34とできる。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば高齢者や身体障害者等の介助が必要な人(以下、要介助者という)が入浴を行う際に利用するのに好適な足湯器に関する。
従来、足腰の弱った要介助者を入浴させる場合に、入浴用車椅子が使用されている。入浴用車椅子は、単に、浴室に要介助者を運んで、その場で洗身するためにのみ使用されるものや、例えば特許文献1に開示されるように、入浴装置とセットになって使用されるものがある。入浴用車椅子と入浴装置とを利用して要介助者が入浴する際の手順は、例えば次のようになる。
まず、移動用の車椅子によって、要介助者が脱衣室に運ばれる。脱衣室において、要介助者は、介助者の助けを適宜得て(以下の動作でも同様)、移動用の車椅子からベッドや長椅子等に移乗して脱衣を行う。脱衣が完了した要介助者は、入浴用車椅子に移乗し、浴室へと運ばれる。浴室へと運ばれた要介助者は、車椅子の載った状態で洗身される。その後、要介助者は、入浴用車椅子及び入浴装置を利用して浴槽内に入れられ、適当なタイミングで浴槽から出される。浴槽から出た要介助者は、清拭が行われた後に、浴室から脱衣室のベッド等まで運ばれる。ベッド等に移動した要介助者は、着衣を行い、移動用の車椅子で脱衣室から外に運び出される。
上述した入浴の流れによると、浴槽の湯に浸かる前に洗身作業が行われる。すなわち、要介助者の洗身は、身体が冷えた状態で開始されることになる。このために、要介助者の身体の冷えを抑制するために、洗身作業時には要介助者の足元にお湯を張ったバケツ等が置かれる。そして、要介助者は、当該バケツ等の湯に足を浸けながら、洗身してもらう。
なお、バケツ等の湯に足を浸けておくと、皮膚がふやけて汚れが落ち易くなるといった効果もある。その他、浴槽の湯に浸かることができない要介助者を洗身する場合も、身体の冷えを抑制する等の目的で、従来、足湯が利用されている。
特開2013−202253号公報 特開2003−180789号公報
ところで、上述の洗身作業においては、例えば要介助者の臀部を洗う場合等に、足湯用のバケツ等に足を浸けた要介助者に立ち上がってもらう場合がある。この際、入浴用車椅子が足湯用のバケツ等から離れてしまうと、不便であると共に、要介助者の安全性が低下する。入浴用車椅子のキャスターにロック機構が備えられていると、前述の欠点は解消可能である。しかし、ロックのかけ忘れ等が発生する可能性があることを考慮すると、作業性や安全性の面から改善が望まれる。
また、市販されている足湯用のバケツは、足首までしか足に浸かれない浅いバケツが一般的である。このようなバケツを使用する場合には、下半身の冷えを抑制するために、こまめにふくらはぎ等にお湯をかけながら洗身作業を行う必要があり、介助者にとって負担である。この点、特許文献2には、ひざ下付近までを湯に浸けられる足湯器が開示されている。当該足湯器を用いれば、要介助者の身体の冷えを抑制し易い。しかしながら、特許文献2のように、単純に足湯器のサイズ(深さ等)を大きくすると、足湯器が入浴用車椅子の一部と干渉して入浴用車椅子を足湯器に近づけ難くなる。この結果、洗身作業時に、入浴用車椅子と足湯器の併用が難しくなる。
以上の点に鑑みて、本発明の目的は、作業性や安全性に優れる足湯器を提供することである。また、本発明の他の目的は、入浴用車椅子との併用が図り易い足湯器を提供することである。
上記目的を達成するために本発明の足湯器は、上面が開放されて湯が溜められる容器部と、入浴用車椅子の一部と係合して前記容器部を前記入浴用車椅子に連結する連結部と、を備える構成(第1の構成)になっている。なお、本発明における入浴用車椅子は、要介助者を入浴させる際に利用されるものを広く指す。そして、ここで言う入浴は、要介助者が湯に浸かったりシャワー浴を行ったりする場合のみならず、要介助者が湯に浸かることなく洗身されるだけの場合も含む。
本構成によれば、足湯器と入浴用車椅子とを連結できるために、例えば臀部を洗う等の目的で容器部内に足を入れた要介助者が立ち上がった場合でも、入浴用車椅子が足湯器から離れてしまうという事態を防げる。すなわち、本構成の足湯器は要介助者に対する安全性を向上できる。
