JP2009131533A - 多機能型車椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作が容易にでき、ベッドから車椅子へ、搭乗者が座ったまま車椅子ごと浴槽に入たり、トイレで用をたしたりすることができる多機能型車椅子。
【解決手段】前部上部と後部下部に横棒のない略直方体形状の外枠Aと、前記外枠Aの左右幅より小さい左右幅を有する多数の四辺形枠体を折り畳み自在に接続した内枠Bとから成り、前記外枠Aは、左右の上部水平棒の前後に、内側に向いた被係止突片1を設け、左右の下部の水平棒に沿って前後に車輪2を設け、前記内枠Bの各四辺形枠体は、前後及び左右の幅が前記外枠Aの前後幅及び左右幅よりやや小さい台座枠3、当該台座枠3の後方に左右の幅が同じ背もたれ枠4、頭部枠5を順次相互に回転自在に接続し、また、前記台座枠3の前方に左右幅が同じ膝下枠6、足載せ枠7を順次相互に回転自在に接続し、前記台座枠の両側前後に係止突片11を設けている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、患者が車椅子に乗りながら浴槽に入ったり、トイレを使用したり、またベッドとしても使用できる多機能型車椅子に関するものである。
従来、このような多機能型の車椅子は開発されている。例えば特許文献1に示すように、患者が座るシートと、患者の背部を受ける背凭れと、患者の膝から下を受けるレッグレストとから構成し、前記シートの後端は前記背凭れの下端から延長された回動板に枢着され、前記シートの前端は前記レッグレストに枢着された回動板に枢着され、前記2つの回動板の間には伸縮の係止と解除が可能な伸縮ロック機構が取り付けられ、かつ、この伸縮ロック機構の係止、解除を行うリリースレバーを前記背凭れに取り付けられたハンドルの近傍に取り付け、前記2つの伸縮ロック機構を連結する連結リンクフレームと前記背凭れの背面との間にガスシリンダを取り付け、このガスシリンダの伸縮を配するリリースレバーを前記ハンドルの近傍に取り付け、さらに、移動するためのキャスターや車輪を具備した起伏可能な車椅子がある。
また、特許文献2の多機能車椅子は、車椅子を構成するフレームにおいて、背もたれフレームを軸着とし、背もたれフレームに軸着した車輪付補助脚・脚部持ち上げ部用リンク・支持リンクで構成されたリンク装置であって、リンク装置を持ち上げ装置で動作させることにより、車輪付補助脚や脚部持ち上げ部用リンクを移動させて、背もたれフレームと脚部持ち上げ部を上下させるようにし、車椅子を、前車輪・後車輪・車輪付補助脚で支持する構成となっている。
特開平8−126666号公報 特開平10−118122号公報
しかしながら、上記特許文献1のものは、伸縮ロック機構を2つ設け、これらの伸縮ロック機構の係止、解除を行うリリースレバーを背凭れのハンドル近傍に設け、かつ前記2つの伸縮ロック機構を連結する連結リンクフレームと背凭れの背面との間にガスシリンダを設けているため、製造コストが上がり、かつこれらの機構によって重量がかさむ。また、不慣れな介護者はこれらの操作が煩雑である。また、上記特許文献2のものは、リンク機構をジャッキ式の持ち上げ装置で動作させるようになっており、ジャッキを操作するのは労力を要する。従って、動きは単純であるが、操作に時間がかかる。
この発明はこのような従来技術を考慮して為されたもので、操作が容易にでき、ベッドから車椅子へ、搭乗者が座ったまま車椅子ごと浴槽に入たり、トイレで用をたしたりすることができる、多機能型車椅子を提供し、上記課題を解決しようとするものである。
