JP6782603B2 - 入浴用車椅子及び入浴装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入浴用車椅子及び入浴装置に関する。
従来、体が不自由で介助が必要な者(以下、要介助者と記載する)を入浴させる際に使われる入浴用車椅子が知られる(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示される入浴用車椅子は、台車部と椅子部とを備える。椅子部は、入浴者が臀部を載せる座面部と、入浴者の背凭れとなる背当部と、入浴者が下肢を載せる足受部と、を備える。足受部は、座面部に回動可能に連結されるレッグレストと、レッグレストに回動可能に連結されるフットレストと、からなる。
従来の入浴用車椅子は、座面部が水平な状態から椅子部全体が台車部に対して垂直面内で回転されたチルト姿勢に変更できる。また、従来の入浴用車椅子は、座面部を水平な状態に維持しつつ、背当部を倒した状態にするリクライニング姿勢に変更できる。台車部に対して背当部が倒れる方向に傾くと、それに連動してレッグレスト及びフットレストが回動する。チルト姿勢は、例えば、入浴用車椅子に座ったまま入浴者が浴槽の湯につかるために使用される。リクライニング姿勢は、例えば、洗身の際に使用される。
特開2013−202253号公報
チルト姿勢と、リクライニング姿勢とに変更できる入浴用車椅子では、次のような事態が起こる可能性がある。例えば、リクライニング姿勢に合せてフットレストの回動設定を行うと、チルト姿勢での入浴の際にフットレストの回動が不十分になる可能性がある。フットレストの回動が不十分である場合、入浴者の足底がフットレストに引っ掛かり、入浴者のつま先部が上がり、踵部が下がった姿勢となり、入浴者の腹部が窮屈になるため、快適に入浴できないことが懸念される。一方、チルト姿勢に合せてフットレストの回動設定を行うと、リクライニング姿勢の際にフットレストが回動し過ぎて、その先端が下向きになってしまう可能性がある。このような状態では、フットレストが本来の機能を発揮しなくなることが懸念される。また、必要以上に回動したフットレストが、浴槽の一部に接触する等、邪魔になる可能性がある。
以上の点に鑑みて、本発明の目的は、椅子部の状態に応じてフットレストの角度を適切に設定することができる入浴用車椅子を提供することである。また、本発明の他の目的は、そのような入浴用車椅子を備え、入浴者が快適に入浴を行うことができる入浴装置を提供することである。
上記目的を達成するために本発明の入浴用車椅子は、入浴者を載せる車椅子であって、車輪を有する台車部と、前記台車部に支持される椅子部と、を備え、前記椅子部は、座部と、前記座部に垂直面内で回動可能に連結されるレッグレスト部と、前記レッグレスト部に垂直面内で回動可能に連結されるフットレスト部と、前記レッグレスト部の回動に連動して、前記フットレスト部を前記レッグレスト部の回動方向と反対方向に回動させる回動機構と、を有し、前記回動機構は、前記レッグレスト部が持ち上げられる方向に回動する際に、前記座部に対する前記レッグレスト部の角度が所定の角度を超えると、前記レッグレスト部の回動に連動した前記フットレスト部の回動を止める構成(第1の構成)になっている。
本構成によれば、レッグレスト部が持ち上げられる方向に回動する際に、最初のうちは、レッグレスト部の持ち上げに応じて、フットレスト部は、レッグレスト部となす角が大きくなる方向に回動する。その後、レッグレスト部とフットレスト部とがなす角度が所定の角度を超えると、フットレスト部の回動が止まる。このために、レッグレスト部を持ち上げる方向に動かす際に、レッグレスト部とフットレスト部とのなす角が大きくなりすぎることを防止することができる。
上記第1の構成の入浴用車椅子において、前記回動機構は、前記フットレスト部を前記レッグレスト部に対して回動可能に連結する回動部材と、一端部が第1の軸を介して前記座部に回動可能に連結されるとともに、他端部が第2の軸を介して前記回動部材に連結されるアーム部と、持ち上げられる方向に前記レッグレスト部が回動する際に、当該回動に従って前記第1の軸及び前記第2の軸のうちの一方に当接する当接部と、を備え、前記当接部に当接する軸は、長孔に挿入されている構成(第2の構成)であるのが好ましい。本構成の入浴用車椅子は、従来の入浴用車椅子に対して簡単な改良を行うことよって得ることができる。