上記第1の構成の入浴用車椅子において、前記連結部は、前記入浴用車椅子の足載せ部の位置を変更する操作に連動して前記入浴用車椅子の一部に係合可能に設けられている(第2の構成)のが好ましい。本構成によれば、足湯器と入浴用車椅子との連結作業が手間にならないようにできる。また、本構成によれば、足湯器と入浴用車椅子との連結を忘れ難くできる。すなわち、本構成によれば、介助者の作業性、及び、要介助者の安全性を向上できる。
上記第2の構成の入浴用車椅子において、前記入浴用車椅子の一部は、前記足載せ部の位置を動かすための操作レバーであってよい(第3の構成)。更に詳細には、本構成の操作レバーは、足載せ部を上げ下げするために回動されるアームであってよい。
上記第1から第3のいずれかの構成の足湯器において、前記入浴用車椅子の足載せ部は、第1の高さ位置と、前記第1の高さ位置から下げられた第2の高さ位置とを選択可能に設けられ、前記容器部の高さは、前記第1の高さ位置にある前記足載せ部よりも低い構成(第4の構成)であってよい。本構成によれば、入浴用車椅子を容器部に近づけ易く、要介助者は、入浴用車椅子に座ったままの姿勢で容器部内の湯に足を浸けやすい。
上記第4の構成の足湯器において、前記容器部は、前記第2の高さ位置にある前記足載せ部よりも高く設けられるとともに、当該容器部内に前記足載せ部を受け入れ可能なサイズであってよい(第5の構成)。本構成によれば、入浴用車椅子の足載せ部を容器部の中に入れられる。このために、本構成の足湯器は入浴用車椅子との併用が図り易い。また、容器部の高さをある程度高くできるために、要介助者の足を湯に浸ける範囲を増やし易く、ふくらはぎ付近まで湯に浸けることも可能である。このために、介助者の洗身作業における負担を軽減し易い。
なお、上記第4又は第5の構成の足湯器において、前記足載せ部は、跳ね上げ可能に設けられるのが好ましい。このようにすれば、容易部内に入れられる足の範囲を更に増やすことが可能であり、要介助者の足をふくらはぎまでしっかり湯に浸けやすい。
上記第1から第5のいずれかの構成の足湯器において、前記容器部には、前記入浴用車椅子を所定の位置に位置決めするガイド部が設けられている構成(第6の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、足湯器と入浴用車椅子とを連結する作業の作業性を良くできる。
上記第1から第6のいずれかの構成の足湯器において、前記容器部の内底面には滑り止めが形成されている構成(第7の構成)が好ましい。本構成によれば、足湯器の容器部に足を入れた要介助者が転倒する可能性を低減できる。
本発明によれば、作業性や安全性に優れる足湯器を提供できる。また、本発明によれば、入浴用車椅子との併用が図り易い足湯器を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る足湯器の構成を示す概略斜視図 本発明の第1実施形態に係る足湯器の構成を示す概略側面図 本発明の第1実施形態に係る足湯器の構成を示す概略上面図 本発明の第1実施形態に係る足湯器と組み合わせて使用される入浴用車椅子の構成を示す概略斜視図 本発明の第1実施形態に係る足湯器と入浴用車椅子とが連結された状態を示す概略斜視図 本発明の第1実施形態に係る足湯器と入浴用車椅子とが連結された状態を示す概略斜視図で、図5とは別の方向から見た図 本発明の第1実施形態に係る足湯器の使用例を説明するための概略側面図 本発明の第1実施形態に係る足湯器の変形例を説明するための図 本発明の第2実施形態に係る足湯器の構成を示す概略上面図 本発明の第2実施形態に係る足湯器と組み合わせて使用される入浴用車椅子の構成を示す概略斜視図 本発明の第2実施形態に係る足湯器の使用例を説明するための概略側面図 本発明の第2実施形態に係る足湯器と、入浴用車椅子とが連結された場合の一部の状態を拡大して示した概略図
以下、本発明の実施形態に係る足湯器について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る足湯器1の構成を示す概略斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る足湯器1の構成を示す概略側面図である。図3は、本発明の第1実施形態に係る足湯器1の構成を示す概略上面図である。図1から図3に示すように、足湯器1は、上面が開放された箱形の容器部10を備えている。容器部10は、図3に示すように、上面視略四角形状に設けられている。