そこで、請求項1の発明は、前部上部と後部下部に横棒のない略直方体形状の外枠と、前記外枠の左右幅より小さい左右幅を有する多数の四辺形枠体を折り畳み自在に接続した内枠とから成り、前記外枠は、左右の上部水平棒の前後に、内側に向いた被係止突片を設け、左右の下部の水平棒に沿って前後に車輪を設け、前記内枠の各四辺形枠体は、前後及び左右の幅が前記外枠の前後幅及び左右幅よりやや小さい台座枠、当該台座枠の後方に背もたれ枠、当該背もたれ枠と略同形同大の頭部枠を順次相互に回転自在に接続し、また、前記台座枠の前方に膝下枠、足載せ枠を順次相互に回転自在に接続し、これらの各枠体の内側には板状物又は網状物を張る。
また、前記背もたれ枠及び頭部枠の左右の棒から棒状の背もたれ脚及び頭部脚の基部を夫々回転自在に接続し、前記膝下枠の前端内側に膝下脚の基部を回転自在に接続し、前記内枠の台座枠の左右の棒の前後に外側に向いた係止突片を設け、これらの係止突片は前記外枠の被係止突片と係合自在となっており、前記頭部脚の先端を、前記台座枠の前部に係止自在とし、前記外枠の被係止突片に前記内枠の係止突片を係合し、台座枠の後部の背もたれ枠及び頭部枠を重ねて立て、頭部脚の先端を前記台座枠の前部に係止し、前記台座枠の前部の膝下枠を、台座枠の前部に垂下させ、足載せ枠を当該膝下枠の下部から直角又直角に近く折り曲げて固定する構成とした、多機能型車椅子とした。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記台座枠の内側に張った部材は、取り外し自在な板体からなる多機能型車椅子とした。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記取り外し自在な板体が、中央部に透孔を有し、外枠に内枠の台座を係止して固定した際、外枠の後部内に洋式便器が挿入可能な空間を有する、多機能型車椅子とした。
また、請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、前記外枠内の後部に、気体又は液体の挿入により高さが変化する伸縮部材を挿入し、この伸縮部材の伸張により、前記台座枠を持ち上げて前記外枠との係合を解き、また、収縮により前記内枠の台座枠、背もたれ枠、頭部枠が外枠内に収納する構成とした、多機能型車椅子とした。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記台座枠の四隅にアングル材からなる垂直ガイドを垂直に設け、前部の垂直ガイドは台座枠の上下に突出するようにし、後部の垂直ガイドは台座枠の上方にのみ突出するようにし、外枠の両側の枠体の前後に、前記垂直ガイドを摺動自在に受けるアングル材から成るレール材を、前記被係止突片の前方に位置するように、垂直に設けた、多機能型車椅子とした。
請求項1の発明によれば、外枠の被係止突片に台座枠の係止突片を係止して、外枠の上に、内枠の台座枠を載せ、内枠の背もたれ枠、頭部枠を伸ばして背もたれ脚、頭部脚でこれらを支持させ、また、膝下枠を略水平に伸ばして膝下脚で支持させ、また足載せ枠を伸ばして固定する。これにより患者が完全に横になれるベッドが出来上がる。また、前記背もたれ枠及び頭部枠を重ねて立て、頭部脚を回転させてその先端を台座枠の前部に係止し、膝下枠を台座枠の前端から垂下させ、足載せ枠を膝下枠の下部から直角に折り曲げて固定すれば車椅子となる。
請求項2の発明によれば、前記台座枠の内側に張った部材は、取り外し自在な板体から成るため、種々の板体に取り替えることが出来、例えば、クッション性の良い柔らかな部材に、又は硬い部材のものに、当該車椅子に乗る患者に応じて、又は利用時間に応じて取替が容易となる。