上記第2の構成の入浴用車椅子において、前記アーム部は、前記レッグレスト部を構成する一部のフレームと略平行に配置され、前記当接部は、前記フレームに設けられる構成(第3の構成)であるのが好ましい。本構成の入浴用車椅子は、従来の入浴用車椅子に対して簡単な改良を行うことよって得ることができる。
上記第2又は第3の構成の入浴用車椅子において、前記当接部は、前記第2の軸に当接し、前記アーム部は、前記回動部材に固定された前記第2の軸が挿入される前記長孔を有する構成(第4の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、当接部と第1の軸とが当接する構成に比べて、当接部を設けるスペースを確保し易くできる。
上記第1から第4のいずれかの構成の入浴用車椅子は、前記レッグレスト部を回動させるレバー部を有する構成(第5の構成)であってよい。本構成によれば、介助者は、レッグレスト部の角度を簡単に変更できる。
上記第1から第5のいずれかの構成の入浴用車椅子において、前記椅子部は、前記座部に垂直面内で回動可能に連結されるバックレスト部を更に備え、前記座部は、前記台車部に垂直面内で回動可能に支持され、前記レッグレスト部は、前記座部の回動に伴う前記バックレスト部の傾き変更、及び、前記座部に対する前記バックレスト部の傾き変更に連動して垂直面内で回動する構成(第6の構成)であってよい。本構成によれば、椅子部はチルト姿勢及びリクライニング姿勢に変更することができる。そして、本構成によれば、いずれの姿勢の場合にも、フットレスト部の角度を適正に設定することができる。
また、本発明の入浴装置は、上記第1から第6のいずれかの構成の入浴用車椅子と、前記入浴用車椅子の前記椅子部と前記台車部のうち、少なくとも前記椅子部を内部に受け入れる浴槽と、を備える入浴装置であって、前記椅子部を前記浴槽内に入れる操作に連動して前記レッグレスト部が持ち上げられる構成(第7の構成)であってよい。
本構成によれば、浴槽との接触を利用してレッグレスト部を徐々に持ち上げることができる。このために、入浴者及び介助者に対する負担を低減することができる。
本発明によれば、椅子部の状態に応じてフットレストの角度を適切に設定することができる入浴用車椅子を提供できる。また、本発明によれば、そのような入浴用車椅子を備え、入浴者が快適に入浴を行うことができる入浴装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る入浴装置が備える浴槽の構成を示す概略斜視図 本発明の実施形態に係る入浴装置を構成する浴槽の一部を示す概略斜視図 本発明の実施形態に係る入浴装置が備える入浴用車椅子の構成を示す概略側面図 本発明の実施形態に係る入浴用車椅子のチルト姿勢について説明するための模式図 本発明の実施形態に係る入浴用車椅子のリクライニング姿勢について説明するための模式図 本発明の実施形態に係る入浴装置の使用例を説明するための概略図 移動姿勢とされた入浴用車椅子のフットレスト部の周辺を拡大して示した概略側面図 図7に示す状態からレッグレスト部が持ち上げられた状態を示す概略側面図 図8に示す状態からレッグレスト部が更に持ち上げられた状態を示す概略側面図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の実施形態に係る入浴装置は、浴槽と、入浴用車椅子とを備える。入浴者は、入浴用車椅子に乗った状態で浴槽内の湯に浸かる。以下においては、入浴用車椅子に乗って浴槽の湯につかる入浴者を基準に、上下、前後、及び、左右の表現を用いる。
<1.浴槽の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る入浴装置が備える浴槽1の構成を示す概略斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る入浴装置を構成する浴槽1の一部を示す概略斜視図である。浴槽1は、詳細は後述する入浴用車椅子の椅子部と台車部のうち、少なくとも椅子部を内部に受け入れる。