容器部10には、足湯器1の持ち運びを容易とする取っ手部11が取り付けられている。取っ手部11は略U字状(略コの字状)に形成され、U字の各先端には折り曲げたれた部分が設けられている。この折り曲げられた部分が、容器部10の互いに対向する2つの側壁10a、10bの外面に一つずつ設けられる取っ手保持部12に取り付けられることによって、取っ手部11は、容器部10に回動可能に保持されている。
なお、各取っ手保持部12は、いずれも側壁10a、10bの上部中央寄りに設けられており、2つの取っ手保持部12、12は、容器部10の開口を挟んで対称配置されている。各取っ手保持部12は外形が略円柱形状に設けられ、その一端面の中心部に取っ手部11の先端側の折り曲げられた部分を挿し込むための孔12aが形成されている。なお、取っ手保持部12は、容器部10と一体成形されてもよいし、容器部10とは別部材とされて容器部10に固着されてもよい。
容器部10の、取っ手保持部12が設けられない側の互いに対向する2つの側壁10c、10dのうち、一方側の側壁10cには位置決め用のガイド部13が設けられ、他方側の側壁10dにはシャワーフック部14が設けられている。ガイド部13及びシャワーフック部14は、それぞれ、側壁10c、10dから略水平方向に突出する厚肉の突出部である。ガイド部13及びシャワーフック部14は、いずれも、その大部分が切り欠かれた状態になっており、上面視略U字状になっている。ガイド部13及びシャワーフック部14は、いずれも側壁10c、10dの上部中央寄りに設けられている。ガイド部13及びシャワーフック部14は、容器部10と一体成形されてもよいし、容器部10とは別部材とされて容器部10に固着されてもよい。
なお、本実施形態では、ガイド部13とシャワーフック部14との機能の違いを考慮して、ガイド部13はシャワーフック部14に比べて大きく形成されている。また、機能の違いにより、詳細には、ガイド部13とシャワーフック部14とでは、開口形状(或いはU字の形状)が異なっている。ガイド部13は、外側から内側に向けて徐々に開口が狭まるテーパー形状になっている。シャワーフック部14は、シャワーヘッドが抜け落ちることなくホースを通すことができるように、外側部分の開口が狭く、内側部分の開口が広い形状になっている。ガイド部13の機能の詳細については後述する。
次に、第1実施形態の足湯器1と組み合わせて使用される入浴用車椅子について説明する。なお、以下において、入浴用車椅子が関連する説明を行う際には、入浴用車椅子に座った要介助者(入浴者)を基準に前後左右の表現を用いる。図4は、本発明の第1実施形態に係る足湯器1と組み合わせて使用される入浴用車椅子2の構成を示す概略斜視図である。
入浴用車椅子2は、台車部20と、台車部20上に設けられる椅子部30と、を備えている。台車部20は、4つのキャスター21が取り付けられる下フレーム部22と、下フレーム部22の前方に立設される支持ロッド23によって支持される上フレーム部(図4では椅子部30に隠れている)とを含む。
椅子部30は、台車部20の上フレーム部に、鉛直方向に回動可能に支持されている。椅子部30は、要介助者が臀部を載せる座面部31と、座面部31の後方側に立設されて要介助者の背凭れとなる背凭れ部32と、座面部31の前方側に設けられて要介助者が足を載せる一対の足載せ部33と、を備える。背凭れ部32及び一対の足載せ部33は、フレームによって座面部31に連結されている。
なお、背凭れ部32は、座面部31に対して回動可能に設けられており、入浴用車椅子2は、いわゆるリクライニング機能を有する。また、椅子部30は、台車部20に対して回動してチルト姿勢をとることができる。チルト姿勢は、入浴用車椅子2を浴槽に入れた際に、入浴者の姿勢を安定させる等の目的で設けられている。図4では、入浴用車椅子2はチルト姿勢になっていない。