請求項3の発明によれば、患者が車椅子に乗ったままトイレで用を足すことが出来、いちいちトイレで便器に乗り移ることが不要となる。
請求項4の発明によれば、前記外枠内の後部に、気体又は液体の挿入により高さが変化する伸縮部材を挿入し、当該伸縮部材を伸張して前記台座枠を持ち上げ、この状態で介助者が台座を少し前方にずらせば前記外枠との係合が解け、その後伸縮部材を縮小すれば、患者は車椅子に座ったまま台座枠を低く出来、座卓等にも向かい合わせて使用できる。また、患者が乗ったまま車椅子ごと浴槽に入り、浴槽内で当該車椅子の台座枠を下げて患者が浴槽の湯に浸ることも出来る。
また、元の車椅子の状態に戻すには、前記伸縮部材を膨らませて台座枠を持ち上げ、一端台座枠の両脇の係止突片が外枠の両側の被係止突片の上方に来た後、介助者が台座枠を少し後方にずらし、各係止突片を各被係止突片の位置に合わせ、前記伸縮部材を縮小すれば、各係止突片は各被係止突片に係止される。その後、収縮部材をより小さくして取り去れば良い。この様に、この発明によれば、患者を乗せたまま、台座を容易に上下させることが出来る。
また、請求項5の発明では、台座枠の下に伸縮部材を置き、この伸縮部材の伸縮によって台座枠を上下させる際、台座枠の四隅の垂直ガイドが、外枠の各レール材に嵌合して上下するため、台座枠の上下がスムーズに行え、かつ、常に台座枠は水平を保たれ、乗っている患者を安定して上下させることが出来る。
この発明は、前部上部と後部下部に横棒のない略直方体形状の外枠と、前記外枠の左右幅より小さい左右幅を有する多数の四辺形枠体を折り畳み自在に接続した内枠とから成り、前記外枠は左右の上部水平棒の前後に、内側に向いた被係止突片を設け、左右の下部の水平棒に沿って前後に車輪を設け、前記内枠の各四辺形枠体は、前後及び左右の幅が前記外枠の前後幅及び左右幅よりやや小さい台座枠、当該台座枠の後方に背もたれ枠、当該背もたれ枠と略同形同大の頭部枠を順次相互に回転自在に接続し、また、前記台座枠の前方に膝下枠、足載せ枠を順次相互に回転自在に接続する。
また、前記背もたれ枠及び頭部枠の左右の棒から棒状の背もたれ脚及び頭部脚の基部を夫々回転自在に接続し、前記膝下枠の前端に膝下脚の基部を回転自在に接続し、前記内枠の台座枠の左右の棒の前後に外側に向いた係止突片を設け、これらの係止突片は前記外枠の被係止突片と係合自在となっており、前記頭部脚の先端を、前記台座枠の前部に係止自在とし、前記外枠の被係止突片に前記内枠の係止突片を係合し、台座枠の後部の背もたれ枠及び頭部枠を重ねて立て、頭部脚の先端を前記台座枠の前部に係止し、前記台座枠の前部の膝下枠を、台座枠の前部に垂下させ、足載せ枠を当該膝下枠の下部から直角又直角に近く折り曲げて固定する構成とした、多機能型車椅子とした。
以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の車椅子を二つの部材に分けた斜視図、図2は、これらの部材を組み合わせてベッドとした状態の斜視図である。
この発明の車椅子は前部上部と後部下部に横棒のない略直方体形状の外枠Aと、前記外枠Aの左右幅より小さい左右幅を有する多数の四辺形枠体を折り畳み自在に接続した内枠Bとから成る。前記外枠Aは、左右の上部水平棒の前後に、内側に向いた被係止突片1を設け、左右の下部の水平棒に沿って前後に車輪2を設けている。
前記内枠Bの各四辺形枠体は、前後及び左右の幅が前記外枠Aの前後幅及び左右幅よりやや小さい台座枠3、当該台座枠3の後方に左右の幅が同じ背もたれ枠4、当該背もたれ枠4と略同形同大の頭部枠5を順次相互に回転自在に接続し、また、前記台座枠3の前方に左右幅が同じ膝下枠6、同じく足載せ枠7を順次相互に回転自在に接続している。また、これらの各枠体の内側に板状物又は網状物等を張る。