浴槽1は、湯が溜められる空間10aを有する箱状の浴槽本体部10と、浴槽本体部10の長手方向の一端部に設けられる開口部10bを開閉する扉部11と、を備える。浴槽本体部10は、その外側底面に設けられる調整手段12によって水平調整が行われ、浴室の床面に配置される。浴槽本体部10の底部101には、長手方向の一端部から他端部に向けて延びる切欠き102が設けられる。切欠き102は、入浴用車椅子の一部が浴槽本体部10内に収容される際に利用される。
扉部11は、浴槽本体部10にヒンジ111を介して連結される。浴槽1は、浴槽本体部10の開口部10bが扉部11によって閉じられた状態の維持と、その解除とが可能となるように公知のロック機構を有する。扉部11の内側の表面には、扉部11が閉じられた状態で、開口部10bの周縁と当接するシール部材112が取り付けられる。シール部材112は、浴槽本体部10内に溜められた水が漏れることを防止する。扉部11の内側の表面には凹部113が設けられる。凹部113によって、浴槽本体部10内に収容される入浴用車椅子の一部と、扉部11との接触が回避される。
浴槽本体部10の長手方向の他端部には、湯を蓄えるタンク部14が配置される。浴槽本体部10には、タンク部14に溜められた湯を浴槽本体部10内に移送したり、浴槽本体部10内に溜められた湯をタンク部14に戻したりする給排湯手段(不図示)が設けられる。給排湯手段には、例えば、湯を流すパイプ、弁、ポンプ等が含まれる。なお、浴槽本体部10及びタンク部14には、適切な位置に給排湯口(不図示)が設けられる。
<2.入浴用車椅子の構成>
図3は、本発明の実施形態に係る入浴装置が備える入浴用車椅子2の構成を示す概略側面図である。図3に示すように、入浴者を載せる入浴用車椅子2は、台車部3と椅子部4とを備える。
台車部3は車輪30を有する。台車部3は、下フレーム部31を有する。車輪30は、下フレーム部31の四隅に配置される。台車部3は、下フレーム部31の前方中央部に配置される支持ロッド32を有する。支持ロッド32は上方に延びる。台車部3は、支持ロッド32の上端に配置される上フレーム部33を有する。
椅子部4は、台車部3に支持される。椅子部4は、座部40と、バックレスト部41と、レッグレスト部42と、フットレスト部43とを有する。
座部40は、入浴者の臀部が載せられる。座部40は、台車部3に垂直面内で回動可能に支持される。座部40は、詳細には、座部フレーム400と、座面パッド401とを有する。座部フレーム400は、上フレーム部33に回動可能に支持される。座部フレーム400は垂直面内で回動する。詳細には、座面フレーム400は、左右方向(水平方向、図3において紙面と垂直な方向)に延びる座部用回動軸402を中心として回動する。座部用回動軸402は、本実施形態では座面フレーム400が有する。座部用回動軸402は上フレーム部33に設けられてもよい。座面フレーム400が有する座部用回動軸402は、上フレーム部33の上面に設けられる軸支持部331に回動可能に支持される。座面パッド401は、座部フレーム400の上側に取り付けられる。座面パッド401は、クッション性の部材で構成される。
バックレスト部41は、座部40に垂直面内で回動可能に連結される。バックレスト部41は、座部40の後端側に設けられ、斜め上方に延びる。バックレスト部41は、入浴者の背凭れとなる。バックレスト部41は、バックレスト部フレーム410と、バックレストパッド411とを有する。バックレスト部フレーム410は、座部フレーム400にバックレスト部用回動軸412を介して回動可能に連結される。バックレスト部用回動軸412は、左右方向に延び、本実施形態においてはバックレスト部フレーム410に設けられる。なお、バックレスト部用回動軸412は、座部フレーム400に設けられてもよい。バックレストパッド411は、バックレスト部フレーム410の前面側に取り付けられる。バックレストパッド411は、クッション性の部材で構成される。