一対の足載せ部33は、座面部31に対して鉛直方向に回動可能に取り付けられ、持ち上げられた状態である第1の位置と、第1の位置から下げられた状態である第2の位置とに切り替え可能になっている。第1の位置と第2の位置との切り替えは、椅子部30を構成するフレームに対して回動可能に設けられる一対のアーム34を操作することによって可能になっている。一対のアーム34は鉛直方向に回動する。この回動に伴い、座面部31と足載せ部33とを連結する連結フレーム33aが回動して、一対の足載せ部33の位置が変わる。また、各足載せ部33は、連結フレーム33aに対して回動可能に設けられており、跳ね上げることが可能になっている。図4では、足載せ部33は跳ね上げられていない。跳ね上げられた足載せ部33は、足を載せる面が鉛直方向と略平行になる。
図4は、一対の足載せ部33が第1の位置に配置された場合の状態を示し、この状態では、一対のアーム34は、ロック機構35によってロックされて、その位置を維持する。このために、一対のアーム34と連動する一対の足載せ部33は、持ち上げられた状態(第1の位置)で維持されることになる。一対のアーム34を操作(例えば図4において持ち上げる方向に回動させる)してロック機構35によるロックが解除されると、一対の足載せ部33は回動して第2の位置まで下られる。一対の足載せ部33が第2の位置にある場合には、一対のアーム34を回動しつつロック機構35のレバーも操作することによってロック機構35によるロックがかかり、一対の足載せ部33は第1の位置で維持される。
第1実施形態の足湯器1は、以上のように構成される入浴用車椅子2と組み合わせて快適に使用できる。以下、これについて説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係る足湯器1と入浴用車椅子2とが連結された状態を示す概略斜視図である。図6は、本発明の第1実施形態に係る足湯器1と入浴用車椅子2とが連結された状態を示す概略斜視図で、図5とは別の方向から見た図である。
図5及び図6に示すように、連結時には、足湯器1は、ガイド部13が設けられる側壁10cが入浴用車椅子2の前側と対向するように配置される。足湯器1のガイド部13が設けられる側壁10cは、連結される入浴用車椅子2の前方部分(キャスター21等)が足湯器1に近づき易いように、その下部側は凹んだ構造になっている。連結状態においては、足湯器1のガイド部13の開口には、入浴用車椅子2の支持ロッド23が嵌り込む。
足湯器1と入浴用車椅子2との連結は、足湯器1の一対の取っ手保持部12と、入浴用車椅子2の一対のアーム34とが係合することによって達成される。一対のアーム34は、それぞれ、その先端側がフック形状をしたフック部34aになっている。このフック部34aが略円柱形状の取っ手保持部12の外面に引っ掛けられることによって足湯器1と入浴用車椅子2とは連結される。以上からわかるように、取っ手保持部12は、取っ手部11の保持と、入浴用車椅子2の一部(アーム34)との係合との2つの機能を有する。取っ手保持部12は、本発明の連結部の一例である。また、アーム34は、本発明の操作レバーの一例である。
なお、アーム34のフック部34aが取っ手保持部(連結部)12に連結された状態では、入浴用車椅子2の一対の足載せ部33は下げられた状態(第2の位置に配置された状態)になる。足湯器1の容器部10は、第2の位置に配置された一対の足載せ部33が容器内に入るように、そのサイズ(幅、奥行、深さ)が調整されている。
図7は、本発明の第1実施形態に係る足湯器1の使用例を説明するための概略側面図である。まず、図7(a)に示すように、要介助者(入浴者)Mを載せた入浴用車椅子2の前方に足湯器1が配置された状態とする。そして、入浴用車椅子2は、一対のアーム34を利用して一対の足載せ部33が持ち上げられた状態(第1の位置に維持された状態)にされる。この状態で、一対の足載せ部33及び連結フレーム33aが足湯器1の高さより高くなるように、足湯器1の高さは設定されている。このため、入浴用車椅子2が前進した場合に、足載せ部33や連結フレーム部33aが足湯器1とぶつかることはない。
なお、本例では、要介助者Mの安定性等を考慮して、この段階では入浴用車椅子2はチルト姿勢になっている。また、足湯器1の容器部10内には、この段階でシャワーフック部14に引っ掛けられるシャワー40等を利用して湯が溜められてよい。