また、前記背もたれ枠4及び頭部枠5の左右の枠片から棒状の背もたれ脚8及びコの字型の頭部脚9の各基部を夫々回転自在に接続し、また、前記膝下枠6の前端内側に膝下脚10を回転自在に接続している。そして、前記内枠Bの台座枠3の左右の枠辺の前後に外側に向いた係止突片11を設け、これらの係止突片11は前記外枠Aの被係止突片1と係合自在となっており、前記頭部脚9を頭部枠5に対して回転させて、前記台座枠3の前部から上方に突出する突出棒12に係止自在としている。
これらの外枠Aと内枠Bとを用いて、ベッドにするには、図2に示すように、外枠Aの両側の上部水平棒の前後に、内側に向いた各被係止突片1に、内枠Bの台座枠Bの両側の枠の前後から外側に向いた各係止突片11を係合させる。この係合は図3乃至図5に示すように、前記被係止突片1には孔1aを穿ち、前記係止突片11には下面から突棒11aを設け、各係止突片11の突棒11aを、被係止突片1の孔1aに挿入することにより、係合するものである。
また、前記外枠Aに内枠Bの台座枠3を係止した後、台座枠3の後方の背もたれ枠4、頭部枠5を拡げ、背もたれ枠4及び頭部枠5の下に、背もたれ脚8及び頭部脚9を垂下させ、これらを固定する。前記背もたれ脚8については、図6に示すように、背もたれ枠4に一端を回転自在に軸支した回転板13の自由端の係止切欠き13aを、背もたれ脚8の側面に螺着したボルト14に引っ掛け、ボルト14を締め付け、固定する。また、前記頭部脚9については、図7に示すように、頭部枠5に一端を回転自在に軸支した回転板15の自由端の係止切欠き15aを、頭部脚9の側面に螺着したボルト16に引っ掛け、ボルト16を締め付け、固定する。これらの背もたれ枠4と背もたれ脚8及び頭部枠5と頭部脚9の各固定は左右両側で行う。
また、台座枠3の前方の膝下枠6及び足載せ枠7を拡げ、膝下枠3から膝下脚10を垂下させ、これを固定する。この膝下枠6に回転自在に設けられた膝下脚10の接続、固定についても、左右両側で前記図6又は図7の構成が採られる。
また、台座枠3、背もたれ枠4、頭部枠5、膝下枠及び足載せ枠7は、相互に回転自在に接続されている。これは例えば、図8及び図9に示す構造となる。台座枠3と背もたれ枠4の突合せ箇所に蝶番17が設けられている。この蝶番17は、環体17aを二つ並べた、断面横8の字型で、一方の環体17aに台座枠3を回転可能に挿入し、他方の環体17aに背もたれ枠4を回転可能に挿入している。また、これらの蝶番17を設ける台座枠3及び背もたれ枠4の外周に環状凹部3a及び環状凹部4aを夫々設け、これらの環状凹部3a及び環状凹部4aに前記各環体17aを被せている。これにより、前記蝶番17は横方向にずれない。他の枠体相互の接続も前記図8、図9と同様である。
この様にして、内枠Bの台座枠3を外枠Aに固定し、各背もたれ脚8、頭部脚9及び膝下脚10を固定すると、図2に示すように、台座枠3、背もたれ枠4、頭部枠5、膝下枠6及び足載せ枠7が同じ高さで水平に並び、ベッドが完成する。
この状態から、車椅子にするには、まず、図10に示すように、膝下枠6に回転自在に接続した膝下脚10を前記外枠Aの内側に入れて当該膝下枠6を台座枠3に対して略直角に折り曲げ、また、足載せ枠7を、膝下枠6の前方に略直角に折り曲げ、図11に示すように固定する。この固定は、膝下枠6の側面に一端を軸支した回転板18の自由端の係止切欠き18aを足載せ枠7の側面に螺着したボルト19に引っ掛け、当該ボルト19を締め付けることにより固定する。これは膝下枠6及び足載せ枠7の左右両側について行う。