レッグレスト部42は、座部40に垂直面内で回動可能に連結される。レッグレスト部42は、座部40の前端側に設けられ、斜め下方に延びる。レッグレスト部42は、入浴者の脚が載せられる。レッグレスト部42は、レッグレスト部フレーム420と、レッグレストパッド421とを有する。レッグレスト部フレーム420は、座部フレーム400にレッグレスト部用回動軸422を介して回動可能に連結される。レッグレスト部用回動軸422は、左右方向に延び、本実施形態においては座部フレーム400に設けられる。なお、レッグレスト部用回動軸422は、レッグレスト部フレーム420に設けられてもよい。レッグレストパッド421は、レッグレスト部フレーム420の前面側に取り付けられる。レッグレストパッド421は、クッション性の部材で構成される。
フットレスト部43は、レッグレスト部42に垂直面内で回動可能に連結される。フットレスト部43は、レッグレスト部42の下端部側に設けられる。詳細には、フットレスト部43は、左右に1つずつ合計2つ設けられる。各フットレスト部43には、入浴者の左右いずれかの脚の、足首から先の部分が載せられる。各フットレスト部43は、レッグレスト部42に垂直面内で回動可能に支持される回動部材430を介してレッグレスト部42に連結される。回動部材430は、回動軸430aを中心として回動する。回動軸430aは、左右方向に延びる棒状部材である。フットレスト部43は、例えば樹脂によって構成される。
その他、椅子部4は、バックレスト部41の上部に取り付けられるヘッドレスト部44を有する。椅子部4は、バックレスト部フレーム410に垂直面内で回動可能に支持される一対の手すり45を有する。一対の手すり45は、左右に設けられる。椅子部4は、一対の手すりより上側で、バックレスト部フレーム410に支持される一対のサイドサポート46を有する。一対のサイドサポート46は、左右に設けられ、入浴者の上肢がバックレスト部41から脱落するのを防止する。
椅子部4は、バックレスト部41の後面側にチルトレバー47を有する。チルトレバー47の操作により、入浴用車椅子2はチルト姿勢に切り換えることができる。図4は、本発明の実施形態に係る入浴用車椅子2のチルト姿勢について説明するための模式図である。図4(a)は、入浴用車椅子2がチルト姿勢でない状態を示す。図4(a)に示す状態では、座部40は水平方向に平行な水平面を有する。図4(a)に示す状態は、主に、入浴者を搬送する際に使用される。本明細書では、以下、図4(a)の姿勢を移動姿勢という。なお、図3は移動姿勢を示す。図4(b)は、入浴用車椅子2がチルト姿勢である状態を示す。チルト姿勢においては、移動姿勢における座部40の水平面が水平方向から傾く。チルト姿勢は、例えば入浴者が浴槽1の湯に浸かる際に使用される。
移動姿勢(図4(a)の状態)からチルトレバー47が引き上げられると、不図示のロック機構によるロックが外れ、座部40は座部用回動軸402を中心として回動する。詳細には、座部40は、後方に倒れる方向に所定量回動し、図4(b)に示す状態になる。なお、チルト姿勢からチルトレバー47を引き上げて座部40を逆方向に回動させることによって移動姿勢に戻すことができる。
椅子部4は、バックレスト部41の後面側にリクライニングレバー48を有する。リクライニングレバー48の操作により、入浴用車椅子2はリクライニング姿勢に切り換えることができる。図5は、本発明の実施形態に係る入浴用車椅子2のリクライニング姿勢について説明するための模式図である。図5(a)は、図4(a)に示す移動姿勢と同じである。移動姿勢は、リクライニング姿勢とは異なる。図5(b)及び図5(c)は、いずれもリクライニング姿勢である。すなわち、本実施形態の入浴用車椅子2は、複数段階のリクランニング姿勢に切り換えることができる。