次に、図7(b)に示すように、入浴用車椅子2が前方に進められる。この際、支持ロッド23とガイド部13との係合が利用されて、入浴用車椅子2は足湯器1に対して所定の位置に位置決めされた状態で配置される。入浴用車椅子2を所定の位置に位置決めした状態で、図7(c)に示すように、一対のアーム34が操作されて一対の足載せ部33が容器部10内に入れられる。なお、本例では、一対の足載せ部33が下げられる際に、座面部31のチルト姿勢も解除されている(座面部31の座面は略水平とされている)。
一対の足載せ部33が下げられて要介助者Mの足が容器部10内の湯に浸かる状態とされると、図7(d)に示すように、一対の足載せ部33が跳ね上げられた状態にされ、要介助者Mの足が一対の足載せ部33に載っていない状態にされる。これにより、要介助者Mの足が容器部10内の湯に浸される範囲を広げることができる。
第1実施形態の足湯器1によれば、入浴用車椅子2に座った状態で要介助者Mは足湯器1を利用できる。第1実施形態の足湯器1によれば、例えば臀部を洗う等の目的で容器部10内に足を入れた要介助者Mが立ち上がった場合に、入浴用車椅子2が足湯器1から離れてしまうという事態を防げる。入浴用車椅子2のキャスター21にロック機構が設けられる場合には、入浴用車椅子2の移動を防止する方策が複数設けられることになり、要介助者Mの安全性をより高めることができる。
また、第1実施形態の構成では、要介助者Mの足を下げるための動作に連動して、足湯器1と入浴用車椅子2との連結を達成できるために、介助者にとって作業性が良く、更に、足湯器1と入浴用車椅子2との連結を忘れるという事態が発生し難い。また、第1実施形態の構成では、要介助者Mの足を上げるための動作(一対のアーム34を持ち上げる動作)に連動して足湯器1と入浴用車椅子2との連結を解除できるので、介助者にとって作業性がよい。
また、第1実施形態の足湯器1によれば、持ち上げられた(第1の位置とされた)一対の足載せ部33や連結フレーム33aと干渉しない範囲で足湯器1の容器部10の高さを設定すればよく、要介助者Mのふくらはぎがなるべく湯に浸かるようにできる。このために、要介助者Mの体の冷えを抑制する効果や、皮膚をふやかして足の汚れを落とし易くする効果が期待できる。
なお、上述のように、足湯器1の容器部10内に足を入れた要介助者Mは立ち上がる可能性がある。このために、容器部10の内底面(内側の底面)には滑り止めが設けられるのが好ましい。滑り止めは、例えば容器部10の内底面に凹凸構造を形成することによって得てもよい。
また、以上においては、足湯器1と入浴用車椅子2との連結が、取っ手保持部12とアーム34との連結によって実現される構成としたが、これ以外の部分を利用して両者1、2が連結されるようにしてもよい。図8は、本発明の第1実施形態に係る足湯器1の変形例を説明するための図である。
例えば、図8に示すように、容器部10の互いに対向する側壁10a、10bの内面に、それぞれ一対の突起部15a、15bを設ける。そして、一対の突起部15a、15bと跳ね上げられた足載せ部33との係合を利用して、足湯器1と入浴用車椅子2とが連結されるようにしてもよい。この場合、一対の突起部15a、15bが本発明の連結部に該当する。そして、この構成の場合も、足載せ部33の位置を切り替える操作に連動して足湯器1と入浴用車椅子2との連結を達成できるので便利である。
なお、この変形例の構成では、一対の足載せ部33を第1の位置から第2の位置に下げる場合に、一対の突起部15a、15bが入浴用車椅子2の一部と干渉しないように容器部10のサイズを調整する必要がある。
<第2実施形態>
次に第2実施形態の足湯器について説明する。第2実施形態の足湯器の構成は、概ね第1実施形態の足湯器1と同様である。このために、以下では、異なる部分を中心に説明する。また、第1実施形態の足湯器1と重複する部分については同一の符号を付して説明する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る足湯器3の構成を示す概略上面図である。足湯器3の側壁10cには、第1実施形態のガイド部13の代わりに、一対の連結部16が設けられている。一対の連結部16は、側壁10cの外面に間隔をあけて対称配置されている。一対の連結部16は、本発明の連結部の一例である。