また、図12に示すように、台座枠3の後方の背もたれ枠4及び頭部枠5を山形に重ねて立ち上げる。その際、前記各回転板13及び15の係止を解き、背もたれ脚8及び頭部脚9を回転フリーにしておく。そして、頭部脚9を、図12に示すように回転させ、図13に示すように、頭部脚9の先端を前記台座枠3の前部両側に設けた突出棒12に係止する。
この頭部脚9の突出棒12への係止は、図14に示すように、突出棒12の上端に、二つ割の環状の係止具20を設け、当該係止具20内に頭部脚9の水平片を嵌め入れ、係止するものである。この係止具20は、半環状の基部20aを前記突出棒12に固定し、この基部20aに蝶番で接続された半環状の蓋部20bを開閉自在とし、前記頭部脚9の水平片を基部20aの湾曲凹部に入れ、この上から蓋部20bを被せ、当該蓋部20bを基部20aに係止するものである。
これにより、患者は前記台座枠3にお尻を載せて当該車椅子に座り、上述のように前記頭部脚9を回して前記突出棒12の上端に当該頭部脚9の先端を係止すると、この頭部脚9の水平片と台座枠3の前端との間に空間が出来、患者この間から前方に脚を出すことが出来る。また、背もたれ枠4は頭部枠5と共に前記頭部脚9に支持され、患者は背もたれ枠4に寄りかかっても頭部脚9が突出棒12に係止されているため、背もたれ枠4は動かない。
また、当該車椅子に乗った患者は、前記頭部脚9が患者の左右の脇にあるため、手すりや支えとなり、さらに、前記のように患者の脚が頭部脚9の水平片と台座枠3の前部の隙間に入っていため、車椅子が多少ゆれても車椅子から落ちる恐れが無い。また、上記実施例1に代えて、頭部脚9を台座枠3の前部に直接係止する構成でも良い。この場合、上述のように、頭部脚9と台座枠3の間の間隙は無いが、頭部脚9が患者の左右の脇にあり手すりや支えとなる。
また、図15に示すように、前記台座枠3の内側には、内周に水平に突出する突出縁21aを有する枠体21を固定し、当該枠体21に板体22を着脱自在に嵌めている。この板体22には取っ手22aを設けて、前記枠体21から取り出しやすくしている。また、前記板体22に代えて、中央部に透孔23aを有する板体23を着脱自在に前記枠体21に嵌めることもできる。この板体23にも取っ手23bを設けて、前記枠体21から取り出しやすくしている。
また、この発明の車椅子は、外枠Aは後部下部に横棒のない略直方体形状であるため、図16に示すように、洋式便器Cを外枠Aの後から外枠A内に入れることが出来る。その場合、予め、前記板体23を台座枠3の枠体21に嵌めておく。これにより、当該車椅子に患者を乗せたまま、洋式便器Cの上方に前記中央部に透孔23aを有する板体23を持っていくことができる。これにより患者が車椅子に乗ったままトイレで用を足すことが出来、いちいちトイレで便器に乗り移ることが不要となる。
また、この発明の車椅子は、図17に示すように、外枠Aの後ろから内側に気体又は液体の挿入により伸縮して高さが変化する伸縮部材Dを挿入し、この伸縮部材Dの高さを上げる。これにより台座枠3が上がり、前記外枠Aの被係止突片1の孔1aから内枠Bの台座枠3の係止突片11の突棒11aが抜け、当該被係止突片1と係止突片11の係合が解かれる。そこで、介護者等が背もたれ枠4等を前方に少し押し、この状態で前記伸縮部材Dの気体又は液体を排出させ、当該伸縮部材Dの高さを低くする。これにより、前記内枠Bの台座枠3、背もたれ枠4、頭部枠5が外枠A内に収納され、患者が座ったまま当該車椅子の高さを低くすることが出来る。また、前記伸縮部材Dを使って元の状態に容易に戻すことが出来る。
従って、図18に示すように、車椅子ごと浴槽Eに入れ、前記伸縮部材Dを使って上述の様に、車椅子の台座枠3等を低くすることが出来る。それ故、患者が車椅子に座ったまま浴槽Eに入り、湯につかることができる。