リクライニング姿勢は、移動姿勢から、座部40を回動させることなく、バックレスト部41を後方に倒した姿勢である。すなわち、リクライニング姿勢はチルト姿勢と異なる。入浴用車椅子2は、図5(b)に示す第1のリクライニング姿勢と、図5(c)に示す第2のリクライニング姿勢とに切り換えられる。第2のリクライニング姿勢は、第1のリクライニング姿勢よりもバックレスト部41が後方に倒される角度が大きい。第1のリクライニング姿勢は、例えば入浴者が浴槽1の湯に浸かる際に使用される。第2のリクライニング姿勢は、例えば洗身の際に使用される。なお、本実施形態では、2段階のリクライニング姿勢が得られるが、これは一例である。1段階のリクライニング姿勢のみが得られる構成や、3段階以上のリクラング姿勢が得られる構成が採用されてもよい。
移動姿勢(図5(a)の状態)からリクライニングレバー48が引き上げられると、不図示のロック機構によるロックが外れ、バックレスト部41はバックレスト部用回動軸412を中心として回動する。詳細には、ロック解除により、バックレスト部41を後方に倒すことが可能になる。後方に倒れる量は、ロック機構の機能により、段階的に切り替えられ、バックレスト部41は、図5(b)又は図5(c)の状態に切り替えられる。なお、リクライニング姿勢からリクライニングレバー48を引き上げてバックレスト部41を逆方向に回動させることによって移動姿勢に戻すことができる。
レッグレスト部42は、座部40の回動に伴うバックレスト部41の傾き変更、及び、座部40に対するバックレスト部41の傾き変更に連動して垂直面内で回動する。換言すると、レッグレスト部42は、移動姿勢からチルト姿勢への姿勢変更、及び、チルト姿勢から移動姿勢への姿勢変更の際に、自動的に座部40に対する傾きを変える。また、レッグレスト部42は、移動姿勢からリクライニング姿勢への姿勢変更、及び、リクライニング姿勢から移動姿勢への姿勢変更の際に、自動的に座部40に対する傾きを変える。当該レッグレスト部42の回動は、公知のリンク機構を用いて行われる。例えば、移動姿勢からリクライニング姿勢に変更する際に、レッグレスト部42は、バックレスト部41が後方に倒れることに連動して持ち上げられる。詳細には、レッグレスト部42は、フットレスト部43側の端部が持ち上がられる方向に回動する。
なお、本実施形態では、入浴用車椅子2は、レッグレスト部42を回動させるレバー部49を有する。レバー部49の操作によって、レッグレスト部42は、レッグレスト部用回動軸422を中心として回動する。介助者は、レバー部49によって、レッグレスト部42の座部40に対する角度を変更できる。当該レバー部49は公知であるために、詳細な説明は省略する。
椅子部4は、レッグレスト部42の回動に連動して、各フットレスト部43をレッグレスト部42の回動方向と反対方向に回動させる回動機構50を有する。回動機構50は、詳細には、レッグレスト部42が持ち上げられる方向に回動する際に、座部40に対するレッグレスト部42の角度が所定の角度を超えると、レッグレスト部42の回動に連動したフットレスト部43の回動を止める。これにより、フットレスト部43のレッグレスト部42に対する角度が大きくなり過ぎることを防止できる。レッグレスト部42回動機構50の詳細については後述する。
<入浴装置の使用例>
図6は、本発明の実施形態に係る入浴装置の使用例を説明するための概略図である。詳細には、図6は、入浴用車椅子2と、浴槽本体部10の底部101(図2参照)の内側に配置される底面シール金具15とを示す。
図6(a)に示すように、入浴者(不図示)が載せられた入浴用車椅子2は、後方が浴槽本体部10の開口部10b(図2参照)と対向する向きに配置される。浴槽1に向けて入浴用車椅子2を押す介助者と、入浴者は、互いの正面同士が向き合う。この向きで、入浴用車椅子2は開口部10bに近づけられ、開口部10bを介して浴槽本体部10内に入れられる。この際、入浴用車椅子2の支持ロッド32が、浴槽本体部10の切欠き102(図2参照)内に入れられる。このために、入浴用車椅子2は、浴槽本体部10の底部101に邪魔されることなく、浴槽本体部10内に進入できる。なお、入浴用車椅子2は、その全体が浴槽本体部10内に入れられるのではない。支持ロッド32の一部及び下部フレーム31は、浴槽本体部10外に位置する。