連結部16は、側壁10cの外面から略水平方向に突出する厚肉の突出部である。連結部16には、上面視略半円状の大きな開口161が形成され、連結部16は上面視略U字状になっている。連結部16のU字の一方側先端部には、バンド162が取り付けられている。バンド162は伸縮性を有するのが好ましい。また、バンド162は、U字の一方側先端部に固着されていてもよいし、着脱可能に取り付けられてもよい。バンド162の先端部には、フック部162aが取り付けられている。連結部16のU字の他方側先端部付近には、当該フック部162aと係合する係合穴163aを備えるフック取付部163が設けられている。
次に、第2実施形態の足湯器3と組み合わせて使用される入浴用車椅子について説明する。図10は、本発明の第2実施形態に係る足湯器3と組み合わせて使用される入浴用車椅子4の構成を示す概略斜視図である。
入浴用車椅子4は、台車部50と、台車部50上に設けられる椅子部60と、を備えている。台車部50は、4つのキャスター51が取り付けられるフレーム部52を備えている。フレーム部52は、四隅に、上下方向(鉛直方向)に真っ直ぐ延びるとともに、下端にキャスター51が取り付けられる4つの垂直バー53を含む。
4つの垂直バー53のうち、前方の左右の垂直バー53には、足載せ部54が先端部に取り付けられる略くの字状の連結バー55が取り付けられている。連結バー55は、垂直バー53を中心として回動可能に設けられている。これにより、一対の足載せ部54は、水平面内で回動して、図10(a)に示す第1の位置と、図10(b)に示す第2の位置とに配置可能になっている。第1の位置は、例えば、入浴用車椅子に載せた要介助者を移送する場合等に利用される。第2の位置は、足載せ部33を作業等の邪魔にならないように回避させた位置であり、例えば、入浴用車椅子に載った要介助者を前方側から抱える場合や、入浴用車椅子を足湯器3と組み合わせて使用する場合等に利用される。
椅子部60は、台車部50のフレーム部52に支持されて要介助者が臀部を載せる座面部61と、座面部61の後方に立設されて要介助者の背凭れとなる背凭れ部62と、を備えている。椅子部60は、台車部50から分離可能に設けられてもよく、本実施形態では椅子部60は台車部50に対して分離可能になっている。座面部61の下側には、水平方向に出し入れ可能に設けられる足受け部63が設けられている。
図11は、本発明の第2実施形態に係る足湯器3の使用例を説明するための概略側面図である。まず、図11(a)に示すように、要介助者(入浴者)Mを載せた入浴用車椅子4の前方に足湯器3が配置された状態とする。そして、入浴用車椅子4の一対の足載せ部54が、それぞれ連結バー55と共に回動されて、入浴用車椅子4の側面(第2の位置)に配置される。なお、要介助者Mの両足は、座面部61の下から引き出された足受け部63に載せられる。引き出された足受け部63が足湯器3の高さより高くなるように、足湯器3の高さは設定されている。このため、入浴用車椅子4が前進した場合に、足受け部63が足湯器3とぶつかることはない。
なお、足湯器3の容器部10内には、この段階でシャワーフック部14に引っ掛けられるシャワー40等を利用して湯が溜められてよい。
次に、図11(b)に示すように、入浴用車椅子4が前方に進められる。この際、入浴用車椅子4の前側の2つの垂直バー53が、それぞれ、足湯器3の左右にある連結部16の開口161に嵌り込むように、入浴用車椅子4は動かされる。2つの垂直バー53が、それぞれ、連結部16の開口161に嵌り込むと、図12に示すように、バンド162のフック部162aがフック取付部163の係合穴163aに挿し込まれるようにして取り付けられる。これにより、足湯器3と入浴用車椅子4とが連結される。この状態で、入浴用車椅子4は、足湯器3に対して所定の位置に配置された状態となる。すなわち、一対の連結部16は、足湯器3と入浴用車椅子4とを連結する機能の他に、入浴用車椅子4を位置決めする機能も有する。なお、図12は、本発明の第2実施形態に係る足湯器3と、入浴用車椅子4とが連結された場合の一部の状態を拡大して示した概略図である。
足湯器3と入浴用車椅子4とが連結されると、図11(c)に示すように、足受け部63が座面部61の下に収納されて、要介助者Mの足が容器部10内の湯に浸された状態とされる。