また、上記実施例1では、背もたれ枠4と背もたれ脚8を図6に示すように、相互に直角に固定したが、図19に示すように、背もたれ枠4に設けた舌片30と背もたれ脚8に設けた舌片31とを重ね、これらの舌片30及び31に予め設けた孔に、馬蹄形係止片32を入れて相互に直角に固定しても良い。これは頭部枠5と頭部脚9、膝下枠6と膝下脚10及び膝下枠6と足載せ枠7との固定についても同様に図23の構成が採れる。また、これらの固定構造に限るものではない。
また、図20は、前記台座枠3の四隅にアングル材からなる垂直ガイド33を垂直に設け、前部の両側の垂直ガイド33は、当該垂直ガイド33の中ほどを、前記台座枠3の角部にその凹部を当てて固定し、後部の両側の垂直ガイド33は下端の凹部を、前記台座枠3の角部に当てて固定したものである。その際、台座枠3と背もたれ枠4又は膝下枠6との間に前記垂直ガイド33を設けるが、これらの間隙は、図21及び22に示す蝶番17´を用いれば可能である。また、前記外枠Aの両側前後に、前記垂直ガイド33を摺動自在に受ける、アングル材からなるレール材34を夫々垂直に設けているものである。これらのレール材34のうち、両側の後部のレール材34の上端は、外枠Aの上部水平片より低くなっている。また、両側の前後のレール材34は夫々前記各被係止片1より前方に位置している。
これらの垂直ガイド33を有する台座枠3の下に前記伸縮部材Dを置いて、台座枠3を上昇させて、上述のように、前記外枠Aとの係合を解き、介護者が当該台座枠3を前方に押すと、両側の前部の垂直ガイド33が外枠Aの両側の前部のレール材34に当り、そこで、前記伸縮部材Dで台座枠3を下げると、台座枠3の前部の垂直ガイド33は外枠Aの前部のレール材34に沿って下がり、台座枠3の後部の垂直ガイド33が、外枠Aの後部のレール材34に嵌合し、当該レール材34に沿って下がる。さらに伸縮部材Dを縮ませると、台座枠3は外枠Aの4箇所のレール材34に沿って下降し、常に水平を保って下降する。また、前記伸縮部材Dを膨らませると、台座枠3の垂直ガイド33は前記レール材34に沿って摺動し乍上昇し、台座枠3は常に安定して上下する。
また、その際、図21に示すように、台座枠3の前部に把手35を設けておけば、介護者がこの把手35を手で持って上下すれば、台座枠3が前のめりになったりするのを防ぐことができ、台座枠3を、さらに安定して上下させることが出来る。この把手35は、その両側で台座枠3の前部に回転自在に支持され、必要時に起せばよい。従って、この車椅子をベッドにした場合でも、前記把手35を倒せば邪魔にならない。また、前記蝶番17´は、図22に示すように、環体17aと環体17aとの間に連結体17bを設けたものである。
また、前記伸縮部材Dを用いないで、当該車椅子の台座枠3の高さを低くすることも出来る。
先ず、外枠Aの左右の上部水平片に図21のアングル材25を夫々固定する。これらのアングル材25の間には予め、ゴムネット26を張っておく。また、図22に示すように、外枠Aの両側の前後に、垂直に設けたレバー棒27の上部に上部ストッパー28を、また、下部に下部ストッパー29を夫々略水平に突出させ、前記各レバー棒27は回転自在に支持されている。そして、前記外枠Aとの係合を解いた、台座枠3を前記ゴムネット26の上に載せ、前記前後の各上部ストッパー28を回して前記ゴムネット26の下にしておく。これにより図23に示すように、患者がこの車椅子に乗っても、台座枠3は左右前後の上部ストッパー28に支持され、患者の荷重に耐えられる。