図6(b)に示すように、入浴用車椅子2が浴槽本体部10内に進入する過程で、レッグレスト部42がシール金具15に接触する。この接触が起きた状態で、入浴用車椅子2を浴槽本体部10内に押し入れると、図6(c)及び図6(d)に示すように、レッグレスト部42はシール金具15に押されて持ち上げられる。換言すると、本実施形態の入浴装置においては、椅子部4を浴槽1内に入れる操作に連動してレッグレスト部42が持ち上げられる。図6(d)に示すように、入浴用車椅子2が、浴槽本体部10の所定の位置まで押し入れられると、扉部11が閉じられる。扉部11には凹部113が設けられており、扉部11とフットレスト部43とが接触することを避けられる。扉部11が閉じられると、タンク部14から浴槽本体部10内に湯が移送される。これにより、入浴者は湯に浸かることができる。
なお、以上の入浴装置の使用例では、入浴用車椅子2は、チルト姿勢及びリクライニング姿勢にされることなく浴槽1に入れられたが、これは例示である。入浴用車椅子2は、チルト姿勢又はリクライニング姿勢にされた状態で浴槽1に入れられてもよい。本実施形態では、入浴者の姿勢を端座位にしてから入浴用車椅子2を浴槽1に入れるのではなく、入浴用車椅子2を浴槽1に入れる過程で入浴者の姿勢が端座位になる。このようにすることで、入浴の際に入浴者にかかる負担を減らすことができる。
<フットレスト部の回動機構>
図7は、移動姿勢とされた入浴用車椅子2のフットレスト部43の周辺を拡大して示した概略側面図である。図7に示すように、移動姿勢においては、座部40とレッグレスト部42とがなす角は121°である。また、レッグレスト部42とフットレスト部43とがなす角は116°である。なお、これらの角度は例示であり、その設定は適宜変更されてよい。
フットレスト部43の回動機構50は、上述の回動部材430と、アーム部51と、当接部52とを備える。なお、回動機構50は、左右のフットレスト部43のそれぞれに対して設けられる。左右の回動機構50の構成は同様であるので、左側の回動機構50の構成のみ説明し、右側の回動機構50の構成の説明は省略する。
アーム部51は、一端部が第1の軸53を介して座部40に回動可能に連結されるとともに、他端部が第2の軸54を介して回動部材430に連結される。詳細には、アーム部51は、レッグレスト部42を構成する一部のフレーム420aに略平行に配置される。フレーム420aは、レッグレスト部フレーム420の一部である。フレーム420aは、座部40からフットレスト部43に向けて延びる。アーム部51は、フレーム420aと同様に、座部40からフットレスト部43に向けて延びる。
アーム部51は、座部40側の端部が第1の軸53を介して座部フレーム400に回動可能に連結される。第1の軸53は、左右方向(図7において紙面と直交する方向)に延びる。本実施形態では、第1の軸53はアーム部51に設けられているが、第1の軸53は座部フレーム400に設けられてもよい。なお、第1の軸53は、レッグレスト用回動軸422から離れた位置に設けられる。
回動部材430は、フレーム420aのフットレスト部43側の端部に回動可能に連結される。回動部材430は、側面視において略への字状である。回動部材430は、への字の略中央部の折れ曲がり部がフレーム420aの左側の側面(図8において紙面手前側の側面)に回動可能に支持される。この折れ曲がり部分に回動軸430aが配置される。回動部材430の一端部は、フットレスト部43に固定される。回動部材430の他端部は、アーム部51に連結される。回動部材430の他端部には、第2の軸54が固定される。アーム部51は、第2の軸54が挿入される長孔51aを有する。長孔51aは、アーム部51の他端部(フットレスト部43側の端部)に設けられる。長孔51aは、アーム部51が延びる方向と同じ方向に延びる。
当接部52は、フレーム420aに設けられる。詳細には、当接部52は、フレーム420aのフットレスト部43側の端部の近くに設けられる。当接部52は、回動部材430よりも、フットレスト部43から離れた位置に設けられる。当接部52は、アーム部51側に突出した部分を有する。本実施形態では、突出した部分は、アーム部51と接触することなく、左右方向からアーム部51を挟む。