第2実施形態の足湯器3でも、第1実施形態の足湯器3と同様に、入浴用車椅子4に座った状態で要介助者Mは足湯器3を利用できる。そして、例えば臀部を洗う等の目的で容器部10内に足を入れた要介助者Mが立ち上がっても、入浴用車椅子4が足湯器3から離れてしまうという事態が生じ難い。入浴用車椅子4のキャスター51にロック機構が設けられる場合には、入浴用車椅子4の移動を防止する方策が複数設けられることになり、要介助者Mの安全性をより高めることができる。
また、第2実施形態の足湯器3においては、足受け部63と干渉しないように、足湯器3の容器部10の高さを設定すればよく、要介助者Mのふくらはぎがなるべく湯に浸かるようにできる。このために、要介助者Mの体の冷えを抑制する効果や、皮膚をふやかして足の汚れを落とし易くする効果が期待できる。なお、第2実施形態の足湯器3においても、要介助者Mの安全性を確保するために、容器部10の内底面には滑り止めが設けられるのが好ましい。
なお、以上に示した、足湯器3と入浴用車椅子4とを連結する連結部16の構造は一例にすぎず、垂直バー53を利用して両者を連結できる構造であれば、別の構造であっても構わない。また、場合によっては、足湯器3と入浴用車椅子4との連結は、垂直バー53以外の部分を利用して連結する構造であっても構わない。
<その他>
以上に示した実施形態は、本発明の例示にすぎない。以上に示した実施形態の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されて構わない。
例えば、足湯器1、3の下部に車輪を取付けても構わない。この車輪にはロック機構が設けられるのが好ましい。足湯器1、3に車輪を設けた場合には、足湯器1、3と入浴用車椅子2、4とを一体的に移動できるために便利である。
また、以上においては、足湯器1、3に対して入浴用車椅子2、4を所定の位置に配置するためのガイド部が足湯器側に設けられる構成としたが、場合によっては、入浴用車椅子側に設けられる構成が採用されてもよい。
また、以上においては、本発明の足湯器が要介助者に利用される場合を例示したが、本発明の足湯器は、要介助者に限らず、健常者に利用されても勿論構わない。
1、3 足湯器
2、4 入浴用車椅子
10 容器部
12 取っ手保持部(連結部)
13 ガイド部
16 連結部(ガイド部)
33、54 足載せ部、
34 アーム(操作レバー)

Claims (7)

  1. 上面が開放されて湯が溜められる容器部と、
    入浴用車椅子の一部と係合して前記容器部を前記入浴用車椅子に連結する連結部と、
    を備えることを特徴とする足湯器。
  2. 前記連結部は、前記入浴用車椅子の足載せ部の位置を変更する操作に連動して前記入浴用車椅子の一部に係合可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の足湯器。
  3. 前記入浴用車椅子の一部は、前記足載せ部の位置を動かすための操作レバーであることを特徴とする請求項2に記載の足湯器。
  4. 前記入浴用車椅子の足載せ部は、第1の高さ位置と、前記第1の高さ位置から下げられた第2の高さ位置とを選択可能に設けられ、
    前記容器部の高さは、前記第1の高さ位置にある前記足載せ部よりも低いことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の足湯器。
  5. 前記容器部は、前記第2の高さ位置にある前記足載せ部よりも高く設けられるとともに、当該容器部内に前記足載せ部を受け入れ可能なサイズであることを特徴とする請求項4に記載の足湯器。
  6. 前記容器部には、前記入浴用車椅子を所定の位置に位置決めするガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の足湯器。
  7. 前記容器部の内底面には滑り止めが形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の足湯器。
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JP2017086795A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 積水ホームテクノ株式会社 椅子

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