そして、患者が車椅子に座った状態で浴槽Eに入り、湯を入れない状態で、前記各レバー棒27を軸を中心に回転させ、各上部ストッパー28を台座枠3の下から外す。これにより患者の体重で前記ゴムネット26が伸び、台座枠3は沈む。そこで、図24に示すように、前記各レバー棒27を回転させて各下部ストッパー29を台座枠3の上に被せ、当該台座枠3が浮上するのを押さえる。この状態で患者は浴槽につかる事が出来る。そして、入浴後は、下部ストッパー29を回転さると、浮力で患者の体重は軽くなり、台座枠3は浮き上がり、前記各レバー棒27を回して前記各上部ストッパー28を台座枠3の下に入れ、元の車椅子となる。
なお、図23以下の前記実施例ではアングル材25を用い、2つのアングル材25を夫々外枠Aの左右の上部水平片に固定し、これらのアングル材25の間にゴムネット26を張ったが、これらのアングル材25を用いずに、外枠Aの左右の上部水平片にゴムネット26の端部を直接係止して、左右の上部水平片間にゴムネット26を張り、このゴムネット26の上に台座枠3を乗せる構成にしてもよい。この場合においても、前記レバー棒27、上部ストッパー28及び下部ストッパー29は同様に設けるため、各部は上述と同様に作用する。
この発明の実施例1の外枠と内枠とを分離した状態を示す斜視図である。 この発明の実施例1の車椅子をベッドにした状態を示す斜視図である。 この発明の実施例1の外枠に内枠の台座枠を係止した状態を示す平面図である。 この発明の実施例1の外枠と内枠の台座枠との係止状態を示す要部断面図である。 この発明の実施例1の外枠と内枠の台座枠との係止を解いた状態を示す要部断面図である。 この発明の実施例1の背もたれ枠と背もたれ脚との固定状態を示す図、であり、(A)図は正面図、(B)図は側面図である。 この発明の実施例1の頭部枠と頭部脚との固定状態を示す図、であり、(A)図は正面図、(B)図は側面図である。 この発明の実施例1の台座枠と背もたれ枠との蝶番による回転自在な接続構造を示す縦断面図である。 この発明の実施例1の台座枠と背もたれ枠との蝶番による回転自在な接続構造を示す横断面図である。 この発明の実施例1の車椅子の組立て途中を示す斜視図である。 この発明の実施例1の膝下枠と足載せ枠との固定状態を示す正面図である。 この発明の実施例1の車椅子の組立て途中を示す斜視図である。 この発明の実施例1の車椅子の組立て完成時の斜視図である。 この発明の実施例1の突出棒に頭部脚を係止する構造を示す図であり、(A)図は突出棒に頭部脚を係止した状態を示す部分拡大図、(B)図は突出棒から頭部脚を外した状態を示す部分拡大図である。 この発明の実施例1の台座枠に嵌める枠体、板体の分解斜視図である。 この発明の実施例1の車椅子を洋式便器に嵌めた状態を示す斜視図である。 この発明の実施例1の車椅子に伸縮部材を入れた状態を示す正面図である。 この発明の実施例1の車椅子を浴槽内で伸縮部材を縮ませて台座枠を低くした状態の正面図である。 この発明の実施例1の車椅子の背もたれ枠に背もたれ脚を固定した状態を示す他の例の斜視図である。 この発明の実施例1の車椅子の台座枠に垂直ガイドを設け、外枠にレール材を設けた分解斜視図である。 この発明の実施例1の車椅子の台座枠に垂直ガイドを設けた詳細斜視図である。 この発明の実施例1の蝶番の他の例を示す斜視図である。 この発明の外枠の両側にアングル材を固定し、これらのアングル材の間にゴムネットを張りめぐらせ、この上に台座枠を置く状態を示す部分斜視図である。 この発明の応用例の外枠に、上下に上部ストッパー及び下部ストッパーを具備したレバー棒を取り付けた状態の正面図である。 この発明の応用例の、外枠の上部ストッパーに台座枠を係止した状態の側面図である。 この発明の応用例の、外枠の下部ストッパーに台座枠を係止した状態の側面図である。