移動姿勢(図7に示す状態)では、第2の軸54は、長孔51aの座部40側の端部に位置する。移動姿勢では、当接部52は、第2の軸54から座部40側に離れており、第2の軸54に接触していない。当接部52は、レッグレスト部42が持ち上げられる方向に回動する際に、当該回動に従って第2の軸54に当接する。これについて、図8及び図9も参照しながら説明する。
図8は、図7に示す状態からレッグレスト部42が持ち上げられた状態を示す概略側面図である。図8に示す状態では、座部40とレッグレスト部42とがなす角は153°である。また、レッグレスト部42とフットレスト部43とがなす角は147°である。座部40とレッグレスト部42とがなす角が大きくなるにつれて、レッグレスト部42とフットレスト部43とがなす角も大きくなっている。
レッグレスト部42の回動中心と、回動部材430を介してフットレスト部43に連結されるアーム部51の回動中心とは、ずれている。これに由来して、レッグレスト部42が持ち上げられる方向(図8において時計回り方向)に回動すると、アーム部51は、フットレスト部43側の先端がフレーム420aに近づくと共に当接部52に近づく方向に移動する。この移動により、回動部材430と共にフットレスト部43が回動する。フットレスト部43は、図8において反時計回り方向に回動し、レッグレスト部42とフットレスト部43とがなす角が大きくなる。また、アーム部51の上術の移動により、長孔51aの座部40側の端部に位置する第2の軸54と、当接部52とが当接を開始する。図8は、第2の軸54と当接部52とが当接を開始した状態を示す。
図9は、図8に示す状態からレッグレスト部42が更に持ち上げられた状態を示す概略側面図である。図9に示す状態では、座部40とレッグレスト部42とがなす角は170°である。また、レッグレスト部42とフットレスト部43とがなす角は147°である。図8に示す状態から、座部40とレッグレスト部42とがなす角は大きくなっているが、レッグレスト部42とフットレスト部43とがなす角は変わっていない。
図8に示す状態からレッグレスト部42が持ち上げられる方向に回動することにより、アーム部51は、フットレスト部43側の先端が当接部52に近づく方向に更に移動する。この際、第2の軸54は当接部52と当接しているために、その場に留まろうとする。この結果、第2の軸54は、長孔51aのフットレスト部43側の端部に向けて相対移動する。この第2の軸54の相対移動によって、レッグレスト部42の回動にもかかわらず、回動部材430は回動しない。すなわち、フットレスト部43は回動しない。
本実施形態の構成では、レッグレスト部42が持ち上げられた場合に、最初のうちは、レッグレスト部42の持ち上げに応じてフットレスト部43は、レッグレスト部42となす角が大きくなる方向に回動する。このために、入浴者は、バックレスト部41が倒された場合に、足底がフットレスト部43に引っ掛かった感じになることを避けられる。なお、チルト姿勢による入浴の場合でも、リクライニング姿勢による入浴の場合でも、足底がフットレスト部43に引っ掛かった感じになることを避けられる。
また、長孔51aが設けられたことによって、レッグレスト部42とフットレスト部43とがなす角度が所定の角度(本実施形態では153°)を超えると、フットレスト部43の回動が止まる。このために、バックレスト部41の後方への傾きが小さい段階でも入浴者に不快感を与えないようにフットレスト部43が十分に回動する構成とした場合においても、フットレスト部43が回動し過ぎて、その先端側が下向きになるといった事態を避けられる。フットレスト部43が回動し過ぎることを防止することは、入浴者に不快感を与えないだけでなく、フットレスト部43と扉部11との接触を避け易くできる利点も有する。
<変形例等>
以上に示した実施形態は、本発明の例示にすぎない。以上に示した実施形態の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されてよい。複数の変形例は、可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
以上においては、長孔51aがアーム部51に設けられ、第2の軸54が回動部材430に設けられる構成とした。ただし、これは一例にすぎない。長孔が回動部材に設けられ、第2の軸がアーム部51に設けられてもよい。
また、以上においては、長孔51a及び当接部52は、フットレスト部43側に設けられた。しかし、これは一例にすぎない。長孔及び当接部は、座部側に設けられてもよい。この場合には、長孔には第1の軸が挿入され、当接部は第1の軸に当接する。
また、以上においては、入浴用車椅子2の一部が浴槽1に入れられる構成とした。これは、一例にすぎない。入浴用車椅子は、その全体が浴槽に入れられる構成としてもよい。台車部と椅子部のうち、少なくとも椅子部が浴槽に入れられればよい。台車部と椅子部とが分離する構成に対しても本発明は適用可能である。
1 浴槽
2 入浴用車椅子
3 台車部
4 椅子部
30 車輪
40 座部
41 バックレスト部
42 レッグレスト部
43 フットレスト部
49 レバー部
50 回動機構
51 アーム部
51a 長孔
52 当接部
53 第1の軸
54 第2の軸
430 回動部材
420a フレーム

Claims (6)

  1. 入浴者を載せる車椅子であって、
    車輪を有する台車部と、
    前記台車部に支持される椅子部と、
    を備え、
    前記椅子部は、
    座部と、
    前記座部に垂直面内で回動可能に連結されるレッグレスト部と、
    前記レッグレスト部に垂直面内で回動可能に連結されるフットレスト部と、
    前記レッグレスト部の回動に連動して、前記フットレスト部を前記レッグレスト部の回動方向と反対方向に回動させる回動機構と、
    を有し、
    前記回動機構は、
    前記フットレスト部を前記レッグレスト部に対して回動可能に連結する回動部材と、
    一端部が第1の軸を介して前記座部に回動可能に連結されるとともに、他端部が第2の軸を介して前記回動部材に連結されるアーム部と、
    前記レッグレスト部に設けられ、持ち上げられる方向に前記レッグレスト部が回動する際に、当該回動に従って前記第1の軸及び前記第2の軸のうちの一方に当接する当接部と、
    前記アーム部、前記回動部材、および、前記座部のうちいずれかに設けられ、前記第1の軸と前記第2の軸とのうち前記当接部に当接する軸が挿入される長孔と、
    を備え、
    前記回動機構は、前記レッグレスト部が持ち上げられる方向に回動する際に、前記座部に対する前記レッグレスト部の角度が所定の角度を超えると、前記当接部に当接する軸が前記長孔に対して相対移動することにより、前記レッグレスト部の回動に連動した前記フットレスト部の回動を止める、入浴用車椅子。
  2. 前記アーム部は、前記レッグレスト部を構成する一部のフレームと略平行に配置され、
    前記当接部は、前記フレームに設けられる、請求項に記載の入浴用車椅子。
  3. 前記当接部は、前記第2の軸に当接し、
    前記アーム部は、前記回動部材に固定された前記第2の軸が挿入される前記長孔を有する、請求項又はに記載の入浴用車椅子。
  4. 前記レッグレスト部を回動させるレバー部を有する、請求項1からのいずれか1項に記載の入浴用車椅子。
  5. 前記椅子部は、前記座部に垂直面内で回動可能に連結されるバックレスト部を更に備え、
    前記座部は、前記台車部に垂直面内で回動可能に支持され、
    前記レッグレスト部は、前記座部の回動に伴う前記バックレスト部の傾き変更、及び、前記座部に対する前記バックレスト部の傾き変更に連動して垂直面内で回動する、請求項1からのいずれか1項に記載の入浴用車椅子。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の入浴用車椅子と、
    前記入浴用車椅子の前記椅子部と前記台車部のうち、少なくとも前記椅子部を内部に受け入れる浴槽と、
    を備える入浴装置であって、
    前記椅子部を前記浴槽内に入れる操作に連動して前記レッグレスト部が持ち上げられる、入浴装置。
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