符号の説明
A 外枠 B 内枠
C 洋式便器 D 伸縮部材
E 浴槽
1 被係止突片 1a 孔
2 車輪 3 台座枠
3a 環状凹部 4 背もたれ枠
4a 環状凹部 5 頭部枠
6 膝下枠 7 足載せ枠
8 背もたれ脚 9 頭部脚
10 膝下脚 11 係止突片
11a 突棒 12 突出棒
13 回転板 13a 係止切欠き
14 ボルト 15 回転板
15a 係止切欠き 16 ボルト
17 蝶番 17a 環体
17´ 蝶番 17b 連結体
18 回転板 19 ボルト
20 係止具 21 枠体
21a 突出縁 22 板体
22a 取っ手 23 板体
23a 透孔 23b 取っ手
25 アングル材 26 ゴムネット
27 レバー棒 28 上部ストッパー
29 下部ストッパー 30 舌片
31 舌片 32 馬蹄形係止片
33 垂直ガイド 34 レール材
35 把手

Claims (5)

  1. 前部上部と後部下部に横棒のない略直方体形状の外枠と、前記外枠の左右幅より小さい左右幅を有する多数の四辺形枠体を折り畳み自在に接続した内枠とから成り、
    前記外枠は、左右の上部水平棒の前後に、内側に向いた被係止突片を設け、左右の下部の水平棒に沿って前後に車輪を設け、
    前記内枠の各四辺形枠体は、前後及び左右の幅が前記外枠の前後幅及び左右幅よりやや小さい台座枠、当該台座枠の後方に背もたれ枠、当該背もたれ枠と同形同大の頭部枠を順次相互に回転自在に接続し、また、前記台座枠の前方に膝下枠、足載せ枠を順次相互に回転自在に接続し、これらの各枠体の内側には板状物又は網状物を張り、
    前記背もたれ枠及び頭部枠の左右の棒から背もたれ脚及び頭部脚の基部を夫々回転自在に接続し、前記膝下枠の前端内側に膝下脚の基部を回転自在に接続し、
    前記内枠の台座枠の左右の棒の前後に外側に向いた係止突片を設け、これらの係止突片は前記外枠の被係止突片と係合自在となっており、
    前記頭部脚の先端を、前記台座枠の前部に係止自在とし、前記外枠の被係止突片に前記内枠の係止突片を係合し、台座枠の後部の背もたれ枠及び頭部枠を重ねて立て、頭部脚の先端を前記台座枠の前部に係止し、前記台座枠の前部の膝下枠を、台座枠の前部に垂下させ、足載せ枠を当該膝下枠の下部から直角又は直角近く折り曲げて固定する構成としたことを特徴とする、多機能型車椅子。
  2. 前記台座枠の内側に張った部材は、取り外し自在な板体からなることを特徴とする、請求項1に記載の多機能型車椅子。
  3. 前記取り外し自在な板体が中央部に透孔を有し、前記外枠に内枠の台座枠を係止して固定した際、外枠の後部内に洋式便器が挿入可能な空間を有することを特徴とする、請求項2に記載の多機能型車椅子。
  4. 前記外枠内の後部に、気体又は液体の挿入により高さが変化する伸縮部材を挿入し、この伸縮部材の伸張により、前記台座枠を持ち上げて前記外枠との係合を解きまた、収縮により前記内枠の台座枠、背もたれ枠、頭部枠が外枠内に収納する構成としたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の多機能型車椅子。
  5. 前記台座枠の四隅にアングル材からなる垂直ガイドを垂直に設け、前部の垂直ガイドは台座枠の上下に突出するようにし、後部の垂直ガイドは台座枠の上方にのみ突出するようにし、外枠の両側の枠体の前後に、前記垂直ガイドを摺動自在に受けるアングル材から成るレール材を、前記被係止突片の前方に位置するように、垂直に設けたことを特徴とする、請求項4に記載の多機能型車椅子。
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